JPS6038415Y2 - 化粧補助品付き棒状化粧品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、塗布を目的とする棒状化粧品と、その化粧料
の塗布を補助することを目的とする化粧補助品とを一物
品として組合わせた化粧補助品付き棒状化粧品に関する
。

従来、化粧料を鉛筆状その他の棒状にしたものと、化粧
料の塗布を補助するためのパフチップ、ブラシなどのよ
うな化粧補助品は各々別個に存在していた。

しかし、このような従来の場合は、化粧料と化粧補助品
とを二物品として用意しなければならず、特に外出先な
どで化粧を行うときなどは、化粧料と共に化粧補助品を
携行しなければならないため、甚だ不便である。

本考案は、塗布用棒状化粧品と化粧補助品を組合わせ、
携帯・使用に至便ならしめた化粧補助品付き棒状化粧品
を提供しようとするものである。

次に図面を参照して本考案の化粧補助品付き棒状化粧品
の実施例を説明する。

第１図は本考案の化粧補助品付き棒状化粧品の一実施例
を示す縦断面図である。

尾栓１を一端に固定した棒状化粧品２、例えばアイシャ
ドー、アイブロー、リップライナー等の他端には開口部
３ａを有する接続体３が嵌脱可能に被せられている。

棒状化粧品２はこれらに限定されるものではなく、その
他の鉛筆棒状化粧品又は如何なる棒状化粧品であっても
良く、形状も円柱状、六角柱状又は楕円柱状であっても
良い。

接続体３は一端に支持孔３ｂを有し、他端に開口部３ａ
を有する。

前記他端の内径は前記棒状化粧品２の外径よりもやや大
径をなすが、その内周と前記棒状化粧品２の外周との間
に摩擦抵抗を生じているので振動又は引力などの外力に
よって自然に脱落することがない。

接続体３には外方段差４及び内方段差４′が設けられて
おり、内方段差を介して前記一端側内径は他端側内径よ
りも小径をなし、外方段差を介して前記一端側外径は他
端側外径よりも小径をなす。

接続体３の前記一端には他端側より一端側へ狭まるテー
パー６を設けている。

その接続体３の一端側支持孔３ｂには棒状化粧品２の用
途に適合した化粧補助品５の一端が固定されている。

化粧補助品５は例えば、アイシャドーペンシルに対して
はアイシャドーを伸ばしたりぼかしたりすることにより
その形を整えるためのパフチップ、アイブローペンシル
に対してはアイブロー塗布前に眉毛を整えるための眉ブ
ラシ、リップライナーに対しては口紅を伸ばしたりぼか
したりすることによりその形を整えるための紅筆である
。

好適にはパフチップにウレタンを、眉ブラシにナイロン
を用いるとよいが、材質はこれに限定されない。

化粧補助品５は、例えばパフチップがプラスチック等の
棒芯の表面にウレタン等を接着して構成されるように、
その弾力性により接続体３の一端の支持孔３ｂに対し挿
着固定が可能であり、汚損した時にその化粧補助品５の
取り換え、交換が自由である。

その接続体３の前記一端外周には、キャップ７が被せら
れ、接続体３の前記一端及びその一端に固定された化粧
補助品５をキャップ７はその内部に収納する。

キャップ７はその内径が接続体３の前記一端側外径より
やや大径をなし、その外径が接続体３の前記他端側内径
よりやや小径をなす、一端に開口部７ａを有する円筒体
である。

キャップ７が接続体３に対して被せられる時、接続体３
に設けられた外方段差４は、キャップ７の止めを確実に
し、接続体３の前記一端がキャップ７の奥へ挿入されて
開口部７ａの反対端を突き抜ける事を防止する。

キャップ７はその内周と接続体３の前記一端外周との間
に摩擦抵抗を生じているので振動又は引力などの外力に
よって自然に脱落することがない。

第２図は棒状化粧品２の一端１に、接続体３の開口部３
ａが嵌合された本考案の化粧補助品付き棒状化粧品の一
使用状態を示す縦断面図である。

本考案においては、化粧補助品５を支持している接続体
３を棒状化粧品２の前記一端外周にも被せることが可能
であり、化粧料塗布時に、一般に粉失し易い化粧補助品
５を棒状化粧品２と共に保持していることができるから
、化粧品２を使った後に化粧補助品５を見失って捜しま
わる必要がなく、すぐに化粧補助品を使用することが可
能である。

すなわち、第２図の状態で接続体３の細径部に開口部７
ａを被せであるキャップ７を引き抜けば化粧補助品５を
そのまま使用することができる。

第３図は化粧補助品の別の使用状態を示すもので、化粧
補助品５が固定された接続体３の開口部３ａ内にキャッ
プ７を挿嵌して独立に化粧補助品を使用しようとするも
のである。

このように、化粧補助品５を固定した接続体３の反対端
の開口部３ａに、キャップ７の開口部７ａを有する一端
を挿入することにより、これを独立した化粧補助品とし
て使用することも可能である。

接続体３の内部に設けられた内方段差４′はキャップ７
が接続体３の奥へ深く挿入されるのを防止し、この一体
化した化粧補助品５、接続体４及びキャップ７の全体の
長さを一定に保つと共にキャップ７の止めを確実にして
、使用時に安定感を与える。

キャップ７はその外周と接続体３の開口部３ａ内周との
間に摩擦抵抗力を生じているので振動又は引力などの外
力によって自然に脱落することがない。

１個の棒状化粧品に対し複数個の化粧補助品、例えばあ
らいブラシとこまかいブラシ、を必要とする場合には、
必要な化粧補助品が固定された接続体を更に連続的にキ
ャップ７に外嵌することにより一物品として組合わせる
ことが可能である。

変形例として、両端に異なる化粧料を有する棒状化粧品
の場合、それぞれの化粧料に必要な化粧補助品が固定さ
れた接続体を、その棒状化粧品の両端に外嵌することも
可能であり、又複数個の化粧補助品を、棒状化粧品の両
端に外嵌したキャップの反対端外周に、連続的に外嵌す
ることも可能である。

本考案に係る化粧補助品付き棒状化粧品はコンパクトで
あり、化粧補助品が棒状化粧品と共に単一物品として結
合しているので携帯に至便であり、化粧入れに収めたと
きにかさばらず、また分離して粉失することがない等、
実用上多大の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の縦断面図、第２図は第１図
棒状化粧品の反対端に、接続体が嵌合された本考案の一
使用状態を示す縦断面図、第３図は化粧補助品が固定さ
れた接続体の反対端にキャップを挿嵌して独立に化粧補
助品を使用する状態を示す縦断面図である。 １・・・・・・尾栓、２・・・・・・棒状化粧品、３・
・・・・・接続体、３ａ・・・・・・開口部、３ｂ・・
・・・・支持孔、４・・・・・・外方段差、４′・・・
・・・内方段差、５・・・・・・化粧補助品、６・・・
・・・テーパー ７・・・・・・キャップ、７ａ・・・
・・・開口部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 両端を有する棒状化粧品； 一端に支持孔、他端に開口部を有し、内方段差を介して
   前記一端側内径が前記他端側内径よりも小径をなし、外
   方段差を介して前記一端側外径が前記他端側外径よりも
   小径をなし、前記開口部によって棒状化粧品の両端いず
   れとも嵌脱可能な接続体； 前記接続体の前記支持孔に一端を固定した化粧補助品；
   並びに 前記接続体の前記一端に外嵌可能で且つ前記接続体の前
   記他端開口部内に嵌挿可能であるキャップ； から成る化粧補助品付き棒状化粧品。