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JPS6056437B2 - 表面処理鋼板から成る絞りしごき罐及びその製造法 - Google Patents

表面処理鋼板から成る絞りしごき罐及びその製造法

Info

Publication number
JPS6056437B2
JPS6056437B2 JP55152980A JP15298080A JPS6056437B2 JP S6056437 B2 JPS6056437 B2 JP S6056437B2 JP 55152980 A JP55152980 A JP 55152980A JP 15298080 A JP15298080 A JP 15298080A JP S6056437 B2 JPS6056437 B2 JP S6056437B2
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JP
Japan
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tin
ironing
steel plate
iron alloy
alloy layer
Prior art date
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Expired
Application number
JP55152980A
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English (en)
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JPS5779163A (en
Inventor
勝宏 今津
聰明 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP55152980A priority Critical patent/JPS6056437B2/ja
Priority to US06/315,951 priority patent/US4454960A/en
Priority to GB8132589A priority patent/GB2089248B/en
Priority to KR1019810004190A priority patent/KR890001754B1/ko
Publication of JPS5779163A publication Critical patent/JPS5779163A/ja
Publication of JPS6056437B2 publication Critical patent/JPS6056437B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Rigid or semi-rigid containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material or by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/12Cans, casks, barrels, or drums
    • B65D1/14Cans, casks, barrels, or drums characterised by shape
    • B65D1/16Cans, casks, barrels, or drums characterised by shape of curved cross-section, e.g. cylindrical
    • B65D1/165Cylindrical cans
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/26Making hollow objects characterised by the use of the objects cans or tins; Closing same in a permanent manner

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、表面処理鋼板から成る絞りしこき罐及びその
製造法に関し、より詳細には、従来の錫めつき鋼板から
