JPS62133705A - 多極異方性円筒状磁石の製造方法及び装置 - Google Patents
多極異方性円筒状磁石の製造方法及び装置Info
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- JPS62133705A JPS62133705A JP27420585A JP27420585A JPS62133705A JP S62133705 A JPS62133705 A JP S62133705A JP 27420585 A JP27420585 A JP 27420585A JP 27420585 A JP27420585 A JP 27420585A JP S62133705 A JPS62133705 A JP S62133705A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は強磁性粉末を主体とする混練物を磁場中で成形
することにより多極異方性円筒状磁石を製造する方法及
び装置に関する。
することにより多極異方性円筒状磁石を製造する方法及
び装置に関する。
[従来の技術]
近年、複写機のマグネットロールやモータのロータ等に
おいて増々多数の磁極を有するものが要求されてきた。
おいて増々多数の磁極を有するものが要求されてきた。
特にステッピング・モータのロータ等はステップ角を正
確に制御するために極めて多数の磁極を有することが要
求されている。
確に制御するために極めて多数の磁極を有することが要
求されている。
このような多極異方性円筒状磁石は(イ)強磁性粉末と
バインダーと溶媒との湿式スラリーを磁場中でプレス成
形し、焼結後着磁するか、(ロ)強磁性粉末と樹脂との
混練物を金型キャビティ内に射出し、溶融中に磁場をか
けて異方性化し、しかる後着磁することにより作製され
る。後者の方法は、焼結の必要がなく、成形後はとんど
機械加工を必要としないので、増々注目されている。
バインダーと溶媒との湿式スラリーを磁場中でプレス成
形し、焼結後着磁するか、(ロ)強磁性粉末と樹脂との
混練物を金型キャビティ内に射出し、溶融中に磁場をか
けて異方性化し、しかる後着磁することにより作製され
る。後者の方法は、焼結の必要がなく、成形後はとんど
機械加工を必要としないので、増々注目されている。
異方性を有する円筒状磁石の製造方法については種々の
提案がなされている。例えば特開昭57−170501
号は、磁性粉・樹脂混練組成物を非磁性体領域と磁性体
領域からなる型に押し出してロール状又はパイプ状に成
形する際に、磁気ブラシ用ロールとして着磁すべき極と
同じ場所に外部から電磁石等で磁界を加えて磁束線を発
生させ、溶融状態にある樹脂に配合されている磁性粒子
の磁化容易軸を磁束線の向きに配合させることを開示し
ている。この場合、磁石ロールの着磁場所に当接する磁
性体(ヨーク)の半径方向外方に電磁石が設けられる構
造であるので、着磁極数が多くなると電磁石の数も多く
なり、金型の構造は極めて複雑になる。従って、着磁極
数は実際上余り多くすることはできない。
提案がなされている。例えば特開昭57−170501
号は、磁性粉・樹脂混練組成物を非磁性体領域と磁性体
領域からなる型に押し出してロール状又はパイプ状に成
形する際に、磁気ブラシ用ロールとして着磁すべき極と
同じ場所に外部から電磁石等で磁界を加えて磁束線を発
生させ、溶融状態にある樹脂に配合されている磁性粒子
の磁化容易軸を磁束線の向きに配合させることを開示し
ている。この場合、磁石ロールの着磁場所に当接する磁
性体(ヨーク)の半径方向外方に電磁石が設けられる構
造であるので、着磁極数が多くなると電磁石の数も多く
なり、金型の構造は極めて複雑になる。従って、着磁極
数は実際上余り多くすることはできない。
特開昭56−69805号は、周囲に複数の永久磁石を
埋設した金型のキャビティに高分子化合物と強磁性粉末
との混合物を射出し、異方性プラスチック磁石を製造す
る方法を開示している。しかし、磁極数が多くなると磁
場配向用永久磁石の間隔は挟まり、磁束の漏洩により配
向力は急速に弱まる。
埋設した金型のキャビティに高分子化合物と強磁性粉末
との混合物を射出し、異方性プラスチック磁石を製造す
る方法を開示している。しかし、磁極数が多くなると磁
場配向用永久磁石の間隔は挟まり、磁束の漏洩により配
向力は急速に弱まる。
着磁装置として多数の磁気ヨークに励磁コイルを巻回し
