JPS604251B2 - 鋼部品の部分焼入法 - Google Patents
鋼部品の部分焼入法Info
- Publication number
- JPS604251B2 JPS604251B2 JP7465077A JP7465077A JPS604251B2 JP S604251 B2 JPS604251 B2 JP S604251B2 JP 7465077 A JP7465077 A JP 7465077A JP 7465077 A JP7465077 A JP 7465077A JP S604251 B2 JPS604251 B2 JP S604251B2
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- JP
- Japan
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- radial surface
- transformation
- quenched
- hrc
- temperature
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、環状鋼部品の部分焼入法、特に、所定焼入
温度に均一加熱後、競入れたくない蓬面と焼入れたし、
径面を別個に冷却して、暁入れたくない怪面の硬度をH
RC30〜50に、焼入れたし、蓬面の硬度をHRC6
0以上にする方法に関するものである。
温度に均一加熱後、競入れたくない蓬面と焼入れたし、
径面を別個に冷却して、暁入れたくない怪面の硬度をH
RC30〜50に、焼入れたし、蓬面の硬度をHRC6
0以上にする方法に関するものである。
一般に環状の鋼部品、例えば軸受軌道輪は全体に嫁入硬
化されているのが普通であるが、たとえばマストローラ
ー兼用軸受のように、外輪外怪面がマスト材(比較的低
硬度)と直接、接触して使われるため、マスト材の摩耗
を考慮した場合は軸受軌道論の外径面のみが低硬度であ
ることが望まれる。
化されているのが普通であるが、たとえばマストローラ
ー兼用軸受のように、外輪外怪面がマスト材(比較的低
硬度)と直接、接触して使われるため、マスト材の摩耗
を考慮した場合は軸受軌道論の外径面のみが低硬度であ
ることが望まれる。
そこで、軸受メーカーでは、その要求に対応すべ〈、浸
炭鋼を用いて外径面に防浸炭処理をおこなった後に浸炭
暁入をしたり、また炭素鋼を用いて軌道面のみを高周波
競入をおこなったりしている。しかしながら防浸炭競入
は作業時間が長く多くのエネルギーを必要としコスト高
に、又高周波焼入の場合も高周波という高価な装置を必
要とする。この発明は、上記従来例の欠点に鑑み開発し
たもので、以下この発明の構成を添附の図面に従って説
明すると次の通りである。
炭鋼を用いて外径面に防浸炭処理をおこなった後に浸炭
暁入をしたり、また炭素鋼を用いて軌道面のみを高周波
競入をおこなったりしている。しかしながら防浸炭競入
は作業時間が長く多くのエネルギーを必要としコスト高
に、又高周波焼入の場合も高周波という高価な装置を必
要とする。この発明は、上記従来例の欠点に鑑み開発し
たもので、以下この発明の構成を添附の図面に従って説
明すると次の通りである。
第1図は、この発明によるマストローラー用軸受の部分
焼入れ装置で、図面中1はマストローフー用軸受外輪、
2,2は冷却剤が他の部分にかかるのを防ぐための防御
リング、3は内径側噴射口、4はミスト発生ノズルであ
るすなわち、軸受鋼(たとえばSUJ−2)は第2図に
示すように、650qo近辺の温度に垣温変態ノーズを
有し、トルースタィト陣温度機を起こしやすい状態にあ
る。
焼入れ装置で、図面中1はマストローフー用軸受外輪、
2,2は冷却剤が他の部分にかかるのを防ぐための防御
リング、3は内径側噴射口、4はミスト発生ノズルであ
るすなわち、軸受鋼(たとえばSUJ−2)は第2図に
示すように、650qo近辺の温度に垣温変態ノーズを
有し、トルースタィト陣温度機を起こしやすい状態にあ
る。
そこでまず外蓬側にのみミスト状の冷却剤(エアーと冷
却剤が混合された状態で油中冷却に比べて、かなり冷却
速度の遅い状態にある)を約1の砂程度噴射する。この
時外蓬側は恒温変態ノーズ近辺の温度になっており、か
なり恒温変態を起こしやすい状態になっている。一方そ
の時、まだ内蓬側は少し温度が下がっているものの急冷
すると充分暁入硬化(HRC60以上)する状態にある
。そこで外径ミスト噴射の終了と同時に内径側から液状
の冷却剤を噴射(油中燈梓冷却とほぼ同程度かそれ以上
の冷却速度)し、軌道面のみを焼入硬化させる。以上に
ついて更に詳細を述べると次の通りである。
却剤が混合された状態で油中冷却に比べて、かなり冷却
速度の遅い状態にある)を約1の砂程度噴射する。この
時外蓬側は恒温変態ノーズ近辺の温度になっており、か
なり恒温変態を起こしやすい状態になっている。一方そ
の時、まだ内蓬側は少し温度が下がっているものの急冷
すると充分暁入硬化(HRC60以上)する状態にある
。そこで外径ミスト噴射の終了と同時に内径側から液状
の冷却剤を噴射(油中燈梓冷却とほぼ同程度かそれ以上
の冷却速度)し、軌道面のみを焼入硬化させる。以上に
ついて更に詳細を述べると次の通りである。
SUJ−2製のマストローラー用ベアリング(SXO9
54L)の外輪1を840午Cで約30分間電気炉中で
均一加熱した後第1図に示すように、冷却剤が他の部分
にかからないための防御リング2の間にセットし、まず
外径側にのみミスト状の冷却剤を1硯砂間噴射した。
54L)の外輪1を840午Cで約30分間電気炉中で
均一加熱した後第1図に示すように、冷却剤が他の部分
にかからないための防御リング2の間にセットし、まず
外径側にのみミスト状の冷却剤を1硯砂間噴射した。
この外径噴射終了後直ちに内径側のみ液状の冷却剤を3
の砂、間噴射した。この時外輪1の温度は約180〜2
0000になっており防御リング2を取り外した後室温
まで空冷して暁入を完了させた。その結果第3図に示す
ように軌道面側は約4柳深さ位置までHRC64〜65
と完全に焼入硬化しており、それ以上の深さでは外蚤側
に近づくに従ってトルースタィトの析出量が多くなり低
