JP2001228286A - キャスクの制振装置 - Google Patents
キャスクの制振装置Info
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Abstract
て該キャスクを床面上に設置するにあたり、該キャスク
の設置スペースを最少限に保持して、地震等の大きな振
動の作用時においてもキャスクの転倒を回避し得る装置
を提供する 。 【解決手段】 使用済み燃料を収納し保管する有底筒状
のキャスクを、地震等の振動の伝達を制止する制振手段
を介して床面上に設置するように構成されたキャスクの
制振装置において、前記制振手段は、前記キャスクの底
面と前記床面との間に介装されて前記キャスクを該床面
に対して相対摺動させる滑動材からなりあるいは複数の
前記キャスクの間に振動を減衰させるためのダンパを介
装してなることを特徴とする。
Description
用済み燃料を収納し保管するための有底筒状のキャスク
を、地震等の振動の伝達を制止する制振手段を介して床
面上に設置するように構成されたキャスクの制振装置に
関する。
燃料は再処理することを原則としているが、将来的に再
処理設備の能力を上回る使用済み燃料の発生が予測され
ることから、使用済み燃料を再処理するまでの間、中間
的に貯蔵することにより原子燃料サイクルに柔軟性を与
えるようにしている。かかる使用済み燃料の中間的な貯
蔵を原子力発電所の敷地内で行う場合には、中性子の遮
蔽手段を施した有底筒状のキャスクに該使用済み燃料を
収納し、これを該敷地内に設置する手段が採られてい
る。
み燃料を有底筒状のキャスクに収納し、かかるキャスク
を多数原子力発電所の敷地内に設置して保管するにあた
っては、地震等の大きな振動が作用した際に該キャスク
が破損して内部から放射性物質が漏洩するのを確実に阻
止することが必須となる。そのためには、該キャスク
を、地震等の大きな振動が作用しても転倒しないように
設置する必要があるが、該キャスクを横置きにして安定
性の高い支持台で支持する方法が、かかるキャスク転倒
を阻止するのに有効である。しかしながら、前記のよう
にキャスクを横置きにして設置する手段にあっては、該
キャスクの設置スペースが多くなり、原子力発電所の敷
地内に多数のキャスクを並べて設置する場合には膨大な
設置スペースを必要とする。
用済み燃料を有底筒状のキャスクに収納して該キャスク
を床面上に設置するにあたり、該キャスクの設置スペー
スを最少限に保持して、地震等の大きな振動の作用時に
おいてもキャスクの転倒を回避し得る装置を提供するこ
とを目的とする。
決するため、請求項1記載の発明として、使用済み燃料
を収納し保管する有底筒状のキャスクを、地震等の振動
の伝達を制止する制振手段を介して床面上に設置するよ
うに構成されたキャスクの制振装置であって、前記制振
手段は、前記キャスクの底面と前記床面との間に介装さ
れて前記キャスクを該床面に対して相対摺動させる滑動
材からなることを特徴とするキャスクの制振装置を提案
する。請求項2記載の発明は、請求項1において、前記
滑動材が摺動する摺動面を、前記床面から一定範囲内に
おいて陥没させ、該摺動面と前記床面との段差部を前記
キャスクの水平移動のストッパとなしたことを特徴とす
る。
震等の振動がキャスクに作用した際には、キャスク1は
滑動材を介して、該振動に伴い発生する力の方向に床面
上を摺動するため、竪置きに設置されて垂直方向に長い
キャスクに大きな加速度及びこれに伴う慣性力が抑制さ
れ、かかる慣性力によるキャスク1の転倒の発生が回避
される。また、前記滑動材と床面との間に働く摩擦抵抗
により、前記キャスクに作用する振動が減衰せしめられ
る。従って、かかる発明によれば、地震等の振動作用時
にキャスクが滑動材を介して床面上を摺動することによ
り、該キャスクに大きな加速度及びこれに伴う慣性力が
働くのが抑制されるとともに、滑動材と床面との間に働
く摩擦抵抗によりキャスクに作用する振動が減衰せしめ
られ、これによってキャスクの転倒の発生が回避され
る。
納し保管する有底筒状のキャスクを、地震等の振動の伝