、励磁コイルの磁束の漏洩を防止するために各磁気ヨー
クの間に永久磁石を設けたものが特公昭54−8C1号
に開示されている。このような構造とすることによりキ
ャビティ内の着磁磁場は増大したが、各磁気ヨークに励
磁コイルが巻回されているため、構造が複雑であり、実
際上ヨークの数を余り多くすることはできない。
、励磁コイルの磁束の漏洩を防止するために各磁気ヨー
クの間に永久磁石を設けたものが特公昭54−8C1号
に開示されている。このような構造とすることによりキ
ャビティ内の着磁磁場は増大したが、各磁気ヨークに励
磁コイルが巻回されているため、構造が複雑であり、実
際上ヨークの数を余り多くすることはできない。
特開昭56−114309号は円筒状キャビティの軸線
両側に一対の電磁石を設けた金型を開示している。
両側に一対の電磁石を設けた金型を開示している。
キャビティ内には強磁性粉末と合成樹脂との混合物が射
出される。電磁石により同極性の相対向する磁束が発生
し、キャビティ中央で衝突してキャビティの半径方向の
磁束となる。これにより強磁性体粉末混合物は半径方向
に異方性化される。成形体は次いで多数の磁極を有する
ように着磁される。しかしながら、この方法では多極異
方化が成形中に行なわれるわけではない。
出される。電磁石により同極性の相対向する磁束が発生
し、キャビティ中央で衝突してキャビティの半径方向の
磁束となる。これにより強磁性体粉末混合物は半径方向
に異方性化される。成形体は次いで多数の磁極を有する
ように着磁される。しかしながら、この方法では多極異
方化が成形中に行なわれるわけではない。
従って、本発明の目的は上述の従来技術の欠点を解消し
、比較的簡単な設備で所定の磁気特性を有する多極異方
性円筒状磁石を製造する方法及び装置を提供することで
ある。
、比較的簡単な設備で所定の磁気特性を有する多極異方
性円筒状磁石を製造する方法及び装置を提供することで
ある。
[問題点を解決するための手段]
本発明の多極異方性円筒状磁石の製造方法は、金型の円
筒状キャビティの周囲に、凸部と凹部が交互に並ぶ一対
のヨークを、一方のヨークの凹部に他方のヨークの凹部
が空隙を介して噛み合うように設置し、前記ヨーク間に
円筒状の永久磁石及び磁化コイルを介在させて前記円筒
状キャビティの表面に交互にN極とS極とを有する多極
静磁場を形成し、前記円筒状キャビティ内に強磁性体粉
末を主体とする混練物を注入して所定時間異方性化成形
を行うことを特徴とするものである。
筒状キャビティの周囲に、凸部と凹部が交互に並ぶ一対
のヨークを、一方のヨークの凹部に他方のヨークの凹部
が空隙を介して噛み合うように設置し、前記ヨーク間に
円筒状の永久磁石及び磁化コイルを介在させて前記円筒
状キャビティの表面に交互にN極とS極とを有する多極
静磁場を形成し、前記円筒状キャビティ内に強磁性体粉
末を主体とする混練物を注入して所定時間異方性化成形
を行うことを特徴とするものである。
また本発明の多極異方性円筒状磁石の製造装置は、 (
a)磁石成形用の円筒状キャビティと、(b)前記円筒
状キャビティの周囲に配置された凸部と凹部が交互に並
ぶ一対のヨークであって、一方のヨークの凹部に他方の
ヨークの凸部が空隙を介して噛み合うヨークと、 (Q)前記ヨーク間に介装された。前記円筒状キャビテ
ィの表面上にN極とS極とを交互に有する多極静磁場を
形成する円筒状の永久磁石及び磁化コイルとを有するこ
とを特徴とするものである。
a)磁石成形用の円筒状キャビティと、(b)前記円筒
状キャビティの周囲に配置された凸部と凹部が交互に並
ぶ一対のヨークであって、一方のヨークの凹部に他方の
ヨークの凸部が空隙を介して噛み合うヨークと、 (Q)前記ヨーク間に介装された。前記円筒状キャビテ
ィの表面上にN極とS極とを交互に有する多極静磁場を
形成する円筒状の永久磁石及び磁化コイルとを有するこ
とを特徴とするものである。
[作用]
本発明においては、環状の成形空間の周囲に、凸部と凹
部が交互に並ぶ一対のヨークが、一方のヨークの凹部に
他方のヨークの凸部が空隙を介して噛み合うように配置
されている。上記ヨーク間る。したがって一方のヨーク
の突出部がN極に磁化されると、他方のヨークの突出部
はS極に磁化される。また磁化コイルに通電することに
より、これらの突出部の磁化はより強くなる。このよう
にして成形空間の表面には交互にN極とS極とを形成す
ることができる。
