JPS61276928A - 焼付硬化性を有する深絞り用冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
焼付硬化性を有する深絞り用冷延鋼板の製造方法Info
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- JPS61276928A JPS61276928A JP11666285A JP11666285A JPS61276928A JP S61276928 A JPS61276928 A JP S61276928A JP 11666285 A JP11666285 A JP 11666285A JP 11666285 A JP11666285 A JP 11666285A JP S61276928 A JPS61276928 A JP S61276928A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
自動車外板など深絞り加工に供され、しかも車体の剛性
をアップさせるように焼付塗装後に降伏点応力が上昇す
る特性(焼付硬化性:BH性)を具備する冷延鋼板の製
造に関連してこの明細書には、連続焼鈍法の有利な適用
の下に、高延性でかつ材質の異方性が少なくて深絞り性
にすぐれ、かつ歪時効劣化なくしかもBH性に冨む冷延
鋼板の適切な製法についての開発研究の成果を述べる。
をアップさせるように焼付塗装後に降伏点応力が上昇す
る特性(焼付硬化性:BH性)を具備する冷延鋼板の製
造に関連してこの明細書には、連続焼鈍法の有利な適用
の下に、高延性でかつ材質の異方性が少なくて深絞り性
にすぐれ、かつ歪時効劣化なくしかもBH性に冨む冷延
鋼板の適切な製法についての開発研究の成果を述べる。
ここにB H性は、2%予歪を与えて170°Cl2O
分間の保持を行ったときの処理前後での降伏点応力上昇
量であられし、BH鋼板としては、B)123kg7m
m2を必要とし、一方正時効劣化は、歪時効指数AI値
で評価し、A I > 3 kg/mm2のとき、劣化
と評定される。
分間の保持を行ったときの処理前後での降伏点応力上昇
量であられし、BH鋼板としては、B)123kg7m
m2を必要とし、一方正時効劣化は、歪時効指数AI値
で評価し、A I > 3 kg/mm2のとき、劣化
と評定される。
(従来の技術)
プレス加工用鋼板は、従来、低炭素(C:0.02〜0
.07wt%;以下単に%であられず)Aβキルド鋼を
素材として、一般に箱焼鈍法で製造されていたが、最近
はプレス性の一層の向−ヒと高生産性を得るためC<0
.01%の極低炭素鋼を素材として連続焼鈍法で製造さ
れるようになっている。
.07wt%;以下単に%であられず)Aβキルド鋼を
素材として、一般に箱焼鈍法で製造されていたが、最近
はプレス性の一層の向−ヒと高生産性を得るためC<0
.01%の極低炭素鋼を素材として連続焼鈍法で製造さ
れるようになっている。
極低炭素鋼では、歪時効劣化を防止するためNb、Ti
などの炭窒化物形成元素が添加される。
などの炭窒化物形成元素が添加される。
従来これらの元素は高価なこともあって単独で添加され
ることが多く、最もポピユラーに使用されているTiと
Nbの性質を比較すると、次のとおりである。
ることが多く、最もポピユラーに使用されているTiと
Nbの性質を比較すると、次のとおりである。
Ti添加鋼は酸洗などの脱スケール性の点で有利な低l
A巻取りを行っても材質が良好である利点がある反面、
面内異方性の大きい欠点があり、一方Nb添加鋼は逆に
面内異方性は小さい長所に対して低温巻取りで材質の劣
化を来す短所をもつ。
A巻取りを行っても材質が良好である利点がある反面、
面内異方性の大きい欠点があり、一方Nb添加鋼は逆に
面内異方性は小さい長所に対して低温巻取りで材質の劣
化を来す短所をもつ。
これらTi、Nb両者の利点を同時に発揮させる折衷策
が特開昭58−1.07414号公報に開示されている
。この場合Tiの含有量の上限を、の大部分が優先的に
TiNとして消費され、固溶Cについては残りの有効T
i (totalT i −T i asT i N
)とNbで固定することにより深絞り性と非時効性とを
