JPS62167838A - Ni基合金及びその製造法 - Google Patents
Ni基合金及びその製造法Info
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Landscapes
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、軽水炉あるいは新型転換炉の炉内構造部材や
燃料要素等に用いられるピン、ボルト、スクリュー等の
締結部材又は板バネ、コイルバネ等のスプリング部材並
びに、タービン用ボルト、熱交換器用支持構造部材、熱
交換器伝熱管材等に好適な耐応力腐食割れ性に優れた高
強度のNi基合金及びその製造法に関する。
燃料要素等に用いられるピン、ボルト、スクリュー等の
締結部材又は板バネ、コイルバネ等のスプリング部材並
びに、タービン用ボルト、熱交換器用支持構造部材、熱
交換器伝熱管材等に好適な耐応力腐食割れ性に優れた高
強度のNi基合金及びその製造法に関する。
従来、軽水炉等の前記用途材として、インコネルx−7
50(商品名)と称するNi≧72%、 Cr14〜1
7チ、Fe6〜9%を有し、Al、Ti、Nbを1〜2
%含む析出強化型Ni基合金が多用されている。
50(商品名)と称するNi≧72%、 Cr14〜1
7チ、Fe6〜9%を有し、Al、Ti、Nbを1〜2
%含む析出強化型Ni基合金が多用されている。
ところがインコネルX−750は、熱処理条件によって
は前記用途の使用環境における応力腐食割れ感受性が高
く、上記の締結部材等において応力腐食割れを生じるこ
とがある。しかも、一般に0.2%耐力や引張強さの大
きな高強度材になるほど、耐応力腐食割れ性が劣ると言
われており、前記のビン、ボルト又はスプリング等のよ
うに高強度でしかも高温高圧水中での耐応力腐食割れ性
に優れて(・る事が要求される部材として好適なものは
なかった。
は前記用途の使用環境における応力腐食割れ感受性が高
く、上記の締結部材等において応力腐食割れを生じるこ
とがある。しかも、一般に0.2%耐力や引張強さの大
きな高強度材になるほど、耐応力腐食割れ性が劣ると言
われており、前記のビン、ボルト又はスプリング等のよ
うに高強度でしかも高温高圧水中での耐応力腐食割れ性
に優れて(・る事が要求される部材として好適なものは
なかった。
本発明は、上記従来合金の不具合に鑑みてなされたもの
で、高強度でしかも高温高圧水中での耐応力腐食割れ性
に優れたNi基合金の提供を目的とする。
で、高強度でしかも高温高圧水中での耐応力腐食割れ性
に優れたNi基合金の提供を目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、従来のインコネルχ−
750の締結部材では、その化学成分、熱処理条件若し
くは加工条件等に起因して金属組織が変化し、材料の応
力腐食割れ感受性が高くなるとの知見を得た上、このよ
うな問題点のない化学組成、金属組織のNi基合金とそ
の製造法とを開発するに至った。
750の締結部材では、その化学成分、熱処理条件若し
くは加工条件等に起因して金属組織が変化し、材料の応
力腐食割れ感受性が高くなるとの知見を得た上、このよ
うな問題点のない化学組成、金属組織のNi基合金とそ
の製造法とを開発するに至った。
そのため、本発明は、まず
(1)重量比で00.08%以下、SLo、15%以下
、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75 %、Cr20
〜30%、1010%以下、Ti3.5チ以下、Al2
俤以下、Nb7チ以下並びに希土類元素、Mg及びCa
の各々0.1係以下を少なくとも1種以上と残部Feを
含み、γ基地にγ1相及びγ11相の少なくともいずれ
か1種を有し、結晶粒界にM23C6が半連続状に優先
的に析出している事を特徴とする高温高圧水中での耐応
力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金を第1発明とし
た。
、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75 %、Cr20
〜30%、1010%以下、Ti3.5チ以下、Al2
俤以下、Nb7チ以下並びに希土類元素、Mg及びCa
の各々0.1係以下を少なくとも1種以上と残部Feを
含み、γ基地にγ1相及びγ11相の少なくともいずれ
か1種を有し、結晶粒界にM23C6が半連続状に優先
的に析出している事を特徴とする高温高圧水中での耐応
力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金を第1発明とし
