JPS60885Y2 - 歯科用エヤ−タ−ビンハンドピ−スの滴水防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯科用エヤータービンハンドピースの滴水防止
装置に関するものである。

周知のように、歯科用エヤータービンハンドピースより
治療部位に注水するにあたっては、水源とハンドピース
注水口と・の間に開閉弁を介在じ、この弁を開閉するこ
とによって行なっている。

しかして、注水中に水圧に上り、開閉弁と前記ハンドピ
ースの注水口との間に設けられた可撓連結管が膨張し、
該弁を閉鎖すると前記可撓連結管が収縮するため、可撓
連結管内の水がハンドピース注水口より滴下する欠点が
あった。

本出願人は斯る欠点を解消し得る歯科用ハンドピースの
滴水防止装置を過去に出願した１実願昭４２−２６６８
８号（実公昭４７−４０１５３号）Ｊが、斯る装置はそ
の電磁線輪１１が作動部材１５のピストン作用によりＯ
リング１９のシール部を通り抜けた洩漏水によって短絡
する惧れがあり、亦バネ１０，１７の抗力及び作動部材
１５に作用する水圧に打勝って可動鉄芯１３を固定鉄芯
１２に吸引するだけの大きな電磁工・ネルギーを必要す
る、等の不満足な点を尚残していた。

本考案は叙上の事情に鑑みてなされたものであづて、充
分な滴水防止効果を奏し且つ短絡の惧れがなく、しかも
小さな電磁エネルギーによって作動し得る有用な滴水防
止装置を提供せんとするものである。

：以下、実施例に基づき本考案を詳細に説明する。

１は装置本体、２は水源に連る入水管、３はハンドピー
ス注水回連る出水管、４及び５は入水管２及び出水管３
に夫々連なる気密に形成された入水室及び出水室、６は
前記４，５の室を連通する弁孔、１は入水室４内に位置
する弁体８を固着し弁孔６内を摺動自在に貫通された弁
棒で該弁棒７はスプリング９により常時前記弁孔６を弁
体８により閉鎖するように押されている。

１０はピストンで、シール材１０ａを有して威り室５内
に位置し、その移動により室５の容積が変化するように
なっている竺 １１は二方口電磁弁で、装置本体１がネ
ジ接続きれ一体化され、パツキン１２によリシールされ
ている。

１３は前記ピストン１０がスプリング１４により常時押
しつけられている当り面で、室５の容積が最大となるよ
うされている。

１５は圧縮空気源に連なる入気口で、オリフィス１６に
連通している。

１７は可動鉄芯で、両端に弁体１８，１９及び周面に通
路２０を有し、スプリング２１によりオリフィス１６を
閉鎖するように押しつけられている。

２２は固定鉄芯で、排気孔２３を有し、一体化された管
及びネジ部材２５を介して二方口電磁弁１１にネジ結合
されＯリング２６によりネジ部材２５と該電磁弁の間を
気密にしである。

２７は電磁線輪である。２８はピストン１０を作動させ
るための圧縮空気を供給する給気口である。

而してこの二方口電磁弁１１は、入気口１５先端のオリ
フィス１６の閉塞時には、給気口２８と排気口２：３が
可動鉄芯１７周面の通路２０を介して連通し、該排気口
２３の閉塞時には、給気口２８と入気口１５がオリフィ
ス１６を介して連通するよ：うになっている。

以上の如き構成の本考案滴水防止装置は、電磁線輪２７
が附勢されていない場合は、各部分は図示する状態にあ
り、入水管２から送られてきた水は入水室４内にとどま
ると共に入気口１５に送られてきた圧縮空気も弁体１８
によりオリフィス１６を閉塞されているためとどまった
状態にある。

今、線輪２７が附勢されると、可動鉄芯１７は固定鉄芯
２２に向ってスプリング２１の弾力に抗して吸引移動し
、排気孔２３を弁体１９により閉塞すると共にオリフィ
ス１６を開口し、圧縮空気は給気口２８を経て、ピスト
ン１．０と二方口電磁弁１１の間に設けられた空気室２
９に供給される。

この圧縮空気の供給により、ピストン１０はスプリング
１４の弾力に机上で弁棒７に向って移動し、ピストン１
０の面３０と弁棒７の一端３１が接触腰さらにスプリン
グ９，１４及び水圧に抗して弁棒の他端３２がＭ３３の
凹面３４に接するまで押動し、これによって弁体・８に
よる弁孔６の閉塞が解除されて入水室４と出水室５が連
通し、水は室４，５及び出水管３及び可撓連結管（不図
示）を経てハンドピースの注水口より注水される。

