JPS5935348B2 - 複合フイルムの製造方法 - Google Patents
複合フイルムの製造方法Info
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- JPS5935348B2 JPS5935348B2 JP51047795A JP4779576A JPS5935348B2 JP S5935348 B2 JPS5935348 B2 JP S5935348B2 JP 51047795 A JP51047795 A JP 51047795A JP 4779576 A JP4779576 A JP 4779576A JP S5935348 B2 JPS5935348 B2 JP S5935348B2
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- JP
- Japan
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- ethylene
- film
- composite film
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は結晶性ポリプロピレン、低密度ポリエチレンお
よびエチレンー1−ブテンランダム共重合体からなるラ
ミネート層を有する複合フィルムの製造方法に関する。
よびエチレンー1−ブテンランダム共重合体からなるラ
ミネート層を有する複合フィルムの製造方法に関する。
2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)は
防湿性、透明性、耐油性、耐熱性、腰の強さ、物理的強
度の面から他のポリオレフィン樹脂に比べ優れた性質を
持ち、包装材料として近年需要が伸びているが、ヒート
シールが非常に困難であり、低温衝撃強度が不十分であ
るためその改良が行われている。
防湿性、透明性、耐油性、耐熱性、腰の強さ、物理的強
度の面から他のポリオレフィン樹脂に比べ優れた性質を
持ち、包装材料として近年需要が伸びているが、ヒート
シールが非常に困難であり、低温衝撃強度が不十分であ
るためその改良が行われている。
たとえばOPPフィルムに低密度ポリエチレン、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体石油樹脂等をラミネーションする
方法が知られているが、透明性が劣る。ブロッキングし
易いなどの不都合な点が多かつた。さらに結晶性ポリプ
ロピレンに低密度ポリエチレンおよび無定形のエチレン
−プロピレン共重合体を添加してなる押出しコート物の
製造方法も特開昭50−26886号公報で開示されて
いる。しかしこの方法で得られる複合フィルムはラミネ
ート層の基材フイルムヘの接着性とヒートシール性が経
時により低下するなどの未だ不十分な点があつた。本発
明者らは、基材フィルムとラミネート層との接着性、低
温ヒートシール性の経時変化が少なくて表面のムラの少
ない複合フィルムの製造方法を検討した結果、結晶性ポ
リプロピレンに特定量の低密度ポリエチレンおよび特定
成分からなるエチレンー1−ブテンランダム共重合体を
特定量配合した組成物をラミネーテイングした複合プー
ルムがこれらを満足し、非常に優れた性質を持つことを
見出し本発明に到達したものである。
ン酢酸ビニル共重合体石油樹脂等をラミネーションする
方法が知られているが、透明性が劣る。ブロッキングし
易いなどの不都合な点が多かつた。さらに結晶性ポリプ
ロピレンに低密度ポリエチレンおよび無定形のエチレン
−プロピレン共重合体を添加してなる押出しコート物の
製造方法も特開昭50−26886号公報で開示されて
いる。しかしこの方法で得られる複合フィルムはラミネ
ート層の基材フイルムヘの接着性とヒートシール性が経
時により低下するなどの未だ不十分な点があつた。本発
明者らは、基材フィルムとラミネート層との接着性、低
温ヒートシール性の経時変化が少なくて表面のムラの少
ない複合フィルムの製造方法を検討した結果、結晶性ポ
リプロピレンに特定量の低密度ポリエチレンおよび特定
成分からなるエチレンー1−ブテンランダム共重合体を
特定量配合した組成物をラミネーテイングした複合プー
ルムがこれらを満足し、非常に優れた性質を持つことを
見出し本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、メルトインデツクス(230゜C)
5ないし50の結晶性ポリプロピレン(A)65ないし
94重量%、メルトインデツクス(1906C)2ない
し201密度0.90ないし0.93gA?の低密度ポ
リエチレン(B)3ないし15重量?、およびエチレン
