JPS6133321Y2 - - Google Patents
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- JPS6133321Y2 JPS6133321Y2 JP18328281U JP18328281U JPS6133321Y2 JP S6133321 Y2 JPS6133321 Y2 JP S6133321Y2 JP 18328281 U JP18328281 U JP 18328281U JP 18328281 U JP18328281 U JP 18328281U JP S6133321 Y2 JPS6133321 Y2 JP S6133321Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- circlip
- output shaft
- spline
- fitted
- Prior art date
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- Expired
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000009191 jumping Effects 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は自動2輪車等に適した常時噛合式のト
ランスミツシヨンギヤに関し、より詳しくはギヤ
位置決め用サークリツプの構造に関する。
ランスミツシヨンギヤに関し、より詳しくはギヤ
位置決め用サークリツプの構造に関する。
断面部分図である第1図の如く、一般に常時噛
合式トランスミツシヨンにおいては、入力軸1に
スプライン嵌合するギヤ2が出力軸3のスプライ
ン5の外周に回転自在に嵌合するギヤ6に噛み合
い、出力軸3にスプライン嵌合したドツグクラツ
チ摺動部7(カツプリングスリーブ)の爪9がギ
ヤ6の凹部10に嵌合し動力を伝達する様になつ
ており、又このような動力伝達経路がトランスミ
ツシヨン内に複数設けてある。図示されていない
シフターにより摺動部7を摺動させて爪9を凹部
10に嵌合させると、すなわちドツグクラツチを
接続すると、回転力は入力軸1からギヤ2,6、
摺動部7を経て出力軸3に伝わる。このクラツチ
接続動作において、爪9が凹部10に嵌合するま
では(両者の回転角度位置が一致するまでは)、
爪9がギヤ6の凹部10以外の端面を押すので、
ギヤ6に第1図中右方に向つてスラストが加わ
る。そのために従来品ではギヤ6位置決め用とし
て、第1図−矢視部分図である第2図のサー
クリツプ12を出力軸3外周の環状溝11に嵌
め、サークリツプ12により第1図のギヤ6に対
する上記スラストを受け止めるようになつてい
る。図示の従来例では出力軸3に回転自在に嵌合
したギヤ15が摺動部7と反対側からギヤ6に当
接しており、前記サークリツプ12は回転止めワ
ツシヤ16を介してギヤ7に当接している。第1
図の−矢視部分図である第3図の如く、回転
止めワツシヤ16は出力軸3のスプライン底部側
に入り込む突起17を内周縁の例えば2箇所に備
えている。
合式トランスミツシヨンにおいては、入力軸1に
スプライン嵌合するギヤ2が出力軸3のスプライ
ン5の外周に回転自在に嵌合するギヤ6に噛み合
い、出力軸3にスプライン嵌合したドツグクラツ
チ摺動部7(カツプリングスリーブ)の爪9がギ
ヤ6の凹部10に嵌合し動力を伝達する様になつ
ており、又このような動力伝達経路がトランスミ
ツシヨン内に複数設けてある。図示されていない
シフターにより摺動部7を摺動させて爪9を凹部
10に嵌合させると、すなわちドツグクラツチを
接続すると、回転力は入力軸1からギヤ2,6、
摺動部7を経て出力軸3に伝わる。このクラツチ
接続動作において、爪9が凹部10に嵌合するま
では(両者の回転角度位置が一致するまでは)、
爪9がギヤ6の凹部10以外の端面を押すので、
ギヤ6に第1図中右方に向つてスラストが加わ
る。そのために従来品ではギヤ6位置決め用とし
て、第1図−矢視部分図である第2図のサー
クリツプ12を出力軸3外周の環状溝11に嵌
め、サークリツプ12により第1図のギヤ6に対
する上記スラストを受け止めるようになつてい
る。図示の従来例では出力軸3に回転自在に嵌合
したギヤ15が摺動部7と反対側からギヤ6に当
接しており、前記サークリツプ12は回転止めワ
ツシヤ16を介してギヤ7に当接している。第1
