JPS6028869B2 - ポリアミド繊維の内部用帯電防止剤組成物 - Google Patents
ポリアミド繊維の内部用帯電防止剤組成物Info
- Publication number
- JPS6028869B2 JPS6028869B2 JP56053920A JP5392081A JPS6028869B2 JP S6028869 B2 JPS6028869 B2 JP S6028869B2 JP 56053920 A JP56053920 A JP 56053920A JP 5392081 A JP5392081 A JP 5392081A JP S6028869 B2 JPS6028869 B2 JP S6028869B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antistatic
- antistatic agent
- agent composition
- added
- polyamide fibers
- Prior art date
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリアミド繊維に添加して帯電防止効果が得ら
れる帯電防止剤組成物で、さらに詳しくは洗濯しても性
能が低下しない永久性のある帯電防止剤組成物に関する
ものである。
れる帯電防止剤組成物で、さらに詳しくは洗濯しても性
能が低下しない永久性のある帯電防止剤組成物に関する
ものである。
合成繊維は一般に静電気をおびやすく、この障害を防ぐ
ために帯電防止剤が要望されている。
ために帯電防止剤が要望されている。
従釆高分子物質の帯電防止剤として種々の界面活性剤が
提案されており、たとえばリン酸ェステル塩、硫酸ェス
テル塩、ポリァルキレングリコール化合物、アミド化合
物、ィミダゾリン化合物、べタィン化合物などが重合時
のモノマーへ添加あるいは紡糸時に添加して帯電防止処
理が行われている。これらの界面活性剤をポリアミド繊
維に添加して帯電防止する場合に十分な帯電防止効果を
得るには1〜2重量%の添加量を必要とする。その結果
ポリアミドの重合に大きな影響を与える場合もあり、ま
た級糸時の添加ではポリアミドチツプの喰込性が悪くな
って紡糸効率を低下させることもある。さらに帯電防止
剤として使用される界面活性剤は多くの場合水溶性であ
るため繊維製品を洗濯すると繊維表面上にある界面活性
剤は脱落して帯電防止効果がなくなることもあり、添加
量が多くなると染色性特に日光堅牢度も低下する。本発
明者らは、これらの問題点を考慮して鋭意研究を行って
きた結果、本発明に到達したのである。すなわち本発明
は一般式 (但し、Rは炭素数10〜28個のアルキル基または2
−ヒドロキシアルキル基、nは15〜100)で表わさ
れる化合物75〜95重量%と炭素数12〜18個の脂
肪酸とグリセリンのモノェステル5〜25重量%の混合
物をポリアミド‘こ対して0.5〜1.の重量%添加す
ることによりすぐれた帯電防止効果を示すことを見出し
たものある。
提案されており、たとえばリン酸ェステル塩、硫酸ェス
テル塩、ポリァルキレングリコール化合物、アミド化合
物、ィミダゾリン化合物、べタィン化合物などが重合時
のモノマーへ添加あるいは紡糸時に添加して帯電防止処
理が行われている。これらの界面活性剤をポリアミド繊
維に添加して帯電防止する場合に十分な帯電防止効果を
得るには1〜2重量%の添加量を必要とする。その結果
ポリアミドの重合に大きな影響を与える場合もあり、ま
た級糸時の添加ではポリアミドチツプの喰込性が悪くな
って紡糸効率を低下させることもある。さらに帯電防止
剤として使用される界面活性剤は多くの場合水溶性であ
るため繊維製品を洗濯すると繊維表面上にある界面活性
剤は脱落して帯電防止効果がなくなることもあり、添加
量が多くなると染色性特に日光堅牢度も低下する。本発
明者らは、これらの問題点を考慮して鋭意研究を行って
きた結果、本発明に到達したのである。すなわち本発明
は一般式 (但し、Rは炭素数10〜28個のアルキル基または2
−ヒドロキシアルキル基、nは15〜100)で表わさ
れる化合物75〜95重量%と炭素数12〜18個の脂
肪酸とグリセリンのモノェステル5〜25重量%の混合
物をポリアミド‘こ対して0.5〜1.の重量%添加す
ることによりすぐれた帯電防止効果を示すことを見出し
たものある。
上記一股式の化合物は次のように合成される。
アルキルアミン又は、2一ヒドロキシアルキルアミンに
苛性カリ触媒を用いて常法により酸化エチレンを付加す
る。これを水又は有機溶媒例えばインプロピルアルコー
ルに溶解して70〜80ooで等モルの苛性ソーダの存
在のもとでモノクロル酢酸ソーダを反応させ、創生する
塩化ナトリウムを脱塩除去する。反応式を示すと下記の
