JPS62223488A - スクロ−ル型コンプレツサ−のシ−ル部材 - Google Patents
スクロ−ル型コンプレツサ−のシ−ル部材Info
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- JPS62223488A JPS62223488A JP6550086A JP6550086A JPS62223488A JP S62223488 A JPS62223488 A JP S62223488A JP 6550086 A JP6550086 A JP 6550086A JP 6550086 A JP6550086 A JP 6550086A JP S62223488 A JPS62223488 A JP S62223488A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、スクロール型コンプレッサー用のシール1
″A材に関するものである。
″A材に関するものである。
スクロール型コンプレッサーは、基板の片面にうず巻壁
を形成した一対のスクロール部材を設け、各スクロール
部材のうず巻壁相互を偏心状態にかみ合わせ、相対的な
公転円運動を行なわせることによって、うず巻壁間の密
閉空間を中心方向に移動させながら流体を圧縮し、これ
を中心部から吐出するようにしたものであり、たとえば
特開昭50−32512号公報、同55−81296号
公報等によって既によく知られているものである。
を形成した一対のスクロール部材を設け、各スクロール
部材のうず巻壁相互を偏心状態にかみ合わせ、相対的な
公転円運動を行なわせることによって、うず巻壁間の密
閉空間を中心方向に移動させながら流体を圧縮し、これ
を中心部から吐出するようにしたものであり、たとえば
特開昭50−32512号公報、同55−81296号
公報等によって既によく知られているものである。
第1図および第2図は従来公知のスクロール部材1を示
すものであり、そのうず巻壁2の先端部には溝3が形成
され、その溝3にシール部材4が装着されている。また
第3図は上記スクロール部材1を可動側とし、固定スク
ロール部材1と偏心させてかみ合わせた状態を示してお
り、両方のうず巻壁2の各シール部材4を相互に他のス
クロー層部材1.1′のうず巻溝の底に摺接させ、相互
にシールを図るようになっている。
すものであり、そのうず巻壁2の先端部には溝3が形成
され、その溝3にシール部材4が装着されている。また
第3図は上記スクロール部材1を可動側とし、固定スク
ロール部材1と偏心させてかみ合わせた状態を示してお
り、両方のうず巻壁2の各シール部材4を相互に他のス
クロー層部材1.1′のうず巻溝の底に摺接させ、相互
にシールを図るようになっている。
上記のようなスクロール型コンプレッサーにおいては、
最近泊その軽量化を図るためにスクロール部材1をアル
ミニウムまたはアルミニウム合金のような軽金属類で製
作するようになり、また常時摺接するシール部材4には
四フッ化エチレン樹脂(PTFEと略称する)が用いら
れるようになって来た。このl) T F Eは耐熱性
、耐薬品性、難燃性その他自己潤滑性、非粘着性、低摩
擦係数などきわめて優れた性能を有する樹脂であるから
、軸受等の摺動部材料、管、バルブその他の成形品等各
方面に広く利用されている。しかし、このような樹脂も
耐摩耗性、耐クリープ性は必ずしも満足できるものでは
なく、これら性質を改善するためにPTF Eに充填剤
を添加したとしても相手材である金属面に傷をつけたり
、長時間摺動したときに耐摩耗性が次第に低下していく
危険がある。
最近泊その軽量化を図るためにスクロール部材1をアル
ミニウムまたはアルミニウム合金のような軽金属類で製
作するようになり、また常時摺接するシール部材4には
四フッ化エチレン樹脂(PTFEと略称する)が用いら
れるようになって来た。このl) T F Eは耐熱性
、耐薬品性、難燃性その他自己潤滑性、非粘着性、低摩
擦係数などきわめて優れた性能を有する樹脂であるから
、軸受等の摺動部材料、管、バルブその他の成形品等各
方面に広く利用されている。しかし、このような樹脂も
耐摩耗性、耐クリープ性は必ずしも満足できるものでは
なく、これら性質を改善するためにPTF Eに充填剤
を添加したとしても相手材である金属面に傷をつけたり
、長時間摺動したときに耐摩耗性が次第に低下していく
危険がある。
そこで、このような欠点を解決するためにこの発明者ら
