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JPH1170026A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

Info

Publication number
JPH1170026A
JPH1170026A JP24949097A JP24949097A JPH1170026A JP H1170026 A JPH1170026 A JP H1170026A JP 24949097 A JP24949097 A JP 24949097A JP 24949097 A JP24949097 A JP 24949097A JP H1170026 A JPH1170026 A JP H1170026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
base member
interlock
arm
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24949097A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyoshi Yoshida
田 知 徳 吉
Yoshiyuki Ikeda
田 恵 之 池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
Priority to JP24949097A priority Critical patent/JPH1170026A/ja
Priority to US09/128,464 priority patent/US6076890A/en
Publication of JPH1170026A publication Critical patent/JPH1170026A/ja
Priority to US09/594,800 priority patent/US6332647B1/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リクライニング機構を備え、シートバック内
部にチャイルドシート、あるいはアームレストを内蔵し
た車両用シートにおいて、チャイルドシートやアームレ
ストの使用時における安全性を高める。 【解決手段】 チャイルドシート60等の取付用ブラケ
ット61にインターロックカムA62を設け、これと連
携するインターロックカムB63を回動アーム42に設
ける。ベース部材41の周縁にインターロックカムB6
3先端の係合部63aを収容する切欠部47を所定箇所
に設け、シートバック30が所定のリクライニング角度
にある時のみ取付用ブラケット61の回動操作を許容す
ると共に、取付用ブラケット61の回動動作でインター
ロック機構を連携動作させ、チャイルドシート60等の
使用時における安全性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
に対してシートバックが傾動可能であり、且つチャイル
ドシートやアームレスト等をシートバック内に内蔵した
車両用シートに係り、更に詳述すれば、シートクッショ
ンに固定されるベース部材と、該ベース部材に回動可能
に支持され、シートバックに固定される回動アームとか
らなるリクライニング機構を介して、シートバックがシ
ートクッションに傾動可能に取付けられ、上記回動アー
ムにチャイルドシート、あるいはアームレストの取付用
ブラケットを回動可能に支持し、チャイルドシート、あ
るいはアームレストをシートバック内に内蔵するように
した車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】図9はリクライニング機構、並びに中折
れ機構を備え、且つシートバック内にチャイルドシート
を内蔵した車両用シートを示すもので、車両用シート1
は、シートクッション2に対してシートバック3がリク
ライニング機構4を介して傾動可能に取付けられてお
り、シートバック3は中折れ機構を介してシートクッシ
ョン2の上面に折り畳み可能に構成されていると共に、
シートバック3内にはチャイルドシート6が内蔵され、
図示するように、チャイルドシート6を前方側に倒し込
み、チャイルドシート6のセットを行なっている。
【0003】更に、図10に示すように、上記リクライ
ニング機構4としては、シートクッション2にベース部
