JPS62188705A - 焼結アルミニウム合金軸受部材およびその製造方法 - Google Patents
焼結アルミニウム合金軸受部材およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS62188705A JPS62188705A JP3018786A JP3018786A JPS62188705A JP S62188705 A JPS62188705 A JP S62188705A JP 3018786 A JP3018786 A JP 3018786A JP 3018786 A JP3018786 A JP 3018786A JP S62188705 A JPS62188705 A JP S62188705A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing member
- billet
- extrusion
- aluminum alloy
- sintered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
A0発明の目的
(1)産業上の利用分野
本発明は、焼結アルミニウム合金軸受部材およびその製
造方法に関する。
造方法に関する。
(2) 従来の技術
従来、例えば内燃機関用コンロッドキャップ等の軸受部
材は鋳造品または鍛造品である。
材は鋳造品または鍛造品である。
(3)発明が解決しようとする問題点
しかしながら鋳造品は、その製造上鋳造欠陥を避けるこ
とができないので、その欠陥を見込んで安全率を多くと
るため重量の増加を来たすと共に小型化に限界があり、
鋳造コンロッドキャップの場合は小型且つ軽量な高出力
内燃機関に適用することができない。
とができないので、その欠陥を見込んで安全率を多くと
るため重量の増加を来たすと共に小型化に限界があり、
鋳造コンロッドキャップの場合は小型且つ軽量な高出力
内燃機関に適用することができない。
一方、鍛造品は押出し加工により得られた棒状素材に鍛
造加工を施して製造されるので、その鍛造加工時のぼり
の発生に起因して素材の歩留りが悪く、また加工コスト
も高くなり、製品の製造コストの増加を来たす。
造加工を施して製造されるので、その鍛造加工時のぼり
の発生に起因して素材の歩留りが悪く、また加工コスト
も高くなり、製品の製造コストの増加を来たす。
本発明は上記に鑑み、軽量で、優れた疲労強度および耐
摩耗性を有する前記軸受部材およびその軸受部材を安価
に量産することのできる前記製造方法を提供することを
目的とする。
摩耗性を有する前記軸受部材およびその軸受部材を安価
に量産することのできる前記製造方法を提供することを
目的とする。
B0発明の構成
fil 問題点を解決するための手段本発明は、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金粉末に、圧粉成形、加
熱処理および熱間押出し加工を順次施して製造された軸
受部材であって、外周部の粒径が内部の粒径よりも微細
化され、また繊維状組織の流れ方向が押出し方向と平行
に揃えられていることを特徴とする。
ミニウムまたはアルミニウム合金粉末に、圧粉成形、加
熱処理および熱間押出し加工を順次施して製造された軸
受部材であって、外周部の粒径が内部の粒径よりも微細
化され、また繊維状組織の流れ方向が押出し方向と平行
に揃えられていることを特徴とする。
また本発明に係る焼結アルミニウム合金軸受部材の製造
方法は、冷却速度102℃/sec以上の条件の下に製
造されたアルミニウムまたはアルミニウム合金粉末を用
いてビレットを圧粉成形する工程と;前記ビレットに4
30℃以上、520℃以下の加熱処理を施す工程と;ビ
レット温度300℃以上、450℃以下および押出し比
5以上、35以下の条件の下に前記ビレットに熱間押出
し加工を施す工程と1を用いることを特徴とする。
方法は、冷却速度102℃/sec以上の条件の下に製
造されたアルミニウムまたはアルミニウム合金粉末を用
いてビレットを圧粉成形する工程と;前記ビレットに4
30℃以上、520℃以下の加熱処理を施す工程と;ビ
レット温度300℃以上、450℃以下および押出し比
5以上、35以下の条件の下に前記ビレットに熱間押出
し加工を施す工程と1を用いることを特徴とする。
(2)作 用
前記軸受部材は焼結アルミニウムまたはアルミニウム合
金より構成されるので、その軽量化および小型化が達成
される。
金より構成されるので、その軽量化および小型化が達成
される。
また外周部の粒体が内部のそれよりも微細化され、また
外周部における繊維状w織の流れ方向が押出し方向と平
行に揃えられることにより外周部は塑性加工度が高度に
