JPS5849356Y2 - 防火窓ガラス構造体 - Google Patents
防火窓ガラス構造体Info
- Publication number
- JPS5849356Y2 JPS5849356Y2 JP3008279U JP3008279U JPS5849356Y2 JP S5849356 Y2 JPS5849356 Y2 JP S5849356Y2 JP 3008279 U JP3008279 U JP 3008279U JP 3008279 U JP3008279 U JP 3008279U JP S5849356 Y2 JPS5849356 Y2 JP S5849356Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- glass plates
- intermediate layer
- fire
- glass plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、主に建築物の屋内防火区画、特に透視性の防
火区画をなす透視性防火戸の如き構造体に好適する防火
窓ガラス構造体に関する。
火区画をなす透視性防火戸の如き構造体に好適する防火
窓ガラス構造体に関する。
更に詳細には、防火区画体の窓をなす開口部内周の溝内
に複数枚の金属線入りガラス板を離間して不燃及び気密
に嵌装し、ガラス板間に介在された間隔保持体に熱易融
性物質で閉塞した外気とガラス板間の中間層とを繋ぐ通
気孔を設け、防火性の向上と火災時におけるガラス板の
破損の防止、ガラス板の煤等による透視阻害の防止等を
図った防火窓ガラス構造体に関する。
に複数枚の金属線入りガラス板を離間して不燃及び気密
に嵌装し、ガラス板間に介在された間隔保持体に熱易融
性物質で閉塞した外気とガラス板間の中間層とを繋ぐ通
気孔を設け、防火性の向上と火災時におけるガラス板の
破損の防止、ガラス板の煤等による透視阻害の防止等を
図った防火窓ガラス構造体に関する。
防火窓ガラス構造体として、金属線入ガラス板を間隔保
持体を介して複数枚設置しガラス板間に気密の中間層を
形成したものは知られている。
持体を介して複数枚設置しガラス板間に気密の中間層を
形成したものは知られている。
かかる積層構造を採用した窓ガラス構造体は、ガラス板
が離間して並設されているため透視性の防火戸等として
一方のガラスが軟化、破損等しても他方のガラスが未だ
健在臥炎煙を防止し、防火上好ましい。
が離間して並設されているため透視性の防火戸等として
一方のガラスが軟化、破損等しても他方のガラスが未だ
健在臥炎煙を防止し、防火上好ましい。
ところで上記従来の構造体では、ガラス板間に中間層が
形成され、これを充填材、シール材で気密に、保持して
いるが、火災時火炎によってこれにさらされる側のガラ
ス板が彎曲して垂れ、ガラス閉塞面が開口し、これを通
して次のガラス板が火炎にさらされて同様に開口し、長
時間の火災で火炎の通過を許容することとなり、火炎遮
断機能が損われ、この火炎遮断機能保持の時間を延ばす
ことが望まれる。
形成され、これを充填材、シール材で気密に、保持して
いるが、火災時火炎によってこれにさらされる側のガラ
ス板が彎曲して垂れ、ガラス閉塞面が開口し、これを通
して次のガラス板が火炎にさらされて同様に開口し、長
時間の火災で火炎の通過を許容することとなり、火炎遮
断機能が損われ、この火炎遮断機能保持の時間を延ばす
ことが望まれる。
かかる問題の解決が図られることが必要であるが、上記
には更に次の如き問題がある。
には更に次の如き問題がある。
即ち、火炎によるガラス板の加熱でガラス板間の中間層
に封入された気体が熱膨張し、この結果圧力でガラス板
が外側に彎曲変形してガラス板端脱落による開口を早め
、或はガラス板が破損し、火炎遮断機能を損う。
に封入された気体が熱膨張し、この結果圧力でガラス板
が外側に彎曲変形してガラス板端脱落による開口を早め
、或はガラス板が破損し、火炎遮断機能を損う。
又ガラス板間の中間層をシールする有機質シール材が火
災時に燃焼し、これが気密層内に設けられているため不
完全燃焼を起こし、ガラス板内表面に煤等の炭化物が付
着し、この結果ガラス板の透視性が著しく阻害され、透
視窓としての機能が損われ、火災の確認等の消防活動が
阻害されることとなる。
災時に燃焼し、これが気密層内に設けられているため不
完全燃焼を起こし、ガラス板内表面に煤等の炭化物が付
着し、この結果ガラス板の透視性が著しく阻害され、透
視窓としての機能が損われ、火災の確認等の消防活動が
阻害されることとなる。
本考案者は上記防火用複層窓ガラス構造体に釦ける以上
の如き問題点を解決すべく本考案をなしたものである。
