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JPH115273A - シートラミネート金属板およびその製造方法 - Google Patents

シートラミネート金属板およびその製造方法

Info

Publication number
JPH115273A
JPH115273A JP16157697A JP16157697A JPH115273A JP H115273 A JPH115273 A JP H115273A JP 16157697 A JP16157697 A JP 16157697A JP 16157697 A JP16157697 A JP 16157697A JP H115273 A JPH115273 A JP H115273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
metal plate
adhesive
laminated
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16157697A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashige Nakamoto
忠繁 中元
Hiroaki Nakano
博昭 中野
Atsushi Kihara
敦史 木原
Takeshi Watase
岳史 渡瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP16157697A priority Critical patent/JPH115273A/ja
Publication of JPH115273A publication Critical patent/JPH115273A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属基材にシート状材料を積層したシートラ
ミネート金属板の加工性を改善する。 【解決手段】 金属板の片面に粘着剤層または接着剤層
を介してシート状材料が積層されたシートラミネート金
属板において、金属板を内側にして曲げ加工を行ったと
きに、少なくとも曲げ部近傍の粘着剤層または接着剤層
が変形することによって、シート状材料の破断を防いで
曲げ加工されるものであることを特徴とするシートラミ
ネート金属板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板に紙やフィ
ルム等のシート状材料が積層されたシートラミネート金
属板に関し、詳細には、住宅や構造物における屋根材、
外壁材、雨戸、シャッター、ドア等の外装材や、内壁
材、床材、天井材、内装材、パネル等の内装材等の建築
材料や各種家具として、また各種電気製品の外装部材や
自動車や車両の内装材として、さらには容器等として、
様々な分野に利用することのできる加工性に優れたシー
トラミネート金属板およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】金属板に意匠性を付与する目的で種々の
技術が開発されている。例えば、めっき金属板あるいは
非めっき金属板表面に樹脂塗装を施して、または樹脂塗
装後に美しい色彩や柄模様を印刷して塗装板(プレコー
ト金属板)としたり、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィ
ン、アクリル樹脂等からなるフィルムを積層してフィル
ムの持つ特徴と機能を活用するフィルム積層金属板(ラ
ミネート金属板)とする技術が知られている。特に、後
者のラミネート金属板は、意匠性、高耐食性、耐久性
等、通常の薄膜塗装被覆板では得られない特性を備えて
いることから、高機能材料として注目を集め、近年、生
産量、用途ともに着実に拡大している。
【0003】例えば、これまで木材や合板等で製造され
てきた建材や家具に対して、ラミネート金属板が適用さ
れている。木材や合板では、耐火性、耐燃え広がり性、
耐久性、耐湿性、強度、加工性、耐白蟻性等に改善の余
地があるが、ラミネート金属板で代替すれば、これらの
問題の解決が可能なためである。
【0004】しかし、一方で、ラミネート金属板の中で
も特に多用されているいわゆる「塩ビ鋼板」は、燃焼に
よって有毒ガスを発生して公害原因となるポリ塩化ビニ
ルフィルム(以下PVCフィルム)をラミネートしてい
るため、環境汚染の点で使用を削減する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、PVCフィル
ムではなく、他のプラスチックフィルムや、紙、布等の
シート状材料を金属板に積層することが考えられる。し
かし、これらのシート状材料の延性が金属基材に比べて
不足しているため、ラミネート金属板を、シート状材料
を外側にして(金属板を内側にして)曲げ加工すると、
シート状材料が金属板の伸びに追随できず曲げ部分で破
断してしまうという問題があった。ラミネート金属板の
曲げ加工性が悪いと、用途展開に制限が加えられること
から、加工性の改善が嘱望されている。上記観点から、
本発明では、金属基材にシート状材料を積層したシート
ラミネート金属板の加工性を改善することを課題として
掲げたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板の片面
に粘着剤層または接着剤層を介してシート状材料が積層
されたシートラミネート金属板において、金属板を内側
にして曲げ加工を行ったときに、少なくとも曲げ部近傍
の粘着剤層または接着剤層が変形することによって、シ
ート状材料の破断を防いで曲げ加工されるものであると
ころに要旨を有する。
【0007】シート状材料の種類は特に限定されない
