JPS5811951Y2 - 車両用ドラムブレ−キの鳴き防止装置 - Google Patents
車両用ドラムブレ−キの鳴き防止装置Info
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- JPS5811951Y2 JPS5811951Y2 JP1976062361U JP6236176U JPS5811951Y2 JP S5811951 Y2 JPS5811951 Y2 JP S5811951Y2 JP 1976062361 U JP1976062361 U JP 1976062361U JP 6236176 U JP6236176 U JP 6236176U JP S5811951 Y2 JPS5811951 Y2 JP S5811951Y2
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は車両用ドラムブレーキの鳴きを防止する装置
に関する。
に関する。
自動車の車輪に装着されて車輪と共に回転するブレーキ
ドラムと、その内周面に対面して設けられたブレーキシ
ューと、ブレーキシューをブレーキドラムに押圧するピ
ストン等の押圧手段とを備えたドラムブレーキにおいて
、制動時に不快な音が発生することがあり、これをブレ
ーキの鳴きと称して、従来から種々の防止手段が講じら
れている。
ドラムと、その内周面に対面して設けられたブレーキシ
ューと、ブレーキシューをブレーキドラムに押圧するピ
ストン等の押圧手段とを備えたドラムブレーキにおいて
、制動時に不快な音が発生することがあり、これをブレ
ーキの鳴きと称して、従来から種々の防止手段が講じら
れている。
その防止手段の一つに、第1図に示すようにブレーキシ
ューAとこれを押圧するためのピストンBとの間に、ゴ
ム製または合成樹脂製のインサートCを挿入するものが
あり、その有効性は広く認識されている。
ューAとこれを押圧するためのピストンBとの間に、ゴ
ム製または合成樹脂製のインサートCを挿入するものが
あり、その有効性は広く認識されている。
しかし、このインサートはは非常に過酷な荷重条件にさ
らされるため、グラスファイバー入りのフェノール樹脂
(ベークライト)等高級な材料によって製作される必要
があり、それでもピストン等との接触面の摩耗が激しく
、また過大な荷重が作用したときに破砕されるおそれが
あり、その対策が切望されていた。
らされるため、グラスファイバー入りのフェノール樹脂
(ベークライト)等高級な材料によって製作される必要
があり、それでもピストン等との接触面の摩耗が激しく
、また過大な荷重が作用したときに破砕されるおそれが
あり、その対策が切望されていた。
しかし従来は、インサートCをゴム・合成樹脂等で製作
しなければブレーキの鳴きを防止し得ないと考えられ、
したがっである程度上記のような問題が発生するのは止
むを得ないと考えられて来た。
しなければブレーキの鳴きを防止し得ないと考えられ、
したがっである程度上記のような問題が発生するのは止
むを得ないと考えられて来た。
この考案はインサートCはゴム製または合成樹脂製でな
ければ効果がない。
ければ効果がない。
という−見きわめて当然のことのように見え、したがっ
て従来例の疑いもなく信じられて来たこの考えを覆す事
実の発見に基づいてなされたものである。
て従来例の疑いもなく信じられて来たこの考えを覆す事
実の発見に基づいてなされたものである。
すなわち、本考案の考案者らが従来装置の前記欠点を解
消する目的で種々の実験を重ねるうちに、インサー)C
を金属製とすれば振動減衰効果がなくなって当然鳴き防
止効果がなくなると考えられ易いのに、意外にも金属製
インサートにも鳴き防止効果があることを発見したので
ある。
消する目的で種々の実験を重ねるうちに、インサー)C
を金属製とすれば振動減衰効果がなくなって当然鳴き防
止効果がなくなると考えられ易いのに、意外にも金属製
インサートにも鳴き防止効果があることを発見したので
ある。
インサートを金属製とすればブレーキシューとの接触面
における摩耗は大巾に軽減され、かつインサート破砕の
おそれも解消し得るのである。
における摩耗は大巾に軽減され、かつインサート破砕の
おそれも解消し得るのである。
考案者らはさらに一歩進めて、金属製インサートを押圧
方向に直角に切断すれば、ピストンとインサートとの間
のみではなく、各インサートの間にも摩擦面が生じ、さ
らに有効な振動減衰手段となるはずであるとの考えに基
づいて、第2図に示すようなものを試作した。
方向に直角に切断すれば、ピストンとインサートとの間
のみではなく、各インサートの間にも摩擦面が生じ、さ
らに有効な振動減衰手段となるはずであるとの考えに基
づいて、第2図に示すようなものを試作した。
これはピストン1に形成された有底のインサート穴1a
に、厚さ1mmの鋼製子ワッシャ3をインサート穴1a
の内面との間に一定の側方遊隙を設けて15枚程度挿入
したものである。
に、厚さ1mmの鋼製子ワッシャ3をインサート穴1a
の内面との間に一定の側方遊隙を設けて15枚程度挿入
したものである。
比較のために平ワツシヤ3に代えて第3図に示すように
ウェブワッシャ4を15枚挿入し゛たものも試作した。
ウェブワッシャ4を15枚挿入し゛たものも試作した。
上記両者について鳴き防止効果を調べた結果を第4図に
示す。
示す。
なお第4図中の鳴き指数とは、鳴きの発生し易さと発生
した場合の鳴きの強さとを合せて評価するために導入し
たものである。
した場合の鳴きの強さとを合せて評価するために導入し
たものである。
第4図より明らかなように、平ワツシヤ3もしくはウェ
ブワッシャ4のような板体を複数枚重ねたものをインサ
ートとして使用する場合にはフェノール樹脂、アクリル
樹脂、ABSゴム等から成るインサートと全く同等の鳴
き防止効果が得られる。
ブワッシャ4のような板体を複数枚重ねたものをインサ
ートとして使用する場合にはフェノール樹脂、アクリル
樹脂、ABSゴム等から成るインサートと全く同等の鳴
き防止効果が得られる。
しかもこの板体の材料は鋼でよいのであるから耐摩耗性
等の機械的強度は十分であり、理想的なインサートであ
ると言える。
等の機械的強度は十分であり、理想的なインサートであ
ると言える。
なお、ウェブワッシャ4を重ねたものの方が平ワツシヤ