は特願昭60−254481号において新たなシール用
材料、すなわちPTFEに有機充填剤(タトえばポリフ
ェニレンサルファイド、ポリイミド、芳香族系ポリエス
テル、芳香族系ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエ
ーテルケトン等)および射出成形可能なフッ素樹脂粉末
を添加混合した組成物を開示したが、このようなシール
材は耐クリープ性の改善が認められても、高荷重下にお
ける使用に際しては、かなりの寸法変化が起こり、また
冷媒中で使用されるときは膨潤による寸法変化も起こる
恐れがあり、コンプレッサーノ運転効率の低下を招くこ
とになる。さらに主成分がP T F Eである組成物
は射出成形が不可能であって、生産性が悪く、当然のこ
とながら製品コストも高くなって好ましくない。
は特願昭60−254481号において新たなシール用
材料、すなわちPTFEに有機充填剤(タトえばポリフ
ェニレンサルファイド、ポリイミド、芳香族系ポリエス
テル、芳香族系ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエ
ーテルケトン等)および射出成形可能なフッ素樹脂粉末
を添加混合した組成物を開示したが、このようなシール
材は耐クリープ性の改善が認められても、高荷重下にお
ける使用に際しては、かなりの寸法変化が起こり、また
冷媒中で使用されるときは膨潤による寸法変化も起こる
恐れがあり、コンプレッサーノ運転効率の低下を招くこ
とになる。さらに主成分がP T F Eである組成物
は射出成形が不可能であって、生産性が悪く、当然のこ
とながら製品コストも高くなって好ましくない。
このように、従来の技術においては、耐熱性、耐薬品性
、難燃性、潤滑性、耐摩耗性、寸法安定なかったという
問題点があった。
、難燃性、潤滑性、耐摩耗性、寸法安定なかったという
問題点があった。
ポリエーテルケトン樹脂、ポリアリーレンスルフィド樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂のうちの少なくとも1種類
の樹脂に四フッ化エチレン樹脂および射出成形可能な含
フツ素樹脂を添加した組成物によって形成するという手
段を採用したものである。以下その詳細を述べる。
脂、ポリエーテルイミド樹脂のうちの少なくとも1種類
の樹脂に四フッ化エチレン樹脂および射出成形可能な含
フツ素樹脂を添加した組成物によって形成するという手
段を採用したものである。以下その詳細を述べる。
まず、この発明の芳香族ポリエーテルケトン樹脂は繰り
返し単位 を単独で、もしくはこの繰り返し単位と他の繰り返し単
位、たとえば とがポリエーテルケトン樹脂本来の特性が失われない程
度に共存した重合体であって、英国アイ・シー・アイ社
製の登録商標名Udel−PEEKとして市販されてい
るポリエーテルエーテルケトンのような耐熱性、耐燃性
、機械的強度など優れた諸特性を有する樹脂(以下この
ような樹脂をPEEKと略称する〕であり、その製造方
法は特開昭54−90296号公報などに開示されてい
る。
返し単位 を単独で、もしくはこの繰り返し単位と他の繰り返し単
位、たとえば とがポリエーテルケトン樹脂本来の特性が失われない程
度に共存した重合体であって、英国アイ・シー・アイ社
製の登録商標名Udel−PEEKとして市販されてい
るポリエーテルエーテルケトンのような耐熱性、耐燃性
、機械的強度など優れた諸特性を有する樹脂(以下この
ような樹脂をPEEKと略称する〕であり、その製造方
法は特開昭54−90296号公報などに開示されてい
る。
つぎにこの発明のポリアリーレンスルフィド樹脂とは、
一般式 %式% で表わされる重合体である。ここで式中の−Ar−は、
の少なくとも一つの炭素6員環を含む2価の芳香族残基
であり、さらに各芳香環にF 、 C1、Br 、 C
)13などの置換基が導入されてもよい。特に典型的な
ポリアリーレンスルフィド樹脂は一般式で表わされるポ
リフェニレンサルフィド(ppsと略称する)であって
、米国フィリップスペトローリアム社から登録商標ライ
ドンとして市販されている樹脂である。その製造方法は
米国特許第3゜354、129号明細書およびそれに対
応する特公昭45−3368号公報に記載されているが
、特公昭52−12240号公報、同53−25588
号公報、同53−25589号公報に示されているよう
に酢酸リチウムまたは塩化リチウムなどの触媒を併用す
ればさらに重合度の高いPPSを製造することも可能で
