JPS6059381B2 - 上床の免振方法 - Google Patents
上床の免振方法Info
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- JPS6059381B2 JPS6059381B2 JP51107208A JP10720876A JPS6059381B2 JP S6059381 B2 JPS6059381 B2 JP S6059381B2 JP 51107208 A JP51107208 A JP 51107208A JP 10720876 A JP10720876 A JP 10720876A JP S6059381 B2 JPS6059381 B2 JP S6059381B2
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- floor
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は上床を免振装置を介して下床に支持させ、以て
下床の振動の如何に拘らず、上床の振動を所定以下とす
る免振方法に関するものてある。
下床の振動の如何に拘らず、上床の振動を所定以下とす
る免振方法に関するものてある。
最近は、電子計算機、通信装置等の振動を嫌う精密な機
械装置が多く使用されるようになつた。これらの機械装
置に対しては、多くの場合、所謂防振ゴム等の緩衝材を
その底部と床面との間に介在せしめて、何らかの原因に
よる床面の振動が上床に設けた機械装置へ伝わることを
防止するようにしてきた。ところで、建物内に設けた発
電機その他の設備機械による振動、建物外の交通機関等
による振動の如く日常発生する振動の範囲は、防振ゴム
、スプリング、コルク等の弾性材の上に設置することに
よつて振動を防止し得るが、地振等の如く相当な振幅と
加速度とをもつた往復動に対しては、上述の如き弾性材
の上に設置することのみによつて精密機械装置を振動か
ら防衛することは殆ど不可能であつた。
械装置が多く使用されるようになつた。これらの機械装
置に対しては、多くの場合、所謂防振ゴム等の緩衝材を
その底部と床面との間に介在せしめて、何らかの原因に
よる床面の振動が上床に設けた機械装置へ伝わることを
防止するようにしてきた。ところで、建物内に設けた発
電機その他の設備機械による振動、建物外の交通機関等
による振動の如く日常発生する振動の範囲は、防振ゴム
、スプリング、コルク等の弾性材の上に設置することに
よつて振動を防止し得るが、地振等の如く相当な振幅と
加速度とをもつた往復動に対しては、上述の如き弾性材
の上に設置することのみによつて精密機械装置を振動か
ら防衛することは殆ど不可能であつた。
然るに本発明は、相当な振幅と加速度とをもつて振動す
る地震の場合においても、精密機械装置1を振動から効
果的に防衛する免振方法に係るものであること、下記の
通り。
る地震の場合においても、精密機械装置1を振動から効
果的に防衛する免振方法に係るものであること、下記の
通り。
第2図に示す如く、下床13上にバネ材42よりなる弾
性的上下動緩衝装置40を設け、この弾性的上下動緩衝
装置40の上に、テフロン加工を施して摩擦の小さい表
面を具えた、又は潤滑油24により摩擦係数を小さくし
たところの摩擦式水平振動消去装置20たる滑り板とな
る平板状鋼板22を設け、この滑り板上に上床支持材1
6を設置し、この上床12に精密機械装置11等を適宜
配設するものとする。
性的上下動緩衝装置40を設け、この弾性的上下動緩衝
装置40の上に、テフロン加工を施して摩擦の小さい表
面を具えた、又は潤滑油24により摩擦係数を小さくし
たところの摩擦式水平振動消去装置20たる滑り板とな
る平板状鋼板22を設け、この滑り板上に上床支持材1
6を設置し、この上床12に精密機械装置11等を適宜
配設するものとする。
尚、第1図に示す如く、前記下床13と共に建物に一体
とした柱15又は壁14と上床12との間に、バネ材3
