JPS5844427B2 - フンムキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本願は特許第８５８５６９号（特公昭５１−３３２８１
号、特願昭４７−３５６６５号）の追加の特許出願であ
るが、上記原特許発明は、噴霧口に接続した中空のピス
トンを内部に滑動可能に装架する第１シリンダと、断面
積が第１シリンダよりも小さく、第１シリンダと噴霧口
との連通を断つに適した弁に接続するピストンを内部に
滑動可能に装架する第２シリンダと、第２シリンダに作
用するとともに弁を上記連通が断たれる位置に維持しよ
うとするばねとを具え、両シリンダ全体が逆止弁を介し
てプランジャ管に通じる容積を決定する噴霧器において
、第２シリンダが、前記中空ピストン内に設けられた空
所内に配置されて第１シリンダに対し相対的に可動であ
ること、および第２のばねが両シリンダの間に介在する
ことを特徴とする噴霧器である。

第１中空ピストンが移動すると、第１シリンダ内の液体
は第２シリンダ内に入って、この中の圧力が上昇する。

第２ピストンはこのピストン上に作用する弾性装置の作
用に抗して第２シリンダ内を動こうとする。

この圧力が上記作用を釣合わせるに足りる値に達したと
き、第２ピストンが移動して弁に作用し、この弁自体は
両シリンダを噴霧ノズルに通ずるように接続される。

原特許発明では、第１中空ピストンが定直径を有し、第
２シリンダは必然的に第１シリンダより小さな断面を有
する。

しかし、この断面の差によって不利が生ずる。

第２ピストンの移動速度は実質上、第１中空ピストンの
移動速度より大きい。

それで弁がその座から急に移動し、そのため液体がノズ
ルに急激に供給される。

従って噴霧か弱くなり、ノズルから液がたれる。

これは、第１中空ピストンが非常に遅く動いたときでも
、起きる。

本発明によって解決する問題は、上記原特許発明におけ
る上記欠点を除いた噴霧器を得ることである。

原特許発明においては、第２シリンダ１０の断面積Ｓは
、第１シリンダ１の断面積Ｓよりも小さい。

そのために、第１ピストン５を速度Ｖで移動させたとき
、弁に連結されたピストン１３が、開Ｓ 弁の際に移動する速度Ｖは、−に等しくなる。

この速度は、大きな値である。

原特許発明においては、両シリンダの直径比は、実例で
は２．１６７１であり、したがって断面比は、４．７で
あり、速度Ｖは、４．７Ｖに等しい。

この速度は、開弁時の速度であり、この速度は、後に減
小し、弁が弁座から離れて、ポンプのピストンにより押
込まれる液が、ノズルの方に移所可能になると、零速度
になる。

そのため弁は、急激に弁座から離れ、良好な霧化を得る
に必要な圧力は、瞬間的には形成されない。

液は、圧力上昇によって十分な時間が経過する前に排出
され、霧化は良好に行われない。

本発明においては、第２シリンダ１０は：ピストン５の
拡大部５ｂ中に配設されている。

そのために、シリンダ１０は、原特許発明の場合よりも
大きな断面積、例えばポンプのシリンダと同一の断面積
を有する。

そのために、ピストン１３、従って弁１６ａの移動速度
Ｖは、一層低くなり、例えば、両シリンダが同一断面積
をもつ場合には、■に等しくなる。

したがって液は、その排出前に、圧力上昇にとって十分
な時間をもつことになり、噴霧は、正確に行われる。

本発明に従えば、第２シリンダは第１ピストンの拡大部
に作られ、このシリンダに所望の断面を与えることがで
きる。

２個のシリンダは実質上、同じ断面であることが望まし
い。

本発明の有利な実施例においては、第１シリンダは、第
１ピストンの拡大部の厚みの中に作られた孔によって第
２シリンダに通じている。

図面において香水用の噴霧器はプランジャー管すなわち
液浸管と通じ、威るべくはこれと一体のシリンダ１を有
し、シリンダとプランジャー管すなわち液浸管の間には
逆止弁４が介在している。

中空のピストン５はシリンダの中を摺動する。

シリンダ１はピストン５を受ける部分よりも大きな断面
部分１ａを有し、内部ねじ栓２によって固定したスリー
ブ２１に嵌っている。

部分１ａは外部カラー１ｂを有し、このカラーはスリー
ブ２１の内部環状凹所２１ａに堅く嵌っている。

弁４０近くのシリンダ１の内端と、ピストン５の内部層
５ａとの間にばね２２が延びている。

ピストン５はシリンダ１内を摺動する部分より径の太き
（なった部分５ｂが上方へ延び、部分すなわち拡大部分
５ｂに近い一端にカラー５０を具えている。

カラー５０は部分５ｂを囲んたスリーブ２３ｂを支え、
スリーブ２３ｂの上端部は径が小さくなり、管６内に取
付げられ、管６はノズル８に通じている。

円筒形中空部１０がピストン５の拡大部分５ｂ内に設け
られ、この中空部１０は第２シリンダを構成し、この中
にピストン１３が摺動可能に設けられ、ピストン１３は
シリンダ１０を２室１４゜１５に分げる。

