JPS5816704Y2 - 断層撮影装置の座席移動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯科診療の際に歯列等のＸ線断屠体を撮影する
装置に関し、特に座位撮影を行なう撮影装置の座席移動
装置に関する。

最近、診療所の有効利用のため、簡易型レントゲン室が
設備される傾向にあるが、立位撮影を行なう従来の歯列
断層撮影装置をこのような簡易レントゲン室に設置する
と、Ｘ線を充分に遅閉できず、第３者が被爆するおそれ
がある。

このため、従来では、歯列断層撮影装置の全高を低くし
て簡易レントゲン室からのＸ線漏洩を防止すべく、座位
撮影を行なう歯列断層撮影装置が企画されつつある。

ところでこのような座位型撮影装置にあっては、全高が
低いため、患者が撮影のために着席または離席する際に
、頭部を撮影装置の上部に打付ける危険がある。

このような対策として、従来では、患者の座席を移動で
きる構造とし、座席を危険区域外に位置させた後、患者
の着席や離席を行なう工夫がなされている。

この種の従来の座席移動装置は、座席スタンド自体を撮
影装置の基台に対し摺動できる構造であるか、または、
座席スタンドに対し座席を単に摺動可能としているに過
ぎないので、摺動溝につ１先が引掛ったり、座席スタン
ド基部にかかる横荷重や座席の完全な固定状態が得られ
ないことによって、座位姿勢自体が不安定になる等の不
都合があった。

本考案は、以上に述べたような従来の座席移動装置の不
都合を解消するため、基台に担持されるポストに患者頭
部を固定するセファロ・スタット並びに両端に対向的に
Ｘ線照射源及びフィルム架台を支持する略水平面内で運
動可能なアームを備えた歯列断層撮影装置において、前
記基台に固定した中空のスタンド上に倒立した等向合形
断面の案内部材を固定し、この案内部材の左右側面に、
案内部材上に位置する可動台の下面に固定する′２本の
ガイドロッドを受けろ少なくとも２組のプーリを設け、
前記可動台上部の垂直なポストに座席な回動可能に取付
け、前記スタンドの内部に、前記基台上の足踏ペダルで
操作できるロッドを位置し、同ロッドの上端に、常時ば
ねで可動台の下面に押圧された制動シューな設けてなる
断層撮影装置の座席移動装置を提案するものである。

以下、図面に示す本考案の実抛例の詳細を説明する。

第１図及び第２図は本考案を施こされた歯列断層撮影装
置の全体を示し、撮影装置の基台１にはポスト２が担持
され、このポスト２は内装シリンダ装置（図示せず）に
より第１図の仮想線示のようにリフトされ、患者座高に
応じられる。

前記ボスト２０基部には支持台３が設けられ、この支持
台３には患者頭部を固定するセファロ・スタット４が支
持される。

また前記ポスト２の上部には、水平方向に張出された梁
部５が設けられ、この梁部５には予め定められた運動軌
跡に沿って水平面内で運動されるアーム６が架設される
。

前記アーム６０両端には、Ｘ線照射源７及びフィルム架
台８が対向的に支持され、前記アーム６の運動と同期さ
れる前記フィルム架台８の回転運動により歯列の断層像
が撮影される。

一方、前記基台１上には、第３図及び第４図に詳細を示
した座席移動装置が設置される。

即ち、本考案による座席移動装置は、前記基台１の先端
に穿ったねじ穴９に下端を固定した中空のスタンド１０
を備え、このスタンド１０の上端には、倒立した等向合
形断面の案内部材１１が固定される。

水平方向に延長したこの案内部材１１上には、両側下面
に丸棒状の一対のガイド・ロッド１２ａ。

１２ｂを固定された可動台１３が位置され、この可動台
１３の中央のポスト１４には、座席１５のスリーブ１６
が回動可能に嵌装される。

前記座席１５はスリーブ１６にねじ込捷れかつポスト１
４の周面溝１７に先端を位置された止めどス１８により
可動台１３からの脱落を阻止される。

なお、前記周面溝１７は約９０’の弧長な有するから、
座席１５はポスト１４を中心に約９０’だげ回動できる
。

前記案内部材１１の左右側面には２対のピン１９ａが植
えられ、これらのピン１９ａには周面溝に前記ガイド・
ロッド１２ａ、１２ｂをそれぞれ位置された２対のプー
リ１９がそれぞれ位置される。

なお、前記可動台１３はガイド・ロッド１２ａ 、 １
２ｂに対するプーリ１９の向寒的な設置により案内部材
１１からの脱落を阻止される。

本考案による座席移動装置は、前記スタンド１０中に上
下動可能に貫装されたロッド２０を有する制動機構を備
える。

前記ロッド２０の上端には、常時、圧縮ばね２１ａで可
動台１３の下面に押圧されたシュー２１が固定される。

また、前記基台１中にはブラケット２２が固定され、こ
のブラケット２２のピン２３には連結棒２４の基部が支
持される。

中間部に前記ロッド２０をピン接手された前記連結棒２
４の他端には、前記基台１０表面に蝶番２５で支持され
た足踏ペダル２６から延長される押圧棒２７が係合され
る。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、座席
１５は、常時、制動機構によって制動されるため、患者
の座位姿勢が不安定になることはない。

そして、患者の着席または離席に際しては、足踏ペダル
を踏むだけで座席１５を自由な位置に摺動でき、任意の
摺動位置に固定できるので、患者の着席または離席時に
座席が不安定になることがない。

會た、本考案の座席移動装置においては、座席は固定さ
れたスタンド１０上に確実に保持されるので、スタンド
１０が可動である従来の装置で起った、横荷重による↑
安定やつｆｉ％に情動溝が引損る等の不都合がなくなる
といった種々の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を施こした歯列断層撮影装置の正面図、
第２図は同撮影装置の側面図、第３図は、同撮影装置の
座席廻りの拡大正面図、第４図は第３図の■−■線に沿
う断面図である。 １・・・・・・基台、４・・・・・・セファロ・スタッ
ト、６・・・・・・アーム、７・・・・・・Ｘ線照射源
、８・・・・・・フィルム架台、１０・・・・・・スタ
ンド、１３・・・・・・可動台、１５・・・・・・座席
、２１ａ・・・・・・圧縮ばね、２１・・・・・・シュ
ー２６・・・・・・足踏ペダル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台に担持されるポストに患者頭部を固定するセファロ
   ・スタット並びに両端に対向的にＸ線照射源及びフィル
   ム架台を支持する略水平面内で運動可能なアームを備え
   た歯列断層撮影装置において、前記基台に固定した中空
   のスタンド上に倒立した等向合形断面の案内部材を固定
   し、この案内部材の左右側面に、案内部材上に位置する
   可動台の下面に固定する２本のガイドロッドを受ける少
   なくとも２組のプーリを設け、前記可動台上部の垂直な
   ポストに座席な回動可能に取付け、前記スタンドの内部
   に、前記基台上の足踏ペダルで操作できろロッドを位置
   し、同ロンドの上端に、常時ばねで可動台の下面に押圧
   された制動シューな設けてなる断層撮影装置の座席移動
   装置。