JPH1175885A - 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法 - Google Patents
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法Info
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- JPH1175885A JPH1175885A JP10189031A JP18903198A JPH1175885A JP H1175885 A JPH1175885 A JP H1175885A JP 10189031 A JP10189031 A JP 10189031A JP 18903198 A JP18903198 A JP 18903198A JP H1175885 A JPH1175885 A JP H1175885A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無機塩廃棄物処理の問題が生じない方法で、
ポリ−2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシ
ウム塩類を副成しない、2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタン酸カルシウム塩の高収率且つ簡便な製造方法を
提供すること。 【解決手段】 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルをバリオボラクス属やアースロバクター属微生
物の菌体又はその処理物を用いて加水分解し、2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩を得、
これに酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び炭酸カル
シウムの中から選ばれたカルシウム源を接触させて、2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩組
成物を製造する。
ポリ−2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシ
ウム塩類を副成しない、2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタン酸カルシウム塩の高収率且つ簡便な製造方法を
提供すること。 【解決手段】 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルをバリオボラクス属やアースロバクター属微生
物の菌体又はその処理物を用いて加水分解し、2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩を得、
これに酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び炭酸カル
シウムの中から選ばれたカルシウム源を接触させて、2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩組
成物を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飼料添加剤として利
用されている固体状メチオニン様物質の一種である2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製
造方法に関する。
用されている固体状メチオニン様物質の一種である2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタン酸カルシウム塩の製造については種々の方法が知
られているが、いずれも2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブチロニトリルを硫酸やリン酸等の鉱酸で加水分解し
て得られる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を
用いて2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシ
ウム塩を製造している。しかしながら、これらの方法で
は、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム等の無機塩が大
量に副成し、この無機塩廃棄物の分離処理の問題が指摘
されていた。
ブタン酸カルシウム塩の製造については種々の方法が知
られているが、いずれも2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブチロニトリルを硫酸やリン酸等の鉱酸で加水分解し
て得られる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を
用いて2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシ
ウム塩を製造している。しかしながら、これらの方法で
は、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム等の無機塩が大
量に副成し、この無機塩廃棄物の分離処理の問題が指摘
されていた。
【0003】さらに、原料である水酸化カルシウム等の
カルシウム源を2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩の製造に必要な量の2倍以上を使用し、
製造コスト上も不利である。そしてまた、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブチロニトリルを鉱酸で加水分解す
る場合、加熱することが必要で、このため2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸のポリマー類が副成し、こ
れから製造する2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩の飼料効果が減退する。
カルシウム源を2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩の製造に必要な量の2倍以上を使用し、
製造コスト上も不利である。そしてまた、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブチロニトリルを鉱酸で加水分解す
る場合、加熱することが必要で、このため2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸のポリマー類が副成し、こ
れから製造する2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩の飼料効果が減退する。
【0004】これら既知の方法を以下詳細に説明する。
米国特許2745745号明細書及び米国特許2938
053号明細書で開示された方法においては、2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブチロニトリルを硫酸で加熱加
水分解した後、炭酸カルシウムを加え、2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩と硫酸カルシ
ウムとし、硫酸カルシウムをろ別し、ろ過ろ液に水酸化
カルシウムを加え、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
タン酸カルシウム塩を得ている。この場合、硫酸カルシ
ウムの廃棄物処理の問題が生じ、原料のカルシウム源が
無駄に使用されている。
米国特許2745745号明細書及び米国特許2938
053号明細書で開示された方法においては、2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブチロニトリルを硫酸で加熱加
水分解した後、炭酸カルシウムを加え、2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩と硫酸カルシ
ウムとし、硫酸カルシウムをろ別し、ろ過ろ液に水酸化
カルシウムを加え、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
タン酸カルシウム塩を得ている。この場合、硫酸カルシ
ウムの廃棄物処理の問題が生じ、原料のカルシウム源が
無駄に使用されている。
【0005】米国特許3175000号明細書で開示さ
れた方法においては、2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブチロニトリルを硫酸で加熱加水分解し、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸と重硫酸アンモニウムを含
