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JPH1169650A - ヒステリシスインバータ回路、充放電保護回路及びバッテリーパック - Google Patents

ヒステリシスインバータ回路、充放電保護回路及びバッテリーパック

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Publication number
JPH1169650A
JPH1169650A JP9195483A JP19548397A JPH1169650A JP H1169650 A JPH1169650 A JP H1169650A JP 9195483 A JP9195483 A JP 9195483A JP 19548397 A JP19548397 A JP 19548397A JP H1169650 A JPH1169650 A JP H1169650A
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JP
Japan
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circuit
discharge
hysteresis
detection signal
signal
Prior art date
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JP9195483A
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Akihiko Fujiwara
明彦 藤原
Toshiro Osugi
敏郎 大杉
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出
された際の2次電池電位VDDが過充電検出電圧以上に保
持された場合であっても過電流状態と誤判断されて放電
トランジスタが不活性化されてしまうことを回避して負
荷電流を負荷に供給するヒステリシスインバータ回路、
充放電保護回路及びバッテリーパックを実現すること。 【解決手段】 過充電検出信号22aを受信した状態で
更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出した
際の過充電検出信号22aのゲートへの入力に応じて、
過放電検出信号27a及び過電流検出信号25aのゲー
ト回路Q22,Q23,Q25,Q27への入力を遮断してディ
レイ信号26aの生成を禁止する論理信号をヒステリシ
スインバータ回路Q26に出力し、放電用トランジスタQ
1の活性化のためのディレイ信号26aの生成を指示す
る論理信号をヒステリシスインバータ回路Q26に出力す
る遮断用MOSFETQ36を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に、入力電圧のスレッショルドレベルにヒステリ
シス特性を備えたヒステリシスインバータ回路に関す
る。
【0002】また本発明は、2次電池の充放電回路に関
し、特に、充電制御時の2次電池の過充電状態、負荷電
流を供給する放電制御時の2次電池の過放電状態、また
は放電制御時の2次電池の過電流状態を検出して2次電
池を過充電状態、過放電状態または過電流状態から保護
する充放電保護回路に関する。
【0003】また本発明は、バッテリー装置に関し、特
に、充放電保護回路を用いて充放電が可能な2次電池の
バッテリーパックに関する。
【0004】
【従来の技術】図8は、従来の充放電制御回路を説明す
るための回路ブロック図である。
【0005】従来この種の充放電保護回路及びバッテリ
ーパックとしては、例えば、特開平6−104015号
公報(発明の名称:バッテリー保護回路、出願人:ソニ
ー株式会社及び日本モトローラ株式会社、出願日:19
92年9月17日)に示すようなものがある。
【0006】すなわち、バッテリー保護回路(充放電保
護回路及びバッテリーパック)A1は、検出部A2と制
御部A3と復帰部A4とパワーダウンSW部A5と充放
電スイッチ部A6とから構成され、複数のバッテリーで
ある電池Abat,Bbatの充放電制御を行う機能を
有していた。
【0007】検出部A2は電池電圧検出部A7と過電流
検出部A8とから構成されていた。ここで、電池電圧検
出部A7は電池Abat,Bbatの各電圧より過充電
(A,B)及び過放電(A,B)状態を検出し、過電流
検出部A8は過電流状態の検出を行っていた。
【0008】制御部A3は、放電系制御ロジック部A9
及び放電SW制御部A10と、GNDレベルシフト部A
11と、充電系制御ロジック部A12及び充電SW制御
部A13とから構成されていた。
【0009】制御部A3の放電系制御ロジック部A9及
び放電SW制御部A10は、検出部A2の電池電圧検出
部A7で検出した電池Abat,Bbatの充放電状態
や過電流検出部A8からの過電流信号状態から、電池電
圧検出部A7へオーバーフロー電流信号、充放電スイッ
チ部A6(通常、MOSFETが使用される)へは放電
スイッチ信号、復帰部A4へはパワーダウン信号を出力
していた。
【0010】制御部A3の放電系制御ロジック部A9及
び放電SW制御部A10からのグランド信号はGNDレ
ベルシフト部A11を介して充電系制御ロジック部A1
2及び充電SW制御部A13に入力されていた。
【0011】GNDレベルシフト部A11は、放電系制
御ロジック部A9及び放電SW制御部A10の放電スイ
ッチと、充電系制御ロジック部A12及び充電SW制御
部A13の充電スイッチのグランド(GND)が異なる
ため、各々のグランド電位を一定基準に定めていた。
【0012】制御部A3の充電系制御ロジック部A12
及び充電SW制御部A13は、電池状態、充電検出(機
動回路)等から充放電スイッチ部A6の制御、復帰部A
4に対してパワーダウン解除信号の出力等を行ってい
た。
【0013】復帰部A4は、パワーダウン制御部A14
と起動回路充電検出部A15から構成されていた。パワ
ーダウン制御部A14は、放電系制御ロジック部A9か
らのパワーダウン信号をパワーダウンSW部A5に送
り、また、充電系制御ロジック部A12からのパワーダ
ウン解除信号をパワーダウンSW部A5に送っていた。
更に、起動回路充電検出部A15は、自動により開始さ
せる機能も有していた。
【0014】パワーダウンSW部A5は、パワーダウン
制御部A14からのパワーダウン信号を検出部A2及び
制御部A3に送り、電源をオフしてパワーダウンモード
にしていた。
【0015】充放電スイッチ部A6は、制御部A3の放
電SW制御部A10及び充電SW制御部A13からの制
御に基づいて電池Abat,Bbatの放電及び充電の
制御を行っていた。
【0016】このような回路構成を有するバッテリー保
護回路A1は、電池Abat,Bbatが過充電状態の
場合にパワーダウンSW部A5が非導通状態にならない
ようにするパワーダウン禁止機能を有していた。
【0017】またバッテリー保護回路A1は、瞬間的に
大電流が流れたことを検出した過電流検出手段が出力す
る過電流検出信号に基づいてパワーダウンSW部A5が
非導通にならないようにするパワーダウン禁止機能も備
えていた。
【0018】このようなバッテリー保護回路A1におい
て、過電流検出部A8によって過電流信号状態が検出さ
れると、充電SW制御部A13が充放電スイッチ部A6
を不活性化する制御を実行する。
【0019】この状態で、負荷を端子+EBと−EBと
の間に接続すると、充放電スイッチ部A6が不活性化さ
れているが充放電スイッチ部(MOSFET)A6の寄
生ダイオードに起因して、寄生ダイオードを介して充電
系GND電位V−から放電系GND電位Vssに向かって
順方向に電流が流れてしまう。その結果、充電系GND
電位V−が放電系GND電位Vssに対して寄生ダイオー
ドの順方向電圧(0.6V程度)だけ上昇する。
【0020】ここで、過電流検出部A8における過電流
の検出レベル(電位)が例えば0.2Vとすると、寄生
ダイオードの順方向電圧(0.6V程度)に対して過電
流検出部A8が負荷接続時の過電流状態を検出して充放
電スイッチ部A6が誤って不活性化されてしまい負荷に
電流を供給できなくなってしまう可能性を回避する必要
があった。
【0021】そこでバッテリー保護回路A1では、端子
+EBと−EBとの間に負荷が接続された所定時間内は
充放電スイッチ部A6を活性化させ、上昇した充電系G
ND電位V−を再びを過電流検出レベル以下に下げるこ
とによって、負荷接続時の負荷電流を過電流として誤検
出しないようにしていた。
【0022】これに依り、負荷接続時に過充電を検出し
た際に、バッテリー電圧が過充電検出電圧よりも低い時
は負荷電流を流すことができるといった効果があった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバッテリー保護回路A1では、負荷接続時の
負荷電流が過充電として誤って検出されないためには、
2次電池電位VDDが過充電検出電圧(例えば、4.25
V)より下がっていることが前提条件と成っていた。
【0024】このため、充電器としてパルス充電器を用
いる場合、負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出
された際の2次電池電位VDDが過充電検出電圧以上に保
持されたときは、過電流検出部A8が過充電状態を検出
してしまうため、充放電スイッチ部A6を活性化させる
ことが難しくなってしまい、その結果、負荷電流を負荷
に供給することが難しいという技術的課題があった。
【0025】すなわち、パルス充電器が用いられてバッ
テリー電圧が過充電検出電圧以上に保持された状態で負
荷が接続されると、そのときの負荷電流が過電流と誤判
定されてしまい、負荷に負荷電流を流すことが難しいと
いう技術的課題があった。
【0026】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題としており、第1、電源電位に接続され
た第1pチャネルMOSFETと接地電位に接続された
第1nチャネルMOSFETとがゲートを共通入力とし
ドレインを共通出力として直列に接続されて成る初段イ
ンバーター回路と、電源電位に接続された第2pチャネ
ルMOSFETと接地電位に接続された第2nチャネル
MOSFETとがゲートを共通入力としドレインを共通
出力として直列に接続されて成る後段インバーター回路
と、電源電位と第1pチャネルMOSFETとの間に接
続され、初段インバーター回路の入力電圧の上昇時の入
力電圧スレッショルドレベルを設定する上昇ヒステリシ
ス回路と、接地電位と第1nチャネルMOSFETとの
間に接続され、初段インバーター回路の入力電圧の下降
時の入力電圧スレッショルドレベルを設定する下降ヒス
テリシス回路とを有し、初段インバーター回路の入力電
圧の上昇時に、活性化された上昇ヒステリシス回路を介
して電源電位に第1pチャネルMOSFETが接続され
ると共に、不活性化された下降ヒステリシス回路と下降
ヒステリシス抵抗素子とを介して第1nチャネルMOS
FETが接地電位に接続され、初段インバーター回路の
入力電圧の下降時に、不活性化された上昇ヒステリシス
回路と上昇ヒステリシス抵抗素子とを介して電源電位に
第1pチャネルMOSFETが接続されると共に、活性
化された下降ヒステリシス回路を介して第1nチャネル
MOSFETが接地電位に接続されるような構成とする
ことにより、負荷接続時に過充電を検出した場合であっ
て2次電池電位が過充電検出電圧よりも低いときに負荷
電流を負荷に供給する機能、2次電池電位が過充電検出
電圧以上であっても負荷接続時の負荷電流が過電流とし
て誤判定されて放電トランジスタが不活性化されてしま
うことを回避して負荷電流を負荷に供給する機能、充電
器としてパルス充電器を用い負荷接続時の負荷電流に対
する過電流が検出された際の2次電池電位が過充電検出
電圧以上に保持された場合であっても過電流状態と誤判
定されて放電トランジスタが不活性化されてしまうこと
を回避して負荷電流を負荷に供給する機能を有するヒス
テリシスインバータ回路を実現することを課題としてい
る。
【0027】第2に、2次電池と負荷との間に設けられ
た充電用トランジスタを制御して充電電流を2次電池に
供給する充電制御時の2次電池の過充電状態、2次電池
と負荷との間に設けられた放電用トランジスタを制御し
て負荷電流を負荷に供給する放電制御時の2次電池の過
放電状態、または放電制御時の2次電池の過電流状態を
検出して2次電池を過充電状態、過放電状態または過電
流状態から保護する充放電保護回路において、過放電検
出信号に応じた放電制御を実行するタイミングにかかる
ディレイ時間、また過電流検出信号に応じた放電制御を
実行するタイミングにかかるディレイ時間を設定するた
めにヒステリシスインバータ回路の入力に接続されたタ
イミングコンデンサーと過放電検出信号にかかるディレ
イ信号または過充電検出信号にかかるディレイ信号を生
成するゲート回路と過充電検出信号を受信した状態で更
に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の過
充電検出信号のゲートへの入力に応じて、過放電検出信
号及び過電流検出信号のゲート回路への入力を遮断して
ディレイ信号の生成を禁止する論理信号をゲート回路に
出力すると共に、放電用トランジスタの活性化のための
ディレイ信号の生成を指示する論理信号をゲート回路に
出力する遮断用MOSFETとヒステリシスインバータ
回路を有し、過放電検出信号に応じて2次電池において
過放電状態を検出して放電制御を実行するタイミングに
かかるディレイ時間を設定するためのディレイ信号ヒス
テリシスインバータ回路を介して生成し、また過電流検
出信号に応じて2次電池において過電流状態を検出して
放電制御を実行するタイミングにかかるディレイ時間を
設定するためのディレイ信号をヒステリシスインバータ
回路を介して生成し、また過充電検出信号を検出した状
態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した
際、過放電状態に応じた放電制御のキャンセル及び過電
流状態に応じた放電制御のキャンセルを指示すると共
に、負荷に接続されている放電用トランジスタを活性化
し充電用トランジスタのドレイン−ソース間に並列に存
在する寄生ダイオードと活性化状態の放電用トランジス
タとを介して負荷に負荷電流を供給する放電制御を指示
するためのディレイ信号をヒステリシスインバータ回路
を介して生成するディレイ回路と、2次電池を充電する
充電器の充電電位に接続され、バッテリー接地電位を充
電器接地電位にシフトして充電制御信号を生成するレベ
ルシフト回路と、2次電池電位に接続され2次電池の放
電状態を監視すると共に、過放電状態を検知した際に過
放電検出信号を生成する過放電検出回路と、充電器接地
電位に接続され充電器接地電位の電位を監視すると共
に、過電流状態を検知した際に過電流検出信号を生成す
る過電流検出回路とを設けることに依り、負荷接続時に
過充電を検出した場合であって2次電池電位が過充電検
出電圧よりも低いときに負荷電流を負荷に供給する機
能、2次電池電位が過充電検出電圧以上であっても負荷
接続時の負荷電流が過電流として誤判定されて放電トラ
ンジスタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電
流を負荷に供給する機能、充電器としてパルス充電器を
用い負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出された
際の2次電池電位が過充電検出電圧以上に保持された場
合であっても過電流状態と誤判定されて放電トランジス
タが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流を負
荷に供給する機能を有する充放電保護回路を実現するこ
とを課題としている。
【0028】第3に、2次電池であるバッテリーセル
と、負荷とバッテリーセル間に直列に接続され、放電制
御時にバッテリーセルから負荷に供給される放電電流の
通電状態をディレイ信号の論理値に応じて制御する放電
用トランジスタと、充電器とバッテリーセル間に直列に
接続され、充電制御時に充電器からバッテリーセルに供
給される充電電流の通電状態を充電制御信号の論理値に
応じて制御する充電用トランジスタと、バッテリー接地
電位に接続され、バッテリーセルにおいて過充電状態を
検出するタイミングにかかるディレイ時間を設定するた
めの充放電信号を生成して過充電検出回路に送信する遅
延コンデンサーとを有し、放電用トランジスタはディレ
イ信号の論理値と短絡検出信号の論理値との論理積であ
る放電信号の論理値に応じてバッテリーセルから負荷に
供給される放電電流の通電状態を制御するように構成さ
れ、レベルシフト回路は充電器接地電位に応じて活性化
された際に充電用トランジスタを活性化する論理値を有
する充電制御信号を生成するように構成することによ
り、負荷接続時に過充電を検出した場合であって2次電
池電位が過充電検出電圧よりも低いときに負荷電流を負
荷に供給する機能、2次電池電位が過充電検出電圧以上
であっても負荷接続時の負荷電流が過電流として誤判定
されて放電トランジスタが不活性化されてしまうことを
回避して負荷電流を負荷に供給する機能、充電器として
パルス充電器を用い負荷接続時の負荷電流に対する過電
流が検出された際の2次電池電位が過充電検出電圧以上
に保持された場合であっても過電流状態と誤判定されて
放電トランジスタが不活性化されてしまうことを回避し
て負荷電流を負荷に供給する機能を有するバッテリーパ
ックを実現することを課題としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電源電位に接続された第1pチャネルMOSFET
Q42と接地電位に接続された第1nチャネルMOSFE
TQ43とがゲートを共通入力としドレインを共通出力と
して直列に接続されて成る初段インバーター回路と、電
源電位に接続された第2pチャネルMOSFETQ47と
接地電位に接続された第2nチャネルMOSFETQ48
とがゲートを共通入力としドレインを共通出力として直
列に接続されて成る後段インバーター回路と、電源電位
と前記第1pチャネルMOSFETQ42との間に接続さ
れ、前記初段インバーター回路の入力電圧の上昇時の入
力電圧スレッショルドレベルVtHを設定する上昇ヒステ
リシス回路(Q41,Q45)と、接地電位と前記第1nチ
ャネルMOSFETQ43との間に接続され、前記初段イ
ンバーター回路の入力電圧の下降時の入力電圧スレッシ
ョルドレベルVtLを設定する下降ヒステリシス回路(Q
44,Q46)とを有する構成としたヒステリシスインバー
タ回路30(Q26,Q31)である。
【0030】請求項1に記載の発明に依れば、従来用い
られているラッチ機能付コンパレータに比べて簡便な回
路構成を有し、回路規模がコンパクトで、チップ面積が
小さく、消費電力が少なく、2次電池12の消耗を軽減
できる上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)と下降ヒス
テリシス回路(Q44,Q46)を用いてヒステリシスイン
バータ回路30(Q26,Q31)を実現できるようになる
といった効果を奏する。
【0031】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のヒステリシスインバータ回路において、前記初段イン
バーター回路の入力電圧の上昇時に、活性化された前記
上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)を介して電源電位
に前記第1pチャネルMOSFETQ42が接続されると
共に、不活性化された前記下降ヒステリシス回路(Q4
4,Q46)と下降ヒステリシス抵抗素子Q44とを介して
前記第1nチャネルMOSFETQ43が接地電位に接続
されるように構成したヒステリシスインバータ回路30
(Q26,Q31)である。
【0032】請求項2に記載の発明に依れば、請求項1
に記載の効果に加えて、初段インバーター回路の入力電
圧の上昇時に、活性化された上昇ヒステリシス回路(Q
41,Q45)を介して電源電位に第1pチャネルMOSF
ETQ42が接続されることにより、この第1pチャネル
MOSFETQ42のスレッショルドレベルpVthだけに
基づいて入力電圧の上昇時における初段インバーター回
路のスレッショルドレベルVtHを回路規模の拡大や消費
電力の増大を伴うことなく設定できる集積化に適した回
路を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0033】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のヒステリシスインバータ回路において、前記初
段インバーター回路の入力電圧の下降時に、不活性化さ
れた前記上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)と上昇ヒ
ステリシス抵抗素子Q41とを介して電源電位に前記第1
pチャネルMOSFETQ42が接続されると共に、活性
化された前記下降ヒステリシス回路(Q44,Q46)を介
して前記第1nチャネルMOSFETQ43が接地電位に
接続されるように構成したヒステリシスインバータ回路
30(Q26,Q31)である。
【0034】請求項3に記載の発明に依れば、請求項1
又は2に記載の効果に加えて、初段インバーター回路の
入力電圧の下降時に、活性化された下降ヒステリシス回
路(Q44,Q46)を介して第1nチャネルMOSFET
Q43が接地電位に接続されることにより、この第1nチ
ャネルMOSFETQ43のスレッショルドレベルnVth
だけに基づいて入力電圧の下降時における初段インバー
ター回路のスレッショルドレベルVtLを回路規模の拡大
や消費電力の増大を伴うことなく設定できる集積化に適
した回路を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0035】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のヒステリシスインバータ回路において、前記上昇ヒス
テリシス回路(Q41,Q45)は、pチャネルMOSFE
TQ45と前記上昇ヒステリシス抵抗素子Q41とが並列に
接続されて成る構成としたヒステリシスインバータ回路
30(Q26,Q31)である。
【0036】請求項4に記載の発明に依れば、請求項3
に記載の効果に加えて、回路規模の拡大や消費電力の増
大を伴うことの少ないpチャネルMOSFETQ45のO
N抵抗値に比べて上昇ヒステリシス抵抗素子Q41の抵抗
値を十分大きく設定することにより、初段インバーター
回路の入力電圧の上昇時に、活性化された上昇ヒステリ
シス回路(Q41,Q45)を介して電源電位に第1pチャ
ネルMOSFETQ42が接続された場合に、この第1p
チャネルMOSFETQ42のスレッショルドレベルpV
thだけに基づいて入力電圧の上昇時における初段インバ
