JPS61157612A - 鋼の凝固偏析制御法 - Google Patents
鋼の凝固偏析制御法Info
- Publication number
- JPS61157612A JPS61157612A JP27435184A JP27435184A JPS61157612A JP S61157612 A JPS61157612 A JP S61157612A JP 27435184 A JP27435184 A JP 27435184A JP 27435184 A JP27435184 A JP 27435184A JP S61157612 A JPS61157612 A JP S61157612A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- segregation
- steel
- alpha
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/12—Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ
- B22D11/124—Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ for cooling
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D1/00—General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
- C21D1/84—Controlled slow cooling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、鋼の凝固偏析制御法に係り、更に詳しくは連
続鋳造等によって得られる成品鋼材の材質欠陥の原因と
なる凝固偏析を軽減する方法に関し、特に鋼の凝固時の
欄間の重複偏析を効果的に制御する方法に関する。
続鋳造等によって得られる成品鋼材の材質欠陥の原因と
なる凝固偏析を軽減する方法に関し、特に鋼の凝固時の
欄間の重複偏析を効果的に制御する方法に関する。
従来の技術
従来より連続鋳造や造塊においては、凝固時溶質の偏析
によって、鋳片の表面疵や割れが生ずるなど成品の品質
が悪化するため、その改善が望まれていた。
によって、鋳片の表面疵や割れが生ずるなど成品の品質
が悪化するため、その改善が望まれていた。
これらの改善方法としては、溶鋼へGaを添加する方法
、精錬によって、有害な偏析の原因となる溶質を予め低
減させておく方法、連続鋳造機のロール間隔を短くしバ
ルジングを抑え、又は電磁攪拌に・よって中心偏析を軽
減する方法などが行われている。
、精錬によって、有害な偏析の原因となる溶質を予め低
減させておく方法、連続鋳造機のロール間隔を短くしバ
ルジングを抑え、又は電磁攪拌に・よって中心偏析を軽
減する方法などが行われている。
又、省エネルギー、省力化の点から、連鋳片を室温まで
冷やすことなく、熱間圧延する直接圧延ないしは加熱炉
に装入した後圧延するホー/ )チャージ圧延において
、圧延時の鋳片の表面割れを防止するため、溶融凝固に
引き統〈冷却過程中、熱間圧延開始までの間を超緩冷却
を施す鋳片の表面割れ抑制法も提案されている(特開昭
55−84203)。
冷やすことなく、熱間圧延する直接圧延ないしは加熱炉
に装入した後圧延するホー/ )チャージ圧延において
、圧延時の鋳片の表面割れを防止するため、溶融凝固に
引き統〈冷却過程中、熱間圧延開始までの間を超緩冷却
を施す鋳片の表面割れ抑制法も提案されている(特開昭
55−84203)。
上記方法は、熱間加工性に有害なP、 S、0、N等の
元素の偏析により、非金属介在物として析出を生じる特
定の温度域でシミュレーション実験を行1い、1300
−900℃温度域で断面収縮率の最小値が60%未満に
なると表面割れが多発することに着目し、これらの元素
の析出形態を制御することにより鋳片の熱間割れ抑制を
行うものである。
元素の偏析により、非金属介在物として析出を生じる特
定の温度域でシミュレーション実験を行1い、1300
−900℃温度域で断面収縮率の最小値が60%未満に
なると表面割れが多発することに着目し、これらの元素
の析出形態を制御することにより鋳片の熱間割れ抑制を
行うものである。
又、特開昭55−109503 、同55−11072
4号公報においても、同様に連鋳片を熱間圧延前に徐冷
部し、直接圧延する方法が開示されている。
4号公報においても、同様に連鋳片を熱間圧延前に徐冷
部し、直接圧延する方法が開示されている。
又、特公昭49−[74号公報においては連続鋳造スト
ランドの処理において、表面と中心液体との温度差が大
きくなりすぎないよう、冷却、加熱を行い割れの防止を
行う方法が開示されている。
ランドの処理において、表面と中心液体との温度差が大
きくなりすぎないよう、冷却、加熱を行い割れの防止を
