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JPS62137599A - 放射線増感スクリ−ン - Google Patents

放射線増感スクリ−ン

Info

Publication number
JPS62137599A
JPS62137599A JP27866685A JP27866685A JPS62137599A JP S62137599 A JPS62137599 A JP S62137599A JP 27866685 A JP27866685 A JP 27866685A JP 27866685 A JP27866685 A JP 27866685A JP S62137599 A JPS62137599 A JP S62137599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
film
radiation
intensifying screen
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27866685A
Other languages
English (en)
Inventor
山崎 喜久男
北田 明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP27866685A priority Critical patent/JPS62137599A/ja
Publication of JPS62137599A publication Critical patent/JPS62137599A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は,放射線増感スクリーンに関するものであり、
さらに詳しくは本発明は、カセツテレスのIM影系に使
用される放射線増感スクリーンに関するものである。
[発明の技術的背景] 放射線増感スクリーンは、医療診断を目的とするX線i
t等の医療用放射線撮影、物質の非破壊検査を目的とす
る工業用放射線撮影などの種々の分野における放射線撮
影において,撮影系の感度を向上させるために、放射線
写真フィルム(たとえば、X線写真フィルム)の片面あ
るいは両面に密着させるように玉ね合わせて使用するも
のである。
この放射&a増感スクリーンは、基本構造として,支持
体と、その片面に設けられた蛍光体層とからなるもので
ある.なお、この蛍光体層の支持体とは反対側の表面〔
支持体に面していない側の表面〕には一般に,プラスチ
ックフィルムなどからなる透明な保護膜が設けられてい
て、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な衝撃から
保護している。
蛍光体層は、蛍光体粒子を分散状IEで含有支持する結
合剤からなるものであり、この蛍光体粒子は、X線など
の放射線によって励起された時に高輝度の発光を示す性
質を有するものである。従って、被写体を通過した放射
線の量に応じて蛍光体は高輝度の発光を示し、放射線増
感スクリーンの蛍光体層の表面に接するようにして重ね
合わされて置かれた放射線写真フィルムは、この発光光
によっても感光するため、比較的少ない放射線量で放射
線フィルムの充分な感光を達成することができる。そし
て、放射線フィルム上には被写体の放射線像が形成され
る。
上記のような基本構造を有する放射線増感スクリーンは
各種の態様にて使用されるが、高速撮影などにおけるよ
うに増感スクリーンおよび放射線フィルムがカセツテを
用いないで(カセツテレスで)連続的に撮影に供される
場合には、スクリーンとフィルムとの間のすベリが良い
ことが望まれる。
たとえば、血管造影撮影用の装置においては、予めx1
1Iit撮影位置に一対の増感スクリーンを固定してお
き、一方装置内のマガジンに収納されている多数の放射
線フィルムは一枚ずつ自動的に連続して搬送されて増感
スクリーンの間に設置される。撮影後使用済みのフィル
ムは再び搬送系により受はマガジンに収納され、同時に
未使用のフィルムがスクリーン間に設置される。このよ
うにして連続的に高速撮影を行なうことができるもので
ある。従って、高速撮影などのようなカセツテレスの撮
影系においては、フィルムの搬送性を少しでも改善して
搬送故障を防止することが望まれている。
なお、従来より放射線増感スクリーンと放射線フィルム
との摩擦を低減するための技術として、保Wi膜などの
最外層に粒子状の固体材料を分散含有させることにより
増感スクリーンの表面(フィルムに接する側表面)に微
小の凹凸を設けることが知られている(特公昭60−3
4720号および西独間特許第2,835,780号)
、これにより、スクリーンとの摩擦によって生じるフィ
ルムの画質の低下を防止したりあるいはフィルムのすべ
りを良くしようとするものである0粒子状の固体材料と
しては、有機弗素化重合体、ポリスチレン、ポリアミド
等からなる平均粒子径が5Bmまたはそれ以上の固体粒
子(フィラー)が例示されている。
[発明の要旨] 本発明は、放射線増感スクリーンと放射線写真フィルム
との間のすベリを向上させることができる放射線増感ス
クリーンを提供することをその目的とするものである。
また本発明は、画像の画質をそれほど低下させることな
く、放射線写真フィルムの搬送性を高めることができる
