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JPH1190446A - 殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置

Info

Publication number
JPH1190446A
JPH1190446A JP9260010A JP26001097A JPH1190446A JP H1190446 A JPH1190446 A JP H1190446A JP 9260010 A JP9260010 A JP 9260010A JP 26001097 A JP26001097 A JP 26001097A JP H1190446 A JPH1190446 A JP H1190446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
voltage
electrode
polarity
silver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9260010A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoharu Sato
元春 佐藤
Kazushige Watanabe
一重 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP9260010A priority Critical patent/JPH1190446A/ja
Publication of JPH1190446A publication Critical patent/JPH1190446A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】有効塩素成分に代わり銀イオンにより殺菌し、
省エネでかつ長時間の殺菌効果を得ることができる殺菌
装置を提供する。 【解決手段】正極性の直流電圧を印加することにより、
導電性吸着部側が陽極となり、弱陰イオンの細菌類等が
この導電性吸着部に捕捉され、かつ、この細菌類等の繁
殖が抑制される。一方、極性切り換え手段39により逆
極性の直流電圧を印加するときは水が電解し、陽極側の
他方の電極から銀イオンが溶出する。従って、各電極へ
の極性を交互に切り換えることにより、制菌作用と銀イ
オンによる殺菌作用を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水や地下水等
の原水を殺菌して一般家庭用或いは業務用の飲料水とし
て供給する殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の殺菌装置において原水の殺菌に
関する最近の技術動向としては、中空糸膜モジュール
(市販製品)を用いて細菌等の微生物を除菌する装置、
原水を電気分解して殺菌する装置、そして適量に発生さ
せた塩素で殺菌を行う装置などが知られている。
【0003】この殺菌装置のうち水道水等の原水を電気
分解して殺菌する装置は、塩素イオンが含まれる水道水
を電気分解して塩素を発生させ、更にこの塩素と水との
反応により次亜塩素酸(有効塩素)を生成し、この有効
塩素成分により殺菌するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水道水
を電気分解により殺菌に有効な塩素発生濃度(1.0p
pm)を得るためには、高い電圧が必要となり、省エネ
の点で不利なものとなっていたし、また、この発生した
塩素は自然分解等により徐々に失われるため、殺菌効果
を長時間維持することができなかった。
【0005】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、有
効塩素成分に代わり銀イオンにより殺菌し、省エネでか
つ長時間の殺菌効果を得ることができる殺菌装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、通水された水道水等の原
水をシスターン内に貯留するとともに、シスターン内に
対向する一対の電極を配置し、各電極に直流電圧を印加
して水を殺菌する殺菌装置において、陽極側の電極は銀
を含む材料で形成した構造となっている。
【0007】請求項1の発明によれば、直流電圧を各電
極に印加することにより陽極側の電極から銀イオンがシ
スターン内に溶出し、この銀イオンが水に含まれている
細菌類に付着し、細菌類を死滅させる。この銀イオンの
殺菌作用のメカニズムに関しては完全に解明されている
ものではないが、銀イオンと細菌酵素のSH基との結合
によるタンパク質の変性で、細菌類の呼吸器系や電子伝
達系などを阻害して細菌類を死滅させたり、細菌類の発
育を抑制すると推定されている。
【0008】請求項2の発明は、対向する一対の電極間
に水道水等の原水を通水するとともに各電極に直流電圧
を印加して水を殺菌する殺菌装置において、陽極側の電
極は銀を含む材料で形成した構造となっている。このよ