ーター回路のスレッショルドレベルVtHを回路規模の拡
大や消費電力の増大を伴うことなく設定できる集積化に
適した回路を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0037】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
のヒステリシスインバータ回路において、前記下降ヒス
テリシス回路(Q44,Q46)は、nチャネルMOSFE
TQ46と前記下降ヒステリシス抵抗素子Q44とが並列に
接続されて成る構成としたヒステリシスインバータ回路
30(Q26,Q31)である。
【0038】請求項5に記載の発明に依れば、請求項3
に記載の効果に加えて、回路規模の拡大や消費電力の増
大を伴うことの少ないnチャネルMOSFETQ46のO
N抵抗値に比べて下降ヒステリシス抵抗素子Q44の抵抗
値を十分大きく設定することにより、初段インバーター
回路の入力電圧の下降時に、活性化された下降ヒステリ
シス回路(Q44,Q46)を介して接地電位に第1nチャ
ネルMOSFETQ43が接続された場合に、この第1n
チャネルMOSFETQ43のスレッショルドレベルnV
thだけに基づいて入力電圧の下降時における初段インバ
ーター回路のスレッショルドレベルVtLを回路規模の拡
大や消費電力の増大を伴うことなく設定できる集積化に
適した回路を実現できるようになるといった効果を奏す
る。
【0039】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか一項に記載のヒステリシスインバータ回路に
おいて、前記初段インバーター回路は、前記第1pチャ
ネルMOSFETQ42のソースと電源電位との間に前記
上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)が並列接続され、
前記第1nチャネルMOSFETQ43のソースと接地電
位との間に前記第1nチャネルMOSFETQ43のソー
スと接地電位との間に前記下降ヒステリシス回路(Q4
4,Q46)が並列接続されて成る構成としたヒステリシ
スインバータ回路30(Q26,Q31)である。
【0040】請求項6に記載の発明に依れば、請求項1
乃至3のいずれか一項に記載の効果に加えて、第1pチ
ャネルMOSFETQ42のON抵抗値に比べて上昇ヒス
テリシス抵抗素子Q41の抵抗値を十分大きく設定するこ
とにより回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことな
く上昇時のスレッショルドレベルVtHを設定できる集積
化に適した上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)を実現
できるようになるといった効果を奏する。同様の主旨
で、第1nチャネルMOSFETQ43のON抵抗値に比
べて下降ヒステリシス抵抗素子Q44の抵抗値を十分大き
く設定することにより回路規模の拡大や消費電力の増大
を伴うことなく下降時のスレッショルドレベルVtLを設
定できる集積化に適した下降ヒステリシス回路(Q44,
Q46)を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0041】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のヒステリシスインバータ回路において、前記後段イン
バーター回路の共通入力は前記初段インバーター回路の
共通出力に接続され、前記後段インバーター回路の共通
出力は前記上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)のpチ
ャネルMOSFETQ45のゲート及び前記下降ヒステリ
シス回路(Q44,Q46)のnチャネルMOSFETQ46
のゲートに接続され、前記初段インバーター回路から出
力される論理値と反対の論理値が前記後段インバーター
回路から出力される回路構成において、前記初段インバ
ーター回路に入力される論理値の電圧の立ち上がりに応
じて活性化された前記上昇ヒステリシス回路(Q41,Q
45)のpチャネルMOSFETQ45を介して電源電位に
前記第1pチャネルMOSFETQ42が接続され、当該
初段インバーター回路に入力される論理値の電圧の立ち
上がりに応じて前記下降ヒステリシス回路(Q44,Q4
6)のnチャネルMOSFETQ46が不活性化された状
態で前記下降ヒステリシス抵抗素子Q44を介して前記第
1nチャネルMOSFETQ43が接地電位に接続される
ように構成したヒステリシスインバータ回路30(Q2
6,Q31)である。
【0042】請求項7に記載の発明に依れば、請求項6
に記載の効果に加えて、回路規模の拡大や消費電力の増
大を伴うことの少ない後段インバーター回路をヒステリ
シスインバータ回路30(Q26)の出力段に設けること
により、初段インバーター回路に入力される信号の論理
値とヒステリシスインバータ回路30(Q26)の出力信
号の論理値との整合をとって初段インバーター回路に入
力される信号の論理値を保持してヒステリシスインバー
タ回路30(Q26)から出力できるようになるといった
効果を奏する。
【0043】請求項8に記載の発明は、請求項2、請求
項3、請求項4、請求項6または請求項7に記載のヒス
テリシスインバータ回路において、前記上昇ヒステリシ
ス回路(Q41,Q45)における入力電圧上昇時のスレッ
ショルドレベルは、前記第1pチャネルMOSFETQ
42のスレッショルドレベルpVthと電源電位との差に基
づいて設定される構成としたヒステリシスインバータ回
路である。
【0044】請求項8に記載の発明に依れば、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項6または請求項7に記
載の効果に加えて、電源電位は一定電位であるので、第
1pチャネルMOSFETQ42のスレッショルドレベル
pVthだけに基づいて入力電圧の上昇時における初段イ
ンバーター回路のスレッショルドレベルVtHを回路規模
の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設定できる集積
化に適したヒステリシスインバータ回路30(Q26)を
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0045】請求項9に記載の発明は、請求項2、請求
項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載のヒス
テリシスインバータ回路において、前記下降ヒステリシ
ス回路(Q44,Q46)における入力電圧下降時のスレッ
ショルドレベルは、前記第1nチャネルMOSFETQ
43のスレッショルドレベルnVthと接地電位との和に基
づいて設定される構成としたヒステリシスインバータ回
路である。
【0046】請求項9に記載の発明に依れば、請求項
2、請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記
載の効果に加えて、接地電位は一定電位であるので、第
1nチャネルMOSFETQ43のスレッショルドレベル
nVthだけに基づいて入力電圧の下降時における初段イ
ンバーター回路のスレッショルドレベルVtLを回路規模
の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設定できる集積
化に適したヒステリシスインバータ回路30(Q26)を
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0047】請求項10に記載の発明は、2次電池12
と負荷14との間に設けられた充電用トランジスタQ2
を制御して充電電流を2次電池12に供給する充電制御
時の2次電池12の過充電状態、2次電池12と負荷1
4との間に設けられた放電用トランジスタQ1を制御し
て負荷電流を負荷14に供給する放電制御時の2次電池
12の過放電状態、または放電制御時の2次電池12の
過電流状態を検出して2次電池12を過充電状態、過放
電状態または過電流状態から保護する充放電保護回路に
おいて、過充電状態であって、2次電池電位が更に過充
電検出電圧以上である場合に、負荷14に接続されてい
る放電用トランジスタQ1を活性化して負荷14に負荷
電流を供給する放電制御を実行するディレイ回路26を
有する構成とした充放電保護回路20である。
【0048】請求項10に記載の発明に依れば、2次電
池電位VDDが過充電検出電圧以上であっても負荷14接
続時の負荷電流が過電流として誤判定されて放電トラン
ジスタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流
を負荷14に供給する放電制御機能を実現できるように
なり、同様に、充電器14としてパルス充電器14を用
い負荷14接続時の負荷電流に対する過電流が検出され
た際の2次電池電位VDDが過充電検出電圧以上に保持さ
れた場合であっても過電流状態と誤判定されて放電トラ
ンジスタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電
流を負荷14に供給する放電制御機能を小さな回路規模
で実現できるようになるといった効果を奏する。
【0049】請求項11に記載の発明は、2次電池12
と負荷14との間に設けられた充電用トランジスタQ2
を制御して充電電流を2次電池12に供給する充電制御
時の2次電池12の過充電状態、2次電池12と負荷1
4との間に設けられた放電用トランジスタQ1を制御し
て負荷電流を負荷14に供給する放電制御時の2次電池
12の過放電状態、または放電制御時の2次電池12の
過電流状態を検出して2次電池12を過充電状態、過放
電状態または過電流状態から保護する充放電保護回路に
おいて、過充電状態であって、2次電池電位が更に過充
電検出電圧以上である場合に、負荷14に接続されてい
る放電用トランジスタQ1を活性化すると共に、充電用
トランジスタQ2のドレイン−ソース間に並列に存在す
る寄生ダイオードと当該活性化状態の放電用トランジス
タQ1とを介して負荷14に負荷電流を供給する放電制
御を実行するディレイ回路26を有する構成とした充放
電保護回路20である。
【0050】請求項11に記載の発明に依れば、2次電
池電位VDDが過充電検出電圧以上であっても負荷14接
続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電用ト
ランジスタQ1を活性化して寄生ダイオードと放電用ト
ランジスタQ1とを介して負荷電流を負荷14に供給す
る放電制御機能を実現できるようになり、同様に、充電
器14としてパルス充電器14を用い負荷14接続時の
負荷電流に対する過電流が検出された際の2次電池電位
VDDが過充電検出電圧以上に保持された場合であっても
過電流状態と誤判定されて放電トランジスタが不活性化
されてしまうことを回避して負荷電流を負荷14に供給
する放電制御機能を小さな回路規模で実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0051】請求項12に記載の発明は、請求項10又
は11に記載の充放電保護回路20において、前記ディ
レイ回路26は、前記過放電検出信号27aに応じて2
次電池12において過放電状態を検出して放電制御を実
行するタイミングにかかるディレイ時間を設定するため
のディレイ信号26aを生成し、また前記過電流検出信
号25aに応じて2次電池12において過電流状態を検
出して放電制御を実行するタイミングにかかるディレイ
時間を設定するためのディレイ信号26aを生成し、ま
た前記過充電検出信号22aを検出した状態で更に過充
電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出した際、前記
過放電状態に応じた放電制御のキャンセル及び前記過電
流状態に応じた放電制御のキャンセルを指示すると共
に、負荷14に接続されている放電用トランジスタQ1
を活性化し充電用トランジスタQ2のドレイン−ソース
間に並列に存在する寄生ダイオードと当該活性化状態の
放電用トランジスタQ1とを介して負荷14に負荷電流
を供給する放電制御を指示するためのディレイ信号26
aを生成する回路構成を有する構成とした請求項10又
は11に記載の充放電保護回路20である。
【0052】請求項12に記載の発明に依れば、請求項
10又は11に記載の効果に加えて、ディレイ回路26
を設けることに依り、過充電検出信号22aを検出した
状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検
出した際に過放電状態に応じた放電制御のキャンセル及
び過電流状態に応じた放電制御のキャンセルを実行でき
るようになり、その結果、過放電状態を回避する放電制
御機能及び過電流状態を回避する過電流制御機能に加え
て、負荷14接続時に過充電を検出した場合であって2
次電池電位VDDが過充電検出電圧よりも低いときに負荷
電流を放電用トランジスタQ1を介して負荷14に供給
する放電制御機能を実現できるといった効果を奏する。
【0053】請求項13に記載の発明は、請求項10乃
至12のいずれか一項に記載の充放電保護回路20にお
いて、前記ディレイ回路26は、前記過充電検出信号2
2aを検出した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電
池電位VDDを検出した際に前記過放電検出信号27a及
び前記過電流検出信号25aにかかる放電制御の指示に
優先して負荷14に接続されている放電用トランジスタ
Q1を活性化して負荷14に負荷電流を供給する放電制
御の指示を実行する回路構成を有する構成とした充放電
保護回路20である。
【0054】請求項13に記載の発明に依れば、請求項
10乃至12のいずれか一項に記載の効果に加えて、デ
ィレイ回路26を設けることに依り、過放電検出信号2
7aにかかる放電制御及び前記過電流検出信号25aに
かかる放電制御よりも過充電検出信号22aを検出した
状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検
出した際の放電用トランジスタQ1の活性化にかかる放
電制御を優先することができるようになり、その結果、
過充電検出電圧以上であっても負荷14接続時の負荷電
流が過電流として誤判定されずに放電用トランジスタQ
1を活性化して寄生ダイオードと放電用トランジスタQ1
とを介して負荷電流を負荷14に供給する放電制御機能
を実現でき、同様に、充電器14としてパルス充電器1
4を用い負荷14接続時の負荷電流に対する過電流が検
出された際の2次電池電位VDDが過充電検出電圧以上に
保持された場合であっても過電流状態と誤判定されて放
電トランジスタが不活性化されてしまうことを回避して
負荷電流を負荷14に供給する放電制御機能を小さな回
路規模で実現できるようになるといった効果を奏する。
【0055】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の充放電保護回路20において、前記ディレイ回路
26は、前記過放電検出信号27aにかかるディレイ信
号26aまたは前記過充電検出信号22aにかかるディ
レイ信号26aを生成するゲート回路Q22,Q23,Q2
5,Q27と、前記過充電検出信号22aを受信した状態
で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出し
た際の過充電検出信号22aに応じて、前記過放電検出
信号27a及び前記過電流検出信号25aを遮断して前
記過放電検出信号27aにかかるディレイ信号26aま
たは前記過充電検出信号22aにかかるディレイ信号2
6aの生成を禁止する制御を当該ゲート回路Q22,Q2
3,Q25,Q27に対して実行すると共に、負荷14に接
続されている放電用トランジスタQ1の活性化のための
前記ディレイ信号26aの生成を指示する制御を当該ゲ
ート回路Q22,Q23,Q25,Q27に対して実行する回路
構成を有する構成とした充放電保護回路20である。
【0056】請求項14に記載の発明に依れば、請求項
13に記載の効果に加えて、ゲート回路Q22,Q23,Q
25,Q27を設けることに依り、放電制御または放電制御
に必要なディレイ信号26aを生成して放電用トランジ
スタQ1に供給できるようになる。またディレイ回路2
6を設けることに依り、過充電検出信号22aを受信し
た状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを
検出した際に、過放電検出信号27a及び過電流検出信
号25aを遮断して過放電検出信号27aにかかる放電
制御及び過電流検出信号25aにかかる放電制御に要す
るディレイ信号26aの生成を禁止する制御を実行し、
かつ過充電検出信号22aを検出した状態で更に過充電
検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出した際の放電用
トランジスタQ1の活性化にかかる放電制御に要するデ
ィレイ信号26aの生成を許可することができるように
なり、その結果、過充電検出電圧以上であっても負荷1
4接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電
用トランジスタQ1を活性化して寄生ダイオードと放電
用トランジスタQ1とを介して負荷電流を負荷14に供
給する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器14と
してパルス充電器14を用い負荷14接続時の負荷電流
に対する過電流が検出された際の2次電池電位VDDが過
充電検出電圧以上に保持された場合であっても過電流状
態と誤判定されて放電トランジスタが不活性化されてし
まうことを回避して負荷電流を負荷14に供給する放電
制御機能を小さな回路規模で実現できるようになるとい
った効果を奏する。
【0057】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の充放電保護回路20において、前記過充電検出信
号22aを受信した状態で更に過充電検出電圧以上の2
次電池電位VDDを検出した際の過充電検出信号22aの
ゲートへの入力に応じて、前記過放電検出信号27a及
び前記過電流検出信号25aの前記ゲート回路Q22,Q
23,Q25,Q27への入力を遮断して前記ディレイ信号2
6aの生成を禁止する論理信号を当該ゲート回路Q22,
Q23,Q25,Q27に出力すると共に、放電用トランジス
タQ1の活性化のための前記ディレイ信号26aの生成
を指示する論理信号を当該ゲート回路Q22,Q23,Q2
5,Q27に出力する遮断用MOSFETQ36を有する構
成とした充放電保護回路20である。
【0058】請求項15に記載の発明に依れば、請求項
14に記載の効果に加えて、遮断用MOSFETQ36を
設けることに依り、過充電検出信号22aを受信した状
態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出
した際の過充電検出信号22aのゲートへの入力に応じ
て遮断用MOSFETQ36を活性化し過放電検出信号2
7a及び過電流検出信号25aを遮断して過放電検出信
号27aにかかる放電制御及び過電流検出信号25aに
かかる放電制御に要するディレイ信号26aの生成を禁
止する制御を実行し、かつ過充電検出信号22aを検出
した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDD
を検出した際の放電用トランジスタQ1の活性化にかか
る放電制御に要するディレイ信号26aの生成を許可す
るディレイ信号26aを生成する制御を実行できるよう
になる。その結果、過充電検出電圧以上であっても負荷
14接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放
電用トランジスタQ1を活性化して寄生ダイオードと放
電用トランジスタQ1とを介して負荷電流を負荷14に
供給する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器14
としてパルス充電器14を用い負荷14接続時の負荷電
流に対する過電流が検出された際の2次電池電位VDDが
過充電検出電圧以上に保持された場合であっても過電流
状態と誤判定されて放電トランジスタが不活性化されて
しまうことを回避して負荷電流を負荷14に供給する放
電制御機能を小さな回路規模で実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0059】請求項16に記載の発明は、請求項1乃至
9のいずれか一項に記載のヒステリシスインバータ回路
Q26を用いた充放電保護回路20において、充電制御時
の2次電池12の過充電状態、負荷電流を供給する放電
制御時の2次電池12の過放電状態、または放電制御時
の2次電池12の過電流状態を検出して2次電池12を
過充電状態、過放電状態または過電流状態から保護する
充放電保護回路において、2次電池電位に接続され、2
次電池12の放電状態を監視すると共に、過放電状態を
検知した際に過放電検出信号27aを生成する過放電検
出回路27と、充電器14接地電位V−に接続され、当
該充電器14接地電位V−の電位を監視すると共に、過
電流状態を検知した際に過電流検出信号25aを生成す
る過電流検出回路25と、2次電池電位に接続され、バ
ッテリー接地電位Vssを充電器14接地電位V−にシフ
トして充電制御信号23aを生成するレベルシフト回路
23と、前記ディレイ回路26は、前記ヒステリシスイ
ンバータ回路Q26を有し、前記過放電検出信号27aに
応じて2次電池12において過放電状態を検出するタイ
ミングにかかるディレイ時間を設定するためのディレイ
信号26aを当該ヒステリシスインバータ回路Q26を介
して生成し、また前記過電流検出信号25aに応じて2
次電池12において過電流状態を検出するタイミングに
かかるディレイ時間を設定するためのディレイ信号26
aを当該ヒステリシスインバータ回路Q26を介して生成
するディレイ回路26とを有する構成とした充放電保護
回路20である。
【0060】請求項16に記載の発明に依れば、請求項
1乃至9のいずれか一項に記載の効果に加えて、過放電
検出回路27を設けることにより、2次電池12の放電
状態を監視して過放電状態を検知した際に過放電検出信
号27aを生成できるようになる。また、前述のヒステ
リシスインバータ回路Q26を有するディレイ回路26を
設けることにより、過放電検出信号27aを前述のヒス
テリシスインバータ回路Q26に入力できるようになり、
その結果、上昇時の入力電圧スレッショルドレベルVtH
と下降時の入力電圧スレッショルドレベルVtLとで特定
できるヒステリシス特性を有するディレイ信号26aを
生成できるようになる。このようなヒステリシス特性を
ディレイ信号26aに付与することにより、過電流検出
時の発振防止機能を実現できるようになり、ディレイ信
号26aを用いて放電電流の制御を行う放電用トランジ