1を弾性的水平方向緩衝装置30として設ける。上述の
ような構造とするから、水平方向の地震が発生し、例え
ば下床13が加速度をもつて左へ移動するとき、機械装
置11を配設した上床12は、摩擦係数の小さな摩擦式
水平振動消去装置20たる平板状鋼板22上にあるから
、下床13のみが左へ移動し上床12は殆ど動かない。
とした柱15又は壁14と上床12との間に、バネ材3
1を弾性的水平方向緩衝装置30として設ける。上述の
ような構造とするから、水平方向の地震が発生し、例え
ば下床13が加速度をもつて左へ移動するとき、機械装
置11を配設した上床12は、摩擦係数の小さな摩擦式
水平振動消去装置20たる平板状鋼板22上にあるから
、下床13のみが左へ移動し上床12は殆ど動かない。
次に右方向へ同様の移動が生じる。即ち、地震によつて
下床13が左右に大きく揺れる場合でも、下床13と上
床12との間に介在せしめた平板状鋼板22の摩擦式水
平振動消去装置20の作用によつて、下床13の水物方
向振動がそのまま上床12の水平方向振動として生じる
ことがなく、下床13の振幅に比較して上床12の振幅
は、摩擦式水平振動消去装置20の介在によつて非常に
小さくなる。そして、下床13に比してその振幅が小さ
いとはいえ上床12に生じた水平往復動は、地震の終焉
による下床13の静止にも拘らず、摩擦式水平振動消去
装置20の滑り作用の介在により、水平往復動を継続し
ようとするも、上床12と、その四周の柱15又は壁1
4の間に設けた弾性的水平方向緩衝装置30たるバネ材
31と摩擦式水平振動消去装置20の摩擦係数が作用し
て上床12の水平柱復動を速やかに静止せしめる。
下床13が左右に大きく揺れる場合でも、下床13と上
床12との間に介在せしめた平板状鋼板22の摩擦式水
平振動消去装置20の作用によつて、下床13の水物方
向振動がそのまま上床12の水平方向振動として生じる
ことがなく、下床13の振幅に比較して上床12の振幅
は、摩擦式水平振動消去装置20の介在によつて非常に
小さくなる。そして、下床13に比してその振幅が小さ
いとはいえ上床12に生じた水平往復動は、地震の終焉
による下床13の静止にも拘らず、摩擦式水平振動消去
装置20の滑り作用の介在により、水平往復動を継続し
ようとするも、上床12と、その四周の柱15又は壁1
4の間に設けた弾性的水平方向緩衝装置30たるバネ材
31と摩擦式水平振動消去装置20の摩擦係数が作用し
て上床12の水平柱復動を速やかに静止せしめる。
ところで、上述の如き地震等による下床13の.水平動
が上床12の水平動を生じることを防止する為には、摩
擦式水平振動消去装置20たる平板状鋼板22と平板状
鋼板22下面との摩擦係数を理論的には零とすれば良い
のである。
が上床12の水平動を生じることを防止する為には、摩
擦式水平振動消去装置20たる平板状鋼板22と平板状
鋼板22下面との摩擦係数を理論的には零とすれば良い
のである。
然し現実に平板状鋼板22上面の摩擦係数を零とすると
き−は、下床13が静止している際に、上床12に対し
て、例えは物の搬入、歩行による人の移行等の反作用に
よる水平方向振動が下床13と摩擦的に絶縁された上床
12に水平動を与えることになる。従つて上床12が適
宜な摩擦力をもつて下床13に支持されることが必要と
なる。そしてこのように上床12が適宜の摩擦力をもつ
て下床13に支持される限り、下床13の水平動が多少
とも上床12の水平動を斉らすこととなる。それ故、上
述の如き上床12の水平動を減衰させる為にその四周に
弾性的水平方向緩衝装置30としてバネ材31を配設す
る。尚、平板状鋼板22上面と上床支持材16下表面と
の摩擦係数を所望とすることが困難な場合にして、下床
13の静止時に、歩行等による僅かの水平方向力によつ
て、上床12が水平動を生じるのを防止しようとすると
きは、第1図及び第2図に示す弾性的水平方向緩衝装置
30たるバネ材31を弾性係数の大きい強力なバネ材3
1とすることによつて、水平動規制装置27の作用の減