うに電極間に水を流し殺菌するタイプの殺菌装置におい
ても、前記請求項1の発明と同様に細菌類に銀イオンが
付着し細菌類の殺菌を行うことができる。
【0009】請求項3の発明は、水道水等の原水が通過
する導電性吸着部に一方の電極を接触させるとともに他
方の電極を該導電性吸着部と間隔をおいて配置し、一方
の電極を陽極とし他方の電極を陰極とする正極性の直流
電圧を印加し、導電性吸着部に細菌等を捕捉させかつ付
着した細菌等の繁殖を抑制する殺菌装置において、他方
の電極は銀を含む材料で形成するとともに、各電極の極
性を切り換える極性切り換え手段を有する構造となって
いる。
【0010】請求項3の発明によれば、正極性の微小直
流電圧を印加することにより、導電性吸着部側が陽極と
なり、弱陰イオンの細菌類等がこの導電性吸着部に捕捉
され、かつ、この細菌類等の繁殖が抑制される。一方、
極性切り換え手段により逆極性の直流電圧を印加すると
きは水が電解し、陽極側の他方の電極で銀イオンが発生
する。従って、各電極への極性を交互に切り換えること
により、制菌作用と銀イオンによる殺菌作用を発揮す
る。
【0011】請求項4の発明では、導電性吸着部への通
水を停止しているとき各電極に直流電圧を印加する電圧
印加制御手段を有するとともに、正極性の直流電圧印加
時間と逆極性の直流電圧印加時間とを設定し各直流電圧
印加時間を計時するタイマ手段を有し、タイマ手段の計
時信号に基づき正極性の直流電圧と逆極性の直流電圧と
を所定時間間隔で交互に印加するよう極性切り換え手段
を制御する。
【0012】請求項4の発明によれば、導電性吸着部へ
の通水を停止しているとき、導電性吸着部に含浸してい
る水の制菌作用と銀イオンによる殺菌作用が交互に発揮
される。
【0013】請求項5の発明は、導電性吸着部への通水
を停止しているとき正極性の直流電圧を印加し、導電性
吸着部へ通水しているとき逆極性の直流電圧を印加する
電圧印加制御手段を有する構造となっている。
【0014】この請求項5の発明によれば、導電性吸着
部への通水を停止しているときは正極性の直流電圧が印
加され、一方、導電性吸着部に通水しているときは、逆
極性の直流電圧が印加される。従って、停水時には制菌
作用を発揮し、通水時には銀イオンによる殺菌作用を発
揮する。
【0015】請求項6の発明は、正極性の直流電圧印加
時間と逆極性の直流電圧印加時間とを設定し該各直流電
圧印加時間を計時するタイマ手段を有し、導電性吸着部
への通水を停止しているときはタイマ手段の計時信号に
基づき正極性の直流電圧と逆極性の直流電圧とを所定時
間間隔で交互に印加するよう極性切り換え手段を制御
し、導電性吸着部へ通水しているときは逆極性の直流電
圧を印加するよう極性切り換え手段を制御する構造とな
っている。
【0016】請求項6の発明によれば、導電性吸着部へ
の通水が停止しているときは、正極性の直流電圧と逆極
性の直流電圧を交互に印加して、制菌作用と銀イオンに
よる殺菌作用の両者を発揮させる。一方、導電性吸着部
へ通水されているときは、殺菌作用のみを発揮させる。
【0017】なお、銀を含む電極はチタン或いはステン
レスをベース材として、これに銀を被覆するようにして
も良いし、また、チタン或いはステンレスをベース材と
して、これにカーボンを含む樹脂を被覆し、更にこの表
面に銀を被覆した構造のものを採用するようにしても良
い。更に、各電極への通電・非通電或いは極性の切り換
えを、通水を制御する給水弁の開閉信号、通水圧力を検
知する圧力センサの検知信号、通水流量を検知する流量
センサの検知信号、或いは、飲料販売スイッチの飲料販
売信号に基づき制御するようにしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は本発明に係る殺菌
装置の第1実施形態を示すもので、図1は殺菌装置の断
面図、図2は殺菌装置の制御回路を示すブロック図、図
3は塩素イオン濃度が異なる水道水の銀イオン発生濃度
を示すグラフ、図4は殺菌装置の制御フローチャート、
図5は浄水モードにおける極性切り換えを示すタイムチ
ャートである。
【0019】この殺菌装置は原水を貯留する筒状の水槽
10を有している。この水槽10はその上下をキャップ
11,12で閉塞する一方、この上キャップ11には図
示しない蛇口等に連通する導出口11aを設け、下キャ
ップ12には原水を水槽10内に導く導入口12aを設
けている。この導入口12aには給水弁13a、プレフ
ィルタ13b及び逆止弁13cを設置した給水管13が
連結しており、この給水弁13aにより原水の通水及び
非通水を行い、また、逆止弁13cにより水槽10から
の逆流を規制している。なお、導出口11aにはエアー
導入弁14aが連通し、また、導入口12aには排水弁
14bが連通しており、このエアー導入弁14a及び排
水弁14bを閉、給水弁13aを開とすることにより、
水槽10内に給水でき、これとは逆に弁開閉を行うこと
により、水槽10内の原水を排出できるようになってい
る。
【0020】また、この水槽10内には、円筒状の吸着
部20が配置されている。この吸着部20は導電性を有
