JPS61500508A - 臨床用化学分析装置 - Google Patents
臨床用化学分析装置Info
- Publication number
- JPS61500508A JPS61500508A JP50429884A JP50429884A JPS61500508A JP S61500508 A JPS61500508 A JP S61500508A JP 50429884 A JP50429884 A JP 50429884A JP 50429884 A JP50429884 A JP 50429884A JP S61500508 A JPS61500508 A JP S61500508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- species
- detection device
- sensor
- analyzer
- cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/483—Physical analysis of biological material
- G01N33/487—Physical analysis of biological material of liquid biological material
- G01N33/49—Blood
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Hematology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Ecology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
臨床用化学分析装置
継続中の出願の参照
参照すべき継続中の出願には、アール、リトル(Little )c!、:Cf
7−/L/、ラス力(l aska )によって、1983年11月10日に出
願された第550,313号の「臨床用化学分析装置に用いる使い捨て式1回使
用検出装置」と題する出願、およびエム、ナツドソン(Knudson) 、ダ
ブリュー、センプロウィッチ(Sembrowich )およびニス、カールソ
ン(Carlson)によって、1983年11月10日に出願された第550
,361号の「臨床用化学分析装置用の多種グループ使い捨て式検出装置」の出
願があり、これらは共にこの出願と同じ譲受人に譲渡されている。
発明の背景
1、発明の分野
この発明は医療用の装置に関するものである。特にこの発明は、体液に含まれる
医学的に重要な物質の測定に用いられる臨床用化学分析装置に関する。
2、従来技術の説明
近年になって病気の処置法が複雑性を増したために、処置を始める前に、患者に
ついての正確な情報を効果的に集めるための診断用機器に対する必要性を生じて
いる。この情報収集の重要な要素には、血液内に特定な化学物質が存在すること
、およびその濃度を決定するための血液分析が含まれている。
正確な医学的診断のために、科学的データを集める方法は、臨床用科学と呼ばれ
る医用科学の一分野を構成する。現在では、血液またはその他の体液中の化学物
質のレベルを測定するために、通常用いられる3つの主な方法がある。これらの
方法は、光学的方法、炎光光度法、およびイオン選択電極法である。
光学的方法(これはしばしば分光測光法と呼ばれる)の動作原理は、体液のサン
プルに試薬が混合されると反応が起り、その結果、サンプルによって伝達される
光の波長の変化を測定することによって、目的の化学物質の測定が可能になると
いうことである。光学的方法を用いる臨床用化学分析装置のシステムは、典型的
には、サンプルをあらかじめ包装された量の試薬と混合するか、あるいは色々な
配管を介して試薬をサンプルと混合したりすることによって作動される。
炎光光度法においてはサンプルは炎の中で消費される。燃焼工程の間に、所定の
目的化学物質によって発生される1)定の光が、体液内の前記化学物質のレベル
を決定するのに用いられる。
イオン選択電極測定法では、目的の化学物質のイオンと選択的に相互作用をする
被膜を有する電極を用いる。この方法は、サンプル内の目的のイオンの濃度の関
数である電圧値、電流値または他の電気的量の測定を含む。
イオン選択電極の分野およびその関連技術は、多方面にわたる研究の課題となっ
ていた。現在の技術は、イオン選択電極の開発における主要な問題のいくつかを
提起した。これらの問題は、バレル型の電極および被覆あるいはガラス電極と呼
ばれる電極におることが明らかとなった。
これらの従来技術の電極の主な欠点にはコス1〜、もろざd3よび再現性が含ま
れている。電気的に活性な種(species )と混合されたポリマ(例えば
、ポリビニールクロライド:polyvinylchloride )溶液の層
で被覆された、例えば金属線(例えばプラチナ; platinum)からなる
被覆線電極がこれらの問題のいくつかを解決遵−るために開発されている。
被覆線のセンサについては、例えば、ニーディ9デー、ジエイ(MoodV、
G、 J、 )およびトーマス、ジエイ、デー。
アール(Thomas、J、 D、 R)による[イオン選択電極方法a(Io
n 5elective EIectrode Methodology) J
第1巻第7章[ポリ(ビニールクロライド)マトリクス測定イオン選択電極:
(Poly (Vinyl Chloride ) MatriXMeasur
eance Ion−3elective Electrodes )J (l
ffl集者工、イ、ケイ。コビントン; A、に、 Covinton ) ”
l 979年や、力1〜ラール(Qattral >とフリザー(Friese
r)によルアナリト力ル ケミストリー(Anal、Chem、 )の43:1
905 (1971年)、および[分析化学にあけるイオン選択電極(Ion−
3elective Electrodes iri Analyti −ca
l C11emisC11e J第1巻く編集者エイチ、フリザー;H0F′r
ieser)などで論ぜられている。
しかしながら、これらの内部基準を含むイオン選択電極、および内部基準を含ま
ないイオン選択電極の両方とも、著しいドリフトを示した。内部基準を含む電極
は、1972年10月にハンガリーのマドラフ7−ド(Mutrafured
)で行なわれた「イオン選択電極に関するシンポジウム」でストワルツビッツ。
チーr −< Stworzewicz、 T ) 、スワルキビツツ。
ジエ−(Cyapkiewicz、 J ) 、;63よびレスコ、エム(Le
sko。
M)によって論じられ(これは、1973年にブタペストのバンガー(Pung
or )によって編集された「イオン選択電極;Ion 5electrve
Etectrotje、Jに報告されている)、またハタグリア。シー、ジx
−(3attaglia、 C,J、 ) 、チェンジ、 シエ−,シー (C
hange、J、 C,)およびダニエル。
ディー、ニス(Daniel、D、 S、 )ニよる米国特許第4.214,9
68@において論じられている。
バタグリア等の米国特許は、ドリフトを多少なりとも予測可能にするようなシス
テムを利用することによって、ドリフトの問題を解決しようと試みている。ここ
では、塩橋によってテスト電極に接続された同一の電極上の標準溶液で較正する
ことによって、ドリフトをOにすることができるという方法が試みられている。
この基準電極は、システムがユーザー側で使用されるとき、それぞれのテストご
とtこ行なわれる組合せの標準および標準化装置として作動する。
イオン選択電極のこのドリフトの大きな原因の一つtよ、容量の影響であり、こ
れは制御することのできないものであり、それゆえに浮遊性(float )で
ある。このような浮遊性または変動するキャパシタンスか、ドリフl〜や誤差や
標準化あよび再標準化の必要性をもたらす。これらの容量の影響は、従来装置の
イオン選択電極における3つの重要な欠点に関係する。
第1に、検出電極に対する基準N極の空間的な位置関係が1個毎に確定されてい
ない。
第2に、これらの電極は導体の上に多重層の形で構成されており、これらの層の
それぞれがまちまちの特性を有するのでまちまちの容量を与え、それゆえに制御
できない容量の変動を生ずる。
第3には、検出用電極と導電層との間に挿入された、乾燥状態の親水性の層を有
する成る種の多層型電極においては、テストの間に、前記乾燥した親水性層がそ
の水化状態を変化するのにつれて、容量が時間とともに連続的に変化する。ざら
に、決まっていない種々の層を有する他の型式の電極もあるが、これらはより多
くの、しかも制御することのできない容量の変化をもたらすばかりでなく、物理
的な変形を生ずる可能性がある。
このドリフトを克服するために試みられてきた1つの方法は、基準電極と検出電
極とを統合して一体化し、そして2つの電極間でドリフト特性を等しくするよう
に、基準溶液および塩橋を用い、これによって、前に述べたバタグリア等の米国
特許のように、このドリフトに対する補正をより容易にすることである。この方
法は、時間による電圧のいろいろな変化を分析して信頼性のある測定を行なうた
めに、非常に複雑な製造技術と非常に高価な装置類とを必要とする。
過去においては、光学法、炎光光度法、あるいはイオン電極選択法を用いる臨床
用化学分析装置はサイズが大型化し、高価となり、そして操作が複雑化する傾向
があった。
光学的な技術あるいはイオン選択電極を用いる分析装置は、機械的なシステムの
複雑性および要求される厳しい寸法のために、入手するのに=I訓であった。そ
れらはまた、熟練したオペレータが連続的に監視し、かつ測定値を評価すること
を必要とし、徹底したかつ頻繁な保守を必要とし、ざらに頻繁なキャリブレーシ
ョンを必要とした。
炎光光度法による分析装置もまた、熟練したオペレータと非常に面倒な保守を必
要とした。ざらに、炎光光度法は、プロパン源および安全性の面から好ましくな
い裸の炎を必要とした。
一般的にいって、大きな医療機関だけが臨床用の化学分析装置を購入することが
できた。小規模な病院や、診療所や、医師のグループ実習等は、彼らの科学的テ
ストを行なうために、通常は、集中化された病院の研究所や商業上の研究所など
に委託しなければならなかった。これらの研究所は、血液およびその他の体液内
