JPH1175839A - モノクローナル抗体、細胞株及びn1,n12−ジアセチルスペルミンの測定法 - Google Patents
モノクローナル抗体、細胞株及びn1,n12−ジアセチルスペルミンの測定法Info
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Abstract
セチルスペルミンの測定法を提供すること。 【解決手段】固相化若しくは標識化N1,N12−ジアセチ
ルスペルミン又は固相化若しくは標識化N1−アセチル
スペルミンと抗NN1,N12−ジアセチルスペルミンモノ
クローナル抗体の免疫反応を利用して検体中のN1,N12
−ジアセチルスペルミンを測定する。その際、測定条件
におけるN1,N12−ジアセチルスペルミンによる該免疫
反応の阻害活性がN1−アセチルスペルミジンによる該
免疫反応の阻害活性の20倍以上となる抗NN1,N12−
ジアセチルスペルミンモノクローナル抗体を用いる測定
法を見出した。
Description
セチルスペルミンモノクローナル抗体、抗N1,N 12−ジ
アセチルスペルミンモノクローナル抗体産生細胞株およ
び該抗体を用いるN1,N12−ジアセチルスペルミンの測
定法に関するものである。
t)、カダベリン(Cad)、スペルミジン(Sp
d)、スペルミン(Spm)及びそれら誘導体等の総称
で、生体内に広く分布する生理活性物質である。癌細胞
を含む増殖の盛んな細胞でかなりの量が合成され、これ
らの細胞に局在し、細胞の増殖を促進する因子として作
用することから注目されている(Annu.Rev.B
iochem.53 p749−790(198
4))。
の尿中にポリアミンが増加することを見出し(Canc
er Res.31 p1555(1971))、尿中
ポリアミンは、現在、腫瘍マーカーとして用いられてい
る。しかしながら、これまでの「ポリアミン全体」を測
定することの意義に対して、限界も見えてきた(Pro
g.Drug Res.39 p9−33(199
2))。
する他、アセチル化されたり、結合型としても存在して
いる。Abdel−Monem等は、尿中に排泄される
ポリアミンは、主としてモノアセチル体のN1−アセチ
ルスペルミジン(N1−Ac−Spd)、アセチルプト
レッシン(Ac−Put)、N8−アセチルスペルミジ
ン(N8−Ac−Spd)として存在しており、これら
成分の増加や成分比の変動がさらによい腫瘍マーカーと
なることを報告している(J.Pharm.Sci.6
7 p1671−1673(1978),Cancer
Res.42p2097−2098(1982))
が、これには異論もある(J.Biochem.118
p1211−1215(1995))。
セチル体のN1,N8−ジアセチルスペルミジン(N1,N8
−2Ac−Spd)、N1,N12−ジアセチルスペルミン
(N1,N12−2Ac−Spm)が存在することを見出し
(J.Biochem.117 p107−112(1
995))、これらが、泌尿器系の腫瘍で著しく増加
し、従来のポリアミンやポリアミンのモノアセチル体の
変動を凌いでいたことから、新しい腫瘍マーカーとして
期待されている(J.Cancer Res.Cli
n.Oncol.121 p317−319(199
5))。
Ac−Spd、N1,N12−2Ac−Spmの測定は、キ
ャピラリー・ガスクロマトグラフィ法(Clin.Ch
em.32 p1930−1937(1986))や液
体クロマトグラフィ法(J.Biochem.117
p107−112(1995))で行われてきた。
チル体のN1,N12−2Ac−Spmを測定するキャピラ
リー・ガスクロマトグラフィ法や液体クロマトグラフィ
法では、煩雑な検体の前処理操作や、装置のメンテナン
ス技術を必要とするなど、かなりの熟練が要求される。
また、煩雑さのため、測定には時間がかかり、臨床的な
測定法としては、とても受け入れられるものではない。
そこで、臨床的に使用し得る簡便な測定法の開発を目指
し、抗体を用いる免疫的な測定法が検討された。藤原等
は、Spmのアルブミン複合体を免疫してN1,N12−2
Ac−Spmに反応するモノクローナル抗体を作成した
が、モノアセチル体のN1−Ac−SpdとN1−アセチ
ルスペルミン(N1−Ac−Spm)とも強く反応し、
結果的には、これら3成分の中で最も尿中での存在量の
多い、N 1−Ac−Spdを反映する測定法しかできな
かった(J.Biochem.118 p1211−1
215(1995))。従って、N1,N12−2Ac−S
pmを測定できる免疫測定法は、今だに完成していな
い。
ような問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、N 1
−Ac−Spmのアルブミン複合体で免疫し、実質的に