む水溶液を得、これに重硫酸アンモニウムを加え、2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を有機層として、
重硫酸アンモニウム飽和水溶液と分離した後、炭酸カル
シウムを加え、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩を得ている。また、英国特許91519
3で開示された方法においては、2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブチロニトリルを同様硫酸で加熱加水分解
し、生成した2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸
をイソプロピルエーテル等の有機溶媒で抽出し、重硫酸
アンモニウム水溶液と分離した後、炭酸カルシウムを加
え、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウ
ム塩を得ている。これら2つの方法においても、重硫酸
アンモニウムの廃棄物処理の問題が生じる。
れた方法においては、2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブチロニトリルを硫酸で加熱加水分解し、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸と重硫酸アンモニウムを含
む水溶液を得、これに重硫酸アンモニウムを加え、2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を有機層として、
重硫酸アンモニウム飽和水溶液と分離した後、炭酸カル
シウムを加え、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩を得ている。また、英国特許91519
3で開示された方法においては、2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブチロニトリルを同様硫酸で加熱加水分解
し、生成した2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸
をイソプロピルエーテル等の有機溶媒で抽出し、重硫酸
アンモニウム水溶液と分離した後、炭酸カルシウムを加
え、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウ
ム塩を得ている。これら2つの方法においても、重硫酸
アンモニウムの廃棄物処理の問題が生じる。
【0006】英国特許1080667号明細書で開示さ
れた方法においては、2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブチロニトリルをリン酸で加熱加水分解し、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸とリン酸アンモニウムを
得、これに水酸化カルシウムを加え、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸アンモニウムとリン酸カルシウ
ムとして、このリン酸カルシウムをろ別し、ろ過ろ液に
水酸化カルシウムを加えて、2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸カルシウム塩を得ている。この場合は、
リン酸カルシウムの廃棄物処理の問題が生じ、原料のカ
ルシウム源が無駄に使用されている。
れた方法においては、2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブチロニトリルをリン酸で加熱加水分解し、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸とリン酸アンモニウムを
得、これに水酸化カルシウムを加え、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸アンモニウムとリン酸カルシウ
ムとして、このリン酸カルシウムをろ別し、ろ過ろ液に
水酸化カルシウムを加えて、2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸カルシウム塩を得ている。この場合は、
リン酸カルシウムの廃棄物処理の問題が生じ、原料のカ
ルシウム源が無駄に使用されている。
【0007】唯一、大量の無機塩廃棄物処理の問題を解
決した2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシ
ウム塩の製造法が米国特許4310690号明細書に開
示されている。この方法においては、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブチロニトリルを塩酸で加熱加水分解
し、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸と塩化ア
ンモニウムの水溶液を得た後、水酸化ナトリウム水溶液
を加え、アンモニアを除外し、2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタン酸と塩化ナトリウムの水溶液に変換し、
これに水酸化カルシウムを加え、2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸カルシウム塩を生成させ、塩化ナト
リウム濃度、pH、温度を微妙に制御して、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩を晶出さ
せ、ろ別して得ている。この時ろ液として生じる塩化ナ
トリウム水溶液は2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ン酸カルシウム塩の晶出のための塩濃度調整用にリサイ
クルされる。しかしながら、この方法においては、製造
工程中、塩化ナトリウム濃度、pH、温度の極めて微妙
な制御が必要であり、また、2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸カルシウム塩のろ液へのロスが生じ、こ
のろ液の回収利用をせざるを得ず、操作が極めて煩雑で
あるという欠点を有する。また、余分な原料として水酸
化ナトリウムが必要である点においても不利である。
決した2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシ
ウム塩の製造法が米国特許4310690号明細書に開
示されている。この方法においては、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブチロニトリルを塩酸で加熱加水分解
し、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸と塩化ア
ンモニウムの水溶液を得た後、水酸化ナトリウム水溶液
を加え、アンモニアを除外し、2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタン酸と塩化ナトリウムの水溶液に変換し、
これに水酸化カルシウムを加え、2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸カルシウム塩を生成させ、塩化ナト
リウム濃度、pH、温度を微妙に制御して、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩を晶出さ
せ、ろ別して得ている。この時ろ液として生じる塩化ナ
トリウム水溶液は2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ン酸カルシウム塩の晶出のための塩濃度調整用にリサイ
クルされる。しかしながら、この方法においては、製造
工程中、塩化ナトリウム濃度、pH、温度の極めて微妙
な制御が必要であり、また、2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸カルシウム塩のろ液へのロスが生じ、こ
のろ液の回収利用をせざるを得ず、操作が極めて煩雑で
あるという欠点を有する。また、余分な原料として水酸
化ナトリウムが必要である点においても不利である。
【0008】鉱酸による2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブチロニトリルの加熱加水分解により、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸のポリマー類が副成し、飼
料効果が減退することを理由に、エチレングリコールの
モノアルキルエーテルでポリ−2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタン酸カルシウム塩類を除いて、モノマー含
量の高い2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カル