放射線増感スクリーンを提供することもその目的とする
ものである。
上記の1」的は、支持体、蛍光体を分散状態で含有支持
する結合剤からなる蛍光体層および保護膜をこの順に有
する放射線増感スクリーンにおいて、該保護膜が中空構
造のポリマー微粒子を10〜70重量%の範囲で含有し
ていることを特徴とする本発明の放射線増感スクリーン
により達成することができる。
すなわち1本発明は、放射線増感スクリーンの保護膜に
高分子物質からなる中空構造の微粒子を分散含有させる
ことによりスクリーン表面に微小の凹凸を設けて、放射
線写真フィルムのすべりの顕著な向上を実現するもので
ある。
本発明によれば、放射線増感スクリーンの保護膜表面(
すなわち、放射線写真フィルムに接触する側の表面)に
微小の凹凸が設けられているから、放射線フィルムとの
接触面積が小さくなり、スクリーンとフィルムとの間の
すベリを良くすることができる。これにより、高速撮影
などのようなカセツテレスの撮影系においてフィルムの
搬送性を高めて、搬送故障を防止することができる。
また、本発明において表面に微小の凹凸を有する保護膜
は、高分子物質の溶液中に中空構造のボリマー微粒子を
分散させて塗布液を調製し、この塗布液を蛍光体層上に
塗布乾燥することにより形成することができる。この際
に塗布液の溶剤として、ポリマー微粒子を若干溶解しう
るまたは膨潤させうる溶剤を使用することにより、ポリ
マー微粒子と高分子物質との間にはっきりした境界面を
形成させないで保護膜表面に凹凸を設けることができる
。この結果、従来の最外層に固体粒状材料を含有する増
感スクリーンに比べて、蛍光体からの発光光が保護膜に
おいて粒子と結合剤との界面で散乱するのを軽減するこ
とができ、得られる画像の鮮鋭度等の画質を低下させる
ことが殆どない。
さらに1本発明に用いられるポリマー微粒子は内部が中
空であるから比重が小さく、従って保護膜形成用の塗膜
の表面にポリマー微粒子を容易に集めることができ、比
較的少ない含有量で保護膜表面に凹凸を形成させること
ができる。
特に、中空構造のポリマー微粒子と・して粒子径(外径
)が1gm以下のものを用いた場合には。
表面の凹凸をほぼ一定に揃えることができる。また、保
護膜の1佼厚を従来の固体粒状材料を含有する保護膜(
最外層)よりも薄くすることが可1財である。
[発明の構成] 以上述べたような好ましい特性を有する本発明の放射線
増感スクリーンは、たとえば、次に述へるような方法に
より製造することができる。
本発明において使用する支持体は、放射線増感スクリー
ンの製造のための材料として知られている各種の材料か
ら任意に選ぶことができる。そのような材料の例として
は、セルロースアセテート、ポリエステル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、トリアセ
テート、ポリカーボネートなどのプラスチック物質のフ
ィルム、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔などの金
属シート、通常の紙、バライタ紙、レジンコート紙、二
酸化チタンなどの顔料を含有するピグメント紙、ポリビ
ニルアルコールなどをサイジングしだ紙などを挙げるこ
とができる。ただし、放射線増感スクリーンとしての諸
特性を考慮した場合、本発明において特に好ましい支持
体の材料はプラスチックフィルムである。このプラスチ
−、クフィルムにはカーボンブラックなどの光吸収性物
質が練り込まれていてもよく、あるいは二酸化チタンな
どの光反射性物質が練り込まれていてもよい、前者は高
鮮鋭度タイプの放射線増感スクリーンに適した支持体で
あり、後者は高感度タイプの放射線増感スクリーンに適
した支持体である。
公知の放射線増感スクリーンにおいて、支持体と蛍光体
層の結合を強化するため、あるいは放射線増感スクリー
ンとしての感度もしくは画質を向トさせるために、蛍光
体層が設けられる側の支持体表面にゼラチンなどの高分
子物質を塗布して接着性付与層としたり、あるいは二酸
化チタンなどの光反射性物質からなる光反射層、もしく
はカーボンブラックなどの光吸収性物質からなる光吸収
層を設けることが行なわれている。また物質の非破壊検
査を目的とする工業用放射線撮影に用いる放射線増感ス
クリーンにおいては、散乱放射線の除去などを目的とし
て、蛍光体層が設けられる側の支持体表面に鉛箔、鉛合
金箔、錫箔などの金jヱ箔を設けることも行なわれてい
る0本発明において用いられる支持体についてもこれら
の各種の層を設けることができる。
さらに、特開昭58−182599号公報に記載されて
いるように、鮮鋭度を向上させるために、支持体の蛍光
体層が設けられる側の表面(支持体のその側の表面に接
着性付与層、光反射層、光吸収層あるいは金属箔などが
設けられている場合には、その表面)には微小の凹凸が
設けられていてもよい。
この支持体の上には、蛍光体層が形成される。
蛍光体層は、蛍光体粒子を分散状態で含有支持する結合
剤からなる層である。
蛍光体としてはすでに各種のものが知られている0本発
明において使用するのが好ましい近紫外乃至可視領域(
青色領域、fJ色領域および赤色領域)に発光を示す蛍
光体の例としては、次のような化合物を挙げることがで
きる二 タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4、MgWOa 
、 CaWo a : P b等) 、テ/l/ ヒウ
