JPS5855107Y2 - 自転車用ペダル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自転車用ペダル、詳しくは踏面をもったペダ
ルボテ゛イを、自転車のクランクに螺着するペダル軸に
片持状に支持してなる自転車用ペダルに関する。

自転車用ペダルとして、クランクに螺着するペダル軸に
、ペダルボディを偏位させて片持状に支持し、該ボディ
の踏面が常に上方を指向すべくなして、自転車に乗ると
きペダルの踏込操作を行ない易いようにしたものがある
。

従来この種ペダルは、クランクに螺着するペダル軸内に
、ペダルボテ゛イの偏位された軸部を差込み、このペダ
ル軸とボテ゛イ軸部の対向面２個所に、それぞれ環状溝
を形成し、該基環状溝に転動体を列状に保持して、この
２列の転動体により前記ボディをペダル軸に回転自由に
支持すべくしている。

従ってこのペダルによれば、ペダル軸内に転動体を設け
る関係上、該ペダル軸の外径が大となって、一般的なり
ランクには取付けることができず、専用のクランクを必
要としたのである。

しかも前記ペダルでは、２列の転動体によりペダルボデ
ィを支持するために、構造が複雑となって、組立作業が
面倒となり、ひいてはペダルが高価となる欠陥が有り、
またペダルボディイのクランクへの取付部分が外方へ大
きく膨出して、該部分が足に当ったりすることがあり、
その上前記膨出した分だけ、ペダル踏込時におけるペダ
ルボディによる曲げモーメントが大となって、クランク
の強度を低下させる問題点もあった。

本考案は以上のごとき問題点を解決すべく考案したもの
で、前記ペダルボディの一側に筒状ボス部を設けると共
に、前記ペダル軸にクランクに螺着するねじ部と、前記
ボス部に套嵌する受部とを設けて、このボス部と受部間
に一つの環状溝を形威し、該環状溝に転動体を一列状に
保持して、こＯ−列の転動体によりペダルボテ゛イをペ
ダル軸に支持すべくしたことを特徴とし、一列の転動体
にてペダルボテ゛イを支持することにより、ペダルの構
成を簡素化して組立作業を容易ならしめると共に、ペダ
ルボディのクランクへの取付部分をできるだけ小さい幅
として、該部分が足に当ったりするのをなくシ、かつ前
記ボテ゛イによる曲げモーメントを小としてクランクの
強度を大ならしめるべくしたのである。

またペダル軸のクランク側方部に受部を設け、この受部
と前記ボテ゛イのボス部との間に一列の転動体を介在さ
せてボディを支持することにより、前記ペダル軸のねじ
部を大とする必要はなく、一般のクランクに前記ペダル
を取付可能となしたのである。

次に本考案の自転車用ペダルを図面の実施例によって説
明する。

図中１はペダル軸であって、一側に操作孔２を設け、か
つ該操作孔２側の外周一部にクランク３のねじ孔４に螺
着するねし部５を形成すると共に、ペダル軸１における
前記ねじ部５の他側に径大受部６を設け、該受部６の外
周部に半円弧状をなす一つの環状溝７を形成するのであ
る。

８は前記ペダル軸１に回転自由に支持すべくしたペダル
ボディであり、一側に前記ペダル軸１の受部６）、に套
嵌可能とした筒状ボス部９をもち、該ボス部９の軸心に
対し偏位してその軸心方向に延びる金属製支持体１０と
、上面を踏面１１としたプラスチック製の踏体１２とか
らなり、前記支持体１０に踏体１２を挿嵌させて一体状
に固定することにより構成する。

しかして前記支持体１０のボス部９内方に、内端面に傾
斜面１３を付した環状体１４を一体状に嵌着すると共に
、前記ボス部９の開口側に内端面に傾斜面１５をもつ環
状押圧体１６を螺着して、この環状体１４と押圧体１６
の各傾斜面１３．１５により、前記ペダル軸１における
受部６の環状溝７と対向する一つのＶ字形状をなす環状
溝１７を形成するのである。

そして前記ペダル軸１の受部６と、前記支持体１０のボ
ス部９に支持した環状体１４及び押圧体１６とによって
、各形成する環状溝７，１７間に、多数の転動体１８を
一列状に装入し、この一列の転動体１８により前記ペダ
ルボディ８をペダル軸１に回転自由に支持すべくしたの
である。

所で本考案のペダルは、第２図に示すごとく構成するこ
ともできる。

即ち、前記支持体１０におけるボス部９の内周面に、半
円弧状をなす一つの環状溝１９を形成する一方、前記ペ
ダル軸１における受部６の外側端面に傾斜面２０を設け
ると共に、このペダル軸１の軸心部にねし孔２１を形成
し、該ねヒ孔２１に前記傾斜面２０と対向してＶ字形状
の環状溝２２を形成する傾斜面２３をもつ押圧体２４を
、前記ボス部９の外側開口部２５から螺装し、前記ボス
部９の環状溝１９と前記ペダル軸１及び押圧体２４とに
よって形成される環状溝１９．２２間に、多数の転動体
１８を一列状に装入し、この一列状の転動体１８により
、ペダルボディ８をペダル軸１に回転自由に支持すべく
なすことも可能である。

以上説明したごとく本考案の自転車用ペダルでは、ペダ
ルボテ゛イのボス部とペダル軸の受部とに、それぞｉｔ
一つの環状溝を形成し、該各環状溝間に転動体を列状に
装入して、この一列の転動体によりペダルボディをペダ
ル軸に回転自由に支持すべくしたから、従来に較ベペダ
ルの構造及び組立作業を簡略化できて、安価な提供が可
能となり、またペダルボテ゛イのクランクへの取付部分
つまりボディのクランクへの取付部分つまりボテ゛イの
ボス部部分を狭い幅となすことができて、ペダルの回転
操作時に該部分に足が当ったりすることなく、円滑なペ
ダル回転ができると共に、前記ボス部部分の幅を小とな
すことにより、前記ボテ゛イのクランクに対する曲げモ
ーメントを小となすことができ、これに伴ないクランク
の強度を高め得るのである。

しかも本考案では、ペダル軸の側方部に受部を設け、該
受部に前記ボディのボス部を套嵌させて、この受部とボ
ス部間に一列の転動体を介在させて、ボディをペダル軸
に支持すべくしているため、前記ペダル軸のねじ部を大
径とする必要がなく、該軸のねじ部を小径となし得るの
であり、従って従来のごとく専用クランクを用いること
なく、般用クランクにも偏心片持式のペダルを装着でき
るに至゛つたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるペダルの一部切欠正面図、第２
図は他のペダル例を示す断面図である。 １・・・・・・ペダル軸、３・・・・・・クランク、５
・・・・・・ねじ部、６・・・・・・受部、７，１７，
１９，２２・・・・・・環状溝、８・・・・・・ペダル
ボテ゛イ、９・・・・・・ボス部、１１・・・・・・踏
面、１８・・・・・・転動体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 踏面をもったペダルボテ゛イを、自転車のクランクに螺
   着するペダル軸に片持状に支持して成る自転車用ペダル
   であって、前記ペダルボディの一側に筒状ボス部を設け
   ると共に、前記ペダル軸に、自転車のクランクに螺着す
   るねじ部と、前記ボス部に套嵌する受部とを設けて、前
   記ボス部と受部との対向面にそれぞれ一つの環状溝を形
   威し、これら環状溝間に転動体を列状に保持して、一列
   の前記転動体により前記ペダルボテ゛イをペダル軸に回
   転自由に支持したことを特徴とする自転車用ペダル。