スタQ1の過電流検出時の発振防止機能を実現できるよ
うになる。更に、ヒステリシスインバータ回路Q26を設
けることで、ラッチ機能付コンパレータに比べて簡便な
回路構成で、かつコンパクトな回路規模、小さいチップ
面積、2次電池12の消耗を軽減した少ない消費電力で
このような発振防止機能を有する過電流検出回路25を
実現できるようになる。また、レベルシフト回路23は
充電器14の充電電位に接続されているので、充電器1
4が充電電位に接続された際に充電器14から電力の供
給を受けて動作可能となり充電制御信号23aを生成で
きるようになる。すなわち、2次電池12に充放電保護
回路20を動作させるだけの電力を供給する能力が無く
なってしまった場合であっても充電器14が充電電位に
接続されればレベルシフト回路23が動作可能状態とな
って充電制御信号23aを生成できるようになり、2次
電池12の電池電圧が動作可能電圧を下回ってしまった
場合であっても充電器14の接続によって確実な充電制
御を実行する機能を実現できるようになる。その結果、
充電制御信号23aを用いて充電用トランジスタQ2を
制御して2次電池12の充電制御ができるようになり、
充放電保護回路20を動作させるだけの電力の供給する
能力を2次電池12において復帰させることができるよ
うになるといった効果を奏する。
【0061】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の充放電保護回路20において、前記ディレイ回路
26は、前記過放電検出信号27aにかかるディレイ信
号26aまたは前記過充電検出信号22aにかかるディ
レイ信号26aを生成するヒステリシスインバータ回路
Q26と、前記過充電検出信号22aを受信した状態で更
に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出した際
の過充電検出信号22aに応じて、前記過放電検出信号
27a及び前記過電流検出信号25aを遮断して前記過
放電検出信号27aにかかるディレイ信号26aまたは
前記過充電検出信号22aにかかるディレイ信号26a
の生成を禁止する制御を当該ヒステリシスインバータ回
路Q26に対して実行すると共に、負荷14に接続されて
いる放電用トランジスタQ1の活性化のための前記ディ
レイ信号26aの生成を指示する制御を当該ヒステリシ
スインバータ回路Q26に対して実行する回路構成を有す
る構成とした充放電保護回路20である。
【0062】請求項17に記載の発明に依れば、請求項
16に記載の効果に加えて、遮断用MOSFETQ36を
設けることに依り、過充電検出信号22aを受信した状
態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出
した際の過充電検出信号22aのゲートへの入力に応じ
て遮断用MOSFETQ36を活性化し過放電検出信号2
7a及び過電流検出信号25aのヒステリシスインバー
タ回路Q26への入力を遮断して過放電検出信号27aに
かかる放電制御及び過電流検出信号25aにかかる放電
制御に要するディレイ信号26aの生成を禁止する制御
を実行し、かつ過充電検出信号22aを検出した状態で
更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出した
際の放電用トランジスタQ1の活性化にかかる放電制御
に要するディレイ信号26aの生成をヒステリシスイン
バータ回路Q26に対して優先的に許可するディレイ信号
26aを生成する制御を実行できるようになる。その結
果、過充電検出電圧以上であっても負荷14接続時の負
荷電流が過電流として誤判定されずに放電用トランジス
タQ1を活性化して寄生ダイオードと放電用トランジス
タQ1とを介して負荷電流を負荷14に供給する放電制
御機能を実現でき、同様に、充電器14としてパルス充
電器14を用い負荷14接続時の負荷電流に対する過電
流が検出された際の2次電池電位VDDが過充電検出電圧
以上に保持された場合であっても過電流状態と誤判定さ
れて放電トランジスタが不活性化されてしまうことを回
避して負荷電流を負荷14に供給する放電制御機能を小
さな回路規模で実現できるようになるといった効果を奏
する。
【0063】請求項18に記載の発明は、請求項16に
記載の充放電保護回路20において、前記ディレイ回路
26は、前記ヒステリシスインバータ回路Q26を有し、
前記過放電検出信号27aに応じて2次電池12におい
て過放電状態を検出して放電制御を実行するための前記
ディレイ信号26aを当該ヒステリシスインバータ回路
Q26を介して生成し、また前記過電流検出信号25aに
応じて2次電池12において過電流状態を検出して放電
制御を実行するための前記ディレイ信号26aを当該ヒ
ステリシスインバータ回路Q26を介して生成し、また前
記過充電検出信号22aを検出した状態で更に過充電検
出電圧以上の2次電池電位VDDを検出した際に、負荷1
4に接続されている放電用トランジスタQ1を活性化す
ると共に、充電用トランジスタQ2のドレイン−ソース
間に並列に存在する寄生ダイオードと当該活性化状態の
放電用トランジスタQ1とを介して負荷14に負荷電流
を供給する放電制御を実行する回路構成を有する構成と
した充放電保護回路20である。
【0064】請求項18に記載の発明に依れば、請求項
16に記載の効果と同様の効果を奏する。
【0065】請求項19に記載の発明は、請求項17又
は18に記載の充放電保護回路20において、前記ディ
レイ回路26は前記ディレイ信号26aを生成するゲー
ト回路Q22,Q23,Q25,Q27を有し、当該ゲート回路
Q22,Q23,Q25,Q27は、前記過充電検出信号22a
を受信した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電
位VDDを検出した際に、前記過放電検出信号27a及び
前記過電流検出信号25aを遮断する制御を前記ヒステ
リシスインバータ回路Q26に対して実行すると共に、負
荷14に接続されている放電用トランジスタQ1の活性
化を指示する前記ディレイ信号26aを生成するする制
御を当該ヒステリシスインバータ回路Q26に対して実行
する回路構成を有する構成とした充放電保護回路20で
ある。
【0066】請求項19に記載の発明に依れば、請求項
17又は18に記載の効果に加えて、遮断用MOSFE
TQ36を設けることに依り、過充電検出信号22aを受
信した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位V
DDを検出した際の過充電検出信号22aのゲートへの入
力に応じて遮断用MOSFETQ36を活性化し過放電検
出信号27a及び過電流検出信号25aのヒステリシス
インバータ回路Q26への入力を遮断して過放電検出信号
27aにかかる放電制御及び過電流検出信号25aにか
かる放電制御に要するディレイ信号26aの生成を禁止
する制御を実行し、かつ過充電検出信号22aを検出し
た状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを
検出した際の放電用トランジスタQ1の活性化にかかる
放電制御に要するディレイ信号26aの生成をヒステリ
シスインバータ回路Q26に対して優先的に許可するディ
レイ信号26aを生成する制御を実行できるようにな
る。その結果、過充電検出電圧以上であっても負荷14
接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電用
トランジスタQ1を活性化して寄生ダイオードと放電用
トランジスタQ1とを介して負荷電流を負荷14に供給
する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器14とし
てパルス充電器14を用い負荷14接続時の負荷電流に
対する過電流が検出された際の2次電池電位VDDが過充
電検出電圧以上に保持された場合であっても過電流状態
と誤判定されて放電トランジスタが不活性化されてしま
うことを回避して負荷電流を負荷14に供給する放電制
御機能をヒステリシスインバータ回路Q26や遮断用MO
SFETQ36を用いることで小さな回路規模で実現でき
るようになるといった効果を奏する。
【0067】請求項20に記載の発明は、請求項19に
記載の充放電保護回路20において、前記過充電検出信
号22aを受信した状態で更に過充電検出電圧以上の2
次電池電位VDDを検出した際の過充電検出信号22aの
ゲートへの入力に応じて、前記過放電検出信号27a及
び前記過電流検出信号25aの前記ゲート回路Q22,Q
23,Q25,Q27への入力を遮断して前記ディレイ信号2
6aの生成を禁止する論理信号を当該ヒステリシスイン
バータ回路Q26に出力すると共に、放電用トランジスタ
Q1の活性化のための前記ディレイ信号26aの生成を
指示する論理信号を当該ヒステリシスインバータ回路Q
26に出力する遮断用MOSFETQ36を有する構成とし
た充放電保護回路20である。
【0068】請求項20に記載の発明に依れば、請求項
19に記載の効果に加えて、遮断用MOSFETQ36を
設けることに依り、過充電検出信号22aを受信した状
態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出
した際の過充電検出信号22aのゲートへの入力に応じ
て遮断用MOSFETQ36を活性化し過放電検出信号2
7a及び過電流検出信号25aのヒステリシスインバー
タ回路Q26への入力を遮断して過放電検出信号27aに
かかる放電制御及び過電流検出信号25aにかかる放電
制御に要するディレイ信号26aの生成を禁止する論理
制御を実行し、かつ過充電検出信号22aを検出した状
態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出
した際の放電用トランジスタQ1の活性化にかかる放電
制御に要するディレイ信号26aの生成をヒステリシス
インバータ回路Q26に対して優先的に許可するディレイ
信号26aを生成する論理制御を実行できるようにな
る。その結果、過充電検出電圧以上であっても負荷14
接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電用
トランジスタQ1を活性化して寄生ダイオードと放電用
トランジスタQ1とを介して負荷電流を負荷14に供給
する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器14とし
てパルス充電器14を用い負荷14接続時の負荷電流に
対する過電流が検出された際の2次電池電位VDDが過充
電検出電圧以上に保持された場合であっても過電流状態
と誤判定されて放電トランジスタが不活性化されてしま
うことを回避して負荷電流を負荷14に供給する放電制
御機能を論理制御できるヒステリシスインバータ回路Q
26や遮断用MOSFETQ36を用いることで小さな回路
規模でかつ集積化に適した回路形態で実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0069】請求項21に記載の発明は、請求項15ま
たは20に記載の充放電保護回路20において、前記デ
ィレイ回路26は、前記過放電検出信号27aに応じた
放電制御を実行するタイミングにかかるディレイ時間、
また前記過電流検出信号25aに応じた放電制御を実行
するタイミングにかかるディレイ時間を設定するために
前記ヒステリシスインバータ回路Q26の入力に接続され
たタイミングコンデンサーC2を有し、前記遮断用MO
SFETQ36は、前記ヒステリシスインバータ回路Q26
の入力に対して前記タイミングコンデンサーC2に並列
に接続され、前記過充電検出信号22aを受信した状態
で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位VDDを検出し
た際の過充電検出信号22aのゲートへの入力に応じ
て、前記過放電検出信号27aまたは前記過電流検出信
号25aによって前記タイミングコンデンサーC2に蓄
積される電荷を短絡する回路構成を有する構成とした充
放電保護回路20である。
【0070】請求項21に記載の発明に依れば、請求項
15または20に記載の効果に加えて、遮断用MOSF
ETQ36を設けることに依り、過充電検出信号22aを
受信した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位
VDDを検出した際の過充電検出信号22aのゲートへの
入力に応じて遮断用MOSFETQ36を活性化し過放電
検出信号27a及び過電流検出信号25aのタイミング
コンデンサーC2への電荷蓄積を遮断して過放電検出信
号27aにかかる放電制御及び過電流検出信号25aに
かかる放電制御に要するディレイ信号26aの生成を禁
止する論理制御を実行し、かつ過充電検出信号22aを
検出した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位
VDDを検出した際の放電用トランジスタQ1の活性化に
かかる放電制御に要するディレイ信号26aの生成をヒ
ステリシスインバータ回路Q26に対して優先的に許可す
るディレイ信号26aを生成する論理制御を実行できる
ようになる。その結果、過充電検出電圧以上であっても
負荷14接続時の負荷電流が過電流として誤判定されず
に放電用トランジスタQ1を活性化して寄生ダイオード
と放電用トランジスタQ1とを介して負荷電流を負荷1
4に供給する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器
14としてパルス充電器14を用い負荷14接続時の負
荷電流に対する過電流が検出された際の2次電池電位V
DDが過充電検出電圧以上に保持された場合であってもタ
イミングコンデンサーC2の電位に基づいて過電流状態
と誤判定されて放電トランジスタが不活性化されてしま
うことを回避して負荷電流を負荷14に供給する放電制
御機能を論理制御できるヒステリシスインバータ回路Q
26や遮断用MOSFETQ36を用いることで小さな回路
規模でかつ集積化に適した回路形態で実現できるように
なるといった効果を奏する。
【0071】請求項22に記載の発明は、請求項21に
記載の充放電保護回路20において、前記ヒステリシス
インバータ回路Q26は、タイミングコンデンサーC2の
電位が前記上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)におけ
る入力電圧上昇時のスレッショルドレベル以上である場
合に前記放電用トランジスタQ1を不活性化する前記デ
ィレイ信号26aを生成し、タイミングコンデンサーC
2の電位が前記上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)に
おける入力電圧上昇時のスレッショルドレベル未満であ
る場合に当該放電用トランジスタQ1を活性化する前記
ディレイ信号26aを生成する回路構成を有する構成と
した充放電保護回路20である。
【0072】請求項22に記載の発明に依れば、請求項
21に記載の効果に加えて、過放電検出信号27a及び
過電流検出信号25aを用いたタイミングコンデンサー
C2への電荷蓄積に応じたコンデンサー電位と上昇ヒス
テリシス回路(Q41,Q45)における入力電圧上昇時の
スレッショルドレベルとを比較して入力電圧上昇時のス
レッショルドレベル以上のコンデンサー電位となった際
に放電用トランジスタQ1を不活性化するディレイ信号
26aを生成できるようになり、上昇ヒステリシス回路
(Q41,Q45)における入力電圧上昇時のスレッショル
ドレベル未満である場合に放電用トランジスタQ1を活
性化するディレイ信号26aを生成できるようになる。
その結果、上昇時の入力電圧スレッショルドレベルVtH
と下降時の入力電圧スレッショルドレベルVtLとで特定
できるヒステリシス特性を有するディレイ信号26aを
生成できるようになる。このようなヒステリシス特性を
ディレイ信号26aに付与することにより、過電流検出
時の発振防止機能を実現できるようになり、ディレイ信
号26aを用いて放電電流の制御を行う放電用トランジ
スタQ1の過電流検出時の発振防止機能を実現できるよ
うになる。更に、ヒステリシスインバータ回路Q26を設
けることで、ラッチ機能付コンパレータに比べて簡便な
回路構成で、かつコンパクトな回路規模、小さいチップ
面積、2次電池12の消耗を軽減した少ない消費電力で
このような発振防止機能を有する過電流検出回路25を
実現できるようになる。
【0073】請求項23に記載の発明は、請求項10乃
至22のいずれか一項に記載の充放電保護回路20を用
いたバッテリーパック10において、前記充放電保護回
路20に加えて、2次電池12である前記バッテリーセ
ル12と、負荷14と前記バッテリーセル12間に直列
に接続され、放電制御時に前記バッテリーセル12から
負荷14に供給される放電電流の通電状態を前記ディレ
イ信号26aの論理値に応じて制御する放電用トランジ
スタQ1と、充電器14と前記バッテリーセル12間に
直列に接続され、充電制御時に充電器14から前記バッ
テリーセル12に供給される充電電流の通電状態を前記
充電制御信号23aの論理値に応じて制御する充電用ト
ランジスタQ2と、バッテリー接地電位Vssに接続さ
れ、前記バッテリーセル12において過充電状態を検出
するタイミングにかかるディレイ時間を設定するための
充放電信号12aを生成して前記過充電検出回路22に
送信する遅延コンデンサーC1とを有する構成としたバ
ッテリーパック10である。
【0074】請求項23に記載の発明に依れば、請求項
10乃至22のいずれか一項に記載の効果に加えて、前
述の充放電保護回路20を設けることにより、2次電池
12の電池電圧が動作可能電圧を下回ってしまった場合
であっても過電流検出時の発振防止機能を実現でき、確
実な放電制御を放電用トランジスタQ1を用いて実行す
る機能を実現でき、確実な充電制御を充電用トランジス
タQ2を用いて実行する機能を実現できるようになると
いった効果を奏する。更に、このような充放電保護回路
20を設けることにより、ラッチ機能付コンパレータに
比べて簡便な回路構成で、かつコンパクトな回路規模、
小さいチップ面積、2次電池12の消耗を軽減した少な
い消費電力でこのような充放電制御機能や発振防止機能
を有するバッテリーパック10を実現できるようにな
る。
【0075】請求項24に記載の発明は、請求項23に
記載のバッテリーパック10において、前記放電用トラ
ンジスタQ1は、前記ディレイ信号26aの論理値と前
記短絡検出信号24aの論理値との論理積である放電信
号26bの論理値に応じて前記バッテリーセル12から
負荷14に供給される放電電流の通電状態を制御するよ
うに構成されているバッテリーパック10である。
【0076】請求項24に記載の発明に依れば、請求項
23に記載の効果に加えて、ディレイ信号26aの論理
値と短絡検出信号24aの論理値との論理積である放電
信号26bとの論理演算を実行し演算結果の論理値に応
じてバッテリーセル12から負荷14に供給される放電
電流の通電状態を過放電状態や短絡状態をモニタリング
しながら放電用トランジスタQ1を用いて制御できるよ
うになるといった効果を奏する。
【0077】請求項25に記載の発明は、請求項24に
記載のバッテリーパック10において、充電器14接地
電位V−に応じて活性化された際に前記充電用トランジ
スタQ2を活性化する論理値を有する前記充電制御信号
23aを生成するレベルシフト回路23を有する構成と
したバッテリーパック10である。
【0078】請求項25に記載の発明に依れば、請求項
24に記載の効果に加えて、前述の充放電保護回路20
にこのようなレベルシフト回路23を設けることによ
り、2次電池12の電池電圧が動作可能電圧を下回って
しまった場合であっても充電器14の接続によって、前
述の過電流検出時の発振防止機能を実現すると同時に、
確実な充電制御を充電用トランジスタQ2を用いて実行
する機能を実現するための充電制御信号23aを生成で
きるようになるといった効果を奏する。更に、このよう
なレベルシフト回路23は、ラッチ機能付コンパレータ
に比べて簡便な回路構成で、かつコンパクトな回路規
模、小さいチップ面積、2次電池12の消耗を軽減した
少ない消費電力でこのような充放電制御機能や発振防止
機能を有するバッテリーパック10を実現することに寄
与する。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の各
種実施形態を説明する。
【0080】始めに、図面に基づき、本発明の充放電保
護回路の実施形態を説明する。図1は、本発明の2次電
池12の充放電保護回路20、及びこれを用いたバッテ
リーパック10の構成を説明するための機能ブロック図
である。
【0081】図1に示す充放電保護回路20は、2次電
池12と負荷14との間に設けられた充電用トランジス
タQ2を制御して充電電流(図1において、バッテリー
セル12のプラス側電極に流れ込む方向の電流)を2次
電池12に供給する充電制御時の2次電池12の過充電
状態、2次電池12と負荷14との間に設けられた放電
用トランジスタQ1を制御して負荷電流を負荷14に供
給する放電制御時の2次電池12の過放電状態、または
放電制御時の2次電池12の過電流状態を検出して2次
電池12を過充電状態、過放電状態または過電流状態か
ら保護する機能を有し、更に、過充電状態であって更に
2次電池電位VDDが過充電検出電位(例えば、4.25
VDC:DCは直流の意味)以上である場合に、負荷1
4に接続されている放電用トランジスタQ1を活性化し
て負荷14に負荷電流を供給する放電制御を実行する機
能を有している点に特徴を有している。
【0082】このような充放電保護回路20は、過電流
検出時の発振防止機能を実現するために中心的役割を果
たすヒステリシスインバータ回路30、前述の充電制御
機能や放電制御機能を実現するために中心的役割を果た
す過充電検出回路22、レベルシフト回路23、短絡検
出回路24、過電流検出回路25、過充電状態であって
更に2次電池電位VDDが過充電検出電位(4.25VD
C)以上である場合に負荷14に接続されている放電用
トランジスタQ1を活性化して負荷14に負荷電流を供
給する放電制御を実現するために中心的役割を果たすデ
ィレイ回路26、過放電検出回路27を中心にして構成
されており、ICチップ化されて装置内(具体的には、
後述するバッテリーパック10内)に組み込まれること
が通常である。この様に装置内に組み込まれる場合、装
置内のバッテリーから電力の供給を受けるのが通常であ
る。以下の説明では、充放電保護回路20を充放電保護
IC20と呼ぶことにする。
【0083】ここで2次電池12としては、リチウムイ
オンバッテリー12が代表的であるので、以下の説明で
は、リチウムイオンバッテリー12を用いて説明を進め
ることにする。
【0084】また充放電保護IC20は、ICチップ化
(集積化)されて後述するバッテリーパック10に内蔵
された使用形態で、リチウムイオンバッテリー12を使
用する携帯端末(例えば、PDA)、携帯電話、無線機
