JPS5916084Y2 - 排水処理用沈澱槽 - Google Patents
排水処理用沈澱槽Info
- Publication number
- JPS5916084Y2 JPS5916084Y2 JP7586979U JP7586979U JPS5916084Y2 JP S5916084 Y2 JPS5916084 Y2 JP S5916084Y2 JP 7586979 U JP7586979 U JP 7586979U JP 7586979 U JP7586979 U JP 7586979U JP S5916084 Y2 JPS5916084 Y2 JP S5916084Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- settling
- chambers
- chamber
- sludge
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は生活雑排水の処理を目的とした沈澱槽に関する
ものである。
ものである。
周知のように生活雑排水の処理には一般に公共下水道施
設が利用され、下水道施設が、整備されていない地域で
は河川、側溝などへ排出したり、あるいは土壌中へ吸い
こませるなどして処理している。
設が利用され、下水道施設が、整備されていない地域で
は河川、側溝などへ排出したり、あるいは土壌中へ吸い
こませるなどして処理している。
現在、下水道へ排出する場合は特に問題は起っていない
が、河川などへ放流するいわゆるたれ流しの場合におい
ては、自然浄化作用を上まわる規模で汚染物質が流れこ
むと、河川では汚泥が堆積して美観を損ねたり悪臭が発
生したり、また水田では富栄養化により作物が成育障害
を起こすなどの弊害を招くことが多い。
が、河川などへ放流するいわゆるたれ流しの場合におい
ては、自然浄化作用を上まわる規模で汚染物質が流れこ
むと、河川では汚泥が堆積して美観を損ねたり悪臭が発
生したり、また水田では富栄養化により作物が成育障害
を起こすなどの弊害を招くことが多い。
生活雑排水の発生源としては、家庭の厨房、風呂、洗濯
、洗面が主なるものである。
、洗面が主なるものである。
この中、厨房からの排水には野菜くずなど固形分が多く
、風呂、洗濯および洗面からの排水には、毛髪、洗剤な
どが含まれているが、汚染物質の含有量は厨房排水より
格段に少ない。
、風呂、洗濯および洗面からの排水には、毛髪、洗剤な
どが含まれているが、汚染物質の含有量は厨房排水より
格段に少ない。
また、排水中の汚染物質には有機物と無機物とがある。
有機物は水の中で分解するとき水の中の酸素を必要とす
るため、残飯1粒で約31の水の酸素が消費されると言
われ、汚染物質を含む排水が一定期間に消費する酸素量
は有機汚染の尺度となり、これはBOD(生物化学的酸
素要求量)と呼ばれている。
るため、残飯1粒で約31の水の酸素が消費されると言
われ、汚染物質を含む排水が一定期間に消費する酸素量
は有機汚染の尺度となり、これはBOD(生物化学的酸
素要求量)と呼ばれている。
汚染物質には、水へ溶けているものもあるが固形状態の
ものがほとんどで、これはSS(懸濁物質)と呼ばれ排
水の主要な汚染源である。
ものがほとんどで、これはSS(懸濁物質)と呼ばれ排
水の主要な汚染源である。
したがって排水中のSSを沈澱して除去することが排水
処理のポイントとなる。
処理のポイントとなる。
排水の処理は、攪拌により空気を供給しながら微生物で
有機分を分解する曝気方式が理想的であるが、固形分を
分離・除去する簡易方式でもかなり効果があり、このよ
うな見地から各種の沈澱槽が実用化され、実際に家庭内
に埋設使用されている。
有機分を分解する曝気方式が理想的であるが、固形分を
分離・除去する簡易方式でもかなり効果があり、このよ
うな見地から各種の沈澱槽が実用化され、実際に家庭内
に埋設使用されている。
一般にこれらの沈澱槽は、内容積が小型のもので501
程度、大型のもので2001程度で、形状は、四角型、
円筒型があり、内部は2室以上に仕切られ、導入口、排
出口、濾過室などを備えている。
程度、大型のもので2001程度で、形状は、四角型、
円筒型があり、内部は2室以上に仕切られ、導入口、排
出口、濾過室などを備えている。
