JPS6219536Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、透明な内胴と紙製の外箱との２重構
造の収納、陳列用の容器で陳列時、外箱の所定部
分を切除して外部から透明な内胴を通して内部の
収納物品を透視、陳列できるようにした菓子等の
収納、陳列用容器に関する。

〈従来技術〉 従来、キヤンデイー、チヨコレート等の菓子
や、消しゴムその他のばら売りされる小物商品等
は、１ケづつが美しい銀紙やセロハン紙等で包装
され、一定数量がポリ袋、紙袋等に一括又は複数
に分割収納された上、紙箱に詰められて閉蓋され
てこれらの各紙箱多数を箱詰状態でデパートや小
売店等へ出荷され倉庫等に積み重ね収蔵され、販
売時には紙箱の上蓋を開けるか取除くかし、又は
透明なガラス容器に入れ替えて、各個の菓子等を
消費者が選択し易いよう、よく目に付くようにし
ていた。しかし、紙箱の上蓋を取り除いたり、開
けたりするだけでは陳列台上では上からしか見え
ずに大変見にくく、或は紙箱内の上端の商品しか
消費者の目につかないという欠点があつた。又、
ガラス容器への入れ替えは、外部からの透視が安
易である長所はあるが、小売店等において入れ替
えの手間、及びガラス容器を別途用意する必要が
あり、収納していた紙箱を廃棄する無駄を生ずる
欠点があつた。

〈目的〉 本考案は、透明な内胴と外箱とで容器を２重構
成し陳列時、外箱の上、左右、前等の所定部分を
切除し、外部から透明な内胴に支持された内部の
収納商品を透視できるようにして上記の諸欠点を
解消した容器の提供を目的とする。

〈実施例〉 第１図は、包装された菓子を充填した本考案の
容器の実施例を示す１部切欠斜視図で、第２図
は、同外箱の所定部分を切り取つた陳列・収納状
態を示す斜視図である。

本考案の容器Ａは、立方体状の紙製外箱１内に
透明プラスチツク製の角筒形の内胴２を嵌挿して
成る。該外箱１は紙を打抜き折曲し或は貼り合せ
て形成され、上端開口には対向２辺に前記内胴２
の上端に跨つて内側に折り被せた内蓋３と、外箱
１の上面を覆蓋する外蓋４とを連設している。５
はミシン目切取線で、相対する側面の後上端から
該両側面の前端に挟まれた前面の下部寄りにかけ
て連続して屈曲又は湾曲して設けられ、外箱上端
開口３′に連続しているので該ミシン目切取線は
切り口が切り込み易く容易に切り取り自在とされ
ている。６は外箱１の前記両側面に挟まれた前端
面に穿設された透孔で、陳列前の運搬、収蔵時は
一々開蓋の要なく内部の菓子等商品７の種類を確
認できるようになつている。

図中、１′，４′は折返し代、８は表示片を示
す。

尚、図中、ミシン目切取線５は内、外蓋を挟む
側面と外蓋付き前面に亘つて設けているがこの位
置に限らない。

以上の構成に係る本考案の容器の作用は次の通
りである。

キヤンデイー、チヨコレート等の菓子やその他
の小物商品７の所定量を一括袋入りとし或は分割
して複数袋入りとして本考案容器Ａに収納、閉蓋
してこれらの多数を箱詰め等して小売店等に出荷
する。この際、各容器は、外箱１が紙製で軟弱で
あるが弾靭性に富むプラスチツク製の内胴２との
２重構造であるから運搬中や倉庫等での収蔵中に
破損するおそれがない形状抵抗を有し、商品の陳
列、販売時には両側上端の開口３′に連結したミ
シン目切取線５の切口から該両側面、前面に亘つ
て外箱１の上部を切取るだけで、透明袋の商品の
場合そのままでも良く、又、必要によつて袋から
取り出し、ばらしてから入れても良い。

そこで内胴２は取残された内蓋３の折り被せに
よつて固定されている為に、外箱１の３方上部と
外蓋４を取除いても上方へ抜け出ることなく安定
保持される。こうして透明内胴が３方に露出した
容器Ａは、収納商品のほぼ全体が外箱背面を除い
てよく見え、商品の形態、包装が陳列効果を向上
させる。尚、表示板８は適宜外箱に貼付け或は内
蓋３の折山に設けた切目に嵌挿して価格等を表示
させる。

〈効果〉 本考案の容器は、外箱と透明内胴との２重構造
としたので運搬、収蔵時は破損に耐え得る形状抵
抗を有し、小売店等においては外箱の所定部分を
ミシン目切取線にて切除して透明内胴を介して内
部の商品を透視可能に収納、展示できるので従来
のように別のガラス容器を要したり、入れ替えた
りの手間を要したりせず、元々の収納箱で活用で
きて資源の節約となり、構造簡単な実用的価値あ
る考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の収納、陳列用容器の商品収納
状態の１部切欠斜視図、第２図は同上、外箱の所
定部分を切除して使用する状態を示す斜視図。 １……外箱、２……透明内胴、５……ミシン目
切取線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背面に内蓋３を一体形成した紙製の外箱１内に
   該内蓋３を内方へ折り曲げた後、角筒状の透明プ
   ラスチツク製の内胴２を嵌挿し、該外箱１の左右
   両側面後上端から前面下部寄りに連続して該外箱
   １を切り取り可能とするミシン目切取線５を刻設
   して内部に菓子やその他の小物商品７，７…を収
   納し、販売時、外箱１上部を該ミシン目切取線５
   から切除する事により、内部に収納された小物商
   品７，７…を、前記透明の内胴２で透視可能、且
   つ上方から取り出し可能に保持し、又、該内胴２
   は前記内蓋３で外箱１内に押圧保持されるように
   した事を特徴とする菓子等収納、陳列用容器。