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JPS5825500B2 - 吸水剤 - Google Patents

吸水剤

Info

Publication number
JPS5825500B2
JPS5825500B2 JP54169368A JP16936879A JPS5825500B2 JP S5825500 B2 JPS5825500 B2 JP S5825500B2 JP 54169368 A JP54169368 A JP 54169368A JP 16936879 A JP16936879 A JP 16936879A JP S5825500 B2 JPS5825500 B2 JP S5825500B2
Authority
JP
Japan
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water
absorbing agent
weight
surfactant
polymerization
Prior art date
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Expired
Application number
JP54169368A
Other languages
English (en)
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JPS5691837A (en
Inventor
恒雄 椿本
忠生 下村
好夫 入江
善彦 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP54169368A priority Critical patent/JPS5825500B2/ja
Priority to US06/137,640 priority patent/US4286082A/en
Publication of JPS5691837A publication Critical patent/JPS5691837A/ja
Publication of JPS5825500B2 publication Critical patent/JPS5825500B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は吸水剤に関するものである。
更に詳しくは水性物質と接した時に高度に水性物質を吸
収し、しかも加圧下に於ても保水性の大きい吸水剤に関
するものである。
従来、生理綿や紙おむつやその細体液を吸収する衛生材
料に一構成材料として吸水性樹脂を用いる試みがなされ
ている。
この様な吸収性樹脂としては、たとえばデンプン−アク
リロニトリルグラフト重合体の加水分解物、デンプン−
アクリル酸グラフト重合体の中和物、酢酸ビニル−アク
リル酸エステル共重合体のケン化物、アクリロニトリル
共重合体又はアクリルアミド共重合体の加水分解物及び
これらの架橋体、あるいは逆相乳化重合によって得られ
た自己架橋型ポリアクリル酸ナトリウム等が知られてい
る。
ところがこれらの吸収性樹脂は煩雑な工程を経る生産性
の低い方法で製造されているので、得られる吸収性樹脂
に不純物が混入しゃすくまた高価なものとなっている。
このため、実際の使用にあたってはコスト面から使用量
が限られるなどの問題がある。
さらに、これらの吸収性樹脂は重合体主鎖の重合度が低
いため架橋構造をとっても水可溶分が多く、一般には2
0〜50重量%の割合で水可溶分を含んでいる。
このため、これらの吸収性樹脂が経血、尿あるいはその
他の体液と接した時に初期吸収速度が小さく、飽和吸収
量も少なく、ベトつきがあるなどの問題がある。
また水可溶分が多いために、人体の皮膚や粘膜に対する
安全性の点からも問題がある。
さらにこれらの吸収性樹脂の中には、耐熱性が低く、吸
収シートに成型加工する時に熱による変質や性能劣化を
起すものが多い。
またこれら吸収性樹脂を粉体化すると発塵しやすくて作
業環境を害するという問題と、得られた粉体が水性物質
に接した時に″ままこ″になりやすく初期吸収能が極端
に低下するという欠点もある。
本発明者らは従来知られている吸収性樹脂の有している
上記の如き種々の問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、水溶性及び/又は水分散性界面活性剤の存在下で、
アクリル酸塩系単量体と架橋性単量体とを比較的高濃度
で水溶液共重合してゲル状含水重合体とし、さらに加熱
乾燥して得られたポリアクリル酸アルカリ金属塩架橋体
が、従来の吸収性樹脂の有する上記の如き種々の問題点
をことごとく解決し、さらに種々の優れた作用効果を有
する事を見出して本発明を完成するに至ったものである
従って本発明の目的は、水房溶分が少なく、被吸収液と
接した時にもベトつきがなく、吸収性に優れ、しかも人
体の皮膚に対して安全な範囲にpH調節することができ
、単独もしくは繊維状物質と組みあわせて吸収シートと
して成型加工する時にも粉塵の発生がほとんどなく、耐
熱性や安定性にすぐれた吸水剤を提供するものである。
即ち本発明の吸水剤は、水溶性及び/又は水分散性界面
活性剤Aの存在下、アクリル酸0〜50モル係とアクリ
ル酸アルカリ金属塩50〜100モル%とからなるアク
リル酸塩系単量体B100重量部と架橋性単量体C0,
001〜5重量部との比率の混合物を25重量%以上の
濃度で水溶液共重合してゲル状含水重合体とし、さらに
加熱乾燥して得られたポリアクリルばアルカリ金属塩架
橋体からなるものである。
本発明において使用される水溶性又は水分散性界面活性
剤Aは、アクリル酸塩系単量体B水溶液と相溶するかあ
るいは分散する事が必要である。
そのような界面活性剤Aとして、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ホリオキシエチレンアルキルフェノー
ルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビクン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アシルエステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロ
ック共重合体、ショ糖脂肪酸エステル、高級アルコール
硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩あるい
はポリオキシエチレンサルフェート塩等の非イオン系界
面活性剤あるいは陰イオン系界面活性剤の中から選ばれ
た1種又は2種以上を用いることができる。
中でも、本発明では水溶性又は水分散性でHLBが7以
上の非イオン系界面活性剤が特に好ましい。
本発明に用いられる水溶性及び/又は水分散性界面活性
剤Aの使用量は、アクリル酸塩系単量体B100重量部
に対して0.01〜10重量部の範囲の比率の量である
事が好ましい。
水溶性及び/又は水分散性界面活性剤Aの使用量が0.