の如き問題点を解決すべく本考案をなしたものである。
本考案の目的は、防火区画体の窓をなす開口部内周の溝
内に複数枚の金属線入りガラス板を離間して不燃、気密
に嵌装む持し、ガラス板間に介在された間隔保持体に熱
易融性物質で閉塞した外気とガラス板間の中間層とを繋
ぐ通気孔を設ける如くした防火窓ガラス構造体を提供す
る。
内に複数枚の金属線入りガラス板を離間して不燃、気密
に嵌装む持し、ガラス板間に介在された間隔保持体に熱
易融性物質で閉塞した外気とガラス板間の中間層とを繋
ぐ通気孔を設ける如くした防火窓ガラス構造体を提供す
る。
従って本考案の目的は、火災時に上記熱易融性物質を融
解せしめて通気孔を開き、外気と中間層とを連通し、火
熱による中間層内気体の膨張をなくシ、ガラス板のこれ
に起因する破損を防止し、ガラス板の火災時にあ・ける
火炎遮断機能を充分に維持せしめ、耐火時間を長く、そ
して機能を充分に発揮せしめ得る防火窓ガラス構造体を
提供する。
解せしめて通気孔を開き、外気と中間層とを連通し、火
熱による中間層内気体の膨張をなくシ、ガラス板のこれ
に起因する破損を防止し、ガラス板の火災時にあ・ける
火炎遮断機能を充分に維持せしめ、耐火時間を長く、そ
して機能を充分に発揮せしめ得る防火窓ガラス構造体を
提供する。
又本考案の目的は、上記火炎時の通気孔の開口により中
間層内に外気を導入し、有機質シール材等の燃焼に充分
の酸素を供給して完全燃焼を促がし、不完全燃焼に伴う
煤等の発生を防止し、且つ中間層内の排煙をも図り、窓
ガラスの透視性を火災時においても充分に確保し、火炎
の確認、消防活動等を円滑になさしめる如くした防火窓
ガラス構造体を提供する。
間層内に外気を導入し、有機質シール材等の燃焼に充分
の酸素を供給して完全燃焼を促がし、不完全燃焼に伴う
煤等の発生を防止し、且つ中間層内の排煙をも図り、窓
ガラスの透視性を火災時においても充分に確保し、火炎
の確認、消防活動等を円滑になさしめる如くした防火窓
ガラス構造体を提供する。
本考案の更なる目的及び利点は以下に述べる実施例で明
らかとなるであろう。
らかとなるであろう。
次に本考案の好適する一実施例を添付図面を参照しつつ
詳述する。
詳述する。
第1図及び第2図は鋼製の防火□に実施した例で、第1
図は中間部を省略した縦断側面図、第2図は同横断平面
図である。
図は中間部を省略した縦断側面図、第2図は同横断平面
図である。
第1図及び第2図において10で示されるのは鋼板素材
のプレス成形素材を接合等して形成した防火扉本体で、
該本体10には窓をなす開口部11が形成され、開口部
11内周面は左右辺及び底辺の三辺がフラットに構成さ
れ、後に押縁の設置により所定幅及び所定深さの溝12
を形成する。
のプレス成形素材を接合等して形成した防火扉本体で、
該本体10には窓をなす開口部11が形成され、開口部
11内周面は左右辺及び底辺の三辺がフラットに構成さ
れ、後に押縁の設置により所定幅及び所定深さの溝12
を形成する。
そして開口部11、即ち溝12の上面(天井面)は他の
面に対して上方へ溝幅と同様の幅で一段深く設定され、
凹部13をなす。
面に対して上方へ溝幅と同様の幅で一段深く設定され、
凹部13をなす。
以上の本体10の溝12内には複数枚の金属線入りガラ
ス板、図示例では二枚のガラス板14゜15を所定間隔
で平行に嵌装する。
ス板、図示例では二枚のガラス板14゜15を所定間隔
で平行に嵌装する。
ガラス板14゜15の下端縁14a、15aは溝12の
底、即ち開口部11の底上に配設した例えば珪酸カルシ
ウム製のセツティングブロック16,16上に支持せし
める。
底、即ち開口部11の底上に配設した例えば珪酸カルシ
ウム製のセツティングブロック16,16上に支持せし
める。
ガラス板14.15の間の溝12の上下面には、例えば
角筒状の鋼パイプ等からなる間隔保持体17.17(以
下スペーサと記す)を溶接等で固設し、ガラス板間の上
下部分間の間隔を保持する。
角筒状の鋼パイプ等からなる間隔保持体17.17(以
下スペーサと記す)を溶接等で固設し、ガラス板間の上
下部分間の間隔を保持する。
又第2図で明らかな如くガラス板14゜150間の溝1
2の左右内面にも同構造、同寸法のスペーサ18.18
を固設し、ガラス板左右部分間の間隔を保持する。
2の左右内面にも同構造、同寸法のスペーサ18.18
を固設し、ガラス板左右部分間の間隔を保持する。
図示例では上・下のスペーサ17.17内には吸湿を行
う乾燥剤19を充填し、スペーサ17,17の内周面に
はスリット20・・・を複数設けてガラス板14.15
間に形成される中間層21内に連通し、中間層21内を
除湿乾燥し、結露を防止し、透視性を保障した。