する繊維状の活性炭を用いて形成され、その上端は板状
の第1電極21を介して上キャップ11に保持され、下
端は板状の第2電極22を介してホルダー23により保
持されている。また、この吸着部20の外面と水槽10
の内面との間には導入口12aと連通する環状の通路2
4が形成され、導入口12aから流入した原水をこの通
路24を介して吸着部20内に流入するようにしてい
る。更に、この吸着部20はその下端と下キャップ12
との間に導電性のコイルバネ25を介在し、このコイル
バネ25により上キャップ11に向かって吸着部20を
付勢し、この吸着部20を水槽10内に固定している。
更にまた、この吸着部20には温度センサ26が装着さ
れ、この温度センサ26により水槽10内の原水の温度
を検知するようになっている。更にまた、吸着部20の
内側には所定間隔をおいて上下に延在された注出管27
が配置され、この注出管27の多数の通水孔27aを通
じて、吸着部20を通過した水を導出口11aに導くよ
うになっている。ここで、この注出管27は導電性材料
で形成され、第3電極を構成している。また、この第3
電極27の導電性材料は、チタン或いはステンレス材料
をベース材として、これに銀を被覆したものを採用し、
或いは、銀、チタン又はステンレスをベース材として、
これにカーボンを含む樹脂を被覆し、更にこの表面に銀
を被覆した構造のものを採用するようにしても良い。こ
のように第3電極27の導電性材料は銀を含むものとな
っている。
【0021】以上のように本実施形態に係る殺菌装置は
第1電極21、第2電極22及び第3電極27を有して
おり、後述する浄水モード時の制菌モードでは吸着部
(原水が含浸された状態の吸着部)20に第2電極22
と第3電極27を通じて直流電圧を印加して細菌等の繁
殖を抑制し、他方、再生モード時は、第1電極21及び
第2電極22を通じて吸着部20に交流電圧を印加して
トリハロメタンや有機物の脱離、細菌類の殺菌等を行う
ようになっており、この浄水モードと再生モードを所定
のインターバルで行う。
【0022】次に、本実施形態に係る殺菌装置の駆動制
御回路を図2のブロック図を参照して説明するが、この
駆動制御回路では本発明の特徴的構成である浄水モード
に係る制菌モードを説明する。
【0023】本実施形態に係る殺菌装置はマイクロコン
ピュータ等による制御装置30にて自動化されている。
この制御装置30は中央演算装置(CPU)31、制御
プログラムを記憶しているメモリ32、信号を入出力す
るI/Oポート33,34を有している。このI/Oポ
ート33は給水信号出力手段35及びタイマ36の信号
を入出力し、I/Oポート34は電圧設定回路38及び
極性切換回路39との間の信号を入出力する。
【0024】ここで、タイマ36は浄水モード(制菌モ
ードを含む)及び再生モードのインターバル時間と、極
性切換回路39及び直流電源40を通じて各電極22,
27の極性切り換えの時間(正極性電圧印加時間及び逆
極性電圧印加時間)を設定している。また、電圧設定回
路38は上下2種類の電圧(EA1,EA2)を設定す
るもので、この電圧EA1は細菌類を捕捉等すれば足り
る電圧値で微小な値となっており、例えば3Vに設定さ
れている。また、電圧EA2は電解により銀イオンを発
生し得る電圧値となっており、EA1と等しいか、或い
はそれ以上に設定されている。更に、給水信号出力手段
35は給水弁13aの開閉信号を制御装置30に出力す
るようになっている。
【0025】続いて、この駆動制御回路に基づく制菌モ
ードの制御を図4のフローチャート及び図5のタイムチ
ャートを参照して説明する。即ち、殺菌装置が浄水モー
ドにおいて給水弁13aが閉で制菌モードとなっている
ときは、正極性電圧印加時間Tsをタイマセットし、こ
の時間Tsに亘って電圧設定回路38で設定された正極
性電圧EA1を印加する(S1〜S4)。ここで、正極
性とは第2電極22を陽極とし、第3電極27を陰極と
することをいい、これにより、第2電極22側を通じて
吸着部20に弱陰イオンの細菌類が捕捉されかつ吸着部
20での細菌類の繁殖が抑制される。
【0026】このような正極性電圧印加時間Tsが経過
したときは、逆極性電圧印加時間Trをタイマセット
し、この時間Trに亘って逆極性電圧EA2を印加する
(S5〜S7)。ここで、逆極性とは第2電極22を陰
極とし、第3電極27を陽極とすることをいい、これに
より、活性炭内側の浄水中に銀イオンが生成され、銀イ
オン濃度が高くなる。なお、第3電極27の導電性材料
は、チタン或いはステンレス材料をベース材として、こ
れに銀を被覆したもの、或いは、銀、チタン又はステン
レスをベース材として、これにカーボンを含む樹脂を被
覆し、更にこの表面に銀を被覆した構造のものを採用し
ているので、銀イオンが効率良く生成される。
【0027】この銀イオン濃度の変化を図3を参照して
説明するに、塩素イオン濃度15ppmの水に例えば3
0秒通電するときは、約0.05ppmの銀イオン発生
濃度を得ることができ、勿論、塩素イオン濃度30pp
mと濃度が高い水のときは、その通電時間が僅かで0.