部が交互に並ぶ一対のヨークが、一方のヨークの凹部に
他方のヨークの凸部が空隙を介して噛み合うように配置
されている。上記ヨーク間る。したがって一方のヨーク
の突出部がN極に磁化されると、他方のヨークの突出部
はS極に磁化される。また磁化コイルに通電することに
より、これらの突出部の磁化はより強くなる。このよう
にして成形空間の表面には交互にN極とS極とを形成す
ることができる。
[実施例]
本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
第1図及び第2図は本発明の多極異方性円筒状磁石を製
造する装置の一例を示す。
造する装置の一例を示す。
装置1は固定型2、可動型4、及び環状体6を有する。
環状体6の中心軸線と一致する軸線を有するコア8が可
動型4に設けられている。固定型2、可動型4、環状体
6及び中心コア8により形成される円筒状空間が磁石成
形用キャビティ10である。環状体6の外周は非磁性体
からなるバックアップ部材7に包囲されている。
動型4に設けられている。固定型2、可動型4、環状体
6及び中心コア8により形成される円筒状空間が磁石成
形用キャビティ10である。環状体6の外周は非磁性体
からなるバックアップ部材7に包囲されている。
固定型2の」二に固定型固定−に板12及び下板14が
設けられており、固定型固定−に板12にノズル口16
が形成されている。ノズル口16の下のスプルー18は
上板12及び下板14を貫通し、固定型固定下板14の
下面に形成されたランナー20と連結している。
設けられており、固定型固定−に板12にノズル口16
が形成されている。ノズル口16の下のスプルー18は
上板12及び下板14を貫通し、固定型固定下板14の
下面に形成されたランナー20と連結している。
ランナー20は固定型2の対応位置に形成された垂直の
ランナー22に連通している。ランナー22はゲート2
4を介して円筒状キャビティ10に連通している。
ランナー22に連通している。ランナー22はゲート2
4を介して円筒状キャビティ10に連通している。
可動型4は可動型固定板26の」二に固定されている。
また可動型固定板26はスペーサブロック30を介して
下板32に固定されている。
下板32に固定されている。
可動型4には円筒状キャビティ10に開口する垂直孔が
あり、突出しピン34が垂直移動自在に貫通している。
あり、突出しピン34が垂直移動自在に貫通している。
突出しピン34は突出しピン固定用上板部材36に固定
されており、上板部材36に固着された下板部材37の
下面中央に連結されたロッド38は下板32の中央孔5
0を貫通し、シリンダーのピストン(図示せず)に連結
している。
されており、上板部材36に固着された下板部材37の
下面中央に連結されたロッド38は下板32の中央孔5
0を貫通し、シリンダーのピストン(図示せず)に連結
している。
第3図及び第4図は環状体6の構造を詳細に示す。環状
体6は断面形状がL字形のリング状ヨーク40と、同じ
く断面形状がL字形のリング状ヨーク43とを、所定間
隔をおいて対岐させ、両ヨーク間にリング状の永久磁石
46を装着し、永久磁石46の内方に、コイルボビン4
8に収容された円筒状の磁化コイル47を並設したもの
である。環状体6の内周面に非磁性スリーブ49が設け
られている。また上記ヨークはいずれも軟磁性体からな
っている。
体6は断面形状がL字形のリング状ヨーク40と、同じ
く断面形状がL字形のリング状ヨーク43とを、所定間
隔をおいて対岐させ、両ヨーク間にリング状の永久磁石
46を装着し、永久磁石46の内方に、コイルボビン4
8に収容された円筒状の磁化コイル47を並設したもの
である。環状体6の内周面に非磁性スリーブ49が設け
られている。また上記ヨークはいずれも軟磁性体からな
っている。
上記のヨーク40は、内周側に半径方向に切込みを設け
、凸部41a、41b、41c、・・・および凹部42
a、42b、42c、・・・が円周方向に交互に所定間
隔で並ぶように構成されている。同様にヨーク43も内
周側に半径方向に切込みを施して、凸部44a、 44
b、44C1・・・および凹部45a、45b、45c
、・・・が円周方向に交互に所定間隔で並ぶように構成
される。またヨーク40と43とは、一方の凸部が他方
の凹部に空隙を介して噛み合うように組合わされている
。
、凸部41a、41b、41c、・・・および凹部42
a、42b、42c、・・・が円周方向に交互に所定間
