JPH1180432A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤ用ゴム組成物Info
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- JPH1180432A JPH1180432A JP9244041A JP24404197A JPH1180432A JP H1180432 A JPH1180432 A JP H1180432A JP 9244041 A JP9244041 A JP 9244041A JP 24404197 A JP24404197 A JP 24404197A JP H1180432 A JPH1180432 A JP H1180432A
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Abstract
なく、かつスチールコードとの接着性を損なうことのな
いタイヤ用ゴム組成物の提供。 【解決手段】このゴム組成物は、原料ゴム100重量部
に対し、ヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合
物を1.0〜5.0重量部、クレゾール樹脂を0.5〜
5.0重量部配合してなる。
Description
も物性の低下をきたすことがなく、かつスチールコード
との接着性を損なうことのないタイヤ用ゴム組成物に関
する。
ールコードをゴム組成物で被覆してなるシート状物でベ
ルト層やカーカス層等のタイヤ部品を構成していた。そ
して、近年、このようなタイヤ部品を用いたタイヤの生
産性を高めるために、高温下(180℃程度)に短時間
でタイヤ加硫することが行われるようになった。
とタイヤ部品を構成するゴム組成物の物性が低下すると
共に、そのゴム組成物とスチールコードとの接着性、特
に初期接着性および加硫後の吸湿による接着性(耐水接
着性)が低下するという問題があった。そこで、高温加
硫におけるスチールコードとゴム組成物との接着性を高
めるために、ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエ
ーテル(PMMM)の部分縮合物とクレゾール樹脂をゴ
ムに配合してなるゴム組成物を用いることが提案されて
いる(特開平4-39340 号公報) 。しかし、このゴム組成
物を用いても接着性の低下を十分に抑えるのは困難であ
った。
加硫によっても物性の低下をきたすことがなく、かつス
チールコードとの接着性、特に加硫時の初期接着性およ
び加硫後の耐水接着性を損なうことのないタイヤ用ゴム
組成物を提供することにある。
成物は、原料ゴム100重量部に対し、ヘキサメトキシ
メチロールメラミンの部分縮合物を1.0〜5.0重量
部、クレゾール樹脂を0.5〜5.0重量部配合してな
ることを特徴とする。このように、ヘキサメトキシメチ
ロールメラミン(HMMM)の部分縮合物を用いるた
め、上記目的の達成が可能となる。
成イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム
等の一般にタイヤ用として用いられるゴムを使用すれば
よい。ヘキサメトキシメチロールメラミン(HMMM)
の部分縮合物は、下記式を有する化合物である。縮合度
は1〜3程度である。
(HMMM)の部分縮合物は、クレゾール樹脂に対して
反応性の低いメチレンドナーとして作用する。反応性が
高いと高温加硫に際して反応が速く進行し、ゴム組成物
中にて十分な溶融流れが生じなくなるので、ゴム組成物
の物性が低下すると共に、十分なスチールコードとゴム
組成物との接着性が得られない。特開平4-39340 号公報
に記載のようにヘキサメチロールメラミンペンタメチル
エーテル(PMMM)の部分縮合物を用いると、PMM
Mの部分縮合物は水酸基(−OH)を有するため反応性
が高いので、ゴム組成物の物性の低下をきたすと共に接
着性が悪くなってしまう。
MM)の部分縮合物としては、市販品を用いればよい。
市販品としては、例えば、CYTEC INDUSTRIES INC.製の
Cyrez 964を挙げることができる。このHMMMの配合
量は、上記原料ゴム100重量部に対し1.0〜5.0
重量部である。1.0重量部未満では十分な加硫後の吸
湿による接着性(耐水接着性)が得られなくなり、5.
0重量部を超えると物性の低下が大きくなるからであ
る。
ができる。このクレゾール樹脂としては、クレゾール樹
脂中のメタクレゾール樹脂分が80〜95%のものを用
いるのがよい。メタクレゾール樹脂分が80%未満では
ゴム組成物の硬化後の剛性が低下することになり、一
方、95%超ではクレゾール樹脂の反応性が高くなるか
らである。
量部に対し0.5〜5.0重量部配合する。0.5重量
部未満では十分な加硫後の吸湿による接着性(耐水接着
性)が得られなくなり、一方、5.0重量部を超えると
物性の低下が大きくなってしまう。本発明のタイヤ用ゴ
ム組成物は、上記原料ゴムに対し、これらのHMMM、
クレゾール樹脂を配合してなるものであるが、必要に応
じて、カーボンブラック、硫黄等の他の配合剤を適宜配
合してもよい。
(比較例1〜4、実施例1〜5)を作製し、下記により
その加硫物性、初期接着性、および耐水接着性を評価し
た。この結果を表1に示す。引張特性 :JIS K 6301 に準拠。
銅メッキスチールコード(1×5構造)の両側からゴム
組成物をコーティングして埋め込み、幅25mmのシー
トにして試験サンプルとした。この試験サンプルを18
0℃、12分加硫し、ついでASTM D 2229に
準拠してそのサンプルからコードを引き抜き、そのとき
の引き抜き力(指数)とゴム被覆率(ゴム付き)%で評
価した。数値の大きい方が優れている。
切断して4週間70℃の温水中に浸漬した後、上記と同
様にASTM D 2229に準拠して評価した。
保持率。 表1から明らかなように、本発明のゴム組成物(実施例
1〜5)は、比較例1〜4に比して、高温下(180
℃)の加硫によっても物性の低下をきたすことがなく、
かつスチールコードとの初期接着性および耐水接着性に
優れていることが判る。
ム組成物は、原料ゴム100重量部に対し、ヘキサメト
キシメチロールメラミンの部分縮合物を1.0〜5.0
重量部、クレゾール樹脂を0.5〜5.0重量部配合し
てなるため、高温加硫によっても物性の低下をきたすこ
とがなく、かつスチールコードとの接着性、特に加硫時
の初期接着性および加硫後の耐水接着性を損なうことが
ない。
Claims (2)
- 【請求項1】 原料ゴム100重量部に対し、ヘキサメ
トキシメチロールメラミンの部分縮合物を1.0〜5.
0重量部、クレゾール樹脂を0.5〜5.0重量部配合
してなるタイヤ用ゴム組成物。 - 【請求項2】 前記クレゾール樹脂中のメタクレゾール
樹脂分が80〜95%である請求項1記載のタイヤ用ゴ
ム組成物。
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---|---|---|---|---|
JP2006028684A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | カーカス繊維コード被覆用ゴム組成物およびそれにより被覆されたカーカス繊維コード |
JP2008156418A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | スチールコード被覆用ゴム組成物、ならびにそれでスチールコードを被覆して得られるベルトまたはブレーカーを有するタイヤ |
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---|---|---|---|---|
JP5466667B2 (ja) | 2011-05-17 | 2014-04-09 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
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1997
- 1997-09-09 JP JP24404197A patent/JP3894626B2/ja not_active Expired - Fee Related
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