JPS6220937B2 - - Google Patents
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- JPS6220937B2 JPS6220937B2 JP14846979A JP14846979A JPS6220937B2 JP S6220937 B2 JPS6220937 B2 JP S6220937B2 JP 14846979 A JP14846979 A JP 14846979A JP 14846979 A JP14846979 A JP 14846979A JP S6220937 B2 JPS6220937 B2 JP S6220937B2
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- JP
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- chamber
- fluid
- diameter cylinder
- valve
- brake
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Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 166
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 14
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 14
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 2
- 101150071927 AANAT gene Proteins 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は自動車等の車輛に組込まれる液圧ブレ
ーキ系に於いて、ベレーキペダルに加えられた力
を液圧に変換するマスタシリンダ装置に係る。
ーキ系に於いて、ベレーキペダルに加えられた力
を液圧に変換するマスタシリンダ装置に係る。
ブレーキペダルに加えられた力、いわゆる踏力
をマスタシリンダ装置によつて液圧に変換し、そ
の液圧をブレーキ装置の液圧アクチユエータに伝
達し、それによつてブレーキシユー、ブレーキパ
ツドの如き摩擦部材をブレーキドラム、ブレーキ
デイスクの如き回転部材に押付けてブレーキ作用
を行なうように構成された、いわゆる液圧式ブレ
ーキ系は多くの自動車等に採用されている。
をマスタシリンダ装置によつて液圧に変換し、そ
の液圧をブレーキ装置の液圧アクチユエータに伝
達し、それによつてブレーキシユー、ブレーキパ
ツドの如き摩擦部材をブレーキドラム、ブレーキ
デイスクの如き回転部材に押付けてブレーキ作用
を行なうように構成された、いわゆる液圧式ブレ
ーキ系は多くの自動車等に採用されている。
上述の如き液圧式ブレーキ系に於いては、マス
タシリンダ装置のピストン径が大きいと、ピスト
ンの移動量に対するフルード吐出量が多いことか
ら所定のブレーキ作用を得るために必要なブレー
キペダルのストロークは短くなるが、しかし特に
高圧発生域に於いて大きい踏力を必要とする。こ
れに対し、マスタシリンダ装置のピストン径が小
さいと、高圧発生域に於いてもさほど大きい踏力
を必要としないが、しかしピストンの移動量に対
するフルード吐出量が少ないことから所定のブレ
ーキ作用を得るのに必要なブレーキペダルのスト
ロークは長くなる。ところで、マスタシリンダ装
置の必要吐出フルード量は、摩擦部材が回転部材
より引き離された位置より回転部材に係合する位
置まで移動する初期段階に於いては大きく、摩擦
部材が回転部材に係合した後の後期段階ではさほ
ど大きくなく、この後期段階では液圧アクチユエ
ータに供給されるフルード圧力の上昇が要求され
る。特に最近、低燃費化の必要性からブレーキの
引き摺り現象を防止、或は減少するために摩擦部
材と回転部材との間のクリアランスを大きく設定
する傾向があるが、この場合、従来に比して初期
段階に於けるマスタシリンダ装置からのブレーキ
フルードの吐出量は大きくなければならない。ブ
レーキペダルの踏込みストロークを操作フイーリ
ングの観点から一定として、マスタシリンダ装置
からのフルード吐出量の増大を図るにはピストン
径を拡大する必要がある。しかし、ピストン径が
大きいと、上述の如く高圧発生域に於ける必要踏
力が大きくなりブレーキペダルの操作フイーリン
グを悪くし、また大きいブレーキブースタを必要
とする欠点を生じる。
タシリンダ装置のピストン径が大きいと、ピスト
ンの移動量に対するフルード吐出量が多いことか
ら所定のブレーキ作用を得るために必要なブレー
キペダルのストロークは短くなるが、しかし特に
高圧発生域に於いて大きい踏力を必要とする。こ
れに対し、マスタシリンダ装置のピストン径が小
さいと、高圧発生域に於いてもさほど大きい踏力
を必要としないが、しかしピストンの移動量に対
するフルード吐出量が少ないことから所定のブレ
ーキ作用を得るのに必要なブレーキペダルのスト
ロークは長くなる。ところで、マスタシリンダ装
置の必要吐出フルード量は、摩擦部材が回転部材
より引き離された位置より回転部材に係合する位
置まで移動する初期段階に於いては大きく、摩擦
部材が回転部材に係合した後の後期段階ではさほ
ど大きくなく、この後期段階では液圧アクチユエ
ータに供給されるフルード圧力の上昇が要求され
る。特に最近、低燃費化の必要性からブレーキの
引き摺り現象を防止、或は減少するために摩擦部
材と回転部材との間のクリアランスを大きく設定
する傾向があるが、この場合、従来に比して初期
段階に於けるマスタシリンダ装置からのブレーキ
フルードの吐出量は大きくなければならない。ブ
レーキペダルの踏込みストロークを操作フイーリ
ングの観点から一定として、マスタシリンダ装置
からのフルード吐出量の増大を図るにはピストン
径を拡大する必要がある。しかし、ピストン径が
大きいと、上述の如く高圧発生域に於ける必要踏
力が大きくなりブレーキペダルの操作フイーリン
グを悪くし、また大きいブレーキブースタを必要
とする欠点を生じる。
上述の如き欠点に鑑み、ブレーキ操作の初期段
階ではピストンの移動量に対するフルード吐出量
が多く、後期段階ではピストンの移動量に対する
フルード吐出量が少なくなり、ブレーキペダルの
ストロークをさほど大きくすることがなく且つ特
に高圧発生域に於てさほど大きい踏力を必要とし
ない、所謂クイツクテイクアツプ型のブレーキマ
スタシリンダ装置が提案されており、これは例え
ば米国特許第4133178号明細書に示されている。
階ではピストンの移動量に対するフルード吐出量
が多く、後期段階ではピストンの移動量に対する
フルード吐出量が少なくなり、ブレーキペダルの
ストロークをさほど大きくすることがなく且つ特
に高圧発生域に於てさほど大きい踏力を必要とし
ない、所謂クイツクテイクアツプ型のブレーキマ
スタシリンダ装置が提案されており、これは例え
ば米国特許第4133178号明細書に示されている。
上述の如きクイツクテイクアツプ型のブレーキ
マスタシリンダ装置は、大径シリンダ室と大径シ
リンダ室とを有していて前記大径シリンダ室と小
径シリンダ室とに各々係合する一つの径違いピス
トンが設けられ、大径シリンダ室のフルード圧力
が所定値になるまでは大径シリンダ室からフルー
ドを小径シリンダ室へ送り出してブレーキペダル
のストロークの短縮を図り、大径シリンダ室のフ
ルード圧力が所定値に達した時にはそれ以上大径
シリンダ室のフルード圧力が上昇することを抑止
するためにそのフルード圧力によりリリーフ弁を