尿中N1,N12−2Ac−Spmの測定に使用し得るモノ
クローナル抗体を作成し、その抗体を用いる測定法を見
いだして本発明に至ったものである。
識化N1,N12−ジアセチルスペルミン(N1,N12−2A
c−Spm)又は固相化若しくは標識化N1−アセチル
スペルミン(N1−Ac−Spm)と抗N1,N12−ジア
セチルスペルミンモノクローナル抗体の免疫反応を利用
した検体中のN1,N12−ジアセチルスペルミンの測定系
を組んだ場合に、N 1,N12−ジアセチルスペルミンによ
る該免疫反応の阻害活性がN1−アセチルスペルミジン
(N1−Ac−Spd)による該免疫反応の阻害活性の
20倍以上、好ましくは30倍以上、より好ましくは4
0倍以上となる測定条件を選択することが可能になる抗
N1,N12−ジアセチルスペルミンモノクローナル抗体、
(2)固相化若しくは標識化N1,N12−ジアセチルスペ
ルミン又は固相化若しくは標識化N1−アセチルスペル
ミンとの免疫反応が50%阻害されるN1,N12−ジアセ
チルスペルミンの濃度が20μM以下、好ましくは15
μM以下、より好ましくは1μM以下となる測定条件を
選択することが可能になる上記(1)記載のモノクロー
ナル抗体、(3)検体が尿検体である上記(1)又は
(2)記載のモノクローナル抗体、(4)モノクローナ
ル抗体0520,4914又は8624、(5)上記
(1)、(2)、(3)又は(4)記載のモノクローナ
ル抗体を産生する細胞株、(6)固相化若しくは標識化
N1,N12−ジアセチルスペルミン又は固相化若しくは標
識化N1−アセチルスペルミンと抗N1,N12−ジアセチ
ルスペルミンモノクローナル抗体の免疫反応を利用して
検体中のN1,N12−ジアセチルスペルミンを測定する際
に、その測定条件におけるN1,N12−ジアセチルスペル
ミンによる該免疫反応の阻害活性がN1−アセチルスペ
ルミジンによる該免疫反応の阻害活性の20倍以上、好
ましくは30倍以上、より好ましくは40倍以上となる
抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノクローナル抗体
を用いることを特徴とするN1,N12−ジアセチルスペル
ミンの測定法、(7)抗N1,N12−ジアセチルスペルミ
ンモノクローナル抗体が、測定条件において固相化若し
くは標識化N1,N12−ジアセチルスペルミン又は固相化
若しくは標識化N1−アセチルスペルミンとの免疫反応
が50%阻害するN1,N12−ジアセチルスペルミンの濃
度が20μM以下、好ましくは15μM以下、より好ま
しくは1μM以下となる抗N1,N12−ジアセチルスペル
ミンモノクローナル抗体である上記(6)記載の測定
法、(8)抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノクロ
ーナル抗体がモノクローナル抗体0520,4914又
は8624である上記(7)記載の測定法、(9)検体
が尿検体である上記(6)、(7)又は(8)記載の測
定法、に関する。
固相化N1,N12−2Ac−Spm又は固相化N1−Ac
−Spmとしては、N1,N12−2Ac−Spm又はN1
−Ac−Spmを、スペーサーを介して、不溶性物質の
表面上に繋ぎ止めたものが挙げられる。スペーサーの結
合位置は、N1,N12−2Ac−Spmの場合はその末端
であってもその両末端の間のいずれの位置であってもよ
いが、N1−Ac−Spmの場合はその末端アミノ基に
結合させるのが望ましい。スペーサーの種類と導入方法
については多くの方法が知られているが、これらのいず
れであっても良い。例えば、N1,N12−2Ac−Spm
のいずれかの位置に、末端に反応基を有するスペーサー
を導入し(N1,N12−2Ac−Spmのアセチル基から
スペーサーを誘導する場合は、N1−Ac−SpmのN
12−アミノ基に導入したアシル基がスペーサーとな
る)、この反応基を介して蛋白質や合成高分子などに結
合し、生成したN1,N12−2Ac−Spmと蛋白質や合
成高分子の複合体を、免疫反応の場となる固相担体上に
吸着させる方法、予め化学的に活性化されたスペーサー
を持つ固相担体上に、N1,N12−2Ac−Spmそのも
の、もしくは、N1−Ac−Spmの末端アミノ基を反
応させる方法などがあるが、これらに限定されるもので
はない。N1,N12−2Ac−Spm又はN1−Ac−S
pmのいずれの位置に、どのようなスペーサーを導入す
るかは、用いる抗体の性質によって適宜選択すればよ
い。
デヒド(GA)を用いた場合はホルミルブチリル鎖が、
N−(4−マレイミドブチルオキシ)コハク酸イミド
(GMBS)を用いた場合はマレイミドブチリル鎖が、
無水コハク酸を用いた場合は、カルボキシプロピオニル
鎖等が挙げられるが、公知のものはいずれも使用でき