成る絞りしごき罐に比して錫めつき量を著しく少ないレ
ベルに保持しながら、しかも塗料密着性や耐腐食性を著
しく向上させた絞りしごき罐及びその製造法に関する。
金属素材をポンチとダイスとの間て絞り加工、次いでし
ごき加工に賦して得られる罐体は、罐胴部及び罐胴部と
罐底部との接続部に継目がなく、外観が良好て底蓋の巻
締及ひ継目形成などの操作が不要であり、また罐胴部が
薄肉化されていて、金属素材の量が少なくてよい等の利
点を有しており、飲料罐詰等の用途に広く使用されてい
る。この絞りしごき罐用の金属素材は、当然加工性の良
好な素材でなければならず、かかる見地からアルミニウ
ム板や錫めつき鋼板(ブリキ)のような比較的高価な金
属素材が一般に使用されている。この素材の内でも、錫
めつき鋼板についてJは、錫の資源枯渇の問題があり、
これに伴なつて錫のコストが年々高くなるという経済上
の制約から、錫めつき量を可及的に低減させることが望
ましいことである。しカルながら、錫めつき層は、錫め
つき鋼板の7絞りしごき加工に際して固体潤滑剤的作用
を行うこと及び加工後の罐体の腐食に対して保護被覆層
としての作用を行なうことから、このように錫めつき量
を低減させようとする試みは、加工性及び耐食性の見地
から制約を受ける。
かくして現在絞りしごき加工用の錫めつき鋼板としては
、#50乃至#100のぶりき(錫めつき量5.6乃至
11.2y/d)が実用に供せられているにすぎない。
本発明者等は、絞りしこき加工用の金属素材として錫め
つき量が従来の素材よりもかなり少ない0.05乃至2
.809/dの範囲内にある錫めつき鋼板を使用する場
合にも、絞りしごき加工で得られる絞りしごき加工カッ
プを一定の温度に加熱するときには、このカップ側壁部
表面の錫めつき被覆層が容易に錫一鉄合金層に転化され
ること及びこの側壁部表面に錫一鉄合金層を形成させる
と、この表面に錫めつき被覆層がそのまま残存する場合
に比して、罐体の塗料密着性や耐腐食性がむしろ著しく
向上することを見出し、本発明に到達した。この錫めつ
き層が極めて薄くすることにより、例えは210℃−3
峨の様な工業生産上、特に有利な一定の温度に短時間加
熱するときには、罐体側壁部表面の錫めつき被覆層を錫
一鉄合金層に転化させうることが本発明の特長となつて
おり、工業生産上特に有利てある。即ち、本発明の目的
は、従来の錫めつき鋼板から成る絞りしこき罐に比して
錫めつき量を著しく少ないレベルに保持しながら、しか
も塗料密着性や耐腐食性を著しく向上させた絞りしごき
罐及び−その製造法を提供するにある。
本発明の他の目的は、絞りしこき加工用の金属素材表面
が、絞りしごき加工時には、十分な固体潤滑剤的作用が
発現されるに十分な金属錫めつき層の状態に保持され、
一方絞りしごき加工終了後!には、塗料密着性及び耐腐
食性に優れた錫一鉄合金層の形に転化し得る絞りしごき
罐の製造法を提供するにある。
本発明によれぱ厚肉の表面処理鋼板から成る罐底部と該
罐底部よりも薄肉の表面処理鋼板から成3る罐胴部とか
ら成り、該罐胴部及び罐胴部と罐底部との接続部には、
継目を有しない絞りしごき罐において、該絞りしごき罐
は罐体側壁部に0.01乃至1.70y/イの錫を含む
表面層を有し、該表面層は、露出面積比が20%以上の
錫一鉄合金層を有4し、前記罐底部の表面は、錫めつき
被覆層から成ることを特徴とする絞りしごき罐が提供さ
れる。
本発明によれは更に、錫めつき鋼板をポンチとダイスと
の間で絞り加工及びしこき加工に賦することから成る絞
りしごき罐の製造法において、錫めつき鋼板として錫め
つき量が0.05乃至2.80y/d(7)錫めつき鋼
板を使用し、絞りしこき加工により得られる絞りしごき
カップを150℃以上の温度に加熱して、カップ側壁部
表面の錫めつき被覆層を錫一鉄合金層に転化させること
を特徴とする絞りしごき罐の製造法が提供される。本発
明を添付図面に示す具体例に基づき詳細に説明する。
1 本発明の絞りしごき罐の全体の構造を示す第1一A
図において、この罐体1は、全体として2で示す罐胴部
と全体として3で示す罐底部とから成つている。
この罐胴部2の側面及び罐胴部2と罐底部3との接続部
4には実質上継目が存在しな・い。罐胴部2は、後に詳
述するように、金属素材をポンチとダイスとの間で絞り
加工、次いでしごき加工することにより形成され、その
結果その厚みは、罐底部3よりも薄肉となつている。罐
胴部2の上方縁部には、所望によりネック5を介して厚