少方向へ補正する。
き−は、下床13が静止している際に、上床12に対し
て、例えは物の搬入、歩行による人の移行等の反作用に
よる水平方向振動が下床13と摩擦的に絶縁された上床
12に水平動を与えることになる。従つて上床12が適
宜な摩擦力をもつて下床13に支持されることが必要と
なる。そしてこのように上床12が適宜の摩擦力をもつ
て下床13に支持される限り、下床13の水平動が多少
とも上床12の水平動を斉らすこととなる。それ故、上
述の如き上床12の水平動を減衰させる為にその四周に
弾性的水平方向緩衝装置30としてバネ材31を配設す
る。尚、平板状鋼板22上面と上床支持材16下表面と
の摩擦係数を所望とすることが困難な場合にして、下床
13の静止時に、歩行等による僅かの水平方向力によつ
て、上床12が水平動を生じるのを防止しようとすると
きは、第1図及び第2図に示す弾性的水平方向緩衝装置
30たるバネ材31を弾性係数の大きい強力なバネ材3
1とすることによつて、水平動規制装置27の作用の減
少方向へ補正する。
尚、下床13と上床12との間に介在させる摩擦式水平
振動消去装置20を、例えば10イ〜15イに一個等の
割合の如く、点在せしめるとき、下床13に固定する摩
擦式水平振動消去装置20たる平板状鋼板22の表面に
テフロン加工を施す等によつて非常に平滑な均一面とし
ている場合には、例えば上床支持材16の下面を粗面と
することによつて、上床12と平板状鋼板22との間の
摩擦係数を0.1に設定する。
振動消去装置20を、例えば10イ〜15イに一個等の
割合の如く、点在せしめるとき、下床13に固定する摩
擦式水平振動消去装置20たる平板状鋼板22の表面に
テフロン加工を施す等によつて非常に平滑な均一面とし
ている場合には、例えば上床支持材16の下面を粗面と
することによつて、上床12と平板状鋼板22との間の
摩擦係数を0.1に設定する。
このとき上床12に200k9/イの荷重を与えると、
摩擦式水平振動消去装置20を10r11に一個の割合
で統在させていれば平板状鋼板22一個宛につき200
0kgの鉛直力が作用し、平板状鋼板22と上床支持材
16との間に水平方向200k9の静止摩擦力を生じる
。従つて上床12又は平板状鋼板22に対して水平方向
200kg以上の作用か働かなけれは上床支持材16と
平板状鋼板22との間に滑り現象が生じない。上述の如
く摩擦式水平振動消去装置20たる平板状鋼板22の平
滑度を一定としたながらも、これと接触する上床支持材
16の下方面形状を微視的に適宜な形状とすることによ
り、両者間の摩擦係数を所望の数値となし、以て上床1
2上の日常作業によつては上床12が摩擦係数を小さく
された平板状鋼板22上を滑る現象を防止する。そして
、摩擦式水平振動消去装置20をバネ材42による弾性
的上下動緩衝装置40にて支持している故、下床13の
上下動も上床12に伝わることが防止され、摩擦式水平
振動消去装置20と併せて上床12に対する免振効果を
顕著にする。
摩擦式水平振動消去装置20を10r11に一個の割合
で統在させていれば平板状鋼板22一個宛につき200
0kgの鉛直力が作用し、平板状鋼板22と上床支持材
16との間に水平方向200k9の静止摩擦力を生じる
。従つて上床12又は平板状鋼板22に対して水平方向
200kg以上の作用か働かなけれは上床支持材16と
平板状鋼板22との間に滑り現象が生じない。上述の如
く摩擦式水平振動消去装置20たる平板状鋼板22の平
滑度を一定としたながらも、これと接触する上床支持材
16の下方面形状を微視的に適宜な形状とすることによ
り、両者間の摩擦係数を所望の数値となし、以て上床1
2上の日常作業によつては上床12が摩擦係数を小さく
された平板状鋼板22上を滑る現象を防止する。そして
、摩擦式水平振動消去装置20をバネ材42による弾性
的上下動緩衝装置40にて支持している故、下床13の
上下動も上床12に伝わることが防止され、摩擦式水平
振動消去装置20と併せて上床12に対する免振効果を