の医学的に重要な物質の測定が、処置に先だつ医者の診療の一部としてますます
重きを置かれるのにつれて、事実上この10年のあいだに大幅に成長した。
過去においては、血液の基本的な化学分析はしばしば非常に時間を要するもので
あった。医者が基本的な血液テストを必要としたときは、血液のサンプルが採取
され、分析のために研究所へ送られた。緊急なケースでない場合には、研究所か
らテストの結果を受け取るのに、1時間から数日の時間を必要とした。一方患者
は、診療所から一旦帰り、テストの結果について医者に相談するために、後で戻
ってくるかあるいは電話を受けるかしな【プればならなかった。このようなこと
は、医者と思考の両方にとって不便であり、また医学的には効率の悪いことであ
った。
希望する医者ならだれでも、遅滞なくしかも安いコストで、選択された基本的な
科学的テストを行なうことが容易になるような、臨床用の化学分析装置に対する
非常に強い要求がある。このような要求は、個人的な医院、医者のグループ実習
、病院でのベット際での応用、手術および救急室、心臓および集中治療様、ナー
シングホーム(私設療養院)、および救急車などにも拡がっており、ざらに集中
化された研究所においても即座の利用が望まれている。
しかし、改良された臨床用化学分析装置に対する前記の要求においては、アナラ
イザに対して、安価で入手できること、操作が一層容易であること、保守が少な
くてすむこと、裸の炎を用いる必要がないこと、定常的なキヤリプレーションヤ
測定値の確認の必要がないこと、ドリフトが無視できるほどまで減少されること
、較正された試薬の必要性を無くすること、必要な場所で使えるように十分に可
搬性があること、血液サンプルを遠心分離J”る工程での時間的ロスを無くする
ために仝血(いかなる成分も除去されていない血液)を使用できること、および
テストのために必要な血液の量が少ないこと等が必要とされる。しかしながら、
従来の技術による臨床用化学分析装置はこのような要求に応えることができなか
った。
発明の要約
この発明は1回使用の検出装置をアナライザと組み合わせて用い、体液内の選択
された科学的種の濃度を決定するための、改良された臨床用化学分析システムで
ある。1回使用の検出装置は体液のサンプルを収納し、かつ保持し、選択された
科学的種の濃度の測定が行なわれようとする時には、アナライザのレセプタタル
に装填される。一旦測定が行なわれた後では、1回使用の検出装置は、アナライ
ザのレセプタクルから取り外されて廃棄されることができる。
1回使用の検出装置は、サンプルを保持するための空所、支持部材、少なくとも
1つの種(species )センサ、別個の基準センサおよび接続手段を有す
るのが望ましい。種センサおよび基準センサは、これらが空所内に突入して、空
所内に収納されている体液のサンプルに接触するように、支持部材によって固定
された隔離関係に支持される。接続装置はアナライザのレセプタクルと係合し、
種センサおよび基準センサをアナライザに接続する。
それぞれの種センサは、体液のサンプルと接触し、選択された科学的な種と選択
的に相互作用して、種センサの特性をサンプル内の選択された科学的種の濃度の
関数として変化させる、種選択部分を有している。基準センサは、サンプルと接
触するが、前記の選択された科学的種と選択的な相互作用は行なわず、従って基
準センサの対応する特性はサンプル内の選択された種の濃度の関数としては変化
しない部分を有している。
アナライザは、センサの特性の測定された差を表わず信号を、前記種センザおよ
び基準センサから導き出すための手段を含んでいる。アナライザはまた、前記の
測定された差に基づいて、選択された科学的な種の濃度を決定するための手段を
含んでいる。ある実施例においては、アナライザはまた、濃度に基づいて他の値
を計算するための手段も含んでいる。
この発明の好ましい実施例において、アナライザは、サンプル内の選択された科
学的種の濃度、あるいは臨床的に関心のある他の計算された値を示す出力を、人
間が読み取り得るような型式で与えるための出力手段を含んでいる。この出力手
段は、可視のディスプレイおよび、濃度の永久的な印刷記録を与えるための装置
(プリンタのような)の両方を含むことが望ましい。ある実施例においては、出
力手段はまた、より詳しい分析や記憶のために、その出力を他の装@(例えば、
1回使用の検出装置は、検出装置に含まれている特定のセンサおよびそれらの特
性を識別するための、機械的に読み取ることのできるマーク(indicia
>を含むことが望ましい。
これらの実施例においては、アナライザは、1回使用検出装置がレセプタクルに
装填された時に、前記マークを読み取るリーダーを含んでいる。前記マークによ
って表わされる識別情報は、支持部材によって支持されている各センサの場所と
特性(identity> 、それぞれの種センサに対するキャリブレーション
データ、および検出装置のロットまたは連続番号を含むのが望ましい。アナライ
ザは、濃度を決定する際、および出力を人間が読むことのできる型式で出力する
際、機械的に読み取り得るマークからリーダーによって読み取られた情報を利用
する。
図面の簡単な説明
第1図は、本発明の臨床用化学分析システムを構成するための、アナライザおよ
び使い捨て式検出装置の好ましい実施例を示す斜視図である。
第2図は第1図の使い捨て式検出装置の平面図である。
第3図は第1図のアナライザの電気的ブロック図である。
第4Aないし第4D図は、本発明のシステムに用いる、使い捨て式検出装置の他
の好ましい実施例を示ず斜視図でおる。
好ましい実施例の詳細な説明
1、分析システム10
この発明による臨床用化学分析システム10の好ましい実施例は、コンパクトで
、すべてが完備したポータプル型のものである。それは、血液や他の体液に含ま
れる化学物質の濃度を測定するために、内科の医院や、手術室や、その他の臨床
用化学研究所等において容易に用いることができるものである。
分析システム10は使い捨て式1回使用の検出装置12を含んでおり、それはア
ナライザ14と共に用いられる。使い捨て式検出装置12は、後で第2図に関し
て詳細に説明されるように、多くのセンサ16Aないし16Eを含んでいる。
これらのセンサは、体液内の目的の(関心のある)化学物質と直接的に反応し、
前記体液内の目的の化学物質の濃度に対して既知の関係を持っている信号を発生
する。
体液のサンプルは空所18内に収納される。センサ16Aないし16Eはそれぞ
れ、空所18の内部に露出される活性領域を有してあり、これによって、空所1
8内に収納されている体液のサンプルと反応する。カバー19は空所18を密閉
し、サンプルがこぼれたり、蒸発したり、あるいはサンプルから血液ガスの成分
が失われることを防止する。
第1図および第2図に示した実施例においては、キャリア(支持部材>20はセ
ンサ16および空所18を支持しており、平板状で、かつ普通は堅いカード状の
型式とされている。
導線21Aないし21Eは、センサ16Aないし16Eと電気的端子22Aない
し22Eとの間に延長し、かつこれらを相互に接続している。端子22Aないし
22Eはキャリア20の前方の端部に配置されており、使い捨て式検出装置12
がアナライザ14のレセプタクル24に装填された時に、アナライザ14の電気
回路と接続されるようにされている。
第1図および第2図に示した使い捨て式検出装置12の特定の実施例は、前に述
べた「臨床用化学分析装置のための使い捨て式1回使用検出装置」と題する、出
願中の明細書に詳細に説明されており、この説明は前記レファレンス(参照)に
よってここに援用されている。
アナライザ14はハウジング26を含み、前記ハウジング26は使い捨て式検出
装置12のセンサ16Aないし16Eからの信号に基づいて、目的とする化学的
様の濃度を計数するだめに用いられるすべての電気回路を内蔵している。第1図
に示された実施例においては、アナライザ14は、机や架台の上に置いたり、あ
るいはカートの上で用いられるのに適した寸法にされている。アナライザ14の
フロントパネル28は、キーボード30およびディスプレイ32を含んでおり、
これによってオペレータはアナライザ14を操作し、その動作を制御することが
できる。アナライザ14はまた、ハウジング26内にプリンタ34を有している
のが望ましい。
プリンタ34は、アナライザ14の出力をプリントアウトしてハードコピーを作
るのに役立つ。前記出力には、計数された濃度や他の値、異常であることの警告
、時間、日付、使い捨て式検出装@12のロット番号および/あるいは連続番号
、患者の名前または識別番号等を含むのが望ましい。このような出力のプリント
アウトは、ハウジング26の開口38から排出されるプリント用紙36上に記録
される。
使い捨て式検出装@12がアナライザ14のレセプタクル24に装填されると、
端子22Aないし22Eはアナライザ14のレセプタタルコネクタ42と電気的
に接続される。
アナライザ14内の電気回路は、使い捨て式検出装置12のセンサ16Aないし
16Eからの信号を計測する。このように計測した信号に基づいて、アナライザ
14は検出された目的化学物質の8度、およびある場合には、これらの濃度に基
づいた他の値(例えばナトリウム対カリウムイオン比および陰イオンギャップ)
を計算する。これらの計算の結果は、ディスプレイ32上に表示され、またプリ
ンタ34によってプリンI・用紙36上にプリントされる。計算が完了し、その
結果が表示され、かつプリントアウトされてしまうと、使い捨て式検出装置12
はレセプタクル24から取り外され廃棄される。
2.1回使用の使い捨て式検出装@12第2図に示したこの発明の好ましい実施
例においては、使い捨て式検出装置]2は、種を選択するための電極センサ16
Aないし16Dと、基準電極16Eとを含んでおり、これらは薄い導電膜の形態
でキャリア20上に配設され、導線21Aないし21Eによって端子22Aない
し22Eに接続される。センサ16Aないし16Eは、空所18(第2図では仮
想線で示される)内に配置される。それぞれの種選択用センサ16Aないし16
Dは空所18の内側に向いたセンサ活性領域を有しており、前記の各領域はそれ
ぞれ種選択用被膜44Aないし44Dを有し、空所18内に収められている体液
のサンプル内の、特定の目的化学物質と選択的に反応する。
種選択用被膜44Aないし44Dは、ポリマおよび電気的に活性な種を含むこと