隔で並ぶように構成されている。同様にヨーク43も内
周側に半径方向に切込みを施して、凸部44a、 44
b、44C1・・・および凹部45a、45b、45c
、・・・が円周方向に交互に所定間隔で並ぶように構成
される。またヨーク40と43とは、一方の凸部が他方
の凹部に空隙を介して噛み合うように組合わされている
。
上記の環状体において、永久磁石46により図示破線で
示すような磁束の流れが生ずる。また磁化コイルに図示
の向きに通電すると、図示破線で示す方向に磁束が生じ
て、永久磁石による磁束は増強される。例えば上記凸部
のうち凸部旧a、44a、41bに注目すると、ヨーク
40に生じた磁束は凸部41a及び41bからヨーク4
3に流れると共に凸部44aにも流入する。従って凸部
41aと41bはN極に、一方凸部44aはS極に磁化
される。すなわち、ヨーク40の凸部は総べてN極に、
ヨーク43の凸部は総べてS極となる。この場合、凸部
41と凸部44との最小間隔をΩ1、凸部44と凹部4
2との最小間隔をQ2とすると、キャビティ表面に生ず
る磁束を多くするためにQlく0□とすることが望まし
い。このようにして、ヨークの内周側には、S、N、S
・・・のように交互に反対の極性の磁極が現れる。この
永久磁石と磁化コイルによる交互の磁極により、キャビ
ティ10の表面に多極静磁場が形成される。
示すような磁束の流れが生ずる。また磁化コイルに図示
の向きに通電すると、図示破線で示す方向に磁束が生じ
て、永久磁石による磁束は増強される。例えば上記凸部
のうち凸部旧a、44a、41bに注目すると、ヨーク
40に生じた磁束は凸部41a及び41bからヨーク4
3に流れると共に凸部44aにも流入する。従って凸部
41aと41bはN極に、一方凸部44aはS極に磁化
される。すなわち、ヨーク40の凸部は総べてN極に、
ヨーク43の凸部は総べてS極となる。この場合、凸部
41と凸部44との最小間隔をΩ1、凸部44と凹部4
2との最小間隔をQ2とすると、キャビティ表面に生ず
る磁束を多くするためにQlく0□とすることが望まし
い。このようにして、ヨークの内周側には、S、N、S
・・・のように交互に反対の極性の磁極が現れる。この
永久磁石と磁化コイルによる交互の磁極により、キャビ
ティ10の表面に多極静磁場が形成される。
本発明の望ましい実施例においては、十分なる配向を行
うために30000e以上の磁場強度が必要となる。こ
のため上述した起磁力発生用の永久磁石は極めて多数の
磁極を小さな間隔で磁石表面に形成するために、高い残
留磁束密度を有する必要がある。このためサマリウム・
コバルト磁石、ネオジウム・鉄・ホウ素磁石等の希土類
磁石が好ましい。これらの希土類磁石は8,5000以
上、好ましくは10,0OOG以上の残留磁束密度Br
を有する(例えば特開昭55−50100号、特開昭5
8−142507号参照)。
うために30000e以上の磁場強度が必要となる。こ
のため上述した起磁力発生用の永久磁石は極めて多数の
磁極を小さな間隔で磁石表面に形成するために、高い残
留磁束密度を有する必要がある。このためサマリウム・
コバルト磁石、ネオジウム・鉄・ホウ素磁石等の希土類
磁石が好ましい。これらの希土類磁石は8,5000以
上、好ましくは10,0OOG以上の残留磁束密度Br
を有する(例えば特開昭55−50100号、特開昭5
8−142507号参照)。
金型の磁気回路を構成する永久磁石の形状及び寸法等は
、製造する異方性円筒状磁石の極数、必要な磁気特性に
応じて、有限要素法等の解析手法により適宜設定するこ
とができる。
、製造する異方性円筒状磁石の極数、必要な磁気特性に
応じて、有限要素法等の解析手法により適宜設定するこ
とができる。
第1図の装置は複合磁石の射出成形に特に適する。かか
る射出成形は以下のように行うことができる。
る射出成形は以下のように行うことができる。
第1図の装置は複合磁石の射出成形に特に適する。かか
る射出成形は以下のように行うことができる。
る射出成形は以下のように行うことができる。
まず磁性粉と樹脂との混練物を約り50℃〜約350℃
の温度及び約600kg / Cm”−約1 + OO
Ok g / c m 2の圧力でノズル口16より注
入し、スプルー18、ランナー20.22を経て円筒状
キャビティ内に射出する。
の温度及び約600kg / Cm”−約1 + OO
Ok g / c m 2の圧力でノズル口16より注