3を重ねたものより鳴き防止効果が優れているが、その
差はそれ程大きくはない。
3を重ねたものより鳴き防止効果が優れているが、その
差はそれ程大きくはない。
軸方向の力を受けた場合にも殆んど弾性変形しないはず
の平ワツシヤ3を重ねたものが、ウェブワッシャ4を重
ねたものに近い鳴き防止効果を奏することは不思議なこ
とであるが、これはピストン1とシューウェブとの間に
挿入されるインサートは軸方向の振動よりむしろ軸に直
角な方向の振動を減衰させることによって、鳴き防止効
果を表わすものであるためと考えられる。
の平ワツシヤ3を重ねたものが、ウェブワッシャ4を重
ねたものに近い鳴き防止効果を奏することは不思議なこ
とであるが、これはピストン1とシューウェブとの間に
挿入されるインサートは軸方向の振動よりむしろ軸に直
角な方向の振動を減衰させることによって、鳴き防止効
果を表わすものであるためと考えられる。
平ワツシヤ3はまた、ウェブワッシャ4に比較して安価
であり、かつ方向性がなく組付けが容易であるため、本
考案においてはウェブワッシャ4は使用せず平ワツシヤ
3のような鋼製平板体を重ねてインサートとすることと
したのである。
であり、かつ方向性がなく組付けが容易であるため、本
考案においてはウェブワッシャ4は使用せず平ワツシヤ
3のような鋼製平板体を重ねてインサートとすることと
したのである。
従って第2図に示した試作装置が取りも直さず本考案の
一実施例であることになる。
一実施例であることになる。
また各板体間および板体とピストンとの間に積極的にグ
リス等を注入すること等も可能である。
リス等を注入すること等も可能である。
本考案は以上詳述したように、従来ゴム・合成樹脂等か
ら戒るものでなければ効果がないと信じられ、そのため
に高級な合成樹脂等によって製作されていたインサート
を複数枚の鋼板平板体に変えることに成功したものであ
って、その結果、従来装置の欠点であった機械的強度(
特に耐摩耗性及び圧縮強度)の不足の問題を解消し、し
かも安価な鋼材料を使用したことによって製作コストの
低減を達成したものである。
ら戒るものでなければ効果がないと信じられ、そのため
に高級な合成樹脂等によって製作されていたインサート
を複数枚の鋼板平板体に変えることに成功したものであ
って、その結果、従来装置の欠点であった機械的強度(
特に耐摩耗性及び圧縮強度)の不足の問題を解消し、し
かも安価な鋼材料を使用したことによって製作コストの
低減を達成したものである。
第1図は従来装置の一例を示す正面断面図である。
第2図は本願考案の実施例装置を示す正面断面図、第3
図は比較のために試作した装置を示す正面断面図であり
、第4図は第2図に示した実施例装置の鳴き防止効果を
他の装置との比較において示すグラフである。 1:ピストン、1a:インサート穴、3:平ワツシヤ、
A:ブレーキシュー
図は比較のために試作した装置を示す正面断面図であり
、第4図は第2図に示した実施例装置の鳴き防止効果を
他の装置との比較において示すグラフである。 1:ピストン、1a:インサート穴、3:平ワツシヤ、
A:ブレーキシュー
Claims (1)
- 車両の車輪とともに回転するブレーキドラムの内周面に
対面して設けたブレーキシューと、該ブレーキシューブ
レーキドラムに押圧するためのピストンとを備えたドラ
ムブレーキにおいて、前記ピストンの前記ブレーキシュ
ーに対向する側の端面に有底の穴を設け、該穴に一定の
側方遊隙をもって複数枚の鋼製平板体を重ね合わせて嵌
装し、該鋼製平板体にブレーキシューを当接させて、該
鋼製平板体を介して前記ピストンから該ブレーキシュー
に押圧力を加えるように構成したことを特徴とする車両
用ドラムブレーキの鳴き防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976062361U JPS5811951Y2 (ja) | 1976-05-17 | 1976-05-17 | 車両用ドラムブレ−キの鳴き防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976062361U JPS5811951Y2 (ja) | 1976-05-17 | 1976-05-17 | 車両用ドラムブレ−キの鳴き防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52152982U JPS52152982U (ja) | 1977-11-19 |
JPS5811951Y2 true JPS5811951Y2 (ja) | 1983-03-07 |
Family
ID=28524665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1976062361U Expired JPS5811951Y2 (ja) | 1976-05-17 | 1976-05-17 | 車両用ドラムブレ−キの鳴き防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5811951Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS517586B2 (ja) * | 1973-03-27 | 1976-03-09 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4989583U (ja) * | 1972-11-25 | 1974-08-02 | ||
JPS517586U (ja) * | 1974-07-03 | 1976-01-20 |
-
1976
- 1976-05-17 JP JP1976062361U patent/JPS5811951Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS517586B2 (ja) * | 1973-03-27 | 1976-03-09 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52152982U (ja) | 1977-11-19 |
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