シウム塩の製造法が米国特許3272860号明細書に
開示されている。
オブチロニトリルの加熱加水分解により、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸のポリマー類が副成し、飼
料効果が減退することを理由に、エチレングリコールの
モノアルキルエーテルでポリ−2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタン酸カルシウム塩類を除いて、モノマー含
量の高い2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カル
シウム塩の製造法が米国特許3272860号明細書に
開示されている。
【0009】他方、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
チロニトリルを加水分解して2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸を生成しうる微生物として、特開平4−
40898号公報には、カセオバクター属、シュードモ
ナス属、アルカリゲネス属、コリネバクテリウム属、ブ
レビバクテリウム属、ノカルディア属、ロドコッカス属
及びアースロバクター属の微生物が列挙され、WO 9
6/09403には、アルカリゲネス属、ロドコッカス
及びゴルドナ属の微生物が列挙され、特開平8−173
175号公報には、パントエア属、ミクロコッカス属、
バクテリヂウム属、バチラス属、アクチノマヅラ属、キ
タサトスボラ属、ビリメリア属、アクロモバクター属、
ベイジェリンキア属、セルロモナス属、クレブシェラ
属、アクチノボリスボラ属、アクチノシンネマ属、アク
チノプラネス属、アミコラタ属、サッカロポリプポラ
属、ストレプトマイセス属、ノカルヂオイデス属、プロ
ビデンシア属、ミクロバクテリウム属、ロドバクター
属、ロドスピリリウム属の微生物が列挙されている。
チロニトリルを加水分解して2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸を生成しうる微生物として、特開平4−
40898号公報には、カセオバクター属、シュードモ
ナス属、アルカリゲネス属、コリネバクテリウム属、ブ
レビバクテリウム属、ノカルディア属、ロドコッカス属
及びアースロバクター属の微生物が列挙され、WO 9
6/09403には、アルカリゲネス属、ロドコッカス
及びゴルドナ属の微生物が列挙され、特開平8−173
175号公報には、パントエア属、ミクロコッカス属、
バクテリヂウム属、バチラス属、アクチノマヅラ属、キ
タサトスボラ属、ビリメリア属、アクロモバクター属、
ベイジェリンキア属、セルロモナス属、クレブシェラ
属、アクチノボリスボラ属、アクチノシンネマ属、アク
チノプラネス属、アミコラタ属、サッカロポリプポラ
属、ストレプトマイセス属、ノカルヂオイデス属、プロ
ビデンシア属、ミクロバクテリウム属、ロドバクター
属、ロドスピリリウム属の微生物が列挙されている。
【0010】
【発明が解決すべき課題】しかし、前記硫酸やリン酸等
の鉱酸での加水分解により得られる2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸にカルシウム源を接触させ2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩を生成
させる反応においても特定の条件が必要とされ、微生物
を用いて得られた2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ン酸を含む反応物に特別な処理を施すことなくカルシウ
ム源を接触させると効率よく2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸カルシウム塩が得られることは知られて
いなかった。
の鉱酸での加水分解により得られる2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸にカルシウム源を接触させ2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩を生成
させる反応においても特定の条件が必要とされ、微生物
を用いて得られた2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ン酸を含む反応物に特別な処理を施すことなくカルシウ
ム源を接触させると効率よく2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブタン酸カルシウム塩が得られることは知られて
いなかった。
【0011】そして、かかる微生物を用いて得られる2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を含む反応物に
カルシウム源を接触させ2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタン酸カルシウム塩を製造することが知られていな
かったのは、上記公知の微生物を用いる多くの場合にあ
っては、生成物である2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタン酸の蓄積濃度が低く、このような低濃度の2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸含有液にカルシウム
源を接触させたとしても、実用的なレベルでの2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造が
到底達成することができないと考えられていたからであ
る。
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を含む反応物に
カルシウム源を接触させ2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタン酸カルシウム塩を製造することが知られていな
かったのは、上記公知の微生物を用いる多くの場合にあ
っては、生成物である2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタン酸の蓄積濃度が低く、このような低濃度の2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸含有液にカルシウム
源を接触させたとしても、実用的なレベルでの2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造が
到底達成することができないと考えられていたからであ
る。
【0012】本発明の課題は、2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブチロニトリルを加水分解して高効率で2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸を生成しうる微生物
を用いることにより、無機塩廃棄物処理の問題が生じ
ず、かつポリ−2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩類を副成しない、高収率かつ簡便な2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の実
用的な製造方法を提供することにある。
チルチオブチロニトリルを加水分解して高効率で2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸を生成しうる微生物
を用いることにより、無機塩廃棄物処理の問題が生じ
ず、かつポリ−2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン
酸カルシウム塩類を副成しない、高収率かつ簡便な2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の実
用的な製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルを加水分解して高効率で2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸を生成しうる微生物を探索し、バリ
オボラクス(Variovorax)属に属する微生物
及びアースロバクター(Arthrobacter)属
に属する微生物に目的とする活性を見いだし、かかる微
生物を用いて2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニ
トリルを常温で加水分解し、得られる2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩の水溶液に、酸
化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等の