含有量83ないし93モル%でメルトインデツクス(1
9『C)3以上の軟質樹脂であるエチレン一1−ブテン
ランダム共重合体(C)3ないし20重量?からなる組
成物を、溶融押出して基材フイルムの片面に押出しコー
テイングまたは押出しラミネーテイグすることを特徴と
する複合フイルムの製造方法である。
5ないし50の結晶性ポリプロピレン(A)65ないし
94重量%、メルトインデツクス(1906C)2ない
し201密度0.90ないし0.93gA?の低密度ポ
リエチレン(B)3ないし15重量?、およびエチレン
含有量83ないし93モル%でメルトインデツクス(1
9『C)3以上の軟質樹脂であるエチレン一1−ブテン
ランダム共重合体(C)3ないし20重量?からなる組
成物を、溶融押出して基材フイルムの片面に押出しコー
テイングまたは押出しラミネーテイグすることを特徴と
する複合フイルムの製造方法である。
積層される基材フイルムの材料には、ポリプロピレン、
セロハン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テルおよびナイロン等からなる無延伸フイルム、2軸延
伸フイルムなどがあり、それらがポリ塩化ビニリデンで
コーテイングされたものは好ましく用いられている。
セロハン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テルおよびナイロン等からなる無延伸フイルム、2軸延
伸フイルムなどがあり、それらがポリ塩化ビニリデンで
コーテイングされたものは好ましく用いられている。
これらの基材フイルムには性能を向上させるために、耐
熱安定剤、紫外線吸収剤、抗プロツキング剤、スリツプ
剤、帯電防止剤等を必要に応じて添加してもよい。本発
明で用いられる結晶性ポリプロピレンは密度0.89な
いし0.92g/CTillメルトインデツクス(23
00C)5ないし501好ましくは10ないし40で、
プロピレンの単独共重合体でもよいが、エチレンの含有
量が4ないし15モル%のランダムコポリマーからなる
結晶性ポリプロピレンは低温ヒートシール性もよく本発
明に好ましく用いられる。低密度ポリエチレンはメルト
インデツクス(190℃)2ないし201好ましくは5
ないし15であり密度0.90ないし0.93g/〜の
ものである。
熱安定剤、紫外線吸収剤、抗プロツキング剤、スリツプ
剤、帯電防止剤等を必要に応じて添加してもよい。本発
明で用いられる結晶性ポリプロピレンは密度0.89な
いし0.92g/CTillメルトインデツクス(23
00C)5ないし501好ましくは10ないし40で、
プロピレンの単独共重合体でもよいが、エチレンの含有
量が4ないし15モル%のランダムコポリマーからなる
結晶性ポリプロピレンは低温ヒートシール性もよく本発
明に好ましく用いられる。低密度ポリエチレンはメルト
インデツクス(190℃)2ないし201好ましくは5
ないし15であり密度0.90ないし0.93g/〜の
ものである。
エチレン一1−ブテンランダム共重合体は、エチレン含
有量83ないし93モル%のランダム共重合体であり、
密度0.85ないし0.92g/CTillメルトイン
デツクス(190なC)が3以上、特に好ましくは4な
いし25の透明性を有するX線による結晶化度が5ない
し30%の軟質樹脂である。
有量83ないし93モル%のランダム共重合体であり、
密度0.85ないし0.92g/CTillメルトイン
デツクス(190なC)が3以上、特に好ましくは4な
いし25の透明性を有するX線による結晶化度が5ない
し30%の軟質樹脂である。
該共重合体中にはジエン成分を含まないことが望ましく
、含んでいたとしても非常に少量であることが望ましい
。上記エチレン一1−ブテンランダム共重合体のエチレ
ン含有量が83モル%未満の場合は、ゴム的になり、複
合フイルムにするとスリツプ性が不良、腰が弱いなどの
不適当な点がみられる。
、含んでいたとしても非常に少量であることが望ましい
。上記エチレン一1−ブテンランダム共重合体のエチレ
ン含有量が83モル%未満の場合は、ゴム的になり、複
合フイルムにするとスリツプ性が不良、腰が弱いなどの
不適当な点がみられる。
エチレン含有量が93モル%を越す場合は低密度ポリエ
チレンとエチレン一1−ブテンランダム共重合体を併用
した相乗効果がみられず、表面のムラは解消されない。
またメルトインデツクスのあまり低いものを用いた場合
も表面のムラは解消されない。またメルトインデツクス
のあまり高いものを用いたのでは衝撃強度の大きいフイ
ルムは得られない。これらの目的に適した共重合体は種
々の方法により製造されるが、バナジウム系触媒を用い
て製造されたものが特に好ましい。低密度ポリエチレン