開弁させて大径シリンダ室のブレーキフルードを
リザーバタンクへ流出させるようになつている。
マスタシリンダ装置は、大径シリンダ室と大径シ
リンダ室とを有していて前記大径シリンダ室と小
径シリンダ室とに各々係合する一つの径違いピス
トンが設けられ、大径シリンダ室のフルード圧力
が所定値になるまでは大径シリンダ室からフルー
ドを小径シリンダ室へ送り出してブレーキペダル
のストロークの短縮を図り、大径シリンダ室のフ
ルード圧力が所定値に達した時にはそれ以上大径
シリンダ室のフルード圧力が上昇することを抑止
するためにそのフルード圧力によりリリーフ弁を
開弁させて大径シリンダ室のブレーキフルードを
リザーバタンクへ流出させるようになつている。
上述の如き構造のブレーキマスタシリンダ装置
に於ては、リリーフ弁が開弁した後は大径シリン
ダ室のフルード圧が全く上昇せず、このことは踏
力の低減にはよいが、しかしリリーフ弁が開弁す
る以前と以後とではブレーキペダルの踏込み反力
が急激に大きく変化し、良好なブレーキペダル踏
込みフイーリングが得られない。
に於ては、リリーフ弁が開弁した後は大径シリン
ダ室のフルード圧が全く上昇せず、このことは踏
力の低減にはよいが、しかしリリーフ弁が開弁す
る以前と以後とではブレーキペダルの踏込み反力
が急激に大きく変化し、良好なブレーキペダル踏
込みフイーリングが得られない。
本発明はブレーキ操作の初期段階ではピストン
の移動量に対するフルード吐出量が多く、後期段
階ではピストンの移動量に対するフルード吐出量
が少なくなり、ブレーキペダルのストロークをさ
ほど大きくすることがなく且つ特に高圧発生域に
於いてさほど大きい踏力を必要とせず、しかも良
好なブレーキペダルフイーリングが得られる可変
吐出量型の新しいブレーキマスタシリンダ装置を
提共することを目的としている。
の移動量に対するフルード吐出量が多く、後期段
階ではピストンの移動量に対するフルード吐出量
が少なくなり、ブレーキペダルのストロークをさ
ほど大きくすることがなく且つ特に高圧発生域に
於いてさほど大きい踏力を必要とせず、しかも良
好なブレーキペダルフイーリングが得られる可変
吐出量型の新しいブレーキマスタシリンダ装置を
提共することを目的としている。
上述の如き目的は、本発明によれば、ブレーキ
フルードを貯容するフルードリザーバと、大径シ
リンダボアと小径シリンダボアとを有するシリン
ダ部材と、前記大径シリンダボア及び前記小径シ
リンダボアに各々係合する大径ピストンランドと
小径ピストンランドとを有し前記シリンダ部材と
共働して大径シリンダ室及び小径シリンダ室を郭
定するピストン部材と、前記ピストン部材をその
大径シリンダ室側の復帰位置へ可撓的に付勢する
ばねとを有し、前記シリンダ部材は、前記フルー
ドリザーバに連通した弁室と、常に前記弁室と前
記大径シリンダ室とを連通接続する第一のポート
と、前記ピストン部材が前記復帰位置にある時の
み前記弁室と前記小径シリンダ室とを連通接続す
る第二のポートと、前記小径シリンダ室内に向け
て開いたフルード取出口とを有しており、更に前
記大径シリンダ室より前記小径シリンダ室へ向う
流体に流れのみを許す一方向弁と、常に前記弁室
と前記フルードリザーバとを接続するオリフイス
通路と、前記大径シリンダ室に連通し前記大径シ
リンダ室のフルード圧力が第一の所定値以上の時
前記大径シリンダ室よりブレーキフルードを受け
入れ前記大径シリンダ室のフルード圧力の上昇を
抑制するアキユームレータと、前記弁室に設けら
れて前記大径シリンダ室のフルード圧力に応動し
前記大径シリンダ室のフルード圧力が前記第一の
所定値より大きい第二の所定値以上の時のみ前記
弁室と前記フルードリザーバとを連通接続するリ
リーフ弁と、前記弁室に設けられて前記大径シリ
ンダ室のフルード圧力に応動し前記大径シリンダ
室のフルード圧力が負圧の時のみ前記フルードリ
ザーバと前記弁室とを連通接続する負圧弁とを有
していることを特徴とするブレーキマスタシリン
ダ装置によつて達成される。
フルードを貯容するフルードリザーバと、大径シ
リンダボアと小径シリンダボアとを有するシリン
ダ部材と、前記大径シリンダボア及び前記小径シ
リンダボアに各々係合する大径ピストンランドと
小径ピストンランドとを有し前記シリンダ部材と
共働して大径シリンダ室及び小径シリンダ室を郭
定するピストン部材と、前記ピストン部材をその
大径シリンダ室側の復帰位置へ可撓的に付勢する
ばねとを有し、前記シリンダ部材は、前記フルー
ドリザーバに連通した弁室と、常に前記弁室と前
記大径シリンダ室とを連通接続する第一のポート
と、前記ピストン部材が前記復帰位置にある時の
み前記弁室と前記小径シリンダ室とを連通接続す
る第二のポートと、前記小径シリンダ室内に向け
て開いたフルード取出口とを有しており、更に前
記大径シリンダ室より前記小径シリンダ室へ向う
流体に流れのみを許す一方向弁と、常に前記弁室
と前記フルードリザーバとを接続するオリフイス
通路と、前記大径シリンダ室に連通し前記大径シ
リンダ室のフルード圧力が第一の所定値以上の時
前記大径シリンダ室よりブレーキフルードを受け
入れ前記大径シリンダ室のフルード圧力の上昇を
抑制するアキユームレータと、前記弁室に設けら
れて前記大径シリンダ室のフルード圧力に応動し
前記大径シリンダ室のフルード圧力が前記第一の
所定値より大きい第二の所定値以上の時のみ前記
弁室と前記フルードリザーバとを連通接続するリ
リーフ弁と、前記弁室に設けられて前記大径シリ
ンダ室のフルード圧力に応動し前記大径シリンダ
室のフルード圧力が負圧の時のみ前記フルードリ
ザーバと前記弁室とを連通接続する負圧弁とを有
していることを特徴とするブレーキマスタシリン
ダ装置によつて達成される。
上述の如き構成によれば、大径シリンダ室のフ
ルード圧力が第一の所定値以上になるまでは、即
ちブレーキ作動時の初期段階ではピストン部材の
移動に伴つて大径シリンダ室のブレーキフルード
が一方向弁を経て小径シリンダ室へ流れ、これよ
り小径シリンダ室のブレーキフルードと共にフル
ード取出口より取り出されるので、この初期段階
ではピストン部材の移動量に対するフルード吐出
量は大きいものになる。大径シリンダ室のフルー
ド圧力が第一の所定値以上になると、前記大径シ
リンダ室内のブレーキフルードはアキユームレー
タ内に取り入れられ、これによつて前記大径シリ
ンダ室のフルード圧力の上昇が抑制され、またフ
ルード取出口からは小径シリンダ室内のブレーキ
フルードのみが吐出されるようになる。
ルード圧力が第一の所定値以上になるまでは、即
ちブレーキ作動時の初期段階ではピストン部材の
移動に伴つて大径シリンダ室のブレーキフルード
が一方向弁を経て小径シリンダ室へ流れ、これよ
り小径シリンダ室のブレーキフルードと共にフル
ード取出口より取り出されるので、この初期段階
ではピストン部材の移動量に対するフルード吐出
量は大きいものになる。大径シリンダ室のフルー
ド圧力が第一の所定値以上になると、前記大径シ
リンダ室内のブレーキフルードはアキユームレー
タ内に取り入れられ、これによつて前記大径シリ
ンダ室のフルード圧力の上昇が抑制され、またフ
ルード取出口からは小径シリンダ室内のブレーキ
フルードのみが吐出されるようになる。
この結果、さほど大きい踏力を要することなく
マスタシリンダ装置はその小径シリンダ室に高圧
のフルード圧力を発生するようになる。
マスタシリンダ装置はその小径シリンダ室に高圧
のフルード圧力を発生するようになる。
前記アキユームレータが飽和状態になり、前記
大径シリンダ室のフルード圧力が第二の所定値以
上になると、リリーフ弁が所定の絞り度を以つて
開き、大径シリンダ室内のブレーキフルードがそ
