JPS6216132B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6216132B2 JPS6216132B2 JP54109528A JP10952879A JPS6216132B2 JP S6216132 B2 JPS6216132 B2 JP S6216132B2 JP 54109528 A JP54109528 A JP 54109528A JP 10952879 A JP10952879 A JP 10952879A JP S6216132 B2 JPS6216132 B2 JP S6216132B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- absorbing
- polymer
- absorbing polymer
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paper (AREA)
Description
本発明は軟質樹脂又はゴムに吸水性高分子を均
一に混合せしめた吸水性および保水性材料に関す
るものである。 軟質樹脂又はゴムは疎水性の材料であり、これ
らの基材に吸水性および保水性を付与させようと
いう要請があつた。 このためにこれまでに種々の方法が提案されて
いる。 たとえば、基材の表面を化学的に処理して親水
性を高める方法、吸水性物質を基材の表面に塗布
したり混合含有せしめる方法などが知られてい
る。 なかでも吸水性物質を用いる方法は比較的実施
が容易であり、基材に吸水性物質を混合せしめる
ことを特徴とする吸水性および保水性の付与方法
についてはすでに特開昭53―91086に示されてい
る。 しかしながら吸水性高分子はその吸水能力が基
材よりも高いが故に自ら吸水して膨張し、基材か
ら分離してしまうという問題点があつた。より詳
細に述べれば水に接した基材の表面近くにある吸
水性高分子は吸水によつて体積膨張をおこし、基
材表面から脱落する。 このような現象は表面から内部へと順次に発生
し、全ての吸水性高分子が基材から分離脱落する
まで続く。そのため、基材の表面は荒れるばかり
でなく吸水性物質の脱落とともに基材の保水性と
吸水性は消失してしまうので目的を達することが
できない。 本発明者らは、かかる欠点のない吸水性および
保水性材料について鋭意研究した結果、平均粒径
100μ以下の特定の微粉状の吸水性高分子を軟質
樹脂およびゴム中に均一に分散せしめることによ
つて本発明の目的とする吸水性および保水性材料
をうることに成功した。 本発明は軟質樹脂およびゴムを用いることと、
特定の微粉状の吸水性高分子を用いることを必須
項目としている。 吸水時の吸水性高分子の脱落をこの必須項目を
満たすことによつて防止できることは全く予期で
きないことであつた。その理由は明らかではない
が、軟質樹脂およびゴムの弾性と特定の微粉状吸
水性高分子の吸水後の弾性がうまくバランスしあ
うことによつて両者が同一基材中に共存し、分
離、脱落に至らないものと思われる。 本発明に用いられる吸水性高分子は自重の50倍
以上の純水を吸収しうる高吸水性であることが望
ましい。50倍より低い吸水性高分子を用いれば吸
水性および保水性材料としての性能において劣
り、好ましくない。 また、その粒度は出来るだけ小さいほうが望ま
しく粒度が小さいほど吸水時における吸水性高分
子の脱落がない良好な材料を得ることが出来る。 すなわち微粉状吸水性高分子の平均粒径が100
μをこえることは好ましくなく、50μ以下である
ことがより望ましい。本発明に用いられる吸水性
高分子はビニルエステル(X)とエチレン系不飽
和カルボン酸またはその誘導体(Y)を主成分と
して X:Y=20:80〜80:20 なる範囲のモル比で構成される共重合体のケン化
物またはポリビニルアルコール/アクリル酸塩グ
ラフト共重合体であり、これらは吸水後の強度が
高く、本発明の吸水性および保水性材料の吸水時
の剛性を高める上で役立つ。そして吸水時の剛性
にすぐれているため本発明の吸水性および保水性
材料は引張り強度が高く、膨潤圧も高いとのすぐ
れた効果を有する。 本発明において用いられる軟質樹脂は、エチレ
ン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―酢酸ビニル