達を制止する制振手段を介して床面上に設置するように
構成されたキャスクの制振装置において、前記制振手段
は、複数の前記キャスクの間に振動を減衰させるための
ダンパを介装してなることを特徴とする。請求項4記載
の発明は、請求項3において、前記ダンパを、前記複数
のキャスクの間に複数個並列に介装してなることを特徴
とする。
量が異なり固有振動数が異なる複数個のキャスク間にダ
ンパを介装して、固有振動数が異なるキャスク間に生じ
る相対変位を減衰せしめることにより各キャスクの振動
を低減することができる。
納し保管する有底筒状のキャスクを、地震等の振動の伝
達を制止する制振手段を介して床面上に設置するように
構成されたキャスクの制振装置において、前記制振手段
は、前記床面との当接面が球状面に形成された球状体を
前記キャスクの下部に取り付けて構成されたキャスク組
立体からなることを特徴とする。かかる発明によれば、
キャスクと床面とが球状体の球状面を介して接触してい
るため、地震等による振動のロッキング時にキャスク側
と床面との衝撃が緩和される。
記載の発明の具体的構成に係り、請求項6記載の発明
は、請求項5において、前記球状体の球状面に対向する
前記床面を球状面に形成し、前記球状体の球状面と球状
に形成された面との間に、前記キャスクを前記球状体を
介して該球状の床面に対して相対摺動させる滑動材を介
装してなることを特徴とする。かかる発明によれば、地
震等の振動作用時にキャスク側の球状面が滑動材を介し
て球状の床面上を摺動することによって、滑動材と球状
の床面との間に働く摩擦抵抗により、キャスクに作用す
る振動が減衰せしめられる。
て、前記球状体の両端部と前記床面との間に、振動を減
衰させるためのダンパを介装してなることを特徴とす
る。かかる発明によれば、振動の作用時におけるキャス
ク側のロッキングが、ダンパによって減衰せしめられる
ことにより、キャスクの転倒が阻止される。
て、前記床面に、水平方向に延びる水平梁を立設し、該
水平梁と前記球状体の両端部との間に、振動を減衰させ
るためのダンパを介装してなることを特徴とする。かか
る発明によれば、水平方向に延びる水平梁と球状体の両
端部との間にダンパを介装しているため、振動の作用時
におけるキャスクの安定性が増し、キャスクの転倒がよ
り確実に阻止される。
5記載のキャスク組立体を複数個設けた制振装置に係
り、請求項9記載の発明は、請求項5において、前記球
状体を前記キャスクの下部に取り付けてなるキャスク組
立体の質量の異なるものを複数個設け、前記質量の異な
るキャスク組立体を、振動を減衰させるためのダンパを
介して連結してなることを特徴とする。請求項10記載
の発明は、請求項5において、前記球状体を前記キャス
クの下部に取り付けてなるキャスク組立体を複数個設
け、各キャスク組立体を振動を減衰させるためのダンパ
を介して連結し、前記球状体の端部と前記床面との間に
ばねを介装してなることを特徴とする。
て、前記球状体を前記キャスクの下部に取り付けてなる
キャスク組立体を複数個設け、各キャスク組立体を振動
を減衰させるためのダンパを介して連結し、前記ダンパ
を介して連結される複数個のキャスクの一方側に付加質
量を取り付けてなることを特徴とする。請求項12記載
の発明は、請求項5において、球状面の曲率半径が異な
るように形成された前記球状体を前記キャスクの下部に
取り付けてなるキャスク組立体を複数個設け、各キャス
ク組立体を、振動を減衰させるためのダンパを介して連
結してなることを特徴とする。
キャスクと床面とが球状体の球状面を介して接触してい
るため、地震等による振動のロッキング時にキャスク側
と床面との衝撃が緩和されるとともに、固有振動数が異
なる複数個のキャスク間にダンパを介装して、該キャス
クに生じる相対変位を減衰せしめて各キャスク組立体の
振動を低減することにより、地震等の振動によるキャス
ク組立体の転倒をより確実に防止できる。
項5及び請求項6記載の発明を拡張したものであり、請
求項13記載の発明は、請求項5において、前記球状体