01重量部未満の少ない量では、アクリル酸塩系単量体
B水溶液と架橋性単量体Cとの相溶性が悪く、均一な架
橋重合体が得られないため吸水剤としたときの吸収能が
低くなる。
しかも得られるゲル状含水重合体の粘着性が大きく、そ
のため重合容器からの離型が困難である。
又、ゲル状含水重合体を加熱乾燥するための前処理工程
等における切断時あるいは押出機等による成型時の作業
性も悪く、粘着性に起因する機械的な混線を受けやすい
結果分子の切断等による物性の低下が起こり、吸収能が
低下する。
さらに、ゲル状含水重合体を加熱乾燥後、粉体とした場
合に粉塵がたちやすく、また水性物質に対する初期吸収
速度が小さい。
また吸収シートに成型加工する時に、吸湿によりケーキ
ングしやすい。
逆に10重量部を超える量では、重合時に界面活性剤A
に対する連鎖移動により架橋重合体の主鎖の分子量が小
さくなって、得られるゲル状含水重合体が柔かく、取り
扱い困難となる。
また、加熱乾燥後粉体とした場合に水性物質と接した時
の吸収能が低下する。
水溶性及び/又は水分散性界面活性剤Aは、重合前には
アクリル酸塩系単量体B水溶液に完全に溶解しているか
、又は細かく乳化分散している。
そしてアクリル酸塩系単量体B水溶液に対して相溶性の
悪い架橋性単量体Cをアクリル酸塩系単量体B水溶液中
に可溶化し、アクリル酸塩系単量体Bと架橋性単量体C
との共重合反応性を高めて均一な架橋を行わせしめる作
用を有している。
このような界面活性剤Aは、重合が進行するに従って、
生成するゲル状含水重合体の中で相分離して乳白状に均
一に分散した状態になる。
そして、得られたゲル状含水重合体の表面及び内部には
界面活性剤Aの微粒子又は微液滴が存在している。
このためゲル含水重合体が接触する重合容器への密着が
少なくなり、離型性は大巾に改良される。
さらに、ゲル状含水重合体を切断あるいは成型する時に
金属製のカッター、ニーダ−、スクリューあるいはノズ
ル等に接触したり、切断等により新たな切断破断面を形
成しても、界面活性剤の微粒子又は微液滴がゲル状含水
重合体の内部に均一に存在しているため常に離型性がよ
く、ゲル状含水重合体が機械的な混線を受けてもすべり
が生じて分子鎖の切断等の劣化を生じる事が少なく、こ
の結果界面活性剤Aを使用しない場合に較べて得られる
ポリアクリル酸アルカリ金属塩架橋体を吸水剤とした時
の吸収能の低下が著しく少ない。
本発明で用いられるアクリル酸塩系単量体Bは、アクリ
ル酸0〜50モル%とアクリル酸アルカリ金属塩50〜
100モル%とからなるものである。
アクリル酸アルカリ金属塩の割合が50モル%未満であ
ると、得られるゲル状含水重合体の粘着性が大きく、そ
のため吸水剤を作業性良く製造することができない。
本発明の吸水剤の人体の皮膚に対する安全性の点からは
、アクリル酸塩系単量体Bがアクリル酸10〜40モル
係とアクリル酸アルカリ金属塩60〜90モル幅とから
なることが好ましい。
この範囲内の組成であれば、得られる吸水剤が水系の被
吸収液と接したときのpH値が、人体の皮膚に対して安
全な範囲内になり、吸水剤として好適に用いられる。
本発明で用いるアクリル酸は、市販のものを用いること
ができる。
又、必要に応じてアクリル酸の一部を、例えばメタクリ
ル酸の様な他の水溶性の重合性カルボン酸で置き換える
こともできる。
アクリル酸アルカリ金属塩のアルカリ金属としては、リ
チウム、ナトリウム、カリウム等通常用いられるものを
使用することができる。
特にナトリウムは、ポリアクリル酸ナトリウムが食品添
加物として認められており、安全性の点から好ましく/
)。
本発明で用いられる架橋性単量体Cは、一分子中に少く
とも2個の重合性二重結合を有し、アクリル酸塩系単量
体B及び界面活性剤Aと水溶媒中で相溶し、しかもアク