顕著にする。
本発明の他の実施例は、第3図に示す如く、下床13上
に弾性的上下動緩衝装置40たるバネ材42にて支承さ
れた摩擦式水平振動消去装置20としての回転球体23
上に上床12を載置し、且つ第2図に示したと同様に前
記上床12の四周をバネ材31による弾性的水平方向緩
衝装置30をもつて下床13の延長たる柱15との間を
支持する。上充の如き構造であるから、例えば左右方向
の振動か発生し、先す下床13が加速度をもつて左へ移
動するとき、上床12は摩擦式水平振動消去装置20の
回転球体23上を、該回転球体23の回転により下床1
3の前記左への移動量だけ相対的に右へ移動し、絶対的
には上床12が静止状態を維持する。次で下床13が加
速度をもつて右へ移動するとき、上床12は回転球体2
3上を該回転球体23の回転により、下床13の前記右
への移動量だけ上床12が下床13に対して相対的に左
へ移動し、絶対的には上床12が静止状態を維持する。
従つて、下床13面の水平方向加速度往復運動が、上床
12の水平運動を生じることなく、摩擦式水平振動消去
装置20たる回転球体23を回転させるのみであるから
、下床13の水平振動は摩擦式水平振動消去装置20に
よつて消去されて下床13への伝達は減少される。尚、
この回転球体23を使用する摩擦式水平振動消去装置2
0をもつてする実施例において、摩擦式水平振動消去装
置20たる回転球体23が、滑り摩擦でなく回転球体で
あつても、上床12との弾性係数.を所望とする為に上
床12下表面を粗面等として、前記回転球体23と上床
12との弾性係数を所望に増大させることができる。こ
のようにすることによつて、上床12が下床13に対し
て所要の静止摩擦力を保有し、以て上床12上の日常作
.業によつて上床12が回転球体23上を滑ることがな
いようにする。そして、地震等により静止摩擦力を上回
る力が作用して、下床13よりも振幅が小さいと難も上
床12に水平振動が生じ、且つ下床13の振動が・停止
した後に上床12に水平振動が残留するときは、上床1
2と下床13、壁1牡柱15との間に設けた弾性的水平
方向緩衝装置30たるバネ材31によつて上床12の振
動は減衰される。
に弾性的上下動緩衝装置40たるバネ材42にて支承さ
れた摩擦式水平振動消去装置20としての回転球体23
上に上床12を載置し、且つ第2図に示したと同様に前
記上床12の四周をバネ材31による弾性的水平方向緩
衝装置30をもつて下床13の延長たる柱15との間を
支持する。上充の如き構造であるから、例えば左右方向
の振動か発生し、先す下床13が加速度をもつて左へ移
動するとき、上床12は摩擦式水平振動消去装置20の
回転球体23上を、該回転球体23の回転により下床1
3の前記左への移動量だけ相対的に右へ移動し、絶対的
には上床12が静止状態を維持する。次で下床13が加
速度をもつて右へ移動するとき、上床12は回転球体2
3上を該回転球体23の回転により、下床13の前記右
への移動量だけ上床12が下床13に対して相対的に左
へ移動し、絶対的には上床12が静止状態を維持する。
従つて、下床13面の水平方向加速度往復運動が、上床
12の水平運動を生じることなく、摩擦式水平振動消去
装置20たる回転球体23を回転させるのみであるから
、下床13の水平振動は摩擦式水平振動消去装置20に
よつて消去されて下床13への伝達は減少される。尚、
この回転球体23を使用する摩擦式水平振動消去装置2
0をもつてする実施例において、摩擦式水平振動消去装
置20たる回転球体23が、滑り摩擦でなく回転球体で
あつても、上床12との弾性係数.を所望とする為に上
床12下表面を粗面等として、前記回転球体23と上床
12との弾性係数を所望に増大させることができる。こ
のようにすることによつて、上床12が下床13に対し
て所要の静止摩擦力を保有し、以て上床12上の日常作
.業によつて上床12が回転球体23上を滑ることがな
いようにする。そして、地震等により静止摩擦力を上回