材4aが取付けられると共に、このベース部材4aに対
して回動アーム4bが回動可能に支持され、この回動ア
ーム4bは中折れ機構を構成するアームプレート5と連
結している。即ち、操作レバー4cを操作することによ
り、ベース部材4aと回動アーム4bとのロック状態を
解除し、その後、シートバック3を所定のリクライニン
グ角度に調整し、適正なリクライニング角度で操作レバ
ー4cから手を離すと、その位置でベース部材4aと回
動アーム4bとがロック状態となり、シートクッション
2に対してシートバック3が所定のリクライニング角度
でロックされる。
【0004】また、室内スペースを多く確保する時等、
シートバック3の両側に固着されたアームプレート5の
回動中心5aを基にシートバック3を前方側へ倒し込
み、シートクッション2の上面にシートバック3を折り
畳み収納することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の車両
用シート1においては、シートバック3がどのようなリ
クライニング角度であってもチャイルドシート6の出し
入れが可能であるため、例えば、不適切なリクライニン
グ角度でチャイルドシート6を使用する可能性があり、
そうした場合、座り心地が満足のいくものではなく、再
度セット位置を修正する必要がある等、使い勝手上好ま
しいものではなかった。
【0006】また、図11に示すように、チャイルドシ
ート6を使用している時、不意にリクライニング機構4
のロック状態を解除してしまうことがあり、安全上、あ
るいはチャイルドシート6の保護の面で改善される余地
があると共に、図12に示すように、チャイルドシート
6を使用している時、誤って中折れ機構を動作させて、
シートバック3が可動してしまうことも考えられ、同様
に安全上、あるいはチャイルドシート6の保全上好まし
いものとはいえなかった。
【0007】更に、チャイルドシート6以外にも、シー
トバック3内部に可動式アームレストを内蔵するタイプ
のものでも、アームレストを不自然なリクライニング角
度で使用する可能性が指摘されていると共に、アームレ
ストの使用中にリクライニング機構4のロックオフによ
りシートバック3が前方へ倒れ込んだり、中折れ機構を
誤って操作した時、シートバック3が折り畳み収納され
た場合には、アームレスト等が損傷を受ける虞れがあっ
た。
【0008】上述したことは、中折れ機構を廃止したタ
イプの車両用シートでも同様にチャイルドシート6の使
用中にリクライニング機構4がロックオフすれば、安全
上、あるいはチャイルドシート6等の保全上好ましくな
いという不具合が指摘されている。
【0009】本発明の車両用シートは、リクライニング
機構によりリクライニング動作が可能で、且つ所望なら
ば中折れ機構を配して折り畳み可能な車両用シートであ
って、シートバック内部にチャイルドシートやアームレ
スト等を内蔵した車両用シートにおいて、シートバック
が所定の傾動角度にある時のみチャイルドシートやアー
ムレストの出し入れが可能となり、常に最適な姿勢でチ
ャイルドシートやアームレストを使用できると共に、チ
ャイルドシートやアームレストの使用時には、シートバ
ックのリクライニングロックオフ動作やシートバックの
中折れ動作を許容しないようにインターロック機構を付
設して安全性を高めた車両用シートを提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので本発明の請求項1に記載の車両用
シートは、シートクッションに固定されるベース部材
と、該ベース部材に回動可能に支持されると共に、シー
トバックに固定される回動アームとからなるリクライニ
ング機構を介して、シートバックがシートクッションに
傾動可能に取付けられ、上記回動アームにチャイルドシ
ート、あるいはアームレストの取付用ブラケットを回動
可能に支持し、チャイルドシート、あるいはアームレス
トをシートバック内に内蔵するようにした車両用シート
において、前記取付用ブラケットにインターロックカム
Aが形成されると共に、回動アームには、インターロッ
クカムAと連携し、ベース部材側に進退可能なインター
ロックカムBが設置され、前記ベース部材には回動アー
ムの所定の傾動角度でインターロックカムB先端の係合
部を収容する切欠部が所定箇所に設定され、前記回動ア
ームの所定の傾動角度でのみ取付用ブラケットの回動を
許容すると共に、この取付用ブラケットの回動動作と連