確保するところにあるが実際に上記開示に従う有効Ti
の範囲で実験すると、鋼中CがTiで有効に結合され得
すして、絞り性の著しい劣化や固溶C残留による歪時効
劣化を引起すうれいがある。
が特開昭58−1.07414号公報に開示されている
。この場合Tiの含有量の上限を、の大部分が優先的に
TiNとして消費され、固溶Cについては残りの有効T
i (totalT i −T i asT i N
)とNbで固定することにより深絞り性と非時効性とを
確保するところにあるが実際に上記開示に従う有効Ti
の範囲で実験すると、鋼中CがTiで有効に結合され得
すして、絞り性の著しい劣化や固溶C残留による歪時効
劣化を引起すうれいがある。
Ti、Nb複合添加牝1のB H性付与に関しBの添加
について特開昭59−31827号公報、またTi低減
が特開昭59−38837号公報に開示されているが、
前者は再結晶温度上昇(約50°C)による相対的な材
質劣化とコストアンプに、また後者にあってはTiが鋼
中Sとイ矛先結合するため、鋼中固溶NをTiにより固
定することができず、むしろA!による固定を来して、
微細なApNが材質とくに、深絞り性の劣化に、それぞ
れ離点がある。
について特開昭59−31827号公報、またTi低減
が特開昭59−38837号公報に開示されているが、
前者は再結晶温度上昇(約50°C)による相対的な材
質劣化とコストアンプに、また後者にあってはTiが鋼
中Sとイ矛先結合するため、鋼中固溶NをTiにより固
定することができず、むしろA!による固定を来して、
微細なApNが材質とくに、深絞り性の劣化に、それぞ
れ離点がある。
(発明が解決しようとする問題点)
Ti、Nbの複合添加の効果をより一層十分に発揮させ
て、材質劣化を伴うことなく B H性を確保するよう
にした深絞り用冷延鋼板の製造方法を確立することがこ
の発明の目的である。
て、材質劣化を伴うことなく B H性を確保するよう
にした深絞り用冷延鋼板の製造方法を確立することがこ
の発明の目的である。
(問題点を解決するための手段)
発明者らは、この実状に鑑み、前述の極低炭素Ti、N
b複合添加鋼の有利な点を損うことなくプレス加工性と
りわけ良深絞り性、高延性でなおかつ材質の異方性が少
ない利点を活用しながら、B H性を確保する方法を検
討した。
b複合添加鋼の有利な点を損うことなくプレス加工性と
りわけ良深絞り性、高延性でなおかつ材質の異方性が少
ない利点を活用しながら、B H性を確保する方法を検
討した。
発明者らは、TiとNbの複合添加効果についてより詳
細に調査した結果、スラブ加熱の段階又は、熱間仕上圧
延の前段階である、粗圧延時にて、T i SとTiN
が優先的に析出し、固溶Cについては残りの有効Tiと
Nbで固定されることが判明した。つまり有効Tiとし
ては(total T i −T 1asT i N−
T 1asT i S)を用いるべきであることがわか
った。
細に調査した結果、スラブ加熱の段階又は、熱間仕上圧
延の前段階である、粗圧延時にて、T i SとTiN
が優先的に析出し、固溶Cについては残りの有効Tiと
Nbで固定されることが判明した。つまり有効Tiとし
ては(total T i −T 1asT i N−
T 1asT i S)を用いるべきであることがわか
った。
かくして極低C鋼のC,N、S、TiおよびNblを限
定するとともに、さらに熱間圧延での巻取り条件および
冷間圧延後の連続焼鈍での加熱冷却条件を厳密に限定す
ることにより、はじめてB H性にずくれる深絞り用冷
延鋼板として十分満足できるものが得られたのである。
定するとともに、さらに熱間圧延での巻取り条件および
冷間圧延後の連続焼鈍での加熱冷却条件を厳密に限定す
ることにより、はじめてB H性にずくれる深絞り用冷
延鋼板として十分満足できるものが得られたのである。
この発明は C: 0.0050%以下、Si:1.5
%以下、Mn:1.5%以下。
%以下、Mn:1.5%以下。
Aβ: 0.005〜0.10%、P:0.20%以下
。
。
N : 0.0050%以下、 S:0.015%
以下。
以下。
を含有する組成になる鋼を熱間圧延したのち、490℃
以下の温度で巻取り、その後圧下率50%以上の冷間圧
