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JPS6050177B2 - 液晶化合物 - Google Patents

液晶化合物

Info

Publication number
JPS6050177B2
JPS6050177B2 JP9104277A JP9104277A JPS6050177B2 JP S6050177 B2 JPS6050177 B2 JP S6050177B2 JP 9104277 A JP9104277 A JP 9104277A JP 9104277 A JP9104277 A JP 9104277A JP S6050177 B2 JPS6050177 B2 JP S6050177B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
acid
ester
trans
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9104277A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5427546A (en
Inventor
孝 犬飼
滋 杉森
英雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP9104277A priority Critical patent/JPS6050177B2/ja
Publication of JPS5427546A publication Critical patent/JPS5427546A/ja
Publication of JPS6050177B2 publication Critical patent/JPS6050177B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なエステル系液晶化合物及びその混合物に
関するものである。
周知のように液晶表示素子を一般的用途に使用するため
には、それに使用する液晶材料はなるべく広い温度範囲
にわたつて液状状態を保持し、かつ安定なものであるこ
とが要求される。
これ等の要求を満たすのは単一化合物では難しく数種の
液晶化合物を混合物を利用するのが現在のところ一般的
である。本発明はこの様は目的に使用することの出来る
新規な液晶化合物で、室温付近に於てネマチツク状態を
呈し、各種液晶素子方式に使用するネマチツク液晶体の
成分として非常に有用なものである。ドイツチヤー等は
東独特許WP105701に於て何種類かのトランスー
4−n−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸のp−アル
キルフェニルエステルについて記している。即ち、上記
の化合物に於てp−アルキル基がエチル基のもの(p−
エチルフェニルエステル)のネマチツク液晶温度範囲は
29〜42’C、p−アルキル基がn−プロピル基のも
ののネマチツク液晶温度範囲は43〜440C、p−ア
ルキル基がn−ペンチル基のものでは36〜480Cの
ネマチツク液晶温度範囲であることが記載されている。
これらの化合物は化学的に安定ですぐれているが実用的
に使用するには、より低融点であり、かつより高い透明
点(N−I点)を持つものが望まれる。この様な観点か
ら、本発明者らはp−アルキル基が更に長いトランスー
4−n−ベンチルシクロヘキサンカルボン酸のp−nへ
ブチルフェニルエステルを合成したが、このものの結晶
は37℃で融解してスメチツク液晶となり47℃でスメ
チツクからネマチツク状態に変り、51℃で透明液体と
なり、ネマチツク液晶としては、かえつて好ましくない
傾向であることがわかつた。このことはこの系統の液晶
ではフェニル基のp−アルキル基を長くすることによつ
てスメチツク状態をとる傾向が強くなることを示唆して
いる。そこで本発明者らはフェニル基につくアルキル基
の鎖の長さが短かく、かつより広いネマチツク温度範囲
をもォ*つ同系の化合物を探索した結果、シクロヘキサ
ン環につくアルキル基の長さを短かくした場合により好
ましい化合物が得られることを見出し本発明に到達した
。即ち、本発明は次の一般式(1)で表わされるトラン
スー4−ブチルシクロヘキサンカルボン酸のp−n−ア
ルキルフェニルエステル及びそれを含む混合物である。
(但し上式に於てmは4〜7の整数を示す)この化合物
は後に実施例に示す様な方法で製造されるがその様にし
て得られた(1)式でm=4,5,6,7,8の化合物
のネマチツク範囲を第1表に示す。
上記中m=8の化合物はネマチツク状態をとることなく
スメチツク状態のみをとリネマチツク液晶として使用す
ることできない。
それ以外のm=4,5,6,7の化合物はいずれもトラ
ンスー4一n−ペンチルシクロヘキサカルボン酸のp−
アルキルシアノフェニルエステル(但しアルキル基はエ
チル、プロピル、ペンチル)に比較して融点が低いとい
う好ましい特徴がある。次に本化合物の2〜4成分を混
合した液晶材料の例を第2表に示す。
これは1つの化合物を単独で取扱うよりもこの様に2〜
4成分の混合液晶材料としておいた方が、更に他のネマ
チツク液晶と混合し使用する場合に便利だからである。
C−N点は過冷却状態をとる傾向が強いため正確な測定
が困難であつたが、いずれの混合物も単一の化合物のC
−N点よりも低くなつていることは確かである。
又ネマチツク温度の上限であるN一I点はこれではまだ
低いので他のN−1点の高いネマチツク液晶との混合に
よつて改良することが出来る。例えば先のトランスー4