リル酸塩系単量体Bと共重合性が良くて効率よく架橋構
造をとりうろことが必須である。
そのような架橋性単量体としては、エチレングリコ・−
ルジアクリレート、エチレングリコールジメタアクリレ
ート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート
、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリメタアクリレート、N、N’=メチレンビスア
クリルアミド、インシアヌル酸トリアリル、ペンタエリ
スリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールジメ
タアクリレートなどの中から選ばれた1種又は2種以上
を用いる事ができる。
本発明に用いられる架橋性単量体Cの使用量は、アクリ
ル酸塩系単量体B100重量部に対して0.001〜5
重量部の範囲の比率の量であることが必要である。
架橋性単量体Cの使用量が5重量部を超える量では架橋
密度が大きくなりすぎて、かえって吸収能が低下する。
逆に0.001重量部未満の少い量では架橋密度が小さ
すぎて、被吸収液と接したときにベトつきが生じ、初期
吸収速度も低い。
本発明の吸収剤では、アクリル酸塩系単量体B100重
量部に対して架橋性単量体Cの使用量は0.001〜5
重量部であり、このように比較的少量の架橋性単量体C
の使用でも、界面活性剤Aの併用と高濃度での水溶液共
重合とによりアクリル酸塩系単量体Bと均一に効率よく
共重合し、均一な架橋構造の架橋重合体が得られるので
ある。
本発明に従って水溶液共重合するに際し、重合に先だっ
てアクリル酸塩系単量体B、架橋性単量体C及び界面活
性剤Aは通常の方法で混合さ札又いかなる順序で混合さ
れてもよい。
また、必要に応じて他の成分を添加して併用することも
できる。
このような他の成分としては例えばジエチレングリコー
ルやグリセリンのような多価アルコールを挙げることが
できる。
このような多価アルコールを併用するなら、得られるゲ
ル状含水重合体を加熱乾燥する段階で重合体中のカルボ
キシル基と多価アルコールとの反応による架橋も行なわ
れる。
即ち、架橋重合体中に、架橋性単量体Cによる架橋と多
価アルコールによる架橋とを併存させることも可能であ
る。
本発明に採用される水溶液重合の方法としては、水溶性
及び/又は水分散性界面活性剤A、アクリル酸塩系単量
体B、架橋性単量体C1並びに開始剤が均一に混合され
且つアクリル酸塩系単量体Bと架橋性単量体Cとの混合
物を25重量%以上の濃度で含有する水溶液又は水分散
液を窒素雰囲気下で塊状重合又は注型重合する方法が好
ましい。
そして重合による発熱を除去し、反応温度の調節を容易
にするためには、比較的伝熱面積の大きい密閉容器で重
合することが好ましい。
このような水溶液重合のためには、たとえば特公昭48
−42466号明細書に記載の重合容器が好適である。
重合時のモノマー濃度が25重量%未滴の時は架橋重合
体の主鎖の分子量が高くなりにくく、従って得られる吸
収剤の水可溶分が増加し、初期吸収速度が低下する。
水溶液重合に用いられる開始剤は、通常の水溶性ラジカ
ル発生開始剤であれば特に制限はない。
たとえば過硫酸アンモン、過硫酸カリ、過酸化水素等が
挙げられ、又これらと亜硫酸水素ナトIJウム、t−ア
スコルビン酸、第1鉄塩等の還元剤との組みあわせによ
るレドックス系開始剤も用いられる。
重合時の重合温度としては、比較的低温の方が得られる
架橋重合体の主鎖の分子量が大きくなり好ましいが、重
合が完給するためには10℃以上80℃以下の範囲内で
あることが好ましい。
本発明に基づいて水溶液共重合により得られた架橋重合
体のゲル状含水重合体を加熱乾燥するに際しては、過度