図の−矢視部分図である第3図の如く、回転
止めワツシヤ16は出力軸3のスプライン底部側
に入り込む突起17を内周縁の例えば2箇所に備
えている。
ところが第1図の如く一般に凹部10を備えた
ギヤ6は外周のリム18及び歯が内周のボス19
に対して軸方向(例えば第1図中左方)に偏倚し
ているので、ギヤ2とギヤ6の噛合い部から動力
が伝わる場合、ギヤ6を例えば矢印F方向に倒そ
うとする力がギヤ6に加わる。一方、ギヤ6の内
周のボス19と出力軸3の外周との間には、焼き
付きを防止するために、半径方向の隙間が形成さ
れている。従つて、ボス19の軸方向の長さが短
い場合には、ギヤ6が矢印F方向に倒れ、そのた
めにギヤ2、,6の歯当りが悪化して歯面の耐久
性が低下し、又動力伝達効率も低下するという不
具合が生じる。しかも一旦、ギヤ6に倒れが生じ
ると、ボス19の内周や出力軸3の外周に局部摩
耗が生じ、倒れの度合が加速的に増加する。
ギヤ6は外周のリム18及び歯が内周のボス19
に対して軸方向(例えば第1図中左方)に偏倚し
ているので、ギヤ2とギヤ6の噛合い部から動力
が伝わる場合、ギヤ6を例えば矢印F方向に倒そ
うとする力がギヤ6に加わる。一方、ギヤ6の内
周のボス19と出力軸3の外周との間には、焼き
付きを防止するために、半径方向の隙間が形成さ
れている。従つて、ボス19の軸方向の長さが短
い場合には、ギヤ6が矢印F方向に倒れ、そのた
めにギヤ2、,6の歯当りが悪化して歯面の耐久
性が低下し、又動力伝達効率も低下するという不
具合が生じる。しかも一旦、ギヤ6に倒れが生じ
ると、ボス19の内周や出力軸3の外周に局部摩
耗が生じ、倒れの度合が加速的に増加する。
上記問題を解消するためには、ボス19の軸方
向長さを増加させればよい。ところが一般に出力
軸3の長さやトランスミツシヨン幅には余裕が無
く、仮に出力軸3の長さを変えずに、第1図のボ
ス19を摺動部7側へ延長した場合には、例えば
摺動部7のギヤ6側への摺動ストローク(爪9と
凹部10との嵌合深さと、両者が嵌合するまでの
遊びストローク)が不足するという問題が生じ
る。従つて、第1図の構造において、出力軸3の
長さを変えずに、ボス19を長くすることは不可
能である。
向長さを増加させればよい。ところが一般に出力
軸3の長さやトランスミツシヨン幅には余裕が無
く、仮に出力軸3の長さを変えずに、第1図のボ
ス19を摺動部7側へ延長した場合には、例えば
摺動部7のギヤ6側への摺動ストローク(爪9と
凹部10との嵌合深さと、両者が嵌合するまでの
遊びストローク)が不足するという問題が生じ
る。従つて、第1図の構造において、出力軸3の
長さを変えずに、ボス19を長くすることは不可
能である。
換言すれば、第1図の構造において、ギヤ6の
倒れが発生しない程度にまでボス19の軸方向長
さを増加させると、出力軸3の長さが増加し、そ
れに対応して各ギヤの軸方向間隔や入力軸1の長
さが増加する。そのためにトランスミツシヨン全
体の幅や重量が増加するという問題や、軸1,3
の曲げ強度が低くなるという問題が生じる。
倒れが発生しない程度にまでボス19の軸方向長
さを増加させると、出力軸3の長さが増加し、そ
れに対応して各ギヤの軸方向間隔や入力軸1の長
さが増加する。そのためにトランスミツシヨン全
体の幅や重量が増加するという問題や、軸1,3
の曲げ強度が低くなるという問題が生じる。
上記問題を解消するため、すなわち、軸1,3
の長さを増加させず、しかもボス19の長さを増
加させるためには、回転止めワツシヤ16を廃止
し、ギヤ15にサークリツプ12を直接当接させ
ればよい。そのようにすると、ワツシヤ16の厚
さ分だけボス19を延ばすことができる。
の長さを増加させず、しかもボス19の長さを増
加させるためには、回転止めワツシヤ16を廃止
し、ギヤ15にサークリツプ12を直接当接させ
ればよい。そのようにすると、ワツシヤ16の厚
さ分だけボス19を延ばすことができる。
ところがそのようにすると、次のような不具合
が生じる。すなわち上記構造では摺動部7からの
スラストを受けてギヤ15がサークリツプ12に
直接圧接すると、摩擦力によりサークリツプ12
はギヤ15と共に出力軸3上で回転するので、第
2図に示すサークリツプ12の切欠部20のエツ
ジ21が出力軸スプライン歯の側面22に引つ掛
かり、そのためにサークリツプ12が拡げられて
溝11から飛び出すという不具合が生じる。
が生じる。すなわち上記構造では摺動部7からの