ある。
一般式 %式% で表わされる重合体である。ここで式中の−Ar−は、
の少なくとも一つの炭素6員環を含む2価の芳香族残基
であり、さらに各芳香環にF 、 C1、Br 、 C
)13などの置換基が導入されてもよい。特に典型的な
ポリアリーレンスルフィド樹脂は一般式で表わされるポ
リフェニレンサルフィド(ppsと略称する)であって
、米国フィリップスペトローリアム社から登録商標ライ
ドンとして市販されている樹脂である。その製造方法は
米国特許第3゜354、129号明細書およびそれに対
応する特公昭45−3368号公報に記載されているが
、特公昭52−12240号公報、同53−25588
号公報、同53−25589号公報に示されているよう
に酢酸リチウムまたは塩化リチウムなどの触媒を併用す
ればさらに重合度の高いPPSを製造することも可能で
ある。
さらにこの発明のポリエーテルイミド樹脂はエーテル結
合およびイミド結合を必須の結合単位とし、その組み合
わせによって構成される熱可塑性重合体(PEIと略称
する)であり、たとえばで表わされる米国ゼネラル・エ
レクトリック社製の商標名ウルテムとして市販されてい
る樹脂などを例示することができる。この製造方法は特
公昭57−9372号公報等に示されている。
合およびイミド結合を必須の結合単位とし、その組み合
わせによって構成される熱可塑性重合体(PEIと略称
する)であり、たとえばで表わされる米国ゼネラル・エ
レクトリック社製の商標名ウルテムとして市販されてい
る樹脂などを例示することができる。この製造方法は特
公昭57−9372号公報等に示されている。
以上述べたPEEK、PPSおよびPEIはいずれも数
多くの浸れた特性を有する樹脂であるが、耐摩耗性、潤
滑性については満足できるものとは言えない。
多くの浸れた特性を有する樹脂であるが、耐摩耗性、潤
滑性については満足できるものとは言えない。
また、この発明におけるPTFEは四フッ化エチレンの
重合体であり、伊国モンテジソン社製のアルボフロン、
米国デュポン社製のテフロン、英国アイ・シー・アイ社
製のフルオン、ダイキン工業社製のポリフロン等(以上
商品名はいずれも登録商標名)、さらには喜多村社製の
K T M 300、同400、KTL600等の名称
で市販されているフッ素樹脂の一種である。このような
、PTFEはP E E K、PPS、PEIの1種も
しくは2種以上の混合物(100重量部)に対して5〜
70重量部、好ましくは7〜55重量部、を添加するこ
とが望ましい。なぜならばPTFEの添加量が5重量部
未満の少量では潤滑性付与に基づく摺動特性の改善は期
待できず、70重量部を越える多量では、PEEK、P
PS、PEIなどが有する本来の優れた性質に悪影響を
及ぼすからである。
重合体であり、伊国モンテジソン社製のアルボフロン、
米国デュポン社製のテフロン、英国アイ・シー・アイ社
製のフルオン、ダイキン工業社製のポリフロン等(以上
商品名はいずれも登録商標名)、さらには喜多村社製の
K T M 300、同400、KTL600等の名称
で市販されているフッ素樹脂の一種である。このような
、PTFEはP E E K、PPS、PEIの1種も
しくは2種以上の混合物(100重量部)に対して5〜
70重量部、好ましくは7〜55重量部、を添加するこ
とが望ましい。なぜならばPTFEの添加量が5重量部
未満の少量では潤滑性付与に基づく摺動特性の改善は期
待できず、70重量部を越える多量では、PEEK、P
PS、PEIなどが有する本来の優れた性質に悪影響を
及ぼすからである。
さらに、この発明の射出成形可能な含フツ素樹脂は、摺
動時の相手材であるアルミニウム、アルミニウム合金な
どの摺動面にフッ化アルミニウムのような化合物を形成
するような樹脂が望ましく、フッ素原子が外れやすく、
分子間の結合エネルギーに強弱があり、特にフッ素原子
が不規則に配列していたり、官能基を有しているフッ素
樹脂が好ましい。このようなものとしては、たとえばテ
トラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFAと略称する)、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP
と略称する)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体、テトラフルオロエチレン−フルオロアルキルビニ