等の各種携帯機器に装着されて使用されるケースが通常
である。以下の説明では、負荷14を携帯電話14で代
表することにする。
【0085】図2は、ヒステリシスインバータ回路30
(Q26,Q31)の回路構成を説明するための回路図であ
る。
【0086】入力電圧のスレッショルドレベルにヒステ
リシス特性を備えたヒステリシスインバータ回路30
(具体的には、後述するQ26やQ31)は、図2に示すよ
うに、初段インバーター回路と後段インバーター回路と
上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)と下降ヒステリシ
ス回路(Q44,Q46)とを有している。
【0087】このようなヒステリシスインバータ回路3
0(具体的には、後述するQ26やQ31)は、後述する充
放電保護回路20やこれを内蔵するバッテリーパック1
0において過電流検出時の電池電圧変動によって検出の
出力信号が発振しないように過電流検出回路25に設け
られることが望ましい。
【0088】初段インバーター回路(Q42,Q43)は、
図2に示すように、2次電池電位VDD(電源電位VDD)
に接続された第1pチャネルMOSFETQ42とバッテ
リー接地電位Vss(接地電位Vss)に接続された第1n
チャネルMOSFETQ43とがゲートを共通入力としド
レインを共通出力として直列に接続された回路構成とな
っている。
【0089】また初段インバーター回路(Q42,Q43)
は、図2に示すように、第1pチャネルMOSFETQ
42のソースと2次電池電位VDDとの間に上昇ヒステリシ
ス回路(Q41,Q45)が並列接続され、第1nチャネル
MOSFETQ43のソースとバッテリー接地電位Vssと
の間に第1nチャネルMOSFETQ43のソースとバッ
テリー接地電位Vssとの間に下降ヒステリシス回路(Q
44,Q46)が並列接続された回路構成となっている。
【0090】このような回路構成によれば、第1pチャ
ネルMOSFETQ42のON抵抗値に比べて上昇ヒステ
リシス抵抗素子Q41の抵抗値を十分大きく設定すること
により回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく
上昇時のスレッショルドレベルVtHを設定できる集積化
に適した上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)を実現で
きるようになるといった効果を奏する。同様の主旨で、
第1nチャネルMOSFETQ43のON抵抗値に比べて
下降ヒステリシス抵抗素子Q44の抵抗値を十分大きく設
定することにより回路規模の拡大や消費電力の増大を伴
うことなく下降時のスレッショルドレベルVtLを設定で
きる集積化に適した下降ヒステリシス回路(Q44,Q4
6)を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0091】このような回路においては、図2に示すよ
うに、初段インバーター回路(Q42,Q43)に入力され
る論理値の電圧の立ち上がりに応じて活性化された上昇
ヒステリシス回路(Q41,Q45)のpチャネルMOSF
ETQ45を介して2次電池電位VDDに第1pチャネルM
OSFETQ42が接続され、初段インバーター回路(Q
42,Q43)に入力される論理値の電圧の立ち上がりに応
じて下降ヒステリシス回路(Q44,Q46)のnチャネル
MOSFETQ46が不活性化された状態で下降ヒステリ
シス抵抗素子Q44を介して第1nチャネルMOSFET
Q43がバッテリー接地電位Vssに接続される回路構成と
なっている。
【0092】これに依り、回路規模の拡大や消費電力の
増大を伴うことの少ない後段インバーター回路をヒステ
リシスインバータ回路30(Q26,Q31)の出力段に設
けることにより、初段インバーター回路(Q42,Q43)
に入力される論理信号の論理値とヒステリシスインバー
タ回路30(Q26,Q31)の出力論理信号の論理値との
整合をとって初段インバーター回路(Q42,Q43)に入
力される論理信号の論理値を保持してヒステリシスイン
バータ回路30(Q26,Q31)から出力できるようにな
るといった効果を奏する。
【0093】後段インバーター回路(Q47,Q48)は、
図2に示すように、2次電池電位VDDに接続された第2
pチャネルMOSFETQ47とバッテリー接地電位Vss
に接続された第2nチャネルMOSFETQ48とがゲー
トを共通入力としドレインを共通出力として直列に接続
された回路構成となっている。
【0094】また上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)
は、図2に示すように、2次電池電位VDDと第1pチャ
ネルMOSFETQ42との間に接続され、初段インバー
ター回路の入力電圧の上昇時の入力電圧スレッショルド
レベルVtHを設定する回路構成となっている。
【0095】ここで、上昇ヒステリシス回路(Q41,Q
45)における入力電圧上昇時のスレッショルドレベルV
tHは、第1pチャネルMOSFETQ42のスレッショル
ドレベルpVthと2次電池電位VDDとの差に基づいて設
定されることが望ましい。
【0096】これに依り、2次電池電位VDDは一定電位
であるので、第1pチャネルMOSFETQ42のスレッ
ショルドレベルpVthだけに基づいて入力電圧の上昇時
における初段インバーター回路のスレッショルドレベル
VtHを回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく
設定できる集積化に適したヒステリシスインバータ回路
30(Q26,Q31)を実現できるようになるといった効
果を奏する。
【0097】上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)は、
pチャネルMOSFETQ45と上昇ヒステリシス抵抗素
子Q41とが並列に接続された回路構成となっている。本
実施形態では、このような回路構成において、回路規模
の拡大や消費電力の増大を伴うことの少ないpチャネル
MOSFETQ45のON抵抗値に比べて上昇ヒステリシ
ス抵抗素子Q41の抵抗値を十分大きく設定することが望
ましい。
【0098】これに依り、初段インバーター回路(Q4
2,Q43)の入力電圧の上昇時に、活性化された上昇ヒ
ステリシス回路(Q41,Q45)を介して2次電池電位V
DDに第1pチャネルMOSFETQ42が接続された場合
に、この第1pチャネルMOSFETQ42のスレッショ
ルドレベルpVthだけに基づいて入力電圧の上昇時にお
ける初段インバーター回路のスレッショルドレベルVtH
を回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設定
できる集積化に適した回路を実現できるようになるとい
った効果を奏する。
【0099】また、図2に示すように、後段インバータ
ー回路(Q47,Q48)の共通入力は初段インバーター回
路(Q42,Q43)の共通出力に接続され、後段インバー
ター回路(Q47,Q48)の共通出力は上昇ヒステリシス
回路(Q41,Q45)のpチャネルMOSFETQ45のゲ
ート及び下降ヒステリシス回路(Q44,Q46)のnチャ
ネルMOSFETQ46のゲートに接続され、初段インバ
ーター回路(Q42,Q43)から出力される論理値の反転
論理値が後段インバーター回路(Q47,Q48)から出力
される回路構成となっている。
【0100】下降ヒステリシス回路(Q44,Q46)は、
バッテリー接地電位Vssと第1nチャネルMOSFET
Q43との間に接続され、初段インバーター回路の入力電
圧の下降時の入力電圧スレッショルドレベルVtLを設定
する回路構成となっている。
【0101】ここで、下降ヒステリシス回路(Q44,Q
46)における入力電圧下降時のスレッショルドレベルV
tLは、第1nチャネルMOSFETQ43のスレッショル
ドレベルnVthとバッテリー接地電位Vssとの和に基づ
いて設定されることが望ましい。
【0102】これに依り、バッテリー接地電位Vssは一
定電位であるので、第1nチャネルMOSFETQ43の
スレッショルドレベルnVthだけに基づいて入力電圧の
下降時における初段インバーター回路のスレッショルド
レベルVtLを回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うこ
となく設定できる集積化に適したヒステリシスインバー
タ回路30(Q26,Q31)を実現できるようになるとい
った効果を奏する。
【0103】また下降ヒステリシス回路(Q44,Q46)
は、nチャネルMOSFETQ46と下降ヒステリシス抵
抗素子Q44とが並列に接続された回路構成となってい
る。
【0104】本実施形態では、このような回路構成にお
いて、回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことの少
ないnチャネルMOSFETQ46のON抵抗値に比べて
下降ヒステリシス抵抗素子Q44の抵抗値を十分大きく設
定することが望ましい。
【0105】これに依り、初段インバーター回路の入力
電圧の下降時に、活性化された下降ヒステリシス回路
(Q44,Q46)を介してバッテリー接地電位Vssに第1
nチャネルMOSFETQ43が接続された場合に、この
第1nチャネルMOSFETQ43のスレッショルドレベ
ルnVthだけに基づいて入力電圧の下降時における初段
インバーター回路のスレッショルドレベルVtLを回路規
模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設定できる集
積化に適した回路を実現できるようになるといった効果
を奏する。
【0106】更に詳しく、ヒステリシスインバータ回路
30(Q26,Q31)の動作を説明する。
【0107】入力Inが論理値Lの時、出力Outも論
理値Lに遷移し、この時、pチャネルMOSFETQ45
は活性化しており、nチャネルMOSFETQ46は不活
性化している。
【0108】上昇ヒステリシス抵抗素子Q41よりpチャ
ネルMOSFETQ45の活性化抵抗を十分小さくし、下
降ヒステリシス抵抗素子Q44よりnチャネルMOSFE
TQ46の活性化抵抗を十分小さくしておけば、初段イン
バーター回路(Q42,Q43)は、pチャネルMOSFE
TQ45,Q42,nチャネルMOSFETQ43、下降ヒス
テリシス抵抗素子Q44で構成されていることになり、ス
レッショルドレベルは、pチャネルMOSFETQ42の
Vthにほぼなる。
【0109】同様に、Inが論理値Hの時は、Outが
論理値HでpチャネルMOSFETQ45は不活性化して
おり、nチャネルMOSFETQ46は活性化しているの
で、初段インバーター回路(Q42,Q43)は、上昇ヒス
テリシス抵抗素子Q41、pチャネルMOSFETQ42,
nチャネルMOSFETQ43,Q46で構成されているこ
とになり、スレッショルドレベルは、nチャネルMOS
FETQ43のVtHの値にほぼ一致する。
【0110】従って、図2に示すヒステリシスインバー
タ回路30(Q26,Q31)のスレッショルドVtH,VIL
は VtH=2次電池電位VDD−|pチャネルMOSFETの
スレッショルドレベルpVth|、 VIL=バッテリー接地電位Vss+nチャネルMOSFE
TのスレッショルドレベルnVth となり、ヒステリシス巾(VtHとVILとの差)を十分取
ることができ、発振防止に有効なヒステリシスインバー
タ回路30(Q26,Q31)を構成することができる。も
ちろん他の回路構成のヒステリシスインバータ回路30
(Q26,Q31)を使用しても同様である。
【0111】図3は、ヒステリシスインバータ回路30
(Q26,Q31)における初段インバーター回路の入力電
圧の上昇時の入力電圧スレッショルドレベルVtHを設定
する動作を説明するためのグラフである。
【0112】過電流検出回路25において、過電流が流
れて充電器接地電位V−(バッテリーパック10のマイ
ナス側端子)がVrefよりも高くなると、コンパレータ
Q21が反転する。これによって、ディレイ回路26内の
コンデンサーC2が定電流源Q24からの定電流Iで充電
され、図5のaのノードの電位が徐々に上がっていきヒ
ステリシスインバータQ26のスレッショルドレベルに達
すると、ヒステリシスインバータQ26の出力が反転し、
放電信号出力端子Doutが論理値Lとなる。
【0113】ヒステリシスインバータ回路30(Q26,
Q31)は、図3に示すように、初段インバーター回路
(Q42,Q43)の入力電圧の上昇時に、活性化(ON)
された上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)を介して2
次電池電位VDDに第1pチャネルMOSFETQ42が接
続されると同時に、不活性化(OFF)された下降ヒス
テリシス回路(Q44,Q46)と下降ヒステリシス抵抗素
子Q44とを介して第1nチャネルMOSFETQ43がバ
ッテリー接地電位Vssに接続されるような回路構成とな
っている。
【0114】更に詳しくヒステリシスインバータ回路3
0(Q26,Q31)の動作を説明する。
【0115】2次電池電位VDDはバッテリーセル12の
電圧であり、過電流が流れると、バッテリーセル12の
内部インピーダンスによって、2次電池電位VDD電圧が
図3の様に下がる。この瞬間に後述するコンデンサーC
2(図5参照)に充電電流が流れ始め、aのノードは図
3の様に上昇する。
【0116】そして、図3に示すように、ヒステリシス
インバータ回路30(Q26,Q31)のスレッショルドV
tHに達すると、放電信号出力端子Doutが論理値Lに遷
移し、図1の放電用トランジスタQ1を不活性化させる
為、放電電流(図1において、バッテリーセル12のプ
ラス側電極に流れ出る方向の電流)が流れなくなり、2
次電池電位VDD電圧は急激に上昇する。
【0117】この時に、図3に示すように、ヒステリシ
スインバータ回路30(Q26,Q31)の代わりにスレッ
ショルドが1レベルのインバータを使用すると、図3の
様に2次電池電位VDDが急激に上昇した時、スレッショ
ルドレベルVtHも上昇するので、ノードaの電圧は再び
スレッショルドVtHより下がってしまい放電信号出力端
子Doutが再び論理値Hになり、放電電流が流れ、2次
電池電位VDDが下がる。これを繰り返すことによって発
振してしまう。
【0118】ヒステリシスインバータ回路30(Q26,
Q31)を使用することによって、放電信号出力端子Dou
tが論理値Lに遷移して、2次電池電位VDDが上昇する
時に、スレッショルドレベルがVtHからVILに移行する
ので、aの電圧は確実にスレッショルドレベルVILより
も高くなり、放電信号出力端子Doutが論理値Lで安定
する。短絡検出回路24が動作する場合も同様である。
【0119】このような回路構成によれば、初段インバ
ーター回路(Q42,Q43)の入力電圧の上昇時に、活性
化された上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)を介して
2次電池電位VDDに第1pチャネルMOSFETQ42が
接続されることにより、この第1pチャネルMOSFE
TQ42のスレッショルドレベルpVthだけに基づいて入
力電圧の上昇時における初段インバーター回路(Q42,
Q43)のスレッショルドレベルVtHを回路規模の拡大や
消費電力の増大を伴うことなく設定できる集積化に適し
た回路を実現できるようになるといった効果を奏する。
【0120】図4は、ヒステリシスインバータ回路30
(Q26,Q31)における初段インバーター回路の短絡検
出時の入力電圧スレッショルドレベルVtLを設定する動
作を説明するためのグラフである。
【0121】初段インバーター回路(Q42,Q43)の短
絡検出時に、図4に示すように、不活性化された上昇ヒ
ステリシス回路(Q41,Q45)と上昇ヒステリシス抵抗
素子Q41とを介して2次電池電位VDDに第1pチャネル
MOSFETQ42が接続されると同時に、活性化された
下降ヒステリシス回路(Q44,Q46)を介して第1nチ
ャネルMOSFETQ43がバッテリー接地電位Vssに接
続されるような回路構成となっている。
【0122】更に詳しくヒステリシスインバータ回路3
0(Q26,Q31)の動作を説明する。
【0123】充電器接地電位V−レベルが図5の短絡検
出回路24のヒステリシスインバータQ36のスレッショ
ルドレベルを越えると、瞬間的に放電信号出力端子Dou
tを論理値Lにして、電流が流れないようにする。
【0124】この時の電圧波形が図4である。負荷を短
絡すると、充電器接地電位V−のレベルが図4のように
上昇すると同時に、2次電池電位VDDが急激に下がる。
【0125】充電器接地電位V−がヒステリシスインバ
ータQ36のスレッショルドVtHに達した時点で放電信号
出力端子Doutが論理値Lに遷移し、2次電池電位VDD
電圧が上昇するが、ヒステリシスインバータQ36のスレ
ッショルドレベルがVtLに移行するので、同ように発振
は起こらない。
【0126】このような回路構成によれば、初段インバ
ーター回路(Q42,Q43)の短絡検出時に、活性化され
た下降ヒステリシス回路(Q44,Q46)を介して第1n
チャネルMOSFETQ43がバッテリー接地電位Vssに
接続されることにより、この第1nチャネルMOSFE
TQ43のスレッショルドレベルnVthだけに基づいて入
力電圧の下降時における初段インバーター回路のスレッ
ショルドレベルVtLを回路規模の拡大や消費電力の増大
を伴うことなく設定できる集積化に適した回路を実現で
きるようになるといった効果を奏する。
【0127】以上説明したように、ヒステリシスインバ
ータ回路30(Q26,Q31)によれば、ラッチ機能付コ
ンパレータに比べて簡便な回路構成を有し、回路規模が
コンパクトで、チップ面積が小さく、消費電力が少な
く、リチウムイオンバッテリー12の消耗を軽減できる
上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)と下降ヒステリシ
ス回路(Q44,Q46)を用いてヒステリシスインバータ
回路30(Q26,Q31)を実現できるようになるといっ
た効果を奏する。
【0128】続いて、図1に基づき、充放電保護IC2
0の構成回路の実施形態を説明する。
【0129】過充電検出回路22は、リチウムイオンバ
ッテリー12を充電する充電器14の充電電位VDD(バ
ッテリーパック10のプラス側端子)に接続され、リチ
ウムイオンバッテリー12の充電状態を監視すると同時
に、過充電状態を検知した際に過充電検出信号22a
(充電可能時論理値H)を生成する機能を有し、過充電
検出回路22は、リチウムイオンバッテリー12の充電
可能状態に応じて活性化された際に充電器接地電位V−
をバッテリー接地電位Vss論理信号に接続するプルダウ
ントランジスタ(図示せず)を有している。
【0130】このような過充電検出回路22を用いるこ
とにより、リチウムイオンバッテリー12の充電可能状
態と過充電状態とを区別して検知できるようになる。
【0131】レベルシフト回路23は、図1に示すよう
に、リチウムイオンバッテリー12を充電する充電器1
4の充電電位に接続され、バッテリー接地電位Vssを充
電器接地電位V−にシフトして充電制御信号23a(論
理信号)を生成する機能を有している。
【0132】このように、レベルシフト回路23は充電
器14の充電電位に接続されているので、充電器14が
充電電位に接続された際に充電器14から電力の供給を
受けて動作可能となり充電制御信号23aを生成できる
ようになる。すなわち、リチウムイオンバッテリー12
に充放電保護IC20を動作させるだけの電力を供給す
る能力が無くなってしまった場合であっても充電器14
が充電電位に接続されればレベルシフト回路23が動作
可能状態となって充電制御信号23aを生成できるよう
になり、リチウムイオンバッテリー12の電池電圧が動
作可能電圧を下回ってしまった場合であっても充電器1
4の接続によって確実な充電制御を実行する機能を実現
できるようになる。その結果、充電制御信号23aを用
いて充電用トランジスタQ2を制御してリチウムイオン
バッテリー12の充電制御ができるようになり、充放電
保護IC20を動作させるだけの電力の供給する能力を
リチウムイオンバッテリー12において復帰させること
ができるようになるといった効果を奏する。更に、ヒス
テリシスインバータ回路Q26を設けることで、ラッチ機
能付コンパレータに比べて簡便な回路構成で、かつコン
パクトな回路規模、小さいチップ面積、リチウムイオン
バッテリー12の消耗を軽減した少ない消費電力でこの
ような充電制御機能を有するレベルシフト回路23を実
現できるようになる。
【0133】またレベルシフト回路23は、図9に示す
ように、ソースとゲートとが飽和結線されて定電流源と
して動作するデプレション型のnチャネルトランジスタ
Q4のドレインとエンハンスメント型のpチャネルトラ
ンジスタQ3のドレインとが直列に接続され、デプレシ
ョン型のnチャネルトランジスタQ4のドレインが充電
器接地電位V−に接続され、エンハンスメント型のpチ
ャネルトランジスタQ3のソースが2次電池電位VDDで
ある2次電池電位VDDに接続された回路構成となってい
る。
【0134】このような回路構成によれば、コンパクト
な回路規模、小さいチップ面積、リチウムイオンバッテ
リー12の消耗を軽減した少ない消費電力に好適なエン
ハンスメント型のpチャネルトランジスタQ3のソース
が充電器14の充電電位である2次電池電位VDDに接続
されているので論理値Lの論理信号をゲートに入力する
だけで活性化できる。一方、コンパクトな回路規模、小
さいチップ面積、リチウムイオンバッテリー12の消耗
を軽減した少ない消費電力に好適なデプレション型のn
チャネルトランジスタQ4は飽和結線されて常時活性化
状態にあるのでレベルシフト回路23は動作可能状態と
なることができる結果、充電器14が充電電位に接続さ
れた際であっても充電器14から電力の供給を受けて動
作可能となり充電制御信号23aを生成できるようにな
る。すなわち、リチウムイオンバッテリー12に充放電
保護IC20を動作させるだけの電力を供給する能力が
無くなってしまった場合であっても充電器14が充電電
位に接続されればレベルシフト回路23が動作可能状態
となって充電制御信号23aを生成できるようになり、
リチウムイオンバッテリー12の電池電圧が動作可能電
圧を下回ってしまった場合であっても充電器14の接続
によって確実な充電制御を実行する機能を実現できるよ
うになる。その結果、充電制御信号23aを用いて充電
用トランジスタQ2を制御してリチウムイオンバッテリ
ー12の充電制御ができるようになり、充放電保護IC
20を動作させるだけの電力の供給する能力をリチウム
イオンバッテリー12において復帰させることができる
ようになるといった効果を奏する。
【0135】過放電検出回路27は、リチウムイオンバ
ッテリー12のプラス端子の電位である2次電池電位V
DDとバッテリー接地電位Vss間に接続され、リチウムイ
オンバッテリー12の放電状態を監視すると同時に、過
放電状態を検知した際に過放電検出信号27a(論理信