の弁を経てフルードリザーバへ流れ、これにより
大径シリンダ室のフルード圧力がそれ以上上昇す
ることを阻止される。この様に、大径シリンダ室
のフルード圧力が第一の所定値以上に上昇した後
は、大径シリンダ室内のブレーキフルードがアキ
ユームレータに受け入れられ、そしてアキユーム
レータが飽和状態になつた後は、大径シリンダ室
内のブレーキフルードはその流量を制限されなが
らフルードリザーバへ流出するので、ピストン部
材の移動速度に対する大径シリンダ室より小径シ
リンダ室への流出量が安定し、ピストン部材が急
激な移動をして大径シリンダ室のフルード圧力が
急激に上昇しても大径シリンダ室より小径シリン
ダ室へのフルード流出量が充分に確保される。
大径シリンダ室のフルード圧力が第二の所定値以
上になると、リリーフ弁が所定の絞り度を以つて
開き、大径シリンダ室内のブレーキフルードがそ
の弁を経てフルードリザーバへ流れ、これにより
大径シリンダ室のフルード圧力がそれ以上上昇す
ることを阻止される。この様に、大径シリンダ室
のフルード圧力が第一の所定値以上に上昇した後
は、大径シリンダ室内のブレーキフルードがアキ
ユームレータに受け入れられ、そしてアキユーム
レータが飽和状態になつた後は、大径シリンダ室
内のブレーキフルードはその流量を制限されなが
らフルードリザーバへ流出するので、ピストン部
材の移動速度に対する大径シリンダ室より小径シ
リンダ室への流出量が安定し、ピストン部材が急
激な移動をして大径シリンダ室のフルード圧力が
急激に上昇しても大径シリンダ室より小径シリン
ダ室へのフルード流出量が充分に確保される。
上述の如く、本発明によるブレーキマスタシリ
ンダ装置に於ては、大径シリンダ室のフルード圧
力が第一の所定値に達した時にはアキユームレー
タによつてそれ以上大径シリンダ室のフルード圧
力が上昇することがアキユームレータのばねのば
ね定数によつて決まる適宜の抑制度合をもつて抑
制され、更に大径シリンダ室のフルード圧力が第
二の所定値に達した時に、はじめてリリーフ弁が
開弁してブレーキフルードがフルードリザーバへ
流出し、第二の所定値以上大径シリンダ室のフル
ード圧力が上昇することが抑止されるから、踏力
に対する出力圧の上昇率が三段階に変化し、大径
シリンダ室のフルード圧力が所定値以上に達した
時に大径シリンダ室のブレーキフルードをいきな
りフルードリザーバへ流すものに比してブレーキ
ペダルの踏込み過程の途中でブレーキペダルの踏
込み反力が急激に変化する度合が小さくなり、こ
れにより所期の目的、即ちブレーキペダルのスト
ロークをさほど大きくすることなく且つ特に高圧
発生域に於てさほど大きい踏力を必要としないと
云うことと、好ましいブレーキペダル踏込みフイ
ーリングを得ることとが両立するようになる。
ンダ装置に於ては、大径シリンダ室のフルード圧
力が第一の所定値に達した時にはアキユームレー
タによつてそれ以上大径シリンダ室のフルード圧
力が上昇することがアキユームレータのばねのば
ね定数によつて決まる適宜の抑制度合をもつて抑
制され、更に大径シリンダ室のフルード圧力が第
二の所定値に達した時に、はじめてリリーフ弁が
開弁してブレーキフルードがフルードリザーバへ
流出し、第二の所定値以上大径シリンダ室のフル
ード圧力が上昇することが抑止されるから、踏力
に対する出力圧の上昇率が三段階に変化し、大径
シリンダ室のフルード圧力が所定値以上に達した
時に大径シリンダ室のブレーキフルードをいきな
りフルードリザーバへ流すものに比してブレーキ
ペダルの踏込み過程の途中でブレーキペダルの踏
込み反力が急激に変化する度合が小さくなり、こ
れにより所期の目的、即ちブレーキペダルのスト
ロークをさほど大きくすることなく且つ特に高圧
発生域に於てさほど大きい踏力を必要としないと
云うことと、好ましいブレーキペダル踏込みフイ
ーリングを得ることとが両立するようになる。
また上述の如き構成によれば、弁室、換言すれ
ば大径シリンダ室、更にはアキユームレータは常
にオリフイス通路によつてフルードリザーバと連
通しているから、ブレーキペダルの踏込みが中間
位置にて停止されると、アキユームレータが受入
れたブレーキフルードがオリフイス通路を通つて
フルードリザーバへ流れ、これによりアキユーム
レータが復帰し、再度のブレーキペダルの踏込み
時にアキユームレータが再度有効に作動するよう
になる。
ば大径シリンダ室、更にはアキユームレータは常
にオリフイス通路によつてフルードリザーバと連
通しているから、ブレーキペダルの踏込みが中間
位置にて停止されると、アキユームレータが受入
れたブレーキフルードがオリフイス通路を通つて
フルードリザーバへ流れ、これによりアキユーム
レータが復帰し、再度のブレーキペダルの踏込み
時にアキユームレータが再度有効に作動するよう
になる。
また本発明によるブレーキマスタシリンダ装置
に於ては、アキユームレータに加えてリリーフ弁
が設けられているから、アキユームレータ容積が
全体のブレーキ作動で見て不足することなく、ま
た万一アキユームレータがステツク現象等を起し
て作動不能になつても大径シリンダ室のフルード
圧力が第二の所定値になると、リリーフ弁が開い
て大径シリンダ室のブレーキフルードがフルード
リザーバへ逃げることにより、高圧発生域に於て
必要踏力が著しく大きくなることが回避され、所
謂フエールセーフが図られる。
に於ては、アキユームレータに加えてリリーフ弁
が設けられているから、アキユームレータ容積が
全体のブレーキ作動で見て不足することなく、ま
た万一アキユームレータがステツク現象等を起し
て作動不能になつても大径シリンダ室のフルード
圧力が第二の所定値になると、リリーフ弁が開い
て大径シリンダ室のブレーキフルードがフルード
リザーバへ逃げることにより、高圧発生域に於て
必要踏力が著しく大きくなることが回避され、所
謂フエールセーフが図られる。
ピストン部材の戻り行程時には、大径シリンダ
室より弁を経てフルードリザーバへ流出した量に
相当量のブレーキフルードが大径シリンダ室にて
不足し、このため大径シリンダ室はピストン部材
の戻り行程時に負圧状態になる。これにより弁が
開弁してフルードリザーバより大径シリンダ室へ
ブレーキフルードの補給が行なわれる。この時、
弁は実質的な絞り作用を行なわないよう構成され
ていて良く、又開弁設定圧が比較的小さくされて
いることにより上述の如き負圧の発生を最小限に
抑え、円滑なピストン部材の戻り移動を実現でき
る。
室より弁を経てフルードリザーバへ流出した量に
相当量のブレーキフルードが大径シリンダ室にて
不足し、このため大径シリンダ室はピストン部材
の戻り行程時に負圧状態になる。これにより弁が
開弁してフルードリザーバより大径シリンダ室へ
ブレーキフルードの補給が行なわれる。この時、
弁は実質的な絞り作用を行なわないよう構成され
ていて良く、又開弁設定圧が比較的小さくされて
いることにより上述の如き負圧の発生を最小限に
抑え、円滑なピストン部材の戻り移動を実現でき
る。
以下に添付の図を用いて本発明を実施例につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
第1図は本発明によるマスタシリンダ装置をタ
ンデム式マスタシリンダ装置に実施した場合の一
つの実施例を示す縦断面図、第2図及び第3図は
その要部を拡大して示す縦断面図である。図に於
いて、1はシリンダ部材を示しており、このシリ
ンダ部材1はその一端部近くに取付用フランジ2
を有している。前記シリンダ部材1は、その一方
の側に大径シリンダボア3を、また他方の側に前
記大径シリンダボア3より大径で且つ一端にて前
記大径シリンダボア3に連通する小径シリンダボ
ア4を互いに同一軸線上に有している。前記シリ