を前記キャスクの下部に取り付けてなるキャスク組立体
を複数個設け、各キャスク組立体を、振動を減衰させる
ためのダンパを介して連結し、前記各キャスク組立体の
球状面に対向する前記床面を球状面に形成し、前記球状
体の球状面と球状に形成された前記床面との間に、前記
キャスクを前記球状体を介して該床面に対して相対摺動
させる滑動材を介装しなることを特徴とする。
いて、水平方向に延びる水平梁を前記床面に立設し、前
記ダンパを介して連結される複数のキャスク組立体の一
方に設けられている前記球状体の両端部と水平梁との間
に、ダンパ、ばね等の振動減衰手段を介装してなること
を特徴とする。
いて、前記キャスク組立体の一方側に付加質量を取り付
けてなることを特徴とする。請求項16記載の発明は、
請求項13において、前記複数のキャスク組立体は、前
記球状体の球状面の曲率半径を異なるように形成された
ことを特徴とする。
ば、地震等の振動作用時にキャスク側の球状面が滑動材
を介して球状の床面上を摺動することによって、滑動材
と球状の床面との間に働く摩擦抵抗によりキャスクに作
用する振動が減衰せしめられる。また、固有振動数が異
なる複数個のキャスク間にダンパを介装して生じる相対
変位を減衰せしめることにより、各キャスクの振動を低
減することができる。
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
る使用済み燃料収納用キャスクの制振装置の構成図、図
2は第2実施例を示す図1対応図、図3は第3実施例を
示す図1対応図、図4は第4実施例を示す図1対応図、
図5は第5実施例を示す図1対応図、図6は第6実施例
を示す図1対応図、図7は第7実施例を示す図1対応
図、図8は第8実施例を示す図1対応図、図9は第9実
施例を示す図1対応図、図10は第10実施例を示す図
1対応図である。また、図11は本発明の実施形態の第
11実施例を示す図1対応図、図12は第12実施例を
示す図1対応図、図13は第13実施例を示す図1対応
図、図14は第14実施例を示す図1対応図、図15は
第15実施例を示す図1対応図、図16は第16実施例
を示す図1対応図である。
済み燃料収納用キャスクの制振装置を示す図1におい
て、1は使用済み燃料が収納されるキャスクである。該
キャスクは中性子の遮蔽手段を施した多重壁の有底円筒
状体に構成されている。尚、該キャスク1は公知のもの
であるので、詳細な構造説明は省略する。2は前記キャ
スクが設置される床面であり、前記キャスク1は次に示
す制振手段を介して該床面2上に竪置きに設置される。
尚、以下の第2ないし第16実施例においても、前記キ
ャスク1は全て竪置きに設置される。3は滑りパッド
で、耐摩耗性が大きく摺動性の良好な材料からなり、前
記キャスク1の底面11に適当な間隔で複数枚固定され
ている。従って、該滑りパッド3は前記キャスク1とと
もに前記床面2上を水平方向に摺動可能となっている。
なお、前記とは逆に、前記滑りパッド3を床面2に固定
し、該滑りパッド3上に前記キャスク1を摺動可能に載
置してもよい。
記キャスク1に作用した際には、キャスク1は滑りパッ
ド3を介して、該振動に伴い発生する力の方向に床面2
上を摺動するため、竪置きに設置されて垂直方向に長い
キャスク1に大きな加速度が働くのが抑制され、これに
伴う慣性力も小さくなり、かかる慣性力によるキャスク
1の転倒の発生が回避される。また、前記滑りパッド3
と床面2との間に働く摩擦抵抗により、前記キャスク1
に作用する振動が減衰せしめられる。従って、かかる実
施例によれば、地震等の振動作用時にキャスク1が滑り
パッド3を介して床面2上を摺動することにより、該キ
ャスク1に大きな加速度及びこれに伴う慣性力が働くの
が抑制されるとともに、滑りパッド3と床面2との間に
働く摩擦抵抗によりキャスク1に作用する振動が減衰せ
しめられ、これによってキャスク1の転倒の発生が回避
される。
いては、前記第1実施例に加えて、前記滑りパッド3が
摺動する摺動面を、前記床面2から一定範囲内において
陥没させてくぼみ面4を形成し、該くぼみ面4と前記床
