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JPH1160496A - ヒアルロン酸産生能増強剤 - Google Patents

ヒアルロン酸産生能増強剤

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Publication number
JPH1160496A
JPH1160496A JP9230464A JP23046497A JPH1160496A JP H1160496 A JPH1160496 A JP H1160496A JP 9230464 A JP9230464 A JP 9230464A JP 23046497 A JP23046497 A JP 23046497A JP H1160496 A JPH1160496 A JP H1160496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hyaluronic acid
plant
genus
producing ability
morus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9230464A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuzuru Souma
つづる 相馬
Etsuhisa Sato
悦久 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADVANCED SUKIN RES KENKYUSHO KK
INST ADVANCED SKIN RES Inc
Original Assignee
ADVANCED SUKIN RES KENKYUSHO KK
INST ADVANCED SKIN RES Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ADVANCED SUKIN RES KENKYUSHO KK, INST ADVANCED SKIN RES Inc filed Critical ADVANCED SUKIN RES KENKYUSHO KK
Priority to JP9230464A priority Critical patent/JPH1160496A/ja
Publication of JPH1160496A publication Critical patent/JPH1160496A/ja
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  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全に使用でき、しかも哺乳類の組織または
細胞におけるヒアルロン酸産生能を増強できる組成物の
提供。 【解決手段】 くわ科(Moraceae)に属する植物の植物
抽出物を有効成分として含んでなる、殊に表皮細胞また
は該細胞からなる組織におけるヒアルロン酸産生能増強
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、くわ科(Moraceae)に
属する植物の植物抽出物を有効成分として含有する哺乳
類、特にヒトの組織または細胞におけるヒアルロン酸産
生能増強剤に関する。
【0002】
【従来の技術】哺乳類の一定の細胞培養試験により、ヒ
アルロン酸の合成もしくは産生能を促進する作用を有す
るものとして、一般に下等植物に分類される海藻植物ア
ナアオサの抽出物(特開平6−9422号)、その他の
海藻植物、例えば、アオサ科、オゴノリ科、テングサ科
に属する植物の抽出物(特開平7−101871号)が
知られている。そして、これらの抽出物は、ヒアルロン
酸合成促進作用に起因して、皮膚細胞の賦活化をもたら
すことが示唆されている。
【0003】このようなヒアルロン酸合成促進能と皮膚
細胞の賦活性に何等かの関連性が存在することは、次の
ような実状または知見から頷けるかも知れない。すなわ
ち、ヒアルロン酸は皮膚、関節液、硝子体、靭帯等、生
体に広く分布し、例えば皮膚においては細胞の接着、細
胞の保護、皮膚組織の形成、組織水分の保持、柔軟性の
維持等、重要な役割を担っている。また、変形性膝関節
症やリウマチではヒアルロン酸が低下することよりヒア
ルロン酸そのものを有効成分とする注射剤や白内障手術
時の眼房保持補助剤として使われている。一方、皮膚老
化現象の一つに「潤いの低下」や「張りの低下」とそれ