入し、スプルー18、ランナー20.22を経て円筒状
キャビティ内に射出する。
異方化形成した複合磁石は、冷却後可動型4を下方に移
動し、シリンダーのピストン(図示せず)によりロンド
38を押し上げて突出しピン34を上昇させることによ
り、コア8より離脱させ、回収することができる。引き
続き突出しピン34を元の位置に戻し、可動型4を環状
体6と接触するまで上昇させることにより円筒状キャビ
ティ10を復活させ、次の成形サイクルを行う。得られ
た複合磁石成形体は必要に応じて外径を所定の寸法に加
工し、異方性方向と同一方向に着磁する。
動し、シリンダーのピストン(図示せず)によりロンド
38を押し上げて突出しピン34を上昇させることによ
り、コア8より離脱させ、回収することができる。引き
続き突出しピン34を元の位置に戻し、可動型4を環状
体6と接触するまで上昇させることにより円筒状キャビ
ティ10を復活させ、次の成形サイクルを行う。得られ
た複合磁石成形体は必要に応じて外径を所定の寸法に加
工し、異方性方向と同一方向に着磁する。
上記複合磁石の成形の場合、磁性粉としてBaフェライ
トやSrフェライト等のフェライトの粉末、アルニコ磁
石粉末、F e −Cr −G o系磁石粉末、N d
−F e系磁石粉末、希土類コバルト磁石粉末等を使
用することができる。樹脂として、スチレン−ブタジェ
ン・コポリマー、エチレン・酢酸ビニル・コポリマー、
ポリエチレン、ボリアミド等の熱可塑性樹脂を使用する
ことができる。
トやSrフェライト等のフェライトの粉末、アルニコ磁
石粉末、F e −Cr −G o系磁石粉末、N d
−F e系磁石粉末、希土類コバルト磁石粉末等を使
用することができる。樹脂として、スチレン−ブタジェ
ン・コポリマー、エチレン・酢酸ビニル・コポリマー、
ポリエチレン、ボリアミド等の熱可塑性樹脂を使用する
ことができる。
磁性粉と樹脂との配合比は、磁気特性の点から、60重
量%以上の必要があるが、90%を越えると成形が困難
となる。成形性を改善するために、ポリエチレン、ステ
アリン酸カルシウム等の滑剤を少量(数重量%)添加し
てもよい。また、磁性粉末と樹脂との濡れ性を改善する
ために、有機ケイ素化合物、有機チタネート化合物等で
磁性粉末を被覆することもできる。
量%以上の必要があるが、90%を越えると成形が困難
となる。成形性を改善するために、ポリエチレン、ステ
アリン酸カルシウム等の滑剤を少量(数重量%)添加し
てもよい。また、磁性粉末と樹脂との濡れ性を改善する
ために、有機ケイ素化合物、有機チタネート化合物等で
磁性粉末を被覆することもできる。
本発明は上記複合磁石の射出成形の他に、その押出成形
や、フェライト等の湿式成形にも適用可能である。
や、フェライト等の湿式成形にも適用可能である。
湿式成形は、フェライト等の磁性体の粉末約50〜70
重量%、ポリビニルアルコール、メチルセルロース等の
バインダー約0.01〜約0.2重量%および水等の溶
媒約30〜約50重量%を混線してスラリーとし、本発
明の金型内に注入する。この場合上述した静磁場中にて
多極異方化を行う。
重量%、ポリビニルアルコール、メチルセルロース等の
バインダー約0.01〜約0.2重量%および水等の溶
媒約30〜約50重量%を混線してスラリーとし、本発
明の金型内に注入する。この場合上述した静磁場中にて
多極異方化を行う。
本発明を以下の具体例によりさらに詳細に説明する。
[具体例]
平均粒度1.2μmのフェライト粒子(Sr0・6Fe
203)に1.35kgのナイロンI−2(宇部興産層
3014U)を加え、ヘンシェルミキサーで予備混合し
た後2軸押出機を用いて235℃の温度で予備混合しホ
ットカットを行ないペレットを作成した。
203)に1.35kgのナイロンI−2(宇部興産層
3014U)を加え、ヘンシェルミキサーで予備混合し
た後2軸押出機を用いて235℃の温度で予備混合しホ
ットカットを行ないペレットを作成した。
このペレットを第1図および第2図に示す金型を備えた
射出成形機に投入し、290℃の温度、800kg/c
m”の圧力で80℃に加熱した金型内のキャビティ10
に射出しついで冷却固化した。キャビティ内の寸法は内
径35+nl11、外径40mm、長さ9.6mmであ
った。起磁力発生用の永久磁石はサマリウム・コバルト
磁石(日立金属株式会社製I(−30)であり、B r
10,800、BHe 8,0000 e 、 x