携してインターロックカムA,Bからなるインターロッ
ク機構を動作させ、ベース部材に対して前記インターロ
ック機構を介して回動アームがロックされることを特徴
とする。
【0011】また、請求項2に記載の車両用シートは、
シートクッションに固定されるベース部材と、該ベース
部材に回動可能に支持される回動アームとからなるリク
ライニング機構を介して、シートバックがシートクッシ
ョンに傾動可能に取付けられ、上記回動アームの回動端
側に回動可能に支持され、且つシートバックの両側フレ
ームに固着されるアームプレートに設けた中折れ機構を
介して、シートバックがシートクッションに折り畳み可
能に構成されると共に、上記アームプレートにチャイル
ドシート、あるいはアームレストの取付用ブラケットを
回動可能に支持し、上記チャイルドシート、あるいはア
ームレストをシートバック内に内蔵するようにした車両
用シートにおいて、前記取付用ブラケットにインターロ
ックカムAが形成されると共に、回動アームには、イン
ターロックカムAと連携し、ベース部材側に進退可能な
インターロックカムBが設置され、前記ベース部材には
回動アームの所定の傾動角度でインターロックカムB先
端の係合部を収容する切欠部が所定箇所に設定され、前
記回動アームの所定の傾動角度でのみ取付用ブラケット
またはアームプレートの回動を許容すると共に、取付用
ブラケットまたはアームプレートの回動動作と連携して
インターロックカムA,Bからなるインターロック機構
を動作させ、ベース部材に対して前記インターロック機
構を介して回動アームがロックされることを特徴とす
る。
【0012】更に、請求項3に記載の車両用シートは、
前記インターロックカムBの所定箇所に中折れキャンセ
ル用凸部が設定されており、インターロックカムB先端
の係合部がベース部材の切欠部内に係合している時に
は、中折れキャンセル用凸部が中折れ機構における中折
れラッチの動作軌跡上に位置することにより、中折れ機
構をロックすることを特徴とする。
【0013】従って、請求項1及び請求項2に記載の車
両用シートにおいては、シートバックに内蔵されている
チャイルドシートやアームレストを使用する際、取付用
ブラケットを前方側へ倒し込むが、取付用ブラケットに
はインターロックカムAが形成されており、この取付用
ブラケットを回動操作させるには、インターロックカム
Aが回動アーム側のインターロックカムBと連携動作す
る必要があり、この回動アーム側のインターロックカム
Bは、ベース部材の周縁に当接しており、インターロッ
クカムBが進退動作可能な条件としては、インターロッ
クカムB先端の係合部にベース部材周縁の所定箇所に設
けた切欠部が対峙することである。
【0014】また、取付用ブラケットを回動操作して、
チャイルドシートやアームレストを使用するには、ま
ず、回動アームをベース部材に対してリクライニング機
構を用いて所定角度傾動させ、インターロックカムB先
端の係合部に対してベース部材の所定箇所に設けた切欠
部が対峙するように位置決めする必要がある。
【0015】そして、回動アームが所定のリクライニン
グ角度にある時、取付用ブラケットを前方向に回動操作
させれば、取付用ブラケットのインターロックカムA面
に倣いインターロックカムBがベース部材側に向かって
前進し、インターロックカムB先端の係合部がベース部
材の切欠部に侵入することにより、インターロック機構
を構成するインターロックカムA,Bが連携動作して取
付用ブラケットを前方側に倒し込むことができる。
【0016】このように、シートバックの傾動角度がど
のような状態でも、チャイルドシートやアームレストが
使用できるというものではなく、回動アームが所定の傾
動角度にある時のみ取付用ブラケットの回動、即ちチャ
イルドシートやアームレストの利用が許容され、常にシ
ートバックの適正角度でチャイルドシートやアームレス
トの使用を保証できる。
【0017】更に、チャイルドシートやアームレストの
使用時においては、回動アームのインターロックカムB
先端の係合部がベース部材の切欠部内に係合しているた
め、リクライニング作動はインターロックカムB先端の
係合部が切欠部内を移動する範囲のみに限られ、不意に
リクライニング機構をロックオフしても、シートバック
が前方に倒れ込むことがない。また、このインターロッ
クカムA,Bからなるインターロック機構によりリクラ
イニング機構のロック強度に加えて回動アーム、シート