延を施した上で、均熱条件700°C〜850°C点の
温度域で1秒間以上保持し、その後500°C以下まで
5℃/S以上の冷却速度で冷却するヒートサイクルでi
!1!続焼鈍全焼鈍ことを特徴とする焼イ(1硬化性を
有する深絞り冷延鋼板の製造方法である。
以下の温度で巻取り、その後圧下率50%以上の冷間圧
延を施した上で、均熱条件700°C〜850°C点の
温度域で1秒間以上保持し、その後500°C以下まで
5℃/S以上の冷却速度で冷却するヒートサイクルでi
!1!続焼鈍全焼鈍ことを特徴とする焼イ(1硬化性を
有する深絞り冷延鋼板の製造方法である。
ここに熱間圧延後の巻取り温度を従来の500°C以」
二に比しより低い、いわば極低巻取り温度において、T
i、Nbにより固定されるC系析出物のザイスを12質
劣化が起らない程度に細かくしておくので、連続焼鈍を
低温で行っても焼イ」硬化性が適切にあられれその一方
で、歪時効劣化を来すことなく適量の固定Cを残留さ一
1得ることの知見が、−の発明の発端である。
二に比しより低い、いわば極低巻取り温度において、T
i、Nbにより固定されるC系析出物のザイスを12質
劣化が起らない程度に細かくしておくので、連続焼鈍を
低温で行っても焼イ」硬化性が適切にあられれその一方
で、歪時効劣化を来すことなく適量の固定Cを残留さ一
1得ることの知見が、−の発明の発端である。
すでに明らかなようにこの発明では、Ti。
Nbの有効性の解明が、出発+Aの成分を限定する重要
事項であり、この解明に至る経緯から順次にこの発明の
作用につき、説明を進める。
事項であり、この解明に至る経緯から順次にこの発明の
作用につき、説明を進める。
(作 用)
さて発明者らが行ったラボ実験の結果について先ず説明
する。
する。
化学成分としてS i : tr〜0.02%、 Mn
:0.10〜0.12%、 P : 0.007〜
0.010%、Aff:0.02〜0.04%は同一レ
ベルにし、さらに、N : 0.0027%。
:0.10〜0.12%、 P : 0.007〜
0.010%、Aff:0.02〜0.04%は同一レ
ベルにし、さらに、N : 0.0027%。
C: 0.0020%において、S : 0.006%
、 0.013%およびO,[)1B%の3水準、また
T + : 0.015%。
、 0.013%およびO,[)1B%の3水準、また
T + : 0.015%。
0.025%および0.034%の3水準そしてNb:
0.008%、0.020%の2水準の都合IBfiA
種を実験室的に熔製し、分塊圧延で30mm厚のシート
バーとし、次いで1230°Cに加熱した後熱間圧延に
おいて7バスで2.8 mm厚とし、900 ±5℃で
仕上げた。
0.008%、0.020%の2水準の都合IBfiA
種を実験室的に熔製し、分塊圧延で30mm厚のシート
バーとし、次いで1230°Cに加熱した後熱間圧延に
おいて7バスで2.8 mm厚とし、900 ±5℃で
仕上げた。
この鋼板を圧延終了後2秒後に水スプレーを用いて35
°C/ sで470°Cまで冷却した。
°C/ sで470°Cまで冷却した。
次いでただちに470°Cの炉中に装入し、5hr保持
した後炉冷処理を行った。この処理により巻取り温度4
70°Cのシミュレーションを行った。
した後炉冷処理を行った。この処理により巻取り温度4
70°Cのシミュレーションを行った。
次いで圧下率75%の冷間圧延を行った。続いて連続焼
鈍処理として抵抗力■熱装置により700°Cまで12
℃/Sで加熱し以後3°C/ sの加熱速度て780°
Cまでj3n熱し、780°Cに25秒間保持した後室
温まで5℃/Sで冷却した。
鈍処理として抵抗力■熱装置により700°Cまで12
℃/Sで加熱し以後3°C/ sの加熱速度て780°
Cまでj3n熱し、780°Cに25秒間保持した後室
温まで5℃/Sで冷却した。
次いで該鋼板に0.75%の調質圧延を施した後引張試
験に供した。
験に供した。
試験項目として深絞り性の尺度にr値(ランクフォード
値)を用いた。
値)を用いた。
第1図にその結果を示すように各実験鋼の材質ば、Ti
、S、Nb量に対して大きく変化している。
、S、Nb量に対して大きく変化している。
プレス加工用鋼板として要求される材質として丁≧1.