カルシウム源を加え、水を留去し乾燥すると、粉体状の
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩
組成物を効率よく得ることができることを確認し、本発
明を完成するに至った。
を解決すべく、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルを加水分解して高効率で2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸を生成しうる微生物を探索し、バリ
オボラクス(Variovorax)属に属する微生物
及びアースロバクター(Arthrobacter)属
に属する微生物に目的とする活性を見いだし、かかる微
生物を用いて2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニ
トリルを常温で加水分解し、得られる2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩の水溶液に、酸
化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等の
カルシウム源を加え、水を留去し乾燥すると、粉体状の
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩
組成物を効率よく得ることができることを確認し、本発
明を完成するに至った。
【0014】すなわち本発明は、2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブチロニトリルを生物学的に加水分解して得
られる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモ
ニウム塩に、酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び炭
酸カルシウム等の中から選ばれた1種又は2種以上のカ
ルシウム源を接触させることを特徴とする2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法
や、かかる方法により製造された2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸カルシウム塩を含有する飼料に関す
る。
メチルチオブチロニトリルを生物学的に加水分解して得
られる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモ
ニウム塩に、酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び炭
酸カルシウム等の中から選ばれた1種又は2種以上のカ
ルシウム源を接触させることを特徴とする2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法
や、かかる方法により製造された2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸カルシウム塩を含有する飼料に関す
る。
【0015】また本発明は、2−ヒドロキシ−4−メチ
ルチオブチロニトリルを、バリオボラクス(Vario
vorax)属に属する微生物の菌体又はその処理物、
あるいはアースロバクター(Arthrobacte
r)NSSC104株等のアースロバクター属に属する
微生物の菌体又はその処理物を用いて加水分解し、得ら
れる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニ
ウム塩に、酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び炭酸
カルシウムの中から選ばれた1種又は2種以上のカルシ
ウム源を接触させることを特徴とする2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法や、か
かる方法により製造された2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタン酸カルシウム塩を含有する飼料に関する。
ルチオブチロニトリルを、バリオボラクス(Vario
vorax)属に属する微生物の菌体又はその処理物、
あるいはアースロバクター(Arthrobacte
r)NSSC104株等のアースロバクター属に属する
微生物の菌体又はその処理物を用いて加水分解し、得ら
れる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニ
ウム塩に、酸化カルシウム、水酸化カルシウム及び炭酸
カルシウムの中から選ばれた1種又は2種以上のカルシ
ウム源を接触させることを特徴とする2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法や、か
かる方法により製造された2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタン酸カルシウム塩を含有する飼料に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において「生物学的に加水
分解」とは、微生物等の生物に由来する酵素活性を利用
する加水分解のことをいい、そして生物学的に加水分解
するために用いられる微生物等としては、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブチロニトリルを効率よく2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩に加水
分解しうるニトリル加水分解酵素活性を有する微生物等
であれば、遺伝子組換え微生物等どのような生物でも使
用することができるが、好ましくは、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブチロニトリル又は2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸アンモニウム塩に対して濃度耐性
を有するとともに、長時間活性が持続する耐久性を有す
るものが良い。
分解」とは、微生物等の生物に由来する酵素活性を利用
する加水分解のことをいい、そして生物学的に加水分解
するために用いられる微生物等としては、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブチロニトリルを効率よく2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩に加水
分解しうるニトリル加水分解酵素活性を有する微生物等
であれば、遺伝子組換え微生物等どのような生物でも使
用することができるが、好ましくは、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブチロニトリル又は2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸アンモニウム塩に対して濃度耐性
を有するとともに、長時間活性が持続する耐久性を有す
るものが良い。
【0017】すなわち、加水分解反応後、2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩の高濃度水
溶液(15重量%以上)を与え、長時間の連続使用乃至
多数回の繰り返し使用に耐える活性の持続性を有する微
生物を使用することが好ましい。このような微生物を使
用することによって、カルシウム源を添加した後の水の
留去乾燥工程におけるエネルギーコストが軽減でき、し
かも、生産性が上がり、触媒コストを低下することがで
きる。
シ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩の高濃度水
溶液(15重量%以上)を与え、長時間の連続使用乃至
多数回の繰り返し使用に耐える活性の持続性を有する微
生物を使用することが好ましい。このような微生物を使
用することによって、カルシウム源を添加した後の水の
留去乾燥工程におけるエネルギーコストが軽減でき、し
かも、生産性が上がり、触媒コストを低下することがで
きる。
【0018】かかる微生物の具体例としては、バリオボ
ラクス パラドキサス(Varioborax par
adoxus)IAM12374及びアースロバクター
(Arthrobacter)NSSC104(FER
M BP−5829)を挙げることができる。これらの
微生物のうち、バリオボラクス パラドキサスIAM1
2374は東京大学分子細胞生物学研究所(IAM)よ
り容易に得ることができる。またアースロバクター N
SSC104は、本発明者らによって自然界から新たに
分離され次のように寄託されている。 受託番号:FERM BP−5829(微工研菌寄第P
−15424より移管) 寄託日:1996年2月6日に国内寄託し1997年2
