JPS6211684Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6211684Y2 JPS6211684Y2 JP8304582U JP8304582U JPS6211684Y2 JP S6211684 Y2 JPS6211684 Y2 JP S6211684Y2 JP 8304582 U JP8304582 U JP 8304582U JP 8304582 U JP8304582 U JP 8304582U JP S6211684 Y2 JPS6211684 Y2 JP S6211684Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- bushing
- support shaft
- vehicle body
- circumferential surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はサスペンシヨンの支持構造の改良に関
する。従来、自動車のサスペンシヨンとして第1
図に示すように、車輪2が取付けられたトレーリ
ングアーム4を支持軸6に回動自在に支持させ、
同支持軸6の両端部をラバーブツシユ8を介して
車体10に支持させたものが知られている。
する。従来、自動車のサスペンシヨンとして第1
図に示すように、車輪2が取付けられたトレーリ
ングアーム4を支持軸6に回動自在に支持させ、
同支持軸6の両端部をラバーブツシユ8を介して
車体10に支持させたものが知られている。
ところが、この種サスペンシヨンにおいて高速
旋回時等に車輪2に横力Fが作用すると、支持軸
6と車輪2の接地点とのオフセツトにより同支持
軸6に水平面内での回転モーメントが作用するた
め、ラバーブツシユ8が撓んで車輪2が図中破線
で示されるように変位してしまい、所謂オーバス
テア特性が顕著に現われ、操縦安定性が悪化する
という不具合があつた。
旋回時等に車輪2に横力Fが作用すると、支持軸
6と車輪2の接地点とのオフセツトにより同支持
軸6に水平面内での回転モーメントが作用するた
め、ラバーブツシユ8が撓んで車輪2が図中破線
で示されるように変位してしまい、所謂オーバス
テア特性が顕著に現われ、操縦安定性が悪化する
という不具合があつた。
本考案は上記に鑑み創案されたもので、トレー
リングアームを回動自在に支持する支持軸の両端
部外周面と車体側ブラケツト内周面との間に夫々
介装されたブツシユ構造体を備え、上記ブツシユ
構造体が、上記支持軸の軸線に等しい軸線を有す
る円錘台状の2つのラバーブツシユを互いにその
頂部が向い合うように配置されて成り、上記ブラ
ケツトの内周面が上記ラバーブツシユの外周面に
沿うように形成された支持構造であつて、上記各
ラバーブツシユには、その内部に内外周面が夫々
同ラバーブツシユの内外周面にほぼ平行でありか
つ同ラバーブツシユよりも十分剛性の高いコーン
が同ラバーブツシユによつて全体を囲繞されるべ
くインサートされ、車体幅方向において外側の上
記ラバーブツシユはその外周面における車体前方
に位置する部分に空所を、車体幅方向において内
側の上記ラバーブツシユはその外周面における車
体後方に位置する部分に空所を夫々有することを
特徴とするサスペンシヨンの支持構造を要旨とす
る。
リングアームを回動自在に支持する支持軸の両端
部外周面と車体側ブラケツト内周面との間に夫々
介装されたブツシユ構造体を備え、上記ブツシユ
構造体が、上記支持軸の軸線に等しい軸線を有す
る円錘台状の2つのラバーブツシユを互いにその
頂部が向い合うように配置されて成り、上記ブラ
ケツトの内周面が上記ラバーブツシユの外周面に
沿うように形成された支持構造であつて、上記各
ラバーブツシユには、その内部に内外周面が夫々
同ラバーブツシユの内外周面にほぼ平行でありか
つ同ラバーブツシユよりも十分剛性の高いコーン
が同ラバーブツシユによつて全体を囲繞されるべ
くインサートされ、車体幅方向において外側の上
記ラバーブツシユはその外周面における車体前方
に位置する部分に空所を、車体幅方向において内
側の上記ラバーブツシユはその外周面における車
体後方に位置する部分に空所を夫々有することを
特徴とするサスペンシヨンの支持構造を要旨とす
る。
本考案によれば、上記支持軸と車体側ブラケツ
トとの間に車巾方向に相対的な力が作用すると、
上記各ラバーブツシユにおける上記空所を有する
側の部分が同部分に対して反対側の部分と比べて
変形し易いので、上記コーンの外周面における上
記ブツシユの空所に対応する部分に対して反対側
の部分に沿つて同コーンと上記ブラケツトとが相
対的にすべり変位を生じ、これにより上記支持軸
の両端部を夫々適宜車体の前方または後方へ変位