次に電磁線輪２７の附勢を解くと、可動鉄芯１７はスプ
リング２１により復帰し弁体１８にてオリフ、イス１６
を閉塞し圧縮空気の供給を遮断すると同時に二方口電磁
弁１１とピストン１０の間の空気室２９内の圧縮空気を
給気口２８及び通路２０を経て開口された排気孔２３よ
り一瞬に外気に放出する。

この空気室２９内の圧縮空気の放出により、弁棒７及び
ピストン１０はスプリング９゜１４の弾力によって当初
の状態に復帰すべく移動する。

この時弁棒７及びピストン１０は弁体８が弁孔６を閉鎖
する位置まで、弁棒７の一端３１とピストン１０の面３
０とが互いに当接した状態で共に移動する。

弁体８が弁孔６を閉塞すると入水室４から出水室５内へ
給水が停止される。

この時以降においてはピストン１０はスプリング１４の
弾力によって更に移動し、電磁弁１１の当り面１３に当
接するに至って停止する。

しかしてこの引続くピストン１０の移動により出水室５
内の容積は水の供給を断ったのちにおいて増大するので
、室５内の圧力が負圧となり可撓連結管の収縮にりハン
ドピース注水口より外部に出ようとする水を吸引し、ハ
ンドピース注水口よりの滴下が防止される。

以上詳述した動作を奏するために、ピストン１０に代え
てベローズあるいはダイヤフラムであっても良いことは
容易に理解される。

亦、本考案によれば、出水室５内の水がピストン１０の
移動によりシール材１０ａのシール部分を通り抜けて電
磁弁１１の給水口２８に入ったとしても、注水停止の際
、圧縮空気と共に排気口２３から放出されるのて、電磁
弁１１内に溜って電磁線輪２７のところへ浸透すること
がなく、従っテ短絡する惧れが解消される。

このような短絡防止効果は、特に、排気口２３をドレン
等に接続した場合により一層顕著なものとなる。

更に、本考案によれば、ピストン１０の作動は、先行の
滴水防止装置のように可動鉄芯の固定鉄芯への吸引力に
よって行なわれず、電磁弁１１の給気口２８より供給さ
れる圧縮空気の圧力にょって行なわれるように構成され
ているから、可動鉄芯１７をスプリング２１の弾力に抗
して固定鉄芯２３に吸引して入気口１５のオリフィス１
６を開口するに足る電磁エネルギーが必要となるだけで
あり、従って先行装置のように弁体及び作動部材を夫々
押圧している２つのスプリングの弾力と、水の圧力との
双方に抗して可動鉄芯を吸引しうるだけの大きい電磁エ
ネルギーを必要とするものに比べると、本考案装置の方
がはるかに小さな電磁エネルギーで事足りる。

こような電磁エネルギーの低減効果は、特にオリフィス
１６の径を小さくして復元弾力の小さいスプリング２１
を使用した場合により一層顕著なものとなる。

以上詳述したように、本考案装置は充分満足しうる滴水
防止効果、短絡防止効果及びエネルギー低減効果を奏す
る有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２図は第１
図のＡ−Ａ断面図である。 図面の主要符号の説明、１・・・・・・装置本体、２・
・・・・・入水管、３・・・・・・出水管、４・・・・
・・入水室、５・・凹入水室、６・・・・・・弁孔、７
・・・・・・弁棒、８・・・・・・弁体、９．１４，２
１・・・・・・スプリング、１０・・・・・・ピストン
、１１・・・・・・二方口電磁弁、１３・・・・・・当
り面、１５・・・・・・入気口、１６・・・・・・オリ
フィス、１７・・曲可動鉄芯、１８，１９・・・・・・
弁体、２２・・・・・・固定鉄芯、２３・・・・・・排
気口、２７・・・・・・電磁線輪、２８・・・・・・給
気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮空気を制御する二方口電磁弁１１が装置本体１に一
   体に接続された・、滴水防止装置であって、該電磁弁１
   １は入気口１５、排気口２３及び給気口２８を備え、入
   気口１５の閉塞時に給気口２８と排気口２３が連通し、
   排気口２３の閉塞時に給気口２８と入気口１５が連通す
   るよう構成されており、−力士記装置本体１は入水室４
   と出水室５を備え、双方の室４：及び５を連通する弁孔
   ６には、入水室４内に位置して常時該弁孔６を閉塞する
   弁体８を固設した弁棒７が貫挿・されており、且つ該出
   水室５には、上記電磁弁１・１の当り面１３に常時押圧
   され該電磁弁１１の給気０．２８から供給される圧縮空
   気によつｔ前記弁棒７に向って遊動後更に該弁棒７を押
   動して前記弁体８による弁孔６の閉塞を解くよつに駆動
   されるピストン１０が内蔵されて戊る歯科用エヤーター
   ビンハンドピースの滴水防止装置。