号)を生成する回路構成となっている。
【0136】このような回路構成によれば、過放電検出
回路27を設けることにより、リチウムイオンバッテリ
ー12の放電状態を監視して過放電状態を検知した際に
過放電検出信号27aを生成できるようになる。
【0137】また過放電検出回路27は、リチウムイオ
ンバッテリー12の過放電状態に応じて活性化された際
に充電器接地電位V−を2次電池電位VDDに接続するプ
ルアップトランジスタ(図示せず)を有している。
【0138】これに依り、リチウムイオンバッテリー1
2が過放電検出電圧以下になった際に放電用トランジス
タQ1が不活性化され、携帯電話14が接続されている
場合はその携帯電話14で、また携帯電話14が接続さ
れていなくても、プルアップトランジスタによって2次
電池電位VDDまで充電器接地電位V−を上昇させること
ができるようになる。その結果、短絡検出回路24のヒ
ステリシスインバータが反転され短絡検出状態となって
短絡検出信号24a(論理信号)が生成され、同時に短
絡検出信号24aを用いて充放電保護IC20の全回路
を停止させて消費電流を0に低減させるスタンバイ機能
を過放電検出回路27に付加できるようになる。これに
より、回路規模やチップ面積のコンパクト化、リチウム
イオンバッテリー12の消耗の軽減化を更に進めること
ができるようになる。
【0139】更に過放電検出回路27は、リチウムイオ
ンバッテリー12の放電状態を監視すると同時に、過放
電状態を検知した際に過放電検出信号27a(過放電検
出時論理値L)を生成する機能を有している。
【0140】このような過放電検出回路27を設けるこ
とにより、リチウムイオンバッテリー12の放電状態を
監視して過放電状態を検知した際に過放電検出信号27
aを生成できるようになる。
【0141】図5は、図1の充放電保護回路20におい
て、インバータ回路を有する短絡検出回路24、過電流
検出回路25、及びインバータ回路を有するディレイ回
路26の回路構成の第1実施形態を説明するための回路
図である。
【0142】短絡検出回路24は、図5に示すように、
充電器接地電位V−に接続されたヒステリシスインバー
タ回路Q31を備え、ヒステリシスインバータ回路Q31が
充電器接地電位V−の電位を監視すると同時に、短絡状
態を検知した際に短絡検出信号24aを生成する機能を
有している。なお、論理の整合性を図るためにヒステリ
シスインバータ回路Q31からの出力値を論理素子NOT
Q32で反転させて論理素子NOTQ33及び論理素子NO
RQ28に出力する回路構成を用いることが望ましい。
【0143】論理素子NOTQ33からの出力値の反転信
号(論理信号)は、過放電検出信号27a(過放電検出
時に論理値Lとなる論理信号)と共に論理素子NORQ
34に入力されてNOR演算後に短絡検出信号24aとし
て出力される。短絡検出信号24aの論理値がHとなっ
たときに充放電保護回路20を構成する全回路が停止状
態になる。
【0144】このように、ヒステリシスインバータ回路
Q31を有する短絡検出回路24を設けることにより、充
電器接地電位V−の電位をを前述のヒステリシスインバ
ータ回路Q31に入力できるようになり、その結果、上昇
時の入力電圧スレッショルドレベルVtHと下降時の入力
電圧スレッショルドレベルVtLとで特定できるヒステリ
シス特性を有する短絡検出信号24aを生成できるよう
になる。このようなヒステリシス特性を短絡検出信号2
4aに付与することにより、短絡検出状態における過電
流検出時の発振防止機能を実現できるようになり、短絡
検出信号24aを用いて放電電流の制御を行う放電用ト
ランジスタQ1の短絡検出状態における過電流検出時の
発振防止機能を実現できるようになる。更に、ヒステリ
シスインバータ回路Q31を設けることで、ラッチ機能付
コンパレータに比べて簡便な回路構成で、かつコンパク
トな回路規模、小さいチップ面積、リチウムイオンバッ
テリー12の消耗を軽減した少ない消費電力でこのよう
な発振防止機能を有する短絡検出回路24を実現できる
ようになる。
【0145】また短絡検出回路24は、リチウムイオン
バッテリー12の過放電状態に応じてプルアップトラン
ジスタが活性化された際の充電器接地電位V−に応じて
全回路の停止させるスタンバイ動作を指示する短絡検出
信号24aをヒステリシスインバータ回路Q31が生成す
る回路構成となっている。
【0146】具体的には、バッテリーセル12が過放電
検出電圧以下になると、放電用トランジスタQ1が不活
性化し、充電器接地電位V−レベルは、負荷が接続され
ている場合は、その負荷で、負荷が接続されていなくて
も、プルアップトランジスタによって2次電池電位VDD
レベルまで上昇する。これによって、短絡検出回路24
のヒステリシスインバータQ31が反転し、短絡検出状態
となるが、同時に全回路を停止させて、消費電流を0に
する論理信号であるノードgが論理値Hとなる。すなわ
ち、短絡検出回路24は、全回路を停止させるスタンバ
イ回路も兼ねている。
【0147】このような回路構成によれば、上昇時の入
力電圧スレッショルドレベルVtHと下降時の入力電圧ス
レッショルドレベルVtLとで特定できるヒステリシス特
性を有するヒステリシスインバータ回路Q31を用いてス
タンバイ動作を指示する短絡検出信号24aを生成する
ことにより、短絡検出状態における過電流検出時の発振
防止機能を実現できるようになり、短絡検出信号24a
を用いて放電電流の制御を行う放電用トランジスタQ1
の短絡検出状態における過電流検出時の発振防止機能を
実現できるようになる。更に、ヒステリシスインバータ
回路Q31を設けることで、ラッチ機能付コンパレータに
比べて簡便な回路構成で、かつコンパクトな回路規模、
小さいチップ面積、リチウムイオンバッテリー12の消
耗を軽減した少ない消費電力でこのような発振防止機能
を有する短絡検出回路24を実現できるようになる。
【0148】また短絡検出回路24は、充電器接地電位
V−と2次電池電位VDDとの間に充電器14が接続され
て充電器接地電位V−がヒステリシスインバータ回路Q
31のスレッショルドレベルVtLを下回った際にスタンバ
イ動作から全回路の動作開始に復帰させる短絡検出信号
24aをヒステリシスインバータ回路Q31が生成する回
路構成となっている。
【0149】これに依り、リチウムイオンバッテリー1
2が過放電を検出したあとで、全ての回路を停止させ、
消費電流を0にしても、充電器14を接続することによ
って、全ての回路を再び動作状態にさせる充放電保護I
C20を実現できる。
【0150】具体的には、充電器14が接続され、充電
器接地電位V−レベルが、短絡検出回路24のヒステリ
シスインバータQ31のVtLを下回ると、ノードgが論理
値Lに遷移し、全回路が動作し、スタンバイ状態から動
作状態となる。ヒステリシスインバータQ31の内部は、
図2であるから、電流を消費する経路はない。従って、
スタンバイ時に消費電流が0でも充電器14を接続され
たことを検出して、動作状態にさせる回路を簡単に構成
することができる。
【0151】すなわち、上昇時の入力電圧スレッショル
ドレベルVtHと下降時の入力電圧スレッショルドレベル
VtLとで特定できるヒステリシス特性を有するヒステリ
シスインバータ回路Q31を用いて全回路の動作開始に復
帰させる短絡検出信号24aを生成することにより、短
絡検出状態における過電流検出時の発振防止機能を実現
できるようになり、短絡検出信号24aを用いて放電電
流の制御を行う放電用トランジスタQ1の短絡検出状態
における過電流検出時の発振防止機能を実現できるよう
になる。更に、ヒステリシスインバータ回路Q31を設け
ることで、ラッチ機能付コンパレータに比べて簡便な回
路構成で、かつコンパクトな回路規模、小さいチップ面
積、リチウムイオンバッテリー12の消耗を軽減した少
ない消費電力でこのような発振防止機能を有する短絡検
出回路24を実現できるようになる。
【0152】過電流検出回路25は、図5に示すよう
に、充電器接地電位V−に接続され、基準電圧Vrefを
比較器順電位として充電器接地電位V−の電位を監視す
ると同時に、過電流状態を検知した際に過電流検出信号
25a(論理信号)を生成する機能を有している。
【0153】過電流検出回路25においては、過電流が
流れて充電器接地電位V−が基準電圧Vrefよりも高く
なると、コンパレータQ21が反転する。
【0154】これによって、ディレイ回路26内のコン
デンサーC2が定電流源Q24からの定電流Iで充電さ
れ、aのノードの電位が徐々に上がっていきインバータ
回路Q26Aのスレッショルドレベルに達すると、インバ
ータ回路Q26Aの出力が反転し、放電信号出力端子Dou
tが論理値Lとなる。
【0155】ディレイ回路26は、インバータ回路Q26
A(すなわち、論理素子NOT)を有し、過電流検出信
号25aと過放電検出信号27a(過放電検出時に論理
値Lとなる論理信号)とに応じて、リチウムイオンバッ
テリー12において過放電状態を検出するタイミングに
関するディレイ時間を設定するためのディレイ信号26
a(論理信号)をインバータ回路Q26Aを介して生成
し、また過充電検出信号22a(論理信号)を検出した
状態で更に過充電検出電位(4.25VDC)以上の2
次電池電位VDDを検出した際、過放電状態に応じた放電
制御のキャンセル及び過電流状態に応じた放電制御のキ
ャンセルを指示すると同時に、携帯電話14に接続され
ている放電用トランジスタQ1を活性化し充電用トラン
ジスタQ2のドレイン−ソース間に並列に存在する寄生
ダイオードと活性化状態の放電用トランジスタQ1とを
介して携帯電話14に負荷電流を供給する放電制御を指
示するためのディレイ信号26aをインバータ回路Q26
Aを介して生成する機能を有している。
【0156】すなわち、ディレイ回路26は、過充電検
出信号22aを検出した状態で更に過充電検出電位
(4.25VDC)以上の2次電池電位VDDを検出した
際に過放電検出信号27a及び過電流検出信号25aに
関する放電制御の指示に優先して携帯電話14に接続さ
れている放電用トランジスタQ1を活性化して携帯電話
14に負荷電流を供給する放電制御の指示を実行するこ
とになる。
【0157】このようなディレイ回路26を設けること
に依り、過放電検出信号27aに関する放電制御及び過
電流検出信号25aに関する放電制御よりも過充電検出
信号22aを検出した状態で更に過充電検出電位(4.
25VDC)以上の2次電池電位VDDを検出した際の放
電用トランジスタQ1の活性化に関する放電制御を優先
することができるようになり、その結果、過充電検出電
位(4.25VDC)以上であっても携帯電話14接続
時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電用トラ
ンジスタQ1を活性化して寄生ダイオードと放電用トラ
ンジスタQ1とを介して負荷電流を携帯電話14に供給
する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器14とし
てパルス充電器14を用い携帯電話14接続時の負荷電
流に対する過電流が検出された際の2次電池電位VDDが
過充電検出電位(4.25VDC)以上に保持された場
合であっても過電流状態と誤判定されて放電トランジス
タが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流を携
帯電話14に供給する放電制御機能を小さな回路規模で
実現できるようになるといった効果を奏する。
【0158】ここでディレイ回路26におけるゲート回
路Q22,Q23,Q25,Q27は、過充電検出信号22aを
受信した状態で更に過充電検出電位(4.25VDC)
以上の2次電池電位VDDを検出した際に、過放電検出信
号27a及び過電流検出信号25aを遮断する制御をイ
ンバータ回路Q26Aに対して実行すると同時に、携帯電
話14に接続されている放電用トランジスタQ1の活性
化を指示するディレイ信号26aを生成するする制御を
インバータ回路Q26Aに対して実行する回路構成となっ
ている。
【0159】すなわち、ディレイ回路26は、過充電検
出信号22aを受信した状態で更に過充電検出電位
(4.25VDC)以上の2次電池電位VDDを検出した
際の過充電検出信号22aに応じて、過放電検出信号2
7a及び過電流検出信号25aを遮断して過放電検出信
号27aに関するディレイ信号26aまたは過充電検出
信号22aに関するディレイ信号26aの生成を禁止す
る制御をゲート回路Q22,Q23,Q25,Q27に対して実
行すると同時に、携帯電話14に接続されている放電用
トランジスタQ1の活性化のためのディレイ信号26a
の生成を指示する制御をゲート回路Q22,Q23,Q25,
Q27に対して実行することになる。
【0160】ディレイ回路26は、一例としては、過電
流検出信号25aと過放電検出信号27a(過放電検出
時に論理値Lとなる論理信号)とが入力される論理素子
NANDQ22、論理素子NANDQ22の論理値を反転す
るための論理素子NOTQ23、定電流源Q24に接続され
定電流Iに応じて論理素子NOTQ23の出力論理値の反
転を行う論理素子NOTQ25、論理素子NOTQ25の論
理値を反転してディレイ信号26aとして出力するため
の論理素子NOTQ27、タイミングコンデンサーC2、
遮断用MOSFETQ36を中心にして構成可能である。
【0161】このような回路構成のゲート回路Q22,Q
23,Q25,Q27を設けることに依り、放電制御または放
電制御に必要なディレイ信号26aを生成して放電用ト
ランジスタQ1に供給できるようになる。またディレイ
回路26を設けることに依り、過充電検出信号22aを
受信した状態で更に過充電検出電位(4.25VDC)
以上の2次電池電位VDDを検出した際に、過放電検出信
号27a及び過電流検出信号25aを遮断して過放電検
出信号27aに関する放電制御及び過電流検出信号25
aに関する放電制御に要するディレイ信号26aの生成
を禁止する制御を実行し、かつ過充電検出信号22aを
検出した状態で更に過充電検出電位(4.25VDC)
以上の2次電池電位VDDを検出した際の放電用トランジ
スタQ1の活性化に関する放電制御に要するディレイ信
号26aの生成を許可することができるようになり、そ
の結果、過充電検出電位(4.25VDC)以上であっ
ても携帯電話14接続時の負荷電流が過充電として誤判
定されずに放電用トランジスタQ1を活性化して寄生ダ
イオードと放電用トランジスタQ1とを介して負荷電流
を携帯電話14に供給する放電制御機能を実現でき、同
様に、充電器14としてパルス充電器14を用い携帯電
話14接続時の負荷電流に対する過電流が検出された際
の2次電池電位VDDが過充電検出電位(4.25VD
C)以上に保持された場合であっても過電流状態と誤判
定されて放電トランジスタが不活性化されてしまうこと
を回避して負荷電流を携帯電話14に供給する放電制御
機能を小さな回路規模で実現できるようになるといった
効果を奏する。
【0162】タイミングコンデンサーC2は、過放電検
出信号27aに応じた放電制御を実行するタイミングに
関するディレイ時間、また過電流検出信号25aに応じ
た放電制御を実行するタイミングに関するディレイ時間
を設定するためにインバータ回路Q26Aの入力に接続さ
れた回路構成となっている。
【0163】遮断用MOSFETQ36(具体的には、n
チャネルMOSFET)は、論理素子NOTQ25の出力
にドレインが接続されソースが接地電位に接続されゲー
トに過充電検出回路22の出力段が接続され、更にイン
バータ回路Q26Aの入力に対してタイミングコンデンサ
ーC2に並列に接続され、過充電検出信号22a(論理
信号)を受信した状態で更に過充電検出電位(4.25
VDC)以上の2次電池電位VDDを検出した際の過充電
検出信号22aのゲートへの入力に応じて、過放電検出
信号27a(論理信号)または過電流検出信号25a
(論理信号)によってタイミングコンデンサーC2に蓄
積される電荷を短絡する回路構成となっている。
【0164】このような回路構成の遮断用MOSFET
Q36は、過充電検出信号22aを受信した状態で更に過
充電検出電位(4.25VDC)以上の2次電池電位V
DDを検出した際の過充電検出信号22aのゲートへの入
力に応じて、過放電検出信号27a及び過電流検出信号
25aのゲート回路Q22,Q23,Q25,Q27への入力を
遮断してディレイ信号26aの生成を禁止する論理信号
をインバータ回路Q26Aに出力すると同時に、放電用ト
ランジスタQ1の活性化のためのディレイ信号26aの
生成を指示する論理信号をインバータ回路Q26Aに出力
する回路構成となっている。
【0165】このような遮断用MOSFETQ36を設け
ることに依り、過充電検出信号22aを受信した状態で
更に過充電検出電位(4.25VDC)以上の2次電池
電位VDDを検出した際の過充電検出信号22aのゲート
への入力に応じて遮断用MOSFETQ36を活性化し過
放電検出信号27a及び過電流検出信号25aのインバ
ータ回路Q26Aへの入力を遮断して過放電検出信号27
aに関する放電制御及び過電流検出信号25aに関する
放電制御に要するディレイ信号26aの生成を禁止する
論理制御を実行し、かつ過充電検出信号22aを検出し
た状態で更に過充電検出電位(4.25VDC)以上の
2次電池電位VDDを検出した際の放電用トランジスタQ
1の活性化に関する放電制御に要するディレイ信号26
aの生成をインバータ回路Q26Aに対して優先的に許可
するディレイ信号26aを生成する論理制御を実行でき
るようになる。その結果、過充電検出電位(4.25V
DC)以上であっても携帯電話14接続時の負荷電流が
過電流として誤判定されずに放電用トランジスタQ1を
活性化して寄生ダイオードと放電用トランジスタQ1と
を介して負荷電流を携帯電話14に供給する放電制御機
能を実現でき、同様に、充電器14としてパルス充電器
14を用い携帯電話14接続時の負荷電流に対する過電
流が検出された際の2次電池電位VDDが過充電検出電位
(4.25VDC)以上に保持された場合であっても過
電流状態と誤判定されて放電トランジスタが不活性化さ
れてしまうことを回避して負荷電流を携帯電話14に供
給する放電制御機能を論理制御できるインバータ回路Q
26Aや遮断用MOSFETQ36を用いることで小さな回
路規模でかつ集積化に適した回路形態で実現できるよう
になるといった効果を奏する。
【0166】更にインバータ回路Q26Aは、タイミング
コンデンサーC2の電位が上昇ヒステリシス回路(Q4
1,Q45)における入力電圧上昇時のスレッショルドレ
ベルVtH以上である場合に放電用トランジスタQ1を不
活性化するディレイ信号26aを生成し、タイミングコ
ンデンサーC2の電位が上昇ヒステリシス回路(Q41,
Q45)における入力電圧上昇時のスレッショルドレベル
VtH未満である場合に放電用トランジスタQ1を活性化
するディレイ信号26aを生成する回路構成となってい
る。
【0167】このような回路構成によれば、過放電検出
信号27a及び過電流検出信号25aを用いたタイミン
グコンデンサーC2への電荷蓄積に応じたコンデンサー
電位と上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)における入
力電圧上昇時のスレッショルドレベルVtHとを比較して
入力電圧上昇時のスレッショルドレベルVtH以上のコン
デンサー電位となった際に放電用トランジスタQ1を不
活性化するディレイ信号26aを生成できるようにな
り、上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)における入力
電圧上昇時のスレッショルドレベルVtH未満である場合
に放電用トランジスタQ1を活性化するディレイ信号2
6aを生成できるようになる。その結果、上昇時の入力
電圧スレッショルドレベルVtHと下降時の入力電圧スレ
ッショルドレベルVtLとで特定できるヒステリシス特性
を有するディレイ信号26aを生成できるようになる。
このようなヒステリシス特性をディレイ信号26aに付
与することにより、過電流検出時の発振防止機能を実現
できるようになり、ディレイ信号26aを用いて放電電
流の制御を行う放電用トランジスタQ1の過電流検出時
の発振防止機能を実現できるようになる。更に、インバ
ータ回路Q26Aを設けることで、ラッチ機能付コンパレ
ータに比べて簡便な回路構成で、かつコンパクトな回路
規模、小さいチップ面積、リチウムイオンバッテリー1
2の消耗を軽減した少ない消費電力でこのような発振防
止機能を有する過電流検出回路25を実現できるように
なる。
【0168】図6は、図1の充放電保護回路20におい
て、ヒステリシスインバータ回路Q31を有する短絡検出
回路24、過電流検出回路25、及びヒステリシスイン
バータ回路Q26を有するディレイ回路26の回路構成の
第2実施形態を説明するための回路図である。図7は、
図6の充放電保護回路20を用いたバッテリーパック1
0の充電器14接続時と携帯電話14接続時とにおける
過電流を検出しないようにする動作を説明するためのグ
ラフであって、図7(a)は2次電池電位VDDの電位変
化であり、図7(b)は充電器14接地電位V−の電位
変化であり、図7(c)は充電信号出力端子Coutの電
位変化であり、図7(d)はノードa(ヒステリシスイ
ンバータ回路Q26の入力端子)の電位変化であり、図7
(e)は放電信号26b出力端子Doutの電位変化を説
明するためのグラフである。なお、ディレイ回路26の
第1実施形態において既に記述したものと同一の部分
(具体的には、短絡検出回路24、過電流検出回路2
5)については、同一符号を付し、重複した説明は省略
する。
【0169】第2実施形態のディレイ回路26は、第1
実施形態のディレイ回路26のインバータ回路Q26Aに
代えてヒステリシスインバータ回路Q26を用いている点
に特徴を有している。
【0170】ディレイ回路26は、過放電検出信号27
aに応じてリチウムイオンバッテリー12において過放
電状態を検出して放電制御を実行するためのディレイ信
号26aをヒステリシスインバータ回路Q26を介して生
成し、また過電流検出信号25aに応じてリチウムイオ
ンバッテリー12において過電流状態を検出して放電制
御を実行するためのディレイ信号26aをヒステリシス
インバータ回路Q26を介して生成し、また過充電検出信
号22aを検出した状態で更に過充電検出電位(4.2
5VDC)以上の2次電池電位VDDを検出した際に、携
帯電話14に接続されている放電用トランジスタQ1を
活性化すると同時に、充電用トランジスタQ2のドレイ
ン−ソース間に並列に存在する寄生ダイオードと活性化
状態の放電用トランジスタQ1とを介して携帯電話14
に負荷電流を供給する放電制御を実行する回路構成とな
っている。
【0171】ヒステリシスインバータ回路Q26は、前述
のインバータ回路Q26Aの場合と同様に、過放電検出信
号27aに関するディレイ信号26aまたは過充電検出
信号22aに関するディレイ信号26aを生成する回路
構成となっている。
【0172】この場合ディレイ回路26は、過充電検出
信号22aを受信した状態で更に過充電検出電位(4.