た。
そしてこのNi基合金を得るだめの製造法として、次の
(2)〜(3)の発明を第2発明乃至第4発明とした。
(2)〜(3)の発明を第2発明乃至第4発明とした。
(2)重量比でc 0.08%以下、st 0.15
%以下、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75%、Or
20〜30 %、IA010%以下、Ti3,5%以
下、Al2%以下、1ib7%以下並びに希土類元素、
Mg及びCaの各々0.1チ以下を少な(とも1種以上
と残部Feを含む合金に、980〜1200℃に加熱保
持して空冷以上の冷却速度で冷却し、更に550〜85
0℃に加熱保持する時効処理を少なくとも1回以上施こ
すことを特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割れ性
に優れた高強度Ni基合金の製造法。
%以下、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75%、Or
20〜30 %、IA010%以下、Ti3,5%以
下、Al2%以下、1ib7%以下並びに希土類元素、
Mg及びCaの各々0.1チ以下を少な(とも1種以上
と残部Feを含む合金に、980〜1200℃に加熱保
持して空冷以上の冷却速度で冷却し、更に550〜85
0℃に加熱保持する時効処理を少なくとも1回以上施こ
すことを特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割れ性
に優れた高強度Ni基合金の製造法。
(3)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
、Mn 0.1〜1係、Ni45〜75%、C「20〜
30%、1010%以下、Ti3.5%以下、Al2チ
以下、Nb7チ以下並びに希土類元素、Mg及びCaの
各々0.1%以下を少なくとも1種以上と残部Feを含
む合金に、980〜1200℃に加熱保持して空冷以上
の冷却速度で冷却した後、断面縮小率で10係以上の冷
間加工を施し、更に550〜850℃に加熱保持する時
効処理を少なくとも1回以上施すことを特徴とする高温
高圧水中での耐応力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合
金の製造法。
、Mn 0.1〜1係、Ni45〜75%、C「20〜
30%、1010%以下、Ti3.5%以下、Al2チ
以下、Nb7チ以下並びに希土類元素、Mg及びCaの
各々0.1%以下を少なくとも1種以上と残部Feを含
む合金に、980〜1200℃に加熱保持して空冷以上
の冷却速度で冷却した後、断面縮小率で10係以上の冷
間加工を施し、更に550〜850℃に加熱保持する時
効処理を少なくとも1回以上施すことを特徴とする高温
高圧水中での耐応力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合
金の製造法。
(4)重量比でc 0.08’A以下、Sl、15%以
下、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75%、Cr20
〜30%、Mo10%以下、Ti3.5チ以下、Al2
チ以下、Nb7%以下並びに希土類元素、Mg及びCa
の各々061%以下を少なくとも1種以上と残部Feを
含む合金に、850〜1250℃で圧下率204以上の
熱間加工を施した後、980〜1200℃に加熱保持し
て空冷以上の冷却速度で冷却し、更に550〜850℃
に加熱保持する時効処理を少なくとも1回以上施すこと
を特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割れ性に優れ
た高強度Ni基合金の製造法。
下、Mn 0.1〜1%、Ni45〜75%、Cr20
〜30%、Mo10%以下、Ti3.5チ以下、Al2
チ以下、Nb7%以下並びに希土類元素、Mg及びCa
の各々061%以下を少なくとも1種以上と残部Feを
含む合金に、850〜1250℃で圧下率204以上の
熱間加工を施した後、980〜1200℃に加熱保持し
て空冷以上の冷却速度で冷却し、更に550〜850℃
に加熱保持する時効処理を少なくとも1回以上施すこと
を特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割れ性に優れ
た高強度Ni基合金の製造法。
C:CはOrと結合してM23C6なるOr炭化物を結
晶粒界に形成し、結晶粒の粒界結合力を増す働きをなす