とおりである。上記一股式で示される化合物は単独でも
1.0〜1.5重量%添加すると実用可能な帯電防止効
果は得られるが、グリセリン脂肪酸モノヱステルを併用
することにより単独の場合よりさらに少ない添加量で帯
電防止効果が得られる。上記一股式で示される化合物と
グリセリン脂肪酸モノェステルの比率は、グリセリン脂
肪酸モノェステルが25重量%以上では帯電防止効果は
悪くなり、5重量%以下では繊維を洗濯すると帯電防止
効果が低下して好ましくない。
苛性カリ触媒を用いて常法により酸化エチレンを付加す
る。これを水又は有機溶媒例えばインプロピルアルコー
ルに溶解して70〜80ooで等モルの苛性ソーダの存
在のもとでモノクロル酢酸ソーダを反応させ、創生する
塩化ナトリウムを脱塩除去する。反応式を示すと下記の
とおりである。上記一股式で示される化合物は単独でも
1.0〜1.5重量%添加すると実用可能な帯電防止効
果は得られるが、グリセリン脂肪酸モノヱステルを併用
することにより単独の場合よりさらに少ない添加量で帯
電防止効果が得られる。上記一股式で示される化合物と
グリセリン脂肪酸モノェステルの比率は、グリセリン脂
肪酸モノェステルが25重量%以上では帯電防止効果は
悪くなり、5重量%以下では繊維を洗濯すると帯電防止
効果が低下して好ましくない。
このように本発明の組成物は従来の帯電防止剤より少な
い添加量で効果的な帯電防止性を示し、また洗濯後も性
能を維持するのはポリアミドと適度な相熔‘性があるた
めに繊維表面に帯電防止剤が移行することによるものと
考えられる。
い添加量で効果的な帯電防止性を示し、また洗濯後も性
能を維持するのはポリアミドと適度な相熔‘性があるた
めに繊維表面に帯電防止剤が移行することによるものと
考えられる。
すぐれた帯電防止効果を発揮する界面活性剤は極性も強
く、そのため紡糸時にスリップして喰込性が悪くなるこ
ともあり、ポリアミドからみれば帯電防止剤は一種に不
純物と考えられ添加量が多い場合にはポリアミドの物性
にも影響があると考えられる。このような意味から少な
い添加量で十分な帯電防止効果が得られる本発明の組成
物は帯電防止効果以外にポリァミド繊維の生産性、物性
、染色性さらには経済性の面でも有利である。本発明の
組成物は6−ナイロン、6・6−ナイロンのほかポリエ
ステル繊維にも適応でき、添加方法も重合前のモノマー
に添加しても級糸時に添加しても帯電防止効果その他の
性状に何ら変化はない。
く、そのため紡糸時にスリップして喰込性が悪くなるこ
ともあり、ポリアミドからみれば帯電防止剤は一種に不
純物と考えられ添加量が多い場合にはポリアミドの物性
にも影響があると考えられる。このような意味から少な
い添加量で十分な帯電防止効果が得られる本発明の組成
物は帯電防止効果以外にポリァミド繊維の生産性、物性
、染色性さらには経済性の面でも有利である。本発明の
組成物は6−ナイロン、6・6−ナイロンのほかポリエ
ステル繊維にも適応でき、添加方法も重合前のモノマー
に添加しても級糸時に添加しても帯電防止効果その他の
性状に何ら変化はない。
次に測定例、実施例をもって本発明を説明する。
測定例
表−1にNo.1〜19として測定例に用いた帯電防止
剤組成物の一般式及びグリセリン脂肪酸モノェステルの
構造並びにその混合比を示す。
剤組成物の一般式及びグリセリン脂肪酸モノェステルの
構造並びにその混合比を示す。
表一1に示した帯電防止剤組成物を6ーナィロン、6・
6ーナイロンチップにそれぞれ配合し混合した後、押出
し紡糸を行ってモノフィラメント(約20デニル)を調
製した。
6ーナイロンチップにそれぞれ配合し混合した後、押出
し紡糸を行ってモノフィラメント(約20デニル)を調
製した。
モノフィラメントは通常の方法で精練を行い、20o0
、相対湿度40%に2傘時間放置してスタチツクオネス
トメーター(宍戸商会製)で半減期を測定して帯電防止
効果を評価した。その結果を表−2に示した。また上記
の方法で調製した6−ナイロン、6・6ーナィロンのモ
ノフィラメントを次の方法で洗濯をくり返し50回行っ
て、上記と同様の方法で帯電防止効果を評価した。洗濯
試験は反転式電気洗濯機を使用し、洗剤としてミヨシニ
ュージャンプを2夕/その割合で用い4000で5分間
洗濯→すすぎ(常温で2分間)→脱水→すすぎ(常温で
2分間)→脱水を洗濯1回とし、これを50回繰返した
。
、相対湿度40%に2傘時間放置してスタチツクオネス
トメーター(宍戸商会製)で半減期を測定して帯電防止
効果を評価した。その結果を表−2に示した。また上記
の方法で調製した6−ナイロン、6・6ーナィロンのモ
ノフィラメントを次の方法で洗濯をくり返し50回行っ
て、上記と同様の方法で帯電防止効果を評価した。洗濯
試験は反転式電気洗濯機を使用し、洗剤としてミヨシニ
ュージャンプを2夕/その割合で用い4000で5分間