の熱による劣化を防ぐためできるだけ効率よく短時間で
乾燥する事が望ましい。
この様な乾燥方法として、ゲル状含水重合体を切断ある
いは押出し等によって単位体積当りの表面積が9 cr
ri2/crrt”以上になるように細分化したのち、
100〜230℃の温度の熱風で加熱して乾燥する方法
が特に好ましい。
本発明に対して、界面活性剤を用いないでアクリル酸塩
系単量体Bと架橋性単量体Cとの混合水溶液を重合させ
たのち、ゲル状含水重合体の段階で界面活性剤を添加し
たのでは、アクリル酸塩系単量体Bと架橋性単量体Cと
の均一な共重合架橋を行なわせる事は出来ない。
またゲル状含水重合体の内部まで界面活性剤が均一に分
布する事は不可能であり、従って切断あるいは押出時の
粘着を防止し混線による劣化を防ぐ事は不可能である。
さらに、得られる架橋重合体を粉体化してもこのような
粉体中には界面活性剤が均一に分布しておらず、発塵性
の改良や、水性物質に接した時の「ままこ」発生防止の
効果は期待できない。
このようにして得られたポリアクリル酸アルカリ金属塩
架橋体は、粉体、顆粒、粗粒管種々の形状で吸収剤とし
て用いられるが、中でも粉体として用いられると特に初
期吸収性に優れた高い吸収能を示す。
粉砕の方法としては特に制限はなく、従来公知の方法を
適宜用いることができる。
本発明で水溶液共重合により得られたゲル状含水重合体
を加熱乾燥したものには表面及び内部に界面活性剤Aの
微粒子又は微液滴が均一に分散しているため、容易に、
短時間で粉砕し得る。
又、この粉砕工程で微粉末が生成しても、粒子表面及び
内部に均一に分散して存在している界面活性剤Aの微粒
子又は微液滴のために、微粉末は経度に凝集し易く、従
って粉塵がたたないという利点を有している。
本発明の吸水剤はこのようにして得られたポリアクリル
酸アルカリ金属塩架橋体からなり、従来公知の吸収性樹
脂に比較して優れた性能を有しているものであるが、そ
の理由については次の様に考えられる。
即ち、比較的高濃度で水溶液共重合を行ない、ゲル状含
水重合体としているため重合度が大きく、さらに適度に
効率良く均一に架橋を行なっているため吸水剤に含まれ
る水可溶分が非常に少なく、しかも水性物質を吸収した
時の膨潤度が大きい。
このためベトつきが少なく初期吸収速度が大きいと同時
に飽和吸収量が太きい。
また水可溶分がほとんどない事から人体の皮膚に接した
時の刺激も少なく、しかも吸水剤が水性物質と接した時
の系のpH値も安全な範囲に調整でき、安全性の面でも
好ましいものである。
更に、界面活性剤Aの存在下で重合を行なっている事に
より粉体粒子表面に比較的疎水性の界面活性剤Aが均一
に分布しているため初期吸収速度が大きく、吸水剤を粉
体として用いる場合の粉体化工程で微粉末が生じた時に
も微粉末どうしを軽度に凝集させるので粉塵が発生しに
くく、又湿度の高い時でもケーキングを起こしにくく、
吸水剤を吸収シー1一等に加工する時の作業性に優れ、
作業環境を害さない。
そして吸水剤粉体が水性物質と接した時に1ままこ″に
なりにくい。
また、本発明の吸水剤は耐熱性が非常に高く、吸収シー
ト等に加工する時に加熱等を行なっても吸収能の劣化や
変質は全くない。
さらに本発明の吸水剤は有機溶剤や無機塩の様な不純物
を全く含んでいない。
このように本発明の吸水剤は優れた性能を有し、しかも
生産性よく工業的に製造が可能である事から比較的安価
に供給ができるため、生理綿や紙おむつ用の吸水剤とし
て使用すると価格当りの吸収能は飛躍的に向上する。
本発明の吸水剤は広い用途に用いることができるが、た
とえば生理綿や紙おむつ等用の吸水剤として用いると、
経血、尿あるいはその他の体液をすばやく吸収し且つ多
量の液体を吸収するため、長期間使用しても、また圧が
加わたった状態でも吸収した液体が滲み出す事がほとん