面2との段差部を前記キャスクの水平移動の係止部5と
している。図2の(A)は前記くぼみ面4を滑りパッド
3の全体にわたって形成した場合、(B)は滑りパッド
3の個々について形成した場合である。かかる実施例に
よれば、地震等の振動が前記キャスク1に作用した際に
おいて、前記キャスク1が滑りパッド3を介して前記く
ぼみ面4上を摺動する際に、前記係止部5がストッパの
機能をなし、キャスク1の滑り量を制限できる。また、
前記係止部5の勾配をなだらかに形成することにより、
前記キャスク1に、前記摺動に伴う衝撃荷重が発生する
のが防止される。
異なる2個のキャスク1a及び1bを、振動を減衰させ
るためのダンパ6を介して連結している。図において、
11a及び11bは前記各キャスク1a及び1bの下面
で、該下面11a及び11bが前記床面2上の摺動面と
なっている。前記ダンパ6は、図16(第16実施例)
に示すように、前記2個のキャスク1a及び1bの間に
2個(6a及び6b)あるいは3個以上並列に介装して
もよい。かかる実施例によれば、2個のキャスク1a及
び1bは、質量が異なるため水平振動に対する固有振動
数が異なる。このため、前記各キャスク1a及び1bに
振動が作用すると該各キャスク1a及び1b間に相対変
位が生じ、かかる振動による相対変位をダンパ6(ある
いは6a及び6b)によって減衰せしめる。従って、か
かる実施例によれば、質量が異なる2個のキャスク1a
及び1b間にダンパ6(6a及び6b)を介装して、固
有振動数が異なる2個のキャスク1a及び1b間に生じ
る相対変位を減衰せしめることにより各キャスク1a及
び1bの振動を低減することができる。
ャスク1の下部に、前記床面2と当接する下面が球状面
8に形成された球状体7を一体的に取り付けてキャスク
組立体100を構成している。かかる実施例によれば、
キャスク1と床面2とが球状体7の球状面8を介して接
触しているため、地震等による振動のロッキング時にキ
ャスク1側と床面2との衝撃が緩和される。
4実施例に加えて、前記キャスク1の下部に一体的に取
り付けられた球状体7の球状面8に対向する床面を球状
のくぼみ面10に形成し、該球状面8と球状のくぼみ面
10との間に、滑りパッド9を該くぼみ面10に沿って
敷設している。かかる実施例によれば、前記第4実施例
と同様な、振動のロッキング時におけるキャスク1側と
床面2との衝撃緩和作用に加えて、地震等の振動作用時
にキャスク1側の球状面8が滑りパッド9を介してくぼ
み面10上を摺動することによって、滑りパッド9とく
ぼみ面10との間に働く摩擦抵抗によりキャスク1に作
用する振動が減衰せしめられる。
4実施例(図4)に加えて、前記キャスク1の下部に一
体的に取り付けられた球状体7の両端部と前記床面2と
の間に、振動を減衰させるためのダンパ6、6を介装し
ている。かかる実施例によれば、振動の作用時における
キャスク1側のロッキングが、ダンパ6、6によって減
衰せしめられることにより、キャスク1の転倒が阻止さ
れる。
面2に、水平方向に延びる梁11を立設し、該梁11の
下面と前記球状体7の両端部上面との間に、振動を減衰
させるためのダンパ6、6を介装している。かかる実施
例によれば、前記第6実施例と同様に、振動の作用時に
おけるキャスク1側のロッキングが、ダンパ6、6によ
って減衰せしめられることにより、キャスク1の転倒が
阻止されるとともに、水平方向に延びる梁11と球状体
7の両端部との間にダンパ6、6を介装しているため、
振動の作用時におけるキャスク1の安定性が増し、キャ
スク1の転倒がより確実に阻止される。
と第4実施例とを組み合わせたもので、前記球状体7a
及び7bを前記キャスク1a及び1bの下部に取り付け
てなるキャスク組立体100の質量の異なるキャスク1
a及び1bを用いたものを2個設けて、該キャスク1a
とキャスク1bとの固有振動数を異ならしめ、該質量の
異なるキャスク1a及び1bの上部間を、振動を減衰さ
せるためのダンパ6を介して連結している。
にばね12を追加したもので、質量の異なるキャスク1
a及び1bを用いたキャスク組立体100を2個設け