ムIIa活希上類酸硫化物系蛍光体[Y2O2S:Tb
、G d 202 S : T b 、L a 202
 S : T b、(Y 、 G d ) 202 S
 : T b、(Y、Gd)202S:Tb、Tm等]
、テルビウム賦活希土類燐酸塩系蛍光体(YPOa:T
b、GdPO4:Tb、LaPO4: Tb等)、テル
ビウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体(LaO
B r :Tb、La0Br:Tb、Tm、La0C1
:Tb、La0C1: Tb 、Tm、Gd0B r 
:Tb、Gd0C交:Tb等)、ツリウム賦活希土類オ
キシハロゲン化物系蛍光体(LaO,Br:Tm、La
0Cu:Tm等)、硫酸バリウム系蛍光体[BaSO4
: Pb、BaSO4: Eu2°。
(Ba 、S r)SO4: Eu”等]、二価ユーロ
ピウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系蛍光体[Ba3 
(POa)2 : Eu”、(Ha、Sr)*(P O
4) 2 :Eu 2°等]、二価ユーロピウム賦活ア
ルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体[BaFCJ
l  二 Eu”  、  BaFBr:Eu”  、
  BaFCI  :  Eu 2° 、Tb、  B
aFBr:Eu”。
Tb、  BaF2aBaC12sK(、l:Eu”、
BaF2*BaCJ12*xBaSO,*KCu:E 
u ”、 (Ba、Mg)F2  ・BaCAz  e
)(C1:Eu”等]、沃化物系蛍光体(Csl:Na
、  CsI  :Tl、 NaI、 KI:Tu等)
、硫化物系蛍光体[ZnS:Ag、(Zn、Cd)S:
Ag、 (Zn、Cd)S:Cu、 (Zn。
Cd)S : Cu、AJ1等]、燐酸ハフニウム系蛍
光体(Hf P 207 : Cu等)、ユーロピウム
賦活希土類酸硫化物系蛍光体[Y2O2S:Eu、Gd
2O2S:Eu、La2O2S:Eu、(Y、Gd)2
025:Eu等]、ユーロピウム賦活希土類酸化物系蛍
光体[Y 20 z : E u 、 G d 2o、
  :Eu、   La  20.   :Eu  、
   (Y、Gd)   203:Eul、ユーロピウ
ム賦活希土類燐酸塩系蛍光体(Y P Oa : E 
u 、 G d P Oa : E u、LaPO4:
Eu等)、ユーロピウム賦活希土類バナジン酸塩系蛍光
体[YVO,: Eu、GdVo、:  Eu、  L
aVO,:  Eu、 (Y、Gd)VO2:Eul。
ただし、本発明に用いられる蛍光体は、これらのものに
限られるものではなく、放射線の照射により近紫外領域
あるいは可視領域に発光を示す蛍光体であればいかなる
ものであってもよい。
蛍光体層の結合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、
デキストラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴ
ムのような天然高分子物質;および、ポリビニルブチラ
ール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセル
ロース、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリ
アルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニ
ルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテートブ
チレート、ポリビニルアルコール、線状ポリエステルな
どような合成高分子物質などにより代表される結合剤を
挙げることかでさる。このような結合剤のなかで特に好
ましいものは、ニトロセルロース、線状ポリエステル、
ポリアルギル(メタ)アクリレート、ニトロセルロース
と線状ポリエステルどの混合物、およびニトロセルロー
スとポリアルキル(メタ)アクリレートとの混合物であ
る。
蛍光体層は、たとえば、次のような方法により支持体上
に形成することができる。
まず、上記の蛍光体と結合剤とを適当な溶剤に加え、こ
れを充分に混合して結合剤溶液中に蛍光体粒子が均一に
分散した塗布液を調製する。
塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロパツール、n−ブタノールなどの低級ア
ルコール;メチレンクロライド、エチレンクロライドな
どの塩素原子含有炭化水素;ベンゼン、トルエンなどの
芳香族炭化水素:アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン:酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級アルコールと
のエステル;ジオキサン、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルな
どのエーテル:そして、それらの混合物を挙げることが
できる。
塗布液における結合剤と蛍光体との混合比は、目的とす
る放射線増感スクリーンの特性、蛍光体の種類などによ
って異なるが、一般には結合剤と蛍光体との混合比は、
1:1乃至1:100(重量比)の範囲から選ばれ、そ
