JPS5846290B2 - 料理用栗の製造方法 - Google Patents
料理用栗の製造方法Info
- Publication number
- JPS5846290B2 JPS5846290B2 JP53152260A JP15226078A JPS5846290B2 JP S5846290 B2 JPS5846290 B2 JP S5846290B2 JP 53152260 A JP53152260 A JP 53152260A JP 15226078 A JP15226078 A JP 15226078A JP S5846290 B2 JPS5846290 B2 JP S5846290B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chestnuts
- pulp
- chestnut
- sugar
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、保存性を高め、かつ調理の際の手間を省く
ことを目的とする栗御飯等の料理用架の製造方法に関す
るものである。
ことを目的とする栗御飯等の料理用架の製造方法に関す
るものである。
一般に栗の実は虫喰いが生じやすく、また変質しやすい
ため、収穫俊速やかに消費または加工される。
ため、収穫俊速やかに消費または加工される。
このほか冷蔵および冷凍保存もされているが、冷蔵によ
る保存期間はさほど長くなくせいぜい6力月程度にすぎ
ず、また冷凍すると解凍の際に肉質が変化して、本来の
品質が極度に低下するので、限られた用途にしか用いら
れない。
る保存期間はさほど長くなくせいぜい6力月程度にすぎ
ず、また冷凍すると解凍の際に肉質が変化して、本来の
品質が極度に低下するので、限られた用途にしか用いら
れない。
したがって、一般消費者(家庭等)は、収穫期(秋季)
においては新鮮な栗を用いた料理例えば栗御飯、茶碗蒸
、栗きんとん、甘露煮等を行うが、一方季節外において
は前記理由により、加工済の缶詰、瓶詰等を利用せざる
を得ない。
においては新鮮な栗を用いた料理例えば栗御飯、茶碗蒸
、栗きんとん、甘露煮等を行うが、一方季節外において
は前記理由により、加工済の缶詰、瓶詰等を利用せざる
を得ない。
しかし、缶詰あるいは瓶詰は一般に砂糖煮とされ、甘味
が強いので、栗御飯等の料理材料としては適しない場合
がある。
が強いので、栗御飯等の料理材料としては適しない場合
がある。
また、栗を調理する際の問題点は、まず剥皮に多大の手
間を必要とすることと、つぎに煮熟にかなりの時間を要
し、20〜30分煮熟しないと豊潤な煮栗の風味を得ら
れず、また調味成分の浸透も容易でないことである。
間を必要とすることと、つぎに煮熟にかなりの時間を要
し、20〜30分煮熟しないと豊潤な煮栗の風味を得ら
れず、また調味成分の浸透も容易でないことである。
このため栗の煮熟時間を短縮する目的で、果肉を二つな
いし数個に破砕するか、あるいは塩、しょう油その他の
調味料を最初から加えないで途中以降に添加する等の調
理がなされている。
いし数個に破砕するか、あるいは塩、しょう油その他の
調味料を最初から加えないで途中以降に添加する等の調
理がなされている。
最近栗を予め調理(すなわち剥皮のうえ煮熟)したもの
を冷凍乾燥し、これを復水または砂糖漬げする研究が報
告されているが、この乾燥品を取扱うときには破損が多
く、また吸水の際に、栗のでん粉が予めα化されている
ので、表面の糊化が起き、必ずしも復水が容易でない。
を冷凍乾燥し、これを復水または砂糖漬げする研究が報
告されているが、この乾燥品を取扱うときには破損が多
く、また吸水の際に、栗のでん粉が予めα化されている
ので、表面の糊化が起き、必ずしも復水が容易でない。
この発明はこのような欠点を除くためなされたもので、
詳細に説明すればつぎのようになる。
詳細に説明すればつぎのようになる。
まず収穫した栗のおに皮およびしふ皮を迅速にむき、直
ちに0.1〜0.7%(好ましくはo、i〜0.5%)
の明ばん水に12時間以上浸漬して果肉の状態を調整し
た後、水分が5%以下になるまで冷凍真空乾燥する。
ちに0.1〜0.7%(好ましくはo、i〜0.5%)
の明ばん水に12時間以上浸漬して果肉の状態を調整し
た後、水分が5%以下になるまで冷凍真空乾燥する。
このようにして得られた栗の果肉は、多孔性の微細構造
を有し、かつ生の状態で乾燥するために復水性も良く、