本体の材質は、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)
、プラスチック、コンクリートなどである。
、プラスチック、コンクリートなどである。
これらの沈澱槽を通すことによって、排水中のSS、B
ODはかなり減少できるが、問題点として(1)容量が
小さいためたまった汚泥を1週間ないし10田こ一度取
り除く必要があること、つまり清掃・管理が容易でない
こと、 (2)排出口手前の濾材に汚泥が詰りやすく、このため
しばしば濾材が目詰りを起こすことである。
ODはかなり減少できるが、問題点として(1)容量が
小さいためたまった汚泥を1週間ないし10田こ一度取
り除く必要があること、つまり清掃・管理が容易でない
こと、 (2)排出口手前の濾材に汚泥が詰りやすく、このため
しばしば濾材が目詰りを起こすことである。
このような現状に鑑み、本考案者等は沈澱槽の構造を種
々検討してきた結果、清掃が容易で、濾材の目づまりな
どのトラブルが少ない沈澱槽を考案したものである。
々検討してきた結果、清掃が容易で、濾材の目づまりな
どのトラブルが少ない沈澱槽を考案したものである。
即ち、本考案は、複数の沈澱室からなり、一部又は全部
の沈澱室に底部にフィルターを備えたかごを着脱自在に
挿入し、かごを挿入した沈澱室の前段沈澱室の下部排出
口を沈降汚泥が次段沈澱室内のかごの中へ落下するよう
に設けたもので、その実施の一例について図面に基づき
説明すれば次の通りである。
の沈澱室に底部にフィルターを備えたかごを着脱自在に
挿入し、かごを挿入した沈澱室の前段沈澱室の下部排出
口を沈降汚泥が次段沈澱室内のかごの中へ落下するよう
に設けたもので、その実施の一例について図面に基づき
説明すれば次の通りである。
この実施例の沈澱槽は大小4つの沈澱室1〜4を備え、
第2と第4の沈澱室2,4には底部にフィルターaを備
えたかご5,6が着脱自在に挿入されている。
第2と第4の沈澱室2,4には底部にフィルターaを備
えたかご5,6が着脱自在に挿入されている。
この実施例ではフィルターaとして布を使用し、かご5
,6の底部内面に張設している。
,6の底部内面に張設している。
かご5,6は夫々挿入した沈澱室2,4の各前段沈澱室
、即ち沈澱室1,3の底部1a、3aは後段沈澱室2,
4の底部より高く、且つ傾斜した構造となっていて、沈
降汚泥が下部排出口1b、3bを経てかご5,6に流入
するように作られている。
、即ち沈澱室1,3の底部1a、3aは後段沈澱室2,
4の底部より高く、且つ傾斜した構造となっていて、沈
降汚泥が下部排出口1b、3bを経てかご5,6に流入
するように作られている。
また沈澱室2と3の仕切壁7は槽の周壁より低く作られ
て、上澄水は沈澱室2より3へ溢流する。
て、上澄水は沈澱室2より3へ溢流する。
更に、かご6には上部に濾材8が設けられ、沈澱室3の
排出口3bには上下2段に移流するように制流板9が設
けられている。
排出口3bには上下2段に移流するように制流板9が設
けられている。
さて、厨房などからの排水は、排水管10を経て、導入
口11から第1沈澱室1に流入する。
口11から第1沈澱室1に流入する。
この第1沈澱室1は浴槽排水などが短時間で大量に流れ
込んでも沈澱槽内の水が攪拌されないために設けた流速
調整室の役目をし、底部1aは斜め構造となっていて、
汚泥は隣室の第2沈澱室2内に移流するよう配慮されて
いる。
込んでも沈澱槽内の水が攪拌されないために設けた流速
調整室の役目をし、底部1aは斜め構造となっていて、
汚泥は隣室の第2沈澱室2内に移流するよう配慮されて
いる。
第2沈澱室2に流入した排水は、仕切壁7から第3沈澱
室3へ溢流する。
室3へ溢流する。
第2沈澱室2に挿入されたかご5のとって5aをつかん
で少しずつ引き上げると、かご内の汚泥中の水はフィル
ターaによって分離され、汚泥は濃縮されると共に引き
上げ時の重量が軽減される。
で少しずつ引き上げると、かご内の汚泥中の水はフィル
ターaによって分離され、汚泥は濃縮されると共に引き
上げ時の重量が軽減される。
引き上げたかご5を地面に暫く放置すれば、汚泥は更に
脱水され、容易にフィルターから剥すことができるよう
になる。
脱水され、容易にフィルターから剥すことができるよう
になる。
通常の使用では、10〜15日毎にフィルターaを清掃