ルエーテル−フルオロオレフィン ロエチレンおよびポリフッ化ビニリデン等を例示するこ
とができるが、これらの中でPFAおよびFEPが特に
好ましいものであり、具体的な市販品としてつぎのよう
な商品を挙げることかできる。
動時の相手材であるアルミニウム、アルミニウム合金な
どの摺動面にフッ化アルミニウムのような化合物を形成
するような樹脂が望ましく、フッ素原子が外れやすく、
分子間の結合エネルギーに強弱があり、特にフッ素原子
が不規則に配列していたり、官能基を有しているフッ素
樹脂が好ましい。このようなものとしては、たとえばテ
トラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFAと略称する)、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP
と略称する)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体、テトラフルオロエチレン−フルオロアルキルビニ
ルエーテル−フルオロオレフィン ロエチレンおよびポリフッ化ビニリデン等を例示するこ
とができるが、これらの中でPFAおよびFEPが特に
好ましいものであり、具体的な市販品としてつぎのよう
な商品を挙げることかできる。
すなわち、三井フロロケミカル社製のテフロンPFAー
J1ヘキスト社製のホスタフロンTFAおよびダイキン
工業社製のネオフロンPFA、三井フロロケミカル社製
のテフロンFEP−Jおよびダイキン工業社製のネオフ
ロンFEPなどである。
J1ヘキスト社製のホスタフロンTFAおよびダイキン
工業社製のネオフロンPFA、三井フロロケミカル社製
のテフロンFEP−Jおよびダイキン工業社製のネオフ
ロンFEPなどである。
そしてこのような射出成形可能な含フツ素樹脂は前記し
たPEEK,PPS,PEIなどの樹脂にI’TFEを
添加した組成物の弾性をも改善するものであり、その添
加量はPEEK,PPS,PEIの1種もしくは2種以
上の混合物(100重量部)に対して3〜50重量部、
好ましくは3〜35重量部であることが好ましい。なぜ
ならば、この添加量が3重量部未満の少量では改質効果
は余り期待できず、50重量部を越える多量では耐摩耗
性が著しく低下して好ましくないからである。
たPEEK,PPS,PEIなどの樹脂にI’TFEを
添加した組成物の弾性をも改善するものであり、その添
加量はPEEK,PPS,PEIの1種もしくは2種以
上の混合物(100重量部)に対して3〜50重量部、
好ましくは3〜35重量部であることが好ましい。なぜ
ならば、この添加量が3重量部未満の少量では改質効果
は余り期待できず、50重量部を越える多量では耐摩耗
性が著しく低下して好ましくないからである。
として不可欠の特性、すなわち耐クリープ性その他の機
械的性質、冷媒中における寸法安定性(非膨潤性)、耐
摩耗性、潤滑性、摺動相手材表面に対する硬化作用性な
どの重要な特性に悪影響を及ぼさない範囲で各種充填剤
たとえばポリアミドイミド、芳香族ポリエステル、ポリ
イミド、シリコーン、芳香族ポリアミド等の耐熱性高分
子材料、グラファイト、カーボン、二硫化モリブデン、
二硫化タングステン、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、−酸化
鉛、窒化珪素等の固体潤滑剤、マイカ、タルク、酸化チ
タン、クレー、カオリン、炭酸カルシウム等の無機粉末
などを添加してもかまわない。
械的性質、冷媒中における寸法安定性(非膨潤性)、耐
摩耗性、潤滑性、摺動相手材表面に対する硬化作用性な
どの重要な特性に悪影響を及ぼさない範囲で各種充填剤
たとえばポリアミドイミド、芳香族ポリエステル、ポリ
イミド、シリコーン、芳香族ポリアミド等の耐熱性高分
子材料、グラファイト、カーボン、二硫化モリブデン、
二硫化タングステン、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、−酸化
鉛、窒化珪素等の固体潤滑剤、マイカ、タルク、酸化チ
タン、クレー、カオリン、炭酸カルシウム等の無機粉末
などを添加してもかまわない。
実施例および比較例において用いた諸原料はつぎのとお
りである。すなわち、 ■PEEK(英国アイ・シー・アイ社製:Udel−p
EEx 150P)、 ■pps(米国フィリップスペトローリアム・インター
ナショナル社製:ライトンP−4)、■I) li I
(米国ゼネラル・エレクトリック社製:ウルテム10