共重合体のケン化物、エチレン―イソブチレン共
重合体、エチレン―アクリル酸塩共重合体、塩化
ビニル重合体及び塩化ビニル共重合体などであ
る。 またゴムとしてはエチレン―プロピレン共重合
体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン
―ブタジエン共重合体、アクリルニトリル―ブタ
ジエン共重合体、天然ゴムなどである。 本発明の保水性および吸水性材料は微粉状吸水
性高分子と軟質樹脂又はゴムとを機械的な方法に
よつて均一に分散混合することによつて製造され
る。 たとえばロール混練、バンバリー混練、ダルメ
ージ型スクリユーなどを備えた押出機混練、らい
かい機混練などが本発明に適用しうる機械的な分
散混合法としてあげられる。 本発明の保水性および吸水性材料は止水剤、結
露防止壁材、医療衛生材などに用いることができ
る。 本発明においては、必要に応じて着色剤、発泡
剤、架橋剤、充填剤などを混合して使用してもよ
い。 以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
するが本発明はこれらに限定されるものではな
い。 なお、実施例中の吸水率および保水率は、それ
ぞれ次の如き定義および試験法に基づくものであ
る。 吸水率(g/g)=吸水した基材の重量/乾燥した基
材の重量 保水率(g/g)=吸水した基材を300メツシユ
の金網に包み100Gで10分間遠
心分離を行なつたあとの吸水率 また実施例中の吸水シートの引張り試験、膨潤
圧の測定は、それぞれ次のように実施した。 吸水シートの引張り試験 吸水性高分子を軟質樹脂またはゴムに混合し、
均一に分散せしめたシートを水中に24時間浸漬
し、該吸水シートをJISK―6301に準じて引張り
試験した。 膨潤圧の測定 プレス成形によつて得られた厚さ2mmシートを
用い、該シートから20×20mmの正方形の試験片を
切り出し、間隙を2mmに保持した鉄板の間に鋏
み、水に浸漬し、発生する膨潤圧を測定した。 実施例 1 酢酸ビニル0.7モルとアクリル酸メチル0.5モル
および架橋剤としてエチレングリコールジアクリ
レート0.03モルおよび重合開始剤としてベンゾイ
ルペルオキシド0.02モルを混合し、これを分散安
定剤として部分ケン化ポリビニルアルコール3g
とNaCl10gを含む水300ml中に分散せしめ65℃で
6時間懸濁重合せしめた。 次いで上記共重合体10gを200mlのメタノール
中に分散し、40%NaOH水溶液40mlを添加し、60
℃で5時間ケン化した。 ケン化度は約91モル%であつた。得られた吸水
性高分子は直径20〜200μの球状であり、水に不
溶性で550倍の吸水率をもつている。 篩分けによつて100μ以上と以下の2種類の粒
度に分別した。エチレン―酢酸ビニル共重合体
(エバテートR―5011住友化学製)100部に対し
て吸水性高分子を100部添加して、ロール混練に
よつて室温で約10分間混合した。ついで100℃で
プレス成形することによつて1mm厚の試験片をえ
た。 この試験を水中浸漬したのち吸水性、保水性、
形状の変化を求めた。(第1表)
一に混合せしめた吸水性および保水性材料に関す
るものである。 軟質樹脂又はゴムは疎水性の材料であり、これ
らの基材に吸水性および保水性を付与させようと
いう要請があつた。 このためにこれまでに種々の方法が提案されて
いる。 たとえば、基材の表面を化学的に処理して親水
性を高める方法、吸水性物質を基材の表面に塗布
したり混合含有せしめる方法などが知られてい
る。 なかでも吸水性物質を用いる方法は比較的実施
が容易であり、基材に吸水性物質を混合せしめる
ことを特徴とする吸水性および保水性の付与方法
についてはすでに特開昭53―91086に示されてい
る。 しかしながら吸水性高分子はその吸水能力が基
材よりも高いが故に自ら吸水して膨張し、基材か
ら分離してしまうという問題点があつた。より詳
細に述べれば水に接した基材の表面近くにある吸
水性高分子は吸水によつて体積膨張をおこし、基
材表面から脱落する。 このような現象は表面から内部へと順次に発生
し、全ての吸水性高分子が基材から分離脱落する
まで続く。そのため、基材の表面は荒れるばかり
でなく吸水性物質の脱落とともに基材の保水性と
