JPS5850346B2 - 電子写真複写機の光学系へのトナ−飛散防止方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁性トナーを用いた電子写真複写機の光学系の
トナー飛散による汚れを防止するためにトナーの光学系
への飛散防止方法及び装置に関するものである。

電子写真用光学系としてはレンズ系光学系が用いられて
いるが最近低コスト化、装置の小型化の要求に応えるこ
とができ、ミラーが不要であり、中央部と周辺部との間
に照度差がない等の利点があることから集束性光伝送体
が光学系として用いられ始めた。

集束性光伝送体にも上記のような利点に対し、飛散した
トナーが素子に付着した場合に画像に及ぼす影響がレン
ズ光学系に比べて太きいという欠点がある。

本発明は集束性光伝送体への飛散トナーによる上記の従
来の欠点を解消するため、光学系にトナーが飛散するの
を防止する方法を提供することを目的としている。

この目的を本考案はトナーを吸引する磁石を利用するこ
とにより達成した。

本発明の詳細を実施例について図面により説明する。

第１図において露光ランプ１．リフレクタ−２等を有す
る光源からの光が原稿置台であるコンタクトガラス３の
上に載置された原稿４に投射される。

原稿で反射された光が集束性光伝送体５例えばセルフォ
ック（商品名）により構成される光学系を通って感光体
６に投射される。

感光体６は主帯電チャージャー７により帯電され、集束
性光伝送体５を通る光により静電潜像が形成され、現像
部８により磁性トナーによる現像が行なわれ、転写紙９
に転写される。

ドラム６は除電ランプ１０により除電されクリーニング
ブラシ１１により清掃されて再び帯電以後の過程をくり
返す。

現像部及びクリーニングブラシ１１から飛散した磁性ト
ナーは集束性光伝送体５にも付着する可能性が強い。

集束性光伝送体５はガラス繊維等により構成されている
ので磁性トナーが開口端に付着すると光の伝送に悪影響
を及ぼす。

したがって磁性トナーが付着しやすい光の入射開口端及
び射出開口端において磁性トナーを集束性光伝送体５か
ら遮断する必要がある。

第１図に示すように集束性光伝送体５の両開口端部の周
辺に磁石１２を設ける。

磁石１２は永久磁石でも電磁石でも使用可能である。

集束性光伝送体５の開口端部周辺に磁石１２を設けであ
るので飛散した磁性トナーは磁石１２に吸着され集束性
伝送体５の開口端部にはほとんどこないので集束性光伝
送体５の開口部に磁性トナーが付着することが回避され
ることが可能となった。

トナー付着により磁石１２の汚れがひどくなった場合は
磁石１２を脱着できるようにしておけば容易に磁石１２
を清掃することができる。

磁石１２にはフェルトや紙などのトナー付着部材を設は
磁性トナーを直接磁石に吸着させるのではなく、トナー
付着部材を介在して磁石により吸引しトナーをトナー付
着部材に付着させるようにすることもできる。

磁石による吸引力により磁石１２に直接吸着したトナー
又はトナー付着部材に間接的に吸着したトナーが除去さ
れるまでに集束性光伝送体５の開口部の露光量を減する
ような絞り効果が生じることのないように磁石１２の位
置を設定する必要がある。

磁石１２により吸着したトナーの回収手段として第２図
及び第３図に示す如く色々な態様が可能である。

第２図において集束性光伝送体５の上部開口部周辺に設
けた磁石１２の吸着部に面してトナー受け１３を設は磁
石１２により吸着されたトナーをトナー受け１３に回収
されるようにする。

トナー受け１３は簡単に脱着可能とし、トナーがたまる
と空のトナー受け１３と交換するようにすると好都合で
ある。

トナー受け１３の形状はトナーが回収されやすく、取替
容易になればどのような形状でもよい。

第３図において磁石１２のまわりを回転するスリーブ１
４を設け、磁石１２の吸引力によりスリーブ１４に付着
されるトナーをスリーブ１４の回転中にトナー回収容器
１５の中にブレード１６により掻き取り回収される。

トナーの回収装置を設けることにより飛散したトナーが
回収され再使用できるのでトナーが有効に使用できるだ
けでなく、集束性光伝送体の周辺からは画像に悪影響を
及ぼすトナーの除去が確実に行なわれることができる。

集束性光伝送体の開口部周辺だけでなく第４図に示すよ
うに集束性光伝送体周辺上方の原稿置台もしくはその関
連部分に磁石１２を設けると飛散トナーの集束性光伝送
体への付着が一層回避される。

更にチャージャー７やクリーニングブラシ１１の付近や
現像部に磁石１２を設けると飛散する場所でトナーを捕
捉することになるので効果は一層高められる。

クリーニングブラシ１１の部分のようにトナーの飛散の
激しい部分は第４図に示すように遮蔽板１７を設けて集
束性光伝送体５と隔離すると好都合である。

本発明により電子写真複写機において機内に飛散するト
ナーが磁石により吸引され、特に集束性光伝送体の開口
部の周辺に設けた磁石により集束性光伝送体にトナーが
付着することが解消された。

画像に影響を与える光学系の汚れの大半は飛散トナーの
付着にあったので、トナー付着が回避されることにより
光学系の汚れの問題が解消し鮮明な画像が保持できるよ
うになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光学系への飛散防止装置を設けた
電子写真複写機の説明図、第２図及び第３図は夫々トナ
ーの回収手段の違った実施例の説。 間開、第４図は本発明の別の実施例の説明図である。 １・・・・・・露光ランプ、５・・・・・・集束性光伝
送体、１２・・・・・・磁石。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 磁性トナーを用いる電子写真複写機において光学系
   へ飛散する磁性トナーを磁石により吸引除去することを
   特徴とする電子写真複写機の光学系へのトナー飛散防止
   方法。 ２ 光学系として集束性光伝送体を用い、現像剤として
   磁性トナーを用いる電子写真複写機において集束性光伝
   送体の開口部周辺に磁石を設けたことを特徴とする電子
   写真複写機の光学系へのトナー飛散防止装置。