スラストを受けてギヤ15がサークリツプ12に
直接圧接すると、摩擦力によりサークリツプ12
はギヤ15と共に出力軸3上で回転するので、第
2図に示すサークリツプ12の切欠部20のエツ
ジ21が出力軸スプライン歯の側面22に引つ掛
かり、そのためにサークリツプ12が拡げられて
溝11から飛び出すという不具合が生じる。
本考案は従来の回転止めワツシヤを廃止してサ
ークリツプをギヤの端面に直接当接させると共
に、サークリツプの構造に改良を施してサークリ
ツプの脱落を防止するようにしたもので、図面に
より説明すると次の通りである。
ークリツプをギヤの端面に直接当接させると共
に、サークリツプの構造に改良を施してサークリ
ツプの脱落を防止するようにしたもので、図面に
より説明すると次の通りである。
水平断面図である第4図によりまず本考案を適
用するトランスミツシヨンの一例を説明する。第
4図のトランスミツシヨンは例えば自動2輪車用
であり、ケース60に1対の軸受61,62を介
して支持された入力軸23は軸受61から第4図
中右方へ突出した端部(図示せず)がクラツチを
介して車体前方のクランク軸に連結している。入
力軸23上には軸61側から軸受62に向つて順
にギヤa,b,c,d,e,fが設けてある。ギ
ヤaは出力軸23と一体であり、ギヤb,eは出
力軸23に対して回転自在である。ギヤc,dは
互に一体で、出力軸23に対して軸方向摺動自在
にスプライン嵌合しており、ギヤb,eの凹部
b′,e′に嵌合できる爪c′,d′及び図示されていな
いシフターが嵌合する環状溝25を備えている。
ギヤfは入力軸23に対して軸方向摺動不能に嵌
合している。
用するトランスミツシヨンの一例を説明する。第
4図のトランスミツシヨンは例えば自動2輪車用
であり、ケース60に1対の軸受61,62を介
して支持された入力軸23は軸受61から第4図
中右方へ突出した端部(図示せず)がクラツチを
介して車体前方のクランク軸に連結している。入
力軸23上には軸61側から軸受62に向つて順
にギヤa,b,c,d,e,fが設けてある。ギ
ヤaは出力軸23と一体であり、ギヤb,eは出
力軸23に対して回転自在である。ギヤc,dは
互に一体で、出力軸23に対して軸方向摺動自在
にスプライン嵌合しており、ギヤb,eの凹部
b′,e′に嵌合できる爪c′,d′及び図示されていな
いシフターが嵌合する環状溝25を備えている。
ギヤfは入力軸23に対して軸方向摺動不能に嵌
合している。
出力軸26は入力軸23の後方に位置し、1対
の軸受27,28を介してケース60に支持され
ている。軸受28から外方へ突出した出力軸26
の第4図中左端部には出力スプロケツト30が取
り付けられ、スプロケツト30は図示されていな
いチエーンを介して後輪車軸上のスプロケツトに
連結している。出力軸26上にはギヤg,h,
i,j,k,が軸受27側から順に取り付けて
ある。ギヤgはギヤaと噛み合つており、ブツシ
ユ29を介して出力軸26に回転自在に嵌合して
いる。ギヤhはギヤbに噛み合つており、出力軸
26に対して摺動自在にスプライン嵌合すると共
に、ギヤgの凹部g′に嵌合できる爪h″とギヤiの
凹部i′に嵌合できる爪h′と図示されていないシフ
ターが嵌合する環状溝31とを備えている。ギヤ
iとギヤjは互に当接した状態で出力軸26のス
プライン歯32の歯先に回転自在に嵌合してい
る。ギヤkは出力軸26に摺動自在にスプライン
嵌合しており、ギヤjの凹部j′に嵌合できる爪
k′とギヤの凹部′に嵌合できる爪k″と図示さ
れていないシフターが嵌合する環状溝33とを備
えている。ギヤはブツシユ34を介して出力軸
26に嵌合しており、軸方向に摺動不能である。
の軸受27,28を介してケース60に支持され
ている。軸受28から外方へ突出した出力軸26
の第4図中左端部には出力スプロケツト30が取
り付けられ、スプロケツト30は図示されていな
いチエーンを介して後輪車軸上のスプロケツトに
連結している。出力軸26上にはギヤg,h,
i,j,k,が軸受27側から順に取り付けて
ある。ギヤgはギヤaと噛み合つており、ブツシ
ユ29を介して出力軸26に回転自在に嵌合して
いる。ギヤhはギヤbに噛み合つており、出力軸
26に対して摺動自在にスプライン嵌合すると共
に、ギヤgの凹部g′に嵌合できる爪h″とギヤiの
凹部i′に嵌合できる爪h′と図示されていないシフ
ターが嵌合する環状溝31とを備えている。ギヤ
iとギヤjは互に当接した状態で出力軸26のス
プライン歯32の歯先に回転自在に嵌合してい