バックの取付強度が強化されることになる。
【0018】次いで、請求項3に記載の車両用シートに
おいては、インターロックカムBに中折れキャンセル用
凸部が形成されており、インターロックカムBがインタ
ーロックカムAと連携動作して、インターロックカムB
の係合部がベース部材の切欠部内に侵入している時に
は、この中折れキャンセル用凸部は中折れラッチの動作
軌跡上に位置し、インターロック機構の動作前、即ち、
インターロックカムBの係合部が切欠部から外れている
時には、中折れラッチの回動動作に支障のない位置に退
避するという構成であるため、チャイルドシートやアー
ムレストの使用中には、シートバックの中折れが行なわ
れない。従って、チャイルドシートやアームレストを使
用時に、誤ってシートバックを中折れ状態に折り畳むこ
とがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用シート
の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本発
明の第1の実施の形態を示す車両用シートの側面図、図
2は同車両用シートにおける機構部分を示す側面図、図
3は同機構部分の断面図、図4はチャイルドシートの使
用状態を示す側面図、図5,図6は中折れ状態を示す各
側面図である。また、図7,図8は本発明の第2の実施
の形態を示すもので、図7はチャイルドシートの収納状
態を示す側面図、図8はチャイルドシートの使用状態を
示す側面図である。
【0020】図1乃至図3において、車両用シート10
は、車両床面に固定されるシートクッション20に対し
て背もたれとなるシートバック30がリクライニング機
構40並びに中折れ機構50を介して取付けられてお
り、上記リクライニング機構40を介してシートバック
30はシートクッション20に対して任意のリクライニ
ング角度に調整可能であり、且つ中折れ機構50を介し
てシートバック30をシートクッション20の上面側に
折り重ね、シートバック30の背面31をテーブルとし
て使用するか、あるいは多くの荷物を搭載する荷物積載
スペースを確保することが可能である。更に、車両用シ
ート10のシートバック30内には、チャイルドシート
60が内蔵され、このチャイルドシート60の保護並び
に乗員の安全性を高めることが本発明の課題である。
【0021】まず、車両用シート10に設置されるリク
ライニング機構40は、シートクッション20に固定さ
れるベース部材41と、ベース部材41に回動可能に支
持される回動アーム42とから大略構成され、回動アー
ム42はその回動端側で中折れ機構50のアームプレー
ト51を回動可能に支持しており、このアームプレート
51はシートバック30のシートバックフレーム両側に
固定されている。
【0022】従って、リクライニング機構40を操作す
れば、ベース部材41に対して回動アーム42を所定の
傾動角度で回動操作でき、且つ所定のロック位置でロッ
ク保持できるため、シートクッション20に対してシー
トバック30を所定のリクライニング角度でロック保持
することが可能となる。
【0023】尚、本発明においてはリクライニング機構
40は要部ではないので詳しい説明は省略するが、簡単
に説明すると、ベース部材41と回動アーム42間にツ
ースインナー43が介装されており、このツースインナ
ー43は操作レバー44aにより回動されるカム44に
より制御され、ロック状態では、回動アーム42側の内
歯とツースインナー43の外歯とを噛合わせて所定のロ
ック位置で保持し、カム44を回転駆動させ、ツースイ
ンナー43、回動アーム42双方の歯部の係合を解除す
ることにより、リクライニングロック状態を解除でき、
シートバック30は傾動可能な状態となる。
【0024】次に、中折れ機構50について説明する
と、シートバック30のシートバックフレーム両側にア
ームプレート51が固定されており、このアームプレー
ト51は、回動アーム42の回動端側で回動支点51a
を基に回動可能に支持されている。そして、このアーム
プレート51を回動アーム42にロックするロック機構
としては、回動アーム42にストライカー45が設けら
れる一方、このストライカー45と係合する中折れラッ
チ52がアームプレート51に回動支点52aを基に回
動可能に取付けられており、ストライカー45と中折れ
ラッチ52との係合により、アームプレート51は回動
アーム42にロックされる。