う乾燥剤19を充填し、スペーサ17,17の内周面に
はスリット20・・・を複数設けてガラス板14.15
間に形成される中間層21内に連通し、中間層21内を
除湿乾燥し、結露を防止し、透視性を保障した。
各ガラス板14.15の上下部分及び左右部分とスペー
サ17.17 .18,18の両側面間には不燃性充填
材22及び有機質シール材23を各介装し、シール材2
3で中間層を密封気密にシールする。
サ17.17 .18,18の両側面間には不燃性充填
材22及び有機質シール材23を各介装し、シール材2
3で中間層を密封気密にシールする。
不燃性充填材としては、例えばガラスパテ、或は耐火粘
土、アスベスト、ガラス繊維、石膏等の無機材料を単独
、或は適宜種類混合したものを用い、特にカルシウムの
化合物は高温状態でガラスと反応して接合層を形成する
ことから、不燃性充填材におけるカルシウム化合物の含
有量が高いことが好咬しい。
土、アスベスト、ガラス繊維、石膏等の無機材料を単独
、或は適宜種類混合したものを用い、特にカルシウムの
化合物は高温状態でガラスと反応して接合層を形成する
ことから、不燃性充填材におけるカルシウム化合物の含
有量が高いことが好咬しい。
有機質シール材としては、ブチル、シリコン、ポリサル
ファイド等のシーラントを用い、特にブチルシーラント
のリボン状成形品は容易に良好な密閉を行うことができ
る。
ファイド等のシーラントを用い、特にブチルシーラント
のリボン状成形品は容易に良好な密閉を行うことができ
る。
図示例ではスペーサ17.18とガラ、414゜15の
間の内周側に定形のリボン状のシール材23を嵌装充填
し、これの外周側に不定形の不燃性充填材22を充填し
、かぐすることによりシール材23が充填材22充填時
の底となり、充填材22の充填が容易に行える。
間の内周側に定形のリボン状のシール材23を嵌装充填
し、これの外周側に不定形の不燃性充填材22を充填し
、かぐすることによりシール材23が充填材22充填時
の底となり、充填材22の充填が容易に行える。
従って組付作業上杆1しく、作業性に優れる。
もつとも充填材22とシール材23の位置関係は逆でも
良い。
良い。
ガラス板14.15四周端部と溝129間部13の底壁
との間には例えばセラミックファイバー等の不燃性充填
材24を充填し、ガラス板14゜150上、左右端縁を
溝12内で保持する。
との間には例えばセラミックファイバー等の不燃性充填
材24を充填し、ガラス板14゜150上、左右端縁を
溝12内で保持する。
ガラス板14.15の周辺部の開口部11外側には押縁
25.25をビス26で固着し、押縁25.25の内側
面とガラス板14.15の対向面間には既述のガラスパ
テ等の不燃性充填材27を充填する。
25.25をビス26で固着し、押縁25.25の内側
面とガラス板14.15の対向面間には既述のガラスパ
テ等の不燃性充填材27を充填する。
以上において、縦方向のスペーサ18.18の内面には
通気孔28・・・を複数設けるとともに、外面には本体
10の開口部をなす壁を含んで連通孔29・・・を設け
、通孔2B、29を介してガラス板14.15間の密封
された中間層21と外気とを連通接続せしめる。
通気孔28・・・を複数設けるとともに、外面には本体
10の開口部をなす壁を含んで連通孔29・・・を設け
、通孔2B、29を介してガラス板14.15間の密封
された中間層21と外気とを連通接続せしめる。
そして中間層21に臨む通孔28・・・は熱易融性物質
30で閉塞する。
30で閉塞する。
熱易融性物質の融点は100℃〜200℃の範囲が好1
しく、例えば組成スズ63%、鉛37%で融点182℃
のはんだを用いる。
しく、例えば組成スズ63%、鉛37%で融点182℃
のはんだを用いる。
そして上記通孔28を縦スペーサ18に設けたのは上辺
スペーサに通孔28を設けた場合、物質30が溶融状態
になっていても通孔28を表面張力によって閉じた11
でいる虞れもあり、従って両側の縦スペーサ18に横孔
を設けてこれを塞ぎ、溶融時に重力によって落下し、速
やかに通孔28の閉塞を解除するためである。
スペーサに通孔28を設けた場合、物質30が溶融状態
になっていても通孔28を表面張力によって閉じた11
でいる虞れもあり、従って両側の縦スペーサ18に横孔
を設けてこれを塞ぎ、溶融時に重力によって落下し、速
やかに通孔28の閉塞を解除するためである。
ところで上記ガラス板14.15の溝12内への嵌合深
さ、即ちかかり代であるが、ガラス板の下及び左右のか
かり代lに対して上部のかかり代11を大きくする。
さ、即ちかかり代であるが、ガラス板の下及び左右のか
かり代lに対して上部のかかり代11を大きくする。
