JPS62212315A - 粉末消臭剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粉末消臭剤に関する。更に詳しくは腋臭。

すそワキガ１足臭などの体臭に対して優れたデオドラン
ト効果を発揮する粉末消臭剤に関する。

〔従来の技術〕

腋臭１足臭などの強い体臭は０本人のみならず周囲の者
にとっても不快感、苦痛感を与え２体臭症者には心理的
１Ｍ神的に大きな負担となっている。

一般に、腋臭を始めとする体臭の発生機構については現
在のところまだ完全に解明されていないが、腋臭（ワキ
ガ）の場合、アポクリン腺の分泌物、皮脂およびケラチ
ンや細胞の排泄物が細菌の作用により分解され腋臭特有
物質となり発生するものと考えられている。

また悪臭物質としては、醋酸、イソ吉草酸、カプロン酸
、カプリル酸などの低級脂肪酸類、アンモニア、アミン
類、インドール、メルカプタン類、＠化水素等が考えら
れている。

従来９体臭の発散や分泌を防止する化粧料として。

■　収れん剤を用いることによりその強い収れん作用で
汗の発生を抑制するもの ■　殺菌剤を用いることにより細菌の発育を防ぎ、汗の
分解を防止するもの ■　香料を用いてマスキングするもの などが知られている。

■の収れん剤として最も一般的なものとしては塩基性塩
化アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム・プロピレン
グリコール複合体等が知られている。

また、■の殺菌剤としては塩化ベンザルコニウム。

塩化ベンゼトニウム、トリクロサンイソプロピルメチル
フェノール等が用いられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記■や■は間接的に体臭の発散を防止
するものであるため、その体臭除去効果は不十分であり
、また■は単に体臭を感覚的にマスキングするものに過
ぎず、たとえこれら収れん剤、殺菌剤、香料を併用して
も満足のいく防臭化粧料は得られない。

本発明は、このような従来の防臭化粧料の欠点を克服し
１体臭を直接的に効果的にかつ迅速に除去できる粉末状
消臭剤を開発すべく、鋭意研究を重ねてきた。

その過程において、先に本発明者の一人はケイ酸ナトリ
ウム等の水溶性無機化合物の水溶液と、水に対する溶解
度が５ｗｔ％以下の有機溶媒とから調製したＷ１０型乳
濁液、および上記無機化合物と反応して水不溶性沈澱を
生成する水溶性無機化合物の水溶液。

例えば塩化カルシウム、硫酸等を混合する時には、上記
乳濁液を構成するエマルション粒子の大きさおよび形態
をそのまま受は継いだ微小球が製造でき、これはその優
れた粉体特性を利用して、プラスチックの充てん剤や塗
料等の着色剤として有用であることを見い出し、特公昭
５７−５５４５４に係る発明を完成した。

本発明は９本発明者の一人が先に開発した方法によって
製造される微小球の形状および構造の特異性およびこれ
らに基づく特性の研究の結果、特にこれら各微小球が粒
度の揃った微細で流動性の良いほぼ完全な球状粉体であ
り、しかも多孔性中空構造を有するに加え。

その微小球の構成成分がアルカリ土類金属のケイ酸塩。

炭酸塩から選ばれた無機物質である場合、その比表面積
が大きいことに加え塩基性質、すなわち、塩基強度Ｈ−
が＋９．３＜）−１−＜＋１５．０を示し、（塩基強度
に対してはＨａｍｍｅｔｔの塩基度関数（Ｈ−）があり
、この値が正に大きくなるほど、固体表面の塩基強度が
大きくなり、その塩基性質と酸である低級脂肪酸とが反
応して消臭が行なわれる）酪酸、イソ吉草酸、カプロン
酸。

カプリル酸などの低級脂肪酸の悪臭に対して効果的な消
臭効果を示すこと、また微小球の構成成分がシリカの場
合、その比表面積が１００′ＩＩｉ／９から８０ｈｆ／
９と非常に大きい値を示し、固体表面への物理的な吸着
が主体的であるアンモニア、アミン類、およびその伯の
含窒素化合物、特にトリメチルアミンの消臭に対して。

優れた消臭を示すことを見い出し完成されたものである
。

（問題点を解決するための手段） すなわち２本発明は、アルカリ土類金属のケイ酸塩。

炭酸塩から選ばれた無機物質またはシリカを主成分とし
１粒径が０．３ｔＩＩｒｔから１０ｐｍのほぼ完全な球
状を呈する多孔性中空・球形微粒子を有効成分として含
有することを特徴とする。粉末タイプの消臭剤組成物を
その要旨とするものであり、腋臭、すそワキが９足臭な
どの体臭、特に酪酸、イソ吉草酸、カプロン酸、カプリ
ル酸などの低級脂肪酸類およびアンモニア、トリメデル
アミンなどのアミン類の悪臭成分に対し、顕著に高い除
臭効果を示し、しかも、その効果は使用後短時聞の間に
現われる。そのため、臭気が気になりはじめてから効果
発現までの精神的苦痛時間が短い。また２粒径が０．３
／ａから１０１ＪＩ！１のほぼ完全な球状粒子であるた
め。