させる力を生じさせることができる。したがつ
て、旋回走行中に支持軸6に作用する水平面内で
の回転モーメントが、上記すべり変位に基づき上
記軸に作用する力により打消すことが可能とな
り、これにより後輪サスペンシヨン全体のステア
リング特性としては操縦し易いニユートラルステ
ア特性または弱アンダステア特性を得ることがで
きる。また、上述のすべり変位を生じるのに必要
な上記支持軸に対する傾斜面を、上記ラバーブツ
シユ内にインサートされた円錘台状のコーンの外
周面により形成したので、同ブツシユの内周面を
ストレートな円筒状にでき、これにより上記支持
軸における上記ブツシユに嵌装される部分をスト
レートな円柱状にできるので、製作が容易となる
という効果を奏する。
トとの間に車巾方向に相対的な力が作用すると、
上記各ラバーブツシユにおける上記空所を有する
側の部分が同部分に対して反対側の部分と比べて
変形し易いので、上記コーンの外周面における上
記ブツシユの空所に対応する部分に対して反対側
の部分に沿つて同コーンと上記ブラケツトとが相
対的にすべり変位を生じ、これにより上記支持軸
の両端部を夫々適宜車体の前方または後方へ変位
させる力を生じさせることができる。したがつ
て、旋回走行中に支持軸6に作用する水平面内で
の回転モーメントが、上記すべり変位に基づき上
記軸に作用する力により打消すことが可能とな
り、これにより後輪サスペンシヨン全体のステア
リング特性としては操縦し易いニユートラルステ
ア特性または弱アンダステア特性を得ることがで
きる。また、上述のすべり変位を生じるのに必要
な上記支持軸に対する傾斜面を、上記ラバーブツ
シユ内にインサートされた円錘台状のコーンの外
周面により形成したので、同ブツシユの内周面を
ストレートな円筒状にでき、これにより上記支持
軸における上記ブツシユに嵌装される部分をスト
レートな円柱状にできるので、製作が容易となる
という効果を奏する。
更に、上記コーンが上記ブツシユの内部に全体
を囲繞されるべくインサートされているので、同
一コーンとラバーブツシユとの接着面積が増え、
接着強度が大巾に向上するという効果を奏する。
を囲繞されるべくインサートされているので、同
一コーンとラバーブツシユとの接着面積が増え、
接着強度が大巾に向上するという効果を奏する。
以下、本考案の一実施例を第2図〜第4図に従
つて詳細に説明する。第2図は支持軸6の左端部
を示すもので、6aは同支持軸6の小径部、10
aは車体10に固定されたブラケツト、12およ
び14は同小径部6aとブラケツト10aとの間
に介装された2つのラバーブツシユ、16は小径
部6aに螺着されワツシヤ18を介して両ブツシ
ユの抜け止めを成すナツトである。ラバーブツシ
ユ12は小径部6aの軸線に等しい軸線を有する
円錘台状を成し、内部に内外周面が夫々同ブツシ
ユ12の内外周面にほぼ平行でありかつ同ブツシ
ユよりも十分剛性の高い樹脂または金属性のコー
ン20が全体を囲繞されるべくインサートされて
いる。なお、ラバーブツシユ12の製造は、コー
ン20を型内で図示しない計8本のピンでその軸
線方向両端部から支持した状態でラバーを注入す
ることにより行われ、図中20aは成形後該ピン
を抜き去つたことにより生じた孔である。また、
ラバーブツシユ12の外周における車体の前方向
に位置する部分には空所22が形成されている。
ラバーブツシユ14はラバーブツシユ12と同様
の構造を有しているが、空所22が同ラバーブツ
シユ14においてはその外周における車体の後方
向に位置する部分に形成されている。更に、ラバ
ーブツシユ12の大径側の端部にはブラケツト1
0aの端部に当接して空所22内への塵埃の侵入
を防止するフランジ24が設けられている。
つて詳細に説明する。第2図は支持軸6の左端部
を示すもので、6aは同支持軸6の小径部、10
aは車体10に固定されたブラケツト、12およ
び14は同小径部6aとブラケツト10aとの間
に介装された2つのラバーブツシユ、16は小径
部6aに螺着されワツシヤ18を介して両ブツシ
ユの抜け止めを成すナツトである。ラバーブツシ
ユ12は小径部6aの軸線に等しい軸線を有する
円錘台状を成し、内部に内外周面が夫々同ブツシ
ユ12の内外周面にほぼ平行でありかつ同ブツシ
ユよりも十分剛性の高い樹脂または金属性のコー
ン20が全体を囲繞されるべくインサートされて
いる。なお、ラバーブツシユ12の製造は、コー
ン20を型内で図示しない計8本のピンでその軸
線方向両端部から支持した状態でラバーを注入す
ることにより行われ、図中20aは成形後該ピン
を抜き去つたことにより生じた孔である。また、
ラバーブツシユ12の外周における車体の前方向
に位置する部分には空所22が形成されている。