行う方法が開示されている。
又、MO添加による大型鋼塊の逆V偏析抑制方法も開示
されている(日本製鋼所球根、40 (198G)p、
1 ) 、この方法は固液共存層においては、密度の低
い溶質が液相に富化しているため、バルクの液相に比べ
てこの部分の液相の密度が低下し、そのため上昇方向の
対流が生じ、この上昇線が凝固後もストリークとして残
り、逆V偏析となっているため、Noを添加して上記液
相の密度を増加させ。
されている(日本製鋼所球根、40 (198G)p、
1 ) 、この方法は固液共存層においては、密度の低
い溶質が液相に富化しているため、バルクの液相に比べ
てこの部分の液相の密度が低下し、そのため上昇方向の
対流が生じ、この上昇線が凝固後もストリークとして残
り、逆V偏析となっているため、Noを添加して上記液
相の密度を増加させ。
上昇方向の対流を阻止することによって逆V偏析を抑制
しようとする方法である。
しようとする方法である。
発明が解決しようとする問題点
本発明者は、鋳片品質悪化が単なる凝固偏析の量のみに
よるものではなく、α安定化元素(P、Si、 S、
Cr、 Nb、 V、Mo等)とγ安定化元素(C1M
n、 Ni等)とが同一部分に濃化されることによって
偏析の重複による相乗的悪影響が一層著しくなることに
着目し、又、これらα安定化元素とγ安定化元素とがδ
相とγ相において溶解度に差異のあることに着目し、こ
れらの溶質分離に有効な方法を提供しようとするもので
ある。
よるものではなく、α安定化元素(P、Si、 S、
Cr、 Nb、 V、Mo等)とγ安定化元素(C1M
n、 Ni等)とが同一部分に濃化されることによって
偏析の重複による相乗的悪影響が一層著しくなることに
着目し、又、これらα安定化元素とγ安定化元素とがδ
相とγ相において溶解度に差異のあることに着目し、こ
れらの溶質分離に有効な方法を提供しようとするもので
ある。
特に連鋳材においては、
■ 鋳片寸法が小さく凝固時間が短かいこと。
■ 冷却速度が大きいため、凝固時間が短かいこと。
■ 浸漬ノズルから吐出した溶鋼流により、凝固中の溶
鋼の攪拌が促進され、fAlilした液相は均一化しや
すいこと、 から逆■偏析は殆んど発生せず、むしろ樹間偏析とその
集積によって生じる中心偏析が主たる問題点となってい
るため1本発明は、鋼の凝固偏析における樹間偏析およ
び中心偏析について特に有効な抑制法を提供しようとす
るものである。
鋼の攪拌が促進され、fAlilした液相は均一化しや
すいこと、 から逆■偏析は殆んど発生せず、むしろ樹間偏析とその
集積によって生じる中心偏析が主たる問題点となってい
るため1本発明は、鋼の凝固偏析における樹間偏析およ
び中心偏析について特に有効な抑制法を提供しようとす
るものである。
問題点を解決するための手段
本発明は、
(1)C3I度0.53重量%以下を含む炭素鋼の鋳造
において、溶鋼中に、Be、 Cr、 Nb、 Sn、
Ti、又はVを少なくとも1種または2種以上、それ
ぞれ2重量%以下添加することを特徴とする鋼の凝固偏
析制御法、及び (2) c濃度0.53重量%以下を含む炭素鋼の鋳造
において、溶鋼中に、Be、 Cr、 Nb、 Sn、
Ti、又はVを少なくとも1種または2種以上、それ
ぞれ2重量%以下添加し、′さらにMo 2重量%以下
を添加することを特徴とする鋼の凝固偏析制御法、であ
る。
において、溶鋼中に、Be、 Cr、 Nb、 Sn、
Ti、又はVを少なくとも1種または2種以上、それ
ぞれ2重量%以下添加することを特徴とする鋼の凝固偏
析制御法、及び (2) c濃度0.53重量%以下を含む炭素鋼の鋳造
において、溶鋼中に、Be、 Cr、 Nb、 Sn、
Ti、又はVを少なくとも1種または2種以上、それ
ぞれ2重量%以下添加し、′さらにMo 2重量%以下
を添加することを特徴とする鋼の凝固偏析制御法、であ
る。
作用
溶融状態にある鋼は冷却されて温度が低下するに従って
固相が晶出するが、その状態変化と炭素濃度との関係を
第1図に示した。炭素濃度が0.17〜0.53%(重
量%、以下同じ、)の間にある鋼は冷却により液相(直
線lより上の域)から(液相+δ相)を経て1485°
C(図の直線3)以下で(液相+γ相)に変化し、さら
に冷却が進んで直線6以下の温度で全てγ相になる。変
態温度1485℃を境にして液相とδ相の界面において
(液相+δ相)→(γ相)に変化する反応、いわゆる包
晶反応を利用して、α安定化元素であるP、 Si、
S、Cr等、特に問題となるPとSとを溶解度の高い
δ相中に取りこみ、γ安定化元素であるC、Mn、旧、
特にMnを溶解度の高いγ相中に取りこむ、さらに冷却
が進んで全量がγ相に達したときに、最も遅れてγ相に
変態した部分に、上記のα安定化元素が偏在する。その
結果例えばPの濃度のピークの存在する部分は、 Mn
の濃度のピークの存在する部分と分離され、PとMnの
重複偏析が避けられる。
固相が晶出するが、その状態変化と炭素濃度との関係を
第1図に示した。炭素濃度が0.17〜0.53%(重