短時間で煮熟され、また塩、砂糖、しよう油等の調味料
の浸透(味付)も良好で、かなりの濃度の調味料を添加
しても煮熟に要する時間を延長する必要はない。
を有し、かつ生の状態で乾燥するために復水性も良く、
短時間で煮熟され、また塩、砂糖、しよう油等の調味料
の浸透(味付)も良好で、かなりの濃度の調味料を添加
しても煮熟に要する時間を延長する必要はない。
なお冷凍真空乾燥によって重量は約1/3に軽減され、
輸送、取扱上きわめて有利であることは当然である。
輸送、取扱上きわめて有利であることは当然である。
したがってこの発明による栗の果肉は、常温保存性なら
びに復水性に優れ、味付けも容易であり、その上部品の
流通にも非常に便利である等の特徴がある。
びに復水性に優れ、味付けも容易であり、その上部品の
流通にも非常に便利である等の特徴がある。
以下に実施例を挙げる。
実施例 1
加工原料として1000rの栗を用意し、おに皮(外皮
)およびしぷ皮(内皮)を取り除いた栗の果肉(400
P)を直ちに0.2%の明ばん水(+5℃以下)に浸漬
し、冷蔵庫に1日間保存した後水切りを行い、冷凍真空
乾燥法に従って一30℃の冷凍庫で6時間凍結し、さら
に真空度1m7nHg以下、品温60℃以下の条件下で
、5%以下になるまで果肉中の水分を除去した。
)およびしぷ皮(内皮)を取り除いた栗の果肉(400
P)を直ちに0.2%の明ばん水(+5℃以下)に浸漬
し、冷蔵庫に1日間保存した後水切りを行い、冷凍真空
乾燥法に従って一30℃の冷凍庫で6時間凍結し、さら
に真空度1m7nHg以下、品温60℃以下の条件下で
、5%以下になるまで果肉中の水分を除去した。
得られた果肉の保存性は、未処理の生来が2%3ケ月、
冷蔵品が約6ケ月であるのに対し、少なくも3年間経過
後も変質は全く認められなかった。
冷蔵品が約6ケ月であるのに対し、少なくも3年間経過
後も変質は全く認められなかった。
また、この実施例によって得られた果肉の煮熟時間は、
生来が約20分以上を要するのに対し、僅かに10〜1
5分でよく、また塩、しよう油等に味付げによる煮熟時
間の延長は不必要であった。
生来が約20分以上を要するのに対し、僅かに10〜1
5分でよく、また塩、しよう油等に味付げによる煮熟時
間の延長は不必要であった。
さらに栗の甘露煮のように、50%以上の糖分を果肉に
与えるには、生来の場合は最初30%程度の糖液から煮
込み始め、漸次糖分を補充しながら煮込んで行かなげれ
ばならないが、この実施例による果肉は、直接50%の
濃度糖液から煮込み始めても果肉内に均一の糖分を浸透
させることができた。
与えるには、生来の場合は最初30%程度の糖液から煮
込み始め、漸次糖分を補充しながら煮込んで行かなげれ
ばならないが、この実施例による果肉は、直接50%の
濃度糖液から煮込み始めても果肉内に均一の糖分を浸透
させることができた。
なお本実施例によって得られた乾燥果肉(1351)を
水で煮熟したとき、復元重量は4651であった。
水で煮熟したとき、復元重量は4651であった。
実施例 2
実施例1によって得たこの発明による栗Aと、明ばん水
による浸漬処理をしない冷凍乾燥栗Bとについて30%
砂糖液による煮沸試験を行った。
による浸漬処理をしない冷凍乾燥栗Bとについて30%
砂糖液による煮沸試験を行った。
Aは、約10分後にほぼ復元し、糖分の浸透も良好で果
肉は柔らかくなっており、煮熟風味はほとんど付与され
ているがやや不完全な状態であり、約15分後には糖分
の浸透および煮熟風味は完全なものとなっていた。
肉は柔らかくなっており、煮熟風味はほとんど付与され
ているがやや不完全な状態であり、約15分後には糖分
の浸透および煮熟風味は完全なものとなっていた。
これに対しBは約15分経過しても、復水は不完全で、
果肉の中央部は乾燥状態のままであり、20分後にほぼ
復元を完了し、果肉は柔らかく、糖分も浸透はしている
が、完全とは言えない。
果肉の中央部は乾燥状態のままであり、20分後にほぼ
復元を完了し、果肉は柔らかく、糖分も浸透はしている
が、完全とは言えない。
約30分後には煮熟風味および糖分の浸透は共に完了し
たが、果肉の一部には点部れが生じた。
たが、果肉の一部には点部れが生じた。
この結果からこの発明による乾燥栗の煮熟に対する優秀
性を知ることができた。
性を知ることができた。
この発明によれば、以上のように、予め皮を除いた状態
で栗が提供されるので、家庭等において手軽に利用する