25VDC)以上の2次電池電位VDDを検出した際の過
充電検出信号22aに応じて、過放電検出信号27a及
び過電流検出信号25aを遮断して過放電検出信号27
aに関するディレイ信号26aまたは過充電検出信号2
2aに関するディレイ信号26aの生成を禁止する制御
をヒステリシスインバータ回路Q26に対して実行すると
同時に、携帯電話14に接続されている放電用トランジ
スタQ1の活性化のためのディレイ信号26aの生成を
指示する制御をヒステリシスインバータ回路Q26に対し
て実行する機能を有している。
【0173】ディレイ回路26におけるタイミングコン
デンサーC2は、前述のインバータ回路Q26Aの場合と
同様に、過放電検出信号27aに応じた放電制御を実行
するタイミングに関するディレイ時間、また過電流検出
信号25aに応じた放電制御を実行するタイミングに関
するディレイ時間を設定するためにヒステリシスインバ
ータ回路Q26の入力に接続された回路構成となってい
る。
【0174】ディレイ回路26における遮断用MOSF
ETQ36は、前述のインバータ回路Q26Aの場合と同様
に、ヒステリシスインバータ回路Q26の入力に対してタ
イミングコンデンサーC2に並列に接続され、過充電を
検出すると論理値Hが出力される過充電検出信号22a
を受信した状態で更に過充電検出電位(4.25VD
C)以上の2次電池電位VDDを検出した際の過充電検出
信号22aのゲートへの入力に応じて、図7(d)に示
すように、過放電検出信号27aまたは過電流検出信号
25aによってタイミングコンデンサーC2に蓄積され
る電荷を短絡する回路構成となっている。
【0175】すなわち、過充電が検出されている状態
(論理値Hの過充電検出信号22a)ではnチャネルM
OSFET(遮断用MOSFET)Q36は活性化してお
り、ノードaは常に論理値L(接地電位)になってい
る。
【0176】このとき、ノードaの電位(図7(d)参
照)がヒステリシスインバータQ26のスレッショルドレ
ベルVtH以上にならないと、放電信号出力端子Doutの
電位(図7(e)参照)が論理値Lにならないので、過
充電検出状態では放電信号出力端子Doutの電位は常に
論理値H(VDD)になっている。
【0177】このような回路構成によれば、遮断用MO
SFETQ36を設けることに依り、過充電検出信号22
aを受信した状態で更に過充電検出電位(4.25VD
C)以上の2次電池電位VDDを検出した際の過充電検出
信号22aのゲートへの入力に応じて遮断用MOSFE
TQ36を活性化し過放電検出信号27a及び過電流検出
信号25aのタイミングコンデンサーC2への電荷蓄積
を遮断して過放電検出信号27aに関する放電制御及び
過電流検出信号25aに関する放電制御に要するディレ
イ信号26aの生成を禁止する論理制御を実行し、かつ
過充電検出信号22aを検出した状態で更に過充電検出
電位(4.25VDC)以上の2次電池電位VDDを検出
した際の放電用トランジスタQ1の活性化に関する放電
制御に要するディレイ信号26aの生成をヒステリシス
インバータ回路Q26に対して優先的に許可するディレイ
信号26aを生成する論理制御を実行できるようにな
る。その結果、過充電検出電位(4.25VDC)以上
であっても携帯電話14接続時の負荷電流が過電流とし
て誤判定されずに放電用トランジスタQ1を活性化して
寄生ダイオードと放電用トランジスタQ1とを介して負
荷電流を携帯電話14に供給する放電制御機能を実現で
き、同様に、充電器14としてパルス充電器14を用い
携帯電話14接続時の負荷電流に対する過電流が検出さ
れた際の2次電池電位VDDが過充電検出電位(4.25
VDC)以上に保持された場合であってもタイミングコ
ンデンサーC2の電位に基づいて過電流状態と誤判定さ
れて放電トランジスタが不活性化されてしまうことを回
避して負荷電流を携帯電話14に供給する放電制御機能
を論理制御できるヒステリシスインバータ回路Q26や遮
断用MOSFETQ36を用いることで小さな回路規模で
かつ集積化に適した回路形態で実現できるようになると
いった効果を奏する。
【0178】更にヒステリシスインバータ回路Q26は、
タイミングコンデンサーC2の電位が上昇ヒステリシス
回路(Q41,Q45)における入力電圧上昇時のスレッシ
ョルドレベルVtH以上である場合に放電用トランジスタ
Q1を不活性化するディレイ信号26aを生成し、タイ
ミングコンデンサーC2の電位が上昇ヒステリシス回路
(Q41,Q45)における入力電圧上昇時のスレッショル
ドレベルVtH未満である場合に放電用トランジスタQ1
を活性化するディレイ信号26aを生成する回路構成と
なっている。
【0179】ヒステリシスインバータQ26の入力のノー
ドaの電位(図7(d)参照)のスレッショルドレベル
VtH以上にならないと、放電信号出力端子Doutにおけ
るディレイ信号26aの電位(図7(e)参照)が論理
値Lにならないので、過充電検出状態では放電信号出力
端子Doutにおけるディレイ信号26aの電位は常に論
理値H(VDD)になっている。
【0180】すなわち、過充電検出回路22による過充
電検出後、2次電池電位VDD(図7(a)参照)が過充
電電位Vdet1(図7(a)参照)以上の時に携帯電話1
4を接続してヒステリシスインバータQ26のヒステリシ
スを解除した際に充電信号出力端子Cout(図7(c)
参照)における充電制御信号23aが論理値Lの状態で
あっても、放電信号出力端子Doutにおけるディレイ信
号26aは論理値Lにはならずに論理値Hとなる。その
結果、充電用トランジスタQ2の寄生ダイオードを介し
て負荷電流を流し続けることができる。
【0181】このような回路構成によれば、過放電検出
信号27a及び過電流検出信号25aを用いたタイミン
グコンデンサーC2への電荷蓄積に応じたコンデンサー
電位と上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)における入
力電圧上昇時のスレッショルドレベルVtHとを比較して
入力電圧上昇時のスレッショルドレベルVtH以上のコン
デンサー電位となった際に放電用トランジスタQ1を不
活性化するディレイ信号26aを生成できるようにな
り、上昇ヒステリシス回路(Q41,Q45)における入力
電圧上昇時のスレッショルドレベルVtH未満である場合
に放電用トランジスタQ1を活性化するディレイ信号2
6aを生成できるようになる。その結果、上昇時の入力
電圧スレッショルドレベルVtHと下降時の入力電圧スレ
ッショルドレベルVtLとで特定できるヒステリシス特性
を有するディレイ信号26aを生成できるようになる。
このようなヒステリシス特性をディレイ信号26aに付
与することにより、過電流検出時の発振防止機能を実現
できるようになり、ディレイ信号26aを用いて放電電
流の制御を行う放電用トランジスタQ1の過電流検出時
の発振防止機能を実現できるようになる。更に、ヒステ
リシスインバータ回路Q26を設けることで、ラッチ機能
付コンパレータに比べて簡便な回路構成で、かつコンパ
クトな回路規模、小さいチップ面積、リチウムイオンバ
ッテリー12の消耗を軽減した少ない消費電力でこのよ
うな発振防止機能を有する過電流検出回路25を実現で
きるようになる。
【0182】以上説明したように、充放電保護回路20
に依れば、2次電池電位VDDが過充電検出電位(4.2
5VDC)以上であっても携帯電話14接続時の負荷電
流が過電流として誤判定されて放電トランジスタが不活
性化されてしまうことを回避して負荷電流を携帯電話1
4に供給する放電制御機能を実現できるようになり、同
様に、充電器14としてパルス充電器14を用い携帯電
話14接続時の負荷電流に対する過電流が検出された際
の2次電池電位VDDが過充電検出電位(4.25VD
C)以上に保持された場合であっても過電流状態と誤判
定されて放電トランジスタが不活性化されてしまうこと
を回避して負荷電流を携帯電話14に供給する放電制御
機能を小さな回路規模で実現できるようになるといった
効果を奏する。
【0183】次に、図面に基づき、本発明のバッテリー
パックの実施形態を説明する。
【0184】前述の充放電保護IC20がIC化されて
内蔵されたバッテリーパック10は、充放電保護IC2
0を用いてリチウムイオンバッテリー12の充放電が実
行できる。このようなバッテリーパック10は、リチウ
ムイオンバッテリー12を使用する携帯端末、携帯電
話、無線機等の各種携帯機器に装着されて使用されるケ
ースが通常である。
【0185】図1は、本発明のバッテリーパック10の
構成を説明するための機能ブロック図である。
【0186】バッテリーパック10は、図1に示すよう
に、充放電保護IC20に加えて、リチウムイオンバッ
テリー12であるバッテリーセル12、放電用トランジ
スタQ1、充電用トランジスタQ2、遅延コンデンサーC
1を中心にして構成されていることが望ましい。
【0187】充放電保護回路20の端子は6端子あり、
2次電池電位VDDが接続される端子、バッテリー接地電
位Vssが接続される端子、遅延コンデンサーCTが接続
される端子、放電信号出力が接続される端子Dout,充
電信号出力が接続される端子Cout、充電器接地電位V
−が接続される端子である。
【0188】ここで、バッテリーセル12は例えばリチ
ウムイオン電池の場合、過充電検出電位は、例えば4.