らに伴う「しわ」や「たるみ」などの発生があげられ
る。その成因は未だ完全に解明されていないが、Bioche
mica Biophysica Acta, 279:265(1972)
や、粧技誌,15:77(1981)(英訳名はJapane
se Journal of Society for cosmetic chemists)、Cel
l Strucrure and Function, :357(1984)、
Carbohydrate Research, 159:127(1987)
などで報告されているように、皮膚細胞によるヒアルロ
ン酸産生が加齢に伴い減少することが一因となり、皮膚
の含水量の低下が皮膚機能に影響していると考えられて
いる。
【0004】上記のような実状または知見を考慮すれ
ば、かりに皮膚への適用を主目的とする場合であって
も、安全性が高く、皮膚細胞に直接働きかけて、皮膚組
織でのヒアルロン酸の産生をより強く促進させる物質の
提供が望まれる。したがって、本発明の目的は、従来の
植物抽出物に比べて、ヒアルロン酸産生能の増強作用が
優れており、しかも、皮膚以外の細胞または組織におけ
る前記増強作用を示す物質を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、例えば、
皮膚由来の各種培養細胞に着目し、培養条件とヒアルロ
ン酸を含めた各種グリコサミノグリカンの経時的な質
的、量的変動に対する多種多様な化合物もしくは物質ま
たは組成物の作用について検討を重ねてきた。
【0006】その結果、本発明者らは、従来、美白化粧
料の有効成分として(特公昭52−44375号公
報)、他の成分と組み合わせて用いるメラニン生成抑制
外用薬剤の有効成分として(特開平1−83009号公
報)、抗炎症剤、循環器系薬剤等のための5−リポギシ
ゲナーゼ阻害作用やヒアルロニダーゼ阻害作用物質とし
て(特開平3−68515号公報)、尿素と組み合わせ
て用いる角質層の水分保持や抗菌等の作用が持続する化
粧料の有効成分として(特開平6−24954号公
報)、ならびに各種成分と組み合わせて美白化粧料の有
効成分として(例えば、特開平6−107532号、同
6−199646号、同8−92055号公報)、使用
されてきた桑白皮をはじめとするくわ科(Moraceae)に
属する植物の植物抽出物が、意外にも、哺乳類の組織ま
たは細胞におけるヒアルロン酸産生能を増強することを
見い出した。
【0007】この増強作用は、メラニン生成抑制作用や
チロシナーゼ活性阻害作用とは異なり、積極的に生体内
で多様な作用を示すヒアルロン酸の産生を促進すること
に特徴がある。そしてかような作用を発揮させることが
できれば、例えば、皮膚老化現象の遅延もしくは改善を
もたらすことが可能である。
【0008】したがって本発明によれば、くわ科(Mora
ceae)に属するいずれか、殊に、クワ属(Morus)、パ
ンノキ属(Atrocarpus)、コウゾ属(Broussonetia)、
イチジク属(Ficus)に属する植物からなる群より選ば
れる少なくとも1種の植物抽出物を哺乳類の組織または
細胞におけるヒアルロン酸産生能を増強するのに十分量
含んでなる前記組織または細胞におけるヒアルロン酸産
生能増強剤が提供される。
【0009】本発明で使用できる「くわ科」の特定の属
に属する植物の具体的なものとしては、それぞれ次のよ
うな植物および植物体を挙げることができる。
【0010】クワ属(Morus)に属する植物としては、
マグワ[真桑、白桑](Morus albaL.)の葉および根
皮、ヤマグワ[山桑、桑椹](Morus bombycis Koidzum
i)の葉、枝、果実および根皮、モウコグワ[蒙桑、岩
桑、巌桑](Morus mongolicaSchneid.)の葉、果実、
樹皮および根皮、ロウソ[魯桑](Morus multicauli
s)の葉、樹皮および根皮などが挙げられる。
【0011】パンノキ属(Atrocarpus)に属する植物と
しては、パンノキ(Atrocarpus communis Forst.)の花
および果実などが挙げられる。コウゾ属(Broussoneti
a)に属する植物としては、コウゾ[小構樹](Brousso
netia kazinoki Sieb)の葉、果実および全根、カジノ
キ[梶木、楮](Broussonetia papyrifera L.)の樹
皮、葉および果実などが挙げられる。イチジク属(Ficu
s)に属する植物としては、イチジク[無花果](Ficus
carica L.)の果実、葉および茎、オオイタビ[薛茘]