−n−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸p−n−ペン
チルフェニルエステル(C−N点36−C,N−1点4
8他、トランスー4−n−ペンチルシクロヘキサンカル
ボン酸p−エトキシフェニルエステル(C一N点35.
1−C,N−1点75.1テC),トランスー4一n−
ペンチルシクロヘキサンカルボン酸p−エトキシフェニ
ルエステル(C−N点56℃,N−1点85.5℃)等
がこの様な目的で混合するのに好ましい化合物である。
この様にして得られた液晶混合物は誘電異方性が負であ
りMBBM(メトキシベンジリデンブチルアニリン)で
代表されるシッフ系の化合物と異なつて化学的に極めて
安定で、かつ無色であり、又粘度が低いので表示の応答
速度がより早くなり利点がある。
次にこれ等の液晶混合物の用途についてその代表的なも
のを示すと、1いわゆるDAP(DefOrmatjO
nOfAllgnedPhase)方式による電気光学
素子に用いる液晶材料のベースとしての利用上記の液晶
混合物に誘電率異方性の値が大きな負の値である液晶例
えば4−(2−メチルブチル)ビフェニルー4″一カル
ボン酸の4−n−ヘプチルー2−シアノフェニルエステ
ルを添加,することによりDMP表示が出来る。
(実施例5)。2記憶型表示用液晶ベースとしての利用 前記の液晶混合物にコレステロール誘導体例えばコレス
テリールオレイルカーボネートを添加することによつて
フォーカルコニック(FOcal−COnic)な白独
状態とプレナー(Planar)な透明状態を利用する
記憶型表示のための液晶材料が得られる。
3捩れネマチツク型表示用液晶としての利用前記の液晶
混合物と正の誘電異方性を有する液晶と混合することに
よつて捩れネマチツク型表示(TND)用の液晶の作動
特性を改良することが出来る。
後記実施例7はTND用液晶の駆動電圧を調節するため
に使用した例である。以下に本発明の化合物の型造方法
及びその利用方法について実施例により更に詳細に説明
する。実施例1〔(1)式に於てm=4の化合物の製造
〕p−n−ブチル安息香酸900y,酢酸700mL,
酸化白金触媒129を10eのステンレス製オートクレ
ーブに入れ水素圧20〜5幌圧の下で60℃に加熱攪拌
し、ほぼ理論量の水素が吸収され終るまで反応させる。
脱気後、オートクレーブを開き触媒を除去し、酢酸を溜
去すると残留物約920yが得られる。このものは主と
してシスー4−n−ブチルシクロヘキサンカルボン酸よ
りなる。このものを7eのN−メチルー2−ピロリドン
、ナトリウムメトキシド450qとともに200℃で1
叫間加熱攪拌後冷却し、水15eを加え塩酸で酸性とし
た後3′のヘキサンで抽出する。ヘキサン溶液を水洗し
たのちヘキサンを溜去し、目的物を減圧蒸留する。沸点
136〜138しC(1.5wrftHg)で収量90
0gであつた。このものは少量のシス体を含むトランス
ーn−4−シクロヘキサンカルボン酸である。次いでこ
の100yに塩化チオニル90f!を加え1時間ウォー
タバス上で加熱したのち過剰の塩化チオニル溜去する。
残溜物はトランスー4−n−ブチルシクロヘキサンカル
ボン酸酸塩化物である。この酸塩化物をp−n−ブチル
フェノール81yをピリジン150mtにとかした溶液
に加え50℃で1時間反応させた後氷冷下に塩酸を加え
て酸性としてからトルエンで抽出し、その抽出液を水洗
、稀苛性ソーダ溶液による洗浄、再水洗を経てからトル
エンを溜去し、エタノールより再結晶して76Vの無色
結晶、即ちトランスー4−n−ブチルシクロヘキサンカ
ルボン酸のp−n−ブチルフェニルエステルを得る。
この結晶は24.5゜Cで一旦融解したのち融点25.
2℃の新しい結晶を生じる。
又このものはモノトロピツク液晶でN−1点は20′C
である。元素分析値は次の通り理論値とよく一致し、目
的物であることが確められた。 分析値 理論値
(C2lH32O2として)C79.5%
79.69%HlO.2O%
10.19%実施例2〜4,参考例1実施例1で
得られたトランスー4−n−ブチルシクロヘキサンカル
ボン酸と夫々相当するアルキル基を有するp−アルキル
フェノールを使用して(1)式m=5,6,7,8の化
合物を実施例1と同様の方法で製造した。
すべて無色結晶でありその各々の元素分析、赤外線吸収
スペクトル、ノNMRスペクトルは構造式として矛循し
ていない。又これ等の化合物の液晶温度範囲は先の第1
表に示す通りである。実施例5 トランスー4−n−ブチルシクロヘキサンカル7ホン酸
p−n−ブチルフェニルエステル((1)式でm=4の
もの) (至)部トランスー4−n−ブチ
ルシクロヘキサンカルボン酸p−n−ペンチルフェニル
エステル((1)式でm=5のもの) (
イ)部クトランスー4−n−ブチルシクロヘキサンカル
ボン酸p−エトキシフェニルエステル (イ)部
トランスー4−n−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸
p−エトキシフェニルエステル 2(2)4−(2−
メチルブチル)ビフェニルー4″一カルホン酸4−n−
ヘプチルー2−シアノフェニルエステル(製法は参考例
2に示す) 11部よりなる混合液晶を調製し、
この混合液晶を垂直配向表面処理した2枚のネサガラス
を組も合ぜて作つたセルに封入すると、液晶は均一に垂
直配向し、平行ニコル配置した2枚の直線偏光子の間に
挟んで観祭すると光を透過する。
ネサ膜に電圧を印加して観察するといわゆるDAP効果
により光が遮蔽される。この際応答の閾電圧は2.7V
,飽和電圧は3■であつた。参考例2〔4−(2−メチ