月20日に国際寄託移管 寄託場所:日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号 寄託機関:通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究
所
ラクス パラドキサス(Varioborax par
adoxus)IAM12374及びアースロバクター
(Arthrobacter)NSSC104(FER
M BP−5829)を挙げることができる。これらの
微生物のうち、バリオボラクス パラドキサスIAM1
2374は東京大学分子細胞生物学研究所(IAM)よ
り容易に得ることができる。またアースロバクター N
SSC104は、本発明者らによって自然界から新たに
分離され次のように寄託されている。 受託番号:FERM BP−5829(微工研菌寄第P
−15424より移管) 寄託日:1996年2月6日に国内寄託し1997年2
月20日に国際寄託移管 寄託場所:日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号 寄託機関:通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究
所
【0019】アースロバクター NSSC104の菌学
的性質は以下の通りである。 形態 多形性桿菌 グラム染色性 + rod−coccusサイクル + 芽胞 − 運動性 − 細胞壁のジアミノ酸 リジン 酸素に対する態度 好気的 オキシダーゼ − カタラーゼ + DNAの分解 + ゼラチンの液化 + デンプンの分解 + カゼインの分解 + ビタミン要求性 − グリコリル試験 −(アセチル型) キノン系 MK−9(H2) 細胞壁の糖組成 ガラクトース + グルコース +
的性質は以下の通りである。 形態 多形性桿菌 グラム染色性 + rod−coccusサイクル + 芽胞 − 運動性 − 細胞壁のジアミノ酸 リジン 酸素に対する態度 好気的 オキシダーゼ − カタラーゼ + DNAの分解 + ゼラチンの液化 + デンプンの分解 + カゼインの分解 + ビタミン要求性 − グリコリル試験 −(アセチル型) キノン系 MK−9(H2) 細胞壁の糖組成 ガラクトース + グルコース +
【0020】以上の菌学的性質を、Bergey’s
Manual of Systematic Bact
eriology(1986)に基づいて検索した結
果、NSSC104株はアースロバクター(Arthr
obacter)属に属する菌株と同定された。この菌
株は上記寄託番号で工業技術院生命工学工業技術研究所
に寄託されている。
Manual of Systematic Bact
eriology(1986)に基づいて検索した結
果、NSSC104株はアースロバクター(Arthr
obacter)属に属する菌株と同定された。この菌
株は上記寄託番号で工業技術院生命工学工業技術研究所
に寄託されている。
【0021】本発明に用いられる微生物の培養は、酵素
誘導物質、微生物が資化しうる炭素源、窒素源、無機イ
オン、さらに必要ならば有機栄養源を含む通常の培地で
行われる。酵素誘導物質としては、イソブチロニトリル
等のニトリル化合物、ε−カプロラクタムなどの環状ア
ミド化合物等が使用される。炭素源としては、グルコー
ス等の炭水化物、エタノール等のアルコール類、有機酸
その他が適宜用いられる。窒素源としては、アミノ酸、
硝酸塩、アンモニウム塩その他が用いられる。無機イオ
ンとしては、リン酸イオン、カリウムイオン、マグネシ
ウムイオン、硫酸イオン、鉄イオン、その他が必要に応
じて使用される。有機栄養源としては、ビタミン、アミ
ノ酸など及びこれらを含有するコーンスチープリカー、
酵母エキス、ポリペプトン、肉エキス、その他が適宜用
いられる。培養は好気的条件下に、pH6〜9、温度2
5〜37℃の適当な範囲に制御しつつ行えばよい。
誘導物質、微生物が資化しうる炭素源、窒素源、無機イ
オン、さらに必要ならば有機栄養源を含む通常の培地で
行われる。酵素誘導物質としては、イソブチロニトリル
等のニトリル化合物、ε−カプロラクタムなどの環状ア
ミド化合物等が使用される。炭素源としては、グルコー
ス等の炭水化物、エタノール等のアルコール類、有機酸
その他が適宜用いられる。窒素源としては、アミノ酸、
硝酸塩、アンモニウム塩その他が用いられる。無機イオ
ンとしては、リン酸イオン、カリウムイオン、マグネシ
ウムイオン、硫酸イオン、鉄イオン、その他が必要に応
じて使用される。有機栄養源としては、ビタミン、アミ
ノ酸など及びこれらを含有するコーンスチープリカー、
酵母エキス、ポリペプトン、肉エキス、その他が適宜用
いられる。培養は好気的条件下に、pH6〜9、温度2
5〜37℃の適当な範囲に制御しつつ行えばよい。
【0022】本発明に用いられる微生物による加水分解
反応は、上記のように培養した菌体を採取し、そのまま
使用するか、必要に応じて固定化菌体としたり、あるい
は該菌体を処理して、粗酵素、固定化酵素等の菌体処理
物を調製し、これらを用いて水性溶媒中で2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブチロニトリルと接触させることに
よって行われる。
反応は、上記のように培養した菌体を採取し、そのまま
使用するか、必要に応じて固定化菌体としたり、あるい
は該菌体を処理して、粗酵素、固定化酵素等の菌体処理
物を調製し、これらを用いて水性溶媒中で2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブチロニトリルと接触させることに
よって行われる。
【0023】菌体又は酵素を固定化する場合は、担体結
合法、包括法等の通常行われる固定化技術を適用でき
る。粗酵素を調製する場合は、菌体を超音波、高圧ホモ
ジナイザー等によって破砕した後に、硫安塩析、クロマ
トグラフィー等の通常行われる酵素精製技術が適用でき
る。菌体は乾燥重量に換算して0.01〜10重量%の
濃度で使用され、反応終了後はろ過又は遠心分離によっ
て回収されて繰り返し加水分解反応に使用できる。水性
溶媒としては、水、緩衝剤等の塩類又は有機溶媒を含む
水溶液が挙げられるが、これらは二相に分離していても
よい。
合法、包括法等の通常行われる固定化技術を適用でき
る。粗酵素を調製する場合は、菌体を超音波、高圧ホモ
ジナイザー等によって破砕した後に、硫安塩析、クロマ
トグラフィー等の通常行われる酵素精製技術が適用でき
る。菌体は乾燥重量に換算して0.01〜10重量%の
濃度で使用され、反応終了後はろ過又は遠心分離によっ
て回収されて繰り返し加水分解反応に使用できる。水性
溶媒としては、水、緩衝剤等の塩類又は有機溶媒を含む
水溶液が挙げられるが、これらは二相に分離していても
よい。
【0024】加水分解は、上記のように調製した菌体乃
至菌体処理物を水性溶媒中に懸濁し、これに2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブチロニトリルを逐次あるいは連
続的に添加することにより行うことができる。反応液の
pHは適当な緩衝剤もしくは酸又はアルカリによって5
〜11の間に保てばよく、反応温度は15〜35℃の常
温に保てばよい。かくして6時間から120時間で添加
された2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリル
に対応する2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸ア
ンモニウム塩が15重量%以上の高濃度で蓄積される。
至菌体処理物を水性溶媒中に懸濁し、これに2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブチロニトリルを逐次あるいは連
続的に添加することにより行うことができる。反応液の
pHは適当な緩衝剤もしくは酸又はアルカリによって5
〜11の間に保てばよく、反応温度は15〜35℃の常
温に保てばよい。かくして6時間から120時間で添加
された2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリル
に対応する2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸ア
ンモニウム塩が15重量%以上の高濃度で蓄積される。
【0025】次いで、菌体あるいはその処理物をろ過又
は遠心分離により除去し、2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタン酸アンモニウム塩水溶液を得る。分離除去さ
れた菌体あるいはその処理物は、実質的な活性低下なし
に、繰り返し加水分解反応に使用することができる。ま
た、反応液を遠心分離器又は膜ろ過器で連続的に処理し
て、菌体あるいはその処理物と2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタン酸アンモニウム水溶液を分離し、菌体あ
るいはその処理物を連続使用する連続反応も可能であ