が、伸び易いシート状材料の場合は曲げ加工を行っても
破断することが少ないので、例えば、紙、織布、不織布
等や、プラスチックフィルムの中でも比較的伸びの小さ
い材料を採用する方が、本発明の加工性改善効果が発揮
されるため好ましい。
【0008】本発明のシートラミネート金属板を製造す
る方法としては、粘着剤または接着剤を金属板に塗布し
た後、シート状材料を積層し、板温60〜120℃で2
5〜300秒間乾燥させる方法が採用できる。粘着剤ま
たは接着剤は、水分散型、水溶液型、溶剤型、無溶剤型
のいずれであってもよい。無溶剤型以外のものは、塗布
後に、溶媒あるいは分散媒の一部または全部を揮発させ
た後、シート状材料を積層することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、金属板にシート状材料
を粘着剤層または接着剤層を介して積層したシートラミ
ネート金属板を、金属板を内側にして曲げ加工すると、
シート状材料が破断してしまうという問題を、粘着剤層
または接着剤層(以下便宜上、粘着剤と接着剤を代表し
て「粘・接着剤」という)の変形能を利用して解決する
ものである。すなわち、曲げ加工によってシート状材料
には引張り応力がかかるが、このときに伸びる距離Xは
ラミネート金属板の厚みが小さくなると短くなるので、
粘・接着剤層の厚みが薄くなるように変形させれば、シ
ート状材料の伸びを小さくすることができるのである。
粘・接着剤層は、最も引張り応力がかかる曲げ部近傍に
おいて顕著に変形するので、本発明では、少なくとも曲
げ部近傍において粘・接着剤の変形が行われることを必
須条件として定めた。もちろん、粘・接着剤の変形は、
曲げ部近傍のみならず、シートラミネート金属板の端部
や、全体において生ずるものであっても構わない。
【0010】本発明では上記観点から粘・接着剤層が変
形し易いものであることが望まれる。粘・接着剤層を変
形し易くするには、以下の方法がある。 粘・接着剤として用いるポリマーのTgを低く設定
し、流動性を高める。 粘・接着剤として用いるポリマーの分子構造(分子
量、分岐、結晶度、共重合組成)等を変化させる。例え
ば、分子量を下げる、分岐を多くする、結晶度を下げ
る、といった手段は、いずれも粘・接着剤の流動性を高
めて変形し易くする。 粘・接着剤層の架橋密度を小さくする。例えば、配合
する架橋剤の量を減らす。 可塑剤を配合する。 ポリマーブレンドによって可塑化する。 粘・接着剤自体を発泡させるか、圧縮変形可能な中空
体(例えば柔軟なポリマーのシェルを有する中空微粒子
等)を配合する。 上記〜の手段は、組み合わせて採用することが好ま
しい。
【0011】粘着剤および接着剤の種類は、変形し易い
ものであれば、特に限定されない。一般的に粘着剤の方
が接着剤よりも常温では変形しい易いが、例えば、曲げ
加工後、高温雰囲気下での使用が予定されている場合は
接着剤を用い、低温環境下での使用が予定されている場
合は粘着剤を用いる、といった使い分けを行うことが推
奨される。
【0012】具体的には、ポリ酢酸ビニルや酢酸ビニル
−エチレン共重合体(EVA)等のポリ酢酸ビニル系、
ポリ(メタ)アクリル酸および/またはそのエステル
や、これらの(メタ)アクリル系モノマーとスチレン、
酢酸ビニル等との共重合体等のアクリル樹脂系、ポリウ
レタン樹脂系、ポリエステル樹脂系、ゴム系、ポリオレ
フィン系、SBSやSIBS等のポリスチレン系、エポ
キシ樹脂系、フェノール樹脂系、その他公知の粘着剤、
接着剤が使用できる。
【0013】粘着剤、接着剤の塗布量は、乾燥後の付着
量として、通常0.5g/m2 以上である。0.5g/
2 未満では、粘・接着剤層が変形することのできる絶
対量が少なくなって、シート状材料の破断を防ぐことが
できなくなる。粘・接着剤層が厚いほど変形量は増大す
るが、あまり粘・接着剤が厚過ぎると、ラミネート金属
板全体の厚みが大きくなるので、曲げ加工のために生じ
るシート状材料の伸びる距離Xが増えることになるた
め、上限は20g/m2 とすることが好ましい。これら
の粘着剤または接着剤は、水分散型、水溶液型、溶剤
型、無溶剤型のいずれであってもよい。
【0014】粘・接着剤は、金属板に直接塗布するか、
粘・接着剤のフィルムを金属板にラミネートすることに
より金属板上に供給できる。塗布する場合の塗布方法は
特に限定されず、ロールコーティング、スプレーコーテ
ィング、ノズルコーティング、ディップコーティング法
等が採用できる。
【0015】本発明で用いられるシート状材料は、紙、
織布、不織布、プラスチックフィルム等である。伸び易
いシート状材料の場合は曲げ加工を行っても破断するこ
とが少ないので本発明を適用して破断を防ぐ必要性があ
まりないと考えられるため、本発明におけるシート状材
料は、比較的、伸びが小さい(伸びにくい)材料を採用
することが好ましい。実用上、意匠性や耐久性を考慮す
ると、紙、織布、ポリプロピレンフィルムやポリエステ
ル系フィルム等が好ましい。またシート状材料は単一素
材の1層品だけでなく、異種素材が複数層積層されたも
のでもよい。さらに、印刷や、エンボス加工やカレンダ
ー加工等の物理的加工、あるいは保護層を設ける等の化
学的加工等が施されたものも使用することができる。
【0016】金属板としては、鋼板、銅板、アルミ板、
チタン板、各種合金板等が挙げられ、クロメート処理の
ような公知の防食用表面処理を施しておいてもよい。ま
た、金属板として金属箔を用いることも可能である。
【0017】金属板に粘・接着剤を塗布した後は、シー
ト状材料をラミネートする。無溶剤型以外の粘・接着剤
を用いるときは、塗布後に、熱風乾燥炉を通過させるな
どの方法で、溶媒あるいは分散媒の一部または全部を揮
発させた後、シート状材料を積層することが好ましい。