洗濯→すすぎ(常温で2分間)→脱水→すすぎ(常温で
2分間)→脱水を洗濯1回とし、これを50回繰返した
。
表−I
泰一2
その結果を表−3に示した。
表一3
実施例
次に表−4に示すNo.20〜28の本発明の帯電防止
剤組成物を調製した。
剤組成物を調製した。
一般式の化合物のRおよびn及びグリセリン脂肪酸モノ
ェステルの脂肪醸成分と、その混合比を表−4に示す。
表−4の試料を測定例と同様に6ーナイロン、6・6ー
ナイロンチップに配合し、モノフィラメントを調製し、
処理して半減期を測定した。その結果を表−5の(A)
に、同じモノフイラメントを用いて測定例と同様に洗濯
のくり返し試験を行い、半減期を測定した。その結果を
表−5の(B)に示した。表一4 表−5
ェステルの脂肪醸成分と、その混合比を表−4に示す。
表−4の試料を測定例と同様に6ーナイロン、6・6ー
ナイロンチップに配合し、モノフィラメントを調製し、
処理して半減期を測定した。その結果を表−5の(A)
に、同じモノフイラメントを用いて測定例と同様に洗濯
のくり返し試験を行い、半減期を測定した。その結果を
表−5の(B)に示した。表一4 表−5
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Rは炭素数10〜28個のアルキル基または2
−ヒドロキシアルキル基、nは15〜100)で表わさ
れる化合物75〜95重量%と、炭素数12〜18個の
脂肪酸とグリセリンのモノエステル5〜25重量%の混
合物からなるポリアミドの帯電防止剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56053920A JPS6028869B2 (ja) | 1981-04-10 | 1981-04-10 | ポリアミド繊維の内部用帯電防止剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56053920A JPS6028869B2 (ja) | 1981-04-10 | 1981-04-10 | ポリアミド繊維の内部用帯電防止剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57168939A JPS57168939A (en) | 1982-10-18 |
JPS6028869B2 true JPS6028869B2 (ja) | 1985-07-06 |
Family
ID=12956146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56053920A Expired JPS6028869B2 (ja) | 1981-04-10 | 1981-04-10 | ポリアミド繊維の内部用帯電防止剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6028869B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9777407B2 (en) | 2009-03-27 | 2017-10-03 | 3M Innovative Properties Company | Hydrophilic polyproylene melt additives |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5033827A (ja) * | 1973-06-08 | 1975-04-01 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS431522Y1 (ja) * | 1965-06-11 | 1968-01-24 |
-
1981
- 1981-04-10 JP JP56053920A patent/JPS6028869B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5033827A (ja) * | 1973-06-08 | 1975-04-01 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9777407B2 (en) | 2009-03-27 | 2017-10-03 | 3M Innovative Properties Company | Hydrophilic polyproylene melt additives |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57168939A (en) | 1982-10-18 |
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