皮膚に塗布した場合、流動性が良くざらさらとしており
、使用感は良好である。

本発明の組成物に用いられるアルカリ土類金属のケイ酸
塩、炭酸塩から選ばれた無機物質としては、ケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸カルシウムおよび炭酸カルシウムが挙
げられ、また組成物がシリカを主成分として構成される
場合は、比表面積が１００７ｄ／９からＢＯＯｒｄ／９
の多孔性中空・球形シリカ微粒子が挙げられる。

本発明の粉末消臭剤組成物は９粒径が０．３廊から１０
ＩＩＩｆｔのほぼ完全な球状を呈するアルカリ土類金属
のケイ酸塩、炭酸塩から選ばれた無機物質の多孔性中空
・球形微粒子あるいはシリカの多孔性中空・球形微粒子
を必須成分とするが、その他、タルクなどの無＠粉体。

塩基性塩化アルミニウムなどの収れん剤、＠化ベンザル
コニウムなどの殺菌剤、香料、その他の添加剤を必要に
応じて含んでいてもよい。

〔作用及び効果〕

このような本発明の粉末消臭剤によれば、酪酸、イソ吉
草酸、カプロン酸、カプリル酸などの低級脂肪酸。

アンモニア、アミン類およびその他の含窒素化合物の悪
臭を極めて効率良く除去することができる。この理由は
、酪酸、イソ吉草酸、カプロン酸などの低級脂肪酸の消
臭に対しては、粉体固体表面の塩基性質の強さが大きく
関与し、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、炭酸
カルシウムの如きアルカリ土類金属のケイ酸塩、炭酸塩
の多孔性中空・球形微粒子は大きな比表面積を持つこと
に加え、塩基強度＋９．３＜Ｈ−＜＋１５．０を示し、
この塩基性質によって酸である低級脂肪酸が固体表面で
中和反応し、消臭されると考えられる。

また、アンモニア、トリメチルアミンなどのアミン類、
およびその他の含窒素化合物の消臭に対しては。

ちょうどこれら悪臭分子は、固体表面で単分子層を形成
するように吸着するため、粉体の比表面積の大きさが強
く関与し、シリカの多孔性中空・球形微粒子の如き１０
０７７ｆ／９から８００ＴＩｌ／９という非常に膨大な
比表面積を有する粉体は、その固体表面に悪臭分子を吸
着させ、効果的な消臭が行なわれる。

よって、アルカリ土類金属のケイ酸塩、炭酸塩から選ば
れた無機物質またはシリカを主成分として構成され２粒
径が０．３Ｒ１〜１０卯のほぼ完全な球状を呈する多孔
性中空・球形微粒子を有効成分として含有する粉末消臭
剤は、低級脂肪酸類、アンモニア、アミン類の悪臭に対
して、極めて有効な消臭効果を示すと考えられる。

本発明の組成物は、そのまま粉末として用いるほか。

粉末型スプレータイプ、すなわちこの組成物をフロンガ
スなどのプロペラントと共に容器に充てんした形態にし
、エアロゾルタイプで用いても良い。

〔実施例、効果〕

次に２組成物の’ＦＪＭａ例および実施例によって２本
発明をいっそう詳細に説明するが１本発明は以下に示す
製造例、実施例によって何ら限定されるものではない。

製造例 製造例　１゜ １号ケイ酸ナトリウムの５００Ｌ３／４水溶液１００ｍ
１と非イオン界面活性剤（ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエートとソルビタンモノステアレートを重量
比で１対１に混合したもの）の３ｗｔ％トルエン溶液５
０Ｍとを混合し、乳化機により激しく攪拌して乳濁液を
つくる。

上記乳濁液を１モル／ｉの塩化マグネシウム水溶液２０
００威中に攪拌しながら加え、続けて２０分攪拌後、２
時間放置し、その後、遠心分離により粒子を沈降させ。

トルエン、水溶液を分離し、′ａ過、水洗、アルコール
洗浄および乾燥し、ケイ酸マグネシウムを主成分とする
多孔性中空・球形微粒子２９．６ｇを得た。これは１粒
径が０．５／７１７１から８ｔＪｌｆｔ、比表面積２７
０．３Ｔｄ／’Ｊ、塩基強度＋９．３＜Ｈ−＜＋１５．
（）を示した。

製造例　２゜ １号ケイ酸ナトリウムの５００９　／　１水溶液１００
ｍｇと非イオン界面活性剤（ポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレエートとソルビタンモノステアレートを重
量比で１対２に混合したもの）の２ｗｔ％トルエン溶液
４００ｒｄとを混合し、乳化機により激しく攪拌して乳
濁液をつくる。