ンダ部材1内には、前記大径シリンダボア3に係
合する大径ピストンランド5と前記小径シリンダ
ボア4に係合する小径ピストンランド6とを軸線
方向に互いに隔置して有している第一のピストン
部材7と、前記小径シリンダボア4に係合する第
一の小径ピストンランド9及び第二の小径ピスト
ンランド10とを軸線方向に隔置して有している
第二のピストン部材11とが各々その軸線方向に
移動可能に設けられている。前記第一のピストン
部材7は前記シリンダ部材1の一端部近くに取付
けられたスナツプリング8により図にて右方への
移動を制限され、前記大径ピストンランド5と前
記小径ピストンランド6との間に前記シリンダ部
材1と共働して第一の室12を郭定している。ま
た前記第一のピストン部材7の前記小径ピストン
ランド6と前記第二のピストン部材11の第一の
小径ピストンランド9とはその間に前記シリンダ
部材1と共働して第二の室13を、また前記第二
のピストン部材11は前記第一及び第二の小径ピ
ストンランド9,10間に第三の室14を、また
前記第三の室14とは反対の側に前記シリンダ部
材1と共働して第四の室15を郭定している。
ンデム式マスタシリンダ装置に実施した場合の一
つの実施例を示す縦断面図、第2図及び第3図は
その要部を拡大して示す縦断面図である。図に於
いて、1はシリンダ部材を示しており、このシリ
ンダ部材1はその一端部近くに取付用フランジ2
を有している。前記シリンダ部材1は、その一方
の側に大径シリンダボア3を、また他方の側に前
記大径シリンダボア3より大径で且つ一端にて前
記大径シリンダボア3に連通する小径シリンダボ
ア4を互いに同一軸線上に有している。前記シリ
ンダ部材1内には、前記大径シリンダボア3に係
合する大径ピストンランド5と前記小径シリンダ
ボア4に係合する小径ピストンランド6とを軸線
方向に互いに隔置して有している第一のピストン
部材7と、前記小径シリンダボア4に係合する第
一の小径ピストンランド9及び第二の小径ピスト
ンランド10とを軸線方向に隔置して有している
第二のピストン部材11とが各々その軸線方向に
移動可能に設けられている。前記第一のピストン
部材7は前記シリンダ部材1の一端部近くに取付
けられたスナツプリング8により図にて右方への
移動を制限され、前記大径ピストンランド5と前
記小径ピストンランド6との間に前記シリンダ部
材1と共働して第一の室12を郭定している。ま
た前記第一のピストン部材7の前記小径ピストン
ランド6と前記第二のピストン部材11の第一の
小径ピストンランド9とはその間に前記シリンダ
部材1と共働して第二の室13を、また前記第二
のピストン部材11は前記第一及び第二の小径ピ
ストンランド9,10間に第三の室14を、また
前記第三の室14とは反対の側に前記シリンダ部
材1と共働して第四の室15を郭定している。
前記第一のピストン部材7と、前記第二のピス
トン部材11との間及び前記小径シリンダボア4
内の端部と前記第二のピストン部材9との間には
各々圧縮コイルばね17,18が設けられてい
る。前記第一のピストン部材7にこれが図にて左
方へ向かう力を与えられていない時は、前記第一
のピストン部材7は、図示されている如く、その
前記大径ピストンランド5にて前記スナツプリン
グ8に当接する位置にあり、また前記第二のピス
トン部材11は前記小径シリンダボア4の中間位
置にあり、各々復帰位置にある。
トン部材11との間及び前記小径シリンダボア4
内の端部と前記第二のピストン部材9との間には
各々圧縮コイルばね17,18が設けられてい
る。前記第一のピストン部材7にこれが図にて左
方へ向かう力を与えられていない時は、前記第一
のピストン部材7は、図示されている如く、その
前記大径ピストンランド5にて前記スナツプリン
グ8に当接する位置にあり、また前記第二のピス
トン部材11は前記小径シリンダボア4の中間位
置にあり、各々復帰位置にある。
前記シリンダ部材1には筒状の取付座部21が
設けられており、この取付座部21にはシール部
材22を介してフルードリザーバ23が液密状態
にて取付けられている。取付座部21はその内側
に弁室56を郭定しており、弁室56はフルード
リザーバ23に連通している。またシリンダ部材
1には常に弁室56と前記第一の室12とを連通
接続する第一のポート19と、前記第一のピスト
ン部材7が上述の如き復帰位置付近にある時のみ
弁室56と前記第二の室13とを連通接続する第
二のポート20とが設けられている。第2図及び
第3図によく示されている如く、前記取付座部2
1内には環状のリリーフ弁24が設けられてい
る。リリーフ弁24は、これと前記取付座部21
にスナツプリング25によつて係止されたリテー
ナ26との間に設けられた圧縮コイルばね27に
よつて図にて下方に向かうばね力を与えられ、通
常時は前記取付座部21内の環状肩部21′に係
合している。このリリーフ弁24は、第3図に示
されている如き開弁位置にあるとき、前記リテー
ナ26の筒状部26′と共働して環状の絞り通路
36を郭定するようになつている。また前記リリ
ーフ弁24の外周にはシール部材28が取付けら
れている。前記リリーフ弁24はそれの中心部に
弁ポート29を郭定しており、またその弁ポート
29の周囲に環状シール部材30を有している。
前記環状シール部材30には円盤状の負圧弁31
が選択的に係合するようになつており、この弁3
1は、ロツド32によつて支持され、前記ロツド
32の一端に取付けられたばね受板33と前記リ
テーナ26との間に設けられた比較的弱い圧縮コ
イルばね34によつて図にて上方に向かうばね力
を与えられ、通常時は前記環状シール部材30に
係合して前記弁ポート29を閉じるようになつて
いる。また前記弁31にはオリフイス35が形成
されている。前記リリーフ弁24と負圧弁31と
は、弁31が前記リテーナ26の端部に当接する
まで互に組み合さつて図にて上方に移動し、アキ
ユームレータピストンとして作用する。
設けられており、この取付座部21にはシール部
材22を介してフルードリザーバ23が液密状態
にて取付けられている。取付座部21はその内側
に弁室56を郭定しており、弁室56はフルード
リザーバ23に連通している。またシリンダ部材
1には常に弁室56と前記第一の室12とを連通
接続する第一のポート19と、前記第一のピスト
ン部材7が上述の如き復帰位置付近にある時のみ
弁室56と前記第二の室13とを連通接続する第
二のポート20とが設けられている。第2図及び
第3図によく示されている如く、前記取付座部2
1内には環状のリリーフ弁24が設けられてい
る。リリーフ弁24は、これと前記取付座部21
にスナツプリング25によつて係止されたリテー
ナ26との間に設けられた圧縮コイルばね27に
よつて図にて下方に向かうばね力を与えられ、通
常時は前記取付座部21内の環状肩部21′に係
合している。このリリーフ弁24は、第3図に示
されている如き開弁位置にあるとき、前記リテー
ナ26の筒状部26′と共働して環状の絞り通路
36を郭定するようになつている。また前記リリ
ーフ弁24の外周にはシール部材28が取付けら
れている。前記リリーフ弁24はそれの中心部に
弁ポート29を郭定しており、またその弁ポート
29の周囲に環状シール部材30を有している。
前記環状シール部材30には円盤状の負圧弁31
が選択的に係合するようになつており、この弁3
1は、ロツド32によつて支持され、前記ロツド
32の一端に取付けられたばね受板33と前記リ
テーナ26との間に設けられた比較的弱い圧縮コ
イルばね34によつて図にて上方に向かうばね力
を与えられ、通常時は前記環状シール部材30に
係合して前記弁ポート29を閉じるようになつて
いる。また前記弁31にはオリフイス35が形成