る。又、蛋白質や合成高分子としては、例えば、アルブ
ミンやポリリジン等が挙げられるが、これらに限定され
るものでなはい。固相担体としては、例えば、96穴等
のマイクロタイタープレート、ポリスチレンビーズ、各
種ラテックス粒子、ニトロセルロース膜等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
は標識化N1−Ac−Spmとしては、放射性同位元素
を導入してN1,N12−2Ac−Spm又はN1−Ac−
Spmそのものを標識したり、N1,N12−2Ac−Sp
m又はN1−Ac−Spmに、放射性元素の入った化合
物、ユーロピウム等の遅延蛍光性のある元素を保持でき
る化合物、ルテニウム等の電気化学発光の触媒となる元
素を保持できる化合物、蛍光物質等を結合させて標識し
たり、N1,N12−2Ac−Spm又はN1−Ac−Sp
mに、前記のようなスペーサーを介して酵素標識した
り、N1,N12−2Ac−Spm又はN1−Ac−Spm
をビオチンで標識し、免疫反応後にアビジンの酵素標識
体と反応させ、ビオチン−アビジン複合体として間接的
に検出できるようにしたもの等が挙げられる。
化されたイムノグロブリン抗体であれば何であってもよ
く、抗体の由来する動物種、イムノグロブリンのタイプ
やサブタイプ、抗体の産生方法は問わない。また、抗体
を断片化して免疫反応部位を残したもの、それら断片の
修飾物、抗体そのものの修飾物、2種類の抗体を結合さ
せたキメラ抗体等も包含する。本発明のモノクローナル
抗体は、抗体産生株の組織培養法や、抗体のアミノ酸配
列から予想されるDNAを用いて、遺伝子工学を用いる
製造法等によって製造することができる。
体産生株は、公知の方法に準じた方法、即ち、マウス、
ラット等の動物を免疫原で免疫し、次いで免疫した動物
のB細胞とミエローマ細胞を融合し、得られたハイブリ
ドーマの中から本発明のモノクローナル抗体を産生する
細胞株を選択することにより得ることができる。
−Spm又はN1−Ac−Spm)とキャリア物質(蛋
白質又は合成高分子)の複合体が使用でき、これは、固
相化N1,N12−2Ac−Spm又は固相化N1−Ac−
Spmの作成法で述べた方法と同様にして製造すること
ができる。本発明のモノクローナル抗体としては、例え
ばモノクローナル抗体0520,4914及び8624
が挙げられ、これらはそれぞれACSPM−1(工業技
術院生命工学工業技術研究所寄託番号、FERM P−
16297)、ACSPM−2(工業技術院生命工学工
業技術研究所寄託番号、FERM P−16298)及
びACSPM−3(工業技術院生命工学工業技術研究所
寄託番号、FERMP−16299)と名付けられた細
胞株を培養することにより得ることができる。
として知らている方法のいずれの方法によっても行なう
ことができ、特に制限されない。例えば、結合阻害法の
場合、例えば、実験例2のように、N1,N12−2Ac−
Spmによる抗体と固相化ハプテンとの免疫反応の阻害
を、固相化ハプテンに結合した抗体量の減少として、色
々な手段で検出する方法、固相担体としてラテックスを
用いる例としては、ハプテンを固相化したラテックス試
薬の抗体による凝集反応をN1,N12−2Ac−Spmに
よる阻害として検出する方法、逆に、抗体を固相化した
ラテックス試薬を用い、多エピトープ化したポリハプテ
ンの添加によるラテックス凝集反応を、N1,N12−2A
c−Spmによって阻害させる方法等がある。また、競
合法の場合、固相化した抗体に対して、N1,N12−2A
c−Spmと標識化N1,N12−2Ac−Spm又は標識
化N1−Ac−Spmとを競合反応させ、BF分離後
に、固相化した抗体に結合した標識化N1,N12−2Ac
−Spm又は標識化N1−Ac−Spmの標識を、それ
ぞれの方法で適宜に検出すればよい。
限定されないが、従来知られている免疫反応を利用した
測定条件が使用できる。例えば、検体と試薬(固相化若
しくは標識化N1,N12−2Ac−Spm又は固相化若し
くは標識化N1−Ac−Spm及び抗N1,N12−2Ac
−Spmモノクローナル抗体)を混合して行なう免疫反
応は通常0〜45℃、好ましくは10〜40℃で行な
う。本発明の測定を実施するにあたり、抗N1,N12−2
Ac−Spmモノクローナル抗体は必要により固相化又
は標識化して使用する。
化若しくは標識化N1,N12−2Ac−Spm又は固相化
若しくは標識化N1−Ac−Spmとしては、抗N1,N
12−2Ac−Spmモノクロナール抗体を作成する際に
用いた免疫原を作成する際に使用したスペーサーの種
類、N1,N12−2Ac−Spm若しくはN1−Ac−S
pmへの結合位置又は化学結合方法のひとつ以上を変え
て作成したものが望ましい。
識化N1,N12−2Ac−Spm又は固相化若しくは標識