00)、 ■PTFE(喜多村社製、KTL600)、■P T
F E (三片デュポンフロロケミカル社製:テフロン
7J)、 ■P FA (同社製、MP−10)、■F li P
(同社製、TL−120)、■芳香族ポリエステル(
住友化学社製:エコノールEIOI−5)、 である。なお、これらの配合割合はすべて重量%で表示
することとする。
りである。すなわち、 ■PEEK(英国アイ・シー・アイ社製:Udel−p
EEx 150P)、 ■pps(米国フィリップスペトローリアム・インター
ナショナル社製:ライトンP−4)、■I) li I
(米国ゼネラル・エレクトリック社製:ウルテム10
00)、 ■PTFE(喜多村社製、KTL600)、■P T
F E (三片デュポンフロロケミカル社製:テフロン
7J)、 ■P FA (同社製、MP−10)、■F li P
(同社製、TL−120)、■芳香族ポリエステル(
住友化学社製:エコノールEIOI−5)、 である。なお、これらの配合割合はすべて重量%で表示
することとする。
実施例1〜4二
上記の諸原料を第1表に示す割合で配合し、乾式混合し
た後二軸溶融押出機(池貝鉄工社製:PCM−30押出
機)に供給し、第1表に併記した溶融混合条件で押出し
造粒し、さらに第1表に示した射出成形条件下で射出成
形し、内径14 mm、外径23 mmの円筒状の成形
体、圧縮クリープ測定(ASTM−D621 )のため
の角状の成形体および長さ120 mm、幅3. Q
mm、厚1.8mmノ板状の成形体を作製した。また、
第1図、第2図および第3図に示すようなスクロール部
材を用いたコンプレッサーの実機テストを行なうために
溝3に嵌合できる形状寸法のうず巻状の成形体をも作製
した。得られた各成形体を試験片として、摩擦第1表 係数、摩耗係数(xlo cm/kg−m)はスラス
ト型摩擦摩耗試験機により相手材をアルミニウム合金A
39O−T6とし滑り速度毎分32m、荷重6.25k
g/Cm2条件下において、また、圧縮クリープ性はA
STM−D621に従ッテ140 kg/cm2.24
時間の条件下における圧縮クリープ変形率%として、ま
た膨潤性は冷凍機油とフレオンs−3との混合物の16
5°C1圧力5 kg/cm2 の条件下100時間
後における試験片の重量増加から著しく重量の増加する
もの(×印)、少し増加するもの(△印)およびほとん
ど増加しないもの(○印)の3段階に評価する方法によ
って測定した。さらに、摩耗試験後の相手材の摺動面に
フッ化アルミニウムが生成する状態を電子分光器(デュ
ポン−島津製作所製: ESCA65QB)によって調
べ、その生成度合が著しく生成する(◎印)、少し生成
する(○印)、生成しない(X印)の3段階に評価した
。また、曲げ弾性率(kg/cm2)は前記の板状成形
体を試験片として求めた。なお、圧縮クリープ性につい
ては流れ方向に対するものを示し第2表 た。さらに、実機テスト用に作製した成形体については
吸入温度10°C1吐出温度120〜130°C1吸入
圧力2 kg/cm2G、吐出圧力2Q kg/cm2
G、シール部材のすべり速度毎分160mの条件で冷凍
機油混合雰囲気中200時間の実機テストを行ない成形
体の寸法変化(mm)、重量変化(mg)を測定し、ま
た、シール部材のすべり速度を毎分54mとし、冷凍機
油混合雰囲気中において、吸入温度9°C1吐出温度8
0〜85°C1吸入圧力2kg/Cm2G、吐出圧力1
5 kg/cm2G である条件(試験1と呼ぶ)、お
よび吸入温度18°C1吐出渦度110〜120℃、吸
入圧力3 kg/cm2G、吐出圧積効率(%)を求め
た。以上の各測定によって得られた結果を第2表にまと
めた。
た後二軸溶融押出機(池貝鉄工社製:PCM−30押出
機)に供給し、第1表に併記した溶融混合条件で押出し
造粒し、さらに第1表に示した射出成形条件下で射出成
形し、内径14 mm、外径23 mmの円筒状の成形
体、圧縮クリープ測定(ASTM−D621 )のため
の角状の成形体および長さ120 mm、幅3. Q
mm、厚1.8mmノ板状の成形体を作製した。また、
第1図、第2図および第3図に示すようなスクロール部
材を用いたコンプレッサーの実機テストを行なうために
溝3に嵌合できる形状寸法のうず巻状の成形体をも作製
した。得られた各成形体を試験片として、摩擦第1表 係数、摩耗係数(xlo cm/kg−m)はスラス
ト型摩擦摩耗試験機により相手材をアルミニウム合金A
39O−T6とし滑り速度毎分32m、荷重6.25k