されている。前記リリーフ弁24と負圧弁31と
は、弁31が前記リテーナ26の端部に当接する
まで互に組み合さつて図にて上方に移動し、アキ
ユームレータピストンとして作用する。
また、前記シリンダ部材1には前記第一及び第
二のピストン部材7,11の移動にかかわらず常
に前記第二の室13内に向けて開いた第一のフル
ード取出口38が設けられている。この第一のフ
ルード取出口38は図には示されていない導管を
径てブレーキ装置、例えば自動車のリヤブレーキ
の液圧アクチユエータに接続されるようになつて
いる。
二のピストン部材7,11の移動にかかわらず常
に前記第二の室13内に向けて開いた第一のフル
ード取出口38が設けられている。この第一のフ
ルード取出口38は図には示されていない導管を
径てブレーキ装置、例えば自動車のリヤブレーキ
の液圧アクチユエータに接続されるようになつて
いる。
前記第一のピストン部材7の前記大径ピストン
ランド5にはゴム状弾性体よりなる環状シール部
材39が取付けられている。また前記第一のピス
トン部材7の前記小径ピストンランド6にはゴム
状弾性体によつて構成され且つ環状リツプ部40
を有する環状シール部材41が設けられている。
前記環状シール部材41は前記第一の室12より
前記小径ピストンランド6に設けられた孔42を
経て前記第二の室13へ向けて流れる流体の流れ
のみを許す一方向弁作用を行なうようになつてい
る。
ランド5にはゴム状弾性体よりなる環状シール部
材39が取付けられている。また前記第一のピス
トン部材7の前記小径ピストンランド6にはゴム
状弾性体によつて構成され且つ環状リツプ部40
を有する環状シール部材41が設けられている。
前記環状シール部材41は前記第一の室12より
前記小径ピストンランド6に設けられた孔42を
経て前記第二の室13へ向けて流れる流体の流れ
のみを許す一方向弁作用を行なうようになつてい
る。
また、前記シリンダ部材1は、常に前記第三の
室14に連通する第三のポート43と、前記第二
のピストン部材11が上述の如き復帰位置近くに
ある時のみ前記第四の室15に連通する第四のポ
ート44とを有している。また前記シリンダ部材
1は前記第三及び第四のポート43,44に連通
した筒状の取付座部45を有しており、この取付
座部45には前記フルードリザーバ23より延設
されたフルード通路47の端部がシール部材46
を介して接続されている。
室14に連通する第三のポート43と、前記第二
のピストン部材11が上述の如き復帰位置近くに
ある時のみ前記第四の室15に連通する第四のポ
ート44とを有している。また前記シリンダ部材
1は前記第三及び第四のポート43,44に連通
した筒状の取付座部45を有しており、この取付
座部45には前記フルードリザーバ23より延設
されたフルード通路47の端部がシール部材46
を介して接続されている。
また前記シリンダ部材1には前記第四の室15
内に向けて開いた第二のフルード取出口53が設
けられている。この第二のフルード取出口53は
図には示されていない導管を経てブレーキ装置、
例えば自動車のフロントブレーキの液圧アクチユ
エータに接続されている。
内に向けて開いた第二のフルード取出口53が設
けられている。この第二のフルード取出口53は
図には示されていない導管を経てブレーキ装置、
例えば自動車のフロントブレーキの液圧アクチユ
エータに接続されている。
前記第二のピストン部材11の第一の小径ピス
トンランド9にはゴム状弾性体よりなる環状シー
ル部材48,49が取付けられている。また前記
第二のピストン部材11の第二の小径ピストンラ
ンド10にはゴム状弾性体によつて構成され且つ
環状リツプ部50を有する環状シール部材51が
取付けられている。前記環状シール部材51は前
記第三の室14より前記第二の小径ピストンラン
ド10に設けられた孔52を経て前記第四の室1
5へ向けて流れる流体の流れのみを許す一方向弁
作用を行なうようになつている。
トンランド9にはゴム状弾性体よりなる環状シー
ル部材48,49が取付けられている。また前記
第二のピストン部材11の第二の小径ピストンラ
ンド10にはゴム状弾性体によつて構成され且つ
環状リツプ部50を有する環状シール部材51が
取付けられている。前記環状シール部材51は前
記第三の室14より前記第二の小径ピストンラン
ド10に設けられた孔52を経て前記第四の室1
5へ向けて流れる流体の流れのみを許す一方向弁
作用を行なうようになつている。
また、前記第一のピストン部材7の前記大径ピ
ストンランド5の側の端部には半球状の係合孔5
4が形成されており、この係合孔54には該第一
のピストン部材7を駆動するプランジヤ55が係
合している。
ストンランド5の側の端部には半球状の係合孔5
4が形成されており、この係合孔54には該第一
のピストン部材7を駆動するプランジヤ55が係
合している。
図示されている如く、第一及び第二のピストン
部材7,11が各々復帰位置にある時には、各弁
が図示されている如き位置にあり、また第一及び
第二の室12,13が各々オリフイス35を経て
フルードリザーバ23に連通し、前記第一及び第
二の室12,13は前記フルードリザーバ23よ
りブレーキフルードを与えられ、また第三及び第
四の室14,15はフルード弾路47を経てフル
ードリザーバ23に連通し、これよりブレーキフ
ルードを与えられ、各室に於けるブレーキフルー
ドの圧力はほぼ大気圧になつている。上述の如き
状態からブレーキペダルが踏込まれてプランジヤ
55が図にて左方に駆動されると、第一及び第二
のピストン部材7,11が各々圧縮コイルばね1
718のばね力に抗して図にて左方へ移動する。
すると、前記第一及び第二の室12,13のフル
ード圧力が上昇し、また第一のピストン部材7に
取付けられている環状シール部材41が前記第二
のポート20を通り越すことにより前記第二の室
13はフルードリザーバ23との連通より遮断さ
れる。またこのとき第二のピストン部材11に取
付けられている環状シール部材51が第四のポー
ト44を通り越すことにより前記第四の室15は
前記フルードリザーバ23との連通より遮断され
る。この時、大径シリンダ室12内のブレーキフ
ルードの一部はオリフイス35を経てフルードリ
ザーバ23へ流れるが、その流量は非常に小さ
く、前記第一の室12内のブレーキフルードの大
部分は前記第一のピストン部材7の移動に伴い孔
42を経て更に環状シール部材41の環状リツプ
部40をその縮径方向に弾性変形させながらそれ
を乗り越え、前記第二の室13内へ流れ、前記第
二の室13内のブレーキフルードと共に第一のフ
ルード取出口38より図示されていない液圧アク
チユエータへ向けて送り出される。従つて、この
時には第一のピストン部材7の移動量に対して比
較的多量のブレーキフルードが第一のフルード取
出口38より吐出される。また第四の室15内の
ブレーキフルードは前記第二のピストン部材11
の移動に伴つて第二のフルード取出口53より図
示されていないもう一つの液圧アクチユエータへ
向けて送り出される。尚、この実施例の場合、第
二のフルード取出口53より吐出されるブレーキ
フルードのピストン部材の移動量に対する吐出量
は前記第二のピストン部材11の全ストローク
中、実質的に一定である。
部材7,11が各々復帰位置にある時には、各弁
が図示されている如き位置にあり、また第一及び
第二の室12,13が各々オリフイス35を経て
フルードリザーバ23に連通し、前記第一及び第
二の室12,13は前記フルードリザーバ23よ
りブレーキフルードを与えられ、また第三及び第
四の室14,15はフルード弾路47を経てフル
ードリザーバ23に連通し、これよりブレーキフ