特に本考案者が先に提案せる如く上の部分のかかり代1
1はガラス板14゜15個々の板厚の少くとも1.6倍
以上の寸法が好1しく、火炎遮断性能に優れる。
1はガラス板14゜15個々の板厚の少くとも1.6倍
以上の寸法が好1しく、火炎遮断性能に優れる。
これは火炎によってガラス板が軟化し重力により彎曲し
て面中央の上部が溝12から離脱して開口面が発生し、
火炎の通過を許容してし1い、火炎遮断機能が損われる
からで、上記寸法にすることによりガラス板上部の離脱
を可及的に抑制、防止し、耐火時間を長く維持すること
が可能となった。
て面中央の上部が溝12から離脱して開口面が発生し、
火炎の通過を許容してし1い、火炎遮断機能が損われる
からで、上記寸法にすることによりガラス板上部の離脱
を可及的に抑制、防止し、耐火時間を長く維持すること
が可能となった。
このかかり代11を大きく採るため溝の上部に凹部13
を設けるものである。
を設けるものである。
以上のガラス板14.15間の中間層21は既述の如く
気密に密封するが、この中は空気でも良く、又伝熱性の
低い不活性ガスを封入しても良く、更に乾燥空気を封入
しても良い。
気密に密封するが、この中は空気でも良く、又伝熱性の
低い不活性ガスを封入しても良く、更に乾燥空気を封入
しても良い。
次にその作用を説明すると、火災時防火扉は加熱され、
ガラス板14,15の火炎側は火炎にさらされ、或は周
囲の温度で加熱される。
ガラス板14,15の火炎側は火炎にさらされ、或は周
囲の温度で加熱される。
これに伴って気密の中間層21内の気体は膨張し、ガラ
ス板の軟化等と併せ、或は単純に気体膨張による圧力で
外側に彎曲変形してガラス板上端が早期に脱落し、ある
いは破損する虞れがある。
ス板の軟化等と併せ、或は単純に気体膨張による圧力で
外側に彎曲変形してガラス板上端が早期に脱落し、ある
いは破損する虞れがある。
ところがかかる加熱、温度上昇で熱易融性物質は溶融し
、これにより中間層21に臨む通孔28の閉塞は解除さ
れて開口し、通孔29を介して中間層21は外気と連通
ずることとなる。
、これにより中間層21に臨む通孔28の閉塞は解除さ
れて開口し、通孔29を介して中間層21は外気と連通
ずることとなる。
従って中間層21内の膨張した気体は排出されて内部は
大気圧となり、ガラス板への圧力はなくなり、ガラス板
の破損は防止される。
大気圧となり、ガラス板への圧力はなくなり、ガラス板
の破損は防止される。
従って長時間に亘り、又ガラスが軟化して脱落する迄ガ
ラス板は健在に火炎遮断機能を発揮することとなる。
ラス板は健在に火炎遮断機能を発揮することとなる。
又有機質シール材23は火災時の熱により燃焼するが、
上記の如く中間層21は通孔28の解除により外気に連
通し、この結果中間層21内には外気が導入されて充分
の酸素が供給され、シール材23の燃焼を促進し、不完
全燃焼に起因する煤等の発生を防止し、これのガラス内
面への付着を防虫する。
上記の如く中間層21は通孔28の解除により外気に連
通し、この結果中間層21内には外気が導入されて充分
の酸素が供給され、シール材23の燃焼を促進し、不完
全燃焼に起因する煤等の発生を防止し、これのガラス内
面への付着を防虫する。
そして内部で発生した煙は通孔28゜29を介して外部
へ排出される。
へ排出される。
従って火災時においても透視性を確保することができ、
火炎の確認、火災状況の確認は容易、確実になされ、消
防活動の見地からも極めて有利である。
火炎の確認、火災状況の確認は容易、確実になされ、消
防活動の見地からも極めて有利である。
第3図及び第4図は本考案の変更実施例を示す。
防火区画体として図ではコンクリート等の壁体110と
し、これの開口部内周の幅方向中央部にスペーサ部11
7を全周に亘り突設し、スペーサ部1170両側の段部
111.111にアングル材等よりなる枠体125A、
125Bを夫々二個−組としてボルト126により固着
し、組の枠体125A、125B間の開口内周側に溝1
12゜112を幅方向の両側に設ける。
し、これの開口部内周の幅方向中央部にスペーサ部11
7を全周に亘り突設し、スペーサ部1170両側の段部
111.111にアングル材等よりなる枠体125A、
125Bを夫々二個−組としてボルト126により固着
し、組の枠体125A、125B間の開口内周側に溝1
12゜112を幅方向の両側に設ける。
この溝112゜112に金属線入りガラス板114,1
15を嵌装し、各内側に既述の有機質シール材123及
び不燃性充填材122を、又各外側には不燃性充填材1
27を充填する。
15を嵌装し、各内側に既述の有機質シール材123及
び不燃性充填材122を、又各外側には不燃性充填材1
27を充填する。