。ところが、Cが0.08%を超えるとNbやTiと結
合してNbCやTIGを形成し、NbやTiがNiと結
合して生成するγ′やTi1相を減少させるため強度が
低下する。従って、Cを0.08チ以下とした。
晶粒界に形成し、結晶粒の粒界結合力を増す働きをなす
。ところが、Cが0.08%を超えるとNbやTiと結
合してNbCやTIGを形成し、NbやTiがNiと結
合して生成するγ′やTi1相を減少させるため強度が
低下する。従って、Cを0.08チ以下とした。
Si : Slは合金中の不純物としての酸素を取除く
作用を持つが、反面0.15%を超えると粒界部におけ
るM、、C,の半連続状析出を阻害し、耐応力腐食割れ
性を低下させる。従って、slをo、15チ以下とした
。
作用を持つが、反面0.15%を超えると粒界部におけ
るM、、C,の半連続状析出を阻害し、耐応力腐食割れ
性を低下させる。従って、slをo、15チ以下とした
。
Mn : Mnは粒界部におけるM23C6の半連続状
析出を促進する元素であり、0.1%以上含有させる必
要があるが、1チを超えて含有することにより延性を損
なう脆代相の析出を助長する。従って、Mnを0.1〜
1%とした。
析出を促進する元素であり、0.1%以上含有させる必
要があるが、1チを超えて含有することにより延性を損
なう脆代相の析出を助長する。従って、Mnを0.1〜
1%とした。
Fe : Feは鋳造時、若しくは塑性加工時の組織の
安定性を高める元素であるが、15%を超えて含有する
と、延性を害する。従ってFeを15%以下とした。
安定性を高める元素であるが、15%を超えて含有する
と、延性を害する。従ってFeを15%以下とした。
Or:Crは耐応力腐食割れ性を保持する上で最も重要
な元素であり、20%以上含有する必要があるが30チ
を超えて含有すると凝固偏析が著しく、鍛造しにくくな
るばかりか、均質なイアーfットが出来にくい。従って
、Orヲ20〜3゜チとした。
な元素であり、20%以上含有する必要があるが30チ
を超えて含有すると凝固偏析が著しく、鍛造しにくくな
るばかりか、均質なイアーfットが出来にくい。従って
、Orヲ20〜3゜チとした。
Mo:Moは、耐孔食性、耐すきま腐食性を向上させる
が、10チを超えて含有するとM23C6の粒界析出を
抑制し、逆に耐応力腐食割れ性が低下する。従って、M
oを10チ以下とした。
が、10チを超えて含有するとM23C6の粒界析出を
抑制し、逆に耐応力腐食割れ性が低下する。従って、M
oを10チ以下とした。
Ti:Tiは旧と結合してNi3Tiなるγ′を析出し
強度を高(する。3.5チを超えると延性が低下し、η
相が析出して耐応力腐食割れ性が低下する。
強度を高(する。3.5チを超えると延性が低下し、η
相が析出して耐応力腐食割れ性が低下する。
従って、Tiを3,5%以下とした。
Al:AlはNiと結合してNi3Alなるγ′を析出
し強度を高(するが、2%を超えると耐応力腐食割れ性
が低下する。従って、Alを2チ以下とした。
し強度を高(するが、2%を超えると耐応力腐食割れ性
が低下する。従って、Alを2チ以下とした。
sb:NbはNiと結合してNi3Nbなるγ′l相あ
るいはδ相を析出し、強度を高くするが、7係を超える
と耐応力腐食割れ性が低下する。従って、Nbを7%以
下とした。
るいはδ相を析出し、強度を高くするが、7係を超える
と耐応力腐食割れ性が低下する。従って、Nbを7%以
下とした。
希土類元素、 Mg、Ca : Hf 、 Y等希土類
元素、Mg及びCaは、合金中の不純物としての0を除
去しうるのみでなく、粒界に析出して粒界結合力を上げ
るが、それぞれ0.1チな超えると耐孔食性が劣化する
。従って、希土類元素、Mg及びCaの各々0.1−以
下を少なくとも1種以上とした。
元素、Mg及びCaは、合金中の不純物としての0を除
去しうるのみでなく、粒界に析出して粒界結合力を上げ
るが、それぞれ0.1チな超えると耐孔食性が劣化する
。従って、希土類元素、Mg及びCaの各々0.1−以
下を少なくとも1種以上とした。
また、熱処理条件としては、高強度を保持し、かつ高い
耐応力腐食割れ性を保持させるために980〜1200
℃に加熱保持して空冷以上の冷却速度で冷却する溶体化
処理後、更に550〜850℃に加熱保持する時効処理
を少なくとも1回以上施こす必要がある。
耐応力腐食割れ性を保持させるために980〜1200
℃に加熱保持して空冷以上の冷却速度で冷却する溶体化
処理後、更に550〜850℃に加熱保持する時効処理
を少なくとも1回以上施こす必要がある。
尚、熱処理時間としては、溶体化処理が5分〜5時間、