が望ましい。ポリマはセンサの活性領域全体に薄膜を形成し、それぞれのセンサ
16Aないし16Dの金属膜の導電表面近くにある、電気的に活性な種の移動を
不可能にするのに役立つ。ポリマは、例えばポリビニールクロライド、エポキシ
、またはポリスチレン等であり、これらは電気的に活性な種と均一に混合されて
薄膜を構成する。
そして、前記薄膜を通して目的の化学的な種は拡散することができる。
電気的に活性な種は、センサに対する特殊性あるいは特異性を与える。種選択用
被膜44Aないし44Dの電気的に活性な種は、もちろん検出されようとしてい
る特定の目的化学物質の種に依存する。電気的に活性な種は、選択的に、しかも
既知で、かつあらかじめ予測しうるような方法で、化学物質の種と反応しなけれ
ばならない。
例えば、カリウムイオン(Ca )センサに対しては、塩(カルシウム ジー(
オクヂルフエニール)ホスホン@塩十ジクチルフエニールーホスホン酸塩;ca
lcium di−(octyl −phenyl) hO3phonate+
dictylphenyl−phosphonate )が、10’ないし10
4モルの生理学上の濃度範囲において良好なレスポンスを示す一つの電気的に活
性な種である。
またカリウムイオン(K )センサに対しては、イオノホア−(ionopho
re ) (バリノミシン: val inomycin )が一つの有効な電
気的活性な種である。イオノホア−は、特定なイオンと結合し、薄膜層を超えて
これを動かす能力を持っている化合物である。前記の結合は、ポテンショメトリ
ック(potentiometric)な電荷の形で検出されることができる。
イオン選択電極の分野の技術者は同じ目的を達成することができる多くのイオノ
ホア−および他の化合物があるということを認識できるであろう。
この発明のある実施例においては、それぞれの種選択用被膜44Aないし44D
の上に伝播(5pread i ng )層(図示せず)が設けられる。この伝
播層の目的は、サンプルが種選択用被膜44Aないし44Dの全表面に均一に接
触することを確実にすることである。
基準のセンサ16Eの活性表面は被膜を全く持たないか、あるいは目的とする特
定の化学物質得に対して特別な性質を有しないような被膜47を有するかのどち
らがである。基準のセンサ16Eは、電気的な計測がアナライザ14によってな
されるための基準を提供する。それぞれの種のセンサ16Aないし16Dと基準
センサ16Eの間の電気的特性(例えば電位あるいは電流)を測定することによ
って、センサ16Aないし16Dによって検出されている目的の特定化学物質得
の化学的濃度の関数である信号が得られる。これらの信号に基づいて、アナライ
ザ14内の電気回路はセンサ16Aないし16Dによって測定されている目的の
化学的種の濃度を計算する。
この発明によって達成される大きな改良の一つは、それぞれのセンサ16Aない
し16Eが簡単な構造のものであり、導体をイオン選択層で被覆するのに電子お
よびアノダイジング(anodizing:陽極処理)工業に共通の技術を利用
することができる点である。センサ16Aないし16Eは導体の上に多重の闇を
形成することを必要とせず、またキャパシタンスの変化をもたらすような層を設
けることも必要としない。
実際に、この発明の他の実施例においては、センサ16Aないし16Dの導体お
よび種選択コーティングは、別個のデポジション(沈@)によって形成されたと
いうよりは、むしろ一体化されている。
構造が簡単であるために、導体および被覆のデポジションは非常に精密に制御さ
れることができ、それゆえに、基準センサ16Eと任意の数の種センサ16Aな
いし’16Dとの間の空間的関係は非常に精密に制御されることができる。それ
ゆえに、この装置に本来的に存在する唯一のキャパシタンスは、センサ16Aな
いし16Eそれ自体のキャパシタンスである。
このキャパシタンスは既知であり、しかも時間、空間的関係または水化(水和)
状態によって変化することもないので、複雑な技術(塩橋あるいは基準溶液)を
必要とすることなしに極めて容易に制御することができる。このために、センサ
16Aないし16Eは使い捨て可能なように十分に安価となり、また同じ一つの
使い捨て式検出装置12上で複数の種のテストを可能にする。この技術分野で開
発された従来の技術を可能にすることはできなかった。
この発明の他の重要な特徴は、アナライザ14とともに使い捨て式検出装置12
を用いる際に、オペレータによるキャリブレーションを必要としないということ
である。もっとも、オペレータが標準溶液を用いて適正な動作を確認し、かつ、
わずかなキャリブレーション的調整を行なうことを可能にするために、後で説明
するように、いくらかのキャリブレーション能力が与えられてはいる。このこと
は、この発明の分析システム10を容易に、より少ない時間的ロスで使用するこ
とを可能にしている。
従来においては、多数回の検査の後では、検出装@hζ汚染されてしまい、その
ために検出結果に誤差を生ずることがあるので、キA・リプレージョンに対する
要求は特に強いものがめった。たとえ、センサーが汚染されないとしても、繰り
返し行なわれたテストによって、その特性が変化してしまうことが多いので、科
学的濃度の正確な測定のためには、キャリブレーションをきわめて頻繁に行なう
ことが必要であった。
この発明によれば、使い捨て式検出装置12は製造段階でキャリブレーションさ
れている。そしてそれらは只1回しh)使用されない。その結果、一つのセンサ
を繰り返しテストのために使用することによる、センサの汚染および/また【よ
その特性の変化の問題は解消される。この発明の好まし0実施例においては、使
い捨て式検出装@12のそれぞれのl\ラッチたはロットから選ばれた少なくと
も一つの検出装置12力\、その装置のセンサ16を、検出されようとしている
それぞれの種の、既知の濃度を有する溶液にさらすことによって、製造段階での
テストが行なわれる。
このキヤリプレーション工程において、センサ16によって発生された信号に基
づいて、それぞれの種選択用センサ16Aないし16Dに対するキャリブレーシ
ョン係数が決定される。このキャリブレーションデータは、機械で読み取ること
ができるマークの形(バーコードの一部のようなコード化されたラベル48のよ
うな)で、そのロットのすべての検出装置12に記録される。検出装置12がア
ナライザ14のレセプタクル24に装填されると、コード化ラベル48がアナラ
イザ14のコードセンサ50によって読み取られ、そしてキャリブレーションデ
ータはアナライザ14によって記憶され、目的の化学的様の濃度計算のために用
いられる。
第2図に示したこの発明の実施例は、基準センサ16Eどともに、4個の種選択
用センサ16Aないし16Dを有しているが、容易に理解されるように、種選択
用センサの数は1個から10個またはそれ以上の間で変化することができる。
もちろんこの場合に、端子22の数はセンサ16の数に応じて変化し、また、セ
ンサ16を固定的な空間的関係に保持するためには、空所18の寸法はセンサ1
6の数が多いほどそのサイズが大きくなければならない。
この発明のさらに重要な特徴は、別な群の種選択用センサ16Aないし16Dを
有する、異種の使い捨て式検出装置12が同じアナライザ14で使用できるとい
うことである。
これらの実施例においては、違ったタイプの使い捨て式検出装置12のそれぞれ
は、コード化ラベル48を構成するバーコードのような機械的に読取り可能なマ
ークを含んでいる。
そして前記マークは、それぞれの電気的端子22と関連する、特定なセンサの識
別記号を含んでいる。
後で述べるように、コード化ラベル48はまた、キャリブレーションデータを含
んであり、ざらに、使い捨て式検出装置12のロットおよび/または連続番号の
識別記号を含んでいるのが望ましい。検出装置12がアナライザ14のレセプタ
クル24に装填されると、コードセンサ50(第3図)はコード化ラベル48を
読み取り、その検出装置12に備えられている各センサによって検出される目的
の特定化学的種を示す信号をアナライザ14の電子回路に供給する。
この発明の他の実施例においては、検出装置12に含まれる特定のセンサ16A
ないし16Eの識別は、他の方法にょつて行なうこともできる。例えば、端子2
2Δないし22[の異なったパターンで、異なったグループのセンサ16Aない
し16Eを指定することもできる。
所望のグループの化学的様に対するセンサを備えている特定の検出装置12を、
医師または他の医局員が選びだすのを助けるために、それぞれの分析システム1
0にはまた、検出される特定の化学的様を列記した識別用プリントブロックまた
はラベル52 rTEsTs Jを含むのが望ましい。この発明のある好ましい
実施例においては、識別ラベル52は、選択を簡略化するためにカラーコード化
されていてもよい。ラベル52によって識別される種は、なるべくは製造段階で
プリントされるのが望ましい。
第2図に示した好ましい実施例においては、rPATIENTNAHEJのプリ
ントブロックまたはラベル54、rPATIENTN聞BERJのプリントブロ
ックまたはラベル56、およびrLOT NO,Jのプリントブロックまたはラ
ベル58(これは製造段階でプリントされたロット番@および/または連続番号
であるのが望ましい)を有している。
この発明の使い捨て式検出装置12は、医師あるいは他の医局員にとってともに
有用であるような、−グループの化学的様の濃度を同時にテストすることができ
る、いくつかの群のセンサ16を備えていることが望ましい。それ故に、この発
明によれば、特定な症状または状態を有する患者に対して普通に行なわれるよう
なテストは、同時に行なうことができる。
種のグループは、それに限られるわけではないが、電解スクリーニンググループ
、糖尿病グループ、腎臓グループ、透析グループ、妊娠グループ、心臓グループ
、緊急グループ、新生児グループ、血液ガスグループ、手術室グループ、および
癌グループを含んでいる。これらの各グループにおいて用いられる種センサ、お
よび各グループの目的については、先に述べた特許出願「臨床用化学分析装置の
ための多種グループ使い捨て式検出装置」の中に詳細に説明されてあり、この説
明はレファレンスによって本出願に引用されている。
3、アナライザ14
第3図は、アナライザ14の好ましい実施例の電気的ブロック図である。この実