進行した緻密で均一な層となり、これにより優れた疲労
強度および耐摩耗性を有する軸受部材を稈供することが
でAる。
外周部における繊維状w織の流れ方向が押出し方向と平
行に揃えられることにより外周部は塑性加工度が高度に
進行した緻密で均一な層となり、これにより優れた疲労
強度および耐摩耗性を有する軸受部材を稈供することが
でAる。
前記製造方法においては、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金粉末の冷却速度を前記のように10”℃/se
c以上に特定することにより、前記粉末を急冷凝固させ
てその強度を向上させることができる。
ウム合金粉末の冷却速度を前記のように10”℃/se
c以上に特定することにより、前記粉末を急冷凝固させ
てその強度を向上させることができる。
またビレットの加熱温度を前記のように430℃以上、
520℃以下に特定することによって、ビレ・7トにお
ける液相の発生を回避しつつそのビレットに十分な脱ガ
ス処理を施すと共にビレットの焼結を十分に進行させる
ことができる。
520℃以下に特定することによって、ビレ・7トにお
ける液相の発生を回避しつつそのビレットに十分な脱ガ
ス処理を施すと共にビレットの焼結を十分に進行させる
ことができる。
さらに熱間押出し加工において、前記のようにビレット
温度を300 ’C以上、450℃以下に、また押出し
比を5以上、35以下にそれぞれ設定することによって
、全体に亘って微細且つ均一な焼結組織を有し、また外
周部の粒径が押出し用ダイスとの摩擦接触により内部の
それよりも微細化され、さらに繊維状M1織の流れ方向
が押出し方向と平行に揃えられている軸受部材をスムー
ズに成形することができる。その上、ばりの発生がなく
、加工コストも安価であり、優れた量産性を有するので
、軸受部材の製造コストを大幅に低減することができる
。
温度を300 ’C以上、450℃以下に、また押出し
比を5以上、35以下にそれぞれ設定することによって
、全体に亘って微細且つ均一な焼結組織を有し、また外
周部の粒径が押出し用ダイスとの摩擦接触により内部の
それよりも微細化され、さらに繊維状M1織の流れ方向
が押出し方向と平行に揃えられている軸受部材をスムー
ズに成形することができる。その上、ばりの発生がなく
、加工コストも安価であり、優れた量産性を有するので
、軸受部材の製造コストを大幅に低減することができる
。
なお、前記合金粉末の冷却速度が102℃/secを下
回ると、金属間化合物が粗大に晶出し、その金属間化合
物が押出し加工後においても十分に破壊されないので疲
労強度が低くなって実用に供し得ない。
回ると、金属間化合物が粗大に晶出し、その金属間化合
物が押出し加工後においても十分に破壊されないので疲
労強度が低くなって実用に供し得ない。
また加熱処理温度が430℃を下回ると、脱ガス効果が
少ないので強度の低下を来たし、また焼結も十分に進行
せず、一方520℃を上回ると液相を生じて強度の低下
を来たすので、粉末製造時急冷凝固を採用した意義が失
われる。
少ないので強度の低下を来たし、また焼結も十分に進行
せず、一方520℃を上回ると液相を生じて強度の低下
を来たすので、粉末製造時急冷凝固を採用した意義が失
われる。
さらに熱間押出し加工において、ビレ、7ト温度が30
0℃を下回ると変形抵抗が太き(なって押出し加工が不
可能になると共に粉末を完全に焼結させることができず
、一方450 ’Cを上回ると組織の粗大化が進行して
強度が低下する。また押出し比が5を下回ると強度のば
らつきが発生し、一方35を上回ると変形抵抗が大きく
なり、成形性が悪化して量産性が損なわれる。
0℃を下回ると変形抵抗が太き(なって押出し加工が不
可能になると共に粉末を完全に焼結させることができず
、一方450 ’Cを上回ると組織の粗大化が進行して
強度が低下する。また押出し比が5を下回ると強度のば
らつきが発生し、一方35を上回ると変形抵抗が大きく
なり、成形性が悪化して量産性が損なわれる。
(3)実施例
本発明において用いられるアルミニウム合金としては、
下記範囲の化学成分を含有するものが該当する。
下記範囲の化学成分を含有するものが該当する。
記
12.0重量%≦Si≦28.0重量%0.8重量%≦
Cu≦ 5.0重量% 0.3重量%≦’Mg≦ 3.5重量%2、0重量%≦
Fe≦10.0重量% 0.5重量%≦Mn≦ 5.0重量% Siは、耐摩耗性、ヤング率、強度および熱伝導率を向
上させ、また熱膨張係数を低下する効果を有する。但し
、Siの含有量が12.0重量%を下回ると耐摩耗性お
よび強度が低下し、一方28゜0重量%を上回ると熱間
押出し加工における成形性が悪化し、量産性の低下を招
く。
Cu≦ 5.0重量% 0.3重量%≦’Mg≦ 3.5重量%2、0重量%≦
