JPH1197699A - 薄膜トランジスタ - Google Patents
薄膜トランジスタInfo
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- JPH1197699A JPH1197699A JP25882297A JP25882297A JPH1197699A JP H1197699 A JPH1197699 A JP H1197699A JP 25882297 A JP25882297 A JP 25882297A JP 25882297 A JP25882297 A JP 25882297A JP H1197699 A JPH1197699 A JP H1197699A
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- gate electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】閾値電圧の低下を抑制された、電気的特性およ
び信頼性に優れた薄膜トランジスタを提供することにあ
る。 【解決手段】ゲート絶縁膜を介して半導体層22のチャ
ネル領域上に設けられたゲート電極24は、チャネル領
域よりも小さな面積を有しているとともに、チャネル領
域の輪郭線の内側に位置するように設けられている。こ
のゲート電極は、接続電極40を介してゲート線14に
接続されている。
び信頼性に優れた薄膜トランジスタを提供することにあ
る。 【解決手段】ゲート絶縁膜を介して半導体層22のチャ
ネル領域上に設けられたゲート電極24は、チャネル領
域よりも小さな面積を有しているとともに、チャネル領
域の輪郭線の内側に位置するように設けられている。こ
のゲート電極は、接続電極40を介してゲート線14に
接続されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜トランジス
タ、特に、多結晶シリコンを半導体層とするコプラナー
型の薄膜トランジスタに関する。
タ、特に、多結晶シリコンを半導体層とするコプラナー
型の薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】MOS型電界効果トランジスタ(MOS
FET)は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の画
素スイッチング素子として機能する薄膜トランジスタ
(以下TFTと称する)や半導体集積回路等に用いられ
ている。TFTの場合、半導体層に多結晶シリコンや非
晶質シリコンを用いることが多い。中でも半導体層に多
結晶シリコンを用いたTFTでは、ほとんどの場合、多
結晶シリコンの製法の必然性により、コプラナ構造、つ
まり、ゲート上置き構造を採用している。
FET)は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の画
素スイッチング素子として機能する薄膜トランジスタ
(以下TFTと称する)や半導体集積回路等に用いられ
ている。TFTの場合、半導体層に多結晶シリコンや非
晶質シリコンを用いることが多い。中でも半導体層に多
結晶シリコンを用いたTFTでは、ほとんどの場合、多
結晶シリコンの製法の必然性により、コプラナ構造、つ
まり、ゲート上置き構造を採用している。
【0003】ゲート上置き構造のTFTは、アンダーコ
ートを成膜したガラス基板上に多結晶シリコン層を形成
し、この多結晶シリコン層を島状にエッチングして素子
分離し、更に、多結晶シリコン層上に、ゲート絶縁膜、
ゲート電極を積層した構造を有している。
ートを成膜したガラス基板上に多結晶シリコン層を形成
し、この多結晶シリコン層を島状にエッチングして素子
分離し、更に、多結晶シリコン層上に、ゲート絶縁膜、
ゲート電極を積層した構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなゲート上置
き構造のTFTにおいて、通常、多結晶シリコン層は台
形状となり、その多結晶シリコン層上端面の角部はゲー
ト絶縁膜と接触した状態となっている。また、ゲート電
極も同様に、ゲート絶縁膜を介して台形上の多結晶シリ
コン層上端面の角部を覆うように形成されているため、
nチャネル型のTFT素子を動作させるためゲート電極