施例において、アナライザ14はキーボード30.ディスプレイ32、プリンタ
34、コネクタ42、コードセンサ50.デイジタルマイクロプロセッサ60、
プログラムメモリ62、不揮発性データメモリ64、揮発性データメモリ66、
コードリーダインターフェイス68、信号調整/ドライバ回路70.アナログマ
ルチブレクザ72、高安定標準74、A/Dコンバータ76、温度検出器77、
電池駆動式時計/カレンダ78および通信インターフェイス80を含んでいる。
キーボード30は、オペレータがディジタルマイクロプロセッサ60に入力信号
を供給することによって、アナライザ14を操作することを可能にする。この発
明の好ましい実施例においては、キーボード30は、オペレータがアナライザ1
4によって行なおうとしている特定の動作を選択するためのキー、患者の識別番
号や、アナライザ14によって表示される臨界的な濃度の限界または範囲のよう
なデータを入力するためのキー、およびアナライザ14によって用いられようと
している測定の単位を選択するためのキー等を含んでいる。
ディジタルマイクロプロセッサ60はアナライザ14の動作を制御し、また、プ
ログラムメモリ62に記憶されているプログラムに基づいて、他の電子回路を制
御する。ディジタルマイクロプロセッサ60は、目的としているそれぞれの化学
的種の濃度を計算し、これらの′a度に基づいて、他の値を計算する。ざらに、
前記ディジタルマイクロプロセッサ60は、ディスプレイ32、プリンタ34お
にび通信インターフェイス80を介して出力を発生する。
使い捨て式検出装置12がアナライザ14のレセプタクル24に装填されると、
検出装置′12の端子22はアナライザ14のコネクタ42と電気的に接続され
、センサ16を信号調整/ドライバ回路70に接続する。信号調整/ドライバ回
路70の出力は、それぞれの種センサに対するアナログ信号である。アナL」グ
マルヂブレク丈72は、高安定標準74かライバ回路70からの出力を受ける。
アノ゛ログンルヂプレクサ72の出力信号はA/Dlンバータ7Gに順次に供給
される。そして前記A/Dコンバータ76はアナログ信@をサンプリングし、こ
れをディジタル値に変換する。これらのディジタル値はディジタルマイクロプロ
セッサ60に供給される。
この発明の好ましい実施例にJ5いては、温度検出器77がアナログマルチブレ
クザ72に信号を供給し、これはさらにA/D:]ンバータ76に供給されて温
度を表すディジタル値に変換される。前記の温度を表す値は、ディジタルマイク
ロプロセッサ60において、温度の計算およびヒーター79の制御動作に利用さ
れる。前記ヒーター7つは、使い捨て式検出装置12がレセプタクル24に装填
されたとき、空所18の下に位置するように配置される。ヒーター79は、種の
測定が空温より高い温度で行なわれなければならないときに作動させられる。
第3図の実施例において、温度検出器77(例えば、ザーミスタ)はアナライザ
14内に配置されるので、得られた温度値は周囲温度を代表し、従ってこの値は
、サンプルの温度を近似することになる。温度測定をより正確に行なう必要があ
るような他の実施例においては、温度検出器77は、使い捨て式検出装置、12
の上に、かつその一部を構成するように取り付けられる。このような実施例にお
いては、温度検出器77はサンプルと接触させることができる。
A / D T−]ンバータ76は基本的には比例彫型(rat iOmet−
ric )の装置でのる。すなわち、そのディジタル出力は、内部の標準電圧に
対する入力電圧の比を表している。それ故に、ディジタル出力の正確度は内部の
標準電圧の精度に依存する。
アナライザ14によって行なわれる測定の有効性を確実にするために、第2の独
立した安定化標準源(高安定標準74)が周期的に(例えば、検出装置12か装
填されるたびごとに)測定される。
高安定標準74からの独立的な標準電圧に対してA/Dコンバータ76によって
決定された値は、あらかじめ記憶された適当な値と比較される。測定された値に
変動があることは、A/Dコンバータ76およびその関連素子が誤差を生じてい
るか、あるいは高安定標準74が誤差を生じているかのいずれかを表″g。いず
れの場合であっても、高安定標準74を用正に動作することを高度に保証するこ
とができる。
コードセンサ50は、使い捨て式検出装置」2に設けられているコード化ラベル
48を読取る。コードリーグインターフェイス68は、コードセンサ50の出力
信号を供給されて、これらの信号を、」−ド化ラベル48に記憶された情報を表
わすディジタルデータに変換する。前に述べたように、コード化ラベル4Bに表
わされている情報には、検出装置12の各センサ16の識別記号、これらセンサ
のキャリブレーション係数、および検出装置12のロット番号等を含むのが望ま
しい。コードセンサ50は、なるべくはアナライザ14に配置されるのが望まし
いが、ある実施例においては、オペレータが高度の読取り動作を行なうことので
きるような手持ち式のコード読取り棒(wand>を含んでいても良い。
図面に示されたこの発明の特定の実施例においては、それぞれの種選択用センサ
16Aないし16Dは、当該センサ16Aないし16Dと基準センサ16Eとの
間の電位差の形で、信号を発生する。そしてこの電気信号は、体液のサンプルに
おける特定な種の濃度の関数である。イオン種の場合には、前記電位差とイオン
濃度との間の関係は、良く知られているネルンスト(Nernst )の式で表
わされる。その他の型の化学種の場合には、その濃度とセンサ16から出力され
る信号との間には別の関係が存在し、この関係が濃度の計算に用いられる。この
発明では、特定の関係は限定的なものではなく、A/Dコンバータ76から出力
されるデータを濃度の値に変換する際に、ディジタルマイクロプロセッサ6oに
よって用いられることができるような、予め知ることのできるような関係であり
ざえすれば良い。
A/Dコンバータ76からの特定の信号に対応する、特定の種センサ16Aない
し16Dの同一性を(コードリーダインターフェイス68からのデータに基づい
て)認識することによって、ディジタルマイクロプロセッサ60はそのセンサに
適した特定の既知の関係を選択し、そのセンサのデータ値を濃度の値に変換する
。このプロセスはそれぞれのセンサ信号に対して繰り返される。ディジタルマイ
クロプロセッサ60はまた、コード化ラベル48から読取られたキャリブレーシ
ョンデータ、および濃度の計算の際に使用される選択された測定単位(例えば、
キーボード3oを介して選択されたような)を用いる。その結果、得られる濃度
値は、製造工程で決定されたキャリブレーション係数で補正されたような、セン
サ信号に基づいた濃度を表わすことになる。
ある場合には、濃度値に基づいて得られる他の値が、医師や仙の人々にとって、
関心が持たれることがある。このような計算によって得られる値の例は、ナトリ
ウム対カリウムイオン比および陰イオンギャップである。陰イオンギャップは、
血液内におけるナトリウムおよびカリウムのような正イオンと、塩化物および重
炭酸塩のような陰イオンとの濃度差である。ディジタルマイクロプロセッサ60
は、計算された濃度値を用いてこれらの付加的な計算値を出力する。
ディジタルマイクロプロセッサ60はざらに、前記の計算とする(関心のある)
特定な種に対して不揮発性データメモリ64内に記憶されたフラグ[f(fla
g)と比較する。濃度の範囲または限界を示すこれらのフラグ値は、キーボード
30を介して選択可能であり、また製造段階でセットされ、かつ不揮発性データ
メモリ64に記憶されている範囲の値を含むことができる。この発明の好ましい
実施例においては、前記フラグ値はそれぞれの濃度または他の計算された値の正
常範囲を定義する。
ディジタルマイクロプロセッサ60は、ディスプレイ32およびプリンタ34を
介して、ざらに好ましい実施例においては、通信インターフェイス80を介して
出力されるデータの様式をととのえる。前記通信インターフェイス80は、他の
コンピュータや他の外部装置にデータを転送することのできるものであり、R3
232型のインターフェイス装置が望ましい。
ディスプレイ32によって表示され、またプリンタ34によってハードコピーの
形に印刷されたデータは、患者の識別記号、特定の化学的様の識別記号、前記柱
に対する濃度値、他の計算された値、ディジタルマイクロプロセッサ60によっ
て検出されたフラグおよび標t¥値および臨界範囲のいずれかを超えたこと、時
計/カレンダ78からの信号によって得られる日付および時間、ならびにコード
化ラベル48からコードセンサ50によって読取られる使い捨て式検出装置12
のロットおよび/あるいは連続番号等を含むのが望ましい。
プリンタ34から出力されるハードコピーは、アナライザ14によって行なわれ
た測定の結果を永久保存するのに役立つ。それぞれの使い捨て式検出装置12の
ロットおよび/あるいは連続番号を含むことは、使用された検出装置12の素性
(origi口)をたどるのに用いることのできる永久レコードを提供する。
この発明の好ましい実施例においては、アナライザ14は、1分またはそれ以下
の時間でセンサ16からの全ての測定を完了し、濃度および濃度に基づく他の値
を計算し、さらに計算された値およびその他の情報を表示する。種のセンサ16
Aないし16Dは目的の種との間の選択的な相互作用に依存するので、そのセン
サと体液のサンプルとの間の平衡が確立されるのに必要な、ある時間を通常は必
要どする。
この発明の好ましい実施例においては、それぞれのセンサのポリマ/電気的活性
化種被覆または混合物は、検出装置12がアナライザ14のレセプタクル24に
装填された後、約10ないし60秒の間に平衡が達成されるように選択されてい
る。このことはA/Dコンバータ76からのデータの値が測定プロセスの最終点
を代表することを可能にする。
濃度の計算に先立って、センサ16Aないし16Eを平衡状態に到達させること
は好ましいことではあるが、絶対に必要なことではない。A/Dコンバータ76
からのデータ値が、中間的なサンプル点を代表するような、他の実施例において
は、その特定のセンサに対するA/Dコンバータ76からの一つまたはそれ以上
のデータ値に基づいて、それぞれのセンサの最終点をディジタルマイクロプロセ
ッサ6oが計算する。
ディジタルマイクロプロセッサ60は、メモリ62、不揮発性データメモリ64