6を目安とすると、これを満足するのは(但しN =0
.0027%)の領域であり、なおかつN h =0.
008%の場合であることが分る。
6を目安とすると、これを満足するのは(但しN =0
.0027%)の領域であり、なおかつN h =0.
008%の場合であることが分る。
すなわち同−C量、同−NbiでもSの増加により絞り
性が劣化しSの増加に見合うだけのTiの増量が必要で
あることがわかる。
性が劣化しSの増加に見合うだけのTiの増量が必要で
あることがわかる。
C: 加工用鋼板として最も重要な、全伸び(Elおよ
びランクフォード値(r)を向上させるためCは少ない
ほどよくC50,0050%より好しくはC50,00
35%がよい。Cが増加すると、固溶Cの残留によるB
H性の増強には有利な反面歪時効劣化も起り易くなるの
で0.0050%をこえてはならいない。
びランクフォード値(r)を向上させるためCは少ない
ほどよくC50,0050%より好しくはC50,00
35%がよい。Cが増加すると、固溶Cの残留によるB
H性の増強には有利な反面歪時効劣化も起り易くなるの
で0.0050%をこえてはならいない。
Si: 深絞り用高強度鋼板の強度上昇のために添加し
てもよいが、1.5%をこえる過度の添加は溶接性の劣
化を起すため好ましくなくその上ト艮を1.5%とする
。
てもよいが、1.5%をこえる過度の添加は溶接性の劣
化を起すため好ましくなくその上ト艮を1.5%とする
。
Mn: MnもSiと全く同様の理由により上限を1
.5%とする。
.5%とする。
N: Nは、次にのべるSと同様に熱延前にTiで固定
されるためN単独でば有害でばない。
されるためN単独でば有害でばない。
しかし多量の添加により形成されたTiNは、全伸び、
r値を低下させるためその上限を0゜0050%とする
が、より好ましい範囲は、0.0035%以下である。
r値を低下させるためその上限を0゜0050%とする
が、より好ましい範囲は、0.0035%以下である。
またNを固定しえないほどTiが少量の場合、NはAI
Nとして固定される。この場合熱延巻取温度が710°
Cよりはるかに低くAj!Hの凝集も進行しないため、
連続焼鈍処理質なものとなりプレス加工性が劣ることと
なる。
Nとして固定される。この場合熱延巻取温度が710°
Cよりはるかに低くAj!Hの凝集も進行しないため、
連続焼鈍処理質なものとなりプレス加工性が劣ることと
なる。
S: Sはこの発明においてはTi量との関係において
重要な元素である。Sは熱間圧延前のたとえばスラブと
して加熱中にTiSとして無害化されるが、過剰のSは
それを固定するためのTi量が増加し、材質劣化の原因
となるため上限を0.015%とする。
重要な元素である。Sは熱間圧延前のたとえばスラブと
して加熱中にTiSとして無害化されるが、過剰のSは
それを固定するためのTi量が増加し、材質劣化の原因
となるため上限を0.015%とする。
Ti: Tiはこの発明の化学成分の中で、最も重要
な元素である。TiはApやNbに先立って熱間圧延前
にSやNを固定する。Tiの下限はSとNを固定する量
ずなわち れるがとくにCをTiとNbにより熱間圧延段階で固定
し、連続焼鈍中に適量を再固溶させてBH性を付与する
わけであるから、固溶Cを適量固溶させなおかつ材質向
」二を図るため、 が上限である。この限度を超える過剰のTiはB H性
付与性が失われるばかりか再結晶温度上昇のために材質
劣化を来す。
な元素である。TiはApやNbに先立って熱間圧延前
にSやNを固定する。Tiの下限はSとNを固定する量
ずなわち れるがとくにCをTiとNbにより熱間圧延段階で固定
し、連続焼鈍中に適量を再固溶させてBH性を付与する
わけであるから、固溶Cを適量固溶させなおかつ材質向
」二を図るため、 が上限である。この限度を超える過剰のTiはB H性
付与性が失われるばかりか再結晶温度上昇のために材質
劣化を来す。
Nb: Nbば熱間圧延段階でCを固定し、絞り性向
上、鋼板の面内異方性向」二に役立つためには、 必要である。
上、鋼板の面内異方性向」二に役立つためには、 必要である。
しかし、
の上限をこえると延性の劣化、再結晶温度の上昇による
材質劣化のみならず連続焼鈍中に固溶Cの再溶解を妨げ
BH性の確保を困難にする。
材質劣化のみならず連続焼鈍中に固溶Cの再溶解を妨げ
BH性の確保を困難にする。
Aj!: Apは溶鋼中のOを固定しTi、Nbの歩