化N1−Ac−Spmと抗N1,N12−2Ac−Spmモ
ノクローナル抗体との免疫反応が50%阻害されるN1,
N12−2Ac−Spmの濃度は、測定条件下で両者を反
応させて得られるシグナルを半減させるN1,N12−2A
c−Spmの濃度を求めることにより得ることができ、
これは、反応系の検出感度の尺度となり得る。
血漿等各種のものが使用できるが、特に尿が好ましい。
り具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
munoplate II) の各ウェルに、抗原としてN1−アセ
チルスペルミンのヒト血清アルブミン複合体(N1−A
c−Spm−GMBS−HSA)15μg/mLを含む
10mMトリス・塩酸緩衝液(pH8.5)100μL
を入れ、40℃で20分間放置してコーティングした。
次に、コーティング液を捨てて0.1%のツウィーン2
0を含む10mMリン酸で緩衝化された生食液(PBS
T)で洗浄後、スキムミルク1%を含む50mMトリス
・塩酸で緩衝化された生食液(pH7.3)200μL
でブロッキング処理した。ブロッキング液を捨ててPB
STで洗浄後、各ウェルにハイブリドーマの培養上清6
0μLと、BSA20mg/mLを含む10mMリン酸
で緩衝化された生食液20μLを加え、4℃で一晩反応
させた。ウェルを、PBSTで洗浄後、PBSTで20
00倍に希釈した西洋わさびペルオキシダーゼ(HR
P)標識−ヤギ抗マウスIgG溶液(カッペル社)50
μLを加え、37℃、40分間反応させた。結合した酵
素の活性は、PBSTで洗浄した各ウェルに、o−フェ
ニレンジアミン0.5mg/mLと過酸化水素0.01
2%を含む0.1Mクエン酸リン酸緩衝液(pH5.
3)100μLを加え、室温下に9分間発色反応させ、
ELISAプレートリーダー(SLT-Lab Instruments
社)を用い、492nmにおける吸光度の増加として測
定した。
ン複合体(N1,N12−2Ac−Spm−GA−HSA)
の調製]6.5mgのN1,N12−ジアセチルスペルミン
(N1,N12−2Ac−Spm)を含む1M酢酸ナトリウ
ム溶液0.5mLに、0.083Mグルタルアルデヒド
溶液1mLを加えて攪拌し、30秒間放置した。さら
に、10.5mgのヒト血清アルブミン(HSA)を含
む1M酢酸ナトリウム溶液0.5mLを加えて攪拌し、
室温で30分間反応させた。さらに、この反応液に水素
化ホウ素ナトリウム5mgを加えて室温下に10分間反
応させた後、10mM酢酸ナトリウム溶液300mL
で、4回液を交換しながら、3時間45分透析した。 [N1−アセチルスペルミジンのヒト血清アルブミン複
合体(N1−Ac−Spd−GA−HSA)の調製]3
mgのN1−アセチルスペルミジン(N1−Ac−Sp
d)を含む1M酢酸ナトリウム溶液0.5mLに、0.
021Mグルタルアルデヒド溶液1mLを加えて攪拌
し、30秒間放置した。さらに、6mgのHSAを含む
1M酢酸ナトリウム溶液0.5mLを加えて攪拌し、室
温で30分間反応させた。さらに、この反応液に水素化
ホウ素ナトリウム2.5mgを加えて室温下に10分間
反応させた後、10mM酢酸ナトリウム溶液300mL
で、4回液を交換しながら、3時間透析した。
ト(ヌンク社製 Nunc Immunoplate II)の各ウェル
に、抗原としてN1−アセチルスペルミンのヒト血清ア
ルブミン複合体(N1−2Ac−Spm−GMBS−H
SA)、N1−アセチルスペルミジンのヒト血清アルブ
ミン複合体(N1−Ac−Spd−GA−HSA)、又
は、N1,N12−ジアセチルスペルミンのヒト血清アルブ
ミン複合体(N1,N12−Ac−Spm−GA−HSA)
を15μg/mL含む10mMトリス・塩酸緩衝液(p
H8.5)200μLを入れ、40℃で20分間放置し
てコーティングした。次に、コーティング液を捨ててP
BSTで洗浄後、スキムミルク1%を含む50mMトリ
ス・塩酸緩衝液(pH7.3)200μLでブロッキン
グ処理した。ブロッキング液を捨ててPBSTで洗浄
後、各ウェルに、ハイブリドーマ3株のそれぞれの培養
上清をPBSTで100倍希釈した液50μLと、測定
対象物のスペルミン(Spm)、N1−アセチルスペル
ミジン(N1−Ac−Spd)、N1−アセチルスペルミ
ン(N1−Ac−Spm)、N1,N12−ジアセチルスペ
ルミン(N1,N12−2Ac−Spm)等を、PBSTで
各種濃度に希釈した液50μLを加え、37℃で1.5
時間反応させた。ウェルを、PBSTで洗浄後、PBS
Tで2000倍に希釈した西洋わさびペルオキシダーゼ
標識−ヤギ抗マウスIgG溶液50μLを加え、37
℃、40分間反応させた。結合した酵素の活性は、PB
STで洗浄した各ウェルに、o−フェニレンジアミン
0.5mg/mLと過酸化水素0.012%を含む0.