る力が作用して、下床13よりも振幅が小さいと難も上
床12に水平振動が生じ、且つ下床13の振動が・停止
した後に上床12に水平振動が残留するときは、上床1
2と下床13、壁1牡柱15との間に設けた弾性的水平
方向緩衝装置30たるバネ材31によつて上床12の振
動は減衰される。
尚、この摩擦式水平振動消去装置20を使用し、上床1
2と下床13との弾性係数を一定とした免振装置につい
て実験したところ、第4図に示す如く、下床13に対し
て若し70〜80カル以下加速水平振動を与えるような
場合は、下床〔A〕に対して上床〔B〕が同様に変移動
揺するのであるが、ほぼ80カルを越える水平振動を下
床〔A〕に与える場合は、上床〔B〕の加速水平振動は
所定以上とならないことが判つた。斯る実験結果は、上
床121と下床13との間に設定した上床12、下床1
3間の静止摩擦力以上の如何に大なる地震が来襲しても
、本発明に係る免振方法を実施した建築物の上床12に
は、所定以上の振動を生じないということを証したこと
となる。尚本発明は、摩擦式水平振動消去装置20によ
つて上床12と下床13とが摩擦的に絶縁され、下床1
3の静止時に、上床12に対する日常作業的水平力が加
わり上床12が下床13上を滑るのを防止する為に、前
述の如く摩擦式水平振動消去装置20と接触する上床1
2又は下床13の部分を粗面とする為によつて静止弾性
係数を増大する方法を採つたが、それのみによることな
く、他の実施例としては第6図に示す如く、上床12と
下床13との間に相互の移動を防止する為、上床12と
下床13との間に介在させた摩擦式水平振動消去装置2
0の機能を所望時には停止せしめる停止杆25を停止窩
26に挿入せしめ、以て下床13の静止時における上床
12の水平動を防止する水平動規制装置を設ける場合が
ある。
2と下床13との弾性係数を一定とした免振装置につい
て実験したところ、第4図に示す如く、下床13に対し
て若し70〜80カル以下加速水平振動を与えるような
場合は、下床〔A〕に対して上床〔B〕が同様に変移動
揺するのであるが、ほぼ80カルを越える水平振動を下
床〔A〕に与える場合は、上床〔B〕の加速水平振動は
所定以上とならないことが判つた。斯る実験結果は、上
床121と下床13との間に設定した上床12、下床1
3間の静止摩擦力以上の如何に大なる地震が来襲しても
、本発明に係る免振方法を実施した建築物の上床12に
は、所定以上の振動を生じないということを証したこと
となる。尚本発明は、摩擦式水平振動消去装置20によ
つて上床12と下床13とが摩擦的に絶縁され、下床1
3の静止時に、上床12に対する日常作業的水平力が加
わり上床12が下床13上を滑るのを防止する為に、前
述の如く摩擦式水平振動消去装置20と接触する上床1
2又は下床13の部分を粗面とする為によつて静止弾性
係数を増大する方法を採つたが、それのみによることな
く、他の実施例としては第6図に示す如く、上床12と
下床13との間に相互の移動を防止する為、上床12と
下床13との間に介在させた摩擦式水平振動消去装置2
0の機能を所望時には停止せしめる停止杆25を停止窩
26に挿入せしめ、以て下床13の静止時における上床
12の水平動を防止する水平動規制装置を設ける場合が
ある。
この実施例における水平動規制装置27としての停止杆
25は、下床13が地震等の大なるエネルギーによつて
水平加速度を受け上床12に対して移動しようとすると
きは折損する構造である。
25は、下床13が地震等の大なるエネルギーによつて
水平加速度を受け上床12に対して移動しようとすると
きは折損する構造である。
このように所定以上の力で下床13が上床12に対して
移動するとき停止杆25が折損し、以て水平動規制装置
27の機能を停止せしめ、摩擦式水平振動消去装置20
の機能は回復し、下床113のみ移動し、下床13の水
平加速度を上床12へそのまま伝達することがない。上
述の如く、上床12と下床13との間に設けた摩擦式水
平振動消去装置20の機能を停止せしめる適宜強度の停