1ppmの銀イオン発生濃度を得ることができ、また、
塩素イオン濃度10ppmと濃度が低い水のときは、そ
の通電時間が多少長くなる。このように、塩素イオン濃
度の高低、即ち導電率の高低に対応して、この逆極性電
圧印加時間Trが設定されている。
【0028】本実施形態に係る浄水殺菌装置によれば、
給水弁13aが閉となっているとき、第2電極22と第
3電極27を通じて正極性の直流電圧EA1と、逆極性
の直流電圧EA2を印加することにより、従来の如く制
菌作用を発揮することはもとより、第3電極27から銀
イオンが溶出して銀イオン濃度が高くなるため、別個に
塩素発生器等の殺菌装置を設ける必要がない。
【0029】また、塩素発生に伴う有効塩素成分により
殺菌する場合と比較し、銀イオンは自然分解等により消
失するものではなく、その殺菌効果が長時間に亘るし、
また、銀イオンはわずかな濃度(0.05ppm程度)
でその殺菌効果を発揮するため、その電力消費量も少な
くて済む。
【0030】図6及び図7は本発明に係る殺菌装置の第
2実施形態を示すもので、図6は殺菌装置の制御フロー
チャート、図7は浄水モードにおける極性切り換えを示
すタイムチャートである。この実施形態では、給水弁1
3aが閉のときは第2電極22と第3電極27に正極性
電圧EA1を印加し、一方、給水弁13aが開、即ち浄
水を生成し蛇口等に給水するときは、逆極性電圧EA2
を印加する(S1〜S3)。
【0031】この実施形態によれば、停水時は制菌作用
を発揮し、通水時は銀イオン発生し殺菌作用を発揮す
る。その他の構成、作用は前記第1実施形態と同様であ
る。
【0032】図8は本発明に係る殺菌装置の第3実施形
態を示すものである。この第3実施形態では、そのタイ
ムチャートに示すように、停水中はタイマにより正極性
の直流電圧と逆極性の直流電圧を第2電極22と第3電
極27に印加して制菌作用及び殺菌作用を発揮させ、一
方、通水中は制菌作用を発揮させるようになっている。
その他の構成、作用は前記第1実施形態と同様である。
【0033】なお、前記各実施形態では給水信号出力手
段として、給水弁13aの開閉信号を取るようにしてい
るが、端末(蛇口)に設置された図示しない開閉弁の開
閉信号を取るようにしても良いし、また、この浄水殺菌
装置を飲料機に設置するときは、この飲料機の飲料販売
スイッチの飲料販売信号で制御するようにしても良い。
更に、この浄水殺菌装置の下流側に浄水の流通を検知す
る流量センサを設置し、この流量センサの検知信号を取
るようにしても良いし、或いは、同じく浄水殺菌装置の
下流側に浄水の流通圧力を検知する圧力センサを設置
し、この圧力センサの検知信号を取るようにしても良
い。
【0034】図9は本発明に係る殺菌装置の第4実施形
態を示すもので、この実施形態では水道水を貯留するシ
スターン50と、このシスターン50内に配置された対
向する一対の電極51,52とを有し、この一対の電極
51,52に直流電圧を印加するようになっている。こ
こで、各電極51,52は前記第1実施形態と同様に銀
材料を含むもの、即ちチタン或いはステンレス材料をベ
ース材として、これに銀を被覆したもの等を採用してい
る。これにより、各電極51,52に直流電圧を印加す
るときは、銀イオンが溶出しシスターン50内の水を殺
菌する。このようにシスターン型の殺菌装置にも適用で
きる。なお、この殺菌装置では各電極51,52への直
流電圧の印加は1回毎に極性を変換させて実施し、陽極
側へのスケールの付着を防止している。
【0035】図10は本発明に係る殺菌装置の第5実施
形態を示すもので、この実施形態では水道水を流通する
電解槽60に対向する一対の電極61,62を対向して
配置し、この各電極61,62に直流電圧を印加するよ
うになっている。ここで、各電極61,62は前記第1
実施形態と同様に銀材料を含むもの、即ちチタン或いは
ステンレス材料をベース材として、これに銀を被覆した
もの等を採用している。これにより、各電極61,62
に直流電圧を印加するときは、銀イオンが溶出し電解槽
60内を流通する水道水を殺菌するようになっている。
このように流水型の殺菌装置にも適用できる。