時効処理が1〜150時間程度施こすのが好ましい。
時効処理が1〜150時間程度施こすのが好ましい。
また、一般に、鋳造材の場合、上記の溶体化処理と、時
効処理だけで良いが、更K、冷間加工及び熱間加工を行
う場合は次の条件下で行う。
効処理だけで良いが、更K、冷間加工及び熱間加工を行
う場合は次の条件下で行う。
すなわち、冷間加工の場合、すぐれた耐応力腐食割れ性
を得るために、溶体化処理後に断面縮小率10チ以上の
高い加工率にて均質に加工を行う。
を得るために、溶体化処理後に断面縮小率10チ以上の
高い加工率にて均質に加工を行う。
尚、上記の冷間加工条件によれば、すぐれた耐応力腐食
割れ性に加えて、02%耐力が90Kg/1m1以上、
引張強さが100 Kq/−以上の高強度材となる。
割れ性に加えて、02%耐力が90Kg/1m1以上、
引張強さが100 Kq/−以上の高強度材となる。
また、熱間加工の場合、熱間加工による割れを防止し、
また必要以上の粒成長を防止するために加工温度を85
0〜1250℃で行い、すぐれた耐応力腐食割れ性を保
持するために20チ以上の圧下率で均質に行う。
また必要以上の粒成長を防止するために加工温度を85
0〜1250℃で行い、すぐれた耐応力腐食割れ性を保
持するために20チ以上の圧下率で均質に行う。
尚、上記の熱間加工条件によれば、すぐれた耐応力腐食
割れ性に加えて、室温の0.2チ耐力が70曝−以上、
引張強さが90Kl−以上の高強度材となる。
割れ性に加えて、室温の0.2チ耐力が70曝−以上、
引張強さが90Kl−以上の高強度材となる。
1)応力腐食割れ試験
軽水炉環境下で締結部材や、ベロー等に本発明のNi基
合金が用いられた場合の耐応力腐食割れ性を評価するた
め、加圧水型軽水炉−次系水を模擬した表1に示す環境
下で、第1図に示すUベンド試験片を浸漬し、高応力を
負荷した各供試材の応力腐食割れ試験を4000h迄実
施し、割れの有無を調査した。
合金が用いられた場合の耐応力腐食割れ性を評価するた
め、加圧水型軽水炉−次系水を模擬した表1に示す環境
下で、第1図に示すUベンド試験片を浸漬し、高応力を
負荷した各供試材の応力腐食割れ試験を4000h迄実
施し、割れの有無を調査した。
2)供試材
本試験に用いた供試材の化学成分を表2に、供試材の熱
処理、加工条件の例を表3に示す。
処理、加工条件の例を表3に示す。
尚、不純物としてp、sがそれぞれ最大0101チ程度
、Cuが最大0.07%程度、またNが最大0.01チ
程度含有していた。
、Cuが最大0.07%程度、またNが最大0.01チ
程度含有していた。
3)試験結果
結果は表3、並びに第2図乃至第10図のとおりである
が、表4に示すとおり、図中の記号のうち白ぬきは割れ
なしのもので、黒ぬりは割れ有りのものである。
が、表4に示すとおり、図中の記号のうち白ぬきは割れ
なしのもので、黒ぬりは割れ有りのものである。
尚、これらの供試材のうち割れをおこさなかったものの
金属組織を観察したところ、r基地にrI相又はi11
相が分散し、結晶粒界にはMtscsが半連続状に優先
的に析出していた。代表的な例を表5に示す。
金属組織を観察したところ、r基地にrI相又はi11
相が分散し、結晶粒界にはMtscsが半連続状に優先
的に析出していた。代表的な例を表5に示す。
各成分元素、熱処理条件と割れの有無は、第2図(al
(bl乃至第4図までのとおりであり、いずれも本発明
の成分範囲、熱処理条件の範囲であれば他にくらべて耐
応力腐食割れにすぐれることがわかる。
(bl乃至第4図までのとおりであり、いずれも本発明
の成分範囲、熱処理条件の範囲であれば他にくらべて耐
応力腐食割れにすぐれることがわかる。
また、第5図(al l (blには冷間加工率、溶体
化温度と割れの有無の関係を示すが、いずれも本発明の
条件下であれば他にくらべて耐応力腐食割れ性にすぐれ
ることがわかる。
化温度と割れの有無の関係を示すが、いずれも本発明の
条件下であれば他にくらべて耐応力腐食割れ性にすぐれ
ることがわかる。
第6図乃至第7図にTi.Al量とNb量とが耐応力腐
食割れ性に及ぼす影響を示すが、いずれも本発明の範囲
内であれば他と比較して耐応力腐食割れ性にすぐれるこ
とがわかる。
食割れ性に及ぼす影響を示すが、いずれも本発明の範囲
内であれば他と比較して耐応力腐食割れ性にすぐれるこ
とがわかる。
第8図に機械的性質と、冷間加工率との関係を示すが、
第5図(al l (blに示すとおり、本発明の範囲
では、耐応力腐食割れ性に優れるにもかかわらず、02
チ耐力及び引張強さもすぐれている。
第5図(al l (blに示すとおり、本発明の範囲