かくしてガラス板14゜15は平行に組付支持され、中
間層121が形成される。
間層121が形成される。
尚外側の充填材127は中間品とし、内周側に例えばポ
リサルファイドシーラントの如きシール材132を充填
し、気密性及び水密性を保持した。
リサルファイドシーラントの如きシール材132を充填
し、気密性及び水密性を保持した。
スペーサ部117の下の部分には管材等を埋設して通路
120を設け、これを壁体110に設けた乾燥剤119
の格納部133に連通し、格納部133はネジ蓋134
で開閉自在とし、乾燥剤119を交換可能とし、コンク
リートの透湿による乾燥剤の劣化、これに起因する結露
に対処した。
120を設け、これを壁体110に設けた乾燥剤119
の格納部133に連通し、格納部133はネジ蓋134
で開閉自在とし、乾燥剤119を交換可能とし、コンク
リートの透湿による乾燥剤の劣化、これに起因する結露
に対処した。
そしてスペーサ部117の横の部分には第4図で示され
る如く通孔127を設け、これを壁体110に埋設した
分岐路129に連通接続して外気に連通せしめ、通孔1
28を既述の熱易融性物質130で閉塞した。
る如く通孔127を設け、これを壁体110に埋設した
分岐路129に連通接続して外気に連通せしめ、通孔1
28を既述の熱易融性物質130で閉塞した。
このように本考案は壁体に防火窓を設ける場合にも適用
し得ること勿論である。
し得ること勿論である。
以上詳述せる如く本考案に従えば、複層金属線入りガラ
ス板間に密封中間層を設けた防火窓ガラス構造体におい
て、熱易融性物質が溶融して外気との通孔を開き、開気
と連通せしめる如くしたため、上記の如く中間層の気体
膨張によるガラス板の破損を防止し、又これによる変形
、溝からの脱落を防止し、火炎遮断性能を大幅に向上し
、耐火性能を大幅に向上させることができる。
ス板間に密封中間層を設けた防火窓ガラス構造体におい
て、熱易融性物質が溶融して外気との通孔を開き、開気
と連通せしめる如くしたため、上記の如く中間層の気体
膨張によるガラス板の破損を防止し、又これによる変形
、溝からの脱落を防止し、火炎遮断性能を大幅に向上し
、耐火性能を大幅に向上させることができる。
又上記により中間層に外気が導入されて有機質シール部
材の完全燃焼を促進へ且つ排煙も速やかに行われ、ガラ
スの透視性を確保することができ、消防活動上も好都合
である他、構造上も比較的簡単で、安価に防火性に優れ
た構造体を得ることができる。
材の完全燃焼を促進へ且つ排煙も速やかに行われ、ガラ
スの透視性を確保することができ、消防活動上も好都合
である他、構造上も比較的簡単で、安価に防火性に優れ
た構造体を得ることができる。
尚図示例では中間層21側のガラス板とスペーサとの間
を不燃性充填材22に加えて有機質シール材23を用い
てシールし、気密シールの確実化を図ったが、不燃性充
填材22として通気性のないものを使用するときは有機
質シール材23を省略しても良い。
を不燃性充填材22に加えて有機質シール材23を用い
てシールし、気密シールの確実化を図ったが、不燃性充
填材22として通気性のないものを使用するときは有機
質シール材23を省略しても良い。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は第一実
施例の縦断面図で中間部を省略した図、第2図は同横断
面図、第3図は第二実施例の下部の縦断面図、第4図は
同側部の一方の横断面図である。 尚図面中10,110は区画体、11,111は開口部
、12,112は溝、14,15.114 。 115は金属線入りガラス板、17 、18,117は
間隔保持体、22,27,122,127は不燃性充填
材、23,123は有機質シール材、28.29,12
8,129は通孔、30,130は熱易融性物質である
。
施例の縦断面図で中間部を省略した図、第2図は同横断
面図、第3図は第二実施例の下部の縦断面図、第4図は
同側部の一方の横断面図である。 尚図面中10,110は区画体、11,111は開口部
、12,112は溝、14,15.114 。 115は金属線入りガラス板、17 、18,117は
間隔保持体、22,27,122,127は不燃性充填
材、23,123は有機質シール材、28.29,12
8,129は通孔、30,130は熱易融性物質である
。
Claims (1)
- 防火区画体の開口部内周に設けられた溝内に間隔保持体
を介して複数枚の金属線入ガラス板を相互に間隔をあけ
て嵌装し、該ガラス板と間隔保持体間には不燃性充填材
を介在せしめてガラス板間の中空層をほぼ気密にシール
し、且つ上記溝内壁と上記ガラス板との間には不燃性充