る。
は遠心分離により除去し、2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタン酸アンモニウム塩水溶液を得る。分離除去さ
れた菌体あるいはその処理物は、実質的な活性低下なし
に、繰り返し加水分解反応に使用することができる。ま
た、反応液を遠心分離器又は膜ろ過器で連続的に処理し
て、菌体あるいはその処理物と2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタン酸アンモニウム水溶液を分離し、菌体あ
るいはその処理物を連続使用する連続反応も可能であ
る。
【0026】続いて、得られた2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオブタン酸アンモニウム塩の水溶液をそのまま用
いて、カルシウム源と混合する。カルシウム源として
は、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニ
ウム塩と接触させた場合、効率よくまた好ましくない副
生成物を生じることなく2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタン酸カルシウム塩が得られるものであればどのよ
うなものでもよく、場合によっては2種以上のカルシウ
ム源を併用してもよい。カルシウム源の中でも、酸化カ
ルシウム、水酸化カルシウム又は炭酸カルシウムが特に
好ましい。
チルチオブタン酸アンモニウム塩の水溶液をそのまま用
いて、カルシウム源と混合する。カルシウム源として
は、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニ
ウム塩と接触させた場合、効率よくまた好ましくない副
生成物を生じることなく2−ヒドロキシ−4−メチルチ
オブタン酸カルシウム塩が得られるものであればどのよ
うなものでもよく、場合によっては2種以上のカルシウ
ム源を併用してもよい。カルシウム源の中でも、酸化カ
ルシウム、水酸化カルシウム又は炭酸カルシウムが特に
好ましい。
【0027】カルシウム源は粉体のまま用いても、水中
に懸濁して用いてもよい。カルシウム源の添加量は2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩1
モルに対して0.3〜0.6モルの範囲から任意に選択
される。混合後直ちに、40〜100℃で減圧下乃至常
圧で水を留去する。この際、アンモニアも蒸発し、必要
に応じて回収することができる。かくして自由流動性を
有する粉体として、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
タン酸カルシウム塩が得られる。
に懸濁して用いてもよい。カルシウム源の添加量は2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩1
モルに対して0.3〜0.6モルの範囲から任意に選択
される。混合後直ちに、40〜100℃で減圧下乃至常
圧で水を留去する。この際、アンモニアも蒸発し、必要
に応じて回収することができる。かくして自由流動性を
有する粉体として、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
タン酸カルシウム塩が得られる。
【0028】このようにして得られる本発明の2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩は、通常
少量の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモ
ニウム塩との混合組成物として得られ、飼料添加剤とし
て用いる場合にはかかる組成物をそのまま用いるのが有
利であるが、必要に応じて組成物の中から2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩を除去する
こともできる。
ロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩は、通常
少量の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモ
ニウム塩との混合組成物として得られ、飼料添加剤とし
て用いる場合にはかかる組成物をそのまま用いるのが有
利であるが、必要に応じて組成物の中から2−ヒドロキ
シ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩を除去する
こともできる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例における有機物の分析は高速液体
クロマトグラフィーにより、またアンモニアの分析はN
ADH〜グルタミン酸脱水素酵素を用いる紫外部吸光度
測定法(Methods of Enzymatic
Analysis, Bergmeyer H. U.
ed., vol.8, pp.454−461)に
より定量した。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例における有機物の分析は高速液体
クロマトグラフィーにより、またアンモニアの分析はN
ADH〜グルタミン酸脱水素酵素を用いる紫外部吸光度
測定法(Methods of Enzymatic
Analysis, Bergmeyer H. U.
ed., vol.8, pp.454−461)に
より定量した。
【0030】実施例1 0.3%肉汁、0.5%ペプトン及び0.5%食塩を含
む培地2mlを試験管に、下記の組成の培地20mlを
100ml容量のバッフル付き三角フラスコに入れ、各
々121℃で15分間滅菌した。バリオボラクス パラ
ドキサス IAM12374株を2mlの試験管に一白
金耳植菌し、30℃で一晩振盪培養した後、その0.2
mlをバッフル付き三角フラスコに植え継ぎ、さらに3
日間30℃で振盪培養した。この培養液を遠心分離して
得られた菌体を生理食塩水で洗浄し、乾燥重量に換算し
て1.0重量%の菌体を0.1Mリン酸緩衝液(pH
7.5)に懸濁した。
む培地2mlを試験管に、下記の組成の培地20mlを
100ml容量のバッフル付き三角フラスコに入れ、各
々121℃で15分間滅菌した。バリオボラクス パラ
ドキサス IAM12374株を2mlの試験管に一白
金耳植菌し、30℃で一晩振盪培養した後、その0.2
mlをバッフル付き三角フラスコに植え継ぎ、さらに3
日間30℃で振盪培養した。この培養液を遠心分離して
得られた菌体を生理食塩水で洗浄し、乾燥重量に換算し
て1.0重量%の菌体を0.1Mリン酸緩衝液(pH
7.5)に懸濁した。
【0031】 (培地組成) 酵母エキス 0.5% グリセロール 0.5% リン酸一カリウム 0.1% リン酸二カリウム 0.1% 食塩 0.02% 硫酸マグネシウム7水塩 0.02% ε−カプロラクタム 0.5% pH 7.2(2N苛性ソーダで調整)
【0032】次に、上記菌体含有緩衝液に、2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブチロニトリルを終濃度160m
Mになるように添加し、30℃で緩やかに振盪しながら
加水分解反応を行った。添加後12時間毎に同量の2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリルを9回繰り
返し追加し、総計120時間の反応を行った。反応終了
後、反応液を遠心分離して菌体を除去し、遠心上清とし
て、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニ
ウム塩の25重量%水溶液を得た。(収率98%)。
キシ−4−メチルチオブチロニトリルを終濃度160m
Mになるように添加し、30℃で緩やかに振盪しながら
加水分解反応を行った。添加後12時間毎に同量の2−
ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリルを9回繰り
返し追加し、総計120時間の反応を行った。反応終了
後、反応液を遠心分離して菌体を除去し、遠心上清とし
て、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニ
ウム塩の25重量%水溶液を得た。(収率98%)。
【0033】続いて、4.3gの酸化カルシウムの粉を
入れた丸底フラスコに、上記方法で得た2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩の25重量%
水溶液100mlを添加した。添加後、撹拌しながら、
100℃に加熱し、常圧でアンモニア及び水を追い出し
た。約50mlの水が留出したところで、反応液温を5
0℃まで下げ、水流ポンプを連結して減圧状態で更にア
ンモニア及び水を追い出した。約30分で留出がおさま
り、自由流動性を有する白色粉末が得られたが、水分を
分析すると、未だ27重量%残存していたので、真空ポ