の配合量は3ないし15重量?、エチレン一1−ブテン
ランダム共重合体の配合量は3ないし20重量?である
。
チレンとエチレン一1−ブテンランダム共重合体を併用
した相乗効果がみられず、表面のムラは解消されない。
またメルトインデツクスのあまり低いものを用いた場合
も表面のムラは解消されない。またメルトインデツクス
のあまり高いものを用いたのでは衝撃強度の大きいフイ
ルムは得られない。これらの目的に適した共重合体は種
々の方法により製造されるが、バナジウム系触媒を用い
て製造されたものが特に好ましい。低密度ポリエチレン
の配合量は3ないし15重量?、エチレン一1−ブテン
ランダム共重合体の配合量は3ないし20重量?である
。
低密度ポリエチレンが3重量%未満の場合はネツクイン
が大きくなり、溶融膜が不安定になるためラミネーシヨ
ン速度も向上しない。15重量%を越す場合フイルム表
面にムラができ透明が低下する。
が大きくなり、溶融膜が不安定になるためラミネーシヨ
ン速度も向上しない。15重量%を越す場合フイルム表
面にムラができ透明が低下する。
エチレン一1−ブテンランダム共重合体が3重量%未満
の場合は複合フイルムの各層間の接着強度および破袋強
度が向上せず、表面のムラも解消されない。
の場合は複合フイルムの各層間の接着強度および破袋強
度が向上せず、表面のムラも解消されない。
20重量%を越すとスリツプ性が劣り、腰が弱く表面硬
度も小さくなるため好ましくない。
度も小さくなるため好ましくない。
結晶性ポリプロピレンに低密度ポリエチレンおよびエチ
レン一1−ブテンランダム共重合体を配合した組成物に
はフイルムとして性能を向上させるために耐熱安定剤、
紫外線吸収剤、抗プロツキング剤、スリツプ剤、帯電防
止剤等を必要に応じて添加することができる。またオー
バーラツプ包装性、金属との接着性を向上させるために
エチレン一1−ブテンランダム共重合体の一部もしくは
全体を不飽和カルボン酸もしくはその無水物等で変性し
ていてもよい。上記組成物は、たとえばタンブラ一、V
型ブレンダ一、ペンシェルミキサー等で混合後、押出後
、バンバリーミキサ一、ニーダ一、ロール等で混練する
ことによつて調整することができる。
レン一1−ブテンランダム共重合体を配合した組成物に
はフイルムとして性能を向上させるために耐熱安定剤、
紫外線吸収剤、抗プロツキング剤、スリツプ剤、帯電防
止剤等を必要に応じて添加することができる。またオー
バーラツプ包装性、金属との接着性を向上させるために
エチレン一1−ブテンランダム共重合体の一部もしくは
全体を不飽和カルボン酸もしくはその無水物等で変性し
ていてもよい。上記組成物は、たとえばタンブラ一、V
型ブレンダ一、ペンシェルミキサー等で混合後、押出後
、バンバリーミキサ一、ニーダ一、ロール等で混練する
ことによつて調整することができる。
また上記組成物を基材フイルムに積層する方法には予め
無延伸または2軸延伸された基材フイルムを成形し、該
フイルムの片面に必要な場合はアンカー処理を施して上
記組成物を押出しコーテイングまたは押出しラミネーテ
イングする方法。予め基材フイルムと上記組成物からな
るラミネート用のフイルムを成形した後、積層させる方
法。または共押出しする方法などがあるが、比較的薄い
ラミネート層を得るには押出しコーテイングまたは押出
ラミネーテイングによる方法が好ましい。本発明のとく
に好ましい実施の態様として2軸延伸ポリプロピレンを
基材フイルムとし、上記組成物を押出ラミネーシヨン法
を用いて複合フイルムを製造する方法がある。
無延伸または2軸延伸された基材フイルムを成形し、該
フイルムの片面に必要な場合はアンカー処理を施して上
記組成物を押出しコーテイングまたは押出しラミネーテ
イングする方法。予め基材フイルムと上記組成物からな
るラミネート用のフイルムを成形した後、積層させる方
法。または共押出しする方法などがあるが、比較的薄い
ラミネート層を得るには押出しコーテイングまたは押出
ラミネーテイングによる方法が好ましい。本発明のとく
に好ましい実施の態様として2軸延伸ポリプロピレンを
基材フイルムとし、上記組成物を押出ラミネーシヨン法
を用いて複合フイルムを製造する方法がある。
また他の好ましい実施の態様として2軸延伸ポリプロピ
レンにポリ塩化ビニリデンをコーテイングした基材フイ
ルムに上記組成物を押出ラミネーシヨン法を用いて複合
フイルムを製造する方法がある。
レンにポリ塩化ビニリデンをコーテイングした基材フイ
ルムに上記組成物を押出ラミネーシヨン法を用いて複合
フイルムを製造する方法がある。
本発明に係わる製造方法により、フイルムのラミネート
の際のネツクインが小さく、安定して積層フイルムがで
きるようになつた。
の際のネツクインが小さく、安定して積層フイルムがで
