JPS6120978Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧用コンパクトに係り、特にコンパ
クト下面に２段重ねとなる如く化粧液容器を付設
して使用、携帯に便なる構成とした化粧液容器付
きコンパクトを提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
る。各図で、１は内部にスポンジ状パフ２を収納
した化粧用コンパクト、３は該コンパクト１と２
段重ねとなようにその下面に枢支配設された乳液
状化粧品収容の化粧液容器である。

化粧用コンパクト１は、扁平な角形の容器体４
の後部に蓋５をヒンジで開閉自在に係止し、該蓋
５の裏面に鏡６を取付け、また蓋５の前部側裏面
と容器体４前部壁４ａに夫々蓋用止め金を形成す
る係合突起７，８を設け、そして容器体４の前部
壁４ａと左右側壁４ｂ，４ｂの一部に複数の通気
孔９を明けているが、さらに側壁４ｂ，４ｂの後
端部を下方に垂下させ、この垂下壁１０，１０の
内側面から短かい支軸１１，１１を対向させて突
出し、そして前部壁４ａの中央部から他の止め金
用の後向きの係合突起１２を有する係合部材１３
を垂設している。

化粧液容器３は扁平な長方形の形状のもので、
一側にキヤツプ１４で封栓される口部を設け、ま
た左右両側後端部を段形に凹形してこの部に前記
支軸１１，１１に枢支される係合穴１５，１５を
明け、さらに前部側の上縁中央部を凹形し、この
凹部１６に前記係合突起１２に係合する係合突起
１７を突出している。

第２図は係合穴１５，１５を支軸１１，１１に
枢支させ、係合突起１２と１７を係合させて化粧
液容器３を化粧用コンパクト１下面に組込んだ状
態である。この組込み状態にてキヤツプ１４を外
すことにより化粧液の取出しができ、また化粧液
の補充等必要があれば係合突起１２と１７の止め
金を解錠して容器３をコンパクト１から開くこと
ができる。また通気孔９があるので、夏季の化粧
時にパフ２を濡らしても速やかに乾燥させること
ができる。

本考案におけるような、化粧品が液状の場合
は、固形状あるいは粉末状の化粧品と異なりコン
パクトに収容することはむずかしく、無理に収容
しようとすればコンパクトの構造は複雑高級化し
てコストアツプするばかりでなく、液洩れの懸念
が消えない。しかし上記本考案では、化粧用コン
パクト１に化粧液容器３を組込み構成しているの
で、夫々は本来の機能がそのまま継承でき、従つ
て液洩れ等の懸念なく安価に作製できる。しかも
コンパクト１、化粧液容器３を共に扁平な形状と
し、これらを２段重ねに配設しているので、全体
も小形、扁平な形状となり携帯に都合がよく、又
両者１，３は結合されているので使用上も便利で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案化粧液容器付きコンパクトの分
解斜視図、第２図は同コンパクトの組立て外形斜
視図である。 １……化粧用コンパクト、２……パフ、３……
化粧液容器、１４……キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パフ２を収納する扁平な容器体４の前部壁４ａ
   から係合突起１２を持つ係合部材１３を、また左
   右両側壁４ｂ，４ｂの後端部から内向きの支軸１
   １，１１を突設した垂下壁１０，１０を夫々垂設
   し、且つ後端部に開閉自在の蓋５を係止した化粧
   用コンパクト１と、一側にキヤツプ１４で封栓さ
   れる口部を有し、且つ左右両側の後端部に前記支
   軸１１，１１で枢支される係合穴１５，１５を明
   け、さらに前部側に前記係合突起１２に係合して
   止め金を形成する係合突起１７を設け、２段重ね
   となる如く前記化粧用コンパクト１下面に配設さ
   れた扁平な形状の化粧液容器３とからなる化粧液
   容器付きコンパクト。