Fe≦10.0重量% 0.5重量%≦Mn≦ 5.0重量% Siは、耐摩耗性、ヤング率、強度および熱伝導率を向
上させ、また熱膨張係数を低下する効果を有する。但し
、Siの含有量が12.0重量%を下回ると耐摩耗性お
よび強度が低下し、一方28゜0重量%を上回ると熱間
押出し加工における成形性が悪化し、量産性の低下を招
く。
Cuは、熱処理によりA1マトリックスを強化する効果
を有する。但し、Cuの含有量が0.8重量%を下回る
と前記効果が得られず、一方5.0重量%を上回ると、
熱間押出し加工における成形性および耐応力腐食割れ特
性が悪化する。
を有する。但し、Cuの含有量が0.8重量%を下回る
と前記効果が得られず、一方5.0重量%を上回ると、
熱間押出し加工における成形性および耐応力腐食割れ特
性が悪化する。
Mgは、Cuと同様に熱処理によりA4マトリックスを
強化する効果を有する。但し、Mgの含有量が0.3重
量%を下回ると前記効果が得られず、一方3.5重量%
を上回ると、熱間押出し加工における成形性および耐応
力腐食割れ特性が悪化する。
強化する効果を有する。但し、Mgの含有量が0.3重
量%を下回ると前記効果が得られず、一方3.5重量%
を上回ると、熱間押出し加工における成形性および耐応
力腐食割れ特性が悪化する。
Feは、高温強度およびヤング率を向上させる効果を有
する。但し、Feの含有量が2.0重量%を下回ると高
温強度の向上を期待できず、一方10.0重量%を上回
ると熱間押出し加工における成形が不可能となる。
する。但し、Feの含有量が2.0重量%を下回ると高
温強度の向上を期待できず、一方10.0重量%を上回
ると熱間押出し加工における成形が不可能となる。
Mnは、重要化学成分であり、特にFe24重量%の範
囲において、高温強度および耐応力腐食割れ特性を改善
し、また熱間押出し加工における成形性を向上させる効
果を有する。但し、Mnの含有量が0.5重量%を下回
ると前記効果が得られず、一方5.0重量%を上回ると
前記成形性が悪化する。
囲において、高温強度および耐応力腐食割れ特性を改善
し、また熱間押出し加工における成形性を向上させる効
果を有する。但し、Mnの含有量が0.5重量%を下回
ると前記効果が得られず、一方5.0重量%を上回ると
前記成形性が悪化する。
前記アルミニウム合金粉末の製造には、例えばエア噴霧
法が通用される。
法が通用される。
圧粉成形法としては、冷間静水圧プレス成形法(CI
P法)または金型圧縮成形法が適用される。
P法)または金型圧縮成形法が適用される。
また熱間押出し加工法は直接押出しく前方押出し)およ
び間接押出しく後方押出し)の何れも適用可能である。
び間接押出しく後方押出し)の何れも適用可能である。
次に軸受部材としての内燃機関用コンロノドキャップの
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
表Iは本発明において使用されるアルミニラ合金1、■
および比較例に使用されるアルミニウム合金■、■の組
成を示す。
および比較例に使用されるアルミニウム合金■、■の組
成を示す。
表 I
+a+ 表■のアルミニウム合金1.IIを用いてエ
ア噴霧法を適用し、冷却速度102〜104℃/sec
の条件下で粉末を製造し、粒度100メツシユよりも小
さい粒径に分級された合金粉末を得る。
ア噴霧法を適用し、冷却速度102〜104℃/sec
の条件下で粉末を製造し、粒度100メツシユよりも小
さい粒径に分級された合金粉末を得る。
この場合、冷却速度が10”℃/seeを下回ると、粗
大なAA−3i−Fe系金属間化合物が晶出して前記不
具合を生じるので、前記冷却速度を厳守する必要がある
。
大なAA−3i−Fe系金属間化合物が晶出して前記不
具合を生じるので、前記冷却速度を厳守する必要がある
。
(bl 各合金粉末を用いて冷間静水圧プレス成形法
または金型圧縮成形法を適用し、密度比75%で直径2
25龍の押出し加工用丸棒状ビレットを圧粉成形する。
または金型圧縮成形法を適用し、密度比75%で直径2
25龍の押出し加工用丸棒状ビレットを圧粉成形する。
冷間静水圧プレス成形法においては、ゴム製チューブ内
に合金粉末を入れ、1.5〜3. Oton /Cl1
1の静水圧下で成形を行い、また金型圧縮成形法におい
ては、金型内に合金粉末を入れ、常温大気中で1.5〜
3. Oton / cnlの圧力下で成形を行う。
に合金粉末を入れ、1.5〜3. Oton /Cl1
1の静水圧下で成形を行い、また金型圧縮成形法におい
ては、金型内に合金粉末を入れ、常温大気中で1.5〜
3. Oton / cnlの圧力下で成形を行う。
(C) 各ビレットを炉内温度500℃の均熱炉内に
設置して4時間保持し、各ビレットに加熱処理を施す。