ことができ、しかも保存性がよいので時期を問わず風味
の良い栗料理を得ることができ、さらに肉質が多孔質で
あるため、調理時間が短くて済むなどの優れた特性を有
する栗が得られる。
で栗が提供されるので、家庭等において手軽に利用する
ことができ、しかも保存性がよいので時期を問わず風味
の良い栗料理を得ることができ、さらに肉質が多孔質で
あるため、調理時間が短くて済むなどの優れた特性を有
する栗が得られる。
Claims (1)
- 1 栗の実の11おに皮+1および11シぷ皮11を剥
皮した後、速かに0.1〜0.7%、5℃以下の明ばん
水に12時間以上浸漬し、さらにこれを水切して急速凍
結し、その後水分が5%以下になるまで冷凍真空乾燥す
ることを特徴とする料理用架の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53152260A JPS5846290B2 (ja) | 1978-12-07 | 1978-12-07 | 料理用栗の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53152260A JPS5846290B2 (ja) | 1978-12-07 | 1978-12-07 | 料理用栗の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5577858A JPS5577858A (en) | 1980-06-12 |
JPS5846290B2 true JPS5846290B2 (ja) | 1983-10-15 |
Family
ID=15536586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53152260A Expired JPS5846290B2 (ja) | 1978-12-07 | 1978-12-07 | 料理用栗の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5846290B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220029666A (ko) | 2019-06-28 | 2022-03-08 | 도아고세이가부시키가이샤 | 수지 조성물, 수지 조성물층 부착 적층체, 적층체 및 전자파 차폐 필름 |
KR20220107207A (ko) | 2019-11-27 | 2022-08-02 | 도아고세이가부시키가이샤 | 수지 조성물, 수지 조성물층 부착 적층체, 적층체, 플렉시블 동박적층판, 플렉시블 플랫 케이블 및 전자파 차폐 필름 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102793220A (zh) * | 2012-08-23 | 2012-11-28 | 山东绿色乐园食品有限公司 | 一种纯物理方法的速冻栗仁护色方法及产品 |
JP7006883B2 (ja) * | 2017-03-30 | 2022-01-24 | 愛媛県 | 加工栗の製造方法 |
CN111317055A (zh) * | 2020-04-23 | 2020-06-23 | 广西壮族自治区林业科学研究院 | 一种板栗食品的制备方法 |
-
1978
- 1978-12-07 JP JP53152260A patent/JPS5846290B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220029666A (ko) | 2019-06-28 | 2022-03-08 | 도아고세이가부시키가이샤 | 수지 조성물, 수지 조성물층 부착 적층체, 적층체 및 전자파 차폐 필름 |
KR20220107207A (ko) | 2019-11-27 | 2022-08-02 | 도아고세이가부시키가이샤 | 수지 조성물, 수지 조성물층 부착 적층체, 적층체, 플렉시블 동박적층판, 플렉시블 플랫 케이블 및 전자파 차폐 필름 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5577858A (en) | 1980-06-12 |
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