に電圧を負側から掃引していく際(pチャネル型TFT
であれば正側から掃引)、多結晶シリコン層のチャネル
領域角部とゲート電極との間に局部的に電界が集中し、
ゲート絶縁膜破壊を引き起こす。
き構造のTFTにおいて、通常、多結晶シリコン層は台
形状となり、その多結晶シリコン層上端面の角部はゲー
ト絶縁膜と接触した状態となっている。また、ゲート電
極も同様に、ゲート絶縁膜を介して台形上の多結晶シリ
コン層上端面の角部を覆うように形成されているため、
nチャネル型のTFT素子を動作させるためゲート電極
に電圧を負側から掃引していく際(pチャネル型TFT
であれば正側から掃引)、多結晶シリコン層のチャネル
領域角部とゲート電極との間に局部的に電界が集中し、
ゲート絶縁膜破壊を引き起こす。
【0005】更に、ソース・ドレイン領域間を流れる電
流が、多結晶シリコン層上端部から流れ始まってしま
い、閾値電圧(Vth)の低下を引き起こすことにな
る。これらは、TFTの性能劣化および信頼性低下の大
きな要因となっている。
流が、多結晶シリコン層上端部から流れ始まってしま
い、閾値電圧(Vth)の低下を引き起こすことにな
る。これらは、TFTの性能劣化および信頼性低下の大
きな要因となっている。
【0006】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、性能および信頼性の向上した薄膜トラ
ンジスタを提供することにある。
で、その目的は、性能および信頼性の向上した薄膜トラ
ンジスタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る薄膜トランジスタは、絶縁基板上に
設けられているとともに、チャネル領域と、チャネル領
域の両側にそれぞれ位置したソース領域およびドレイン
領域とを有する半導体層と、上記半導体層上に形成され
たゲート絶縁膜と、上記チャネル領域に対向してゲート
絶縁膜上に形成されたゲート電極と、上記ゲート絶縁膜
およびゲート電極上に形成された層間絶縁層と、を備
え、上記ゲート電極は、上記ゲート電極は、その輪郭線
が上記チャネル領域の上面の輪郭線の内側に含まれれる
よう形成され、上記絶縁膜を介してゲート電極上に設け
られた接続電極を通してゲート線に接続されていること
を特徴としている。
め、この発明に係る薄膜トランジスタは、絶縁基板上に
設けられているとともに、チャネル領域と、チャネル領
域の両側にそれぞれ位置したソース領域およびドレイン
領域とを有する半導体層と、上記半導体層上に形成され
たゲート絶縁膜と、上記チャネル領域に対向してゲート
絶縁膜上に形成されたゲート電極と、上記ゲート絶縁膜
およびゲート電極上に形成された層間絶縁層と、を備
え、上記ゲート電極は、上記ゲート電極は、その輪郭線
が上記チャネル領域の上面の輪郭線の内側に含まれれる
よう形成され、上記絶縁膜を介してゲート電極上に設け
られた接続電極を通してゲート線に接続されていること
を特徴としている。
【0008】このように、ゲート電極を、チャネル領域
の輪郭の内側に配置することにより、TFT駆動時、チ
ャネル領域端での電界集中の発生を抑制することができ
る。
の輪郭の内側に配置することにより、TFT駆動時、チ
ャネル領域端での電界集中の発生を抑制することができ
る。
【0009】これによって、半導体層上端部での電界集
中に起因したゲート絶緑膜破壊および閾値電圧の低下を
防ぐことができ、ゲート絶縁膜破壊耐性に優れ、かつ閾
値電圧がよく制御されたTFTを得ることが可能とな
る。
中に起因したゲート絶緑膜破壊および閾値電圧の低下を
防ぐことができ、ゲート絶縁膜破壊耐性に優れ、かつ閾
値電圧がよく制御されたTFTを得ることが可能とな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明に係る薄膜トランジスタを液晶表示装置のスイッチ
ング素子に用いた実施の形態について詳細に説明する。
発明に係る薄膜トランジスタを液晶表示装置のスイッチ
ング素子に用いた実施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1は、液晶表示装置を構成するアレイ基
板の一部を示したもので、このアレイ基板は、絶縁基板
としてのガラス基板10上にマトリクス状に形成された