【0036】図11は本発明に係る殺菌装置の第6実施
形態を示すものである。この実施形態は、水道水を貯留
する貯水容器70を有する。この貯水容器70は円筒状
のハウジング71とこのハウジング71の上部開口を閉
塞する蓋体72とからなり、この蓋体72の周寄りには
流入継手72aを設ける一方、蓋体72の中央には水を
飲料機に流出する流出継手72bを設けている。
【0037】また、この貯留容器70内には電極ユニッ
ト73が設置されている。この電極ユニット73は円筒
状の内側電極74とこの内側電極74の外側に所定間隙
(3〜5mm)をおいて同心円状に配置された外側電極
75とを有し、各電極74,75を前記第1実施形態と
同様に銀材料を含むもの、即ちチタン或いはステンレス
材料をベース材として、これに銀を被覆したもの等を採
用している。また、内側電極74の下部開口には電極キ
ャップ76を填め込み、内側電極74の下部開口から水
が流入しないようにしている。更に各電極74,75間
の下部間隙を入口77として構成する一方、内側電極7
4の上部には出口孔78が形成されており、貯水容器7
0内の水が入口77を通じて各電極74,75間に流
れ、更に出口孔78を通じて内側電極74の内側に流れ
るようにしている。更にまた、各電極74,75の上部
には電極用端子74a,75aが設けられており、この
電極用端子74a,75aが水密状態で蓋体72を貫通
して直流電源に接続している。なお、蓋体72の周寄り
にはサーミスタ用キャップ79が設置されている。
【0038】この殺菌装置によれば、貯留容器71内の
水はその待機時において前記第1実施形態と同様に銀イ
オンが溶出して殺菌されており、飲料機に殺菌された水
が供給される。この飲料機への連続的水供給により待機
中に生成された殺菌水が殆どなくなるが、この殺菌水供
給と同時に、図11の実線矢印に示すように、水道水が
流入継手72a→ハウジング71→入口77→各電極7
4,75間→出口孔78→流出継手72bと順次圧送さ
れ、飲料機に供給される。ここで、この水は各電極7
4,75間を通るとき銀イオンが付加されるため、殺菌
力の低下を防止できる。
【0039】以上のように、第6実施形態に係る殺菌装
置は、前記第4実施形態に係るシスターン型(予めシス
ターン内で殺菌するタイプ)と第5実施形態に係る流水
型(水を流通する過程で殺菌するタイプ)との両者の機
能を備えたものとなっている。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
陽極側電極に銀材料を使用することににより、この電極
に直流電圧を印加するとき銀イオンが溶出し、水を殺菌
できる。また、塩素発生に伴う有効塩素成分により殺菌
する場合と比較し、銀イオンは自然分解等により消失す
るものではなく、その殺菌効果が長時間に亘るし、ま
た、銀イオンはわずかな濃度でその殺菌効果を発揮する
ため、その電力消費量も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る殺菌装置の断面図
【図2】第1実施形態に係る殺菌装置の制御回路を示す
ブロック図
【図3】塩素イオン濃度が異なる水道水の銀イオン発生
濃度を示すグラフ
【図4】第1実施形態に係る殺菌装置の制御フローチャ
ート
【図5】第1実施形態に係る浄水モードにおける極性切
り換えを示すタイムチャート
【図6】第2実施形態に係る殺菌装置の制御フローチャ
ート
【図7】第2実施形態に係る浄水モードにおける極性切
り換えを示すタイムチャート
【図8】第3実施形態に係る浄水モードにおける極性切
り換えを示すタイムチャート
【図9】第4実施形態に係る殺菌装置の概略構成図
【図10】第5実施形態に係る殺菌装置の断面図
【図11】第6実施形態に係る殺菌装置の断面図
【符号の説明】
20…吸着部、21,22,27,51,52,61,
62,74,75…電極、30…制御装置、36…タイ
マ、38…電圧設定回路、39…極性切換回路、50…