Ficus pumila)の葉、茎および枝などが挙げられる。
【0012】本発明に従う抽出物を調製するに際して、
前記植物体は未乾燥の状態でもよいが風乾、温乾あるい
は凍結乾燥等の方法で乾燥してから抽出に供するのが抽
出効率の点で好ましい。かかる抽出方法に制限はなく、
当該技術分野で常用されているいずれかの抽出方法が採
用され、また抽出媒体としては水、含水親水性有機溶
媒、有機溶媒等を使用することができる。
【0013】本発明に従うヒアルロン酸産生能増強剤に
おける植物抽出物の配合量は、哺乳類の組織または細
胞、殊にヒトの表皮細胞におけるヒアルロン酸の産生能
を増強できるのに十分な量とされる。かような量は、適
用されるヒトの年齢、個体差等により最適量が変動する
ので限定できるものでないが、一般的に、皮膚に適用す
る場合、製剤全量中に乾燥物として0.0001〜20
重量%、好ましくは0.005〜5重量%である。0.0
001重量%以下であると、本発明で言う作用効果が十
分に発揮されず、20重量%以上を超えると製剤上好ま
しくない。抽出液を配合する場合は、0.004〜10
0容積%、好ましくは0.2〜100%である。0.00
4容積%以下であると、本発明で言う効果が十分に発揮
されない。
【0014】また、本発明の前記ヒアルロン酸産生能増
強剤には、有効成分として含められる前記抽出物の他
に、有効成分の効能に悪影響を及ぼさない範囲で、多種
多様の担体、希釈剤もしくは助剤、または他の活性化合
物を、それぞれ単独または組み合わせて含めることがで
きる。このような添加剤としては、剤形を外用例とする
場合を例にすれば、通常外用剤に用いられる成分、例え
ば界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、ビタミン
類、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調
製剤、香料、色素、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、アミ
ノ酸類、皮膚機能亢進剤、ホルモン、皮膚活性化剤、水
等を挙げることができる。
【0015】具体的には、非イオン性界面活性剤、アニ
オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤のような界面
活性剤、固体状あるいは液状のパラフィン、クリスタル
オイル、セレシン、オゾケライト、モンタンロウ等の炭
化水素類、シリコン油類、オリーブ油、地ロウ、カルナ
バロウ、ラノリンのような植物性もしくは動物性油脂や
ロウ、更にステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、
グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンモノ
オレイン酸エステル、イソプロピルミリスチン酸エステ
ル、イソプロピルステアリン酸エステルのような脂肪酸
またはそのエステル類、分岐脂肪酸の一価アルコールま
たは多価アルコールのエステル類、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、セチルアルコール、パルミチ
ルアルコール等のアルコール類、グリコール、グリセリ
ン、ソルビトール等の多価アルコール類またはそのエス
テル類などが挙げられる。
【0016】さらに、アルギニン、セリン、メチオニン
等のアミノ酸類、ビタミンA酸、ビタミンB6、アスコ
ルビン酸およびその誘導体、ビタミンD誘導体、ビタミ
ンEおよびその誘導体、ビオチン等のビタミン類、多糖
類、コレステロール類、パントテン酸およびその誘導
体、グリチルリチン酸およびその誘導体、グリチルレチ
ン酸およびその誘導体、ニコチン酸ベンジルなどのニコ
チン酸エステル類、エチルパラベン、ブチルパラベン等
の防腐剤、ブチルヒドロキシトルエン、プロピルガレー
ト等の酸化防止剤、アルブチン、コウジ酸等の皮膚美白
剤、プラセンタエキス、セファランチン等の皮膚機能増
強剤、エストラジオール等の女性ホルモン剤、レチノー
ル、アルファヒドロキシル酸およびそのアルキルエステ
ルなども本発明の従うヒアルロン酸産生能増強剤に添加
することができる。
【0017】本発明のヒアルロン酸産生能増強剤は、優
れたヒアルロン酸産生能増強作用を有し、かつ生体に使
用する上で安全性が高いことから、前述のような医薬品
または医薬部外品もしくは化粧品等の各種用途に使用す
ることができる。剤形を皮膚外用剤とする場合の性状
は、液状、乳液状、クリーム状、軟膏、スティック状、