信号線12およびゲート線14を備え、信号線およびゲ
ート線で囲まれた領域には画素電極16が設けられてい
る。また、信号線12とゲート線14との交差部近傍に
は、スイッチング素子として機能するTFT18が設け
られ、画素電極16はTFT18を介して信号線12お
よびゲート線14に接続されている。
板の一部を示したもので、このアレイ基板は、絶縁基板
としてのガラス基板10上にマトリクス状に形成された
信号線12およびゲート線14を備え、信号線およびゲ
ート線で囲まれた領域には画素電極16が設けられてい
る。また、信号線12とゲート線14との交差部近傍に
は、スイッチング素子として機能するTFT18が設け
られ、画素電極16はTFT18を介して信号線12お
よびゲート線14に接続されている。
【0012】図1および図2に示すように、TFT18
は、不純物の拡散を防止するためのアンダーコート層2
0を介してガラス基板10表面上に設けられた半導体層
22を備えている。半導体層22は、多結晶シリコンに
より、ほぼ矩形状に形成されている。この半導体層22
は、チャネル領域22a、並びにチャネル領域の両側に
それぞれ位置したソース領域22bおよびドレイン領域
22cを有している。
は、不純物の拡散を防止するためのアンダーコート層2
0を介してガラス基板10表面上に設けられた半導体層
22を備えている。半導体層22は、多結晶シリコンに
より、ほぼ矩形状に形成されている。この半導体層22
は、チャネル領域22a、並びにチャネル領域の両側に
それぞれ位置したソース領域22bおよびドレイン領域
22cを有している。
【0013】半導体層22およびガラス基板10の表面
上にはゲート絶縁膜23が形成され、更に、ゲート絶縁
膜23上には、半導体層22のチャネル領域22aと対
向してゲート電極24が形成されている。また、このゲ
ート電極24に重ねて層間絶縁膜26が形成されてい
る。
上にはゲート絶縁膜23が形成され、更に、ゲート絶縁
膜23上には、半導体層22のチャネル領域22aと対
向してゲート電極24が形成されている。また、このゲ
ート電極24に重ねて層間絶縁膜26が形成されてい
る。
【0014】層間絶縁膜26上には、ソース領域22b
およびドレイン領域22cにそれぞれ対向してソース電
極28およびドレイン電極30が形成されている。そし
て、ソース電極28およびドレイン電極30は、コンタ
クトホール34、36を介してソース領域22bおよび
ドレイン領域22cにそれぞれ接続されている。また、
ドレイン電極30は、層間絶縁膜26上に形成されたI
TOからなる画素電極16に接続されているとともに、
ソース電極22およびドレイン電極24を覆ってパシベ
ーション32が形成されている。なお、図1において
は、図面の複雑化を避けるため、層間絶縁膜26および
パシベーション32を省略して示している。
およびドレイン領域22cにそれぞれ対向してソース電
極28およびドレイン電極30が形成されている。そし
て、ソース電極28およびドレイン電極30は、コンタ
クトホール34、36を介してソース領域22bおよび
ドレイン領域22cにそれぞれ接続されている。また、
ドレイン電極30は、層間絶縁膜26上に形成されたI
TOからなる画素電極16に接続されているとともに、
ソース電極22およびドレイン電極24を覆ってパシベ
ーション32が形成されている。なお、図1において
は、図面の複雑化を避けるため、層間絶縁膜26および
パシベーション32を省略して示している。
【0015】図1および図3に示すように、ゲート電極
24は矩形状に形成され、その面積は、半導体層22の
チャネル領域22aの面積よりも小さく形成されてい
る。また、ゲート電極24は、半導体層22のチャネル
長L1とほぼ等しい長さを有しているとともに、チャネ
ル幅L2よりも短い幅に形成されている。そして、ゲー
ト電極24は、その輪郭線がチャネル領域22aの輪郭
線の内側に含まれるように形成され、チャネル用域22
aの上端面角部と重ならない位置で半導体層22と対向
配置されている。
24は矩形状に形成され、その面積は、半導体層22の
チャネル領域22aの面積よりも小さく形成されてい
る。また、ゲート電極24は、半導体層22のチャネル
長L1とほぼ等しい長さを有しているとともに、チャネ
ル幅L2よりも短い幅に形成されている。そして、ゲー