g/Cm2条件下において、また、圧縮クリープ性はA
STM−D621に従ッテ140 kg/cm2.24
時間の条件下における圧縮クリープ変形率%として、ま
た膨潤性は冷凍機油とフレオンs−3との混合物の16
5°C1圧力5 kg/cm2 の条件下100時間
後における試験片の重量増加から著しく重量の増加する
もの(×印)、少し増加するもの(△印)およびほとん
ど増加しないもの(○印)の3段階に評価する方法によ
って測定した。さらに、摩耗試験後の相手材の摺動面に
フッ化アルミニウムが生成する状態を電子分光器(デュ
ポン−島津製作所製: ESCA65QB)によって調
べ、その生成度合が著しく生成する(◎印)、少し生成
する(○印)、生成しない(X印)の3段階に評価した
。また、曲げ弾性率(kg/cm2)は前記の板状成形
体を試験片として求めた。なお、圧縮クリープ性につい
ては流れ方向に対するものを示し第2表 た。さらに、実機テスト用に作製した成形体については
吸入温度10°C1吐出温度120〜130°C1吸入
圧力2 kg/cm2G、吐出圧力2Q kg/cm2
G、シール部材のすべり速度毎分160mの条件で冷凍
機油混合雰囲気中200時間の実機テストを行ない成形
体の寸法変化(mm)、重量変化(mg)を測定し、ま
た、シール部材のすべり速度を毎分54mとし、冷凍機
油混合雰囲気中において、吸入温度9°C1吐出温度8
0〜85°C1吸入圧力2kg/Cm2G、吐出圧力1
5 kg/cm2G である条件(試験1と呼ぶ)、お
よび吸入温度18°C1吐出渦度110〜120℃、吸
入圧力3 kg/cm2G、吐出圧積効率(%)を求め
た。以上の各測定によって得られた結果を第2表にまと
めた。
比較例1〜5:
諸原料を第3表に示す割合で混合した。しかし比較例1
および2においては射出成形が不可能であるため、乾式
混合した後内径3 Q mmの円筒状金型に原料を詰め
、500 kg/cm2の圧力をかけて予備成形し、さ
らに360℃、3時間加熱して所望の形状寸法の試験片
を作製した。したがって比較例1および2については曲
げ弾性率測定用の試験片は作製せず、また圧縮クリープ
性は圧力方向第3表 に対して横方向の圧縮クリープ性を測定したが、それ以
外の諸測定および実機テストは、さらに比較例3〜5に
おける試験片の作製方法も測定方法も含めて、すべて実
施例1〜4と同じであって、第4表 得られた結果は第4表にまとめた。
および2においては射出成形が不可能であるため、乾式
混合した後内径3 Q mmの円筒状金型に原料を詰め
、500 kg/cm2の圧力をかけて予備成形し、さ
らに360℃、3時間加熱して所望の形状寸法の試験片
を作製した。したがって比較例1および2については曲
げ弾性率測定用の試験片は作製せず、また圧縮クリープ
性は圧力方向第3表 に対して横方向の圧縮クリープ性を測定したが、それ以
外の諸測定および実機テストは、さらに比較例3〜5に
おける試験片の作製方法も測定方法も含めて、すべて実
施例1〜4と同じであって、第4表 得られた結果は第4表にまとめた。
第2表および第4表からつぎのようなことが言える。ま
ず比較例1と2とは耐クリープ性が劣り、また機械油混
合雰囲気中においてかなりの重量変化を起こし、また比
較例8も耐クリープ性、耐摩純性、膨潤性のいずれにお
いても好ましいものではない。比較例9は耐摩耗性に劣
り、摺動時にフッ化アルミニウムの生成は認められず、
長時間摺動したときには耐摩耗性も曲げ弾性率もさらに
低下する。比較例10も摩擦係数、摩耗係数など潤滑性
はかなり劣っている。これに対して実施例1〜4はいず
れの性質についても好ましい結果を示し、また実機テス
トにおいても実施例1〜4は、寸法変化、重量変化およ
び体積効率のいずれの点当であることが明らかである。
ず比較例1と2とは耐クリープ性が劣り、また機械油混
合雰囲気中においてかなりの重量変化を起こし、また比
較例8も耐クリープ性、耐摩純性、膨潤性のいずれにお
いても好ましいものではない。比較例9は耐摩耗性に劣
り、摺動時にフッ化アルミニウムの生成は認められず、
長時間摺動したときには耐摩耗性も曲げ弾性率もさらに
低下する。比較例10も摩擦係数、摩耗係数など潤滑性
はかなり劣っている。これに対して実施例1〜4はいず
れの性質についても好ましい結果を示し、また実機テス
トにおいても実施例1〜4は、寸法変化、重量変化およ
び体積効率のいずれの点当であることが明らかである。
以上のことから明らかなように、この発明のシール材は