して特にl:8乃至1:40(重量比)の範囲から選ぶ
のが好ましい。
なお、塗!11液には、該塗布液中における蛍光体粒子
の分散性を向上させるための分散剤、また。
形成後の蛍光体層中における結合剤と蛍光体粒子との間
の結合力を向上させるための可塑剤などの種々の添加剤
が混合されていてもよい、そのような目的に用いられる
分散剤の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロ
ン酸、親油性界面活性剤などを挙げることができる。そ
して可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリ
クレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル
酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルなどのフタル酸
エステル;グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコ
ール酸ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステ
ル;そして、トリエチレングリコールとアジピン酸との
ポリエステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポ
リエステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩
基酸とのポリエステルなどを挙げることができる。
上記のようにして調製された蛍光体と結合剤を含有する
塗布液を支持体の表面に均一に塗布することにより塗布
液の塗膜を形成する。この塗布操作は、通常の塗布手段
、たとえばドクターブレード、ロールコータ−、ナイフ
コーターなどを用いることにより行なうことができる。
ついで、形成された塗膜を徐々に加熱することにより乾
燥して、支持体上への蛍光体層の形成を完了する。蛍光
体層の層厚は、目的とする放射線増感スクリーンの特性
、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体との混合比などによっ
て異なるが1通常は20ILm乃至1mmとする。ただ
し、この層厚は50乃至500gmとするのが好まし2
い。
なお、蛍光体層は、必ずしも上記のように支持体上に塗
布液を直接塗布して形成する必要はなく、たとえば、別
にガラス板、金属板、プラスチックシートなどのシート
上に塗布液を塗布し乾燥することにより蛍光体層を形成
した後、これを支持体上に押圧するか、あるいは接着剤
を用いるなどして支持体と蛍光体層とを接合してもよい
次に、蛍光体層の支持体に接する側とは反対側の表面に
は、蛍光体層を物理的および化学的に保護するために保
護膜が設けられる。
本発明の特徴的な要件である保護膜は、中空構造のポリ
マー微粒子を10〜70重蛍%の範囲で分散含有する高
分子物質の薄膜である。
本発明に用いられる中空構造のポリマー微粒子(ポリマ
ーピグメント)は、一般にその外径が0.2〜lJLm
の範囲にあり、そして小孔径(内径)が0.05〜0.
71Lmの範囲にある微粒子である。この中空ポリマー
微粒子は内部に空隙を有して比重が小さいから、これを
分散する塗布液を用いて塗膜を形成した場合にal12
表面に容易にポリマー微粒子を凝集させることができ、
比較的少ない含有量で保J膜表面に微小の凹凸を均一に
設けることが可能である。
中空ポリマー微粒子の具体例としては、スチレン系およ
び/またはアクリル糸上ツマ−に適当な架橋剤を添加し
て球形の殻状に結合(コアeシェル重合)させることに
より得られるスチレン系ポリマー微粒子およびスチレン
舎アクリル系コポリマー微粒子を挙げることができる。
これらのポリマー微粒子は、耐熱性が良好であって、ま
た架橋剤によって架橋されているから機械的強度(耐衝
撃性)および耐候性が優れている。
保護膜は、上記の中空ポリマー微粒子と透明な高分子物
質を適当な溶剤に加えて充分に混合して高分子物質の溶
液中に中空ポリマー微粒子が均一に分散した塗布液を調
製し、この塗布液を蛍光体層表面に均一に塗布すること
により塗布液の塗膜を形成した後、この塗膜を加熱乾燥
することによって蛍光体層上に形成することができる。
あるいは、別にガラス板、金属板、プラスチックシート
などのシート上に塗布液を塗布し乾燥することにより中
空ポリマー微粒子を分散含有する薄膜を形成した後、こ
れを蛍光体層表面に接着剤を用いて接合す灸ことにより
保護膜を設けてもよい。
透1p1な高分子物質としては、たとえば、酢酸セルロ
ース、ニトロセルロースなどのセルロース誘導体:ある
いはポリウレタン、ポリメチルメタクリレート、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカーボネ
ート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリ
マー、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミドなどの合成高分子物質を
挙げることができる。
また、溶剤は上記中空ポリマー微粒子を若干溶解するこ
とができるかあるいは膨潤させることができるものであ