量%、以下同じ、)の間にある鋼は冷却により液相(直
線lより上の域)から(液相+δ相)を経て1485°
C(図の直線3)以下で(液相+γ相)に変化し、さら
に冷却が進んで直線6以下の温度で全てγ相になる。変
態温度1485℃を境にして液相とδ相の界面において
(液相+δ相)→(γ相)に変化する反応、いわゆる包
晶反応を利用して、α安定化元素であるP、 Si、
S、Cr等、特に問題となるPとSとを溶解度の高い
δ相中に取りこみ、γ安定化元素であるC、Mn、旧、
特にMnを溶解度の高いγ相中に取りこむ、さらに冷却
が進んで全量がγ相に達したときに、最も遅れてγ相に
変態した部分に、上記のα安定化元素が偏在する。その
結果例えばPの濃度のピークの存在する部分は、 Mn
の濃度のピークの存在する部分と分離され、PとMnの
重複偏析が避けられる。
炭素含量がO〜0.08%の鋼においては、冷却により
液相→(液相+δ相)→δ相→γ相になる。
液相→(液相+δ相)→δ相→γ相になる。
この場合δ相からγ相への変態はAra変態と呼ばれ、
第1図の直線4の温度ではじまり、直線5の温度まで続
く。この間Ar4変態域において、δ相とγ相が共存す
ることを利用して前記α安定化元素とγ安定化元素を、
溶解度の差を利用して分離させる。例えばδ相にPを、
γ相にMnを移行させる。さらに冷却が進んで全量がγ
相に変化したときにも最も遅れてγ相に変態した部分に
前記のα安定化元素が偏在する。その結果、例えばP濃
度のピークの存在する部分は、Mnの濃度のピークの存
在する部分と分離され、PとMnの重複偏析が避けられ
る。
第1図の直線4の温度ではじまり、直線5の温度まで続
く。この間Ar4変態域において、δ相とγ相が共存す
ることを利用して前記α安定化元素とγ安定化元素を、
溶解度の差を利用して分離させる。例えばδ相にPを、
γ相にMnを移行させる。さらに冷却が進んで全量がγ
相に変化したときにも最も遅れてγ相に変態した部分に
前記のα安定化元素が偏在する。その結果、例えばP濃
度のピークの存在する部分は、Mnの濃度のピークの存
在する部分と分離され、PとMnの重複偏析が避けられ
る。
炭素濃度が0.08%〜0.17%の鋼については、前
述の包晶反応とAr4変態における分離を共に利用する
ことができる。
述の包晶反応とAr4変態における分離を共に利用する
ことができる。
ここで、本発明者はα安定化元素であるBe、Cr、
Mo、 Nb、 Sn、 Ti又はVの1種又は2種以
上を溶鋼中に添加すると、第1図の状態図におけるδ相
(=α相)領域が拡大することを見出した。
Mo、 Nb、 Sn、 Ti又はVの1種又は2種以
上を溶鋼中に添加すると、第1図の状態図におけるδ相
(=α相)領域が拡大することを見出した。
一般に、固体鉄中の不純物あるいは添加元素の拡散速度
は、δ相内においては、γ相内におけるよりも10〜1
00倍も大である(及用 洪;鉄と鋼Vo Q、、 f
18(1982)、p、1489) 、そのため、鋼の
凝固過程においてδ相の量と存在時間が増すと、それだ
け高濃度の偏析部から周辺の低濃度部への拡散速度が増
し偏析を軽減できる。
は、δ相内においては、γ相内におけるよりも10〜1
00倍も大である(及用 洪;鉄と鋼Vo Q、、 f
18(1982)、p、1489) 、そのため、鋼の
凝固過程においてδ相の量と存在時間が増すと、それだ
け高濃度の偏析部から周辺の低濃度部への拡散速度が増
し偏析を軽減できる。
さらに、第2図に示すごとくα安定化元素を添加すると
、無添加の場合に比し、樹枝状晶部分におけるδ相領域
が増加する結果、δ相とγ相とが共存する領域が拡がり
、包晶反応率あるいはAr4変態率(あわせてδ→γ変
態率と呼ぶ)が増大しδ相とγ相への溶解度の差によっ
て生じるα安定化元素(例、P)とγ安定化元素(例、
Mn)の分離が促進されるため、樹間2・1における重
複偏析を軽減することができる。
、無添加の場合に比し、樹枝状晶部分におけるδ相領域
が増加する結果、δ相とγ相とが共存する領域が拡がり
、包晶反応率あるいはAr4変態率(あわせてδ→γ変
態率と呼ぶ)が増大しδ相とγ相への溶解度の差によっ
て生じるα安定化元素(例、P)とγ安定化元素(例、
Mn)の分離が促進されるため、樹間2・1における重
複偏析を軽減することができる。
すなわち第2図(1) 、 (2)は溶鋼の凝固中の樹
枝状晶内のδ相とγ相の存在領iを示す模式図で、(1
)はα安定化元素無添加の場合、(2)はα安定化元素
を添加した場合である0図においてで表わされ、α安定
化元素添加においてδ→γ変態率が増大することが明ら
かである。
枝状晶内のδ相とγ相の存在領iを示す模式図で、(1
)はα安定化元素無添加の場合、(2)はα安定化元素
を添加した場合である0図においてで表わされ、α安定
化元素添加においてδ→γ変態率が増大することが明ら
かである。
本発明において、Be、 Cr、 Nb、 Sn、 T
i、■、又はMoの1種又は2種以上を溶鋼中に2重量