PEEK、PPS、PEIなどが本来有している優れた
特性を損うことなく、しかもこれら樹脂の耐クリープ性
、耐摩耗性、潤滑性、膨潤性、弾性などを著しく改善す
るものであり、金属摺動面にフッ化物の硬化層を形成す
るという特性をも発揮する。さらに、この発明のシー爆
囁は射出成形が可能であるから、プレス(圧縮)成形よ
りも量産化は遥かに容易であり、成形品の価格低減に大
いに貢献することになる。したがって、この発明の意義
はきわめて大きいと言えよう。
PEEK、PPS、PEIなどが本来有している優れた
特性を損うことなく、しかもこれら樹脂の耐クリープ性
、耐摩耗性、潤滑性、膨潤性、弾性などを著しく改善す
るものであり、金属摺動面にフッ化物の硬化層を形成す
るという特性をも発揮する。さらに、この発明のシー爆
囁は射出成形が可能であるから、プレス(圧縮)成形よ
りも量産化は遥かに容易であり、成形品の価格低減に大
いに貢献することになる。したがって、この発明の意義
はきわめて大きいと言えよう。
第1図はスクロール部材の斜視図、第2図は第1図の要
部断面図、第3図はスクロール部材をかみ合わせたコン
プレッサーの内部構造を例示する断面図である。 1.1′・・・スクロール部材、2・・・うず巻壁、3
・・・溝、4・・・シール部材 特許出願人 株式会社豊田自動織機製作所向 上
洋ベア・ルーロン工業株式会社向代理人 鎌 1
)文 −
部断面図、第3図はスクロール部材をかみ合わせたコン
プレッサーの内部構造を例示する断面図である。 1.1′・・・スクロール部材、2・・・うず巻壁、3
・・・溝、4・・・シール部材 特許出願人 株式会社豊田自動織機製作所向 上
洋ベア・ルーロン工業株式会社向代理人 鎌 1
)文 −
Claims (1)
- 基板の片面にうず巻壁を形成してなる一対のスクロー
ル部材を使用し、各スクロール部材のうず巻壁相互を偏
心状態にかみ合わせ、かつ溝壁先端に形成された溝に嵌
合したシール部材とによつて両スクロール部材間に密閉
空間を形成し、かつ、いずれか一方のうず巻壁端面と対
向する他方のスクロール部材の相手面を金属によつて形
成したスクロール型コンプレツサーに装着されるシール
部材において、そのシール部材を、芳香族ポリエーテル
ケトン樹脂、ポリアリーレンスルフイド樹脂、ポリエー
テルイミド樹脂のうちの少なくとも1種類の樹脂に四フ
ツ化エチレン樹脂および射出成形可能な含フツ素樹脂を
添加した組成物によつて形成したことを特徴とするスク
ロール型コンプレツサーのシール部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6550086A JPH0730747B2 (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | スクロ−ル型コンプレツサ−のシ−ル部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6550086A JPH0730747B2 (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | スクロ−ル型コンプレツサ−のシ−ル部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62223488A true JPS62223488A (ja) | 1987-10-01 |
JPH0730747B2 JPH0730747B2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=13288863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6550086A Expired - Fee Related JPH0730747B2 (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | スクロ−ル型コンプレツサ−のシ−ル部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730747B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03273083A (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-04 | Ntn Eng Plast Corp | スクロール型コンプレッサー用シール部材料 |