るのが望ましい、そのような溶剤の例としては、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;
キシレンなどのアルキルベンゼン、酢酸ブチルなどのエ
ステルを挙げることができる。
中空ポリマー微粒子は、10〜70重量%の範囲内で保
護膜に含有される。また、保護膜の膜厚は約0.1乃至
20Bmとするのが望ましい。
次に本発明の実施例および比較例を記載する。
ただし、これらの6例は本発明を制限するものではない
[実施例1] テルビウム賦活耐硫化ガドリニウム蛍光体(Gd202
S:Tb)の粒子と線状ポリエステル樹脂(バイロン露
500、東洋紡■製)80重量部との混合物にメチルエ
チルケトンを添加し、さらに(n化度11 、5%のニ
トロセルロース15ii部およびインシアネート(スミ
ジュールドア5.住友バイエルウレタン■製)5重量部
を添加したのち、プロペラミキサーを用いて充分に攪拌
混合して蛍光体粒子が均一に分散し、結合剤と蛍光体と
の混合比が1:16(重量比)かつ粘度が25〜30P
S (25℃)の塗布液を調製した。
ガラス板上に水平に置いたカーボンブラック練り込みポ
リエチレンテレフタレートフィルム(支持体、厚み:2
50ILm)の上に、塗布液をドクターブレードを用い
て均一に塗布した。そして塗布後に、塗膜が形成された
支持体を乾燥器内に入れ、この乾燥器の内部の温度を2
5℃からlOOoCに徐々に上昇させて、塗膜の乾燥を
行なった。
このようにして、支持体上に層厚が150gmの蛍光体
層を形成した。
次に、スチレン・アクリル系中空ポリマー微粒子(VO
NCOAT PP−2000S、大日本インキ化学■製
)と、ポリウレタン(デスモラック4125、住友バイ
エルウレタン■製)90ffi1部およびニトロセルロ
ー710重量部とを充分に混合して、中空ポリマー微粒
子が均一に分散し、結合剤と中空ポリマー微粒子との重
量混合比が2:l(ポリマー微粒子の含有量:33%)
かつ粘度が7PS (25℃)の塗布液を調製した。
この塗布液を上記と同様の操作を行なうことにより蛍光
体層上に塗布したのち乾燥して1層厚が8ルmの保護膜
を形成した。
このようにして、支持体、蛍光体層および中空ポリマー
微粒子を含有する保護膜から構成された放射線増感スク
リーンを製造した。
[比較例1] 実施例1において、保護膜形成用の塗布液中に中空ポリ
マー微粒子を加えないこと以外は実施例1の方法と同様
な処理を行なうことにより、支持体、蛍光体層および保
護膜から構成された放射線増感スクリーンを製造した。
次に、得られた各放射線増感スクリーンを用いて、放射
線写真フィルムの搬送性試験を行ない、それにより、ス
クリーンとフィルムとのすべりを評価した。
一対の放射線増感スクリーンを血管造影撮影装置(Si
emens−A OT 、シーメンス社製)のX線撮影
位置に固定したのち、このスクリーンの間を市販の放射
線写真フィルム30枚を用いて連続的に自動搬送させた
。そして、フィルムのジャミング(Illl放送)が発
生するか否かを観測した。
その結果、保3IsIflに中空ポリマー微粒子を含有
しない公知の放射線増感スクリーン(比較例1)は、連
続搬送中にフィル1、のジャミングが発生して搬送を円
滑に行なうことができなかった。−方、中空ポリマー微
粒子を含有する本発明の放射線増感スクリーンは、フィ
ルムのジャミングが全く発生せず最後まで円滑に搬送を
行なうことができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持体、蛍光体を分散状態で含有支持する結合剤か
    らなる蛍光体層および保護膜をこの順に有する放射線増
    感スクリーンにおいて、該保護膜が中空構造のポリマー
    微粒子を10〜70重量%の範囲で含有していることを
    特徴とする放射線増感スクリーン。 2、上記中空構造のポリマー微粒子の外径が0.2〜1
    μmの範囲にあり、かつ小孔径が0.05〜0.7μm
    の範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の放射線増感スクリーン。 3、上記中空構造のポリマー微粒子がスチレン系および
    /またはアクリル系ポリマーであることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の放射線増感スクリーン。
JP27866685A 1985-12-11 1985-12-11 放射線増感スクリ−ン Pending JPS62137599A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6188073B1 (en) 1997-06-19 2001-02-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Radiographic intensifying screen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6188073B1 (en) 1997-06-19 2001-02-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Radiographic intensifying screen

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