ンプに変え、50℃で1時間乾燥したところ、自由流動
性を有する白色粉末25.9gが得られた。この白色粉
末の分析値を以下に示す。なお、菌体加水分解反応によ
り得られた2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸ア
ンモニウム塩からの2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
タン酸の回収率は、下記分析値から99.2%であっ
た。 (分析値) 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩 92.7重量% 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩 4.1重量% 水 3.2重量%
入れた丸底フラスコに、上記方法で得た2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩の25重量%
水溶液100mlを添加した。添加後、撹拌しながら、
100℃に加熱し、常圧でアンモニア及び水を追い出し
た。約50mlの水が留出したところで、反応液温を5
0℃まで下げ、水流ポンプを連結して減圧状態で更にア
ンモニア及び水を追い出した。約30分で留出がおさま
り、自由流動性を有する白色粉末が得られたが、水分を
分析すると、未だ27重量%残存していたので、真空ポ
ンプに変え、50℃で1時間乾燥したところ、自由流動
性を有する白色粉末25.9gが得られた。この白色粉
末の分析値を以下に示す。なお、菌体加水分解反応によ
り得られた2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸ア
ンモニウム塩からの2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
タン酸の回収率は、下記分析値から99.2%であっ
た。 (分析値) 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩 92.7重量% 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩 4.1重量% 水 3.2重量%
【0034】実施例2 実施例1と同様にして調製したアースロバクター NS
SC104株菌体を乾燥重量に換算して3.2重量%に
なるように蒸留水に懸濁した。次に、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブチロニトリルを、菌体乾燥重量1g当
たり0.46g/hrの添加速度で連続的に添加し、
0.5Mアンモニア水でpH7.4〜7.6に調整しな
がら30℃で20時間の加水分解反応を行った。反応終
了後、反応液を遠心分離して菌体を回収した。回収され
た菌体を40倍重量の蒸留水で3回洗浄した後、1回目
と同量の蒸留水に再懸濁し、2回目の反応に用いた。2
回目の反応、菌体回収及び菌体洗浄も1回目と同様に行
った。このような反応の反復を10回行い、各反復回毎
の遠心上清に含まれる2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタン酸の濃度を定量した。結果を以下に示す。
SC104株菌体を乾燥重量に換算して3.2重量%に
なるように蒸留水に懸濁した。次に、2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブチロニトリルを、菌体乾燥重量1g当
たり0.46g/hrの添加速度で連続的に添加し、
0.5Mアンモニア水でpH7.4〜7.6に調整しな
がら30℃で20時間の加水分解反応を行った。反応終
了後、反応液を遠心分離して菌体を回収した。回収され
た菌体を40倍重量の蒸留水で3回洗浄した後、1回目
と同量の蒸留水に再懸濁し、2回目の反応に用いた。2
回目の反応、菌体回収及び菌体洗浄も1回目と同様に行
った。このような反応の反復を10回行い、各反復回毎
の遠心上清に含まれる2−ヒドロキシ−4−メチルチオ
ブタン酸の濃度を定量した。結果を以下に示す。
【0035】
【表1】
【0036】続いて、22.2gの炭酸カルシウムの粉
を入れた丸底フラスコに、上記7回目の反復反応で得た
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム
塩の36.4重量%水溶液100mlを添加した。添加
後、撹拌しながら、100℃に加熱し、常圧で炭酸ガ
ス、アンモニア及び水を追い出した。約50mlの水が
留出したところで、反応液温を50℃まで下げ、水流ポ
ンプを連結して減圧状態で更にアンモニア及び水を追い
出した。留出がおさまったところで、真空ポンプを用
い、50℃で1時間乾燥したところ、自由流動性を有す
る白色粉末39.4gが得られた。この白色粉末の分析
値を以下に示す。なお、菌体加水分解反応により得られ
た2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウ
ム塩からの2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の
回収率は、下記分析値から99.3%であった。 (分析値) 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩 90.2重量% 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩 2.7重量% 水 7.1重量%
を入れた丸底フラスコに、上記7回目の反復反応で得た
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム
塩の36.4重量%水溶液100mlを添加した。添加
後、撹拌しながら、100℃に加熱し、常圧で炭酸ガ
ス、アンモニア及び水を追い出した。約50mlの水が
留出したところで、反応液温を50℃まで下げ、水流ポ
ンプを連結して減圧状態で更にアンモニア及び水を追い
出した。留出がおさまったところで、真空ポンプを用
い、50℃で1時間乾燥したところ、自由流動性を有す
る白色粉末39.4gが得られた。この白色粉末の分析
値を以下に示す。なお、菌体加水分解反応により得られ
た2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウ
ム塩からの2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸の
回収率は、下記分析値から99.3%であった。 (分析値) 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩 90.2重量% 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩 2.7重量% 水 7.1重量%
【0037】実施例3 水酸化カルシウムの粉8.4gを入れたナス型フラスコ
をロータリーエバポレーターに設置し、回転しながら、
実施例2における菌体加水分解反応の5回目の反復反応
で得た2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモ
ニウム塩の36.4重量%水溶液100mlをチュービ
ングポンプで導入した。導入後直ちに、水流ポンプを運
転して減圧状態とし、反応液温を50℃まで上げ、アン
モニア及び水を追い出した。留出がおさまったところ
で、真空ポンプに変え、50℃で1時間乾燥したとこ
ろ、自由流動性を有する白色粉末37.7gが得られ
た。この白色粉末の分析値を以下に示す。なお、菌体加
水分解反応により得られた2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタン酸アンモニウム塩からの2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸の回収率は、下記分析値から9
9.4%であった。また、反応の間、ロータリーエバポ
レーターと水流ポンプの間の留出系には冷却した水中を
通るようにして、留出してくるアンモニアを溶解回収し
た。アンモニアの理論留出量に対する回収率は99.1
%であった。 (分析値) 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩 94.7重量% 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩 2.4重量% 水 2.9重量%
をロータリーエバポレーターに設置し、回転しながら、
実施例2における菌体加水分解反応の5回目の反復反応
で得た2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモ
ニウム塩の36.4重量%水溶液100mlをチュービ
ングポンプで導入した。導入後直ちに、水流ポンプを運
転して減圧状態とし、反応液温を50℃まで上げ、アン
モニア及び水を追い出した。留出がおさまったところ