肉のフランジ6が設けられており、罐端部材(図示せず
)の周縁部との間に2重巻締が可能となつている。
また罐底部3には球面状の滑らかな突起(ドーム)7が
内方向に設けられていて、罐底部3が内容物の圧力によ
り外方に突出するのを防止して、罐体のすわりを良くす
るようになつている。又、第1−B図に示す罐体1″は
負内圧罐に於ける本発明の絞りしこきの全体の構造を示
すものであつて、罐胴部2の上方縁部には所望によりネ
ック5″を介して薄肉のフランジ6′が設けられており
罐端部材(図示せす)の周縁部との間に2重巻締が可能
となつている。更に罐底部3″には平面状の凹部7″が
内方向きに設けられていて罐底部3″が大気圧及び罐内
負圧による内方への突出を防止して罐体のすわりを良く
する様になつている。本発明の絞りしごき罐の重要な特
徴は、絞りしごき罐が全体として0.05乃至2.80
y/ボ、特に外表面が0.20乃至1.70、又内表面
が0.01乃至1.70V/dの錫を含む表面層を有し
、罐底部3の内外表面は錫めつき被覆層から成り、罐胴
部2の内外表面は露出面積比が20%以上特に25%以
上の錫一鉄合金層を有することに存する。
即ち、従来絞りしこき加工用の錫めつき鋼板は、既に前
述した通り錫めつき量の比較的多いものであつたが、本
発明によれば、絞りしごき罐の表面に存在する全錫量を
従来のものに比して著しく低いレベルとしながら加工性
を損わずに、錫一鉄合金化を容易にし、しかも罐体の塗
料密着性及び耐腐食性を顕著に向上させ得るものである
本発明のかかる作用効果の点からは、罐胴部表面が実質
的に錫一鉄合金層から成つていることが極めて重要とな
つてくる。即ち、罐底部3の断面を拡大して示す第2図
において、この底壁3は鋼板基質8、錫めつき被覆層9
及び該基質8と錫めつき被覆層9との間に介在する錫一
鉄合金層10から成つている。
また罐胴部2の側壁の断面を拡大して示す第3図におい
て、この側壁2は鋼板基質11及び鋼板基質上の錫一鉄
合金層12から成つており、この錫一鉄合金層12上に
は部分的に金属錫層13および露出鉄面14が存在して
いてもよい。この露出鉄面の部分に対しては、コーラの
ような鉄腐食型の内容品による孔食を防ぐための表面処
理が必要である。それゆえ耐腐食性を向上させるために
は、リン酸塩処理、リン酸クロム酸処理、クロム酸処理
等の一般的な表面処理を施こし、鉄面露出部を不働態化
しておくことが必要である。本発明において、罐胴側壁
2の錫一鉄合金層12の露出面積比とは、下記測定法に
より得た値SAを言う。
即ち、ポテンシオスタツト(定電圧電解装置)を用い、
飽和カロメル電極を参照電極とし、白金を対極とし用い
、炭酸水素ナトリウムてPH9.5とした。0.05規
定の無水炭酸ナトリウム水溶液中で、一定面積(例えば
1cイ)を露出させた被測定物の罐胴表面を最初に−2
00rT1■から一1450n1Vへ分極させ、次いで
−1450rT1Vから+400n1■へ分極させ、最
後に分極曲線を求めながら+400rT1■から−13
00n1Vへ分極させる。
いずれの場合も1000n1V/分の一定速度て連続さ
せ分極させる。この分極曲線を第4図に示す。なお測定
に先立ち被測定物の表面の汚れや酸化膜、表面処理皮膜
を除去するための前操作が必要に応じて行われる。この
分極曲線の−1000rT1Vから−1200rT1V
の間に最大3個のピークが認められ、最初に表われるピ
ークが、錫、次のピークが鉄、3番目のピークが錫一鉄
合金に起因したものである。錫一鉄合金層の露出面積比
SAは、第4図に示した如く、−1130rT]V付近
に表われた被測定サンプルの錫一鉄合金層のピーク高さ
をHspA/dとすればで定義する。
ここで定義される錫一鉄合金層の露出面積の比率は20
%以上、特に25%以上が望ましい。
第2図と第3図とを対比すれば明らかな通り、罐胴部2
の厚みは、絞りしごき加工を受けるため罐底部3の厚み
よりも薄く、これに関連して、絞りしこき加工後の罐胴
部表面に残存する錫めつき層の厚みも罐底部表面の錫め
つき層の厚みよりも当然薄肉となる。本発明によれば、
このように薄肉化された錫めつき層を、このままの形で
罐胴部表面に残存させるよりも、この錫めつき層を加熱
により錫一鉄合金層12に転化させることにより、塗料
等の密着性と、耐腐食性とがむしろ顕著に向上すること
が見出されたのである。錫一鉄合金層は、めつき層たる
金属錫と、基質としての鉄とが熱拡散することにより形
成される。