る。ギヤkは出力軸26に摺動自在にスプライン
嵌合しており、ギヤjの凹部j′に嵌合できる爪
k′とギヤの凹部′に嵌合できる爪k″と図示さ
れていないシフターが嵌合する環状溝33とを備
えている。ギヤはブツシユ34を介して出力軸
26に嵌合しており、軸方向に摺動不能である。
そして本考案によるサークリツプ35,36は
出力軸26(ギヤ軸)外周の環状溝38に嵌合し
た状態で合計2個設けてある。第4図中右側のサ
ークリツプ35はギヤiのボス端面39にギヤj
と反対側から直接当接している。サークリツプ3
6はギヤjのボス端面40にギヤiと反対側から
直接当接している。サークリツプ37は従来品で
あり、ギヤのボス端面41に軸受28と反対側
から直接当接している。
出力軸26(ギヤ軸)外周の環状溝38に嵌合し
た状態で合計2個設けてある。第4図中右側のサ
ークリツプ35はギヤiのボス端面39にギヤj
と反対側から直接当接している。サークリツプ3
6はギヤjのボス端面40にギヤiと反対側から
直接当接している。サークリツプ37は従来品で
あり、ギヤのボス端面41に軸受28と反対側
から直接当接している。
第4図のV−V矢視拡大部分図である第5図に
おいて、45,46はスプライン歯32の歯先円
と歯底円、47はサークリツプ35の内周縁48
が回転方向に摺動自在に嵌合する環状溝38の底
である。第5図から明らかなように、溝38の深
さDはスプライン歯32の高さHよりも小さく、
従つて底47よりも半径方向内方にスプライン歯
32の歯元部50が残されている。51は隣接す
る2個の歯元部50,50間に形成されるスプラ
イン歯底部で、サークリツプ内周縁48の1箇所
(又は複数箇所)には底部51に嵌合する半径方
向内向きの突起52が一体に形成されている。サ
ークリツプ35は突起52に対して直径方向に対
向する部分に形成した切欠き53により分断され
ており、切欠き53の両側のエツジ55にはサー
クリツプ着脱用工具(拡開用工具)を装着するた
めの窪み56が設けてある。又切欠き53がスプ
ライン歯底部51の半径方向外方に位置するよう
にスプライン歯32に対する突起52及び切欠き
53の相対的なサークリツプ円周上の位置が設定
されている。更に突起52と歯元部50との円周
方向の間隔Sは小さく設定されており、後述する
如くサークリツプ35が間隔S分だけ回転して
も、切欠き53のエツジ55がスプライン歯側面
57に引つ掛らない(側面57の手前で静止す
る)ようになつている。図示のサークリツプ35
は切欠き53側から突起52側へゆくにつれて半
径方向の幅Wが広くなつており、又切欠き53近
傍の端部だけは隣接する部分に比べて半径方向外
方へ延長されている。なお窪み56に代えて工具
装着用の孔等を切欠き53近傍の部分に設けるこ
ともできる。第4図のサークリツプ36も上記サ
ークリツプ35と同様の構造である。
おいて、45,46はスプライン歯32の歯先円
と歯底円、47はサークリツプ35の内周縁48
が回転方向に摺動自在に嵌合する環状溝38の底
である。第5図から明らかなように、溝38の深
さDはスプライン歯32の高さHよりも小さく、
従つて底47よりも半径方向内方にスプライン歯
32の歯元部50が残されている。51は隣接す
る2個の歯元部50,50間に形成されるスプラ
イン歯底部で、サークリツプ内周縁48の1箇所
(又は複数箇所)には底部51に嵌合する半径方
向内向きの突起52が一体に形成されている。サ
ークリツプ35は突起52に対して直径方向に対
向する部分に形成した切欠き53により分断され
ており、切欠き53の両側のエツジ55にはサー
クリツプ着脱用工具(拡開用工具)を装着するた
めの窪み56が設けてある。又切欠き53がスプ
ライン歯底部51の半径方向外方に位置するよう
にスプライン歯32に対する突起52及び切欠き
53の相対的なサークリツプ円周上の位置が設定
されている。更に突起52と歯元部50との円周
方向の間隔Sは小さく設定されており、後述する
如くサークリツプ35が間隔S分だけ回転して
も、切欠き53のエツジ55がスプライン歯側面
57に引つ掛らない(側面57の手前で静止す
る)ようになつている。図示のサークリツプ35
は切欠き53側から突起52側へゆくにつれて半
径方向の幅Wが広くなつており、又切欠き53近
傍の端部だけは隣接する部分に比べて半径方向外
方へ延長されている。なお窪み56に代えて工具
装着用の孔等を切欠き53近傍の部分に設けるこ