では、耐応力腐食割れ性に優れるにもかかわらず、02
チ耐力及び引張強さもすぐれている。
第9図及び第10図に、圧下率30%の熱間加工を施こ
した合金の化学成分と機械的性質との関係を示すが、本
発明の範囲では耐応力腐食割れ性にすぐれるにもかかわ
らず、機械的性質がすぐれている。
した合金の化学成分と機械的性質との関係を示すが、本
発明の範囲では耐応力腐食割れ性にすぐれるにもかかわ
らず、機械的性質がすぐれている。
尚、各図において、ta+ 、 fb1図のあるものは
、Moの有無によりデータを区分けしたもので、(at
がMoの無いもの、(blがMoの有るものでちる。
、Moの有無によりデータを区分けしたもので、(at
がMoの無いもの、(blがMoの有るものでちる。
以上のとおり、本発明によれば、機械的強度と耐応力腐
食割れ性をともに満足するNi基合金を得ることができ
るので、軽水炉等の炉内構造部材をはじめ、締結部材、
スプリング部材等として、きわめて安全に長寿命にて用
いることができる。
食割れ性をともに満足するNi基合金を得ることができ
るので、軽水炉等の炉内構造部材をはじめ、締結部材、
スプリング部材等として、きわめて安全に長寿命にて用
いることができる。
第1図fal l (bl I [C1はいずれも本発
明の実施例について試験を行った試験片の説明図、第2
図ta+ 、 fbl乃至第10図は、本発明の実施例
についての実験結果をあられす図である。
明の実施例について試験を行った試験片の説明図、第2
図ta+ 、 fbl乃至第10図は、本発明の実施例
についての実験結果をあられす図である。
Claims (4)
- (1)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
%、Mo10%以下、Ti3.5%以下、Al2%以下
、Nb7%以下並びに希土類元素、Mg及びCaの各々
0.1%以下を少なくとも1種以上と残部Niを含み、
γ基地にγ′相及びγ″相の少なくともいずれか1種を
有し、結晶粒界にM_2_3C_6が半連続状に優先的
に析出している事を特徴とする高温高圧水中での耐応力
腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金。 - (2)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
%、Mo10%以下、Ti3.5%以下、Al2%以下
、Nb7%以下並びに希土類元素、Mg及びCaの各々
0.1%以下を少なくとも1種以上と残部Niを含む合
金に、980〜1200℃に加熱保持して冷却し、更に
550〜850℃に加熱保持する時効処理を少なくとも
1回以上施こすことを特徴とする高温高圧水中での耐応
力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金の製造法。 - (3)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
%、Mo10%以下、Ti3.5%以下、Al2%以下
、Nb7%以下並びに希土類元素、Mg及びCaの各々
0.1%以下を少なくとも1種以上と残部Niを含む合
金に、980〜1200℃に加熱保持して冷却した後、
断面縮小率で10%以上の冷間加工を施し、更に550
〜850℃に加熱保持する時効処理を少なくとも1回以
上施すことを特徴とする高温高圧水中での耐応力腐食割
れ性に優れた高強度Ni基合金の製造法。 - (4)重量比でC0.08%以下、Si0.15%以下
、Mn0.1〜1%、Fe15%以下、Cr20〜30
%、Mo10%以下、Ti3.5%以下、Al2%以下
、Nb7%以下並びに希土類元素、Mg及びCaの各々
0.1%以下を少なくとも1種以上と残部Niを含む合
金に、850〜1250℃で圧下率20%以上の熱間加
工を施した後、980〜1200℃に加熱保持して冷却
し、更に550〜850℃に加熱保持する時効処理を少
なくとも1回以上施すことを特徴とする高温高圧水中で
の耐応力腐食割れ性に優れた高強度Ni基合金の製造法
。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP949386A JPS62167838A (ja) | 1986-01-20 | 1986-01-20 | Ni基合金及びその製造法 |
EP87730004A EP0235075B1 (en) | 1986-01-20 | 1987-01-19 | Ni-based alloy and method for preparing same |