きるようになつた。
また低密度ポリエチレンのみを配合した場合には得られ
るフイルムの表面にムラができ、透明性の悪いものであ
つたが、エチレン一1−ブテンランダム共重合体を併用
することにより著しく改善された。本発明により得られ
る複合フイルムは低密度ポリエチレンおよび無定形のエ
チレン−プロピレン共重合体を併用する方法(特開昭5
0−26886号公報)で得られる複合フイルムと同等
またはそれ以上の透明性を有するものである。そのうえ
両層間の接着性が優れておりそれは持続性のあるもので
ある。これらの効果は基材フイルムがポリプロピレンの
みでなく、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステルおよびナイ
ロン等のフイルムの場合にもみられるものである。とく
に2軸延伸ポリプロピレンフイルムまたはポリ塩化ビニ
リデンのコーテイングされた2軸延伸ポリプロピレンフ
イルムを基材フイルムとして用いれば、従来ラミネート
の際、施されていた有機チタン化合物、ポリエチレンイ
ミンあるいはイソシアネート系接着剤等をアンカーコー
テイングしなくてもラミネート層は基材フイルムに十分
に接着し、かつそれは持続性のあるものである。
るフイルムの表面にムラができ、透明性の悪いものであ
つたが、エチレン一1−ブテンランダム共重合体を併用
することにより著しく改善された。本発明により得られ
る複合フイルムは低密度ポリエチレンおよび無定形のエ
チレン−プロピレン共重合体を併用する方法(特開昭5
0−26886号公報)で得られる複合フイルムと同等
またはそれ以上の透明性を有するものである。そのうえ
両層間の接着性が優れておりそれは持続性のあるもので
ある。これらの効果は基材フイルムがポリプロピレンの
みでなく、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステルおよびナイ
ロン等のフイルムの場合にもみられるものである。とく
に2軸延伸ポリプロピレンフイルムまたはポリ塩化ビニ
リデンのコーテイングされた2軸延伸ポリプロピレンフ
イルムを基材フイルムとして用いれば、従来ラミネート
の際、施されていた有機チタン化合物、ポリエチレンイ
ミンあるいはイソシアネート系接着剤等をアンカーコー
テイングしなくてもラミネート層は基材フイルムに十分
に接着し、かつそれは持続性のあるものである。
本発明の方法で製造される複合フイルムは透明性、低温
ヒートシール性が優れており、表面ムラもなく低温衝撃
強度も改良されているので、食料品の包装用フイルムと
して広く用いられる。次に実施例を掲げて本発明をさら
に具体的に説明するが本発明はその要旨を越えない限り
これら実施例に制約されるものではない。なお各評価方
法は次の方法によつた。(1)メルトインデツクス: ASTM−D−1238−65T (2)密度: ASTM−D−1505−67 (3)接着性: 15mm巾の複合フイルムをT型剥離し、その剥離強度
からその接着力を評価した。
ヒートシール性が優れており、表面ムラもなく低温衝撃
強度も改良されているので、食料品の包装用フイルムと
して広く用いられる。次に実施例を掲げて本発明をさら
に具体的に説明するが本発明はその要旨を越えない限り
これら実施例に制約されるものではない。なお各評価方
法は次の方法によつた。(1)メルトインデツクス: ASTM−D−1238−65T (2)密度: ASTM−D−1505−67 (3)接着性: 15mm巾の複合フイルムをT型剥離し、その剥離強度
からその接着力を評価した。
(4)表面の平滑性:
複合フイルムを介して遠景を透視した際の景色の歪むを
評価した。
評価した。
(5)透明度(ヘイズ):
ASTM−D−1003
(6)表面硬度:
シヨア一硬度計D型で測定した。
(7)ヒートシール強度:
複合フイルムのラミネート層の面を互いに重ね合わせ2
k9/01!lの圧力で1秒間140℃で5龍巾のヒー
トシールをした後、そのシール部分から15mm巾の試
1験片を切り取り、ヒートシール部の剥離強度を測定し
た。
k9/01!lの圧力で1秒間140℃で5龍巾のヒー
トシールをした後、そのシール部分から15mm巾の試
1験片を切り取り、ヒートシール部の剥離強度を測定し
た。
実施例 1〜3
メルトインデツクス(230゜C)30である結晶性ポ
リプロピレン、メルトインデツクス(1906.5であ
る低密度ポリエチレン(三井ポリケミカル(株)社製ミ
ラソン8M−11)、およびメルトインデツクス(19
0ンC)10であるエチレン一1−ブテンランダム共重
合体(エチレン含有量88モル?及びX線による結晶化
度10%)の各成分を第1表に示す重量比で配合し、押