【0025】そして、上記中折れラッチ52と対応して
中折れカム53がこれも回動支点53aを基にアームプ
レート51に回動可能に取付けられており、回動支点5
3aと反対側に操作レバー54が設けられている。尚、
中折れラッチ52と中折れカム53との間には中折れロ
ックスプリング55が設置されている。従って、操作レ
バー54を操作することにより、中折れカム53と中折
れラッチ52とを連携動作させ、中折れラッチ52とス
トライカー45との係合を解除して、回動アーム42と
アームプレート51とをロックオフ状態にする。
【0026】本発明の車両用シート10は、チャイルド
シート60の安全性を高めることにあり、そのための構
成として、インターロック機構を採用したことが特徴で
ある。即ち、図2及び図3に示すように、チャイルドシ
ート60の取付用ブラケット61は回動アーム42の回
動端側にアームプレート51の回動支点51aと同一箇
所を支点として回動可能に支持されており、この取付用
ブラケット61の下端側にインターロックカムA62が
形成されていると共に、このインターロックカムA62
と当接するようにプレート状のインターロックカムB6
3が回動アーム42に設置されている。
【0027】前記インターロックカムB63は、ロック
解除用スプリング64によりインターロックカムA62
に当接する方向にバネ付勢され、インターロックカムA
62のカム面に倣ってベース部材41側に対して進退動
作を行なう。尚、回動アーム42にはインターロックカ
ムB63をガイドするガイド壁46が設けられており、
また、図5乃至図6に示す如く、インターロックカムB
63の所定箇所に中折れキャンセル用凸部56が設けら
れている。
【0028】一方、リクライニング機構40のベース部
材41には、その周縁部の所定箇所に切欠部47が形成
されており、この切欠部47は上述したインターロック
カムB63先端の係合部63aと係合してインターロッ
ク機構がロック状態になる。
【0029】本発明に係る車両用シート10は、上述し
たリクライニング機構40及び中折れ機構50、更にイ
ンターロック機構(インターロックカムA62,インタ
ーロックカムB63とから構成される)を備えている
が、以下にチャイルドシート60の使用形態について説
明する。
【0030】チャイルドシート60を図4に示す位置に
取出すには、チャイルドシート60の取付用ブラケット
61を前方向に回動操作させるが、この時、ベース部材
41に対する回動アーム42の傾動角度が問題となる。
即ち、チャイルドシート60を使用するのに不適切な姿
勢の時には、回動アーム42のインターロックカムB6
3先端の係合部63aは、ベース部材41の周縁に当接
しており、切欠部47と対峙しておらず、インターロッ
クカムB63がスライド不能な状態であり、この時に
は、インターロックカムA62とインターロックカムB
63との連携動作が期待できないため、取付用ブラケッ
ト61を回動操作することができない。
【0031】従って、チャイルドシート60を取出すに
は、図2に示すように、ベース部材41の切欠部47に
インターロックカムB63先端の係合部63aが対峙す
る位置までリクライニング機構40を操作してシートバ
ック30のリクライニング角度を調整し、その後、取付
用プレート61を図中反時計廻り方向に回動操作すれ
ば、インターロックカムA62とインターロックカムB
63との連携動作により取付用プレート61が回動し、
チャイルドシート60の取出しが行なえる。
【0032】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、シートバック30の適切なリクライニング角度の時
に限り、取付用ブラケット61の回動操作が可能とな
り、常に安全且つ快適な姿勢でチャイルドシート60の
設置が行なえるという有利さがある。
【0033】そして、図4に示すように、チャイルドシ
ート60を設置した状態においては、インターロックカ
ムB63先端の係合部63aがベース部材41の切欠部
47内に入り込んでいるが、切欠部47の幅が係合部よ
りも長く、多少のクリアランスが設定されているため、
このクリアランスに相当してリクライニング機構40の
リクライニング動作が許容される。
【0034】しかし、チャイルドシート60の使用時に
おいてリクライニング機構40が不用意にロックオフし
たとしても、インターロックカムB63とベース部材4