ルードを与えられ、各室に於けるブレーキフルー
ドの圧力はほぼ大気圧になつている。上述の如き
状態からブレーキペダルが踏込まれてプランジヤ
55が図にて左方に駆動されると、第一及び第二
のピストン部材7,11が各々圧縮コイルばね1
718のばね力に抗して図にて左方へ移動する。
すると、前記第一及び第二の室12,13のフル
ード圧力が上昇し、また第一のピストン部材7に
取付けられている環状シール部材41が前記第二
のポート20を通り越すことにより前記第二の室
13はフルードリザーバ23との連通より遮断さ
れる。またこのとき第二のピストン部材11に取
付けられている環状シール部材51が第四のポー
ト44を通り越すことにより前記第四の室15は
前記フルードリザーバ23との連通より遮断され
る。この時、大径シリンダ室12内のブレーキフ
ルードの一部はオリフイス35を経てフルードリ
ザーバ23へ流れるが、その流量は非常に小さ
く、前記第一の室12内のブレーキフルードの大
部分は前記第一のピストン部材7の移動に伴い孔
42を経て更に環状シール部材41の環状リツプ
部40をその縮径方向に弾性変形させながらそれ
を乗り越え、前記第二の室13内へ流れ、前記第
二の室13内のブレーキフルードと共に第一のフ
ルード取出口38より図示されていない液圧アク
チユエータへ向けて送り出される。従つて、この
時には第一のピストン部材7の移動量に対して比
較的多量のブレーキフルードが第一のフルード取
出口38より吐出される。また第四の室15内の
ブレーキフルードは前記第二のピストン部材11
の移動に伴つて第二のフルード取出口53より図
示されていないもう一つの液圧アクチユエータへ
向けて送り出される。尚、この実施例の場合、第
二のフルード取出口53より吐出されるブレーキ
フルードのピストン部材の移動量に対する吐出量
は前記第二のピストン部材11の全ストローク
中、実質的に一定である。
第一のピストン部材7が上述の如く図にて左方
に移動すると、それに伴い第一のフルード取出口
38よりブレーキフルードが吐出され、また第一
及び第二の室12,13内に於けるフルード圧力
も上昇し始める。前記第一の室12のフルード圧
力が第一の所定値に達すると、そのフルード圧力
によりリリーフ弁24及び負圧弁31が互いに組
合さつた状態にて圧縮コイルばね27の作用に抗
して図にて上方に変位し、それに伴ない前記第一
の室12内のブレーキフルードが前記リリーフ弁
24及び負圧弁31より下方の弁室56内へ流出
する。これによりアキユームレータ作用が生じ、
この後、引き続き前記第一のピストン部材7が左
方に移動しても前記第一の室12のフルード圧力
はさほど上昇せず、前記第二の室13のフルード
圧力のみが引き続き上昇するようになる。従つ
て、このとき第一のピストン部材7はさほど大き
い力を要することなく移動する。
に移動すると、それに伴い第一のフルード取出口
38よりブレーキフルードが吐出され、また第一
及び第二の室12,13内に於けるフルード圧力
も上昇し始める。前記第一の室12のフルード圧
力が第一の所定値に達すると、そのフルード圧力
によりリリーフ弁24及び負圧弁31が互いに組
合さつた状態にて圧縮コイルばね27の作用に抗
して図にて上方に変位し、それに伴ない前記第一
の室12内のブレーキフルードが前記リリーフ弁
24及び負圧弁31より下方の弁室56内へ流出
する。これによりアキユームレータ作用が生じ、
この後、引き続き前記第一のピストン部材7が左
方に移動しても前記第一の室12のフルード圧力
はさほど上昇せず、前記第二の室13のフルード
圧力のみが引き続き上昇するようになる。従つ
て、このとき第一のピストン部材7はさほど大き
い力を要することなく移動する。
弁31がリテーナ26の端部に当接するまで上
昇すると、弁31はそれ以上上昇できないので、
これにより更に第一のピストン部材7の移動が進
み、第一の室にフルード圧力が上昇してそれが第
二の所定値に達すると、第3図に示されている如
く、リリーフ弁24のみが圧縮コイルばね27の
ばね力に抗して上昇し、弁ポート29を開くよう
になる。この時、リリーフ弁24は前記リテーナ
26の筒状部26′を共働して絞り通路36を郭
定するから、前記第一の室12内のブレーキフル
ードは前記絞り通路36を経てフルードリザーバ
23へ徐々に流れ、第一の室12のフルード圧力
は前記第二の所定値に近い或る値に維持される。
昇すると、弁31はそれ以上上昇できないので、
これにより更に第一のピストン部材7の移動が進
み、第一の室にフルード圧力が上昇してそれが第
二の所定値に達すると、第3図に示されている如
く、リリーフ弁24のみが圧縮コイルばね27の
ばね力に抗して上昇し、弁ポート29を開くよう
になる。この時、リリーフ弁24は前記リテーナ
26の筒状部26′を共働して絞り通路36を郭
定するから、前記第一の室12内のブレーキフル
ードは前記絞り通路36を経てフルードリザーバ
23へ徐々に流れ、第一の室12のフルード圧力
は前記第二の所定値に近い或る値に維持される。
今、第一のピストン部材7を図にて左方に移動
させるのに必要な力をF、第一のピストン部材7
の大径ピストンランド5の受圧面積をA1、第一
のピストン部材7の小径ピストンランド6の受圧
面積をA2、第一の室12のフルード圧力をP1、
第二の室13のフルード圧力をP2、圧縮コイルば
ね17のばね力をfとすると、前記力Fは下式に
よつて与えられる。
させるのに必要な力をF、第一のピストン部材7
の大径ピストンランド5の受圧面積をA1、第一
のピストン部材7の小径ピストンランド6の受圧
面積をA2、第一の室12のフルード圧力をP1、
第二の室13のフルード圧力をP2、圧縮コイルば
ね17のばね力をfとすると、前記力Fは下式に
よつて与えられる。
F=P1(A1−A2)+P2A2+f
従つて、前記第一の室12のフルード圧力P1の
上昇が第二の室13のそれに比して抑制されれ
ば、前記第一の室12内の圧力が前記第二の室1
3内のフルード圧力と同様に上昇する時に比して
力Fは小さくなる。この結果として、上述の如く
第一のピストン部材7の移動が進んでも第一のピ
ストン部材7はさほど大きい力を要することなく
移動する。
上昇が第二の室13のそれに比して抑制されれ
ば、前記第一の室12内の圧力が前記第二の室1
3内のフルード圧力と同様に上昇する時に比して
力Fは小さくなる。この結果として、上述の如く
第一のピストン部材7の移動が進んでも第一のピ
ストン部材7はさほど大きい力を要することなく
移動する。
上述の如く、第二の室13のフルード圧力P1は
これが前記第一の所定値に達した後もリリーフ弁
24及び負圧弁31の図にて上方への移動に伴い
圧縮コイルばね27のばね定数により決まる上昇
率をもつて徐々に上昇し、その後にフルード圧力
P1が前記第二の所定値に達した時にはじめてリリ
ーフ弁24が開弁してフルード圧力P1のそれ以上
の上昇が禁止されるから、ブレーキペダルの踏込
み途中にてブレーキペダルの踏込み反力が急激に
変化する度合が小さい値に保たれる。
これが前記第一の所定値に達した後もリリーフ弁
24及び負圧弁31の図にて上方への移動に伴い
圧縮コイルばね27のばね定数により決まる上昇
率をもつて徐々に上昇し、その後にフルード圧力
P1が前記第二の所定値に達した時にはじめてリリ
ーフ弁24が開弁してフルード圧力P1のそれ以上
の上昇が禁止されるから、ブレーキペダルの踏込
み途中にてブレーキペダルの踏込み反力が急激に
変化する度合が小さい値に保たれる。
第一のピストン部材7の移動が停ると、引き続
き第一の室12よりブレーキフルードが前記絞り
通路36を経てフルードリザーバ23へ流れるこ
とにより、第一の室12のフルード圧力が低下