出機でペレタイズした後、樹脂温度28『Cで溶融押出
して、予め準備された厚さ20μの2軸延伸ポリプロピ
レンフイルムにラミネート層の厚みが20μとなるよう
に押出ラミネーテイングした。
リプロピレン、メルトインデツクス(1906.5であ
る低密度ポリエチレン(三井ポリケミカル(株)社製ミ
ラソン8M−11)、およびメルトインデツクス(19
0ンC)10であるエチレン一1−ブテンランダム共重
合体(エチレン含有量88モル?及びX線による結晶化
度10%)の各成分を第1表に示す重量比で配合し、押
出機でペレタイズした後、樹脂温度28『Cで溶融押出
して、予め準備された厚さ20μの2軸延伸ポリプロピ
レンフイルムにラミネート層の厚みが20μとなるよう
に押出ラミネーテイングした。
この場合の安定してフイルムを得ることが出来る最高ラ
ミネート速度および得られた複合フイルムの評価結果を
第1表に示す。比較例 1 エチレン一1−ブテンランダム共重合体を配合しない場
合について実施例1と同様の成形および評価をした結果
を第1表に示す。
ミネート速度および得られた複合フイルムの評価結果を
第1表に示す。比較例 1 エチレン一1−ブテンランダム共重合体を配合しない場
合について実施例1と同様の成形および評価をした結果
を第1表に示す。
本発明の方法により提供される複合フイルムは従来のも
のに比べ透明性が良く、接着力も向上しており、とくに
表面のムラがなく平滑性の優れたものである。
のに比べ透明性が良く、接着力も向上しており、とくに
表面のムラがなく平滑性の優れたものである。
これらは結晶性ポリプロピレンに低密度ポリエチレンの
みを配合した場合には見ることのできない効果である。
比較例 2 エチレン一1−ブテンランダム共重合体を30重量部配
合する以外は実施例1と同様に複合フイルムの成形およ
び評価をした結果を第1表に示す。
みを配合した場合には見ることのできない効果である。
比較例 2 エチレン一1−ブテンランダム共重合体を30重量部配
合する以外は実施例1と同様に複合フイルムの成形およ
び評価をした結果を第1表に示す。
エチレン一1−ブテンランダム共重合体の配合量が20
重量%を越すと、最高ラミネート速度が低下し、そのう
え表面硬度が劣るため実用に適さない。比較例 3 エチレン含有量が70モル?及びX線による結晶化度0
%であるエチレン一1−ブテンランダム共重合体を用い
る以外は実施例1と同様に複合フイルムの成形および評
価をした結果を第1表に示す。
重量%を越すと、最高ラミネート速度が低下し、そのう
え表面硬度が劣るため実用に適さない。比較例 3 エチレン含有量が70モル?及びX線による結晶化度0
%であるエチレン一1−ブテンランダム共重合体を用い
る以外は実施例1と同様に複合フイルムの成形および評
価をした結果を第1表に示す。
本発明に用いられるエチレン一1−ブテン共重合体はそ
のエチレン含有量が83ないし93モル?である必要が
ある。
のエチレン含有量が83ないし93モル?である必要が
ある。
エチレン含有量が83モル%未満では表面硬度が低下し
、実用に適さない。実施例 4〜6エチレン一1−ブテ
ンランダム共重合体のメルトインデツクス(190℃)
が18である以外は、実施例1と同様の成形、評価をし
た結果を第1表に示す。
、実用に適さない。実施例 4〜6エチレン一1−ブテ
ンランダム共重合体のメルトインデツクス(190℃)
が18である以外は、実施例1と同様の成形、評価をし
た結果を第1表に示す。
本実施例の方法で提供される複合フイルムも実施例1〜
3と同様に優れた性能を持つ、とくに表面のムラがなく
、平滑性の優れたものである。
3と同様に優れた性能を持つ、とくに表面のムラがなく
、平滑性の優れたものである。
実施例 7実施例4で成形した複合フイルムの接着力と
ヒートシール強度の経時変化を50℃オーブン中で試験
した結果を第2表に示す。
ヒートシール強度の経時変化を50℃オーブン中で試験
した結果を第2表に示す。
実施例 8
ポリ塩化ビニリデンでコーテイングされた2軸延伸ポリ
プロピレンフイルムに、実施例4で用いたラミネート組
成物を同様にラミネーテイングした場合について実施例
7と同様の試験をした結果を第2表に示す。
プロピレンフイルムに、実施例4で用いたラミネート組
成物を同様にラミネーテイングした場合について実施例
7と同様の試験をした結果を第2表に示す。
比較例 4
比較例1で成形した複合フイルムについて実施例7と同
様にその接着力とヒートシール強度の経時変化を試験し
た結果を第2表に示す。
様にその接着力とヒートシール強度の経時変化を試験し
た結果を第2表に示す。
比較例 5
エチレン一1−ブテンランダム共重合体のかわりにエチ
レン−プロピレン共重合体(エチレン含有量80モル?