設置して4時間保持し、各ビレットに加熱処理を施す。
(d) ビレット温度380℃および押出し比28で
各ビレットに押出し加工を施し、第1図に示すコンロノ
ドキャップ素材1を成形する。
各ビレットに押出し加工を施し、第1図に示すコンロノ
ドキャップ素材1を成形する。
この素材1は、その軸受面1aの中心線0−0がクラン
ク軸の軸線と平行するように押出され、その中心線0−
0方向2等分位置、即ち第1図鎖線示の位置で切断され
て2個のコンロッドキャップl+、1□を得るようにな
っている。
ク軸の軸線と平行するように押出され、その中心線0−
0方向2等分位置、即ち第1図鎖線示の位置で切断され
て2個のコンロッドキャップl+、1□を得るようにな
っている。
このような押出し加工を行うことにより前記素材1にお
ける繊維状組織の流れ方向は押出し方向と平行、したが
ってクランク軸の軸線と平行に揃えられる。
ける繊維状組織の流れ方向は押出し方向と平行、したが
ってクランク軸の軸線と平行に揃えられる。
TQI 各素材1に、490℃、2時間の加熱、水冷
、および175℃28時間の加熱よりなるT6処理を施
す。
、および175℃28時間の加熱よりなるT6処理を施
す。
([1各素材1を前記のように殿械的に2等分し、それ
らに機械加工仕上げを施してコンロッドキャンプ1+、
1gを得る。
らに機械加工仕上げを施してコンロッドキャンプ1+、
1gを得る。
比較のため、前記表Iのアルミニウム合金■を用いて鍛
造用素材を溶製し、その素材に鍛造加工を施してコンロ
ッドキャンプを得る。このコンロッドキャップにおいて
は、その繊維状組織の流れ方向は加圧方向に起因して軸
受面の中心線に対し直角方向となる。また前記表■のア
ルミニウム合金■を用いて鋳造によりコンロッドキャッ
プを得る。このコンロッドキャップにおいては繊維状組
織は発生しない。
造用素材を溶製し、その素材に鍛造加工を施してコンロ
ッドキャンプを得る。このコンロッドキャップにおいて
は、その繊維状組織の流れ方向は加圧方向に起因して軸
受面の中心線に対し直角方向となる。また前記表■のア
ルミニウム合金■を用いて鋳造によりコンロッドキャッ
プを得る。このコンロッドキャップにおいては繊維状組
織は発生しない。
前記各コンロノドキャップにおける軸受面1aの中心線
○−0と直角、したがって本発明においては押出し方向
に対し直角な断面を研摩した後、その断面の外周部およ
び内部の組織を光学顕微鏡により観察し、本発明に係る
コンロッドキャップにおいては粉末に起因して生じる粒
子の粒径を求め、また比較例においては結晶粒径を求め
た。アルミニウム合金粉末は、その表面にA 12 z
Oyの膜を有するので熱間押出し加工後に粒子間の粒
界を光学顕微鏡により判別して粒径の測定を行うことが
可能である。
○−0と直角、したがって本発明においては押出し方向
に対し直角な断面を研摩した後、その断面の外周部およ
び内部の組織を光学顕微鏡により観察し、本発明に係る
コンロッドキャップにおいては粉末に起因して生じる粒
子の粒径を求め、また比較例においては結晶粒径を求め
た。アルミニウム合金粉末は、その表面にA 12 z
Oyの膜を有するので熱間押出し加工後に粒子間の粒
界を光学顕微鏡により判別して粒径の測定を行うことが
可能である。
また、第2図に示すように疲労試験のために前記各コン
ロノドキャンプ15等をコンロッド本体型の治具2に一
対のボルト3により組付け、その小端孔4および大端孔
5に丸棒66,6□を嵌合した。
ロノドキャンプ15等をコンロッド本体型の治具2に一
対のボルト3により組付け、その小端孔4および大端孔
5に丸棒66,6□を嵌合した。
疲労試験は、200℃の雰囲気下において両丸棒63,
6□に、矢印aで示すように互いに逆方向の引張り荷重
を10″回繰り返して付与することにより行われ、疲労
強度は前記繰返し回数においてコンロノドキャップ18
等が破壊しない最大引張り荷重とした。
6□に、矢印aで示すように互いに逆方向の引張り荷重
を10″回繰り返して付与することにより行われ、疲労
強度は前記繰返し回数においてコンロノドキャップ18
等が破壊しない最大引張り荷重とした。
表■、■は各コンロ7ドキヤツプ、したがって各合金1
〜■における粒径および結晶粒径の測定結果ならびに疲
労強度試験結果をそれぞれ示す。
〜■における粒径および結晶粒径の測定結果ならびに疲
労強度試験結果をそれぞれ示す。
表 ■
表 ■
本発明にかかるコンロッドキャップにおいては、負荷応
力が最も高くなる外周部の粒径が内部のそれよりも大幅
に微細化され、また外周部の繊維状組織の流れ方向がク
ランク軸の軸線方向に揃えられることにより外周部は塑
性加工度が高度に進行した緻密で均一な層となり、これ