(同一質量でもよい)、該キャスク1a及び1bの上部
間を、振動を減衰させるためのダンパ6を介して連結
し、一方側のキャスク組立体100の球状体7bの端部
と床面2との間にばね12を介装して、該キャスク1a
とキャスク1bとの固有振動数を異ならしめている。
施例に付加質量13を追加したもので、2個のキャスク
組立体100を構成するキャスク1a及び1bの上部間
を、振動を減衰させるためのダンパ6を介して連結し、
前記2個のキャスク組立体100の一方側(キャスク1
b側)に付加質量13を取り付けて、該キャスク1aと
キャスク1bとの固有振動数を異ならしめている。
施例において、一方側の球状体7bの形状を変化させた
もので、2個のキャスク組立体100を構成するキャス
ク1a及び1bの上部間を、振動を減衰させるためのダ
ンパ6を介して連結し、一方側のキャスク組立体100
の、球状面8bの曲率半径Rbを他方側の曲率半径Ra
と異なる(大きく)ように構成して、該キャスク1aと
キャスク1bとの固有振動数を異ならしめている。
キャスク1と床面2とが球状体7の球状面8を介して接
触しているため、地震等による振動のロッキング時にキ
ャスク1側と床面2との衝撃が緩和されるとともに、質
量が異なる(あるいは同一の)2個のキャスク1a及び
1b間にダンパ6を介装して、該キャスク1a及び1b
間に生じる相対変位を減衰せしめて各キャスク1a及び
1bの振動を低減することにより、地震等の振動による
キャスク組立体100の転倒をより確実に防止できる。
施例と第5実施例とを組み合わせたもので、球状体7a
及び7bをキャスク1a及び1bの下部に取り付けてな
るキャスク組立体100を2個設け、双方のキャスク組
立体100の上部間を、振動を減衰させるためのダンパ
6を介して連結し、前記各キャスク組立体100の球状
面8a及び8bに対向する前記床面を球状のくぼみ面1
0a及び10bに形成し、前記球状体の球状面8a及び
8bと球状に形成された前記くぼみ面10a及び10b
との間に、前記キャスク組立体100を前記球状体7a
及び7bを介して前記くぼみ面10a及び10bに対し
て相対摺動させる滑りパッド9、9を介装している。
実施例に水平方向の梁11及びばね12を追加したもの
で、水平方向に延びる梁11を前記床面2に立設し、前
記キャスク1a及び1b間に介装されたダンパ6を介し
て連結される2個のキャスク組立体100の一方側の球
状体7bの両端部上面と梁11との間に、ばね12、1
2を介装し、キャスク1a側とキャスク1bとの固有振
動数を異ならしめている。
実施例に、キャスク組立体100の一方側に付加質量1
3を追加したもので、キャスク1a及び1b間に介装さ
れたダンパ6を介して連結される2個のキャスク組立体
100の一方側に付加質量13を取り付けて、キャスク
1a側とキャスク1bとの固有振動数を異ならしめてい
る。
実施例において、2個のキャスク組立体100における
一方側の球状面8bの曲率半径Rbを他方側の球状面8
aの曲率半径Raよりも異なる(大きく)ように構成し
て、キャスク1a側とキャスク1bとの固有振動数を異
ならしめている。
ば、地震等の振動作用時にキャスク1a及び1b側の球
状面8a及び8bが滑りパッド9を介してくぼみ面10
a及び10b上を摺動することによって、滑りパッド9
とくぼみ面10a及び10bとの間に働く摩擦抵抗によ
りキャスク1a及び1bに作用する振動が減衰せしめら
れる。また、質量が異なる2個のキャスク1a及び1b
間にダンパ6を介装して、固有振動数が異なる2個のキ
ャスク1a及び1b間に生じる相対変位を減衰せしめる
ことができ、各キャスク1a及び1bの振動を低減する
ことができる。
の発明によれば、地震等の振動作用時にキャスクが滑動
材を介して床面上を摺動することにより、該キャスクに
大きな加速度及びこれに伴う慣性力が働くのが抑制され
るとともに、滑動材と床面との間に働く摩擦抵抗により
キャスクに作用する振動が減衰せしめられ、これによっ
てキャスクの転倒の発生が回避される。
量が異なり固有振動数が異なる複数個のキャスク間にダ