及びX線による結晶化度0%)を配合したラミネート組
成物を用いた場合について実施例7と同様にその経時変
化を試験した結果を第2表に示す。
レン−プロピレン共重合体(エチレン含有量80モル?
及びX線による結晶化度0%)を配合したラミネート組
成物を用いた場合について実施例7と同様にその経時変
化を試験した結果を第2表に示す。
ラミネート−1−ブテンランダム共重合体を配合しなく
ても接着力、ヒートシール強度が長時間保たれることは
比較例2で示されているが、その表面の平滑性の劣るこ
とは比較例1より明らかである。
ても接着力、ヒートシール強度が長時間保たれることは
比較例2で示されているが、その表面の平滑性の劣るこ
とは比較例1より明らかである。
また、ラミネート層にエチレン−プロピレン共重合体を
配合した場合は、接着力、ヒートシール強度が長時間保
たれないことは、比較例5より明らである。
配合した場合は、接着力、ヒートシール強度が長時間保
たれないことは、比較例5より明らである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 メルトインデックス(230℃)5ないし50の結
晶性ポリプロピレン(A)65ないし94重量%、メル
トインデックス(190℃)2ないし20で密度0.9
0ないし0.93g/cm^3の低密度ポリエチレン(
B)3ないし15重量%およびエチレン含有量83ない
し93モル%でメルトインデツクス(190℃)3以上
のX線による結晶化度が5ないし30%の軟質樹脂であ
るエチレン−1−ブテンランダム共重合体3ないし20
重量%からなる組成物を、溶融押出して基材フィルムの
片面に押出コーティングまたは押出ラミネーテイングす
ることを特徴とする複合フィルムの製造方法。 2 エチレン−1−ブテンランダム共重合体(C)がメ
ルトインデックス4ないし25であるエチレン−1−ブ
テンランダム共重合体を用いた特許請求の範囲第1項記
載の複合フィルムの製造方法。 3 結晶性ポリプロピレン(A)がエチレン成分を4な
いし15モル%含有するコポリマーからなる結晶性ポリ
プロピレンを用いた特許請求の範囲第1項記載の複合フ
ィルム製造方法。 4 基材フィルムとして2軸延伸ポリプロピレンフィル
ムまたは、ポリ塩化ビニリデンのコーティングされた2
軸延伸ポリプロピレンフィルムを用いた特許請求の範囲
第1項記載の複合フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51047795A JPS5935348B2 (ja) | 1976-04-28 | 1976-04-28 | 複合フイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51047795A JPS5935348B2 (ja) | 1976-04-28 | 1976-04-28 | 複合フイルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52130875A JPS52130875A (en) | 1977-11-02 |
JPS5935348B2 true JPS5935348B2 (ja) | 1984-08-28 |
Family
ID=12785294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51047795A Expired JPS5935348B2 (ja) | 1976-04-28 | 1976-04-28 | 複合フイルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5935348B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58206647A (ja) * | 1982-05-28 | 1983-12-01 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 押出成形用樹脂組成物 |
JPS6060230U (ja) * | 1983-10-03 | 1985-04-26 | 大日本印刷株式会社 | イ−ジ−オ−プニング蓋材 |
JP2819139B2 (ja) * | 1989-01-12 | 1998-10-30 | 大日本印刷株式会社 | 易開封性ヒートシール用樹脂組成物 |
JP2765944B2 (ja) * | 1989-05-08 | 1998-06-18 | 住友ベークライト株式会社 | 積層体 |
-
1976
- 1976-04-28 JP JP51047795A patent/JPS5935348B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52130875A (en) | 1977-11-02 |
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