Hc 9,000であった。磁化コイルはコイル素線を
円周方向に300回巻回して形成し、各コイル素線に0
.5Aの電流を通した。キャビティ10の表面における
各磁極上の磁場強度は約3,0000eである。本実施
例ではともに50個の凸部を有するヨークを使用したの
で、多極静磁場はキャビティ10の表面に50個のN極
と50個のS極とを交互に有するものであった。
射出成形機に投入し、290℃の温度、800kg/c
m”の圧力で80℃に加熱した金型内のキャビティ10
に射出しついで冷却固化した。キャビティ内の寸法は内
径35+nl11、外径40mm、長さ9.6mmであ
った。起磁力発生用の永久磁石はサマリウム・コバルト
磁石(日立金属株式会社製I(−30)であり、B r
10,800、BHe 8,0000 e 、 x
Hc 9,000であった。磁化コイルはコイル素線を
円周方向に300回巻回して形成し、各コイル素線に0
.5Aの電流を通した。キャビティ10の表面における
各磁極上の磁場強度は約3,0000eである。本実施
例ではともに50個の凸部を有するヨークを使用したの
で、多極静磁場はキャビティ10の表面に50個のN極
と50個のS極とを交互に有するものであった。
このようにして100極の異方性円筒状複合磁石が得ら
れた。この複合磁石を30極の磁極を有するコイル方式
の公知の構造の着磁装置に入れ、8,0000eの磁場
で着磁を行った。得られた磁石の表面磁束密度分布を測
定したところ、第5図に示す波形が得られた。平均表面
磁束密度は760Gであった。
れた。この複合磁石を30極の磁極を有するコイル方式
の公知の構造の着磁装置に入れ、8,0000eの磁場
で着磁を行った。得られた磁石の表面磁束密度分布を測
定したところ、第5図に示す波形が得られた。平均表面
磁束密度は760Gであった。
これに対し特開昭56−114309号に開示されてい
るように放射状異方化と着磁をすることにより得た複合
磁石の場合、平均表面磁束密度は僅か500G程度であ
った。
るように放射状異方化と着磁をすることにより得た複合
磁石の場合、平均表面磁束密度は僅か500G程度であ
った。
本発明を実施例に基づき説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、本発明の精神を逸脱することな
く種々の変更を加えることができる。例えば、キャビテ
ィ10は実施例においては完全に円筒状であるが、磁石
の用途に応じ半円筒状のように不完全な円筒でも可能で
ある。そこで、本明細書において使用する用語「円筒状
」を、完全な円筒だけでなく、半円筒状のような不完全
な円筒状も含むものと定義する。また実施例においては
多極静磁場はキャビティの外径面」二に形成されている
が、磁石の用途に応じキャビティの内径面上に形成する
ことも可能である。従って、用語「キャビティの表面」
とはキャビティの外径面と内径面のいずれも含むものと
解すべきである。
定されるものではなく、本発明の精神を逸脱することな
く種々の変更を加えることができる。例えば、キャビテ
ィ10は実施例においては完全に円筒状であるが、磁石
の用途に応じ半円筒状のように不完全な円筒でも可能で
ある。そこで、本明細書において使用する用語「円筒状
」を、完全な円筒だけでなく、半円筒状のような不完全
な円筒状も含むものと定義する。また実施例においては
多極静磁場はキャビティの外径面」二に形成されている
が、磁石の用途に応じキャビティの内径面上に形成する
ことも可能である。従って、用語「キャビティの表面」
とはキャビティの外径面と内径面のいずれも含むものと
解すべきである。
[発明の効果コ
以上に述べた通り、本発明の装置は、成形キャビティの
周囲に特定形状のヨークと永久磁石と磁化コイルとを成
形キャビティの表面に交互にN極とS極が現出するよう
に隣接して設けているので、極めて強力な多極静磁場を
キャビティ表面に形成することができる。またかかる装
置を使用することにより、従来達成できなかったような
100極又はそれ以上もの多極異方性円筒磁石を製造す
ることが可能となった。さらに永久磁石を主体とする磁
気回路を形成することにより、装置全体の構造を極めて
簡略なものにすることができる。
周囲に特定形状のヨークと永久磁石と磁化コイルとを成
形キャビティの表面に交互にN極とS極が現出するよう
に隣接して設けているので、極めて強力な多極静磁場を
キャビティ表面に形成することができる。またかかる装