ともできる。第4図のサークリツプ36も上記サ
ークリツプ35と同様の構造である。
第4図の中立状態からシフターによりギヤk
(ドツグクラツチ摺動部)を第4図中右方へ摺動
させて爪k′を凹部j′に嵌めると、ギヤd,j,k
を介して入力軸23から出力軸26へ動力が伝達
される。又ギヤkを第4図中左方へ摺動させた場
合や、ギヤh、ギヤc,dを左方又は右方に摺動
させた場合には、それぞれ別のギヤ列を選択的に
使用して動力が伝達され、変速が行なわれる。
(ドツグクラツチ摺動部)を第4図中右方へ摺動
させて爪k′を凹部j′に嵌めると、ギヤd,j,k
を介して入力軸23から出力軸26へ動力が伝達
される。又ギヤkを第4図中左方へ摺動させた場
合や、ギヤh、ギヤc,dを左方又は右方に摺動
させた場合には、それぞれ別のギヤ列を選択的に
使用して動力が伝達され、変速が行なわれる。
上述の如くギヤkの爪k′を凹部j′に嵌める動作
において、爪k′と凹部j′の回転角度位置が一致し
て嵌合するまでは、シフターからの操作力により
爪k′がギヤjの凹部j′以外の端面を押し、該押圧
力に対応するスラストをサークリツプ35はギヤ
iを介してギヤjから受ける。その場合にギヤi
はギヤcと噛み合つて出力軸26上で常時回転し
ているので、上記スラストに対応する摩擦力がギ
ヤiとサークリツプ35間に働いてサークリツプ
35はギヤiと共に回転しようとする。ところが
第5図のサークリツプ35は回転止め突起52と
歯元部50間の間隙Sに対応するごく僅かな角度
だけしか回転せず、切欠き53のエツジ55は歯
側面57に引つ掛かる手前で静止するので、サー
クリツプ35が拡開されることはなく、出力軸2
6から飛び出すことはない。
において、爪k′と凹部j′の回転角度位置が一致し
て嵌合するまでは、シフターからの操作力により
爪k′がギヤjの凹部j′以外の端面を押し、該押圧
力に対応するスラストをサークリツプ35はギヤ
iを介してギヤjから受ける。その場合にギヤi
はギヤcと噛み合つて出力軸26上で常時回転し
ているので、上記スラストに対応する摩擦力がギ
ヤiとサークリツプ35間に働いてサークリツプ
35はギヤiと共に回転しようとする。ところが
第5図のサークリツプ35は回転止め突起52と
歯元部50間の間隙Sに対応するごく僅かな角度
だけしか回転せず、切欠き53のエツジ55は歯
側面57に引つ掛かる手前で静止するので、サー
クリツプ35が拡開されることはなく、出力軸2
6から飛び出すことはない。
第4図のサークリツプ36は爪h′を凹部i′に嵌
める時に上述の場合と同様に作用する。サークリ
ツプ37はほとんどスラストを受けないで、出力
軸26から飛び出すことなくギヤの位置決めを
行なう。
める時に上述の場合と同様に作用する。サークリ
ツプ37はほとんどスラストを受けないで、出力
軸26から飛び出すことなくギヤの位置決めを
行なう。
以上説明した本考案の構造によると、例えばサ
ークリツプ35が被位置決め用ギヤiの端面に直
接当接しており、従来のような回転止めワツシヤ
が使用されていないので、出力軸26の長さを増
加させずに、従来の回転止めワツシヤの厚さ分だ
けギヤi,jの内周ボスを軸方向に延ばすことが
できる。従つてギヤi,jを安定した状態で出力
軸26で支持し、倒れを防止することができる。
そのためにギヤi,cならびにギヤj,dの歯当
りを良好にして歯面の耐久性を高め、動力伝達効
率を向上させることができる。
ークリツプ35が被位置決め用ギヤiの端面に直
接当接しており、従来のような回転止めワツシヤ
が使用されていないので、出力軸26の長さを増
加させずに、従来の回転止めワツシヤの厚さ分だ
けギヤi,jの内周ボスを軸方向に延ばすことが
できる。従つてギヤi,jを安定した状態で出力
軸26で支持し、倒れを防止することができる。
そのためにギヤi,cならびにギヤj,dの歯当
りを良好にして歯面の耐久性を高め、動力伝達効
率を向上させることができる。
又ギヤi,jの内周ボスの軸方向寸法を、上記
倒れを防止できる程度にまで長く設定しても、出
力軸26の寸法を短く設定でき、それに対応して
各ギヤ間の軸方向間隔や入力軸23の寸法を短く
設定できる。従つてトランスミツシヨン全体の寸
法及び重量を低減できる。又軸23,26の曲げ
強度が低下することを防止できる。サークリツプ
35,36の構造は単純で、その単価は従来品と
ほぼ同等であるので、回転止めワツシヤ廃止分の
コストダウンも達成できる。
倒れを防止できる程度にまで長く設定しても、出