、または揮発性データメモリ66内に記憶されたデータに基づいて最終点を外挿
(推定)し、それから前記の外挿された最終点、およびコード化ラベル48から
読取られていたキャリブレーションデータに基づいて濃度を計算する。
検出装置12に保持されている、コード化されたキャリブレーションデータを用
いることによって、アナライザ14のキャリブレーションは基本的には不要とさ
れるけれども、ある種のアナライザ14は、それに対して行なわれようとしてい
るわずかな調整を可能にするようなキャリブレーション機能を有している。この
ような実施例においては、キーボード30はキャリブレーションキーを有してお
り、このキャリブレーションキーは、キーボード3oの数字キーと共に、一つな
いし全てのセンサに対するキャリブレーションデータを入力するのに用いられる
ことができる。キャリブレーションキータは、一つの検出装置12を用いて既知
の濃度を持った標準サンプルにおける種の濃度を検出することによってオペレー
タが導き出すことができる。アナライザ14がら得られる、計算された濃度値が
、既知の値と違うならば、オペレータはその値を合致されるようなキャリブレー
ション係数を与えることができる。このキャリブレーション係数は記憶され、そ
の後の濃度計算において、ディジタルマイクロプロセッサ60によって利用され
る。
第1図ないし第3図に示したように、この発明による臨床用化学分析システム1
0は、固体状のセンν16を有する使い捨て式検出装置12およびマイクロプロ
セッサベースのアナライザ14を用いている。そして、前記アナライザ14は、
複雑な榔械的設計、複雑な配管または流体制御技術(フルイディクス)のいずれ
をも必要としない。その結果、この発明の装置は、従来の臨床用化学分析装置に
比較して、格段に低コストであり、また軽量かつポータプルである。したがって
、従来の臨床用化学分析装置が、コスト高で運搬ができなかったために、今まで
は使用できなかったような非常に広い用途に、この発明の装置は利用されること
ができる。
この発明の装置は、比較的熟練をつんでいないオペレータにも容易に使用される
ことかできる。この発明によれば、使用者は、ディスプレイ32を通してアナラ
イザ14の適正な使用法を指示されることができる。
医院や、主要都市から離れた診療所や病院、あるいは緊急診療所や救急車の中な
どのような所でこの発明を利用でき、またほとんど瞬時に測定の結果を出力する
ことかできるので、過去において、血液のサンプルが検査のために中央の研究所
に送られ、その結果が何時間、あるいは著しい場合には何日も送り返されて来な
いような場合に遭遇した、長時間の遅れを避けることができる。この発明によれ
ば、医者は検査の結果を直ちに評価することができ、そして患者を病院から帰ら
せである時間の後に呼び戻したりす゛ることなしに、患者に診断または処置を施
すことができる。
より大型で、より複雑なかつ自動化された他の装置が使用できるような中央の研
究所においてすら、この発明は、より大型で自動化された装置を起動したり、ま
たはその動作を中断したりする必要性なしに、濃度測定を即座に行なう可能性を
提供する。このことは、検査に対する要求が非常に少なく、ただ1回のテストの
ために大きな機械を作動させることが正当化しにくいような佼間、および週末に
おいて特に有利となる。
この発明は、仝血の中の種(species )の濃度を測定することができる
。このことは、遠心分離器(および遠心分離工程によってもたらされる時間的な
遅れ)の必要性を無くする。
さらに、仝血が用いられる場合には、サンプルとして必要とされる血液の量が一
層少なくて演む。
この発明によれば、保守が格段に簡略化される。アナライザ14は最小の可動部
分く主としてプリンタ34に関連゛づ−る部分)しか持たず、その機械的設計は
単純であり、従来のア゛ナライザの場合のように、試薬あるいは特別の配管工事
を必要としない。使い捨て式検出装置12は、従来技術において必要とされてい
たようなセンサの定期的な交換を必要としないのはもちろん、キャリブレーショ
ンの必要性をも無くすることができる。ざらに、使い捨て式検出装置12は、誤
って流体をこぼし、゛アナライザ14の電子回路を短絡したり、または汚したり
するような可能性を減少し、かつアナライザ14を定期的に清掃する必要性を無
くすることができる。
この発明の他の重要な利点は、アナライザ14に大幅な機械的変更を施すことな
しに、新しい任用のセンサを有する検出装置12を用いて、アナライザ14を作
動させることができるということである。新しい、または異なったセンサを有す
る使い捨て式検出装置12が利用可能にされる時、アナライザ14はこれらのセ
ンサに適合できるように、単にプログラムメモリ62内に記憶されたプログラム
ソフトウェアに変更することによって、グレードアップされることができる。
この発明の好ましい実施例においては、メモリはセグメントに区分されてあり、
新しい検出装置12に対してアナライザ14をグレードアップする可能性が簡単
化され、強められている。装置のグレードアップのための変更は、アナライザ1
4を工場へ送り返す必要なしにサービスマンによって、その場で迅速にかつ簡単
に行なわれることができる。
4.1回使用使い捨て式検出装置の変形例第1図および第2図には使い捨て式検
出装置12の特に有利な構Rを示したが、この発明の教示にしたがって、使い捨
て式検出装置12は他の構造をとることもできる。第4A図ないし第4D図はこ
の発明の使い捨て式検出装置の変形実施例を示す。
第4A図において、使い捨て式検出装置12Aは、4個の電極102Aないし1
02Dを相互に固定された隔離関係に支持するベース100を有している。筒体
104がベース100に接合され、液体サンプルを収納し、かつ保持するための
空所106を形成する。
それぞれの線状電極102Aないし102Dの上端は、空所106内に向って上
方へ伸びている。そして、電ff1102Aないし102Dの上端には、被膜1
08Aないし]08Dがそれぞれ設けられる。この実施例においては、被膜10
8A、108Bおよび108Cが相異なる伸選択用の被膜であり、これらは第2
図の使い捨て式検出装置12に関して述べた被膜44Aないし44Cと基本的に
は同じである。被膜108Dは基準の被膜であって、被膜108Aないし108
Cが選択的に相互作用する、どのような種に関しても種選択の作用をするもので
はない。
電極102Aないし102Dの下端はベース100の下へ伸びて端子を形成する
。そして、前記端子は使い捨て式検出装置12Aがアナライザ14内のレセプタ
タルに&VXされたとき、アナライザ]4の電気回路に接続される。第4A図に
示した使い捨て式検出装置12Aの形状が、第1図および第2図に示した使い捨
て式検出装置12のそれと異なっているために、使い捨て式検出装置12Aを収
納してこれと結合される、アナライザ14内の対応レセプタクルの形状は、第1
図に示した実施例のものと異なうな【ブればならない。検出装置’12Aの場合
には、アナライザ14内のレセプタクルは、第1図に示したレセプタクル24の
ようなスロットではなくて、電極102Aないし102Dを収納するための雌型
コネクタを有づ−るソケットの形状である。
使い捨て式検出装置12Aはまた、筒体104の外側表面上に、コード化ラベル
48Aを有している。コード化ラベル48Aは、バーコードのような機械的に読
み取り可能なマークを含んでいる。前記マークは、それぞれの線状電極102△
ないし102Dによって検出されようとしている、特定の種を識別するための情
報、それぞれの電極に対するキャリブレーション係数、および使い捨て式検出装
置12Aのロツl〜/連続番号等を与える。コード化ラベル48Aは、使い捨て
式検出装置12Aが対応するレセプタクルに装@される時、アナライザ14によ
って読み取られる。
第4B図はこの発明の他の実施例を示すものであり、検出素子として被覆された
線状電極を用いるものである。第4B図では、使い捨て式検出装置12Bは、筒
体120および支持部材122を含む二つの部分の組立体である。筒体120は
、体液のサンプルを保持するための空所124を構成する。
支持部材122は前記空所124の中に挿入されており、4本の線状電極126
Aないし126Dを互いに隔離された固定位置関係に指示する。
線状電極126Aないし126Dの上端は支持部材122の上側へ突出しており
、筒体120の上端において、アナライザ14と使い捨て式検出装置12Bとの
間の電気的接続を提供する。線状光(へ126Aないし126Dの下端は、空所
124内に含まれている体液のサンプルと接触するように、支持部材122の底
面から下方へ延長されている。線状電極126A、126Bおよび126Cの下
端は、それぞれ種選択用被膜128Aないし128Cで被覆されている。
基準の線状電極126Dもまた、その下端に被膜128Dを有するのが望ましい
。被膜128Aないし128Cとは異なり、基準被膜1う8Dは種選択用のもの
ではない。コード化ラベル48Bが筒体120の外表面に付着される。前記」−
ド化ラベル48Bは、線状電極126Aないし126Dのそれぞれを識別するた
めの機械的に読み取り可能なコードを含み、キャリブレーション係数およびロッ
ト/連続識別番号を与える。
第4B図に示された使い捨て式検出装置12Bは、検出装置12Aまたは12に
必要とされる型式のいずれとも異なった型のレセプタクルを必要とすることは明
らかである。使い捨て式検出装置12Bの場合には、空所124Aないし124
Dの各上端は使い捨て式検出装置12Bの上端から外側へ突出している。てれ故
に、これと結合されるアナライザ14のレセプタクルは、使い捨て式検出装置1
2Bの下側ではなくて、むしろその上側に配置される接続ソケットの型式%式%
第4C図はこの発明のさらに他の実施例を示し、そこでは、第4Aおよび第4B
図に示したような、被覆された線状電極ではなくて、被覆されたビン電極が用い
られる。第4C図では、使い捨て式検出装置12Cは、4本のビン電極132A
ないし132Dを、相互に固定された隔離関係に支持する円形ベース130を含
んでいる。ビン電極132Aないし132Dの下端は、ベース130の底面から
伸びてアナライザ14のレセプタクルの電気端子に接続される。
シリンダ134がベース130に固着され、分析されようとしている体液のサン