シスターン、60…電解槽。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 540 C02F 1/50 540C 540B 550 550D 550L 560 560F 560B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水された水道水等の原水をシスターン
    内に貯留するとともに、該シスターン内に対向する一対
    の電極を配置し、該各電極に直流電圧を印加して水を殺
    菌する殺菌装置において、 前記陽極側の電極は銀を含む材料で形成したことを特徴
    とする殺菌装置。
  2. 【請求項2】 対向する一対の電極間に水道水等の原水
    を通水するとともに該各電極に直流電圧を印加して水を
    殺菌する殺菌装置において、 前記陽極側の電極は銀を含む材料で形成したことを特徴
    とする殺菌装置。
  3. 【請求項3】 水道水等の原水が通過する導電性吸着部
    に一方の電極を接触させるとともに他方の電極を該導電
    性吸着部と間隔をおいて配置し、該一方の電極を陽極と
    し該他方の電極を陰極とする正極性の直流電圧を印加
    し、該導電性吸着部に細菌等を捕捉させかつ付着した細
    菌等の繁殖を抑制する殺菌装置において、 前記他方の電極は銀を含む材料で形成するとともに、前
    記各電極の極性を切り換える極性切り換え手段を有する
    ことを特徴とする殺菌装置。
  4. 【請求項4】 前記導電性吸着部への通水を停止してい
    るとき前記各電極に直流電圧を印加する電圧印加制御手
    段を有するとともに、正極性の直流電圧印加時間と逆極
    性の直流電圧印加時間とを設定し該各直流電圧印加時間
    を計時するタイマ手段を有し、該タイマ手段の計時信号
    に基づき正極性の直流電圧と逆極性の直流電圧とを所定
    時間間隔で交互に印加するよう前記極性切り換え手段を
    制御することを特徴とする請求項3記載の殺菌装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性吸着部への通水を停止してい
    るとき正極性の直流電圧を印加し、該導電性吸着部へ通
    水しているとき逆極性の直流電圧を印加するよう極性切
    り換え手段を制御することを特徴とする請求項3記載の
    殺菌装置。
  6. 【請求項6】 正極性の直流電圧印加時間と逆極性の直
    流電圧印加時間とを設定し該各直流電圧印加時間を計時
    するタイマ手段を有し、前記導電性吸着部への通水を停
    止しているときは該タイマ手段の計時信号に基づき正極
    性の直流電圧と逆極性の直流電圧とを所定時間間隔で交
    互に印加するよう前記極性切り換え手段を制御し、該導
    電性吸着部へ通水しているときは逆極性の直流電圧を印
    加するよう該極性切り換え手段を制御することを特徴と
    する請求項3記載の殺菌装置。
  7. 【請求項7】 銀を含む電極はチタン或いはステンレス
    をベース材として、これに銀を被覆したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の殺菌装置。
  8. 【請求項8】 銀を含む電極は銀、チタン或いはステン
    レスをベース材として、これにカーボンを含む樹脂を被
    覆し、更にこの表面に銀を被覆したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項6の何れか1項記載の殺菌装置。
  9. 【請求項9】 前記各電極への通電・非通電を、通水を
    制御する給水弁の開閉信号、通水圧力を検知する圧力セ
    ンサの検知信号、通水流量を検知する流量センサの検知
    信号、或いは、飲料販売スイッチの飲料販売信号に基づ
    き制御することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何
    れか1項記載の殺菌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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