で、真空ポンプに変え、50℃で1時間乾燥したとこ
ろ、自由流動性を有する白色粉末37.7gが得られ
た。この白色粉末の分析値を以下に示す。なお、菌体加
水分解反応により得られた2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタン酸アンモニウム塩からの2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸の回収率は、下記分析値から9
9.4%であった。また、反応の間、ロータリーエバポ
レーターと水流ポンプの間の留出系には冷却した水中を
通るようにして、留出してくるアンモニアを溶解回収し
た。アンモニアの理論留出量に対する回収率は99.1
%であった。 (分析値) 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩 94.7重量% 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩 2.4重量% 水 2.9重量%
【0038】
【発明の効果】本発明においては、2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブチロニトリルを加水分解して高効率で2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を生成しうる微
生物を用いるため、飼料添加剤として利用されている固
体状メチオニン様物質の一種である2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸カルシウム塩を高収率かつ簡便に
得られるばかりでなく、次のような効果も奏され、工業
化・実用化の観点から好適かつ有利である。 イ)生物学的加水分解によって得た2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸アンモニウム塩を使用して2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩を製造
するため、原料のカルシウム源の使用量を必要最小限に
抑えることができ、無機塩廃棄物が生じない。 ロ)2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリルを
常温で加水分解することができるため、ポリ−2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸が副成せず、本発明の
方法で得た2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カ
ルシウム塩の飼料効果が高い。 ハ)2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリルの
窒素原子由来のアンモニアがガス状態又は濃厚水溶液と
して回収可能で、利用価値が高い。
−メチルチオブチロニトリルを加水分解して高効率で2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸を生成しうる微
生物を用いるため、飼料添加剤として利用されている固
体状メチオニン様物質の一種である2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸カルシウム塩を高収率かつ簡便に
得られるばかりでなく、次のような効果も奏され、工業
化・実用化の観点から好適かつ有利である。 イ)生物学的加水分解によって得た2−ヒドロキシ−4
−メチルチオブタン酸アンモニウム塩を使用して2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩を製造
するため、原料のカルシウム源の使用量を必要最小限に
抑えることができ、無機塩廃棄物が生じない。 ロ)2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリルを
常温で加水分解することができるため、ポリ−2−ヒド
ロキシ−4−メチルチオブタン酸が副成せず、本発明の
方法で得た2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カ
ルシウム塩の飼料効果が高い。 ハ)2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロニトリルの
窒素原子由来のアンモニアがガス状態又は濃厚水溶液と
して回収可能で、利用価値が高い。
フロントページの続き (72)発明者 石川 高広 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 畑山 正次 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルを生物学的に加水分解して得られる2−ヒドロ
キシ−4−メチルチオブタン酸アンモニウム塩にカルシ
ウム源を接触させることを特徴とする2−ヒドロキシ−
4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法。 - 【請求項2】 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルをバリオボラクス(Variovorax)属
に属する微生物の菌体又はその処理物を用いて加水分解
して得られる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸
アンモニウム塩にカルシウム源を接触させることを特徴
とする2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシ
ウム塩の製造方法。 - 【請求項3】 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチロ
ニトリルをアースロバクター(Arthrobacte
r)属に属する微生物の菌体又はその処理物を用いて加
水分解して得られる2−ヒドロキシ−4−メチルチオブ
タン酸アンモニウム塩にカルシウム源を接触させること
を特徴とする2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸
カルシウム塩の製造方法。 - 【請求項4】 アースロバクター(Arthrobac
ter)属に属する微生物が、アースロバクター(Ar
throbacter)NSSC104株であることを
特徴とする請求項3記載の2−ヒドロキシ−4−メチル
チオブタン酸カルシウム塩の製造方法。 - 【請求項5】 微生物の菌体又はその処理物を反復使用
することを特徴とする請求項2〜4のいずれか記載の2
−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の
製造方法。 - 【請求項6】 カルシウム源が、酸化カルシウム、水酸
化カルシウム又は炭酸カルシウムであることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか記載の2−ヒドロキシ−4−
メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の製造方法
により製造された2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタ
ン酸カルシウム塩を含有する飼料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP18467697 | 1997-07-10 | ||
JP9-184676 | 1997-07-10 | ||
JP10189031A JPH1175885A (ja) | 1997-07-10 | 1998-07-03 | 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1175885A true JPH1175885A (ja) | 1999-03-23 |
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JP10189031A Pending JPH1175885A (ja) | 1997-07-10 | 1998-07-03 | 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタン酸カルシウム塩の製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH1175885A (ja) |
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- 1998-07-03 JP JP10189031A patent/JPH1175885A/ja active Pending
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