止杆25と停止窩26とよりなる水平動規制装置27を
上床12と下床13との間に設け、以て摩擦式水平振動
消去装置20の機能を所要時のみ発揮せしめるようにす
る。
移動するとき停止杆25が折損し、以て水平動規制装置
27の機能を停止せしめ、摩擦式水平振動消去装置20
の機能は回復し、下床113のみ移動し、下床13の水
平加速度を上床12へそのまま伝達することがない。上
述の如く、上床12と下床13との間に設けた摩擦式水
平振動消去装置20の機能を停止せしめる適宜強度の停
止杆25と停止窩26とよりなる水平動規制装置27を
上床12と下床13との間に設け、以て摩擦式水平振動
消去装置20の機能を所要時のみ発揮せしめるようにす
る。
尚上述の水平動規制装置27の配設位置及び構造は第6
図に限るものでなく、要は下床13に所要以上の水平加
速度が加わるとき以外の場合は、摩擦式水平振動消去装
置20の機能を停止せしめる機能をもつ構造てあれば良
いのである。
図に限るものでなく、要は下床13に所要以上の水平加
速度が加わるとき以外の場合は、摩擦式水平振動消去装
置20の機能を停止せしめる機能をもつ構造てあれば良
いのである。
尚、最近各地に発生する直下型地震の場合の如く、初期
上下動が生じるこきには停止杆25と停止窩26とより
なる水平動規制装置27が破壊する構造とすることがあ
る。
上下動が生じるこきには停止杆25と停止窩26とより
なる水平動規制装置27が破壊する構造とすることがあ
る。
そして、水平動規制装置27の強度を適宜に選定すると
きは、例えば下床13に70〜80カルの水平振動が加
えられたとき等、所定以外の入力が下床に加わるときに
水平動規制装置27が損傷するように設定し得る。
きは、例えば下床13に70〜80カルの水平振動が加
えられたとき等、所定以外の入力が下床に加わるときに
水平動規制装置27が損傷するように設定し得る。
上述の如く地震等によつて生じる建物の振動による下床
13等から上床12等への入力加速度を、本発明は摩擦
式水平振動消去装置20によつて小さくし、次で上床1
2の振動を弾性的水平方向緩衝装置30及ひ弾性的上下
動緩衝装置40の両者によつて減衰せしめることを特徴
とする上床12等の免振方法に係るものである。
13等から上床12等への入力加速度を、本発明は摩擦
式水平振動消去装置20によつて小さくし、次で上床1
2の振動を弾性的水平方向緩衝装置30及ひ弾性的上下
動緩衝装置40の両者によつて減衰せしめることを特徴
とする上床12等の免振方法に係るものである。
即ち第1図乃至第3図に示す如く弾性的水平方向緩衝装
置30たるバネ材31の両端を夫々上床12と柱15又
は壁14に固定する場合のみでなく、第5図に示す如く
、バネ材31の一方のみを上床12に固定し、上床12
が所定以上の移動又は振動するときにこれを防止する。
置30たるバネ材31の両端を夫々上床12と柱15又
は壁14に固定する場合のみでなく、第5図に示す如く
、バネ材31の一方のみを上床12に固定し、上床12
が所定以上の移動又は振動するときにこれを防止する。
尚弾性的水平方向緩衝装置30は、上床12の四周を壁
14又は柱15との間のみでなく、第7図に示す如く上
床下方突起17と下床上方突起18との間にバネ31を
設け、上床12四周に防振ゴム41を付設する場合かあ
る。斯くの如く弾性的水平方向緩衝装置30は、その取
付け方法如何に拘らず、摩擦式水平振動消去装置20を
もつてする免振方法に併せて弾性的水平方向緩衝装置3
0よつて上床12の予期以上の水平振幅を防止する方法
を採る。尚上述した実施例は総て、摩擦式水平振動消去
装置20を下床13上側に固定し、この上を上床12が
前記摩擦式水平振動消去装置20上を滑動する構造とし
たが、これに限ることなく、摩擦式水平振動消去装置2
0を上床12下側に固定し前記摩擦式水平振動消去装置
20が下床13上面を滑動する構造とする場合がある。
そして尚、表面をテフロン加工した。又は潤滑油24を