本発明においては、この熱拡散の程度が前述した露出面
積比が20%以上、特に25%以上となるように制御さ
れるのである。この錫一鉄合金層12は、コーラ等炭酸
飲料中ではわずかしか溶解しない。
又下地金属の鉄に対しては。電位が貴となるが、錫一鉄
合金と鉄との電位差は小さく、下地金属の鉄の腐食の程
度は小さく、わずかに面状に腐食される程度てある。又
ジュース類に対しては、この錫一鉄合金属は下地金属の
鉄を保護する。錫めつき量の少ない罐胴側壁の錫一鉄合
金層は極薄であり、その加工性がすぐれていて、かつ塗
料密着性が良いため、加工時に塗膜にクラックが入りに
くい。
罐胴側壁2に錫一鉄合金層12が形成されるに伴なつて
、罐底部3にも錫一鉄合金層10が形成されるが、この
罐底部の錫めつき層の厚みは、罐胴側壁部のそれに比し
て著しく大であり、かつ均一であるため、この錫一鉄合
金層10が表面に達・することは少なく、表面には錫め
つき被覆層9が残留しやすい。
本発明の絞りしごき罐において、罐底部3の厚みをD1
罐胴部2の厚みをdとしたとき、式で定義される。
しごき率(RO)は一般に40乃至80%、特に50乃
至70%の範囲にあるのが望ましく、またこれら各部の
厚みはの範囲にあることが望ましい。
更に錫一鉄合金層12の平均厚みは、一般に0.005
乃至0.2ミクロンの範囲にあるのが望ましく、錫と鉄
との原子比は、2:1乃至1:3の範囲にあるのが望ま
しい。
本発明の絞りしごき罐は、錫めつき量が0.05乃至2
.80y/イ(本明細書において錫めつき量と片面当り
のめつき量として定義される)、特に絞りしごき罐の外
表面となる面が1.00乃至2.80y/イ、又内表面
となる面が0.05乃至2.80y/イの範囲にある錫
めつき鋼板を使用し、この鋼板をそれ自体周知の操作に
従つてポンチとダイスとの間で絞り加工及びしごき加工
に賦し、得られる絞りしごきカップを150℃以上の温
度に加熱してカップ側壁部表面の錫めつき被覆層を錫一
鉄合金層に転化することにより形成される。
錫めつき鋼板としては、低炭素圧延鋼板に、前述した量
の錫を電気めつきさせたものが使用さ,れ、この錫めつ
き鋼板は、めつきしたままのマット板(ノーリフロー板
)でも或いはめつき後溶融処理を行なつたブライト板(
リフロー板)であつてもよい。
絞りしごき加工性の見地からは、前者のマット板が特に
有利である。又錫一鉄合金層に;転化するには後者のブ
ライト板が有利てある。本発明において、めつき量が上
述した範囲より少ない場合には、絞りしごき加工性が著
しく低下する傾向があり、一方、めつき量が上述した範
囲よりも多いと表面まで合金化するのに多大の熱量3が
必要となりかつ高価な錫の使用量を節約するという本発
明の目的に適さなくなる。絞りしごき加工は、それ自体
周知のポンチとダイスとの組合せを使用し、必要により
素材とダイスとの間に潤滑剤を供給してそれ自体公知の
手段クで容易に行うことができる。
しごき加工のしごき率は、前述した範囲とすることが望
ましい。加工後の絞りしごきカップを、150℃以上の
温度に加熱して、側壁部表面の錫めつき層を錫一鉄合金
層に転化させる。金属錫と鉄との拡散による合金層の形
成は、錫の溶融温度(23(代))以上で活発に生じる
が、この溶融温度よりも低くても150℃以上であれば
、全段接の場合のように、熱拡散による合金層の形成が
進行する。罐胴側壁部の前述した錫一鉄合金層の露出面
積比が20%以上となる加熱条件は、罐胴側壁部に残存
している錫めつき量によつて異なり、残存錫めつき量が
少ない程与える熱エネルギーは少なくてよい。現在実ノ
用に供されている前述した#50乃至#100の錫めつ
き鋼板から成形した罐体では、罐胴側壁部に残存する錫
めつき量が多い為、錫一鉄合金層の露出面積比を20%
以上とするには、多大の熱エネルギーを与える必要があ
り実用的ではない。これに比し、該請求範囲内の罐胴側
壁部の残存錫めつき量であれば、150゜C乃至300
゜Cで1聞′乃至1紛間の加熱条件の組み合わせの適当
な条件を選択すれば錫一鉄合金層の露出面積比を20%
以上に簡単にてき、実用的価値は大きい。
加熱処理は普通1回の処理で錫一鉄合金層の露出面積比
を20%以上とするが、所望によつては2段以上の多段
で行なつてもよい。
また、加熱処理を別個の工程として行なう代りに絞りし
ごき罐の製造上の加熱工程をもつて代替することもでき
る。
例えば、脱脂後の加熱乾燥工程や塗料、インキの焼付工