1Mクエン酸リン酸緩衝液(pH5.3)100μLを
加え、室温下に5分間発色反応させ、ELISAプレー
トリーダー(SLT-Lab Instruments 社)を用い、492
nmにおける吸光度の増加として測定した。
ンに対するモノクローナル抗体の作成[N1−アセチル
スペルミンのBSA複合体(抗原)の調製] 50mgのS−アセチルメルカプトコハク酸無水物(A
MS)を含むテトラヒドロフラン溶液1mLを、200
mgのウシ血清アルブミン(BSA)を含む0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7.0)5mLに加えて攪拌し、1N
水酸化ナトリウム溶液でpHを7.0に保ちながら、室
温下に1時間反応させた。この反応液を、5mMリン酸
緩衝液(pH6.8)で膨潤化したセファデックスG−
75のカラム(2cm×100cm)にかけ、5mMリ
ン酸緩衝液(pH6.8)で溶出した。誘導体化された
BSA画分を集めて凍結乾燥し、AMS化されたBSA
(AMS−BSA)180mgを得た。BSAへのSH
基の導入数は17±0.5であった。次に、10.4m
gのN1−アセチルスペルミン・3塩酸塩を含む0.1
Mリン酸緩衝液(pH6.9)1mLに、1mgのN−
(4−マレイミドブチルオキシ)コハク酸イミド(GMB
S)を含むテトラヒドロフラン溶液0.5mLを加え、
pHを7付近に保ちながら、室温で100分間反応さ
せ、GMBS化N1−アセチルスペルミン溶液を調製し
た。
む0.1Mリン酸緩衝液(pH6.9)0.2mLに、
0.5Mヒドロキシルアミン溶液(pH7.0)50μ
Lを加えて室温下に10分間放置後、さらに、0.1M
リン酸緩衝液(pH6.9)2mLを加えた。この溶液
と、先に調製したGMBS化N1−アセチルスペルミン
溶液を混合してボルテックスミキサー攪拌後、10mM
トリス・塩酸緩衝液(pH7.5)で平衡化したセファ
デックスG−100のカラム(2.2cm×43cm)
にかけ、同緩衝液で溶出した。280nmにおける蛋白
質吸収画分を集め、N1−アセチルスペルミンのBSA
複合体(N1−Ac−Spm−GMBS−BSA)を得
た。また、同様の方法で、ヒト血清アルブミン(HS
A)に対応するN1−アセチルスペルミンのHSA複合
体(N1−Ac−Spm−GMBS−HSA)も調製し
た。
リート・フロイント・アジュバントで乳化したN1−A
c−Spm−GMBS−BSA抗原100μgを腹腔内
投与した。さらに、100μgのN1−Ac−Spm−
GMBS−BSA抗原を10mMリン酸で緩衝化された
生食液(PBS)で希釈したもので、2週間毎に、4回
追加免疫を行った。 [細胞融合]5回目の最終感作を行ってから4日後に、
マウスの脾細胞を取り出し、これとミエローマ細胞P3
/NS−1/1Ag4−1とを、40%ポリエチレング
リコール1500(ベーリンガー社)存在下に、Shu
lmanらの方法に従って細胞融合した。次いで、融合
細胞は、96穴培養プレート(コーニング社)を用い
て、ウェル当たり105 個の細胞密度で、HAT培地中
で培養した。細胞融合後10〜20日目に、960ウェ
ル中708ウェル(74%)に、細胞の増殖が認められ
た。
体価を、実験例1の「抗体のスクリーニング法」で検索
し、免疫反応陽性の細胞3個を得た。これらを限界希釈
法でクローン化し、継続的に抗体を産生する細胞、AC
SPM−1、ACSPM−2、ACSPM−3の3株を
樹立した。さらに、これら3株の抗原部位への反応性を
確認するため、抗原作成時に副生する可能性のあるGM
BA−HSA(AMS−HSAにスペーサーのGMBA
を導入したもの)も調製し、実験例1の抗原N1−Ac
−Spm−GMBS−HSAの代わりに、GMBA−H
SA、AMS−HSA(HSAにSH基を導入したも