用いた滑り板たる平板状鋼板22及び回転球体23の何
れと使用する場合も摩擦式水平振動消去装置20として
上床12への水平加速度付与を防止するものである。そ
して、上床12と、下床13及び下床13の延長たる壁
14又は柱15及び下床上方突起18との間における弾
性的水平方向緩衝装置30は、上床12と壁14、柱1
5の何れか又は両者に取付けられた場合であつても、更
にバネ材31、ゴム材32その他多孔体等の何れの緩衝
材料を使用した場合であつても、これの一種以上を適宜
使用するときは、上床12の日常作業による振動及び地
震等の振動を防止し減衰せしめることができる。
14又は柱15との間のみでなく、第7図に示す如く上
床下方突起17と下床上方突起18との間にバネ31を
設け、上床12四周に防振ゴム41を付設する場合かあ
る。斯くの如く弾性的水平方向緩衝装置30は、その取
付け方法如何に拘らず、摩擦式水平振動消去装置20を
もつてする免振方法に併せて弾性的水平方向緩衝装置3
0よつて上床12の予期以上の水平振幅を防止する方法
を採る。尚上述した実施例は総て、摩擦式水平振動消去
装置20を下床13上側に固定し、この上を上床12が
前記摩擦式水平振動消去装置20上を滑動する構造とし
たが、これに限ることなく、摩擦式水平振動消去装置2
0を上床12下側に固定し前記摩擦式水平振動消去装置
20が下床13上面を滑動する構造とする場合がある。
そして尚、表面をテフロン加工した。又は潤滑油24を
用いた滑り板たる平板状鋼板22及び回転球体23の何
れと使用する場合も摩擦式水平振動消去装置20として
上床12への水平加速度付与を防止するものである。そ
して、上床12と、下床13及び下床13の延長たる壁
14又は柱15及び下床上方突起18との間における弾
性的水平方向緩衝装置30は、上床12と壁14、柱1
5の何れか又は両者に取付けられた場合であつても、更
にバネ材31、ゴム材32その他多孔体等の何れの緩衝
材料を使用した場合であつても、これの一種以上を適宜
使用するときは、上床12の日常作業による振動及び地
震等の振動を防止し減衰せしめることができる。
第1図は本発明に係る上床免振方法を実施する上床12
の要部平面図にして第2図、第3図及び第5図乃至第7
図は何れも本発明に係る上床免振方法の実施例要部縦断
面図であり、第4図は本発明の実施例における上床〔B
〕と下床〔A〕との加速度相関を示す。 11=上床に配設する機械装置、12=上床、13=下
床、14=壁、15=柱、16=上床支持材、17=上
床下方突起、18=下方上方突起、20=摩擦式水平振
動消去装置、22=平板状鋼板、23=回転球体、24
=潤滑油、25=停止杆、26=停止窩、27=水平動
規制装置、30=弾性的水平方向緩衝装置、31=バネ
材、32=ゴム材、40=弾性的上下動緩衝装置、41
=防振ゴム、42=バネ材。
の要部平面図にして第2図、第3図及び第5図乃至第7
図は何れも本発明に係る上床免振方法の実施例要部縦断
面図であり、第4図は本発明の実施例における上床〔B
〕と下床〔A〕との加速度相関を示す。 11=上床に配設する機械装置、12=上床、13=下
床、14=壁、15=柱、16=上床支持材、17=上
床下方突起、18=下方上方突起、20=摩擦式水平振
動消去装置、22=平板状鋼板、23=回転球体、24
=潤滑油、25=停止杆、26=停止窩、27=水平動
規制装置、30=弾性的水平方向緩衝装置、31=バネ
材、32=ゴム材、40=弾性的上下動緩衝装置、41
=防振ゴム、42=バネ材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 建物の振動を、建物の上床と下床との間に介在させ
た水平摩擦係数の小なる摩擦式水平振動消去装置によつ
て、上床への伝達を減少し、建物の前記上床の周側に設
けた弾性体による弾性的水平方向緩衝装置により上床の
水平振動を減衰せしめ、前記摩擦式水平振動消去装置と
下床との間に介在させたバネ式弾性的上下動緩衝装置と