力軸26の寸法を短く設定でき、それに対応して
各ギヤ間の軸方向間隔や入力軸23の寸法を短く
設定できる。従つてトランスミツシヨン全体の寸
法及び重量を低減できる。又軸23,26の曲げ
強度が低下することを防止できる。サークリツプ
35,36の構造は単純で、その単価は従来品と
ほぼ同等であるので、回転止めワツシヤ廃止分の
コストダウンも達成できる。
第1図は従来例の断面部分図、第2図、第3図
はそれぞれ第1図の−及び−矢視部分
図、第4図は本考案実施例の水平断面図、第5図
は第4図−矢視拡大部分図である。 26……出力軸(ギヤ軸)、32……スプライ
ン歯、35,36……サークリツプ、38……環
状溝、39,40,41……端面、48……内周
縁、51……スプライン歯底部、52……突起、
53……切欠き、a,b,…,……ギヤ、D…
…環状溝深さ、H……スプライン歯高さ。
はそれぞれ第1図の−及び−矢視部分
図、第4図は本考案実施例の水平断面図、第5図
は第4図−矢視拡大部分図である。 26……出力軸(ギヤ軸)、32……スプライ
ン歯、35,36……サークリツプ、38……環
状溝、39,40,41……端面、48……内周
縁、51……スプライン歯底部、52……突起、
53……切欠き、a,b,…,……ギヤ、D…
…環状溝深さ、H……スプライン歯高さ。
Claims (1)
- 数組のギヤ列を対応するドツグクラツチの断続
により選択的に使用することにより変速を行なう
トランスミツシヨンギヤにおいて、ドツグクラツ
チ結合時のフラスト力を受けるギヤの位置決め用
サークリツプをギヤ軸外周の環状溝に嵌め、サー
クリツプを被位置決め用ギヤの端面に直接当接さ
せ、上記環状溝の深さをギヤ軸スプライン歯の高
さよりも小さくし、サークリツプの内周縁にスプ
ライン底部に嵌合する回転止め突起を設け、サー
クリツプの切欠きをスプライン底部の半径方向外
方に設けたことを特徴とするトランスミツシヨン
ギヤの支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18328281U JPS5886951U (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | トランスミツシヨンギヤの支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18328281U JPS5886951U (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | トランスミツシヨンギヤの支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5886951U JPS5886951U (ja) | 1983-06-13 |
JPS6133321Y2 true JPS6133321Y2 (ja) | 1986-09-29 |
Family
ID=29982403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18328281U Granted JPS5886951U (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | トランスミツシヨンギヤの支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5886951U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0658124B2 (ja) * | 1985-12-27 | 1994-08-03 | 津田工業株式会社 | ユニバ−サルジヨイント用ヨ−ク |
DE102016124920A1 (de) * | 2016-12-20 | 2018-06-21 | Claas Industrietechnik Gmbh | Schieberad für eine Schaltgetriebeanordnung |
-
1981
- 1981-12-08 JP JP18328281U patent/JPS5886951U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5886951U (ja) | 1983-06-13 |
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