1とがインターロック機構によりロック状態であるた
め、シートバック30が前倒し状態になることがなく、
チャイルドシート60の使用時における安全性を有効に
確保できる。
【0035】また、ベース部材41と回動アーム42と
はツースインナー43の外歯と回動アーム42の内歯と
の間の噛合により強固にロックされているが、これに加
えてインターロック機構により強度がより強化され、シ
ートバック30に多大な負荷が加わっても、シートバッ
ク30がグラツクことがなく、シートバック30の適正
姿勢を安定して維持できる。
【0036】また、本発明の実施の形態では、チャイル
ドシート60の使用時、シートバック30を中折れ状態
にすることはできない。即ち、インターロックカムB6
3の所定箇所に中折れキャンセル用凸部56が形成され
ており、インターロックカムB63が下方向にスライド
動作して、インターロック機構がロック状態にあり、中
折れキャンセル用凸部56は、中折れ機構50における
中折れラッチ52の回動軌跡上に位置しており、中折れ
キャンセル用凸部56がストッパー機能を果たすため、
チャイルドシート60の使用時、シートバック30を中
折れ操作することができず、このこともチャイルドシー
ト60の安全性を高める構成となっている。
【0037】一方、シートバック30を中折れ操作し
て、シートバック30の背面31をテーブル面として使
用する時、あるいはシートバック30を折り畳んで大型
の荷物を搭載するためのスペースを確保する場合には、
取付用ブラケット61をシートバック30内に収納して
インターロック機構を解除した後、図5に示すように、
ベース部材41に対して回動アーム42を図5中反時計
廻り方向に所定角度傾動操作して、第2の切欠部47a
にインターロックカムB63先端の係合部63aを対峙
させた後、操作レバー54を上方に持ち上げることによ
り、中折れカム53が中折れラッチ52を押圧し、中折
れラッチ52とストライカー45との係合が外れ、アー
ムプレート51と回動アーム42とのロック状態が解除
される。
【0038】この状態でアームプレート51を回動支点
51aを基に図中反時計廻り方向に回動操作すればよ
く、インターロックカムA62のカム面に倣ってインタ
ーロックカムB63が下方向に押圧され、インターロッ
クカムB63先端の係合部63aがベース部材41の第
2の切欠部47a内に係合するため、アームプレート5
1の回動が許容され、アームプレート51を回動操作す
れば、インターロックカムA62,インターロックカム
B63の連携動作により、アームプレート51並びにシ
ートバック30を折り畳むことができ、シートバック3
0は中折れ状態となる。尚、この時、取付用ブラケット
61は、アームプレート51と一体に回動して、図6に
示す中折れ状態となる。
【0039】このように、本発明に係る第1の実施の形
態によれば、従来のようにシートバック30がどのよう
なリクライニング角度にあっても、チャイルドシート6
0の取出しが行なえるというものではなく、シートバッ
ク30のリクライニング角度が適切角度にある時のみ初
めてチャイルドシート60の取付用ブラケット61の回
動動作が可能になるというものであるから、チャイルド
シート60を安全且つ快適に使用することができると共
に、チャイルドシート60の使用時にはシートバック3
0のリクライニングロックオフ、あるいは中折れ状態に
なることがなく、高い安全性が保証できる。
【0040】また、チャイルドシート60に代えて、可
動式のアームレストであってもよく、その場合には、取
付用ブラケット61はアームレストを支持する機能を持
たせればよい。従って、チャイルドシート60に替えて
可動式のアームレストを設置した場合においても、シー
トバック30の適正なリクライニング角度にある時のみ
アームレストの取出しが行なえ、且つアームレストの使
用時には不意にリクライニングがロックオフしたり、シ
ートバックが中折れ状態になることがなく、アームレス
トに損傷が加わることがない。
【0041】以上はリクライニング機構40,中折れ機
構50を備え、且つ、シートバック30内にチャイルド
シート60を内蔵した車両用シート10に本発明を適用
した実施の形態であるが、中折れ機構50を省略した形
態の車両用シート10についても本発明を適用すること
が可能である。
【0042】また、図7,図8に示すように、この第2
の実施の形態においては、回動アーム42がシートバッ