により表■に示すように、本発明に係るコンロッドキャ
ップは表■のものに比べて疲労強度が向上する。
力が最も高くなる外周部の粒径が内部のそれよりも大幅
に微細化され、また外周部の繊維状組織の流れ方向がク
ランク軸の軸線方向に揃えられることにより外周部は塑
性加工度が高度に進行した緻密で均一な層となり、これ
により表■に示すように、本発明に係るコンロッドキャ
ップは表■のものに比べて疲労強度が向上する。
本発明における前記外周部の粒径の微細化は、押出し用
ダイスに対する外周部の摩擦接触により発生する。また
前記微細化と同時に摩擦熱により共晶Siの球状化が進
行するので、特にコンロッドキャンプの切欠き疲労強度
を向上させることができる。
ダイスに対する外周部の摩擦接触により発生する。また
前記微細化と同時に摩擦熱により共晶Siの球状化が進
行するので、特にコンロッドキャンプの切欠き疲労強度
を向上させることができる。
前記外周部の最大粒径は100μm以下、また内部の最
大粒径は150μm以下が最適範囲である。外周部の最
大粒径が100μmを上回ると、押出し加工による効果
が少なく、また内部の最大粒径が150μmを上回ると
疲労強度が低下する。
大粒径は150μm以下が最適範囲である。外周部の最
大粒径が100μmを上回ると、押出し加工による効果
が少なく、また内部の最大粒径が150μmを上回ると
疲労強度が低下する。
前記のように外周部および内部の粒径を設定するために
は、粒度が100メソシユより小さい前記アルミニウム
合金粉末を用いればよい。
は、粒度が100メソシユより小さい前記アルミニウム
合金粉末を用いればよい。
なお、本発明軸受部材においてはアルミニウム粉末を用
いることも可能である。
いることも可能である。
C9発明の効果
本発明によれば、軸受部材をアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金より構成するので、その軽量化および小型化
を達成することができる。
ニウム合金より構成するので、その軽量化および小型化
を達成することができる。
また外周部の粒径が内部のそれよりも微細化され、また
外周部の繊維状組織の流れ方向が押出し方向と平行に揃
えられることにより外周部は塑性加工度が高度に進行し
た機密で均一な層となり、これにより優れた疲労強度お
よび耐摩耗性を有する軸受部材を提供することができる
。
外周部の繊維状組織の流れ方向が押出し方向と平行に揃
えられることにより外周部は塑性加工度が高度に進行し
た機密で均一な層となり、これにより優れた疲労強度お
よび耐摩耗性を有する軸受部材を提供することができる
。
本発明に係る前記製造方法によれば、前記軸受部材を素
材の歩留まりを良好にすると共に加工コストを低減して
安価に量産することができる。
材の歩留まりを良好にすると共に加工コストを低減して
安価に量産することができる。
第1図はコンロッドキャップ素材の斜視図、第2図+a
l、 fblは疲労試験法を示し、(alは正面図、(
blは側面図である。 ■・・・熱間押出し加工により得られたコンロッドキャ
ップ素材、11.1□・・・軸受部材としてのコンロノ
ドキャップ 胃ぽ 特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社第1図
l、 fblは疲労試験法を示し、(alは正面図、(
blは側面図である。 ■・・・熱間押出し加工により得られたコンロッドキャ
ップ素材、11.1□・・・軸受部材としてのコンロノ
ドキャップ 胃ぽ 特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社第1図
Claims (5)
- (1)アルミニウムまたはアルミニウム合金粉末に、圧
粉成形、加熱処理および熱間押出し加工を順次施して製
造された軸受部材であって、外周部の粒径が内部の粒径
よりも微細化され、また繊維状組織の流れ方向が押出し
方向と平行に揃えられていることを特徴とする焼結アル
ミニウム合金軸受部材。 - (2)押出し方向に対し直角な断面において、前記外周
部の最大粒径が100μm以下に、また前記内部の最大
粒径が150μm以下にそれぞれ設定される、特許請求
の範囲第(1)項記載の焼結アルミニウム合金軸受部材
。 - (3)前記繊維状組織の流れ方向が、支承すべき軸の軸
線と平行に揃えられている、特許請求の範囲第(1)ま
たは第(2)項記載の焼結アルミニウム合金軸受部材。 - (4)前記軸受部材は内燃機関用コンロッドキャップで
ある、特許請求の範囲第(1)、第(2)または第(3
)項記載の焼結アルミニウム合金軸受部材。 - (5)冷却速度10^2℃/sec以上の条件の下に製
造されたアルミニウムまたはアルミニウム合金粉末を用
いてビレットを圧粉成形する工程と;前記ビレットに4