プルを収納し、hつ、保持するための空所136を有する筒体を形成する。ビン
電極132Aないし132Dの頭部は体液のサンプルにさらされる。ビン電極1
32A、132Bj5よび132c(7)頭部は、ツレぞれの上面に種選択用の
被膜を有している。基準のビン電極132Dの頂部は、その上面に基準の被膜1
38Dを有している。コード化ラベル48Gがシリンダー134の外表面に付着
される。コード化ラベル48Cに含まれている機械的に読み取り可能なコードは
、ビン電極132Aないし132Dを識別し、それぞれの電極に対するキャリア
レージョンデータを与え、ざらに使い捨て式検出装置12Cのロット・および/
あるいは連続識別番号を与える。
第4D図はこの発明のさらに他の実施例を示し、そこでは、平らなフィルム状の
検出型(かと二つの部分からなる検出装置組立体が用いられる。使い捨て式検出
装置12Dは筒体150および支持部材152よりなる。筒体150は、分析さ
れようとしている体液のサンプルを収納し、かつ保持するための空所154を形
成する。支持部材152は空所154内に挿入され、平坦なフィルム状電極15
6Aないし156Dを支持する。第4D図の実施例においては、前記フィルム状
電極156Aおよび156Bは、支持部材152の裏面に配置された垂直な電極
でおり、一方、フィルム状電極156Cおよび156Dは支持部材152の前面
に配置されている。
それぞれのセンサ電極156Aないし156Dは、アナライザ14のレセプタタ
ルに接続できるように、支持部材152の上端で露出されている。フィルム状電
極156Aないし156Dは、その下端に被膜が設けられている。そして前記被
膜は、電極156Aないし156Cの場合には、体液のサンプルに含まれている
予定の種と選択的に相互作用する。
第4D図では、フィルム状電極156Cの下端の被膜158Cと基準電極156
Dの下端の基準被覆158Dとが示されている。
この発明の他の実施例におけると同様に、使い捨て式検出装置12Dは、筒体の
外表面に付着されたコード化ラベル48Dを有している。コード化ラベル48D
に含まれる機械的に読み取り可能なコードは、それぞれのセンサ電極」56Aな
いし156Dを識別し、これらのm4Mのためのキレリプレージョンデータを与
え、かつ、ロットおよび/あるいは連続識別番号の情報を与える。
5、結論
この発明の臨床的分析システムは、医者およびその他の医療関係者に仝血および
他の体液の基本的な化学検査を時間的な遅れなしに、かつ安いコストで行なう可
能性を提供する。
アナライザ14および使い捨て式検出装置12の構造が簡単なこと、および使用
法が容易で保守を必要としないことなどは、今まで臨床用の化学的計測機器が利
用できなかったり、あるいはコストや時間の面で効果的でなかったような医院、
医者のグループ実理、病院のベッド際での応用、手術および緊急室、心臓および
集中治療棟、ナーシングボーム(私設療養院)、救急車、病院や診療所、研究所
などにおける即時利用、およびその他の利用(獣医の病院や診療所など)に、こ
の発明のシステムを提供可能にし、かつ便利にする。
以上においては、この発明は好ましい実施例に関して説明したが、この技術分野
の技術者には明らかなように、この発明の精神および範囲から逸脱することなし
にその型式および詳細構造を変更できることは明らかである。
7′″
国際調査報告
m″%″″―“−”’57’〒/1ieQム/111911゜1m□A−111
1L 、、−、、、免、、、、Pl。
Claims (12)
- 1.体液内の選択された化学的な種の濃度を決定するための臨床用化学分析シス テムであって、1回使用の検出装置とアナライザとよりなり、 前記1回使用の検出装置は、 体液のサンプルを収納し、かつ保持するための空所と、前記空所の内部に露出す る第1の端部およびその外側にある第2の端部を有し、さらに前記第1端部にあ って、選択された化学的な種と選択的に相互作用する電気的に活性な種を含む単 一層の被膜によって覆われ、かつこれと直接接触する電気的な導体を含む種選択 用電極と、 前記種選択用電極から隔離された固定的な位置関係にあり、かつ前記空所の内部 に露出される第1の端部、および空所の外側にある第2の端部を有する基準電極 と、前記空所、種選択用電極および基準電極を、種選択用電極および基準電極が 相互には物理的に接触することなしに、空所内において、サンプルと接触するよ うに支持するための支持部材とを含み、かつ 前記アナライザは、 1回使用の検出装置を受け入れるためのレセプタクルであって、1回使用検出装 置がこのレセプタクルに装填されたとき、種選択用電極および基準電極の第2の 端部と係合するためのコネクタを含むレセプタクルと、 サンプル内の選択された化学的種の濃度の関数である信号を、前記種選択用電極 および基準電極から引き出すために前記コネクタに接続される手段と、 前記信号に基づいて、体液のサンプル内の選択された化学的種の濃度を決定する ための手段とを含む、臨床用化学分析システム。
- 2.1回使用の検出装置は機械的に読み取り可能なマークを含み、前記マークは 、選択された化学的種の濃度を決定する際にアナライザで使用されるためのデー タを含み、アナライザは前記マークを読み取るための手段を含んでいる、請求範 囲第1項のシステム。
- 3.前記の機械的に読み取り可能なマークは、濃度を決定する手段によって用い られるための種センサの特性に関連づけられたキャリブレーションデータを含む 請求範囲第2項のシステム。
- 4.1回使用の検出装置およびアナライザよりなる臨床用化学分析システムであ って、 前記1回使用の検出装置は、 体液のサンプルを収納し、かつ保持するための空所と、支持部材と、 前記支持部材によって、固定的な隔離位置関係に支持された多数のセンサであっ て、それぞれのセンサが、空所内に保持されたサンプルに露出されてセンサ信号 を発生するように位置決めされた検出部分を有し、前記センサの少なくとも1つ の検出部分は、選択された化学的な種と選択的に相互作用を行なうことができ、 その結果、当該センサからのセンサ信号がサンプル内の選択された化学的な種の 濃度の関数となる多数のセンサ、 およびセンサに関連するキャリブレーションデータを含む、機械的に読み取り可 能なマークを有し、前記アナライザは、 1回使用の検出装置を受けいれるためのレセプタクルと、1回使用の検出装置が レセプタクルに結合されたとき、複数のセンサからセンサ信号を引き出すための 手段と、前記検出装置がレセプタクルに結合されたとき、前記マークを読み取る ための手段と、 センサ信号および前記マークに含まれているキャリブレーションデータに基づい て、選択された化学的種の濃度を表わす出力を発生するための手段とを含む臨床 用化学分析システム。
- 5.レセプタクルを通して供給されるセンサ信号に基づいて、体液内の選択され た化学的種の濃度を決定する臨床用化学分析装置とともに用いられる、使い捨て 式1回使用の検出装置であって、 電気的に活性な種を含む単一層の薄膜によって、これと接触するように被覆され た電気的な導体を有する種選択用電極であって、選択された化学的な種と選択的 に相互作用し、種選択用電極の予め定められた測定可能な特性を、サンプル内の 選択された化学的な種の濃度の関数として変化させる種選択用電極と、 サンプルと接触するが、種選択用電極から隔離された基準電極であって、選択さ れた化学的な種と選択的に相互作用は行なわず、したがって基準センサのあらか じめ定められた測定可能な特性は、種センサにおけるようには変化しないような 基準電極と、 サンプルを収納しかつ保持する空所と、前記空所を支持し、また種選択用電極お よび基準電極を、これらの電極が相互には直接接触することなしに、かつサンプ ルと同時に接触するように、隔離された固定的位置関係に支持する支持部材と、 検出装置がアナライザと組合せて使用されるとき、種選択用電極および基準電極 をアナライザに接続し、これによって、前記種選択用電極および基準電極のあら かじめ定められた測定可能な特性の関数である、センサ信号が引き出されること を可能にする、レセプタクルと係合可能な接続手段とを含む使い捨て式の1回使 用検出装置。
- 6.前記支持部材が、空所の少なくとも一部を規定し、かつ種選択用電極および 基準電極を、それらが前記空所内でサンプルと接触するように支持する請求範囲 第5項の検出装置。
- 7.検出装置と組合わされ、センサ信号に基づいて、サンプル内の選択された化 学的種の濃度を決定する際に、アナライザによって使用されるように、前記検出 装置に固有的に関係づけられたデータを含む、機械的に読取り可能なマークをさ らに有している請求範囲第5項の検出装置。
- 8.センサ信号に基づいて、体液内の選択された化学的種の濃度を決定する臨床 用化学分析装置とともに用いられる、使い捨て式1回使用の検出装置であって、 体液のサンプルを収納しかつ保持する空所と、第1センサであって、前記空所内 に位置し、選択された化学的種と選択的に相互作用して、サンプル内の選択され た化学的種の濃度の関数として変化するような、あらかじめ定められた測定可能 な特性を呈する種選択部分、および前記空所から外方へ突出して、検出装置がア ナライザに接続されたとき、第1センサをアナライザに接続するための手段を提 供する部分を有する第1センサと、 第2センサであって、前記空所内に位置され、選択された前記化学的種とは選択 的な相互作用を行なわず、したがって、選択された前記化学的種の濃度によって は前記第1センサと同じようには変化しない、あらかじめ定められた測定可能な 特性を呈する部分、および前記空所から外方へ突出し、検出装置がアナライザに 接続されたとき、第2センサをアナライザに接続するための手段を提供する部分 を有する第2センサと、 前記第1および第2センサのあらかじめ定められた測定可能な特性に基づいて選 択された化学的種の濃度を計算する際に、アナライザによって使用されるための 、キャリブレーションデータを含む機械的に読取り可能なマークとを有する使い 捨て式1回使用検出装置。
- 9.前記第1および第2センサを固定的な隔離位置関係に支持するための支持部 材をさらに有する請求範囲第8項の検出装置。
- 10.支持部材は前記空所に連結され、かつ前記空所の少なくとも一部を規定す る請求範囲第9項の検出装置。