吸水性は消失してしまうので目的を達することが
できない。 本発明者らは、かかる欠点のない吸水性および
保水性材料について鋭意研究した結果、平均粒径
100μ以下の特定の微粉状の吸水性高分子を軟質
樹脂およびゴム中に均一に分散せしめることによ
つて本発明の目的とする吸水性および保水性材料
をうることに成功した。 本発明は軟質樹脂およびゴムを用いることと、
特定の微粉状の吸水性高分子を用いることを必須
項目としている。 吸水時の吸水性高分子の脱落をこの必須項目を
満たすことによつて防止できることは全く予期で
きないことであつた。その理由は明らかではない
が、軟質樹脂およびゴムの弾性と特定の微粉状吸
水性高分子の吸水後の弾性がうまくバランスしあ
うことによつて両者が同一基材中に共存し、分
離、脱落に至らないものと思われる。 本発明に用いられる吸水性高分子は自重の50倍
以上の純水を吸収しうる高吸水性であることが望
ましい。50倍より低い吸水性高分子を用いれば吸
水性および保水性材料としての性能において劣
り、好ましくない。 また、その粒度は出来るだけ小さいほうが望ま
しく粒度が小さいほど吸水時における吸水性高分
子の脱落がない良好な材料を得ることが出来る。 すなわち微粉状吸水性高分子の平均粒径が100
μをこえることは好ましくなく、50μ以下である
ことがより望ましい。本発明に用いられる吸水性
高分子はビニルエステル(X)とエチレン系不飽
和カルボン酸またはその誘導体(Y)を主成分と
して X:Y=20:80〜80:20 なる範囲のモル比で構成される共重合体のケン化
物またはポリビニルアルコール/アクリル酸塩グ
ラフト共重合体であり、これらは吸水後の強度が
高く、本発明の吸水性および保水性材料の吸水時
の剛性を高める上で役立つ。そして吸水時の剛性
にすぐれているため本発明の吸水性および保水性
材料は引張り強度が高く、膨潤圧も高いとのすぐ
れた効果を有する。 本発明において用いられる軟質樹脂は、エチレ
ン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―酢酸ビニル
共重合体のケン化物、エチレン―イソブチレン共
重合体、エチレン―アクリル酸塩共重合体、塩化
ビニル重合体及び塩化ビニル共重合体などであ
る。 またゴムとしてはエチレン―プロピレン共重合
体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン
―ブタジエン共重合体、アクリルニトリル―ブタ
ジエン共重合体、天然ゴムなどである。 本発明の保水性および吸水性材料は微粉状吸水
性高分子と軟質樹脂又はゴムとを機械的な方法に
よつて均一に分散混合することによつて製造され
る。 たとえばロール混練、バンバリー混練、ダルメ
ージ型スクリユーなどを備えた押出機混練、らい
かい機混練などが本発明に適用しうる機械的な分
散混合法としてあげられる。 本発明の保水性および吸水性材料は止水剤、結
露防止壁材、医療衛生材などに用いることができ
る。 本発明においては、必要に応じて着色剤、発泡
剤、架橋剤、充填剤などを混合して使用してもよ
い。 以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
するが本発明はこれらに限定されるものではな
い。 なお、実施例中の吸水率および保水率は、それ
ぞれ次の如き定義および試験法に基づくものであ
る。 吸水率(g/g)=吸水した基材の重量/乾燥した基
材の重量 保水率(g/g)=吸水した基材を300メツシユ
の金網に包み100Gで10分間遠
心分離を行なつたあとの吸水率 また実施例中の吸水シートの引張り試験、膨潤
圧の測定は、それぞれ次のように実施した。 吸水シートの引張り試験 吸水性高分子を軟質樹脂またはゴムに混合し、
均一に分散せしめたシートを水中に24時間浸漬
し、該吸水シートをJISK―6301に準じて引張り
試験した。 膨潤圧の測定 プレス成形によつて得られた厚さ2mmシートを
用い、該シートから20×20mmの正方形の試験片を
切り出し、間隙を2mmに保持した鉄板の間に鋏
み、水に浸漬し、発生する膨潤圧を測定した。 実施例 1 酢酸ビニル0.7モルとアクリル酸メチル0.5モル
および架橋剤としてエチレングリコールジアクリ
レート0.03モルおよび重合開始剤としてベンゾイ