ト電極24は、その輪郭線がチャネル領域22aの輪郭
線の内側に含まれるように形成され、チャネル用域22
aの上端面角部と重ならない位置で半導体層22と対向
配置されている。
【0016】そして、ゲート電極24は、層間絶縁膜2
6上に形成された接続電極40を介してゲート線14に
接続されている。つまり、接続電極40の一端はコンタ
クトホール42を介してゲート電極24に接続され、他
端は、コンタクトホール44を介してゲート線14に接
続されている。
6上に形成された接続電極40を介してゲート線14に
接続されている。つまり、接続電極40の一端はコンタ
クトホール42を介してゲート電極24に接続され、他
端は、コンタクトホール44を介してゲート線14に接
続されている。
【0017】上記構成を有するTFT18は、以下の工
程により製造される。まず、ガラス基板10上に、基板
からの不純物拡散を防ぐためにアンダーコート層20を
形成する。アンダーコート層20は、化学気相反応法や
スパッタリング法により形成されたSiO2を用いる。
アンダーコート層20には、この他にもSi3N4やS
i3N4と、SiO2との2層構造を有する薄膜を用い
てもよい。
程により製造される。まず、ガラス基板10上に、基板
からの不純物拡散を防ぐためにアンダーコート層20を
形成する。アンダーコート層20は、化学気相反応法や
スパッタリング法により形成されたSiO2を用いる。
アンダーコート層20には、この他にもSi3N4やS
i3N4と、SiO2との2層構造を有する薄膜を用い
てもよい。
【0018】続いて、アンダーコート層20上に、半導
体層22としての多結晶シリコン(ポリシリコン)を形
成する。このポリシリコン膜は、例えば、プラズマCV
D法、LPCVD法、スパッタリング法などの成膜方法
によりアモルファスシリコン膜を形成した後、このアモ
ルファスシリコン膜にレーザーアニールを施し、多結晶
化をすることにより形成する。
体層22としての多結晶シリコン(ポリシリコン)を形
成する。このポリシリコン膜は、例えば、プラズマCV
D法、LPCVD法、スパッタリング法などの成膜方法
によりアモルファスシリコン膜を形成した後、このアモ
ルファスシリコン膜にレーザーアニールを施し、多結晶
化をすることにより形成する。
【0019】また、他の形成方法としては、例えば、ア
モルファスシリコン(種)から固相成長により形成する
方法や、SiH4・SiF4・H2などを原料ガスとし
たプラズマCVD法により、直接ポリシリコン膜を形成
する方法を用いてもよい。なお、半導体層22として
は、ポリシリコン膜の他に、アモルファスシリコン膜を
用いても良い。アモルファスシリコン膜は、例えば、プ
ラズマCVD法、LPCVD法、スパッタリング法など
の成膜方法により形成する。
モルファスシリコン(種)から固相成長により形成する
方法や、SiH4・SiF4・H2などを原料ガスとし
たプラズマCVD法により、直接ポリシリコン膜を形成
する方法を用いてもよい。なお、半導体層22として
は、ポリシリコン膜の他に、アモルファスシリコン膜を
用いても良い。アモルファスシリコン膜は、例えば、プ
ラズマCVD法、LPCVD法、スパッタリング法など
の成膜方法により形成する。
【0020】次に、形成されたポリシリコン膜をエッチ
ングして島状にする。エッチングは例えば、CF4・O
2ガスを用いたケミカルドライエッチング(CDE)で
行う。エッチング条件は、をO2/CF4流量比:4、
エッチング圧力=40(Pa)、マイクロ波電源パワ
ー:800(W)、基板温度:60(℃)とする。この
ようなエッチングにより、ガラス基板10表面と、半導
体層22のチャネル幅方向の側面とのなす角度は約30
度となり、台形状のポリシリコン膜が形成される。
ングして島状にする。エッチングは例えば、CF4・O
2ガスを用いたケミカルドライエッチング(CDE)で
行う。エッチング条件は、をO2/CF4流量比:4、
エッチング圧力=40(Pa)、マイクロ波電源パワ
ー:800(W)、基板温度:60(℃)とする。この
ようなエッチングにより、ガラス基板10表面と、半導
体層22のチャネル幅方向の側面とのなす角度は約30
度となり、台形状のポリシリコン膜が形成される。
【0021】続いて、ゲート絶縁膜23としてのSiO