どない。
この際、吸水剤は粉体又は顆粒状のまま用いてもよくあ
るいはシート状に成形して用いてもよい。
吸水剤をシート化する方法としては、紙又は不織布を複
数枚重ねてその間に吸水剤粉体を散布してサンドインチ
状にしたのちエンボスロール等により圧着する方法、吸
水剤粉体と粉末状又は短繊維状に粉砕されたパルプ綿と
を混合し圧着する方法、またこのパルプ綿と混合して圧
着したものをさらに紙又は不織布等ではさんでサンドイ
ンチ状にする方法等がある。
さらにこれらのシート状に圧着する方法において、バイ
ンダーとして水又は水蒸気、低融点の熱可塑性樹脂ある
いは接着性樹脂等を併用する事もできる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明の範囲がこれらの実施例により限定されるものでは
ない。
実施例 1 内面を47フ化エチレン樹脂でライニングした5US2
7製で300m71LX300m1lLX501117
11の内容積をもつ開閉可能な密閉容器に、アクリル酸
ナトリウム75モル%とアクリル酸25モル%とからな
るアクリル酸塩系単量体Bの水溶液4000P(モノマ
ー濃度43%)と第1表に示した量の各種架橋性単量体
C及び界面活性剤Aとを入れ、窒素雰囲気下で液温を4
0℃としたあと、過硫酸アンモニウム0.61及び亜硫
酸水素ナトリウム0.21を添加し均一に溶解した。
重合はおだやか番こ進行し、発熱とともに白濁したゲル
状となった。
反応系の温度は重合開始後2〜5時間に55〜80℃と
なった。
重合開始7時間ののち密閉容器を開き、生成したゲル状
含水重合体を取り出した。
そして取り出したそれぞれのゲル状含水重合体を鋼鉄製
カッターで1m71L角に切断した。
次に、切断された1mm角のゲル状含水重合体を、それ
ぞれ接触部が5US32製で、スクリュー径3077J
L/D= 17、スクリュー回転数45rpmのスクリ
ュ一式押出機を用いて1.5闘径の多孔盤ノズルから押
出し、直径約2罷のひも状のゲルとした。
このひも状のゲルの単位体積当りの表面積は約20dΔ
薄3 であった。
このひも状のゲルを熱風乾燥機中180℃で90分間乾
燥し、アクリル酸アルカリ金属塩架橋重合体(架橋重合
体1〜4)を得た。
得られた各架橋重合体を振動式粉砕機で粉体とした。
この粉体0.21を不織布製のティーバッグ式袋(40
mmX150mrrt)に均一に入れ、0.9%食塩水
に浸漬し、3分後及び5分後の重量をそれぞれ測定した
ティーバッグ式袋のみの吸収重量をブランクとし、次式
に従って架橋重合体の膨潤倍率を求めた。
結果は第1表に示した。吸収後の重量(め−ブランクF
) 膨潤倍率−□ 粉体の重量(′?) また得られた粉体20グを1001nZのガラス製サン
プル瓶に入れ、一定時間振盪後、発塵性を調べた。
結果は同じく第1表に示した。本発明の吸水剤はいずれ
もすぐれた初期吸収性を示し、しかも吸水剤粉体が被吸
収液を吸収して出来た膨潤ゲルはベトつきがなかった。
また発塵性もほとんどなく、これらの架橋重合体の1幅
水分散液のpHはいずれも7.0であり、市販の高分子
量ポリアクリル酸ソーダの1幅水溶液のpHが9.6で
あるのにくらべて人体の皮膚に安全なpH値を示した。
比較例 1 架橋性単量体Cを用いない他は実施例1と同様にして重
合体(比較重合体1)を得た。
この比較重合体1は粉体としたあとも可溶物が多く、第
1表に示した如く吸収能も低くて吸水剤としては不適で
あった。
比較例 2 界面活性剤Aを用いない他は実施例1と同様にして重合
体(比較重合体2)を得た。
この比較重合体2は重合前の段階で架橋性単量体Cが均
一に溶解せず、また重合後の段階で機械的な混線を受け
て劣化したため、第1表に示した如く吸収能も低く、粉
体の発塵性も太きかった。