25Vや4.35Vである。
【0189】遅延コンデンサーC1はバッテリー接地電
位Vssに接続され、バッテリーセル12において過充電
状態を検出するタイミングに関するディレイ時間を設定
するための充放電信号12aを生成して前述の過充電検
出回路22に端子CTを介して送信する回路構成となっ
ている。
【0190】放電用トランジスタQ1は、論理信号によ
ってON/OFF制御可能であって、携帯電話14とバ
ッテリーセル12間に直列に接続され、放電制御時にバ
ッテリーセル12から携帯電話14に供給される放電電
流の通電状態をディレイ信号26aの論理値に応じて制
御する回路構成となっている。
【0191】また放電用トランジスタQ1は、論理信号
によってON/OFF制御可能であって、ディレイ信号
26aの論理値と短絡検出信号24aの論理値との論理
積である放電信号26bの論理値に応じてバッテリーセ
ル12から携帯電話14に供給される放電電流の通電状
態を制御する回路構成となっている。
【0192】このような回路構成によれば、ディレイ信
号26aの論理値と短絡検出信号24aの論理値との論
理積である放電信号26bとの論理演算を実行し演算結
果の論理値に応じてバッテリーセル12から携帯電話1
4に供給される放電電流の通電状態を過放電状態や短絡
状態をモニタリングしながら放電用トランジスタQ1を
用いて制御できるようになるといった効果を奏する。
【0193】充電用トランジスタQ2は、充電器14と
バッテリーセル12間に直列に接続され、充電制御時に
充電器14からバッテリーセル12に供給される充電電
流の通電状態を充電制御信号23aの論理値に応じて制
御する回路構成となっている。
【0194】この場合、レベルシフト回路23は、充電
器接地電位V−に応じて活性化された際に充電用トラン
ジスタQ2を活性化する論理値を有する充電制御信号2
3aを生成する回路構成となっている。
【0195】このような回路構成によれば、前述の充放
電保護IC20にこのようなレベルシフト回路23を設
けることにより、リチウムイオンバッテリー12の電池
電圧が動作可能電圧を下回ってしまった場合であっても
充電器14の接続によって、前述の過電流検出時の発振
防止機能を実現すると同時に、確実な充電制御を充電用
トランジスタQ2を用いて実行する機能を実現するため
の充電制御信号23aを生成できるようになるといった
効果を奏する。更に、このようなレベルシフト回路23
は、ラッチ機能付コンパレータに比べて簡便な回路構成
で、かつコンパクトな回路規模、小さいチップ面積、リ
チウムイオンバッテリー12の消耗を軽減した少ない消
費電力でこのような充放電制御機能や発振防止機能を有
するバッテリーパック10を実現することに寄与する。
【0196】以上説明したように、バッテリーパック1
0に依れば、過電流検出時の発振防止の為に、ヒステリ
シスインバータQ26,Q31を使用することによって、回
路素子数を少なくし、小型のバッテリーパック10を構
成することができる。更に、前述の充放電保護IC20
を設けることにより、リチウムイオンバッテリー12の
電池電圧が動作可能電圧を下回ってしまった場合であっ
ても過電流検出時の発振防止機能を実現でき、確実な放
電制御を放電用トランジスタQ1を用いて実行する機能
を実現でき、バッテリー電圧が0Vになっても、確実に
充電電流を流す充電制御を充電用トランジスタQ2を用
いて実行する機能を実現できるようになるといった効果
を奏する。また、過充電検出信号のレベルシフト回路2
3を兼用することによって、回路を追加することなく、
小型のバッテリーパック10を構成することができる。
また、バッテリー電圧がある設定電圧以下になった時
は、確実に充電電流を流すことができなくなる回路を、
過充電検出信号のレベルシフト回路23を流用すること
によって回路を追加することなく、小型のバッテリーパ
ック10を構成することができる。また過放電を検出し
たのちに、消費電流を0にしても、充電器14が接続さ
れたことを検出して、動作状態にする回路を、短絡検出
回路24のヒステリシスインバータQ31を流用すること
によって、回路を追加することなく、小型のバッテリー
パック10を構成することができる。更に、このような
充放電保護IC20を設けることにより、ラッチ機能付
コンパレータに比べて簡便な回路構成で、かつコンパク
トな回路規模、小さいチップ面積、リチウムイオンバッ
テリー12の消耗を軽減した少ない消費電力でこのよう
な充放電制御機能や発振防止機能を有するバッテリーパ
ック10を実現できるようになる。
【発明の効果】
【0197】請求項1に記載の発明に依れば、ラッチ機
能付コンパレータに比べて簡便な回路構成を有し、回路
規模がコンパクトで、チップ面積が小さく、消費電力が
少なく、2次電池の消耗を軽減できる上昇ヒステリシス
回路と下降ヒステリシス回路を用いてヒステリシスイン
バータ回路を実現できるようになる。
【0198】請求項2に記載の発明に依れば、請求項1
に記載の効果に加えて、初段インバーター回路の入力電
圧の上昇時に、活性化された上昇ヒステリシス回路を介
して電源電位に第1pチャネルMOSFETが接続され
ることにより、この第1pチャネルMOSFETのスレ
ッショルドレベルだけに基づいて入力電圧の上昇時にお
ける初段インバーター回路のスレッショルドレベルを回
路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設定でき
る集積化に適した回路を実現できるようになる。
【0199】請求項3に記載の発明に依れば、請求項1
又は2に記載の効果に加えて、初段インバーター回路の
入力電圧の下降時に、活性化された下降ヒステリシス回
路を介して第1nチャネルMOSFETが接地電位に接
続されることにより、この第1nチャネルMOSFET
のスレッショルドレベルだけに基づいて入力電圧の下降
時における初段インバーター回路のスレッショルドレベ
ルを回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設
定できる集積化に適した回路を実現できるようになる。
【0200】請求項4に記載の発明に依れば、請求項3
に記載の効果に加えて、回路規模の拡大や消費電力の増
大を伴うことの少ないpチャネルMOSFETのON抵
抗値に比べて上昇ヒステリシス抵抗素子の抵抗値を十分
大きく設定することにより、初段インバーター回路の入
力電圧の上昇時に、活性化された上昇ヒステリシス回路
を介して電源電位に第1pチャネルMOSFETが接続
された場合に、この第1pチャネルMOSFETのスレ
ッショルドレベルだけに基づいて入力電圧の上昇時にお
ける初段インバーター回路のスレッショルドレベルを回
路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設定でき
る集積化に適した回路を実現できるようになる。
【0201】請求項5に記載の発明に依れば、請求項3
に記載の効果に加えて、回路規模の拡大や消費電力の増
大を伴うことの少ないnチャネルMOSFETのON抵
抗値に比べて下降ヒステリシス抵抗素子の抵抗値を十分
大きく設定することにより、初段インバーター回路の入
力電圧の下降時に、活性化された下降ヒステリシス回路
を介して接地電位に第1nチャネルMOSFETが接続
された場合に、この第1nチャネルMOSFETのスレ
ッショルドレベルだけに基づいて入力電圧の下降時にお
ける初段インバーター回路のスレッショルドレベルを回
路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく設定でき
る集積化に適した回路を実現できるようになる。
【0202】請求項6に記載の発明に依れば、請求項1
乃至3のいずれか一項に記載の効果に加えて、第1pチ
ャネルMOSFETのON抵抗値に比べて上昇ヒステリ
シス抵抗素子の抵抗値を十分大きく設定することにより
回路規模の拡大や消費電力の増大を伴うことなく上昇時
のスレッショルドレベルを設定できる集積化に適した上
昇ヒステリシス回路を実現できるようになる。同様の主
旨で、第1nチャネルMOSFETのON抵抗値に比べ
て下降ヒステリシス抵抗素子の抵抗値を十分大きく設定
することにより回路規模の拡大や消費電力の増大を伴う
ことなく下降時のスレッショルドレベルを設定できる集
積化に適した下降ヒステリシス回路を実現できるように
なる。
【0203】請求項7に記載の発明に依れば、請求項6
に記載の効果に加えて、回路規模の拡大や消費電力の増
大を伴うことの少ない後段インバーター回路をヒステリ
シスインバータ回路の出力段に設けることにより、初段
インバーター回路に入力される信号の論理値とヒステリ
シスインバータ回路の出力信号の論理値との整合をとっ
て初段インバーター回路に入力される信号の論理値を保
持してヒステリシスインバータ回路から出力できるよう
になる。
【0204】請求項8に記載の発明に依れば、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項6または請求項7に記
載の効果に加えて、電源電位は一定電位であるので、第
1pチャネルMOSFETのスレッショルドレベルだけ
に基づいて入力電圧の上昇時における初段インバーター
回路のスレッショルドレベルを回路規模の拡大や消費電
力の増大を伴うことなく設定できる集積化に適したヒス
テリシスインバータ回路を実現できるようになる。
【0205】請求項9に記載の発明に依れば、請求項
2、請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記
載の効果に加えて、接地電位は一定電位であるので、第
1nチャネルMOSFETのスレッショルドレベルだけ
に基づいて入力電圧の下降時における初段インバーター
回路のスレッショルドレベルを回路規模の拡大や消費電
力の増大を伴うことなく設定できる集積化に適したヒス
テリシスインバータ回路を実現できるようになる。
【0206】請求項10に記載の発明に依れば、2次電
池電位が過充電検出電圧以上であっても負荷接続時の負
荷電流が過電流として誤判定されて放電トランジスタが
不活性化されてしまうことを回避して負荷電流を負荷に
供給する放電制御機能を実現できるようになり、同様
に、充電器としてパルス充電器を用い負荷接続時の負荷
電流に対する過電流が検出された際の2次電池電位が過
充電検出電圧以上に保持された場合であっても過電流状
態と誤判定されて放電トランジスタが不活性化されてし
まうことを回避して負荷電流を負荷に供給する放電制御
機能を小さな回路規模で実現できるようになる。
【0207】請求項11に記載の発明に依れば、2次電
池電位が過充電検出電圧以上であっても負荷接続時の負
荷電流が過電流として誤判定されずに放電用トランジス
タを活性化して寄生ダイオードと放電用トランジスタと
を介して負荷電流を負荷に供給する放電制御機能を実現
できるようになり、同様に、充電器としてパルス充電器
を用い負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出され
た際の2次電池電位が過充電検出電圧以上に保持された
場合であっても過電流状態と誤判定されて放電トランジ
スタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流を
負荷に供給する放電制御機能を小さな回路規模で実現で
きるようになる。
【0208】請求項12に記載の発明に依れば、請求項
10又は11に記載の効果に加えて、ディレイ回路を設
けることに依り、過充電検出信号を検出した状態で更に
過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際に過放
電状態に応じた放電制御のキャンセル及び過電流状態に
応じた放電制御のキャンセルを実行できるようになり、
その結果、過放電状態を回避する放電制御機能及び過電
流状態を回避する過電流制御機能に加えて、負荷接続時
に過電流を検出した場合であって2次電池電位が過充電
検出電圧よりも低いときに負荷電流を放電用トランジス
タを介して負荷に供給する放電制御機能を実現できると
いった効果を奏する。
【0209】請求項13に記載の発明に依れば、請求項
10乃至12のいずれか一項に記載の効果に加えて、デ
ィレイ回路を設けることに依り、過放電検出信号にかか
る放電制御及び前記過電流検出信号にかかる放電制御よ
りも過充電検出信号を検出した状態で更に過充電検出電
圧以上の2次電池電位を検出した際の放電用トランジス
タの活性化にかかる放電制御を優先することができるよ
うになり、その結果、過充電検出電圧以上であっても負
荷接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電
用トランジスタを活性化して寄生ダイオードと放電用ト
ランジスタとを介して負荷電流を負荷に供給する放電制
御機能を実現でき、同様に、充電器としてパルス充電器
を用い負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出され
た際の2次電池電位が過充電検出電圧以上に保持された
場合であっても過電流状態と誤判定されて放電トランジ
スタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流を
負荷に供給する放電制御機能を小さな回路規模で実現で
きるようになる。
【0210】請求項14に記載の発明に依れば、請求項
13に記載の効果に加えて、ゲート回路を設けることに
依り、放電制御または放電制御に必要なディレイ信号を
生成して放電用トランジスタに供給できるようになる。
またディレイ回路を設けることに依り、過充電検出信号
を受信した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電
位を検出した際に、過放電検出信号及び過電流検出信号
を遮断して過放電検出信号にかかる放電制御及び過電流
検出信号にかかる放電制御に要するディレイ信号の生成
を禁止する制御を実行し、かつ過充電検出信号を検出し
た状態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出
した際の放電用トランジスタの活性化にかかる放電制御
に要するディレイ信号の生成を許可することができるよ
うになり、その結果、過充電検出電圧以上であっても負
荷接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電
用トランジスタを活性化して寄生ダイオードと放電用ト
ランジスタとを介して負荷電流を負荷に供給する放電制
御機能を実現でき、同様に、充電器としてパルス充電器
を用い負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出され
た際の2次電池電位が過充電検出電圧以上に保持された
場合であっても過電流状態と誤判定されて放電トランジ
スタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流を
負荷に供給する放電制御機能を小さな回路規模で実現で
きるようになる。
【0211】請求項15に記載の発明に依れば、請求項
14に記載の効果に加えて、遮断用MOSFETを設け
ることに依り、過充電検出信号を受信した状態で更に過
充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の過充電
検出信号のゲートへの入力に応じて遮断用MOSFET
を活性化し過放電検出信号及び過電流検出信号を遮断し
て過放電検出信号にかかる放電制御及び過電流検出信号
にかかる放電制御に要するディレイ信号の生成を禁止す
る制御を実行し、かつ過充電検出信号を検出した状態で
更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の
放電用トランジスタの活性化にかかる放電制御に要する
ディレイ信号の生成を許可するディレイ信号を生成する
制御を実行できるようになる。その結果、過充電検出電
圧以上であっても負荷接続時の負荷電流が過電流として
誤判定されずに放電用トランジスタを活性化して寄生ダ
イオードと放電用トランジスタとを介して負荷電流を負
荷に供給する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器
としてパルス充電器を用い負荷接続時の負荷電流に対す
る過電流が検出された際の2次電池電位が過充電検出電
圧以上に保持された場合であっても過電流状態と誤判定
されて放電トランジスタが不活性化されてしまうことを
回避して負荷電流を負荷に供給する放電制御機能を小さ
な回路規模で実現できるようになる。
【0212】請求項16に記載の発明に依れば、請求項
1乃至9のいずれか一項に記載の効果に加えて、過放電
検出回路を設けることにより、2次電池の放電状態を監
視して過放電状態を検知した際に過放電検出信号を生成
できるようになる。また、前述のヒステリシスインバー
タ回路を有するディレイ回路を設けることにより、過放
電検出信号を前述のヒステリシスインバータ回路に入力
できるようになり、その結果、上昇時の入力電圧スレッ
ショルドレベルと下降時の入力電圧スレッショルドレベ
ルとで特定できるヒステリシス特性を有するディレイ信
号を生成できるようになる。このようなヒステリシス特
性をディレイ信号に付与することにより、過電流検出時
の発振防止機能を実現できるようになり、ディレイ信号
を用いて放電電流の制御を行う放電用トランジスタの過
電流検出時の発振防止機能を実現できるようになる。更
に、ヒステリシスインバータ回路を設けることで、ラッ
チ機能付コンパレータに比べて簡便な回路構成で、かつ
コンパクトな回路規模、小さいチップ面積、2次電池の
消耗を軽減した少ない消費電力でこのような発振防止機
能を有する過電流検出回路を実現できるようになる。ま
た、レベルシフト回路は充電器の充電電位に接続されて
いるので、充電器が充電電位に接続された際に充電器か
ら電力の供給を受けて動作可能となり充電制御信号を生
成できるようになる。すなわち、2次電池に充放電保護
回路を動作させるだけの電力を供給する能力が無くなっ
てしまった場合であっても充電器が充電電位に接続され
ればレベルシフト回路が動作可能状態となって充電制御
信号を生成できるようになり、2次電池の電池電圧が動
作可能電圧を下回ってしまった場合であっても充電器の
接続によって確実な充電制御を実行する機能を実現でき
るようになる。その結果、充電制御信号を用いて充電用
トランジスタを制御して2次電池の充電制御ができるよ
うになり、充放電保護回路を動作させるだけの電力の供
給する能力を2次電池において復帰させることができる
ようになる。
【0213】請求項17に記載の発明に依れば、請求項
16に記載の効果に加えて、遮断用MOSFETを設け
ることに依り、過充電検出信号を受信した状態で更に過
充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の過充電
検出信号のゲートへの入力に応じて遮断用MOSFET
を活性化し過放電検出信号及び過電流検出信号のヒステ
リシスインバータ回路への入力を遮断して過放電検出信
号にかかる放電制御及び過電流検出信号にかかる放電制
御に要するディレイ信号の生成を禁止する制御を実行
し、かつ過充電検出信号を検出した状態で更に過充電検
出電圧以上の2次電池電位を検出した際の放電用トラン
ジスタの活性化にかかる放電制御に要するディレイ信号
の生成をヒステリシスインバータ回路に対して優先的に
許可するディレイ信号を生成する制御を実行できるよう
になる。その結果、過充電検出電圧以上であっても負荷
接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに放電用
トランジスタを活性化して寄生ダイオードと放電用トラ
ンジスタとを介して負荷電流を負荷に供給する放電制御
機能を実現でき、同様に、充電器としてパルス充電器を
用い負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出された
際の2次電池電位が過充電検出電圧以上に保持された場
合であっても過電流状態と誤判定されて放電トランジス
タが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流を負
荷に供給する放電制御機能を小さな回路規模で実現でき
るようになる。
【0214】請求項18に記載の発明に依れば、請求項
16に記載の効果と同様の効果を奏する。
【0215】請求項19に記載の発明に依れば、請求項
17又は18に記載の効果に加えて、遮断用MOSFE
Tを設けることに依り、過充電検出信号を受信した状態
で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際
の過充電検出信号のゲートへの入力に応じて遮断用MO
SFETを活性化し過放電検出信号及び過電流検出信号
のヒステリシスインバータ回路への入力を遮断して過放
電検出信号にかかる放電制御及び過電流検出信号にかか
る放電制御に要するディレイ信号の生成を禁止する制御
を実行し、かつ過充電検出信号を検出した状態で更に過
充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の放電用
トランジスタの活性化にかかる放電制御に要するディレ
イ信号の生成をヒステリシスインバータ回路に対して優
先的に許可するディレイ信号を生成する制御を実行でき
るようになる。その結果、過充電検出電圧以上であって
も負荷接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに
放電用トランジスタを活性化して寄生ダイオードと放電
用トランジスタとを介して負荷電流を負荷に供給する放
電制御機能を実現でき、同様に、充電器としてパルス充
電器を用い負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出
された際の2次電池電位が過充電検出電圧以上に保持さ
れた場合であっても過電流状態と誤判定されて放電トラ
ンジスタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電
流を負荷に供給する放電制御機能をヒステリシスインバ
ータ回路や遮断用MOSFETを用いることで小さな回
路規模で実現できるようになる。
【0216】請求項20に記載の発明に依れば、請求項
19に記載の効果に加えて、遮断用MOSFETを設け
ることに依り、過充電検出信号を受信した状態で更に過
充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の過充電
検出信号のゲートへの入力に応じて遮断用MOSFET
を活性化し過放電検出信号及び過電流検出信号のヒステ
リシスインバータ回路への入力を遮断して過放電検出信
号にかかる放電制御及び過電流検出信号にかかる放電制
御に要するディレイ信号の生成を禁止する論理制御を実
行し、かつ過充電検出信号を検出した状態で更に過充電
検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の放電用トラ
ンジスタの活性化にかかる放電制御に要するディレイ信
号の生成をヒステリシスインバータ回路に対して優先的
に許可するディレイ信号を生成する論理制御を実行でき
るようになる。その結果、過充電検出電圧以上であって
も負荷接続時の負荷電流が過電流として誤判定されずに
放電用トランジスタを活性化して寄生ダイオードと放電
用トランジスタとを介して負荷電流を負荷に供給する放
電制御機能を実現でき、同様に、充電器としてパルス充
電器を用い負荷接続時の負荷電流に対する過電流が検出
された際の2次電池電位が過充電検出電圧以上に保持さ
れた場合であっても過電流状態と誤判定されて放電トラ
ンジスタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電
流を負荷に供給する放電制御機能を論理制御できるヒス
テリシスインバータ回路や遮断用MOSFETを用いる
ことで小さな回路規模でかつ集積化に適した回路形態で
実現できるようになる。
【0217】請求項21に記載の発明に依れば、請求項
15または20に記載の効果に加えて、遮断用MOSF
ETを設けることに依り、過充電検出信号を受信した状
態で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した
際の過充電検出信号のゲートへの入力に応じて遮断用M
OSFETを活性化し過放電検出信号及び過電流検出信
号のタイミングコンデンサーへの電荷蓄積を遮断して過
放電検出信号にかかる放電制御及び過電流検出信号にか
かる放電制御に要するディレイ信号の生成を禁止する論
理制御を実行し、かつ過充電検出信号を検出した状態で
更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の
放電用トランジスタの活性化にかかる放電制御に要する
ディレイ信号の生成をヒステリシスインバータ回路に対
して優先的に許可するディレイ信号を生成する論理制御
を実行できるようになる。その結果、過充電検出電圧以
上であっても負荷接続時の負荷電流が過電流として誤判
定されずに放電用トランジスタを活性化して寄生ダイオ
ードと放電用トランジスタとを介して負荷電流を負荷に
供給する放電制御機能を実現でき、同様に、充電器とし
てパルス充電器を用い負荷接続時の負荷電流に対する過
電流が検出された際の2次電池電位が過充電検出電圧以
上に保持された場合であってもタイミングコンデンサー
の電位に基づいて過電流状態と誤判定されて放電トラン
ジスタが不活性化されてしまうことを回避して負荷電流
を負荷に供給する放電制御機能を論理制御できるヒステ
リシスインバータ回路や遮断用MOSFETを用いるこ
とで小さな回路規模でかつ集積化に適した回路形態で実
現できるようになる。
【0218】請求項22に記載の発明に依れば、請求項