- 11.臨床用化学分析装置と組合せて用いられる1回使用の検出装置であって、 体液のサンプルを収納し、かつ保持する空所と、支持部材と、 それぞれが、前記空所内に保持されたサンプルに露出される検出部分を有し、セ ンサ信号を発生するように、相互に隔離された固定的位置関係で、前記支持部材 によって支持された多数のセンサであって、少なくともその1つは、選択された 化学的な種と選択的に相互作用をすることのできる検出部分を有する種センサで あり、これによって、前記種センサが、サンプル内の選択された化学的種の濃度 の関数である、あらかじめ定められた測定可能な特性を呈するような、多数のセ ンサと、 前記多数のセンサおよびアナライザ間の接続を行なうための手段と、 センサから引き出されるセンサ信号に基づいて濃度を決定する際に、アナライザ によって使用されるように、前記多数のセンサのうちのそれぞれの種センサに、 固有的に関係づけられたキャリブレーションデータを含む、機械的に読取り可能 なマークとを有する1回使用検出装置。
- 12.患者から採取された体液のサンプルを収納し、かつ保持する空所、前記サ ンプル内の選択された化学的種と相互作用する複数のセンサ、および前記センサ と関連するキャリブレーションデータを含む、機械的に読取り可能なマークを有 する使い捨て式の1回使用検出装置と共に用いられる臨床用化学分析装置であっ て、前記化学分析装置は、1つの前記検出装置を受け入れ、その検出装置のセン サと接続を行なうためのレセプタクル手段と、前記レセプタクル手段に接続され 、センサとサンプルとの相互作用の関数である電気的なアナログセンサ信号を、 前記検出装置から導き出すための信号調整装置と、前記電気的アナログセンサ信 号をディジタルセンサ信号に変換するためのアナログディジタル変換器手段と、 前記検出装置がレセプタクルに装填されたとき、マークを読み取って前記マーク に含まれているキャリブレーションデータを出力する手段と、 前記ディジタルセンサ信号およびキャリブレーションデータに基づいて、選択さ れた化学的種の濃度値を計算するためのディジタルコンピュータ手段と、 前記濃度値に基づいて出力を発生する出力手段とを有する臨床用化学分析装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US55036083A | 1983-11-10 | 1983-11-10 | |
US550360 | 1983-11-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61500508A true JPS61500508A (ja) | 1986-03-20 |
Family
ID=24196844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50429884A Pending JPS61500508A (ja) | 1983-11-10 | 1984-11-08 | 臨床用化学分析装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0163694A4 (ja) |
JP (1) | JPS61500508A (ja) |
WO (1) | WO1985002257A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999005516A1 (fr) * | 1997-07-22 | 1999-02-04 | Kyoto Daiichi Kagaku Co., Ltd. | Densitometre, piece d'essai pour densitometre, systeme de biocapteur et procede permettant de former la borne de la piece d'essai |
JP2003526108A (ja) * | 2000-03-09 | 2003-09-02 | クリニカル アナリシス コーポレーション | 医学的診断システム |
JP2008525813A (ja) * | 2004-12-29 | 2008-07-17 | ライフスキャン・スコットランド・リミテッド | 改良型測定回路内蔵検体測定装置 |
JP2009524805A (ja) * | 2006-01-25 | 2009-07-02 | エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト | 電気化学バイオセンサ分析システム |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8709882D0 (en) * | 1987-04-27 | 1987-06-03 | Genetics Int Inc | Membrane configurations |
US4975647A (en) * | 1987-06-01 | 1990-12-04 | Nova Biomedical Corporation | Controlling machine operation with respect to consumable accessory units |
GB8720470D0 (en) * | 1987-08-29 | 1987-10-07 | Emi Plc Thorn | Sensor arrangements |
CA1307825C (en) * | 1987-12-09 | 1992-09-22 | Michael H. Burnam | Method and apparatus for single determination blood analysis |
DE3822025A1 (de) * | 1988-06-30 | 1990-01-04 | Gyulai Maria Dobosne | Anordnung und verfahren zur sensorenunterscheidung und unterschiedliche sensortypen zu erkennen |
DK409188D0 (da) * | 1988-07-21 | 1988-07-21 | Radiometer As | Fremgangsmaade til maaling af en karakteristik i et fluidum |
FR2637405B1 (fr) * | 1988-10-03 | 1992-04-10 | Nortek Sarl | Dispositif d'experimentation destine a usage pedagogique comme outil de stimulation et/ou de mesure, procede de traitement de signaux mis en oeuvre dans ledit dispositif, son application au domaine de la biologie, et element de simulation concu pour ledit dispositif applique a la biologie |
WO1993004371A1 (en) * | 1991-08-27 | 1993-03-04 | Porton Diagnostics Inc. | Analyzer circuitry for analyzing samples on ion sensitive electrodes |
US5221457A (en) * | 1991-09-23 | 1993-06-22 | Porton Diagnostics, Inc. | System for analyzing ion levels in fluids |
JP2535102Y2 (ja) * | 1991-10-22 | 1997-05-07 | 東亜医用電子株式会社 | カバー付き分析装置 |
DE4139121C1 (ja) * | 1991-11-28 | 1993-06-03 | Petermann, Geb. Hirsch, Heike, 8520 Erlangen, De | |
US5405510A (en) * | 1992-05-18 | 1995-04-11 | Ppg Industries, Inc. | Portable analyte measuring system for multiple fluid samples |
US5366609A (en) † | 1993-06-08 | 1994-11-22 | Boehringer Mannheim Corporation | Biosensing meter with pluggable memory key |
US5630986A (en) * | 1995-01-13 | 1997-05-20 | Bayer Corporation | Dispensing instrument for fluid monitoring sensors |
AU4452997A (en) * | 1996-07-31 | 1998-02-25 | Paul-Gerhard Fenzlein | Housing for interchangeable measurement cartridges or cells used for setting biochemical measurement parameters in computer-controlled analysis systems, and related buit-in devices inside measurement cartridges or cells |
DE19802462C2 (de) * | 1998-01-23 | 2000-04-06 | Wga Gmbh Werner Guenther Analy | Einrichtung für die chemische Analyse |
FR2779525B1 (fr) | 1998-06-08 | 2000-10-13 | Claude Hanni | Appareil de mesure de l'activite electrophysiologique d'un amas de cellules |