比較例 3 アクリル酸塩系単量体A中のアクリル酸ナトリウムの割
合を40モル東架橋性単量体Bとしてペンタエリスリト
ールトリメタアクリレートの添加率を0.1部(対モノ
マー100部)とし、界面活性剤Aとして花王アトラス
■製“ネオペレックス05″を1部(対モノマー100
部)用いる以外は実施例1と同様にして重合を試みた。
しかし重合が開始しないため、系の温度を60”Cにし
たきこう急激な重合がおこった。
また実施例1と同様にして得た粉体の0.9%食塩水の
膨潤倍率を測定すると3分で24倍、5分で26倍と小
さな値を示した。
さらにこの粉体1%水分散液のpHも5.2と低い値を
示した。
実施例 2 実施例1において得られた架橋重合体1及び3の粉体を
吸水剤として用いて生理綿を作成し、吸収能を測定した
吸収紙2枚の間に架橋重合体1又は3の粉体を均一に分
散しく 50 ?/i吸収紙)、エンボスロールでプレ
スして吸収シートを作成した。
このシートを6c1rL×16cm、に切断し、吸収シ
ート、吸収紙、綿状バルブ及びポリエチレンラミネーI
・終と順次重ねあわせ、全体を不織布で包み両端を圧着
して全量60′?の生理綿を作成した(生理綿1及び2
)・ この生理綿の使用面を上にして重量既知の10メツシユ
金網上にのせ、水道水を5分間注水し、次いで1分間傾
針したのち重量を測定した。
また吸水した生理綿に25’i?/dの圧力をかけたあ
との重量を測定した。
結果はいずれも第2表に示した。
なお比較のため、吸収シートを用いないでその代りに吸
収紙を加えて全量を6.0yとして同様に作成した生理
綿(比較生理綿)についても同様に吸収能を測定した。
第2表に示した如く、本発明の吸水剤を用いた生理綿は
優れた吸収能を有しており、加圧下に於ても保水性に優
れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水溶性及び/又は水分散性界面活性剤Aの存在下、
    アクリル酸0〜50モル%とアクリル酸アルカリ金属塩
    50〜100モル循とからなるアクリル酸塩系単量体B
    100重量部と架橋性単量体C0,001〜5重量部と
    の比率の混合物を25重量%以上の濃度で水溶液共重合
    してゲル状含水重合体とし、さらに加熱乾燥して得られ
    たポリアクリル酸アルカリ金属塩架橋体からなる吸水剤
    。 2 界面活性剤Aの使用量がアクリル酸塩系単量体B1
    00重量部に対して0.01〜10重量部の範囲の比率
    の量である特許請求の範囲第1項記載の吸水剤。 3 界面活性剤Aが水溶性及び/又は水分散性界面活性
    剤でHLBが7以上の非イオン系界面活性剤である特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の吸水剤。 4 アクリル酸塩系単量体Bがアクリル酸10〜40モ
    ル%とアクリル酸アルカリ金属塩60〜90モル%とか
    らなるものである特許請求の範囲第1項、第2項又は第
    3項記載の吸水剤。
JP54169368A 1979-04-06 1979-12-27 吸水剤 Expired JPS5825500B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54169368A JPS5825500B2 (ja) 1979-12-27 1979-12-27 吸水剤
US06/137,640 US4286082A (en) 1979-04-06 1980-04-07 Absorbent resin composition and process for producing same

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