DE8787730004T DE3778731D1 (de) | 1986-01-20 | 1987-01-19 | Legierung auf nickelbasis und verfahren zu ihrer herstellung. |
US07/004,410 US4798632A (en) | 1986-01-20 | 1987-01-20 | Ni-based alloy and method for preparing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP949386A JPS62167838A (ja) | 1986-01-20 | 1986-01-20 | Ni基合金及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62167838A true JPS62167838A (ja) | 1987-07-24 |
Family
ID=11721758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP949386A Pending JPS62167838A (ja) | 1986-01-20 | 1986-01-20 | Ni基合金及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62167838A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04198444A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-17 | Agency Of Ind Science & Technol | 耐応力腐食割れ性に優れたNi基合金 |
JPH10140272A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-26 | Inco Alloys Internatl Inc | 可撓性ニッケル基合金及びそれから製造した部品 |
EP1433864A3 (en) * | 2002-12-25 | 2004-11-03 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Nickel alloy and manufacturing method for the same |
JP2005211303A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Olympus Corp | 内視鏡 |
CN111868287A (zh) * | 2018-03-06 | 2020-10-30 | 日立金属株式会社 | Ni基超耐热合金的制造方法以及Ni基超耐热合金 |
-
1986
- 1986-01-20 JP JP949386A patent/JPS62167838A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04198444A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-17 | Agency Of Ind Science & Technol | 耐応力腐食割れ性に優れたNi基合金 |
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EP1433864A3 (en) * | 2002-12-25 | 2004-11-03 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Nickel alloy and manufacturing method for the same |
US7799152B2 (en) | 2002-12-25 | 2010-09-21 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Method for manufacturing nickel alloy |
JP2005211303A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Olympus Corp | 内視鏡 |
CN111868287A (zh) * | 2018-03-06 | 2020-10-30 | 日立金属株式会社 | Ni基超耐热合金的制造方法以及Ni基超耐热合金 |
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