ク30の両側フレームに固着されており、チャイルドシ
ート60を使用する際、取付用ブラケット61を回動操
作するためには、上述の実施の形態同様、インターロッ
クカムA62とインターロックカムB63との連携動作
が必要条件であり、図7に示すように、シートバック3
0のリクライニング角度が適正状態にある時、即ち、イ
ンターロックカムB63先端の係合部63aがベース部
材41の切欠部47に対峙している時のみ取付用ブラケ
ット61の回動が許容される。
【0043】また、図8に示すように、取付用ブラケッ
ト61を回動操作して、チャイルドシート60を取出し
た際、インターロックカムB63先端の係合部63aが
ベース部材41の切欠部47内に侵入し、このインター
ロック機構により、回動アーム42の支持がより強固に
行なわれ、チャイルドシート60の使用時、シートバッ
ク30が不用意に前方に倒れ込むことがなく、チャイル
ドシート60の安定した使用を保証できるという作用効
果は、第1の実施の形態と同様である。
【0044】
【発明の効果】以上が本発明に係る車両用シートの実施
の形態であるが、本発明の請求項1及び請求項2に記載
の発明によれば、シートバックのリクライニング角度が
どのような角度でもチャイルドシートやアームレストの
取り出しが行なえるのではなく、シートバックのリクラ
イニング角度が所定の角度にある時に限り、チャイルド
シート、あるいはアームレストの取付用ブラケットの回
動が許容されるという構成であるため、適正なリクライ
ニング角度でチャイルドシートやアームレストの使用が
可能になり、使い勝手に優れるという効果を有する。
【0045】更に請求項1及び請求項2に記載の発明に
よれば、チャイルドシート、あるいはアームレストの使
用状態では、インターロック機構が働き、ベース部材と
回動アームとをロックするという構成であるため、シー
トバックに多大な負荷が加わっても、インターロック機
構により回動アームが強固に支持されているため、シー
トバック等がグラツクことがなく、安定性に優れると共
に、リクライニング機構がロックオフしても、シートバ
ックが前方に倒れ込むことがなく、チャイルドシートや
アームレスト使用時における安全性に優れると共に、チ
ャイルドシートやアームレスト等への損傷を未然に防止
できるという効果を有する。
【0046】本発明の請求項3に記載の発明によれば、
インターロックカムBに中折れキャンセル用凸部が設定
されており、チャイルドシート、あるいはアームレスト
の取付用ブラケットがシートバック側に収納されている
状態では、中折りキャンセル用凸部はアームプレートの
中折れカムの動作の障害とはならず、チャイルドシー
ト、あるいはアームレストの使用時には、中折れキャン
セル用凸部が中折れラッチの動作軌跡上に位置し、中折
れキャンセル用凸部がストッパーとして機能するため、
シートバックの中折れ動作が不可能な状態となり、チャ
イルドシートやアームレスト使用時に誤ってシートバッ
クを中折れ状態とすることがなく、安全性に優れるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートの第1の実施の形態
を示す側面図。
【図2】本発明に係る車両用シートの機構部分の側面
図。
【図3】本発明に係る車両用シートの図2中III −III
線断面図。
【図4】本発明に係る車両用シートにおけるチャイルド
シートの使用状態を示す側面図。
【図5】本発明に係る車両用シートにおけるシートバッ
クの傾動角度調整状態を示す側面図。
【図6】本発明に係る車両用シートにおける中折れ動作
を示す側面図。
【図7】本発明に係る車両用シートの第2の実施の形態
を示す側面図。
【図8】本発明に係る車両用シートにおけるチャイルド
シートの使用状態を示す側面図。
【図9】従来のチャイルドシート内蔵式の車両用シート
を示す外観図。
【図10】従来の車両用シートにおけるチャイルドシー
トを取出した状態を示す側面図。
【図11】従来の車両用シートのチャイルドシート使用
時におけるリクライニングロックオフ状態を示す説明
図。
【図12】従来の車両用シートのチャイルドシート使用
時におけるシートバックの中折れ状態を示す説明図。
【符号の説明】