2膜を、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)・
O2を原料ガスとするプラズマCVD法により形成す
る。ゲート絶縁膜23の形成方法としては、その他、常
圧CVD法、LPCVD法、ECRプラズマCVD法、
リモートプラズマCVD法等の他のCVD法や、スパッ
タリング法などを用いても良い。原料ガスとしてもTE
OS−O2ガス以外に、SiH4・O2を用いてもよ
い。
2膜を、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)・
O2を原料ガスとするプラズマCVD法により形成す
る。ゲート絶縁膜23の形成方法としては、その他、常
圧CVD法、LPCVD法、ECRプラズマCVD法、
リモートプラズマCVD法等の他のCVD法や、スパッ
タリング法などを用いても良い。原料ガスとしてもTE
OS−O2ガス以外に、SiH4・O2を用いてもよ
い。
【0022】ゲート絶緑膜23を形成した後に、ゲート
絶縁膜の膜質をさらに向上させることを目的として、例
えば、窒素雰囲気中で、600℃、5時間の条件でアニ
ールしても良い。
絶縁膜の膜質をさらに向上させることを目的として、例
えば、窒素雰囲気中で、600℃、5時間の条件でアニ
ールしても良い。
【0023】続いて、ゲート絶縁膜22上に、ゲート電
極24およびゲート線14を形成するための電極形成層
を成膜する。電極形成層としては、モリブデン−タング
ステン合金(Mo−W)やアルミニウム(AI)など低
抵抗金属や、不純物が導入された多結晶シリコンなどを
用いる。
極24およびゲート線14を形成するための電極形成層
を成膜する。電極形成層としては、モリブデン−タング
ステン合金(Mo−W)やアルミニウム(AI)など低
抵抗金属や、不純物が導入された多結晶シリコンなどを
用いる。
【0024】次に、図4に示すように、上記電極形成層
をパターニングしてゲート線14およびゲート電極24
aを形成する。この時、ゲート電極24aは、チャネル
長さL1方向の長さはチャネル長L1の設計値通りに、
また、チャネル幅L2方向の幅は半導体層22の周縁角
部を覆うように形成する。これは次工程で行なう不純物
注入の際、ゲート電極24aをマスクとして使用するこ
とにより、半導体層22のチャネル幅方向端部に不純物
が注入されないようにするためである。
をパターニングしてゲート線14およびゲート電極24
aを形成する。この時、ゲート電極24aは、チャネル
長さL1方向の長さはチャネル長L1の設計値通りに、
また、チャネル幅L2方向の幅は半導体層22の周縁角
部を覆うように形成する。これは次工程で行なう不純物
注入の際、ゲート電極24aをマスクとして使用するこ
とにより、半導体層22のチャネル幅方向端部に不純物
が注入されないようにするためである。
【0025】続いて、このゲート電極24aをマスクと
して用い、半導体層22にn型不純物であるリン(P)
を、例えば、5E16cm−2の条件でイオン注入する
ことにより、ソース領域22bおよびドレイン領域22
cを形成する。その後、レーザーアニールや熱アニール
等のアニールにより、上記イオン注入により導入された
リンを活性化する。なお、p型チャンネルTFTを製造
する場合には、ボロン(B)等のp型不純物をイオン注
入する。
して用い、半導体層22にn型不純物であるリン(P)
を、例えば、5E16cm−2の条件でイオン注入する
ことにより、ソース領域22bおよびドレイン領域22
cを形成する。その後、レーザーアニールや熱アニール
等のアニールにより、上記イオン注入により導入された
リンを活性化する。なお、p型チャンネルTFTを製造
する場合には、ボロン(B)等のp型不純物をイオン注
入する。
【0026】次に、図1に示すように、ゲート電極24
aを半導体層22の上端部の面積より小さくなるよう
に、かつ、チャネル幅L2よりも短くなるようにパタ−
ニングし、ゲート線14から分離し半導体層22上にの
みに位置したゲート電極24を形成する。
aを半導体層22の上端部の面積より小さくなるよう
に、かつ、チャネル幅L2よりも短くなるようにパタ−
ニングし、ゲート線14から分離し半導体層22上にの
みに位置したゲート電極24を形成する。
【0027】その後、層間絶縁膜26を全面に形成し、
この層間絶縁膜26に、ソース領域22b、ドレイン領