程を、上述した条件が満足されるように変更することに
よつて、錫一鉄合金層を形成するための処理を兼ねさせ
ることもできる。本発明を次の例て説明する。
実施例1 素板厚0.32Tm1硬度T−2、表面粗さRalμM
..錫付着量1.68q/d(内,外面)のブライト鍍
金鋼板を約130Trrfnの径の円板に打抜き、常法
に従い絞りポンチと絞りダイスの間で内径が約53萌の
コップ状に成形する。
次いでしごきポンチと、しごきダイスとの組合せでしご
き加工した。
この罐胴の諸寸法及び物性値は次の通りである。 底壁
部厚み(D) 0.32噸 胴壁部厚み(d) 0.10wgnしこき率(
RD) 68.7% 罐胴内径
537m 罐胴高さ 1357nm 罐胴容積
300m1錫一鉄合金層露出面積比2
〜5% この罐胴を内外面脱脂洗浄後、濃度2.5%のリン酸の
ナトリウム塩水溶液を80℃で208′間罐胴の内外面
にスプレーし、表面処理皮膜を形成させた。
その後エポキシユリア系の塗料を塗装した。合金層生成
のための熱処理条件としては、塗装前に210℃−3分
間の処理を施した。この時の錫一鉄合金層露出面積は、
約30%を呈した。塗膜密着力を表示するTビール強度
は1.5〜2.0kg/Cwiを示した。しかる後罐胴
に炭酸飲料(コーラ)を充填し、罐蓋を二重巻締し、罐
詰とした後、50℃の貯蔵試験に賦した。1週間及び6
ケ月間保存後、開罐し、罐内面を観察し評価した。
その結果、本発明の罐体は、1週間後は勿論のこと、6
ケ月貯蔵後においても罐胴の孔食は認められず、更に塗
膜剥離等の異常も認められなかつた。
また、外面塗料との密着性を評価するために、ホワイト
コート及び仕上ニスを罐外面に施した本発明の罐体に低
果汁入炭酸飲料の内容物を充填し罐詰にした後、キヤン
ウオーマー或いはパストライザー等で加温・加熱殺菌処
理に賦したが、本発明の罐体は、これらの熱サイクルを
受けても、ホワイトコート、仕上ニスの剥離等は見られ
ず何ら異常がなかつた。更に本発明の優れた効果を萌ら
かにするために下記の変更以外は、上記実施例1と同様
にして、本発明以外の対照罐体を調整した。
(1)対照罐体A 錫付着量を11.2y/771′とした以外は、実施例
1と同様の罐体(2)対照罐体B 錫付着量を5.6y/7TIとした以外は、実施例1と
同様の罐体上記2種の対照罐体及び実施例1の罐体につ
いて、錫一鉄合金層露出面積比と塗膜密着力(Tビール
強度)を罐胴内面側について比較評価した。
上記、比較結果からも明らかな様に、錫一鉄合金層露出
面積が塗膜密着力に影響することが確認され、本発明の
範囲内に選択することによつて、優秀な罐体が得られる
ことが明らかになつた。実施例2実施例1同様の素板を
内・外表面の錫付着量を外表面1.70y/イ、内表面
0.56y/dとして、絞りしごき罐胴を調製し、実施
例1と全く同一の工程により罐体を作成し、塗膜密着力
を測定したところ1.3k9/CTn以上の強度を示し
た。
この時の錫一鉄合金層露出面積比は外表面で70%、内
表面て80%と高い比率を呈した。実施例3 耐内容物適性を評価するために、実施例1の罐胴及び対
照A,Bの罐胴を洗浄後、PH4.5.濃度2.5のリ
ン酸のナトリウム塩水溶液を80゜Cて20秒間罐胴の
内外面にスプレーし、表面処理皮膜を形成させ、鉄面を
不動態化した。
合金層生成化のために255℃約9叱2間の加熱を行な
つた。しかる後エポキシユリア系塗料を罐胴に塗装した
。比較評価するために、内容物として炭酸飲料(コーラ
系、クエン酸系)を充填し、50℃の貯蔵庫で6ケ月間
保存した後開罐し、鉄溶存量の測定と、孔食の状況を観
察した。これらの罐胴のコーラ系内容品の腐食部は、ネ
ックイン部の巻締近傍及ひ巻締加工部であつた。
孔食発生部位はネックイン部の巻締近傍であつた。上記
結果より、本発明の罐体は耐内容物適性においても、何
ら異常が認められず十分な罐性能を有することが確認さ
れた。
実施例4 素板厚0.30WL1硬度T−2112、表面粗さRa
lμM..錫付着量2.24y/イ(内,外面)のマッ
ト鍍金鋼板を径145Tfr!Fiの円板に打抜き、常
法に従い、絞りポンチとダイスの間で内径が約72.2
T1Unのコップ状に成形する。
次いで、このコップ状成形物を再工程に賦した後、再絞
りによるコップ状成形物(内径約65.4wm)を実施
例1と同様にしこき加工に施した。
この罐胴の諸寸法及び物性値は次の通りである。 底壁
部厚み(D) 0.30T!Un胴壁部厚み(d