ラバーブツシユ14はラバーブツシユ12と同様
の構造を有しているが、空所22が同ラバーブツ
シユ14においてはその外周における車体の後方
向に位置する部分に形成されている。更に、ラバ
ーブツシユ12の大径側の端部にはブラケツト1
0aの端部に当接して空所22内への塵埃の侵入
を防止するフランジ24が設けられている。
ここまで述べた構造は支持軸6の左端部に関す
るものであるが、支持軸6の右端部は図示しない
が同様の構造を有しておりラバーブツシユ12お
よび14については車体の長手方向中心線を含む
鉛直面に関して対称となるように配置されてい
る。そして、車輪2を介して支持軸6に外力Fが
作用すると、ブラケツト10aの内周面と、ブツ
シユ12,14内のコーン20の外周面と、同ブ
ツシユ12,14の空所22との協働によつて支
持軸6の左端部を車両前方に、右端部を車両後方
に変位せしめる方向の力が生じるように構成され
ている。
るものであるが、支持軸6の右端部は図示しない
が同様の構造を有しておりラバーブツシユ12お
よび14については車体の長手方向中心線を含む
鉛直面に関して対称となるように配置されてい
る。そして、車輪2を介して支持軸6に外力Fが
作用すると、ブラケツト10aの内周面と、ブツ
シユ12,14内のコーン20の外周面と、同ブ
ツシユ12,14の空所22との協働によつて支
持軸6の左端部を車両前方に、右端部を車両後方
に変位せしめる方向の力が生じるように構成され
ている。
上記構成によれば、例えば右旋回中に車輪2を
介して支持軸6に外力Fが作用すると、支持軸6
の左端部が車両前方に、右端部が車両後方に変位
せしめられる方向の力が生じ、すなわち後輪サス
ペンシヨン全体としては第1図で述べた従来装置
の挙動(図中破線)とは反対方向の挙動を生じよ
うとするので、ステアリング特性としては操縦し
易いニユートラルステア特性または弱アンダステ
ア特性を得ることができる。
介して支持軸6に外力Fが作用すると、支持軸6
の左端部が車両前方に、右端部が車両後方に変位
せしめられる方向の力が生じ、すなわち後輪サス
ペンシヨン全体としては第1図で述べた従来装置
の挙動(図中破線)とは反対方向の挙動を生じよ
うとするので、ステアリング特性としては操縦し
易いニユートラルステア特性または弱アンダステ
ア特性を得ることができる。
また、本実施例においてはブラケツト10aの
内周面に対応する傾斜面をラバーブツシユ12内
にインサートされたコーン20に設けたので、同
ブツシユ12の内周面をストレートな円筒状にで
き、これにより支持軸6の小径部6aをストレー
トな円柱状にできるので、製作が容易となるとい
う効果を奏する。
内周面に対応する傾斜面をラバーブツシユ12内
にインサートされたコーン20に設けたので、同
ブツシユ12の内周面をストレートな円筒状にで
き、これにより支持軸6の小径部6aをストレー
トな円柱状にできるので、製作が容易となるとい
う効果を奏する。
更に、コーン20がブツシユ12の内部に全体
を囲繞されるべくインサートされているので、コ
ーン20とラバーとの接着面積が増え、接着強度
が大巾に向上するという効果を奏する。
を囲繞されるべくインサートされているので、コ
ーン20とラバーとの接着面積が増え、接着強度
が大巾に向上するという効果を奏する。
第1図は従来のサスペンシヨン全体を示す平面
図、第2図は本考案の一実施例を示す断面図、第
3図は第2図のラバーブツシユ12単品の断面
図、第4図は第3図のラバーブツシユ12の左側
面図である。 2……車輪、4……トレーリングアーム、6…
…支持軸、10……車体、10a……ブラケツ
ト、12,14……ラバーブツシユ、20……コ
ーン、22……空所。
図、第2図は本考案の一実施例を示す断面図、第
3図は第2図のラバーブツシユ12単品の断面
図、第4図は第3図のラバーブツシユ12の左側
面図である。 2……車輪、4……トレーリングアーム、6…
…支持軸、10……車体、10a……ブラケツ
ト、12,14……ラバーブツシユ、20……コ
ーン、22……空所。
Claims (1)
- トレーリングアームを回動自在に支持する支持
軸の両端部外周面と車体側ブラケツト内周面との
間に夫々介装されたブツシユ構造体を備え、上記
ブツシユ構造体が、上記支持軸の軸線に等しい軸
線を有する円錘台状の2つのラバーブツシユを互
いにその頂部が向い合うように配置されて成り、
上記ブラケツトの内周面が上記ラバーブツシユの
外周面に沿うように形成された支持構造であつ
て、上記各ラバーブツシユには、その内部に内外
周面が夫々同ラバーブツシユの内外周面にほぼ平
行でありかつ同ラバーブツシユよりも十分剛性の
高いコーンが同ラバーブツシユによつて全体を囲
繞されるべくインサートされ、車体幅方向におい