域22cにそれぞれ連続したコンタクトホール34、3
6、およびゲート電極24およびゲート線14にそれぞ
れ連続したコンタクトホール42、44を形成する。
この層間絶縁膜26に、ソース領域22b、ドレイン領
域22cにそれぞれ連続したコンタクトホール34、3
6、およびゲート電極24およびゲート線14にそれぞ
れ連続したコンタクトホール42、44を形成する。
【0028】そして、層間絶縁膜26上にAl等の金属
膜を形成した後、この金属膜をパターニングすることに
より、信号線12、ソース電極28、ドレイン電極3
0、および接続電極40をそれぞれ形成する。その後、
パシベーション32を形成することにより、TFT18
が完成する。
膜を形成した後、この金属膜をパターニングすることに
より、信号線12、ソース電極28、ドレイン電極3
0、および接続電極40をそれぞれ形成する。その後、
パシベーション32を形成することにより、TFT18
が完成する。
【0029】本発明者は、上記のように構成された本実
施の形態に係るTFT18と、従来型のnチャネルTF
T(チャネル幅=9ミクロン、チャネル長=4.5ミク
ロン)とを作製し、TFT特性のゲート耐圧および閾値
電圧との関係を調べた。その結果を以下の表1に示す。
施の形態に係るTFT18と、従来型のnチャネルTF
T(チャネル幅=9ミクロン、チャネル長=4.5ミク
ロン)とを作製し、TFT特性のゲート耐圧および閾値
電圧との関係を調べた。その結果を以下の表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】上記表1から分かるように、半導体層上に
ゲート絶縁膜を介して形成するゲート電極の面積が半導
体層の面積よりも小さく、かつ、ゲート電極がチャネル
幅よりも短い構造とすることで、従来のTFTに比較し
てゲート耐圧の向上を図り、かつ、閾値電圧の低下を抑
制し、本来の値にすることが出来た。
ゲート絶縁膜を介して形成するゲート電極の面積が半導
体層の面積よりも小さく、かつ、ゲート電極がチャネル
幅よりも短い構造とすることで、従来のTFTに比較し
てゲート耐圧の向上を図り、かつ、閾値電圧の低下を抑
制し、本来の値にすることが出来た。
【0032】以上のように構成された本実施の形態に係
るTFTによれば、半導体層上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極は、その輪郭線が上記チャネル領
域の上面の輪郭線の内側に含まれれるよう形成され、つ
まり、その面積がチャネル領域の面積よりも小さく形成
され、かつ、チャネル領域周縁角部と重ならない位置に
設けられていることから、ゲート電圧掃引の際、半導体
層上端部で起こる電界集中によるゲート絶緑膜耐圧の低
下、および閾値電圧の低下を抑制することができる。こ
れにより、電気的特性および信頼性に優れた薄膜卜ラン
ジスタを提供することができる。
るTFTによれば、半導体層上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極は、その輪郭線が上記チャネル領
域の上面の輪郭線の内側に含まれれるよう形成され、つ
まり、その面積がチャネル領域の面積よりも小さく形成
され、かつ、チャネル領域周縁角部と重ならない位置に
設けられていることから、ゲート電圧掃引の際、半導体
層上端部で起こる電界集中によるゲート絶緑膜耐圧の低
下、および閾値電圧の低下を抑制することができる。こ
れにより、電気的特性および信頼性に優れた薄膜卜ラン
ジスタを提供することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、多結晶シリコンを半導体層とするコプラナー型の薄
膜トランジスタにおいて、半導体層上にゲート絶縁膜を
介して形成されたゲート電極は、その輪郭線が上記チャ
ネル領域の上面の輪郭線の内側に含まれれるよう形成さ
れ、動作の際に半導体層上端部での電界集中の発生を抑
制することができる。これによって、ゲート絶縁膜破壊
および閾値電圧の低下を防止し、ゲート絶緑膜破壊耐性
に優れ、かつ閾値電圧がよく制御された薄膜トランジス
タを提供することができる。
ば、多結晶シリコンを半導体層とするコプラナー型の薄
膜トランジスタにおいて、半導体層上にゲート絶縁膜を
介して形成されたゲート電極は、その輪郭線が上記チャ