パック、パスタ剤、散剤など外皮に適用できる性状のも
のであればいずれでも良い。本発明の皮膚外用剤は皮膚
に直接に塗布、貼付または散布する経皮投与による投与
方法をとる。
【0018】また、本発明のヒアルロン酸産性能増強剤
の用量は、年齢、個人差、病状等により変化するので明
確には確定できないが、一般にヒトに用いる場合の用量
は、体重1kgおよび1日当たり0.01〜100m
g、好ましくは0.1〜50mgが接触または吸収され
るように1日1回または2〜4回に分けて適用すること
ができる。
【0019】
【実施例】次に実施例をあげて本発明物質の製法および
ヒアルロン酸産生能増強作用をさらに具体的に説明す
る。本発明はこれにより限定されるものではない。
【0020】(製造方法)本発明で用いる植物抽出物の
一般的な製造方法としては、植物体を、例えば0℃〜1
00℃の、水、あるいはメタノール、エタノール、イソ
プロパノール等の低級アルコールを含む含水アルコー
ル、あるいはプロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール等の多価アルコールを含む含水アルコール
等、あるいはアセトン、メチルエチルケトン、アセトニ
トリル、ジメチルスルホキシド、ヘキサン等の炭化水
素、クロロホルム等の塩化炭素等で抽出して得られる。
含水アルコールの水とアルコールの比率は、アルコー
ル:水が容積比で1:99〜100:0であることが好
ましく、より好ましくは10:90〜100:0であ
る。
【0021】製造例1 マグワの根皮乾燥物100gに1lの50%エタノール
水溶液を加え、80℃のウォーターバスで4時間、環流
抽出し、抽出濾液を濃縮および乾燥することにより、マ
グワ抽出物17.8gを得た。また、同様にして表Iに
示す抽出溶媒を使用し、各植物から表Iに示すような収
率で、抽出物を濾液、濃厚液または乾燥粉末として得
た。
【0022】 表 I 製造例 植物体 抽 出 溶 媒 収量(g) 2 ヤマグワ 50%エタノール水溶液 28.3 3 モウコグワ 50%エタノール水溶液 29.2 4 ロウソ 50%エタノール水溶液 21.4 5 パンノキ 50%エタノール水溶液 14.6 6 コウゾ 50%エタノール水溶液 13.8 7 カジノキ 50%エタノール水溶液 26.0 8 イチジク 30%エタノール水溶液 17.2 9 オオイタビ 50%エタノール水溶液 23.0 (ヒアルロン酸産生促進試験)正常ヒト皮膚由来のケラ
チノサイト(NHEK)を無血清培養液で培養した。こ
の細胞はヒト表皮のケラチノサイトの生理的作用を試験
するのに多用されており、ヒアルロン酸産生能を試験す
るのに適するものである。NHEK細胞の2.5×103
個を直径15.6mmのウェル(24穴プレート)に蒔
き、無血清培養液を用い、37℃で3日間培養した。3
日間培養後培養液を、製造例に示す抽出物を0〜2%含
有する無血清培養液と交換し、培養を続けた。7日間培
養後、培養上清を採取し、ヒアルロン酸濃度を測定し
た。試験はトリプリケイトに行い、平均値を求めた。
【0023】培養液中のヒアルロン酸濃度は、ヒアルロ
ン酸結合蛋白質(HABP)を用いたサンドイッチバイ
ンディングアッセイ法(臨床病理、36:536、19
91;炎症、16:97、1996)により測定した。
被験物質を含まない対照例の培養液中のヒアルロン酸濃
度も同時に測定し、被験物質の添加により誘導された試
験例のヒアルロン酸濃度を、対照例のヒアルロン酸濃度
で除してヒアルロン酸産生能とした。
【0024】試験例1 製造例1のマグワ抽出物を0〜0.1%含む無血清培養
液のヒアルロン酸濃度を測定し、その平均値をマグワ抽
出物を含まない(すなわち、0%)無血清培養液(対照
例)のヒアルロン酸濃度の平均値で除して、ヒアルロン
酸産生促進能を求めた。結果を下記の表2に示す。
【0025】 表 2 被 験 物 質 培養液中の濃度(w/v) ヒアルロン酸産生促進能 0%(対照例) 1.0 0.005%(50μg/ml) 1.2 マグワ抽出物 0.01% (100μg/ml) 1.6 0.025%(250μg/ml) 2.7 0.05% (500μg/ml) 4.2 0.1% (1mg/ml) 3.5 以上のように、本発明の製剤に含められる植物抽出物
は、ヒトのケラチノサイトにおいて優れたヒアルロン酸
産生促進作用またはヒアルロン酸産生能増強作用を示
す。
【0026】次に、本発明のヒアルロン酸産生能を、殊
に表皮細胞また該細胞を含む組織において、増強させる
ために皮膚外用剤として用いる場合の典型的な製剤例を