し、弁24が降下して弁ポート29を閉じ、また
この後、引き続き第一の室12よりブレーキフル
ードがオリフイス35を経てフルードリザーバ2
3へ流れることにより更に前記第一の室12のフ
ルード圧力が低下し、リリーフ弁24及び負圧弁
31がともに降下し、アキユームレータの再生が
行われる。これにより再度のブレーキペダル踏込
み時には有効なアキユームレータ作用が得られる
ようになる。
き第一の室12よりブレーキフルードが前記絞り
通路36を経てフルードリザーバ23へ流れるこ
とにより、第一の室12のフルード圧力が低下
し、弁24が降下して弁ポート29を閉じ、また
この後、引き続き第一の室12よりブレーキフル
ードがオリフイス35を経てフルードリザーバ2
3へ流れることにより更に前記第一の室12のフ
ルード圧力が低下し、リリーフ弁24及び負圧弁
31がともに降下し、アキユームレータの再生が
行われる。これにより再度のブレーキペダル踏込
み時には有効なアキユームレータ作用が得られる
ようになる。
前記第二の室13に所定のフルード圧力が発生
し、そのフルード圧力が図には示されていないブ
レーキ装置の液圧アクチユエータに伝達されて所
定のブレーキ作用が行なわれ、その後ブレーキ作
用を解除すべくブレーキペダルの踏込が解除され
てプランジヤ55が図にて右方に後退すると、そ
れに伴い第一及び第二のピストン部材7,11が
各々圧縮コイルばね17,18のばね力によつて
各復帰位置へ向けて移動し、これに伴いブレーキ
装置の液圧アクチユエータに与えられていたブレ
ーキフルードが第二及び第四の室13,15内に
戻されるようになる。この時にはリリーフ弁24
は閉弁位置に戻つており、第一の室12のフルー
ド圧力は負圧状態になる。この負圧は負圧弁31
に作用し、負圧弁31を圧縮コイルばね34のば
ね力に抗して引き下げるようになる。このため負
圧弁31が環状シール部材30より離れ、弁ポー
ト29を開き、第一の室12には前記第一のピス
トン部材7の復帰移動に伴いブレーキフルードが
フルードリザーバ23より補給される。そして前
記第一のピストン7が図示されている如き復帰位
置近くにまで戻ると、第二のポート20が再び第
二の室13と連通することにより前記第一の室1
2より前記第二の室13へ流れた量に相当するブ
レーキフルードは前記第二のポート19、オリフ
イス35を経て前記フルードリザーバ23内へ戻
される。尚、上述した実施例に於いては、タンデ
ム型マスタシリンダ装置の一方の系統にのみ本発
明を実施したが、本発明は必要に応じタンデム型
マスタシリンダ装置の両系統に組込まれてもよ
く、また本発明はシングル型のマスタシリンダ装
置にも適用できることは勿論のことである。
し、そのフルード圧力が図には示されていないブ
レーキ装置の液圧アクチユエータに伝達されて所
定のブレーキ作用が行なわれ、その後ブレーキ作
用を解除すべくブレーキペダルの踏込が解除され
てプランジヤ55が図にて右方に後退すると、そ
れに伴い第一及び第二のピストン部材7,11が
各々圧縮コイルばね17,18のばね力によつて
各復帰位置へ向けて移動し、これに伴いブレーキ
装置の液圧アクチユエータに与えられていたブレ
ーキフルードが第二及び第四の室13,15内に
戻されるようになる。この時にはリリーフ弁24
は閉弁位置に戻つており、第一の室12のフルー
ド圧力は負圧状態になる。この負圧は負圧弁31
に作用し、負圧弁31を圧縮コイルばね34のば
ね力に抗して引き下げるようになる。このため負
圧弁31が環状シール部材30より離れ、弁ポー
ト29を開き、第一の室12には前記第一のピス
トン部材7の復帰移動に伴いブレーキフルードが
フルードリザーバ23より補給される。そして前
記第一のピストン7が図示されている如き復帰位
置近くにまで戻ると、第二のポート20が再び第
二の室13と連通することにより前記第一の室1
2より前記第二の室13へ流れた量に相当するブ
レーキフルードは前記第二のポート19、オリフ
イス35を経て前記フルードリザーバ23内へ戻
される。尚、上述した実施例に於いては、タンデ
ム型マスタシリンダ装置の一方の系統にのみ本発
明を実施したが、本発明は必要に応じタンデム型
マスタシリンダ装置の両系統に組込まれてもよ
く、また本発明はシングル型のマスタシリンダ装
置にも適用できることは勿論のことである。
第4図は本発明によるブレーキマスタシリンダ
装置の他の実施例をその要部について示す縦断面
図である。尚第4図に於いて第1図乃至第3図に
対応する部分は第1図乃至第3図に付した符号と
同一の符号により示されている。かかる実施例の
場合、リリーフ弁24はリテーナ26の筒状部2
6′の外周に所定の小さい間隙をおいて係合する
筒状部24′を有しており、この筒状部24′には
孔37が穿設されている。
装置の他の実施例をその要部について示す縦断面
図である。尚第4図に於いて第1図乃至第3図に
対応する部分は第1図乃至第3図に付した符号と
同一の符号により示されている。かかる実施例の
場合、リリーフ弁24はリテーナ26の筒状部2
6′の外周に所定の小さい間隙をおいて係合する
筒状部24′を有しており、この筒状部24′には
孔37が穿設されている。
かかる実施例に於いても、負圧弁31がリテー
ナ26の端部に当接する位置までリリーフ弁24
と共に上昇すると、孔37はリテーナ26の筒状
部26′の外周面と整合するようになり、また前
記筒状部24′は弁ポート29とフルードリザー
バ23との間に前記筒状部26′と共働して絞り
通路を郭定する。
ナ26の端部に当接する位置までリリーフ弁24
と共に上昇すると、孔37はリテーナ26の筒状
部26′の外周面と整合するようになり、また前
記筒状部24′は弁ポート29とフルードリザー
バ23との間に前記筒状部26′と共働して絞り
通路を郭定する。
また第5図は第4図に示されたブレーキマスタ
シリンダ装置の修正例をその要部について示す縦
断面図である。かかる実施例の場合、圧縮コイル
ばね34が負圧弁31と取付座部21の底部との
間に設けられている。
シリンダ装置の修正例をその要部について示す縦
断面図である。かかる実施例の場合、圧縮コイル
ばね34が負圧弁31と取付座部21の底部との
間に設けられている。
第5図に示された弁は第4図に示されたそれと
同様に作用するからその説明を省略する。
同様に作用するからその説明を省略する。
以上に於いては、本発明を特定の実施例につい
て詳細に設明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく本発明の範囲内にて種々の実施例が可
能であることは当業者にとつて明らかであろう。
て詳細に設明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく本発明の範囲内にて種々の実施例が可
能であることは当業者にとつて明らかであろう。
第1図は本発明によるマスタシリンダ装置の一
つの実施例を示す縦断面図、第2図及び第3図は
第1図に示されたマスタシリンダ装置の要部を示
す拡大縦断面図であり、このうち第2図は閉弁状
態を、第3図は開弁状態を示している。第4図及
び第5図は各々本発明によるブレーキマスタシリ
ンダ装置の他の実施例をその要部について示す拡
大縦断面図である。 1…シリンダ部材、2…取付用フランジ、3…
大径シリンダボア、4…小径シリンダボア、5…
大径ピストンランド、6…小径ピストンランド、
7…第一のピストン部材、8…スナツプリング、
9…第一の小径ピストンランド、10…第二の小
径ピストンランド、11…第二のピストン部材、
12…第一の室、13…第二の室、14…第三の
室、15…第四の室、17,18…圧縮コイルば
ね、19…第一のポート、20…第二のポート、