ネル領域の上面の輪郭線の内側に含まれれるよう形成さ
れ、動作の際に半導体層上端部での電界集中の発生を抑
制することができる。これによって、ゲート絶縁膜破壊
および閾値電圧の低下を防止し、ゲート絶緑膜破壊耐性
に優れ、かつ閾値電圧がよく制御された薄膜トランジス
タを提供することができる。
【図1】この発明の実施の形態に係る薄膜トランジスタ
の平面図。
の平面図。
【図2】図1の線A−Aに沿った断面図。
【図3】図1の線B−Bに沿った断面図。
【図4】製造工程中における上記薄膜トランジスタの平
面図。
面図。
10…ガラス基板 12…信号線 14…ゲート線 16…画素電極 18…TFT 22…半導体層 22a…チャネル領域 22b…ソース領域 22c…ドレイン領域 23…ゲート絶縁膜 24…ゲート電極 26…層間絶縁膜 28…ソース電極 30…ドレイン電極 40…接続電極
Claims (4)
- 【請求項1】絶縁基板上に設けられているとともに、チ
ャネル領域と、チャネル領域の両側にそれぞれ位置した
ソース領域およびドレイン領域とを有する半導体層と、 上記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記チャネル領域に対向してゲート絶縁膜上に形成され
たゲート電極と、を備え、 上記ゲート電極は、その輪郭線が上記チャネル領域の上
面の輪郭線の内側に含まれれるよう形成され、 上記ゲート電極は、層間絶縁膜を介してゲート電極上に
形成された接続電極によりゲート線に接続されているこ
とを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】上記ゲート電極は、上記チャネル領域のチ
ャネル長とほぼ等しい長さと、上記チャネル領域のチャ
ネル幅よりも短い幅と、を有していることを特徴とする
請求項1に記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】上記層間絶縁層上に形成されているととも
に上記ソース領域およびドレイン領域にそれぞれ接続さ
れたソース電極およびドレイン電極と、を備え、 上記接続電極は、上記ソース電極およびドレイン電極と
同一の電極形成層によって形成されていることを特徴と
する請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】上記ゲート電極は、上記ゲート線と同一の
形成層によって形成されていることを特徴とする請求項
1ないし3のいずれ1項に記載の薄膜トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25882297A JPH1197699A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 薄膜トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25882297A JPH1197699A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 薄膜トランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1197699A true JPH1197699A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17325530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25882297A Pending JPH1197699A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 薄膜トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1197699A (ja) |
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-
1997
- 1997-09-24 JP JP25882297A patent/JPH1197699A/ja active Pending
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