また粘・接着剤が乾燥(溶媒の揮発)あるいは硬化して
しまう前に、シート状材料をラミネートすることもでき
る。例えば、シート状材料が紙(あるいは織布や不織
布)の場合、紙が有する空隙に粘・接着剤が含浸するの
で密着力向上効果が得られるためである。しかし、紙が
薄く、坪量が小さいときには、含浸し過ぎて紙の表面
(対金属面と反対の面)に接着剤がにじみ出すことがあ
るので、粘・接着剤の乾燥・硬化速度を考慮して、シー
ト状材料をラミネートする時期を適宜決定するとよい。
ラミネートした後は、熱風乾燥炉を通過させるなどの方
法で、粘着剤あるいは接着剤が完全に乾燥・硬化するよ
うに、板温60〜120℃で、25〜300秒間、加熱
乾燥させることが好ましい。
【0018】本発明のシートラミネート金属板は、以上
説明した通り、良好な曲げ加工性を有しているので、密
着曲げを行うことも可能である。従って、住宅やその他
構造物に用いられる建材、具体的には、屋根材、外装
材、間仕切りユニット、内壁材、天井材、床材、ドア、
サッシの枠材等や、蝶番やヒンジ、錠等の金属製の金物
類に利用することができる。また、机、椅子、ロッカ
ー、キャビネット、スタンド、本棚、書庫、パーティシ
ョン、ベッド等、スチール家具として製品化されている
家具に適用可能である。さらに、テレビ、冷蔵庫、洗濯
機、クーラー、照明器具等の家電製品の外装部材等にも
利用することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のシートラミネート金属板は、金
属板に粘・接着剤層を介してシート状材料を積層したも
のであるが、曲げ加工の際に、粘・接着剤層の厚みが薄
くなるように変形させることにより、シート状材料に与
えられるべき伸びの量を低減させ、密着曲げのような過
酷な曲げ加工であっても、シート状材料が破断したり、
曲げ部の頂点においてシート状材料が剥離を起こすこと
がない。従って、意匠性や耐久性に優れたシートラミネ
ート金属板に加工を施して、様々な分野に適用すること
ができるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡瀬 岳史 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の片面に粘着剤層または接着剤層
    を介してシート状材料が積層されたシートラミネート金
    属板において、金属板を内側にして曲げ加工を行ったと
    きに、少なくとも曲げ部近傍の粘着剤層または接着剤層
    が変形することによって、シート状材料の破断を防いで
    曲げ加工されるものであることを特徴とするシートラミ
    ネート金属板。
JP16157697A 1997-06-18 1997-06-18 シートラミネート金属板およびその製造方法 Pending JPH115273A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16157697A JPH115273A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 シートラミネート金属板およびその製造方法

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JP16157697A JPH115273A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 シートラミネート金属板およびその製造方法

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JPH115273A true JPH115273A (ja) 1999-01-12

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ID=15737753

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JP16157697A Pending JPH115273A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 シートラミネート金属板およびその製造方法

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JP (1) JPH115273A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6955839B2 (en) 1999-05-24 2005-10-18 Toppan Printing Co., Ltd. Laminated composite, information recording medium, and member of imparting forgery-preventing characteristic
JP2017081036A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 京セラ株式会社 積層体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6955839B2 (en) 1999-05-24 2005-10-18 Toppan Printing Co., Ltd. Laminated composite, information recording medium, and member of imparting forgery-preventing characteristic
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000704