%以下添加する。2重量%を超えた場合でも偏析軽減に
は有効であるが、コスト高になる。又、下限は特に限定
するものではないが、 0.005%ですでに有効なこ
とを本発明者は確認している。
i、■、又はMoの1種又は2種以上を溶鋼中に2重量
%以下添加する。2重量%を超えた場合でも偏析軽減に
は有効であるが、コスト高になる。又、下限は特に限定
するものではないが、 0.005%ですでに有効なこ
とを本発明者は確認している。
又、本発明はC濃度がOl又は限りなくOに近い場合、
たとえば0.001%程度においても有効である。
たとえば0.001%程度においても有効である。
添加方法は特に限定するものではなく、従来の合金元素
添加の方法、たとえば合金鉄投下法、インジェクション
法1弾発射法、ワイヤー添加法などが使用可能である。
添加の方法、たとえば合金鉄投下法、インジェクション
法1弾発射法、ワイヤー添加法などが使用可能である。
本発明方法は融点直下(δ相初晶発生時)からAra変
態あるいは包晶反応の終了温度まで(γ相になるまで)
の温度範囲での冷却速度を40℃/分以下とすると、偏
析軽減および分離効果がさらに向上する。γ相になれば
直ちに30℃/分以上で約1000℃まで冷却すると、
δ→γ変態時に生じた偏析ピークの分離状態を常温まで
保持できる(特願昭59−21940号)。
態あるいは包晶反応の終了温度まで(γ相になるまで)
の温度範囲での冷却速度を40℃/分以下とすると、偏
析軽減および分離効果がさらに向上する。γ相になれば
直ちに30℃/分以上で約1000℃まで冷却すると、
δ→γ変態時に生じた偏析ピークの分離状態を常温まで
保持できる(特願昭59−21940号)。
実施例
次に、本発明の実施例を第3〜4図により説明する。第
3図は合金元素濃度(重量%)と1300℃まで冷却し
たときの樹間のMn偏析度のグラフであり、第4図は合
金元素添加(重量%)と1300°Cまで冷却したとき
の樹間のP偏析度のグラフである。
3図は合金元素濃度(重量%)と1300℃まで冷却し
たときの樹間のMn偏析度のグラフであり、第4図は合
金元素添加(重量%)と1300°Cまで冷却したとき
の樹間のP偏析度のグラフである。
鋼の成分はG O,15%、Si 0.2%、Mn 1
.0%、P 0.012%であり、凝固偏析をシミュレ
ートするため、27℃/分の冷却速度で一方向凝固実験
を行い、EPMAで二次元(面)分析を行った結果を示
したものである。
.0%、P 0.012%であり、凝固偏析をシミュレ
ートするため、27℃/分の冷却速度で一方向凝固実験
を行い、EPMAで二次元(面)分析を行った結果を示
したものである。
Mno及びPoは夫々MnとPの平均濃度を示し、樹間
偏析度は樹間におけるMnとPの濃度をMn(、及びP
oで割った値である。
偏析度は樹間におけるMnとPの濃度をMn(、及びP
oで割った値である。
発明の効果
実施例から、Be、 Cr、Nb、 Sn、 Ti、
V、Ma(7)各元素を約2重量%以下添加することに
より、有害元素であるPの偏析度は大巾に低下すること
が明らかである。一方、Mnは偏析度の低下はPに比べ
て少ないが、その有効性は明らかである。また、樹間の
P偏析度が1以下で欄間のMn偏析度が1以上である場
合は、Pとにnの偏析ピークが完全に分離していること
を表わしている。このように、α安定化元素を添加する
ことによってPとMnの拡散と分離を促進し1重複偏析
を軽減すると共に偏析ピーク値を減少させることができ
る。
V、Ma(7)各元素を約2重量%以下添加することに
より、有害元素であるPの偏析度は大巾に低下すること
が明らかである。一方、Mnは偏析度の低下はPに比べ
て少ないが、その有効性は明らかである。また、樹間の
P偏析度が1以下で欄間のMn偏析度が1以上である場
合は、Pとにnの偏析ピークが完全に分離していること
を表わしている。このように、α安定化元素を添加する
ことによってPとMnの拡散と分離を促進し1重複偏析
を軽減すると共に偏析ピーク値を減少させることができ
る。
以上、合金添加による樹間偏析の低下について述べたが
、合金添加によって同時に中心偏析も軽減する。
、合金添加によって同時に中心偏析も軽減する。
第1図は炭素鋼の状態図、@2図(1)及び第2図(2
)はα安定化元素添加による樹枝状晶内δ相安定化の原
理図、第3〜4図は合金元素添加による偏析度変化のグ
ラフである。 20・・拳樹芯、21・・・樹間。
)はα安定化元素添加による樹枝状晶内δ相安定化の原
理図、第3〜4図は合金元素添加による偏析度変化のグ
ラフである。 20・・拳樹芯、21・・・樹間。
Claims (2)
- (1)C濃度0.53重量%以下を含む炭素鋼の鋳造に
おいて、溶鋼中に、Be、Cr、Nb、Sn、Ti、又
はVを少なくとも1種または2種以上、それぞれ2重量
%以下添加することを特徴とする鋼の凝固偏析制御法。 - (2)C濃度0.53重量%以下を含む炭素鋼の鋳造に
おいて、溶鋼中に、Be、Cr、Nb、Sn、Ti、又