30℃以上、520℃以下の加熱処理を施す工程と;ビ
レット温度300℃以上、450℃以下および押出し比
5以上、35以下の条件の下に前記ビレットに熱間押出
し加工を施す工程と;を用いることを特徴とする焼結ア
ルミニウム合金軸受部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3018786A JPS62188705A (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 焼結アルミニウム合金軸受部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3018786A JPS62188705A (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 焼結アルミニウム合金軸受部材およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62188705A true JPS62188705A (ja) | 1987-08-18 |
JPH0565254B2 JPH0565254B2 (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12296749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3018786A Granted JPS62188705A (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 焼結アルミニウム合金軸受部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62188705A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004038194A2 (en) * | 2002-10-22 | 2004-05-06 | Federal-Mogul Corporation | Power metal connecting rod |
KR100625840B1 (ko) | 2005-04-25 | 2006-09-20 | 한국생산기술연구원 | 전기 전자용 동 소재 제조를 위한 동 빌렛 압출방법 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5727161A (en) * | 1980-05-30 | 1982-02-13 | Oreal | Cap for dispenser |
JPS57198237A (en) * | 1981-05-29 | 1982-12-04 | Riken Corp | Sliding member made of aluminum alloy and its manufacture |
JPS596722A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-13 | 株式会社日立製作所 | 変圧器保護リレ− |
JPS5913041A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-23 | Showa Denko Kk | 耐熱耐摩耗性高力アルミニウム合金粉末成形体およびその製造方法 |
JPS60121203A (ja) * | 1983-12-02 | 1985-06-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | アルミニウム合金材の製造方法 |
-
1986
- 1986-02-14 JP JP3018786A patent/JPS62188705A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5727161A (en) * | 1980-05-30 | 1982-02-13 | Oreal | Cap for dispenser |
JPS57198237A (en) * | 1981-05-29 | 1982-12-04 | Riken Corp | Sliding member made of aluminum alloy and its manufacture |
JPS596722A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-13 | 株式会社日立製作所 | 変圧器保護リレ− |