の)やキャリア蛋白そのもののHSAをコーティングし
たプレートも調製し、倍々希釈したACSPM−1株、
ACSPM−2株、ACSPM−3株の培養上清との反
応性を確認した。結果を、それぞれ図1〜図3に示し
た。いずれの培養上清も、N1−Ac−Spm−GMB
S−HSAにのみ反応し、GMBA−HSA、AMS−
HSAやHSAとは、全く反応しなかった。 [クローン細胞のサブタイプ]各クローン細胞が産生す
る免疫グロブリンのサブタイプは、マウスモノクローナ
ルSub-isotyping キット(Zymed 社コードNo.97−
6550)を用いて決定した。その結果、0520抗体
(ACSPM−1株)と4914抗体(ACSPM−2
株)はIgG1、8624抗体(ACSPM−3株)が
IgG2bであった。
抗原への結合を、測定対象物質がどの程度阻害するかを
検出する系、「ELISA結合阻害法」で評価した。即
ち、実験例2の方法に従い、3つの抗原、N1−Ac−
Spm−GMBS−HSA、N1−Ac−Spd−GA
−HSA、N1,N12−2Ac−Spm−GA−HSA
を、それぞれ固相化したプレートを用いて、各濃度のポ
リアミン類が、抗体と固相化抗原との反応を、どの程度
阻害するかを評価した。免疫原に相当するN1−Ac−
Spm−GMBS−HSAを固相化した系では、検討し
たポリアミン類の何れによっても全く阻害されず、測定
系としては不適切であった。一方、N1−Ac−Spd
−GA−HSA、又は、N1,N12−2Ac−Spm−G
A−HSAを固相化した系では、検討した各成分、Sp
m、N1−Ac−Spd、N1−Ac−Spm、N1,N12
−2Ac−Spmによって、図4〜9に示した結合阻害
曲線(検量線)が得られた。0520、4914、86
24のいずれの抗体も、N1−Ac−SpmとN1,N12
−2Ac−Spmに強く、N1−Ac−Spdと極めて
弱く反応(阻害)し、Spmとは全く反応(阻害)しな
かった。図から、これらの抗体を用いてポリアミン類を
測定した場合の測定感度を50%結合阻害濃度(EC50
値)として求め、結果を表1に示した。
GA−HSA固相化ELISA結合阻害法での0520
抗体の特異性を、図5は、N1,N12−2Ac−Spm−
GA−HSA固相化ELISA結合阻害法での4914
抗体の特異性を、図6は、N 1,N12−2Ac−Spm−
GA−HSA固相化ELISA結合阻害法での8624
抗体の特異性を、図7は、N1−Ac−Spd−GA−
HSA固相化ELISA結合阻害法での0520抗体の
特異性を、図8は、N1−Ac−Spd−GA−HSA
固相化ELISA結合阻害法での4914抗体の特異性
を、図9は、N 1−Ac−Spd−GA−HSA固相化
ELISA結合阻害法での8624抗体の特異性を示し
たものである。
抗体も、N1−Ac−SpmとN1,N12−2Ac−Sp
mに特異的であった。平松ら(J.Biochem.1
17p107−112(1995))やG.A.van
den Bergら(Clin.Chem.32(1
0) p1930−1937(1986))によると、
尿中のN1−Ac−Spm濃度は、N1,N12−2Ac−
Spmより著しく低いことから、この測定法で、実質的
に尿中のN1,N12−2Ac−Spm濃度を反映する測定
値を得ることができる。
munoplate)の各wellに抗原としてN1,N12−2A
c−Spm−GA−HSAを16.1μg/mL含む1
0mMトリス・塩酸緩衝液(pH8.5)150μLを
入れ、40℃で30分間放置してコーティングした。次
にPBST300μLで洗浄後、スキムミルク1%を含
む50mMトリス・塩酸緩衝液(pH7.2)300μ
lでブロッキング処理した。PBSTで洗浄後、各we