ンパを介装して、固有振動数が異なるキャスク間に生じ
る相対変位を減衰せしめることにより各キャスクの振動
を低減することができる。
の当接面が球状面に形成された球状体を前記キャスクの
下部に取り付けて構成しているので、キャスクと床面と
が球状体の球状面を介して接触することとなり、地震等
による振動のロッキング時にキャスク側と床面との衝撃
が緩和される。また請求項6記載の発明によれば、地震
等の振動作用時にキャスク側の球状面が滑動材を介して
球状の床面上を摺動することによって、滑動材と球状の
床面との間に働く摩擦抵抗により、キャスクに作用する
振動が減衰せしめられる。また請求項7記載の発明によ
れば、振動の作用時におけるキャスク側のロッキング
が、ダンパによって減衰せしめられることにより、キャ
スクの転倒が阻止される。さらに請求項8記載の発明に
よれば、水平方向に延びる水平梁と球状体の両端部との
間にダンパを介装しているため、振動の作用時における
キャスクの安定性が増し、キャスクの転倒がより確実に
阻止される。
ば、キャスクと床面とが球状体の球状面を介して接触し
ているため、地震等による振動のロッキング時にキャス
ク側と床面との衝撃が緩和されるとともに、固有振動数
が異なる複数個のキャスク間にダンパを介装して、該キ
ャスクに生じる相対変位を減衰せしめて各キャスク組立
体の振動を低減することにより、地震等の振動によるキ
ャスク組立体の転倒をより確実に防止できる。
よれば、地震等の振動作用時にキャスク側の球状面が滑
動材を介して球状の床面上を摺動することによって、滑
動材と球状の床面との間に働く摩擦抵抗によりキャスク
に作用する振動が減衰せしめられる。また、固有振動数
が異なる複数個のキャスク間にダンパを介装して生じる
相対変位を減衰せしめることにより、各キャスクの振動
を低減することができる。
ャスクを、地震等の大きな振動の作用時においても該キ
ャスクの転倒を防止して設置することが可能となり、該
キャスクの設置スペースを最少限に保持して、安全性の
高いキャスク収納装置を得ることができる。
み燃料収納用キャスクの制振装置の構成図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 使用済み燃料を収納し保管する有底筒状
のキャスクを、地震等の振動の伝達を制止する制振手段
を介して床面上に設置するように構成されたキャスクの
制振装置において、前記制振手段は、前記キャスクの底
面と前記床面との間に介装されて前記キャスクを該床面
に対して相対摺動させる滑動材からなることを特徴とす
るキャスクの制振装置。 - 【請求項2】 前記滑動材が摺動する摺動面を、前記床
面から一定範囲内において陥没させ、該摺動面と前記床
面との段差部を前記キャスクの水平移動のストッパとな
したことを特徴とする請求項1記載のキャスクの制振装
置。 - 【請求項3】 使用済み燃料を収納し保管する有底筒状
のキャスクを、地震等の振動の伝達を制止する制振手段
を介して床面上に設置するように構成されたキャスクの
制振装置において、前記制振手段は、複数の前記キャス
クの間に振動を減衰させるためのダンパを介装してなる
ことを特徴とするキャスクの制振装置。 - 【請求項4】 前記ダンパを、前記複数のキャスクの間
に複数個並列に介装してなることを特徴とする請求項3
記載のキャスクの制振装置。 - 【請求項5】 使用済み燃料を収納し保管する有底筒状
のキャスクを、地震等の振動の伝達を制止する制振手段
を介して床面上に設置するように構成されたキャスクの
制振装置において、前記制振手段は、前記床面との当接
面が球状面に形成された球状体を前記キャスクの下部に
取り付けて構成されたキャスク組立体からなることを特
徴とするキャスクの制振装置。 - 【請求項6】 前記球状体の球状面に対向する前記床面
を球状面に形成し、前記球状体の球状面と球状に形成さ
れた床面との間に、前記キャスクを前記球状体を介して
該球状の床面に対して相対摺動させる滑動材を介装して
なることを特徴とする請求項5記載のキャスクの制振装