留りを向上させるため最低0.005%必要である。一
方溶鋼中Nにつき上述のようにTiで大部分が固定され
るため、Affの多量の添加はコストアンプとなり、こ
のため上限を0.10%とする。
留りを向上させるため最低0.005%必要である。一
方溶鋼中Nにつき上述のようにTiで大部分が固定され
るため、Affの多量の添加はコストアンプとなり、こ
のため上限を0.10%とする。
P: PはT値を低下させることなく強度」二昇に最も
有効な元素であるが、過度の添加は溶接性をI員うので
その上限を0.20%とする。
有効な元素であるが、過度の添加は溶接性をI員うので
その上限を0.20%とする。
次に熱間圧延条件に関して、熱間圧延前のスラブ加熱温
度はとくに限定しないが、S、NをTiで固定するため
1280℃以下好しくは1230°C以下さらに好しく
は1150℃以下が望ましい。
度はとくに限定しないが、S、NをTiで固定するため
1280℃以下好しくは1230°C以下さらに好しく
は1150℃以下が望ましい。
なお、いわゆるスラブ直送圧延や、30mm厚程度0シ
ー)・バーとして鋳込んでそのまま熱間圧延を行っても
同様の効果が3tJ]待できる。
ー)・バーとして鋳込んでそのまま熱間圧延を行っても
同様の効果が3tJ]待できる。
熱間圧延の仕上げ温度は通常のAr3点以」二が好しい
が、α域である700°C程度まで低下させてもその時
の材質劣化は小さい。
が、α域である700°C程度まで低下させてもその時
の材質劣化は小さい。
ところでこの仕上圧延後の巻取温度はこの発明の特徴と
して、比較的低温の焼鈍でB H性を確保するために重
要である。
して、比較的低温の焼鈍でB H性を確保するために重
要である。
巻取り温度を490℃以下にすると、鋼中で形成される
炭化物のサイズが小さくなり、連続焼鈍を低温で行って
も固溶Cが残留し易くなる。一般に熱間圧延終了時に形
成される炭化物が小さいと材質劣化を来し勝ちであるが
この発明で規定した成分系においては材質劣化はなく、
しかも残留している固溶Cが適量であるため、歪時効も
殆ど生じない。
炭化物のサイズが小さくなり、連続焼鈍を低温で行って
も固溶Cが残留し易くなる。一般に熱間圧延終了時に形
成される炭化物が小さいと材質劣化を来し勝ちであるが
この発明で規定した成分系においては材質劣化はなく、
しかも残留している固溶Cが適量であるため、歪時効も
殆ど生じない。
加えて極低温巻取りでは、デスケーリング性が著しく良
好になる。
好になる。
次に冷間圧延の条件については常法に従うだけで足り、
絞り性を向上させるには冷間圧延圧下率を50%以上よ
り好ましくは70%〜90%にとればよい。連続焼鈍条
件としては700〜850°Cの範囲つまり比較的低温
での均熱により、固溶Cが適量溶解し、これによって十
分にBH性が確保される。
絞り性を向上させるには冷間圧延圧下率を50%以上よ
り好ましくは70%〜90%にとればよい。連続焼鈍条
件としては700〜850°Cの範囲つまり比較的低温
での均熱により、固溶Cが適量溶解し、これによって十
分にBH性が確保される。
700 ’Cの下限は、鋼の再結晶が完了するために不
可欠であり、上限はこれをこえてもB Hはより得られ
易くはなっても、コストアンプを伴うことから限定した
。均熱温度に1秒以上、実質的には該温度に到達しさえ
すれば固溶Cの溶解は完了する。
可欠であり、上限はこれをこえてもB Hはより得られ
易くはなっても、コストアンプを伴うことから限定した
。均熱温度に1秒以上、実質的には該温度に到達しさえ
すれば固溶Cの溶解は完了する。
そして均熱湯度で1秒間以上保持のあとの冷却は、50
0°C以下までの間の冷却速度が5°C/ s未満のよ
うに遅すぎると固溶Cが再析出してBH性を害すること
が限定理由である。
0°C以下までの間の冷却速度が5°C/ s未満のよ
うに遅すぎると固溶Cが再析出してBH性を害すること
が限定理由である。
(実施例)
表1に組成を示した鋼(八)〜(P)を転炉出鋼し、R
H脱ガス後連続鋳造でスラブとした。
H脱ガス後連続鋳造でスラブとした。
次いでスラブを1190°Cに再加熱した後、890°
Cで2.8 mmffみに仕上げ次いで表1に示した種
々な温度で巻取った。酸洗後75%の圧下率で冷間圧延
を行い0.7 mm厚みの冷延板を得た。
Cで2.8 mmffみに仕上げ次いで表1に示した種