挙げる。
【0027】製剤例1 (軟膏剤) (1) ヤマグワ抽出物(製造例2で得られたもの) 1.0% (2) プラスチベース 50W 99.0 計 100.0% 流動パラフィン(95%)とポリエチレン(5%)より
成る(2)に(1)を練合し、減圧脱気して軟膏を得
た。
【0028】製剤例2 (クリーム剤) A.セタノール 4.0% ワセリン 7.0 イソプロピルミリステート 8.0 スクワラン 12.0 ジメチルポリシロキサン 3.0 グリセリンモノステアレート 2.2 POE(20)ソルビタンモノステアレート 2.8 グリチルレチン酸ステアレート 0.02 エチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 B.水相 マグワ抽出物(製造例1で得られたもの) 0.1 1,3−ブチレングリコール 7.0 フェノキシエタノール 0.2 アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 4.0 精製水 残余 計 100.0% マグワ抽出物を1,3−ブチレングリコールに加熱溶解
し、フェノキシエタノールとアスコルビン酸リン酸エス
テルマグネシウム塩を加えて70℃に保ったB相に、7
0℃に加熱溶解したA相を撹拌しながら加え、ホモミキ
サー処理を行い、乳化粒子を細かくした後に、撹拌しな
がら急冷し、クリームを得た。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、ヒト皮膚由来のケラチ
ノサイトのヒアルロン酸産生能が増強され、ひいては、
かかる産生能が低下した細胞または組織における該産生
能を回復または増強しうる製剤が提供される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳類の組織または細胞におけるヒアル
    ロン酸産生能増強剤であって、くわ科(Moraceae)に属
    する少なくとも1種の植物に由来する植物抽出物を前記
    ヒアルロン酸産生能を増強するのに十分量含むことを特
    徴とするヒアルロン酸産生能増強剤。
  2. 【請求項2】 くわ科(Moraceae)に属する植物が、ク
    ワ属(Morus)、パンノキ属(Atrocarpus)、コウゾ属
    Broussonetia)、イチジク属(Ficus)に属する植物
    からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1
    記載のヒアルロン酸産生能増強剤。
  3. 【請求項3】 クワ属(Morus)に属する植物が、マグ
    ワ[真桑、白桑](Morus alba L.)の葉もしくは根
    皮、ヤマグワ[山桑、桑椹](Morus bombycis Koidzum
    i)の葉、枝、果実もしくは根皮、モウコグワ[蒙桑、
    岩桑、巌桑](Morus mongolica Schneid.)の葉、果
    実、樹皮もしくは根皮、またはロウソ[魯桑](Morus
    multicaulis)の葉、樹皮もしくは根皮であり、パンノ
    キ属(Atrocarpus)に属する植物が、パンノキ(Atroca
    rpus communis Forst.)の花もしくは果実であり、コウ
    ゾ属(Broussonetia)に属する植物が、コウゾ[小構
    樹](Broussonetia kazinoki Sieb)の葉、果実もしく
    は全根、またはカジノキ[梶木、楮](Broussonetia p
    apyrifera L.)の樹皮、葉もしくは果実であり、イチジ
    ク属(Ficus)に属する植物が、イチジク[無花果](F
    icus carica L.)の果実、葉もしくは茎、オオイタビ
    [薛茘](Ficus pumila)の葉、茎もしくは枝である請
    求項2記載のヒアルロン酸産生能増強剤。
  4. 【請求項4】 植物抽出物が、未乾燥あるいは風乾、温
    乾もしくは凍結乾燥等された前記植物体から水、含水親
    水性有機溶媒または水不混和性有機溶媒で抽出されたも
    のである請求項1〜3のいずれかに記載のヒアルロン酸
    産生能増強剤。
  5. 【請求項5】 哺乳類の組織または細胞がヒトの表皮細
    胞または該細胞を含む組織である請求項1〜4のいずれ
    かに記載のヒアルロン酸産生能増強剤。
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