ルペルオキシド0.02モルを混合し、これを分散安
定剤として部分ケン化ポリビニルアルコール3g
とNaCl10gを含む水300ml中に分散せしめ65℃で
6時間懸濁重合せしめた。 次いで上記共重合体10gを200mlのメタノール
中に分散し、40%NaOH水溶液40mlを添加し、60
℃で5時間ケン化した。 ケン化度は約91モル%であつた。得られた吸水
性高分子は直径20〜200μの球状であり、水に不
溶性で550倍の吸水率をもつている。 篩分けによつて100μ以上と以下の2種類の粒
度に分別した。エチレン―酢酸ビニル共重合体
(エバテートR―5011住友化学製)100部に対し
て吸水性高分子を100部添加して、ロール混練に
よつて室温で約10分間混合した。ついで100℃で
プレス成形することによつて1mm厚の試験片をえ
た。 この試験を水中浸漬したのち吸水性、保水性、
形状の変化を求めた。(第1表)
【表】
第1表から明らかなように100μ以下の微粉状
高分子を用いた場合には均一な膨潤体がえられ
た。 一方100μをこえる粒度の場合には吸水時に表
面から吸水性高分子が脱落するという欠点があつ
た。 実施例 2 酢酸ビニル60gとアクリル酸メチル40gに重合
開始剤としてベンゾイルペルオキシド0.5gを加
えこれを分散安定剤として部分ケン化ポリビニル
アルコール3gとNaCl10gを含む水300ml中に分
散せしめ、65℃で6時間懸濁重合した。 この共重合体8.6gを200gのメタノールと10g
の水および5NのNaOH40mlからなるケン化液中に
懸濁し、25℃で1時間ケン化反応を行なつたのち
更に65℃に昇温して5時間ケン化反応を行なつ
た。メタノールで充分に洗滌したのち減圧乾燥す
ることによつて20μないし300μの粒径を有する
球状の乾燥ケン化物6.8gをえた。吸水倍率は750
g/gであつた。 このようにしてえられた吸水性高分子をエチレ
ンプロピレンゴム(エスプレン501A)100部に
対して100部添加して表2に示す配合物を6イン
チロールにて約15分間混練し未加硫コンパウンド
を形成した。 このコンパウンドを蒸気プレス機にて160℃、
15分間加硫して1mm厚の試験片をえた。 この試験片を24時間水中浸漬したのち、吸水
性、形状の変化を求めた。なお吸水性高分子は分
級し、平均粒径75μと200μの2種類に分別し
た。
高分子を用いた場合には均一な膨潤体がえられ
た。 一方100μをこえる粒度の場合には吸水時に表
面から吸水性高分子が脱落するという欠点があつ
た。 実施例 2 酢酸ビニル60gとアクリル酸メチル40gに重合
開始剤としてベンゾイルペルオキシド0.5gを加
えこれを分散安定剤として部分ケン化ポリビニル
アルコール3gとNaCl10gを含む水300ml中に分
散せしめ、65℃で6時間懸濁重合した。 この共重合体8.6gを200gのメタノールと10g
の水および5NのNaOH40mlからなるケン化液中に
懸濁し、25℃で1時間ケン化反応を行なつたのち
更に65℃に昇温して5時間ケン化反応を行なつ
た。メタノールで充分に洗滌したのち減圧乾燥す
ることによつて20μないし300μの粒径を有する
球状の乾燥ケン化物6.8gをえた。吸水倍率は750
g/gであつた。 このようにしてえられた吸水性高分子をエチレ
ンプロピレンゴム(エスプレン501A)100部に
対して100部添加して表2に示す配合物を6イン
チロールにて約15分間混練し未加硫コンパウンド
を形成した。 このコンパウンドを蒸気プレス機にて160℃、
15分間加硫して1mm厚の試験片をえた。 この試験片を24時間水中浸漬したのち、吸水
性、形状の変化を求めた。なお吸水性高分子は分
級し、平均粒径75μと200μの2種類に分別し
た。
【表】
実施例 3
実施例2においてえられた吸水性高分子と塩化
ビニル樹脂を用いて第3表に示す配合物をらいか
い機で20分間混練した。得られたペーストゾルを
紙上に300μに塗布し、120℃で1分間加熱し、半
ゲル化せしめついで200℃で3分間加熱処理して
発泡紙を得た。かくして得られた発泡紙の吸水率
及び保水性は第3表に示す通りであつた。
ビニル樹脂を用いて第3表に示す配合物をらいか
い機で20分間混練した。得られたペーストゾルを
紙上に300μに塗布し、120℃で1分間加熱し、半
ゲル化せしめついで200℃で3分間加熱処理して