はVを少なくとも1種または2種以上、それぞれ2重量
%以下添加し、さらにMo2重量%以下を添加すること
を特徴とする鋼の凝固偏析制御法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27435184A JPS61157612A (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 鋼の凝固偏析制御法 |
DE8585309473T DE3579138D1 (de) | 1984-12-28 | 1985-12-24 | Verfahren zum regeln der erstarrungsseigerung von stahl. |
EP85309473A EP0186512B1 (en) | 1984-12-28 | 1985-12-24 | Method for controlling solidification segregation of steel |
US07/201,370 US4809765A (en) | 1984-12-28 | 1988-05-27 | Method for controlling solidification segregation of steel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27435184A JPS61157612A (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 鋼の凝固偏析制御法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61157612A true JPS61157612A (ja) | 1986-07-17 |
JPH0360572B2 JPH0360572B2 (ja) | 1991-09-17 |
Family
ID=17540443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27435184A Granted JPS61157612A (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 鋼の凝固偏析制御法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61157612A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63149066A (ja) * | 1986-12-15 | 1988-06-21 | Tadayoshi Takahashi | 金属凝固組織の微細化方法 |
JP2011011249A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Osaka Univ | 鉄鋼製品の結晶粒の微細化方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4859018A (ja) * | 1971-11-29 | 1973-08-18 | ||
JPS53100121A (en) * | 1977-02-14 | 1978-09-01 | Kawasaki Steel Co | Low alloy steel providing electric resistance welding part with good groove corrosion resistance |
-
1984
- 1984-12-28 JP JP27435184A patent/JPS61157612A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4859018A (ja) * | 1971-11-29 | 1973-08-18 | ||
JPS53100121A (en) * | 1977-02-14 | 1978-09-01 | Kawasaki Steel Co | Low alloy steel providing electric resistance welding part with good groove corrosion resistance |
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JP2011011249A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Osaka Univ | 鉄鋼製品の結晶粒の微細化方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0360572B2 (ja) | 1991-09-17 |
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