する。
する。
第3沈澱室3の底3aは前述のように斜め構造となって
いる。
いる。
排出口3bには制流板9が設けられているので、第3沈
澱室内の汚泥を含む水は制流板9の下側又は上側から第
4沈澱室4に移流する。
澱室内の汚泥を含む水は制流板9の下側又は上側から第
4沈澱室4に移流する。
制流板9の下側から移流した沈降汚泥は、第4沈澱室4
のかご6内に落下し、上側を移流する排水は第4沈澱室
4に移流してしよう乱を起し、濾材8の目詰りを防止す
る。
のかご6内に落下し、上側を移流する排水は第4沈澱室
4に移流してしよう乱を起し、濾材8の目詰りを防止す
る。
濾材8を通過した処理排水は、排出口12から排水管1
3へと流出する。
3へと流出する。
水の流れが停止すると、第4沈澱室4(濾過室)内の汚
泥はフィルターa内に沈降し、再び水の移動が始まって
も、一旦沈降した汚泥が水によって巻き上げられること
はない。
泥はフィルターa内に沈降し、再び水の移動が始まって
も、一旦沈降した汚泥が水によって巻き上げられること
はない。
第4沈澱室4のかご6内に沈降した汚泥は、かごのとっ
て6aをつかんで引き上げ、脱水させれば、簡単に除去
できる。
て6aをつかんで引き上げ、脱水させれば、簡単に除去
できる。
以上のように本考案による沈澱槽は、汚泥の除去が極め
て簡単となって管理がし易く、実用上特に生活雑排水の
処理用沈澱槽として好適なものである。
て簡単となって管理がし易く、実用上特に生活雑排水の
処理用沈澱槽として好適なものである。
第1図は本 施例の平面図、第2図A−A線断面図、
第3図1より−B線断面図である。 1〜4・・・・・・沈澱室、5及び6・・・・・・かご
、a・・・・・・フィルター
第3図1より−B線断面図である。 1〜4・・・・・・沈澱室、5及び6・・・・・・かご
、a・・・・・・フィルター
Claims (1)
- 大小4つの沈澱室1〜4を備え、第2と第4の沈澱室2
,4には底部にフィルターaを備えたかご5,6を着脱
自在に挿入し、前記第1と第3の沈澱室1゜3の底部1
a、3aは夫々後段沈澱室2,4の底部より高く、且つ
傾斜せしめると共に、沈降汚泥が前記かご5,6に流入
するように下部排出口1b、3bを設け、前記第2と第
3の沈澱室2,3の仕切壁7は槽の周壁より低く形威し
、更に前記がご6の上部に濾材8を設け、前記第3沈澱
室3の排出口3bには上下“2段に移流するように制流
板9を設けたことを特徴とする排水処理用沈澱槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7586979U JPS5916084Y2 (ja) | 1979-06-06 | 1979-06-06 | 排水処理用沈澱槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7586979U JPS5916084Y2 (ja) | 1979-06-06 | 1979-06-06 | 排水処理用沈澱槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55177808U JPS55177808U (ja) | 1980-12-20 |
JPS5916084Y2 true JPS5916084Y2 (ja) | 1984-05-12 |
Family
ID=29309394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7586979U Expired JPS5916084Y2 (ja) | 1979-06-06 | 1979-06-06 | 排水処理用沈澱槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5916084Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-06-06 JP JP7586979U patent/JPS5916084Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55177808U (ja) | 1980-12-20 |
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