によつて上床の振動を静止せしめる上床の免振方法。 2 上床と下床との間における許容範囲内水平相対的移
動を水平動規制装置によつて防止し、下床が前記許容範
囲以上の水平方向相対的移動を生じるとき建物の振動を
、建物の上床と下床との間に介在させた水平摩擦係数小
なる摩擦式水平振動消去装置によつて上床への伝達を減
少し、建物の前記上床の周側に設けた弾性体による弾性
的水平方向緩衝装置により上床の水平振動を減衰せしめ
、前記摩擦式水平振動消去装置と下床との間に介在させ
たバネ式弾性的上下動緩衝装置とによつて上床の振動を
静止せしめる上床の免振方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51107208A JPS6059381B2 (ja) | 1976-09-09 | 1976-09-09 | 上床の免振方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51107208A JPS6059381B2 (ja) | 1976-09-09 | 1976-09-09 | 上床の免振方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5332925A JPS5332925A (en) | 1978-03-28 |
JPS6059381B2 true JPS6059381B2 (ja) | 1985-12-25 |
Family
ID=14453212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51107208A Expired JPS6059381B2 (ja) | 1976-09-09 | 1976-09-09 | 上床の免振方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6059381B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5836145B2 (ja) * | 1980-06-05 | 1983-08-06 | 三菱製鋼株式会社 | 免震床 |
JPS5836144B2 (ja) * | 1980-05-24 | 1983-08-06 | 三菱製鋼株式会社 | 免震床 |
JPS636360Y2 (ja) * | 1980-09-05 | 1988-02-23 | ||
JPS58189455A (ja) * | 1983-03-23 | 1983-11-05 | 株式会社大林組 | 上床の免振装置 |
JPS6286265A (ja) * | 1985-10-09 | 1987-04-20 | 株式会社竹中工務店 | 床免震装置 |
JPH0420105Y2 (ja) * | 1985-10-11 | 1992-05-08 | ||
JPS642943U (ja) * | 1987-06-25 | 1989-01-10 | ||
JP7129780B2 (ja) * | 2018-01-22 | 2022-09-02 | 大成建設株式会社 | 床免震システム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833622A (ja) * | 1971-09-02 | 1973-05-11 |
-
1976
- 1976-09-09 JP JP51107208A patent/JPS6059381B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833622A (ja) * | 1971-09-02 | 1973-05-11 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5332925A (en) | 1978-03-28 |
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