ルブチルビフェニルー4″一カルボン酸4−n−ヘプチ
ルー2−シアノフェニルエステルの合成〕4−(2−メ
チルブチル)ビフェニルー4′一カルボン酸は本出願人
の出願にかかわる特願昭50−44496号(特開昭5
1−122045号)に記載した合成法に準じた方法に
より合成した。
このものは融点22rC,透明点245℃である。一方
、4−n−ヘプチルー2−シアノフェノールは4−n−
ヘプチルー2−ブロムフェノールとシアン化第1銅をN
−メチルー2−ピロリドン中で200℃で4時間反応さ
せることにより合成し。これは融点87℃の淡黄色の結
晶である。4−(2−メチルブチル)−ビフェニルカル
ボン酸に塩化チオニルの過剰を加え、1時間還流加熱し
て酸クロライドに変え、過剰の塩化チオニルを溜去して
からピリジン過剰の存在下で当モルの4−ヘプチルー2
−シアノフェノールと反応させた。
生成物をエタノールより再結晶することにより4−(2
−メチルブチル)−ビフェニルー4′−.カルボン酸4
−ヘプチルシアノフェニルエステルが無色の結晶として
得られた。融点(C−N点)44℃,透明点68゜Cで
あつた。又元素分析値は次の通りで理論値とよく一致し
ている。 分析値 理論値(C32H37O2とし
て)C82.O% 82.18%H
8.O% 7.98%これを実
施例5の液晶組成物の一成分として使用した。
実施例7 p−n−ペンチルーp″−シアノビフェニル45%p−
n−ヘプチルーp′−シアノビフェニル
3.0%p−n−オクチルオキシ
ーp″−シアノビフェニル
15%p−n−ペンチルーp″−シア
ノターフエニル
10%なる組成の液晶混合物は−10℃〜60℃のネ
マチツク温度範囲を有し、TND(捩れネマチツク表示
)方式による電気光学効果の閾電圧は1.4V,飽和電
圧は2.1Vであ(25℃)。
この液晶組成物70部にトランスー4−シクロヘキサン
カルボン酸p−エトキシフェニルエステル加部、トラン
スーnフーブチルシクロヘキサンカルボン酸p−n−ヘ
プチルフェニルエステルw部を加えて混合して得られる
液晶組成物は−20℃〜62′Cのネマチツク温度範囲
を有し、TND方式の効果の閾電圧は1.8■,飽和電
圧は2.5Vであり、又もとの組成物に比ら・ぺてダイ
ナミック駆動の特性がすぐれたものになる。実施例8 トランスー4−n−ブチルシクロヘキサンカルボン酸p
−n−ブチルフェニルエステル ((1)式でm=4
の化合物) 2娼トランスー4−n−ブチルシクロ
ヘキサンカルボン酸p−n−ペンチルフェニルエステル
((1)式でm=5の化合物) 2娼トランス
ー4−n−ブチルシクロヘキサンカルボン酸p−n−ヘ
キシルフェニルエステル ((1)式でm=6の化合
物) 2娼トランスー4−n−ブチルシクロヘキサ
ンカルボン酸p−エトキシフェニルエステル 2娼4
−(2−メチブチル)ビフェニルー4″一カルボン酸4
−n−ペンチルフェニルエステルw部4−(β−n−プ
ロピルオキシ)エトキシ安息香酸4′−シアノフェニル
エステル1CyIffI)を混合して得られる液晶組成
物は正の誘電率異方性を有する液晶であり、そのネマチ
ツク液晶温度範囲は2〜56でCである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )(上式に於
    てmは4〜7の整数を示す)で表わされるトランス−4
    −n−ブチルシクロヘキサンカルボン酸のp−アルキル
    フェニルエステル。 2 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)(上式に於て
    mは4〜7の整数を示す)で表わされる化合物の少くと
    も1種を含むことを特徴とするネマチツク液晶材料。
JP9104277A 1977-07-29 1977-07-29 液晶化合物 Expired JPS6050177B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9104277A JPS6050177B2 (ja) 1977-07-29 1977-07-29 液晶化合物

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JPS5427546A JPS5427546A (en) 1979-03-01
JPS6050177B2 true JPS6050177B2 (ja) 1985-11-07

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ID=14015438

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6069188A (ja) * 1984-08-03 1985-04-19 Hitachi Ltd 時分割駆動液晶表示装置
JPH04351336A (ja) * 1991-07-26 1992-12-07 Atsugi Unisia Corp 自動車用ショックアブソーバ
US5831118A (en) * 1996-06-18 1998-11-03 Katayama Seiyakusyo Co., Ltd. Epimerization of 2- or 4- substituted cyclohexanecarboxylic acids

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JPS5427546A (en) 1979-03-01

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