10 車両用シート 20 シートクッション 30 シートバック 40 リクライニング機構 41 ベース部材 42 回動アーム 43 ツースインナー 44 カム 45 ストライカー 46 ガイド壁 47 切欠部 47a 第2の切欠部 50 中折れ機構 51 アームプレート 52 中折れラッチ 53 中折れカム 54 操作レバー 55 ロックスプリング 56 中折れキャンセル用凸部 60 チャイルドシート 61 取付用ブラケット 62 インターロックカムA 63 インターロックカムB 63a 係合部 64 ロック解除用スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションに固定されるベース部
    材と、該ベース部材に回動可能に支持されると共に、シ
    ートバックに固定される回動アームとからなるリクライ
    ニング機構を介して、シートバックがシートクッション
    に傾動可能に取付けられ、上記回動アームにチャイルド
    シート、あるいはアームレストの取付用ブラケットを回
    動可能に支持し、チャイルドシート、あるいはアームレ
    ストをシートバック内に内蔵するようにした車両用シー
    トにおいて、 前記取付用ブラケットにインターロックカムAが形成さ
    れると共に、回動アームには、インターロックカムAと
    連携し、ベース部材側に進退可能なインターロックカム
    Bが設置され、前記ベース部材には回動アームの所定の
    傾動角度でインターロックカムB先端の係合部を収容す
    る切欠部が所定箇所に設定され、前記回動アームの所定
    の傾動角度でのみ取付用ブラケットの回動を許容すると
    共に、この取付用ブラケットの回動動作と連携してイン
    ターロックカムA,Bからなるインターロック機構を動
    作させ、ベース部材に対して前記インターロック機構を
    介して回動アームがロックされることを特徴とする車両
    用シート。
  2. 【請求項2】 シートクッションに固定されるベース部
    材と、該ベース部材に回動可能に支持される回動アーム
    とからなるリクライニング機構を介して、シートバック
    がシートクッションに傾動可能に取付けられ、上記回動
    アームの回動端側に回動可能に支持され、且つシートバ
    ックの両側フレームに固着されるアームプレートに設け
    た中折れ機構を介して、シートバックがシートクッショ
    ンに折り畳み可能に構成されると共に、上記アームプレ
    ートにチャイルドシート、あるいはアームレストの取付
    用ブラケットを回動可能に支持し、上記チャイルドシー
    ト、あるいはアームレストをシートバック内に内蔵する
    ようにした車両用シートにおいて、 前記取付用ブラケットにインターロックカムAが形成さ
    れると共に、回動アームには、インターロックカムAと
    連携し、ベース部材側に進退可能なインターロックカム
    Bが設置され、前記ベース部材には回動アームの所定の
    傾動角度でインターロックカムB先端の係合部を収容す
    る切欠部が所定箇所に設定され、前記回動アームの所定
    の傾動角度でのみ取付用ブラケットまたはアームプレー
    トの回動を許容すると共に、取付用ブラケットまたはア
    ームプレートの回動動作と連携してインターロックカム
    A,Bからなるインターロック機構を動作させ、ベース
    部材に対して前記インターロック機構を介して回動アー
    ムがロックされることを特徴とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 前記インターロックカムBの所定箇所に
    中折れキャンセル用凸部が設定されており、インターロ
    ックカムB先端の係合部がベース部材の切欠部内に係合
    している時には、中折れキャンセル用凸部が中折れ機構
    における中折れラッチの動作軌跡上に位置することによ
    り、中折れ機構をロックすることを特徴とする請求項2
    に記載の車両用シート。
JP24949097A 1997-08-08 1997-08-29 車両用シート Pending JPH1170026A (ja)

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US09/594,800 US6332647B1 (en) 1997-08-08 2000-06-16 Seat for vehicle

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