置を使用することにより、従来達成できなかったような
100極又はそれ以上もの多極異方性円筒磁石を製造す
ることが可能となった。さらに永久磁石を主体とする磁
気回路を形成することにより、装置全体の構造を極めて
簡略なものにすることができる。
第1図は本発明の一実施例による装置の縦断面図であり
、第2図は第1図のA−A断面図であり、第3図は第2
図のB部拡大図であり、第4図は環状体の部分斜視図で
あり、第5図は本発明の実施例により得られた多極異方
性円筒磁石の表面磁束密度分布を示すグラフである。 2・・・固定型 4・・・可動型 6・・・環状体 8・・・コア 10・・・キャビティ 40.43・・・ヨーク 46・・・永久磁石 卒 l @ 第2図 悴3 図 第4図
、第2図は第1図のA−A断面図であり、第3図は第2
図のB部拡大図であり、第4図は環状体の部分斜視図で
あり、第5図は本発明の実施例により得られた多極異方
性円筒磁石の表面磁束密度分布を示すグラフである。 2・・・固定型 4・・・可動型 6・・・環状体 8・・・コア 10・・・キャビティ 40.43・・・ヨーク 46・・・永久磁石 卒 l @ 第2図 悴3 図 第4図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、強磁性粉末を主体とする混練物を磁場の存在下で成
形して、多極異方性円筒状磁石を製造する方法において
、金型の円筒状キャビティの周囲に、凸部と凹部が交互
に並ぶ一対のヨークを、一方のヨークの凹部に他方のヨ
ークの凸部が空隙を介して噛み合うように設置し、前記
ヨーク間に円筒状の永久磁石と円筒状の磁化コイルとを
配設して前記円筒状キャビティの表面に交互にN極とS
極とを有する多極静磁場を形成し、前記円筒状キャビテ
ィ内に前記混練物を注入して所定時間異方化成形を行う
ことを特徴とする方法。 2、特許請求の範囲第1項に記載の方法において、前記
永久磁石は8,500G以上のBrを有する希土類磁石
であることを特徴とする方法。 3、特許請求の範囲第1項又は第2項のいずれかに記載
の方法において、前記混練物は強磁性粉末と樹脂とを主
体とすることを特徴とする方法。 4、多極異方性円筒状磁石を製造する装置において、 (a)磁石成形用の円筒状キャビティと、 (b)前記円筒状キャビティの周囲に配置された凸部と
凹部が交互に並ぶ一対のヨークであって、一方のヨーク
の凹部に他方のヨークの凸部が空隙を介して噛み合うヨ
ークと、 (c)前記ヨーク間に介在され、前記円筒状キャビティ
の表面にN極とS極とを交互に有する多極静磁場を形成
する円筒状の永久磁石と円筒状の磁化コイルと、 を有することを特徴とする装置。 5、特許請求の範囲第4項に記載の装置において、前記
永久磁石は8,500G以上のBrを有する希土類磁石
であることを特徴とする装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27420585A JPS62133705A (ja) | 1985-12-05 | 1985-12-05 | 多極異方性円筒状磁石の製造方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27420585A JPS62133705A (ja) | 1985-12-05 | 1985-12-05 | 多極異方性円筒状磁石の製造方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62133705A true JPS62133705A (ja) | 1987-06-16 |
Family
ID=17538497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27420585A Pending JPS62133705A (ja) | 1985-12-05 | 1985-12-05 | 多極異方性円筒状磁石の製造方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62133705A (ja) |
-
1985
- 1985-12-05 JP JP27420585A patent/JPS62133705A/ja active Pending
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