DE4316770A1 (de) * | 1992-05-21 | 1993-11-25 | Toyoda Automatic Loom Works | Dichtungsstruktur für einen Spiralkompressor |
WO1995006820A1 (fr) * | 1993-09-02 | 1995-03-09 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Compresseur a helice |
JPH10176682A (ja) * | 1996-12-17 | 1998-06-30 | Sanyo Electric Co Ltd | スクロール型圧縮機 |
JP2002005316A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Ntn Corp | バルブスライドおよび樹脂製部品 |
JP2015148285A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | Ntn株式会社 | すべり軸受 |
JP2018066427A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社日立産機システム | 機械装置及びこれに用いる摺動材 |
CN115003915A (zh) * | 2020-01-30 | 2022-09-02 | 富士通将军股份有限公司 | 回转式压缩机 |
-
1986
- 1986-03-22 JP JP6550086A patent/JPH0730747B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03273083A (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-04 | Ntn Eng Plast Corp | スクロール型コンプレッサー用シール部材料 |
DE4316770A1 (de) * | 1992-05-21 | 1993-11-25 | Toyoda Automatic Loom Works | Dichtungsstruktur für einen Spiralkompressor |
US5364247A (en) * | 1992-05-21 | 1994-11-15 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Sealing structure for scroll type compressor |
WO1995006820A1 (fr) * | 1993-09-02 | 1995-03-09 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Compresseur a helice |
JPH10176682A (ja) * | 1996-12-17 | 1998-06-30 | Sanyo Electric Co Ltd | スクロール型圧縮機 |
JP2002005316A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Ntn Corp | バルブスライドおよび樹脂製部品 |
JP2015148285A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | Ntn株式会社 | すべり軸受 |
JP2018066427A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社日立産機システム | 機械装置及びこれに用いる摺動材 |
CN115003915A (zh) * | 2020-01-30 | 2022-09-02 | 富士通将军股份有限公司 | 回转式压缩机 |
US12031539B2 (en) | 2020-01-30 | 2024-07-09 | Fujitsu General Limited | Rotary compressor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0730747B2 (ja) | 1995-04-10 |
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