21…取付座部、21′…環状肩部、22…シー
ル部材、23…フルードリザーバ、24…リリー
フ弁、25…スナツプリング、26…リテーナ、
26′…筒状部、27…圧縮コイルばね、28…
シール部材、29…弁ポート、30…環状シール
部材、31…負圧弁、32…ロツド、33…ばね
受板、34…圧縮コイルばね、35…オリフイ
ス、36…絞り通路、37…孔、38…第一のフ
ルード取出口、39…環状シール部材、40…環
状リツプ部、41…環状シール部材、42…孔、
43…第三のポート、44…第四のポート、45
…取付座部、46…シール部材、47…フルード
通路、48,49…環状シール部材、50…環状
リツプ部、51…環状シール部材、52…孔、5
3…第二のフルード取出口、54…係合孔、55
…プランジヤ、56…弁室。
つの実施例を示す縦断面図、第2図及び第3図は
第1図に示されたマスタシリンダ装置の要部を示
す拡大縦断面図であり、このうち第2図は閉弁状
態を、第3図は開弁状態を示している。第4図及
び第5図は各々本発明によるブレーキマスタシリ
ンダ装置の他の実施例をその要部について示す拡
大縦断面図である。 1…シリンダ部材、2…取付用フランジ、3…
大径シリンダボア、4…小径シリンダボア、5…
大径ピストンランド、6…小径ピストンランド、
7…第一のピストン部材、8…スナツプリング、
9…第一の小径ピストンランド、10…第二の小
径ピストンランド、11…第二のピストン部材、
12…第一の室、13…第二の室、14…第三の
室、15…第四の室、17,18…圧縮コイルば
ね、19…第一のポート、20…第二のポート、
21…取付座部、21′…環状肩部、22…シー
ル部材、23…フルードリザーバ、24…リリー
フ弁、25…スナツプリング、26…リテーナ、
26′…筒状部、27…圧縮コイルばね、28…
シール部材、29…弁ポート、30…環状シール
部材、31…負圧弁、32…ロツド、33…ばね
受板、34…圧縮コイルばね、35…オリフイ
ス、36…絞り通路、37…孔、38…第一のフ
ルード取出口、39…環状シール部材、40…環
状リツプ部、41…環状シール部材、42…孔、
43…第三のポート、44…第四のポート、45
…取付座部、46…シール部材、47…フルード
通路、48,49…環状シール部材、50…環状
リツプ部、51…環状シール部材、52…孔、5
3…第二のフルード取出口、54…係合孔、55
…プランジヤ、56…弁室。
Claims (1)
- 1 ブレーキフルードを貯容するフルードリザー
バと、大径シリンダボアと小径シリンダボアとを
有するシリンダ部材と、前記大径シリンダボア及
び前記小径シリンダボアに各々係合する大径ピス
トンランドと小径ピストンランドとを有し前記シ
リンダ部材と共働して大径シリンダ室及び小径シ
リンダ室を郭定するピストン部材と、前記ピスト
ン部材をその大径シリンダ室側の復帰位置へ可撓
的に付勢するばねとを有し、前記シリンダ部材
は、前記フルードリザーバに連通した弁室と、常
に前記弁室と前記大径シリンダ室とを連通接続す
る第一のポートと、前記ピストン部材が前記復帰
位置にある時のみ前記弁室と前記小径シリンダ室
とを連通接続する第二のポートと、前記小径シリ
ンダ室内に向けて開いたフルード取出口とを有し
ており、更に前記大径シリンダ室より前記小径シ
リンダ室へ向う流体に流れのみを許す一方向弁
と、常に前記弁室と前記フルードリザーバとを接
続するオリフイス通路と、前記大径シリンダ室に
連通し前記大径シリンダ室のフルード圧力が第一
の所定値以上の時前記大径シリンダ室よりブレー
キフルードを受け入れ前記大径シリンダ室のフル
ード圧力の上昇を抑制するアキユームレータと、
前記弁室に設けられて前記大径シリンダ室のフル
ード圧力に応動し前記大径シリンダ室のフルード
圧力が前記第一の所定値より大きい第二の所定値
以上の時のみ前記弁室と前記フルードリザーバと
を連通接続するリリーフ弁と、前記弁室に設けら
れて前記大径シリンダ室のフルード圧力に応動し
前記大径シリンダ室のフルード圧力が負圧の時の
み前記フルードリザーバと前記弁室とを連通接続
する負圧弁とを有していることを特徴とするブレ
ーキマスタシリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14846979A JPS5671658A (en) | 1979-11-16 | 1979-11-16 | Master cylinder device for brake |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14846979A JPS5671658A (en) | 1979-11-16 | 1979-11-16 | Master cylinder device for brake |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5671658A JPS5671658A (en) | 1981-06-15 |
JPS6220937B2 true JPS6220937B2 (ja) | 1987-05-09 |
Family
ID=15453437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14846979A Granted JPS5671658A (en) | 1979-11-16 | 1979-11-16 | Master cylinder device for brake |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5671658A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0219638U (ja) * | 1988-07-27 | 1990-02-08 | ||
JPH0388299A (ja) * | 1989-08-30 | 1991-04-12 | Pioneer Electron Corp | 電気機器のランプ用電源回路 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4860541A (en) * | 1988-09-28 | 1989-08-29 | Allied-Signal Inc. | Two stage relief valve for master cylinder quick-fill chamber |
JP5250907B2 (ja) * | 2009-03-19 | 2013-07-31 | 本田技研工業株式会社 | 車両用油圧装置 |
JP5831427B2 (ja) | 2012-11-08 | 2015-12-09 | トヨタ自動車株式会社 | マスタシリンダ装置 |
-
1979
- 1979-11-16 JP JP14846979A patent/JPS5671658A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0219638U (ja) * | 1988-07-27 | 1990-02-08 | ||
JPH0388299A (ja) * | 1989-08-30 | 1991-04-12 | Pioneer Electron Corp | 電気機器のランプ用電源回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5671658A (en) | 1981-06-15 |
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