々な温度で巻取った。酸洗後75%の圧下率で冷間圧延
を行い0.7 mm厚みの冷延板を得た。
次いで表1に示ず均熱温度Tまで3°C/ sの加熱速
度で昇温しで30秒間保持する連続焼鈍を行い、ついで
500°C以下まで、この例では常温まで20°C/S
の冷却速度で降温させた。
度で昇温しで30秒間保持する連続焼鈍を行い、ついで
500°C以下まで、この例では常温まで20°C/S
の冷却速度で降温させた。
0.5%調質圧延後の結果を表2に示す。この発明によ
り?値や延性を劣化させることなく B T−1性が向
」ニしている。
り?値や延性を劣化させることなく B T−1性が向
」ニしている。
鋼(C) 、 (D)および(E)ばC,N、Sが外れ
た例また(1’) 、 (G) 、 (I+)および(
+)はC,N、Sの関係において、Ti、Nbが外れた
例でいずれも材質が劣る。またm (0)は巻取り温度
が外れ、wI(P)は、冷却速度が外れた例でいずれも
B Hが出ない。
た例また(1’) 、 (G) 、 (I+)および(
+)はC,N、Sの関係において、Ti、Nbが外れた
例でいずれも材質が劣る。またm (0)は巻取り温度
が外れ、wI(P)は、冷却速度が外れた例でいずれも
B Hが出ない。
この発明に従う鋼(八)、 (rl) 、 (J) 、
(K) 、 (L) 、 (M)および(N)につい
ては本発明例であり、BH性が良好であるとともに材質
も優れる。
(K) 、 (L) 、 (M)および(N)につい
ては本発明例であり、BH性が良好であるとともに材質
も優れる。
(発明の効果)
この発明により自動車外板などプレス加工に供されて、
B H性を必要とする場合に適合する鋼板が製造でき、
その効果は絶大なるものがある。
B H性を必要とする場合に適合する鋼板が製造でき、
その効果は絶大なるものがある。
第1図は、鋼板の7値に及ぼすTi、S、Nb量の効果
を示す図表である。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 代理人弁理士 杉 利 暁 秀同 弁理士
杉 村 興 作第1図 五賃(%)
を示す図表である。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 代理人弁理士 杉 利 暁 秀同 弁理士
杉 村 興 作第1図 五賃(%)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C:0.0050wt%以下、Si:1.5wt%
以下、Mn:1.5wt%以下、 Ti:[(48/14)N(%)+(48/32)S(
%)]−[2・(48/12)C(%)+(48/14
)N(%)+(48/32)S(%)]wt%Nb:[
0.2・(93/12)C(%)]〜[(93/12)
C(%)]wt%Al:0.005〜0.10wt%、
P:0.20wt%以下、N:0.0050wt%以下
、S:0.015wt%以下、を含有する組成になる鋼
を熱間圧延したのち、490℃以下の温度で巻取り、そ
の後圧下率50%以上の冷間圧延を施した上で、均熱条
件700℃〜850℃の温度域で1秒間以上保持し、そ
の後500℃以下まで5℃/s以上の冷却速度で冷却す
るヒートサイクルで連続焼鈍を行うことを特徴とする、
焼付硬化性を有する深絞り用冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11666285A JPS61276928A (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 焼付硬化性を有する深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11666285A JPS61276928A (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 焼付硬化性を有する深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61276928A true JPS61276928A (ja) | 1986-12-06 |
Family