US6413213B1 (en) * | 2000-04-18 | 2002-07-02 | Roche Diagnostics Corporation | Subscription based monitoring system and method |
US6814844B2 (en) † | 2001-08-29 | 2004-11-09 | Roche Diagnostics Corporation | Biosensor with code pattern |
JP4505837B2 (ja) * | 2002-01-18 | 2010-07-21 | アークレイ株式会社 | 温度検出部を備えた分析装置 |
US20050071110A1 (en) * | 2003-09-25 | 2005-03-31 | Davis Randall R. | Method for identifying objects to be used in an automatic clinical analyzer |
JP2006170974A (ja) | 2004-12-15 | 2006-06-29 | F Hoffmann-La Roche Ag | 分析試験エレメント上での液体試料の分析用分析システム |
EP2000799B1 (de) * | 2005-10-25 | 2016-07-27 | Roche Diagnostics GmbH | Analysegerät zur analyse einer probe auf einem testelement und verfahren zur herstellung des geräts |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH479870A (de) * | 1966-08-09 | 1969-10-15 | Simon Wilhelm | Ionenspezifisches Elektrodensystem |
CH589096A5 (ja) * | 1972-04-24 | 1977-06-30 | Moeller W Glasblaeserei | |
US4133735A (en) * | 1977-09-27 | 1979-01-09 | The Board Of Regents Of The University Of Washington | Ion-sensitive electrode and processes for making the same |
US4214968A (en) * | 1978-04-05 | 1980-07-29 | Eastman Kodak Company | Ion-selective electrode |
JPS5564759U (ja) * | 1978-10-27 | 1980-05-02 | ||
US4225410A (en) * | 1978-12-04 | 1980-09-30 | Technicon Instruments Corporation | Integrated array of electrochemical sensors |
CA1153580A (en) * | 1979-10-29 | 1983-09-13 | Jeremy R. Hill | Liquid conductivity measuring system and sample cards therefor |
US4340457A (en) * | 1980-01-28 | 1982-07-20 | Kater John A R | Ion selective electrodes |
US4321122A (en) * | 1980-03-31 | 1982-03-23 | Eastman Kodak Company | Apparatus for forming electrical contact with an analysis slide |
US4430299A (en) * | 1981-06-18 | 1984-02-07 | Coulter Electronics, Inc. | Apparatus for monitoring chemical reactions |
DE3312923A1 (de) * | 1983-04-11 | 1984-10-11 | Boehringer Mannheim Gmbh, 6800 Mannheim | Elektrodenanordnung zur elektrochemischen analyse elektrolytischer bestandteile einer fluessigkeit |
-
1984
- 1984-11-08 EP EP19840904274 patent/EP0163694A4/en not_active Withdrawn
- 1984-11-08 WO PCT/US1984/001814 patent/WO1985002257A1/en not_active Application Discontinuation
- 1984-11-08 JP JP50429884A patent/JPS61500508A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999005516A1 (fr) * | 1997-07-22 | 1999-02-04 | Kyoto Daiichi Kagaku Co., Ltd. | Densitometre, piece d'essai pour densitometre, systeme de biocapteur et procede permettant de former la borne de la piece d'essai |
US6599406B1 (en) | 1997-07-22 | 2003-07-29 | Kyoto Daiichi Kagaku Co., Ltd. | Concentration measuring apparatus, test strip for the concentration measuring apparatus, biosensor system and method for forming terminal on the test strip |
US6827829B2 (en) | 1997-07-22 | 2004-12-07 | Kyoto Daiichi Kagaku Co., Ltd. | Test strip for a concentration measuring apparatus biosensor system |
JP2003526108A (ja) * | 2000-03-09 | 2003-09-02 | クリニカル アナリシス コーポレーション | 医学的診断システム |
JP2008525813A (ja) * | 2004-12-29 | 2008-07-17 | ライフスキャン・スコットランド・リミテッド | 改良型測定回路内蔵検体測定装置 |
JP2009524805A (ja) * | 2006-01-25 | 2009-07-02 | エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト | 電気化学バイオセンサ分析システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0163694A1 (en) | 1985-12-11 |
WO1985002257A1 (en) | 1985-05-23 |
EP0163694A4 (en) | 1986-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS61500508A (ja) | 臨床用化学分析装置 | |
EP1099114B1 (en) | Portable immediate response medical analyzer having multiple testing modules | |
CA2015537C (en) | Sensor assembly for measuring analytes in fluids | |
US4654127A (en) | Self-calibrating single-use sensing device for clinical chemistry and method of use | |
US5747666A (en) | Point-of-care analyzer module | |
CA2449511C (en) | Point-of-care in-vitro blood analysis system | |
EP0179129B1 (en) | Self-calibrating single-use sensing device for clinical chemistry analyzer | |
JP2758183B2 (ja) | 溶液に含まれる濃度測定方法及び装置 | |
EP2681543B1 (en) | Apparatus for measuring oxidation-reduction potential | |
JP6578387B2 (ja) | 液体試料測定装置 | |
JP2003215122A (ja) | 小型検査機器、精度管理チップ及び小型検査機器の精度管理方法 | |
WO1994019683A1 (en) | Disposable electrochemical measurement cartridge | |
US7096126B2 (en) | Method and device for detecting functional and metabolic data of a living organism | |
EP2729061B1 (en) | Patient serum/plasma sample resistivity for electrolyte result verification | |
WO2015189274A1 (en) | Set of modules, measurement device, system and method for the analysis of a fluid sample | |
KR20180045113A (ko) | Poc 진단 장치 및 그 제어 방법 |