21に記載の効果に加えて、過放電検出信号及び過電流
検出信号を用いたタイミングコンデンサーへの電荷蓄積
に応じたコンデンサー電位と上昇ヒステリシス回路にお
ける入力電圧上昇時のスレッショルドレベルとを比較し
て入力電圧上昇時のスレッショルドレベル以上のコンデ
ンサー電位となった際に放電用トランジスタを不活性化
するディレイ信号を生成できるようになり、上昇ヒステ
リシス回路における入力電圧上昇時のスレッショルドレ
ベル未満である場合に放電用トランジスタを活性化する
ディレイ信号を生成できるようになる。その結果、上昇
時の入力電圧スレッショルドレベルと下降時の入力電圧
スレッショルドレベルとで特定できるヒステリシス特性
を有するディレイ信号を生成できるようになる。このよ
うなヒステリシス特性をディレイ信号に付与することに
より、過電流検出時の発振防止機能を実現できるように
なり、ディレイ信号を用いて放電電流の制御を行う放電
用トランジスタの過電流検出時の発振防止機能を実現で
きるようになる。更に、ヒステリシスインバータ回路を
設けることで、ラッチ機能付コンパレータに比べて簡便
な回路構成で、かつコンパクトな回路規模、小さいチッ
プ面積、2次電池の消耗を軽減した少ない消費電力でこ
のような発振防止機能を有する過電流検出回路を実現で
きるようになる。
【0219】請求項23に記載の発明に依れば、請求項
10乃至22のいずれか一項に記載の効果に加えて、前
述の充放電保護回路を設けることにより、2次電池の電
池電圧が動作可能電圧を下回ってしまった場合であって
も過電流検出時の発振防止機能を実現でき、確実な放電
制御を放電用トランジスタを用いて実行する機能を実現
でき、確実な充電制御を充電用トランジスタを用いて実
行する機能を実現できるようになる。更に、このような
充放電保護回路を設けることにより、ラッチ機能付コン
パレータに比べて簡便な回路構成で、かつコンパクトな
回路規模、小さいチップ面積、2次電池の消耗を軽減し
た少ない消費電力でこのような充放電制御機能や発振防
止機能を有するバッテリーパックを実現できるようにな
る。
【0220】請求項24に記載の発明に依れば、請求項
23に記載の効果に加えて、ディレイ信号の論理値と短
絡検出信号の論理値との論理積である放電信号との論理
演算を実行し演算結果の論理値に応じてバッテリーセル
から負荷に供給される放電電流の通電状態を過放電状態
や短絡状態をモニタリングしながら放電用トランジスタ
を用いて制御できるようになる。
【0221】請求項25に記載の発明に依れば、請求項
24に記載の効果に加えて、前述の充放電保護回路にこ
のようなレベルシフト回路を設けることにより、2次電
池の電池電圧が動作可能電圧を下回ってしまった場合で
あっても充電器の接続によって、前述の過電流検出時の
発振防止機能を実現すると同時に、確実な充電制御を充
電用トランジスタを用いて実行する機能を実現するため
の充電制御信号を生成できるようになる。更に、このよ
うなレベルシフト回路は、ラッチ機能付コンパレータに
比べて簡便な回路構成で、かつコンパクトな回路規模、
小さいチップ面積、2次電池の消耗を軽減した少ない消
費電力でこのような充放電制御機能や発振防止機能を有
するバッテリーパックを実現することに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2次電池の充放電保護回路、及びこれ
を用いたバッテリーパックの構成を説明するための機能
ブロック図である。
【図2】ヒステリシスインバータ回路の回路構成を説明
するための回路図である。
【図3】ヒステリシスインバータ回路における初段イン
バーター回路の入力電圧の上昇時の入力電圧スレッショ
ルドレベルを設定する動作を説明するためのグラフであ
る。
【図4】ヒステリシスインバータ回路における初段イン
バーター回路の短絡検出時の入力電圧スレッショルドレ
ベルを設定する動作を説明するためのグラフである。
【図5】図1の充放電保護回路において、インバータ回
路を有する短絡検出回路、過電流検出回路、及びインバ
ータ回路を有するディレイ回路の回路構成の第1実施形
態を説明するための回路図である。
【図6】図1の充放電保護回路において、ヒステリシス
インバータ回路を有する短絡検出回路、過電流検出回
路、及びヒステリシスインバータ回路を有するディレイ
回路の回路構成の第2実施形態を説明するための回路図
である。
【図7】図6の充放電保護回路を用いたバッテリーパッ
クの充電器接続時と負荷接続時とにおける過電流を検出
しないようにする動作を説明するためのグラフであっ
て、図7(a)は2次電池電位の電位変化であり、図7
(b)は充電器接地電位の電位変化であり、図7(c)
は充電信号出力端子の電位変化であり、図7(d)はノ
ードa(ヒステリシスインバータ回路の入力端子)の電
位変化であり、図7(e)は放電信号出力端子の電位変
化を説明するためのグラフである。
【図8】従来の充放電制御回路を説明するための回路ブ
ロック図である。
【図9】電池電圧が0Vになっても、充電器を接続する
ことによって、確実に充電信号出力端子に論理値Hを出
力できる充電器接続検出回路を説明するための回路図で
ある。
【符号の説明】
10…バッテリーパック 12…2次電池(バッテリーセル、リチウムイオンバッ
テリー) 12a…充放電信号 14…充電器(負荷) 20…充放電保護回路 22…過充電検出回路 22a…過充電検出信号 23…レベルシフト回路 23a…充電制御信号 24…短絡検出回路 24a…短絡検出信号 25…過電流検出回路 25a…過電流検出信号 26…ディレイ回路 26a…ディレイ信号 26b…放電信号 27…過放電検出回路 27a…過放電検出信号 30…ヒステリシスインバータ回路 C1…遅延コンデンサー C2…タイミングコンデンサー Cout…充電信号出力端子 Dout…放電信号出力端子 nVth…下降ヒステリシス回路のnチャネルMOSFE
Tのスレッショルドレベル pVth…上昇ヒステリシス回路のpチャネルMOSFE
Tのスレッショルドレベル Q1…放電用トランジスタ Q2…充電用トランジスタ Q3…エンハンスメント型のpチャネルトランジスタ Q4…デプレション型のnチャネルトランジスタ Q26…ヒステリシスインバータ回路 Q26A…インバータ回路 Q31…ヒステリシスインバータ回路 Q36…遮断用MOSFET Q41…上昇ヒステリシス抵抗素子 Q42…第1pチャネルMOSFET Q43…第1nチャネルMOSFET Q44…下降ヒステリシス抵抗素子 Q45…上昇ヒステリシス回路のpチャネルMOSFET Q46…下降ヒステリシス回路のnチャネルMOSFET Q47…第2pチャネルMOSFET Q48…第2nチャネルMOSFET V−…充電器接地電位 VDD…2次電池電位 Vss…バッテリー接地電位 Vth…スレッショルドレベル VtH…上昇時の入力電圧スレッショルドレベル VtL…下降時の入力電圧スレッショルドレベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H01M 10/44 H01M 10/44 P

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電位に接続された第1pチャネルM
    OSFETと接地電位に接続された第1nチャネルMO
    SFETとがゲートを共通入力としドレインを共通出力
    として直列に接続されて成る初段インバーター回路と、
    電源電位に接続された第2pチャネルMOSFETと接
    地電位に接続された第2nチャネルMOSFETとがゲ
    ートを共通入力としドレインを共通出力として直列に接
    続されて成る後段インバーター回路と、 電源電位と前記第1pチャネルMOSFETとの間に接
    続され、前記初段インバーター回路の入力電圧の上昇時
    の入力電圧スレッショルドレベルを設定する上昇ヒステ
    リシス回路と、 接地電位と前記第1nチャネルMOSFETとの間に接
    続され、前記初段インバーター回路の入力電圧の下降時
    の入力電圧スレッショルドレベルを設定する下降ヒステ
    リシス回路とを有することを特徴とするヒステリシスイ
    ンバータ回路。
  2. 【請求項2】 前記初段インバーター回路の入力電圧の
    上昇時に、活性化された前記上昇ヒステリシス回路を介
    して電源電位に前記第1pチャネルMOSFETが接続
    されると共に、不活性化された前記下降ヒステリシス回
    路と下降ヒステリシス抵抗素子とを介して前記第1nチ
    ャネルMOSFETが接地電位に接続されるように構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のヒステリ
    シスインバータ回路。
  3. 【請求項3】 前記初段インバーター回路の入力電圧の
    下降時に、不活性化された前記上昇ヒステリシス回路と
    上昇ヒステリシス抵抗素子とを介して電源電位に前記第
    1pチャネルMOSFETが接続されると共に、活性化
    された前記下降ヒステリシス回路を介して前記第1nチ
    ャネルMOSFETが接地電位に接続されるように構成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒ
    ステリシスインバータ回路。
  4. 【請求項4】 前記上昇ヒステリシス回路は、pチャネ
    ルMOSFETと前記上昇ヒステリシス抵抗素子とが並
    列に接続されて成ることを特徴とする請求項3に記載の
    ヒステリシスインバータ回路。
  5. 【請求項5】 前記下降ヒステリシス回路は、nチャネ
    ルMOSFETと前記下降ヒステリシス抵抗素子とが並
    列に接続されて成ることを特徴とする請求項3に記載の
    ヒステリシスインバータ回路。
  6. 【請求項6】 前記初段インバーター回路は、前記第1
    pチャネルMOSFETのソースと電源電位との間に前
    記上昇ヒステリシス回路が並列接続され、前記第1nチ
    ャネルMOSFETのソースと接地電位との間に前記第
    1nチャネルMOSFETのソースと接地電位との間に
    前記下降ヒステリシス回路が並列接続されて成ることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のヒス
    テリシスインバータ回路。
  7. 【請求項7】 前記後段インバーター回路の共通入力は
    前記初段インバーター回路の共通出力に接続され、前記
    後段インバーター回路の共通出力は前記上昇ヒステリシ
    ス回路のpチャネルMOSFETのゲート及び前記下降
    ヒステリシス回路のnチャネルMOSFETのゲートに
    接続され、前記初段インバーター回路から出力される論
    理値と反対の論理値が前記後段インバーター回路から出
    力される回路構成において、 前記初段インバーター回路に入力される論理値の電圧の
    立ち上がりに応じて活性化された前記上昇ヒステリシス
    回路のpチャネルMOSFETを介して電源電位に前記
    第1pチャネルMOSFETが接続され、当該初段イン
    バーター回路に入力される論理値の電圧の立ち上がりに
    応じて前記下降ヒステリシス回路のnチャネルMOSF
    ETが不活性化された状態で前記下降ヒステリシス抵抗
    素子を介して前記第1nチャネルMOSFETが接地電
    位に接続されるように構成されていることを特徴とする
    請求項6に記載のヒステリシスインバータ回路。
  8. 【請求項8】 前記上昇ヒステリシス回路における入力
    電圧上昇時のスレッショルドレベルは、前記第1pチャ
    ネルMOSFETのスレッショルドレベルと電源電位と
    の差に基づいて設定されることを特徴とする請求項2、
    請求項3、請求項4、請求項6または請求項7に記載の
    ヒステリシスインバータ回路。
  9. 【請求項9】 前記下降ヒステリシス回路における入力
    電圧下降時のスレッショルドレベルは、前記第1nチャ
    ネルMOSFETのスレッショルドレベルと接地電位と
    の和に基づいて設定されることを特徴とする請求項2、
    請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載の
    ヒステリシスインバータ回路。
  10. 【請求項10】 2次電池と負荷との間に設けられた充
    電用トランジスタを制御して充電電流を2次電池に供給
    する充電制御時の2次電池の過充電状態、2次電池と負
    荷との間に設けられた放電用トランジスタを制御して負
    荷電流を負荷に供給する放電制御時の2次電池の過放電
    状態、または放電制御時の2次電池の過電流状態を検出
    して2次電池を過充電状態、過放電状態または過電流状
    態から保護する充放電保護回路において、 過充電状態であって、2次電池電位が更に過充電検出電
    圧以上である場合に、負荷に接続されている放電用トラ
    ンジスタを活性化して負荷に負荷電流を供給する放電制
    御を実行するディレイ回路を有することを特徴とする充
    放電保護回路。
  11. 【請求項11】 2次電池と負荷との間に設けられた充
    電用トランジスタを制御して充電電流を2次電池に供給
    する充電制御時の2次電池の過充電状態、2次電池と負
    荷との間に設けられた放電用トランジスタを制御して負
    荷電流を負荷に供給する放電制御時の2次電池の過放電
    状態、または放電制御時の2次電池の過電流状態を検出
    して2次電池を過充電状態、過放電状態または過電流状
    態から保護する充放電保護回路において、 過充電状態であって、2次電池電位が更に過充電検出電
    圧以上である場合に、負荷に接続されている放電用トラ
    ンジスタを活性化すると共に、充電用トランジスタのド
    レイン−ソース間に並列に存在する寄生ダイオードと当
    該活性化状態の放電用トランジスタとを介して負荷に負
    荷電流を供給する放電制御を実行するディレイ回路を有
    することを特徴とする充放電保護回路。
  12. 【請求項12】 前記ディレイ回路は、前記過放電検出
    信号に応じて2次電池において過放電状態を検出して放
    電制御を実行するタイミングにかかるディレイ時間を設
    定するためのディレイ信号を生成し、また前記過電流検
    出信号に応じて2次電池において過電流状態を検出して
    放電制御を実行するタイミングにかかるディレイ時間を
    設定するためのディレイ信号を生成し、また前記過充電
    検出信号を検出した状態で更に過充電検出電圧以上の2
    次電池電位を検出した際、前記過放電状態に応じた放電
    制御のキャンセル及び前記過電流状態に応じた放電制御
    のキャンセルを指示すると共に、負荷に接続されている
    放電用トランジスタを活性化し充電用トランジスタのド
    レイン−ソース間に並列に存在する寄生ダイオードと当
    該活性化状態の放電用トランジスタとを介して負荷に負
    荷電流を供給する放電制御を指示するためのディレイ信
    号を生成する回路構成を有することを特徴とする請求項
    10又は11に記載の充放電保護回路。
  13. 【請求項13】 前記ディレイ回路は、前記過充電検出
    信号を検出した状態で更に過充電検出電圧以上の2次電
    池電位を検出した際に前記過放電検出信号及び前記過電
    流検出信号にかかる放電制御の指示に優先して負荷に接
    続されている放電用トランジスタを活性化して負荷に負
    荷電流を供給する放電制御の指示を実行する回路構成を
    有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか
    一項に記載の充放電保護回路。
  14. 【請求項14】 前記ディレイ回路は、 前記過放電検出信号にかかるディレイ信号または前記過
    充電検出信号にかかるディレイ信号を生成するゲート回
    路と、 前記過充電検出信号を受信した状態で更に過充電検出電
    圧以上の2次電池電位を検出した際の過充電検出信号に
    応じて、前記過放電検出信号及び前記過電流検出信号を
    遮断して前記過放電検出信号にかかるディレイ信号また
    は前記過充電検出信号にかかるディレイ信号の生成を禁
    止する制御を当該ゲート回路に対して実行すると共に、
    負荷に接続されている放電用トランジスタの活性化のた
    めの前記ディレイ信号の生成を指示する制御を当該ゲー
    ト回路に対して実行する回路構成を有することを特徴と
    する請求項13に記載の充放電保護回路。
  15. 【請求項15】 前記過充電検出信号を受信した状態で
    更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の
    過充電検出信号のゲートへの入力に応じて、前記過放電
    検出信号及び前記過電流検出信号の前記ゲート回路への
    入力を遮断して前記ディレイ信号の生成を禁止する論理
    信号を当該ゲート回路に出力すると共に、放電用トラン
    ジスタの活性化のための前記ディレイ信号の生成を指示
    する論理信号を当該ゲート回路に出力する遮断用MOS
    FETを有することを特徴とする請求項14に記載の充
    放電保護回路。
  16. 【請求項16】 充電制御時の2次電池の過充電状態、
    負荷電流を供給する放電制御時の2次電池の過放電状
    態、または放電制御時の2次電池の過電流状態を検出し
    て2次電池を過充電状態、過放電状態または過電流状態
    から保護する充放電保護回路において、 2次電池電位に接続され、2次電池の放電状態を監視す
    ると共に、過放電状態を検知した際に過放電検出信号を
    生成する過放電検出回路と、 充電器接地電位に接続され、当該充電器接地電位の電位
    を監視すると共に、過電流状態を検知した際に過電流検
    出信号を生成する過電流検出回路と、 2次電池電位に接続され、バッテリー接地電位を充電器
    接地電位にシフトして充電制御信号を生成するレベルシ
    フト回路と、 前記ディレイ回路は、前記ヒステリシスインバータ回路
    を有し、前記過放電検出信号に応じて2次電池において
    過放電状態を検出するタイミングにかかるディレイ時間
    を設定するためのディレイ信号を当該ヒステリシスイン
    バータ回路を介して生成し、また前記過電流検出信号に
    応じて2次電池において過電流状態を検出するタイミン
    グにかかるディレイ時間を設定するためのディレイ信号
    を当該ヒステリシスインバータ回路を介して生成するデ
    ィレイ回路とを有することを特徴とする請求項1乃至9
    のいずれか一項に記載のヒステリシスインバータ回路を
    用いた充放電保護回路。
  17. 【請求項17】 前記ディレイ回路は、 前記過放電検出信号にかかるディレイ信号または前記過
    充電検出信号にかかるディレイ信号を生成するヒステリ
    シスインバータ回路と、 前記過充電検出信号を受信した状態で更に過充電検出電
    圧以上の2次電池電位を検出した際の過充電検出信号に
    応じて、前記過放電検出信号及び前記過電流検出信号を
    遮断して前記過放電検出信号にかかるディレイ信号また
    は前記過充電検出信号にかかるディレイ信号の生成を禁
    止する制御を当該ヒステリシスインバータ回路に対して
    実行すると共に、負荷に接続されている放電用トランジ
    スタの活性化のための前記ディレイ信号の生成を指示す
    る制御を当該ヒステリシスインバータ回路に対して実行
    する回路構成を有することを特徴とする請求項16に記
    載の充放電保護回路。
  18. 【請求項18】 前記ディレイ回路は、 前記ヒステリシスインバータ回路を有し、前記過放電検
    出信号に応じて2次電池において過放電状態を検出して
    放電制御を実行するための前記ディレイ信号を当該ヒス
    テリシスインバータ回路を介して生成し、また前記過電
    流検出信号に応じて2次電池において過電流状態を検出
    して放電制御を実行するための前記ディレイ信号を当該
    ヒステリシスインバータ回路を介して生成し、また前記
    過充電検出信号を検出した状態で更に過充電検出電圧以
    上の2次電池電位を検出した際に、負荷に接続されてい
    る放電用トランジスタを活性化すると共に、充電用トラ
    ンジスタのドレイン−ソース間に並列に存在する寄生ダ
    イオードと当該活性化状態の放電用トランジスタとを介
    して負荷に負荷電流を供給する放電制御を実行する回路
    構成を有することを特徴とする請求項16に記載の充放
    電保護回路。
  19. 【請求項19】 前記ディレイ回路は前記ディレイ信号
    を生成するゲート回路を有し、 当該ゲート回路は、前記過充電検出信号を受信した状態
    で更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際
    に、前記過放電検出信号及び前記過電流検出信号を遮断
    する制御を前記ヒステリシスインバータ回路に対して実
    行すると共に、負荷に接続されている放電用トランジス
    タの活性化を指示する前記ディレイ信号を生成するする
    制御を当該ヒステリシスインバータ回路に対して実行す
    る回路構成を有することを特徴とする請求項17又は1
    8に記載の充放電保護回路。
  20. 【請求項20】 前記過充電検出信号を受信した状態で
    更に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の
    過充電検出信号のゲートへの入力に応じて、前記過放電
    検出信号及び前記過電流検出信号の前記ゲート回路への
    入力を遮断して前記ディレイ信号の生成を禁止する論理
    信号を当該ヒステリシスインバータ回路に出力すると共
    に、放電用トランジスタの活性化のための前記ディレイ
    信号の生成を指示する論理信号を当該ヒステリシスイン
    バータ回路に出力する遮断用MOSFETを有すること
    を特徴とする請求項19に記載の充放電保護回路。
  21. 【請求項21】 前記ディレイ回路は、前記過放電検出
    信号に応じた放電制御を実行するタイミングにかかるデ
    ィレイ時間、また前記過電流検出信号に応じた放電制御
    を実行するタイミングにかかるディレイ時間を設定する
    ために前記ヒステリシスインバータ回路の入力に接続さ
    れたタイミングコンデンサーを有し、 前記遮断用MOSFETは、前記ヒステリシスインバー
    タ回路の入力に対して前記タイミングコンデンサーに並
    列に接続され、前記過充電検出信号を受信した状態で更
    に過充電検出電圧以上の2次電池電位を検出した際の過
    充電検出信号のゲートへの入力に応じて、前記過放電検
    出信号または前記過電流検出信号によって前記タイミン
    グコンデンサーに蓄積される電荷を短絡する回路構成を
    有することを特徴とする請求項15または20に記載の
    充放電保護回路。
  22. 【請求項22】 前記ヒステリシスインバータ回路は、
    タイミングコンデンサーの電位が前記上昇ヒステリシス
    回路における入力電圧上昇時のスレッショルドレベル以
    上である場合に前記放電用トランジスタを不活性化する
    前記ディレイ信号を生成し、タイミングコンデンサーの
    電位が前記上昇ヒステリシス回路における入力電圧上昇
    時のスレッショルドレベル未満である場合に当該放電用
    トランジスタを活性化する前記ディレイ信号を生成する
    回路構成を有することを特徴とする請求項21に記載の
    充放電保護回路。
  23. 【請求項23】 前記充放電保護回路に加えて、 2次電池である前記バッテリーセルと、 負荷と前記バッテリーセル間に直列に接続され、放電制
    御時に前記バッテリーセルから負荷に供給される放電電
    流の通電状態を前記ディレイ信号の論理値に応じて制御
    する放電用トランジスタと、 充電器と前記バッテリーセル間に直列に接続され、充電
    制御時に充電器から前記バッテリーセルに供給される充
    電電流の通電状態を前記充電制御信号の論理値に応じて
    制御する充電用トランジスタと、 バッテリー接地電位に接続され、前記バッテリーセルに
    おいて過充電状態を検出するタイミングにかかるディレ
    イ時間を設定するための充放電信号を生成して前記過充
    電検出回路に送信する遅延コンデンサーとを有すること
    を特徴とする請求項10乃至22のいずれか一項に記載
    の充放電保護回路を用いたバッテリーパック。
  24. 【請求項24】 前記放電用トランジスタは、前記ディ
    レイ信号の論理値と前記短絡検出信号の論理値との論理
    積である放電信号の論理値に応じて前記バッテリーセル
    から負荷に供給される放電電流の通電状態を制御するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項23に記載
    のバッテリーパック。
  25. 【請求項25】 充電器接地電位に応じて活性化された
    際に前記充電用トランジスタを活性化する論理値を有す
    る前記充電制御信号を生成するレベルシフト回路を有す
    ることを特徴とする請求項24に記載のバッテリーパッ
    ク。
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