上記乳濁液を１モル／１の塩化カルシウム水溶液１５０
０ｒｎｌ中に攪拌しながら加え、続けて２０分攪拌し、
以下、＋！！造例１と同様にして１粒径０．ａＩＪｒｒ
＆から７期、比表面積１０３．７１　Ｔｄ／ｇ、塩基強
度＋９．３＜１−１−＜＋１５．０のケイ酸カルシウム
を主成分とする多孔性中空・球形微粒子６３．９９を得
た。

製造例　３゜ 上記製造例２で得たケイ酸カルシウムを主成分とする多
孔性中空・球形微粒子５０ｇをエタノールで湿潤させ、
　　５００ｍ１の３規定塩酸を加え、１２時間放置する
。

次いで、濾過、水洗、乾燥してシリカを主成分とする粒
径０．３ｔＲから７７ｍ、比表面積５６１．８ＴＩｔ／
９の多孔性中空・球形微粒子３８．１　ｇを得た。

製造例　４゜ ３モル／ｌの炭酸ナトリウム水溶液１００ｍｅとポリオ
キシエチレンソルビタンモノオレエートとソルビタンモ
ノステアレートの混合物（混合重量比で１対２）の１．
５ｗｔ％トルエン溶液２００ｍ１とを混合し、乳化機に
より激しく攪拌して乳濁液をつくる。

上記乳濁液を０．４モル／ｉの塩化カルシウム水溶液１
５００ｍｉ中に攪拌しながら加え、続けて２０分攪拌し
、以下、製造例１と同様にして２粒径１．０傭から１０
淵、比表面積５．０麓／？Ｊ、塩基強度＋９．３＜Ｈ−
＜＋１５．０の炭酸カルシウムを主成分とする多孔性中
空・球形微粒子２９．５９を得た。

製造例　５゜ １号ケイ酸ナトリークムの５００＝Ｊ＃！水溶液１００
ｍ＋！とポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
とソルビタンモノステアレートとの１対１混合物の３ｗ
ｔ％トルエン溶液３００ｒｄとを混合し、乳化機を用い
て激しく攪拌して乳濁液をつくる。　上記乳濁液を１モ
ル／ｉの硫酸アンモニウム水溶１１００ｈｔｅ中に撹拌
しながら加え、続けて１時間攪拌し、２４時間放置する
。

以下、製造例１と同様にして２粒径０．５淵から８虜。

比表面積５４２．５ＴＩｔ／ｇのシリカを主成分とする
多孔性中空・球形微粒子１９．１９を得た。

実施例 実施例　１゜ 第１表に示す消臭剤１００ｍｇまたは２００ｍｇを５０
ｍ１三角フラスコに取り、醋酸１０成を染み込ませた濾
紙を投入し、直らに密栓する。（悪臭を気化し、潤臭が
気−固反応で起こるようにするため）３０分経過後、容
器中のヘッドスペースガスを５ｍｉ注射器により採取し
、ガスクロマトグラフィー（ＧＣ）に打ち込んで分析し
た。

悪臭除去率は次のようにして求めた。

悪臭除去率（％）＝ 結果を第１表に示す。

第１表 悪臭物質：酪酸１０ｕ１ 実施例　２゜ 第２表に示す消臭剤１００５２５Ｆ、　　２００ｍｇ１
るいは３００ｍｇを５０ｍ三角フラスコに取り、トリメ
チルアミン１５１Ｑを染み込ませた濾紙を投入し、直ち
に密栓する。５分間経過後、容器中のヘッドスペースガ
スを５ｄ注銅器により採取し、ガスクロマトグラフィー
（ＧＣ）に打ち込んで分析し、実施例１と同様に悪臭除
去率を求めた。

結果を第２表に示す。

第２表 悪臭物質ニトリメチルアミン１５ｍぴ 実施例　３゜ 製造例４で得た炭酸カルシウムを主成分とする多孔性中
空・球形微粒子あるいは塩基性塩化アルミニウム１．５
ｇをフロンガス（フロン１］〔トリクロロフルオメタン
〕とフロン１２〔ジクロロジフルオメタン〕の３対７混
合ガス）４８．５９と共に容器に充てんし、小型の粉末
スプレー容器を作った。このスプレー容器を用いて、予
めイソ吉草酸１ｍｇを染み込ませた濾紙に内容物を１〜
２秒噴霧し、噴霧前と噴霧後２０分の臭いの強さをパネ
ラ−２０人によって嗅覚により判定した。

結果を第３表に示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）アルカリ土類金属のケイ酸塩、炭酸塩から選ばれた
   無機物質またはシリカを主成分とし、粒径が０．３μｍ
   から１０μｍのほぼ完全な球状を呈する多孔性中空・球
   形微粒子を有効成分として含有することを特徴とする粉
   末消臭剤 ２）多孔性中空球形微粒子がシリカを主成分として構成
   され、０．３μｍから１０μｍの粒径および１００ｍ＾
   ２／ｇから８００ｍ＾２／ｇの比表面積を有するもので
   ある、特許請求の範囲第一項記載の粉末消臭剤 ３）無機物質がケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム
   、炭酸カルシウムから選ばれたものである、特許請求の
   範囲第一項記載の粉末消臭剤