ピストン１３に杆１６が固定され、この杆は所定の間隙
をおいてスリーブ２３ｂの縮小端部を通り、杆１６の一
端部１６ａはスリーブ２３ｂ内に作られた座２３ａと係
合するように配置された弁を構成する。

室１５の底とピストン１３との間に介在した弾性装置す
なわちばね１７は、杆の一端部すなわち弁１６ａを押し
て座２３ａと衝合させる。

ス、リープ２３ｂによって作られた室１４は、拡大部径
の大きくなった部分すなわち拡大部分５ｂの外面に設け
られた溝５ｄ及び拡大部分５ｂの内部孔５ｅによって中
空ピストン５と通じている。

室１５は噴霧器の貯蔵部の内部と通じ、この貯蔵部の上
に栓２が設けられ、拡大部５ｂ内に作られた通路５ｆに
よって、シリンダ１の大きな断面部分すなわち拡大部１
ａの内部に通じ、かつ拡大部１ａの底に設けられた孔１
ｃによってピストン５の外部と通じている。

スリーブ２３ｂはスリーブ２１の内部層２１ｂと衝合す
るように配置された外部層２３を有する。

休止位置においてばね２２はピストン５を上方位置に押
し、肩２３を肩２１ｂに押付げる。

ばね１７は弁１６ａを座２３ａに押付ける。

噴霧器が直ちに使用できる状態にあるとして、使用者が
押ボタン７を押圧すると、押ボタンはピストン５をスリ
ーブ２３ｂとともに押下げる。

シリンダ１内に収容された液体は孔５ｅ及び溝５ｄを通
って室１４に供給される。

弁１６ａは座２３ａ上に載っているので液体はノズル８
へ流れることができない。

室１４内の圧力かばね１７０作用する力と釣合ったとき
、ピストン１３は下方に移動し、弁は座を離れ、圧力下
にある液体はノズル８へ流れてこれから出る。

、この運動は、押ボタン７の上の圧力による運動の速度
と実際上等しい速度で行われる。

この押ボタンのストロークの終りに圧力が降下し弁１６
ａはぼね１Ｔによって座に戻る。

使用者が押ボタンを緩めると、ばね２２はピストン５及
びスリーブ２３ｂを元の位置に戻し、スリーブの肩２３
はスリーブ２１の肩２１ｂに衝合する。

この運動中、液体は貯蔵器（図示しない）から逆止弁５
を通ってシリンダ１に吸込まれる。

ピストン５の運動中、空気が貯蔵器に入り、スリーブ２
３ｂとスリーブ２１０間の環状空間及び孔１ｃを通って
引かれた液体と入れ替わる。

更に、若しピストン１３０円周にある可撓性封鎖唇が流
体密でないならば、室１５に入る液体は通路すなわち空
間５ｆ及び孔１Ｃを通って貯蔵器に戻ることができる。

追加の関係 本発明は、第２シリンダを第１ピストンの拡大部に作り
、このシリンダに所望の断面を与えた点において原特許
第８５８５６９（特公昭５１３３２８１号）の発明の改
良発明を構成する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明噴霧器の縦断面図である。 １・・・・・・第１シリンダ、４・・・・・・逆止弁、
５・・・・・・第１中空ピストン、５ｂ・・・・・・第
１ピストンの拡大部、１０・・・・・・第２シリンダ、
１３・・・・・・第２ピストン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ポンプ室を形成し逆止弁を介して液浸管に連通して
   いる第１シリンダと、 上記第１シリンダ内に摺動可能に設けられている第１中
   空ピストンと、 上記第１シリンダに連通している第２シリンダと、上記
   第２シリンダ内に摺動可能に設けられた第２ピストンと
   、 上記第２ピストンは、上記第１シリンダと噴霧器のノズ
   ルとの間の連通を阻止するように配置された弁に連結さ
   れていることと、 上記第２ピストン上に作用し、上記連通を阻止する位置
   に上記弁を押付ける弾性装置と、上記第２シリンダは、
   上記第１シリンダに形成された凹所によって構成され、
   かつ上記第１シリンダに対して移動できるものであるこ
   とと、よりなる噴霧器において、 上記第１中空ピストンは、拡大部分を有し、上記拡大部
   分内に上記第２シリンダが形成され、上記第１シリンダ
   および第２シリンダは同じ内部断面を有していることを
   特徴とする噴霧器。