llにACSPM−1の培養上清をPBSTで25倍希
釈した液50μLと、測定対象物のPut(プトレッシ
ン)、Ac−Put、Orn(オルニチン)、Cad
(カダベリン)、Spd、N1−Ac−Spd、N8−A
c−Spd、N1,N8−2Ac−Spd、Spm、N1−
Ac−Spm、N1,N12−2Ac−SpmをPBSTで
各種濃度に希釈した液50μLを加え、4℃で一晩反応
させた。各ウェルをPBSTで洗浄後、PBSTで20
00倍に希釈したヤギ抗マウスIgG(H&L)−ビオ
チン(AMERICAN QUALEX社)100μL
を加え、室温で1.5時間反応し、PBSTで洗浄後、
PBSTで3000倍希釈したHRP−ストレプトアビ
ジン(フナコシ社)100μLを加え、室温で30分反
応させた。結合した酵素の活性は、PBSTで洗浄した
各wellに、o−フェニレンジアミン0.5mg/m
Lと過酸化水素0.012%を含む0.1Mクエン酸・
リン酸緩衝液(pH5.3)100μLを加え、室温下
に6分間反応させ、ELISAプレートリーダー(SLT-
Lab Instruments 社)を用い、492nmにおける吸光
度の増加として測定した。結果を図10に示した。図1
0から明らかなようにこの反応系によれば、N1,N12
−2Ac−Spmに対する特異性が向上していることが
判る。
害法でのモノクローナル抗体の特異性 実験例2の測定法を改良し、再度、抗体の特異性と測定
感度を確認した。96穴マイクロタイタープレート(ヌ
ンク社製 Nunc Immunoplate II)の各ウェルに、抗原と
してN1−アセチルスペルミンのヒト血清アルブミン複
合体(N1−Ac−Spm−GA−HSA)、又は、
N1,N12−ジアセチルスペルミンのヒト血清アルブミン
複合体(N1,N12−2Ac−Spm−GA−HSA)1
5μg/mLを含む10mMトリス・塩酸緩衝液(pH
8.5)150μLを入れ、40℃で30分間放置して
コーティングした。次に、コーティング液を捨ててPB
STで洗浄後、スキムミルク1%を含む50mMトリス
・塩酸で緩衝液(pH7.4)300μL加え、37℃
で1時間ブロッキング処理した。
後、各ウェルに、ハイブリドーマ3株のそれぞれの培養
上清液を表2に示した倍率(200〜20,000倍)
にPBSTで希釈した液25μLと、測定対象物のスペ
ルミン(Spm)、N1,N8−ジアセチルスペルミジン
(N1,N8−2Ac−Spd)、N1−アセチルスペルミ
ジン(N1−Ac−Spd)、N1−アセチルスペルミン
(N1−Ac−Spm)、N1,N12−ジアセチルスペル
ミン(N1,N12−2Ac−Spm)をPBSTで各濃度
に希釈した液75μLを加え、室温下に3時間反応させ
た。ウェルをPBSTで洗浄後、PBSTで2000倍
に希釈したビオチン標識ヤギ抗マウスIgG抗体溶液5
0μLを加え、室温下に1時間反応させた。ウェルを再
びPBSTで洗浄後、PBSTで3000倍に希釈した
西洋わさびペルオキシダーゼ標識ストレプトアビジン溶
液50μLを加え、室温下に30分間反応させた。
た各ウェルに、o−フェニレンジアミン0.5mg/m
Lと過酸化水素0.012%を含む0.1Mクエン酸リ
ン酸緩衝液(pH5.3)100μLを加え、室温下に
5分間発色反応させ、ELISAプレートリーダー(SL
T-Lab Instruments社)を用い、492nmにおける吸
光度の増加として測定した。結果を表2にまとめた。測
定系を改良し、抗体の希釈倍率を上げることにより、N
1,N12−Ac−Spm−GA−HSAを固相化した系の
測定感度と特異性は、大幅に向上した。即ち、N1,N12
−Ac−Spmの測定感度は、0520抗体が8倍、4
914抗体が22倍、8624抗体が70倍に向上し、
50%結合阻害濃度で比較した感度は、0.06〜0.