硬度となっている。そして約8肌深さから外蚤面に至る
までほぼ同一硬度(HRC38)を示している。尚、実
施例では、冷却剤として水溶性の冷却剤(ポリビニルア
ルコール+ポリアクリル酸リーグ水溶液)を使用したが
、普通の水道水でも可能である。以上説明したように、
この発明は、軸受軌道論等の環状工作物を、A,変態点
以上のオーステナィト域の暁入温度に均一に加熱したの
ち、内外径面のうち、暁入れたくない径面を遅速で恒温
変態ノーズ近辺の温度まで冷却し、遅冷後、連続して他
方の嘘入れたい隆面を急冷し、蟻入れたくない径面にト
ルースタィト変態を起こさせて当該径面をHRC30〜
50にすると共に、他方の焼入れたし、径面にマルテン
サイト変態を起こさせて当該隆面をHRC60以上にす
ることを特徴とする環状鋼部品の部分暁入方法に係り、
極めて容易、確実且つ安価に燐入れたくない径面を低硬
度HRC30〜50に、燐入れたい蚤面を高硬度HRC
60以上にすることができる。
の砂、間噴射した。この時外輪1の温度は約180〜2
0000になっており防御リング2を取り外した後室温
まで空冷して暁入を完了させた。その結果第3図に示す
ように軌道面側は約4柳深さ位置までHRC64〜65
と完全に焼入硬化しており、それ以上の深さでは外蚤側
に近づくに従ってトルースタィトの析出量が多くなり低
硬度となっている。そして約8肌深さから外蚤面に至る
までほぼ同一硬度(HRC38)を示している。尚、実
施例では、冷却剤として水溶性の冷却剤(ポリビニルア
ルコール+ポリアクリル酸リーグ水溶液)を使用したが
、普通の水道水でも可能である。以上説明したように、
この発明は、軸受軌道論等の環状工作物を、A,変態点
以上のオーステナィト域の暁入温度に均一に加熱したの
ち、内外径面のうち、暁入れたくない径面を遅速で恒温
変態ノーズ近辺の温度まで冷却し、遅冷後、連続して他
方の嘘入れたい隆面を急冷し、蟻入れたくない径面にト
ルースタィト変態を起こさせて当該径面をHRC30〜
50にすると共に、他方の焼入れたし、径面にマルテン
サイト変態を起こさせて当該隆面をHRC60以上にす
ることを特徴とする環状鋼部品の部分暁入方法に係り、
極めて容易、確実且つ安価に燐入れたくない径面を低硬
度HRC30〜50に、燐入れたい蚤面を高硬度HRC
60以上にすることができる。
更に、外径側のミスト噴射時間と内径側の噴射圧等を変
化させることにより、極めて容易に硬化深さを制御する
ことができる。
化させることにより、極めて容易に硬化深さを制御する
ことができる。
第1図はこの発明に係る方法を用いた冷却剤噴射装置の
概略図、第2図はSUJ−2の陣温変態図、第3図はこ
の発明に係る方法により焼入れされたワークの断面硬度
分布図である。 1……輪状の鋼部品、、2,2……防御リング、3・・
・・・・内径側噴射口、4・・・・・・ミスト発生ノズ
′レ。 第2図 第1図 第3図
概略図、第2図はSUJ−2の陣温変態図、第3図はこ
の発明に係る方法により焼入れされたワークの断面硬度
分布図である。 1……輪状の鋼部品、、2,2……防御リング、3・・
・・・・内径側噴射口、4・・・・・・ミスト発生ノズ
′レ。 第2図 第1図 第3図
Claims (1)
- 1 軸受軌道輪等の環状工作物を、A_1変態点以上の
オーステナイト域の焼入温度に均一に加熱したのち、内
外怪面のうち、焼入れたくない径面を遅速で恒温変態ノ
ーズ近辺の温度まで冷却し、遅冷後、連続して他方の焼
入れたい径面を急冷し、焼入れたくない径面にトルース
タイト変態を起こさせて当該径面をHRC30〜50に
すると共に、他方の焼入れたい径面にマルテンサイト変
態を起こさせて当該径面をHRC60以上にすることを
特徴とする環状鋼部品の部分焼入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7465077A JPS604251B2 (ja) | 1977-06-22 | 1977-06-22 | 鋼部品の部分焼入法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7465077A JPS604251B2 (ja) | 1977-06-22 | 1977-06-22 | 鋼部品の部分焼入法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS548107A JPS548107A (en) | 1979-01-22 |
JPS604251B2 true JPS604251B2 (ja) | 1985-02-02 |
Family
ID=13553310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7465077A Expired JPS604251B2 (ja) | 1977-06-22 | 1977-06-22 | 鋼部品の部分焼入法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS604251B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58110619A (ja) * | 1981-12-24 | 1983-07-01 | Osaka Bearing Seizo Kk | 鋼製環状部品の部分焼入れ方法 |
JPS59211532A (ja) * | 1983-05-16 | 1984-11-30 | Topy Ind Ltd | 中空部品の噴霧焼入装置 |
JPS61235509A (ja) * | 1985-09-07 | 1986-10-20 | Daibea Kk | 鋼製環状部品の部分焼入れ装置 |
-
1977
- 1977-06-22 JP JP7465077A patent/JPS604251B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS548107A (en) | 1979-01-22 |
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