発泡紙を得た。かくして得られた発泡紙の吸水率
及び保水性は第3表に示す通りであつた。
【表】
実施例 4
重合槽中に水200mlを仕込みポリビニルアルコ
ール(重合度1750、ケン化度88%)10gを加えて
撹拌しながら溶解させる。 過硫酸カリウム0.135gを加え、さらにアクリ
ル酸16.4gを加え撹拌しながら60℃で1時間重合
する。 重合後、重合液をメタノール1000ml、水1000ml
の溶液にカセイソーダ13.5gを溶解させた溶液に
加えると沈澱が生じる。その沈澱を集めて80℃で
5時間減圧乾燥し、熱処理をした。120℃の熱風
で1時間処理することによつて吸水率709倍の吸
水性高分子をえた。 これをジエツトミルによつて粉砕し、粒度80μ
以下の微粉状吸水性高分子をえた。 この微粉状吸水性高分子をエチレン―酢酸ビニ
ル共重合体(エバテートR5011、住友化学製)
に室温で10分間ロール混練したのち、プレス成形
し3mm厚のシートをえた。物性値を第4表に示
す。 吸水後のシートは均一に膨潤し、止水剤や結露
防止用壁材として使用出来る。
ール(重合度1750、ケン化度88%)10gを加えて
撹拌しながら溶解させる。 過硫酸カリウム0.135gを加え、さらにアクリ
ル酸16.4gを加え撹拌しながら60℃で1時間重合
する。 重合後、重合液をメタノール1000ml、水1000ml
の溶液にカセイソーダ13.5gを溶解させた溶液に
加えると沈澱が生じる。その沈澱を集めて80℃で
5時間減圧乾燥し、熱処理をした。120℃の熱風
で1時間処理することによつて吸水率709倍の吸
水性高分子をえた。 これをジエツトミルによつて粉砕し、粒度80μ
以下の微粉状吸水性高分子をえた。 この微粉状吸水性高分子をエチレン―酢酸ビニ
ル共重合体(エバテートR5011、住友化学製)
に室温で10分間ロール混練したのち、プレス成形
し3mm厚のシートをえた。物性値を第4表に示
す。 吸水後のシートは均一に膨潤し、止水剤や結露
防止用壁材として使用出来る。
【表】
【表】
実施例 5
実施例1で得た本発明による100μ以下の粒度
の吸水性高分子100部をエチレン―酢酸ビニル共
重合体100部に分散せしめたものを100℃で厚さ2
mmにプレス成型したシートを用いて、吸水シート
の引張り試験、および膨潤圧測定を実施し、第5
表に結果を示した。 実施例 6 実施例2で得た本発明による100μ以下の粒度
の吸水性高分子を用いる以外は、実施例5と同様
にして厚さ2mmのシートを得た。この吸水シート
の引張り試験および膨潤圧測定を実施し、第5表
に結果を示した。 実施例 7 実施例4で得た本発明による80μ以下の粒度の
吸水性高分子を用いる以外は実施例5と同様にし
て厚さ2mmのシートを得た。この吸水シートの引
張り試験および膨潤圧測定を実施し、第5表に結
果を示した。 比較例 実施例5で用いた本発明の吸水性高分子の代わ
りに架橋ポリアクリル酸塩重合体の100μ以下の
粒度の吸水性高分子(吸水率:500倍)を用いた
ほかは、実施例5と同様にして得た、厚さ2mmの
シートを用いて吸水シートの引張り試験および膨
潤圧測定を実施し、第5表に結果を示した。
の吸水性高分子100部をエチレン―酢酸ビニル共
重合体100部に分散せしめたものを100℃で厚さ2
mmにプレス成型したシートを用いて、吸水シート
の引張り試験、および膨潤圧測定を実施し、第5
表に結果を示した。 実施例 6 実施例2で得た本発明による100μ以下の粒度
の吸水性高分子を用いる以外は、実施例5と同様
にして厚さ2mmのシートを得た。この吸水シート
の引張り試験および膨潤圧測定を実施し、第5表
に結果を示した。 実施例 7 実施例4で得た本発明による80μ以下の粒度の
吸水性高分子を用いる以外は実施例5と同様にし
て厚さ2mmのシートを得た。この吸水シートの引
張り試験および膨潤圧測定を実施し、第5表に結
果を示した。 比較例 実施例5で用いた本発明の吸水性高分子の代わ
りに架橋ポリアクリル酸塩重合体の100μ以下の
粒度の吸水性高分子(吸水率:500倍)を用いた
ほかは、実施例5と同様にして得た、厚さ2mmの
シートを用いて吸水シートの引張り試験および膨
潤圧測定を実施し、第5表に結果を示した。
【表】
第5表の結果から明らかなように本発明の吸水