ID=14692787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11666285A Pending JPS61276928A (ja) | 1985-05-31 | 1985-05-31 | 焼付硬化性を有する深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61276928A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4854976A (en) * | 1988-07-13 | 1989-08-08 | China Steel Corporation | Method of producing a multi-phase structured cold rolled high-tensile steel sheet |
WO1990008202A1 (en) * | 1989-01-20 | 1990-07-26 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Production of seizing-hardenable steel sheet |
JPH04136123A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-11 | Kawasaki Steel Corp | 高い焼付硬化能を有する深絞り用冷延板の製造方法 |
JPH07300623A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Kawasaki Steel Corp | 焼付硬化性および耐時効性に優れる加工用薄鋼板の製造方法 |
WO1999055922A1 (en) * | 1998-04-27 | 1999-11-04 | Nkk Corporation | Method of manufacturing cold rolled steel sheet excellent in resistance to natural aging and panel properties |
-
1985
- 1985-05-31 JP JP11666285A patent/JPS61276928A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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GB2234985A (en) * | 1989-01-20 | 1991-02-20 | Sumitomo Metal Ind | Production of bake-hardenable steel sheet |
GB2234985B (en) * | 1989-01-20 | 1993-04-07 | Sumitomo Metal Ind | Manufacturing method for bake-hardenable steel sheet |
JPH04136123A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-11 | Kawasaki Steel Corp | 高い焼付硬化能を有する深絞り用冷延板の製造方法 |
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WO1999055922A1 (en) * | 1998-04-27 | 1999-11-04 | Nkk Corporation | Method of manufacturing cold rolled steel sheet excellent in resistance to natural aging and panel properties |
US6273971B1 (en) | 1998-04-27 | 2001-08-14 | Nkk Corporation | Method of manufacturing cold rolled steel sheet excellent in resistance of natural aging and panel properties |
CN1100885C (zh) * | 1998-04-27 | 2003-02-05 | 日本钢管株式会社 | 耐自然时效和镶板性能优异的冷轧钢板的制造方法 |
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