2μMになった。また、特異性をN1,N12−Ac−Sp
mによる50%結合阻害活性とN1−Ac−Spdによ
る50%結合阻害活性との比として表現した場合、05
20抗体が48倍、4914抗体が117倍、8624
抗体が45倍となり、何れも改良前より向上した。
特異性 実施例4で最も測定感度と特異性の高かった4914モ
ノクローナル抗体を用い、実施例3の方法でプトレッシ
ン(Put)、アセチルプトレッシン(Ac−Pu
t)、L−オルニチン(Orn)、カダベリン(Ca
d)、スペルミジン(Spd)、N8−アセチルスペル
ミジン(N8−Ac−Spd)、N1−アセチルスペルミ
ジン(N1−Ac−Spd)、N1,N8−ジアセチルスペ
ルミジン(N1,N8−2Ac−Spd)、スペルミン
(Spm)、N1−アセチルスペルミン(N 1−Ac−S
pm)やN1,N12−ジアセチルスペルミン(N1,N12−
2Ac−Spm)の希釈系列を測定し、4914モノク
ローナル抗体の特異性検討した。図11のように、この
測定系は、N1,N12−2Ac−Spmに特異的で、N1
−Ac−SpmとはN1,N12−2Ac−Spmの24
%、N1−Ac−Spdとは0.85%、N1,N8−2A
c−Spdとは0.6%、Spmとは0.1%、その他
のポリアミン類とはほとんど反応しなかった。
−Spmの測定 実施例5の方法で、健常者の尿検体16例(男性8例、
女性8例)の希釈系列を測定し、尿中のN1,N12−2A
c−Spm濃度を求めた。測定例の一部を図12に示し
た。男子及び女子8例ずつの平均値±SDは、それぞれ
0.34±0.16、0.39±0.14μM/g−ク
レアチニンで、全体の平均値は0.36μM/g−クレ
アチニンであった。平松らの報告(J.Bioche
m.117p107−112(1995))によると、
尿中におけるN1,N12−2Ac−Spm:N1−Ac−
Spm:N1−Ac−Spd:N1,N8−2Ac−Spd
の存在比は、3.2%:1.0%:86.2%:9.6
%であることが報告されている。この測定系の特異性か
らすれば、N1,N12−2Ac−Spm以外のポリアミン
成分の影響は軽微と考えられ、尿中のN1,N12−2Ac
−Spmは、ほぼ正確に測定されているものと考えられ
る。
ンと反応するモノクローナル抗体は、尿等の検体中のN
1,N12−ジアセチルスペルミンを測定することができ、
癌の診断に有用である。
性
性
性
化ELISA結合阻害法での0520抗体の特異性
化ELISA結合阻害法での4914抗体の特異性
化ELISA結合阻害法での8624抗体の特異性
ISA結合阻害法での0520抗体の特異性
ISA結合阻害法での4914抗体の特異性
ISA結合阻害法での8624抗体の特異性
相化ELISA結合阻害法での0520抗体の特異性
相化ELISA結合阻害法での4914抗体の特異性
体中のN1,N12−2Ac−Spmの濃度
Claims (9)
- 【請求項1】固相化若しくは標識化N1,N12−ジアセチ
ルスペルミン又は固相化若しくは標識化N1−アセチル
スペルミンと抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノク
ローナル抗体の免疫反応を利用した検体中のN1,N12−
ジアセチルスペルミンの測定系を組んだ場合に、N1,N
12−ジアセチルスペルミンによる該免疫反応の阻害活性
がN1−アセチルスペルミジンによる該免疫反応の阻害
活性の20倍以上となる測定条件を選択することが可能
になる抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノクロナー
ル抗体。 - 【請求項2】固相化若しくは標識化N1,N12−ジアセチ
ルスペルミン又は固相化若しくは標識化N1−アセチル
スペルミンとの免疫反応が50%阻害されるN1,N12−
ジアセチルスペルミンの濃度が20μM以下となる測定
条件を選択することが可能になる請求項1記載のモノク
ローナル抗体。 - 【請求項3】検体が尿検体である請求項1又は2記載の
モノクローナル抗体。 - 【請求項4】モノクローナル抗体0520,4914又
は8624。 - 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載のモノクロー
ナル抗体を産生する細胞株。 - 【請求項6】固相化若しくは標識化N1,N12−ジアセチ
ルスペルミン又は固相化若しくは標識化N1−アセチル
スペルミンと抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノク
ローナル抗体の免疫反応を利用して検体中のN1,N12−
ジアセチルスペルミンを測定する際に、その測定条件に
おけるN1,N12−ジアセチルスペルミンによる該免疫反
応の阻害活性がN1−アセチルスペルミジンによる該免
疫反応の阻害活性の20倍以上となる抗N1,N12−ジア
セチルスペルミンモノクローナル抗体を用いることを特
徴とするN1,N12−ジアセチルスペルミンの測定法。 - 【請求項7】抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノク
ローナル抗体が、測定条件において固相化若しくは標識
化N1,N12−ジアセチルスペルミン又は固相化若しくは
標識化N1−アセチルスペルミンとの免疫反応を50%
阻害するN1,N12−ジアセチルスペルミンの濃度が20
μM以下となる抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノ
クローナル抗体である請求項6記載の測定法。 - 【請求項8】抗N1,N12−ジアセチルスペルミンモノク
ローナル抗体がモノクローナル抗体0520,4914
又は8624である請求項7記載の測定法。 - 【請求項9】検体が尿検体である請求項6、7又は8記
載の測定法。
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-
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