填材を介装するとともに、上記間隔保持体には上記中間
層と外気とを連通せしめる通気孔を設け、該通気孔を熱
易融物質で閉塞する如くシたことを特徴とする防火窓ガ
ラス構造体。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3008279U JPS5849356Y2 (ja) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | 防火窓ガラス構造体 |
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GB8007774A GB2046824B (en) | 1979-03-09 | 1980-03-07 | Fire resisting window and mounting frame therefor |
FR8005300A FR2450934B1 (fr) | 1979-03-09 | 1980-03-10 | Vitre ignifuge comprenant une plaque de verre arme de fils metalliques et un encadrement metallique de montage |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP3008279U JPS5849356Y2 (ja) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | 防火窓ガラス構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55129989U JPS55129989U (ja) | 1980-09-13 |
JPS5849356Y2 true JPS5849356Y2 (ja) | 1983-11-10 |
Family
ID=28879060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3008279U Expired JPS5849356Y2 (ja) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | 防火窓ガラス構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5849356Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012207458A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Sankyotateyama Inc | 複層ガラス、障子及びサッシ |
JP2014029104A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-02-13 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 防火安全ガラス用窓枠及び防火安全ガラス窓 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS582293U (ja) * | 1981-06-30 | 1983-01-08 | 昭和フロント販売株式会社 | 二重板装置の中間横枠 |
JP6315564B2 (ja) * | 2014-04-02 | 2018-04-25 | Ykk Ap株式会社 | 障子および建具 |
-
1979
- 1979-03-09 JP JP3008279U patent/JPS5849356Y2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012207458A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Sankyotateyama Inc | 複層ガラス、障子及びサッシ |
JP2014029104A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-02-13 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 防火安全ガラス用窓枠及び防火安全ガラス窓 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55129989U (ja) | 1980-09-13 |
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