置。 - 【請求項7】 前記球状体の両端部と前記床面との間
に、振動を減衰させるためのダンパを介装してなること
を特徴とする請求項5記載のキャスクの制振装置。 - 【請求項8】 前記床面に、水平方向に延びる水平梁を
立設し、該水平梁と前記球状体の両端部との間に、振動
を減衰させるためのダンパを介装してなることを特徴と
する請求項5記載のキャスクの制振装置。 - 【請求項9】 前記球状体を前記キャスクの下部に取り
付けてなるキャスク組立体の質量の異なるものを複数個
設け、前記質量の異なるキャスク組立体を、振動を減衰
させるためのダンパを介して連結してなることを特徴と
する請求項5記載のキャスクの制振装置。 - 【請求項10】 前記球状体を前記キャスクの下部に取
り付けてなるキャスク組立体を複数個設け、各キャスク
組立体を振動を減衰させるためのダンパを介して連結
し、前記球状体の端部と前記床面との間にばねを介装し
てなることを特徴とする請求項5記載のキャスクの制振
装置。 - 【請求項11】 前記球状体を前記キャスクの下部に取
り付けてなるキャスク組立体を複数個設け、各キャスク
組立体を振動を減衰させるためのダンパを介して連結
し、前記ダンパを介して連結される複数個のキャスクの
一方側に付加質量を取り付けてなることを特徴とする請
求項5記載のキャスクの制振装置。 - 【請求項12】 球状面の曲率半径が異なるように形成
された前記球状体を前記キャスクの下部に取り付けてな
るキャスク組立体を複数個設け、各キャスク組立体を、
振動を減衰させるためのダンパを介して連結してなるこ
とを特徴とする請求項5記載のキャスクの制振装置。 - 【請求項13】 前記球状体を前記キャスクの下部に取
り付けてなるキャスク組立体を複数個設け、各キャスク
組立体を、振動を減衰させるためのダンパを介して連結
し、前記各キャスク組立体の球状面に対向する前記床面
を球状面に形成し、前記球状体の球状面と球状に形成さ
れた前記床面との間に、前記キャスクを前記球状体を介
して該床面に対して相対摺動させる滑動材を介装しなる
ことを特徴とする請求項5記載のキャスクの制振装置。 - 【請求項14】 水平方向に延びる水平梁を前記床面に
立設し、前記ダンパを介して連結される複数のキャスク
組立体の一方に設けられている前記球状体の両端部と水
平梁との間に、ダンパ、ばね等の振動減衰手段を介装し
てなることを特徴とする請求項13記載のキャスクの制
振装置。 - 【請求項15】 前記キャスク組立体の一方側に付加質
量を取り付けてなることを特徴とする請求項13記載の
キャスクの制振装置。 - 【請求項16】 前記複数のキャスク組立体は、前記球
状体の球状面の曲率半径を異なるように形成されたこと
を特徴とする請求項13記載のキャスクの制振装置。
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JP2000039437A JP2001228286A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | キャスクの制振装置 |
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JP2000039437A JP2001228286A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | キャスクの制振装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=18562999
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001228286A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2000-02-17 JP JP2000039437A patent/JP2001228286A/ja active Pending
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