て外側の上記ラバーブツシユはその外周面におけ
る車体前方に位置する部分に空所を、車体幅方向
において内側の上記ラバーブツシユはその外周面
における車体後方に位置する部分に空所を夫々有
することを特徴とするサスペンシヨンの支持構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8304582U JPS58184307U (ja) | 1982-06-04 | 1982-06-04 | サスペンシヨンの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8304582U JPS58184307U (ja) | 1982-06-04 | 1982-06-04 | サスペンシヨンの支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58184307U JPS58184307U (ja) | 1983-12-08 |
JPS6211684Y2 true JPS6211684Y2 (ja) | 1987-03-20 |
Family
ID=30092072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8304582U Granted JPS58184307U (ja) | 1982-06-04 | 1982-06-04 | サスペンシヨンの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58184307U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518166Y2 (ja) * | 1985-06-26 | 1993-05-14 | ||
FR2908689B1 (fr) * | 2006-11-21 | 2009-01-16 | Michelin Soc Tech | Essieu torsible a controle actif de l'angle de braquage par une articulation hydro elastique. |
-
1982
- 1982-06-04 JP JP8304582U patent/JPS58184307U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58184307U (ja) | 1983-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN204451877U (zh) | 用于多连杆式独立悬架系统的车轮支架 | |
JPS6226921B2 (ja) | ||
US3492018A (en) | Wheel suspension for steerable motor vehicle wheels,especially motor vehicle front wheels having a negative roll radius | |
JPS6211684Y2 (ja) | ||
JPS60148708A (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
JP2555309B2 (ja) | 車両のリヤサスペンシヨン装置 | |
JPS6138806Y2 (ja) | ||
JP2008230541A (ja) | リアサブフレームの支持構造、及び、フロントサブフレームの支持構造 | |
JPS6138805Y2 (ja) | ||
JPS6138807Y2 (ja) | ||
JPH0516004Y2 (ja) | ||
JP2547569B2 (ja) | 自動車のサスペンション装置 | |
JPH0525283Y2 (ja) | ||
JPS6242805Y2 (ja) | ||
JP2004306630A (ja) | トレーリングアームの支持構造 | |
JPS638481Y2 (ja) | ||
JPH024265Y2 (ja) | ||
JPH0867121A (ja) | 自動車のリアサスペンション | |
JPS6144881Y2 (ja) | ||
JP5374282B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JPH0225803B2 (ja) | ||
JP2017171190A (ja) | 車両用サスペンション構造 | |
JPH0511044Y2 (ja) | ||
JPS5943323B2 (ja) | リアサスペンシヨン | |
JPH0788124B2 (ja) | 自動車の後輪懸架装置 |