性高分子を分散せしめたエチレン・酢酸ビニル共
重合体のシートは、架橋ポリアクリル酸塩系の吸
水性高分子を分散せしめた場合より、吸水時の剛
性にすぐれているため吸水シートの引張り強度が
高く、膨潤圧も高い値を示した。
性高分子を分散せしめたエチレン・酢酸ビニル共
重合体のシートは、架橋ポリアクリル酸塩系の吸
水性高分子を分散せしめた場合より、吸水時の剛
性にすぐれているため吸水シートの引張り強度が
高く、膨潤圧も高い値を示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ビニルエステル(X)とエチレン系不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体(Y)を主成分として X:Y=20:80〜80:20 なる範囲のモル比で構成される共重合体のケン化
物、またはポリビニルアルコールアクリル酸塩グ
ラフト共重合体である、微粉状の吸水性高分子を
軟質樹脂又はゴム中に均一に分散せしめたことを
特徴とする吸水性および保水性材料。 2 軟質樹脂がエチレン共重合体および塩化ビニ
ル重合体である特許請求の範囲第1項の吸水性お
よび保水性材料。 3 吸水性高分子の平均粒径が100μ以下である
特許請求の範囲第1項の吸水性および保水性材
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10952879A JPS5633032A (en) | 1979-08-27 | 1979-08-27 | Material having water absorbing and water-holding capacity |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10952879A JPS5633032A (en) | 1979-08-27 | 1979-08-27 | Material having water absorbing and water-holding capacity |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5633032A JPS5633032A (en) | 1981-04-03 |
JPS6216132B2 true JPS6216132B2 (ja) | 1987-04-10 |
Family
ID=14512537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10952879A Granted JPS5633032A (en) | 1979-08-27 | 1979-08-27 | Material having water absorbing and water-holding capacity |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5633032A (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5747339A (en) * | 1980-09-02 | 1982-03-18 | Kuraray Co Ltd | Water-containing composite and its production |
JPS5865075A (ja) * | 1981-10-13 | 1983-04-18 | 三井化学株式会社 | 結露を防止する壁紙 |
JPS58106014A (ja) * | 1981-12-21 | 1983-06-24 | Asahi Denka Kogyo Kk | 地下連続壁エレメント相互間の止水方法 |
JPS58220609A (ja) * | 1982-06-15 | 1983-12-22 | 高北農機株式会社 | トラクタと作業機間における回転動力伝達装置 |
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-
1979
- 1979-08-27 JP JP10952879A patent/JPS5633032A/ja active Granted
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