) 0.0gIrgnしこき率(Rd)
70% 罐胴内径 65.4顛 罐胴高さ 122順 罐胴容積 410m1 錫一鉄合金層露出面積比 0% この罐胴を実施例3と同様加熱サイクルを施した。
この時の錫一鉄合金層露出面積比は25〜30%の高い
比率を呈した。この罐胴を実施例3と同様に塗装を施し
た後に塗膜密着力を測定した結果、ビール強度で1.5
k9/Cm以上の優れた密着力を呈し、マット板を使用
した罐体においても良好であることが確認された。
実施例5 実施例2に従つて、錫付着量を調製した。
外面付着量1.70y/Nf、内面付着量1.12y/
dとし、外面に対しては加工性を、内面については二次
的な耐食性を向上させることを目指し、両面付着量.の
異なるマット鍍金鋼板を調整した。罐胴の製法は、実施
例1に準するものを製作した。
その結果、しごき加工においても何らトラブルが発生せ
す、加熱サイクルの拡散状態も良好で、錫一鉄合金層露
出面積比が内面35%又外面35%を得ることができた
。実施例3同様、炭酸飲料を充填し長期保存に賦し、1
2ケ月後開罐したが、罐内面には何ら異常は確認されな
かつた。
又、外面の塗料密着性を評価するために1.5%濃度の
塩水噴霧テストを行なつた。
そのテストに供した結果、1週間後においても外面塗膜
の剥離は確認されなかつた。
j実施例6 実施例4て調製した罐胴を、加熱サイクル250℃、約
308の条件に賦したところ、錫一鉄合金層露出面積比
が内外面共70%以上の優れた促進結果を得た。
罐胴を使つて、塗膜密着性テストを行なつたところTビ
ール強度で1.5k9/Cm以上の強さを示した。
更に耐食性テストでもコーラ、液いずれにおいても何ら
異常が認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1−A図は、罐底部が曲面をなしている場合における
本発明の絞りしごき罐の全体の構造を示す図、第1−B
図は、罐底部がフラットな面をなしている場合における
本発明の絞りしこき罐の全体の構造を示す図、第2図は
、本発明の絞りしごき罐の罐底部を拡大して示す断面図
、第3図は、本発明の絞りしこき罐の罐胴部の側壁を拡
大して示す断面図、第4図は、罐胴表面の分極曲線を示
し、引照数字1は罐体、2は罐胴部、3は罐底部、4は
罐胴部と罐底部の接続部、5はネック、6はフランジ、
7は突起(ドーム)、8は鋼板基質、9は錫メッキ被覆
層、10は錫一鉄合金層、11は鋼板基質、12は錫一
鉄合金層、13は金属錫層、14は露出鉄面を夫々示す

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面処理鋼板を絞りしごき加工に賦することにより
    得られ、相対的に厚肉の罐底部と相対的に薄肉の罐胴部
    とから成り、該罐胴部及び罐胴部と罐底部との接続部に
    は継目を有しない絞りしごき罐において、該絞りしごき
    罐の罐胴部は0.01乃至1.70g/m^2の錫を含
    む表面層を有し、該表面層は露出面積比が20%以上の
    錫−鉄合金層を形成し、且つ該罐底部の表面は錫めつき
    被覆層から成ることを特徴とする絞りしごき罐。 2 前記絞りしごき罐の罐胴部は外表面に0.20乃至
    1.70g/m^2の錫を含む表面層、内表面に0.0
    1乃至1.70g/m^2の錫を含む表面層を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の絞りしごき
    罐。 3 錫めつき鋼板をポンチとダイスとの間で絞り加工及
    びしごき加工に賦すことから成る絞りしごき罐の製造法
    において、錫めつき鋼板として錫めつき量が0.05乃
    至2.80g/m^2の錫めつき鋼板を使用し、しごき
    加工により得られる絞りしごきカップを150℃以上の
    温度に加熱して、カップ側壁部表面の錫めつき被覆層を
    錫−鉄合金属に転化させることを特徴とする絞りしごき
    罐の製造法。 4 錫めつき鋼板として、絞りしごき罐の外表面となる
    面が1.00乃至2.80g/m^2の錫めつき量及び
    内表面となる面が0.05乃至2.80g/m^2の錫
    めつき量を有する錫めつき鋼板を使用する特許請求の範
    囲第3項記載の製造法。
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