JPS5913041A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-23 | Showa Denko Kk | 耐熱耐摩耗性高力アルミニウム合金粉末成形体およびその製造方法 |
JPS60121203A (ja) * | 1983-12-02 | 1985-06-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | アルミニウム合金材の製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004038194A2 (en) * | 2002-10-22 | 2004-05-06 | Federal-Mogul Corporation | Power metal connecting rod |
WO2004038194A3 (en) * | 2002-10-22 | 2005-07-14 | Federal Mogul Corp | Power metal connecting rod |
KR100625840B1 (ko) | 2005-04-25 | 2006-09-20 | 한국생산기술연구원 | 전기 전자용 동 소재 제조를 위한 동 빌렛 압출방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0565254B2 (ja) | 1993-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4867806A (en) | Heat-resisting high-strength Al-alloy and method for manufacturing a structural member made of the same alloy | |
JPS58213840A (ja) | 半固体半液体状態の形成に適した金属組成物の製造方法 | |
JPH06172949A (ja) | マグネシウム合金製部材およびその製造方法 | |
KR20100018048A (ko) | 마그네슘을 함유한 고 규소 알루미늄 합금 및 그 제조방법 | |
JP6990527B2 (ja) | アルミニウム合金材 | |
US4853179A (en) | Method of manufacturing heat resistant, high-strength structural members of sintered aluminum alloy | |
JPS61117204A (ja) | Al合金製高強度構造用部材 | |
JP6738212B2 (ja) | アルミニウム合金鍛造品及びその製造方法 | |
JP2018202479A (ja) | アルミニウム合金の固液遷移制御複相鋳造鍛造法 | |
JP3845035B2 (ja) | 内燃機関用ピストンの製造方法及び内燃機関用ピストン | |
JP4192755B2 (ja) | アルミニウム合金部材及びその製造方法 | |
JPS62188705A (ja) | 焼結アルミニウム合金軸受部材およびその製造方法 | |
CN100371483C (zh) | 塑性加工用铝合金及其制造方法 | |
JPH07197165A (ja) | 高耐磨耗性快削アルミニウム合金とその製造方法 | |
JPH01152237A (ja) | エンジン部材用アルミニウム合金材 | |
JP5588884B2 (ja) | マグネシウム合金鍛造ピストンの製造方法およびマグネシウム合金鍛造ピストン | |
JPH02247348A (ja) | 引張強度、延性および疲労強度にすぐれた耐熱性アルミニウム合金 | |
JP2002144018A (ja) | 軽量高強度部材の製造方法 | |
JPH01108338A (ja) | 引張および疲労強度にすぐれたアルミニウム合金 | |
JPS60131945A (ja) | 耐熱性に優れた高強度アルミニウム合金 | |
EP1213367A1 (fr) | Procédé de fabrication de pièces en alliages légers, avec un réfroidissement avant préssage | |
JPH0539507A (ja) | アルミニウム合金製オイルポンプ用ロータ及びその製造方法 | |
JPS6184343A (ja) | アルミニウム合金製部材の製造方法 | |
JP2003096524A (ja) | アルミニウム合金、アルミニウム合金製ピストンおよびアルミニウム合金製ピストンの製造方法 | |
JP2004099996A (ja) | 内燃機関用の構成部品の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |