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JPH11515016A - 溶融法によるペプチド含有生分解性ミクロスフェアの製造 - Google Patents

溶融法によるペプチド含有生分解性ミクロスフェアの製造

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JPH11515016A
JPH11515016A JP9516850A JP51685097A JPH11515016A JP H11515016 A JPH11515016 A JP H11515016A JP 9516850 A JP9516850 A JP 9516850A JP 51685097 A JP51685097 A JP 51685097A JP H11515016 A JPH11515016 A JP H11515016A
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microspheres
poly
block
polymer
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Application number
JP9516850A
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English (en)
Inventor
チャー,ヤンシク
チョイ,ヤング・クウェオン
パイ,チョール・ミン
Original Assignee
マクロメド・インコーポレーテッド
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Filing date
Publication date
Application filed by マクロメド・インコーポレーテッド filed Critical マクロメド・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 ペプチド/タンパク質生分解性薬物送達デバイスを、溶媒を用いることなくポリマー溶融法によってミクロスフェアとして製造する。熱安定性ポリペプチド及び適当な低融点ブロックコポリマー混合物の溶融物を製造し、そしていずれの有機溶媒も用いることなく、空気、水又は不混和性有機流動体などの適当な流動媒体中に分散させて微小滴を形成する。その流動媒体を冷却して微小滴を凝固させてミクロスフェアにした後、集め、そして精製するか又は薬物送達デバイスとして更に加工する。これら生分解性ミクロスフェアは、インプラント用又は注射用の医薬製剤として適している。固体ミクロスフェアとして温血動物の体内に投与後、該製剤は身体から水を吸収してヒドロゲルを形成し、そこから該ポリマーを長期間にわたって継続して放出する。

Description

【発明の詳細な説明】 溶融法によるペプチド含有生分解性ミクロスフェアの製造 本発明は、ペプチド又はタンパク質薬物を含有する生分解性ミクロスフェア及 びそれらの製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、ペプチド又はタンパク 質薬物を含有する生分解性ミクロスフェア及びそれらを製造するための溶融法に 関する。本発明は、以下で詳細に記載される比較的低い融解温度の熱可塑性生分 解性ヒドロゲルの使用によって可能になる。それは、ペプチド及びタンパク質が 低水性又は非水性環境において優れた固体状態安定性を示すという発見、そして 更に、ある種の熱可塑性ポリマー系内に埋封された固体タンパク質が、水性溶液 中の他の同一の条件下でのそれらの挙動と比較した場合に優れた安定性を示すと いう発見に基づく。本発明は、更に、この目的のために特別に設計された適当な 低融解温度生分解性ポリマーを用いることによっていずれの有機溶媒も用いるこ となく生分解性ミクロスフェアを製造する方法に関する。 発明の背景及び先行技術の要旨 多数の合成及び天然ポリマーは、インプラント、マイクロカプセル、及びミク ロスフェア及び/又はナノスフェア(nanospheres)などの制御された薬物送達 システム(DDS)のマトリックスとして利用可能であることが知られている。 これらポリマーのいくつかは、非生分解性の、例えば、ポリメタクリル酸メチル (PMMA)、ポリスチレン(PST)、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(E VA)、ポリエチレン−無水マレイン酸コポリマー及びポリアミドである。非生 分解性ポリマーの場合、これらポリマーのいずれかを利用した薬物保有ポリマー 性インプラント又はペレットは、放出期間の終りに除去される必要がある。除去 の必要性及びそれに関係した問題をなくすために、生分解性又は生物腐食性(bi oerodible)ポリマーを基剤とする制御薬物放出ポリマー性デバイスを開発する のが望ましいことが判った。生分解性ポリマーの使用は、薬物排出後にそのデバ イスを投与部位から除去することを不要にする。生分解性ポリマーは、制御され た様式で予め決められた期間にわたって in vivo で分解するように設計されう る。このような徐放性製剤で用いるのに適当な生分解性ポリマーは、他にも充分 に記載されており、ポリ(d,l−ラクチド)、ポリ(d,l−ラクチド−co−グ リコリド)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(ヒドロキシ酪酸)及びポリ( アミノ酸)、ポリ(オルトエステル)、ポリ酸無水物及びポリアルキルシアノア クリレートが含まれる。これらポリマーは、水性の生理学的環境におかれた場合 、酵素的又は非酵素的加水分解によって徐々に分解される。ポリマーの in vivo 分解の主なメカニズムは加水分解であり、この場合、酵素もまたある役割を果 たしうる。加水分解に影響を与える重要な因子には、透水性、化学構造、分子量 、形態、ガラス転移温度、添加剤、及びpH、イオン強度、インプラント部位な どの他の環境因子が含まれる。 薬物を生分解性ポリマーマトリックス中に取り込む様々なマイクロカプセル封 入技術は、当該技術分野において教示されている。これらの典型的なものは、 (a)乳化及びそれに続く有機溶媒蒸発による相分離(O/Wエマルジョン、W /Oエマルジョン及びW/O/Wエマルジョンなどの複合エマルジョン法を含む );(b)コアセルベーション相分離;(c)溶融分散;(d)界面堆積;(e )in situ 重合;(f)噴霧乾燥及び噴霧凝固;(g)エアーサスペンジョンコ ーティング;及び(h)パンコーティングである。米国特許第4,652,441号で例 示されたように、W/O/W(水/油/水)ダブルエマルジョン水中乾燥法は、 ペプチド及びタンパク質などの水溶性親水性薬物のマイクロカプセル封入に一般 的に用いられる方法である。しかしながら、この手順は、ミクロスフェアの製造 及びそれらの使用において様々な技術的問題を与える。例えば、薬物及び用いら れるポリマー、例えば、ポリ乳酸ポリマーの他に、ゼラチンなどの第三成分が存 在すべきであるという必要条件がある。サブミクロンのオーダーのミクロスフェ アを得ることは困難であり、そして三層(W/O/W)構造に起因して薬物のカ プセル中への取り込み率は低い。更に、ミクロスフェアの薄いポリ乳酸壁に対す る損傷又は壁の破壊によってもたらされる破裂作用で開始するミクロスフェアか らの薬物の不安定な放出がある。 米国特許第5,100,669号は、生理活性物質を含有するポリ乳酸型ミクロスフェ ア及びそれらを製造する方法を記載している。それは、活性物質がその活性を損 なうことなくミクロスフェア中に均一に取り込まれることができ且つ活性物質を 1週間を越える長期の間に徐々に放出できるという点で好都合である。この特許 では、親水性生理活性物質及び疎水性ポリ乳酸が分子の大きさで均一に混合され ているミクロスフェアの製造が示されている。オリゴマーポリラクチド並びにペ プチド及びタンパク質を含めた種々の薬物のためにアセトニトリル−水混合液又 は氷酢酸などの補助溶剤を用いることにより、活性物質は活性を損なうことなく ミクロスフェア中に均一に取り込まれ且つ有意な初期破壊を伴うことなく徐放性 が達成されうる。しかしながら、ミクロスフェアを得るためには、有機溶媒の使 用を必要とする。 米国特許第4,526,938号は、ポリペプチド薬物の継続的放出のための担体とし て、5,000の最小重量平均分子量を有する両親媒性で非架橋の分岐又はグラ フトブロックコポリマーの使用を開示している。ポリラクチドなどの疎水性ブロ ック成分は生分解性であり、そしてポリエチレングリコールなどの親水性ブロッ ク成分は、生分解性であってよいし又はそうでなくてよい。このようなコポリマ ー組成物は、水性の生理学的タイプの環境におかれた場合、水を吸収してヒドロ ゲルを形成することができる。有機溶媒の使用は必要とされるが、それはポリペ プチドを変性しうる。米国特許第4,745,160号は、1,000の最小重量平均分子 量を有し且つ水中に自己分散できる同様のタイプのコポリマーを開示している。 このようなコポリマーは、ポリペプチド薬物製剤の徐放性にも有用である。この 特許における剤形は、コポリマーとペプチド薬物との混合物の分散液を凍結乾燥 して粉末を得ることによって得られる。次に、その粉末を加熱及び加圧して、圧 縮成形によって剤形を製造する。 Hutchinson(WO93/24150号)は、少なくとも1の塩基性基を含有するペプチ ドから誘導された陽イオン及びカルボキシ末端ポリエステルから誘導された陰イ オンから成る塩を教示している。そのポリエステルは、ヒドロキシ酸から誘導さ れたもの、又はジオール及び/又はポリオールとジカルボン酸及び/又はポリカ ルボン酸との重縮合生成物から選択される。典型的には、このポリマーは、ポリ マー鎖につき1の末端カルボン酸基を有するd,l−ラクチド/グリコリドコポ リマーである。このような塩の製造方法及び長期放出医薬組成物としてのそれら の使用方法もまた開示される。典型的には、ペプチド及びカルボン酸ポリマーを 氷酢酸中で混合し、そして凍結乾燥させる。次に、凍結乾燥生成物をジクロロメ タンに対して加え、そして溶液流延して薄膜を得る。次に、Hutchinsonは、押出 並びに圧縮及び射出成形などのポリマー溶融加工技術でのその薄膜の使用を記載 しており、この場合、インプラントの製造において高温(好ましくは、100℃ 未満)を用いてポリエステル−薬物塩を溶融する。このような固体剤形は、微粉 砕又は錬磨によって微粒状形態まで小さくすることができる。Hutchinsonは、ポ リマーの疎水性/親水性成分及び薬物不相溶性並びに分散又は凍結乾燥技術で種 々の溶媒を用いるミクロスフェアの形成に関係した他の問題について優れた考察 を包含し、したがって、参照により本明細書中に組み入れられるものとする。 欧州特許出願第025870 A2号は、一方のブロックがポリ(アルキレンオキシド )であり且つ他方のブロックがグリコール酸エステル/トリメチレンカーボネー トであるABA又はABブロックコポリマーから製造された薬物送達システム( DDS)を記載している。それは、実験室規模押出機において60〜115℃で のポリマー及び生物活性物質の同時押出を記載している。活性物質の比率は、1 〜50%w/wであるように選択されるが、好ましくは、25〜50%w/wで ある。直径1.5mm繊維を長く切断することができるし若しくは20メッシュ スクリーンを介して極低温粉砕して、射出されうる粒子を与えることができるし 、又はその繊維を直接的にインプラントすることができる。 米国特許第4,438,253号は、ポリグリコール酸とポリオキシエチレンなどのヒ ドロキシル末端ポリ(アルキレングリコール)とのエステル交換に続いて、テト ラ−p−トリルオルトカーボネートなどの芳香族オルトカーボネートを付加して 重合度を更に増加させることによって得られたマルチブロックコポリマーを記載 している。それら物質は、外科用製品及び加水分解可能なモノフィラメント繊維 を製造するのに用いられた。 ポリラクチドポリマーからのポリペプチドの放出は、しばしば、有意の誘導期 間の後に起こり、その期間中はポリペプチドが放出されないし、又は多相であっ て、デバイスの表面からの初期破裂放出、ポリペプチドがほとんど若しくは全く 放出されない第二期、及びポリペプチドの残りの大部分が放出される第三期を含 む。 この問題を解決し又は少なくとも最小限にし、そして放出プロフィールを改善 するために様々な試みがなされてきた。一つの方法は、乳酸とグリコール酸とを 共重合させて、ポリ(ラクチド−グリコリド)コポリマーを形成することである 。もう一つは、ポリラクチドポリマー中に封入されたペプチドと、他のポリマー 又はコポリマー中に封入された同様のペプチドとを混合することである。これら の方法は両方とも、製造及び投与の際に制御することが難しく、そして所望のペ プチド放出速度を達成することに完全に成功していない。 放出速度の問題を解決する一つの試みは、米国特許第5,330,768号で示されて いる。この特許は、ポリラクチドなどの生分解性疎水性ポリマーと、ポリエチレ ンオキシド(PEO)及びポリプロピレンオキシド(PPO)の界面活性剤ブロ ックコポリマーなどの非イオン性親水性コポリマーとを物理的に配合することに よって製造された分解性ポリマーマトリックスを開示している。タンパク質又は ペプチド薬物は、機械的混合によって又は溶媒若しくは溶融流延によってポリマ ーブレンド中に取り込まれる。伝えられるところによれば、水性溶液中において これらポリマーブレンドはポリマー骨格内にゲル様構造を形成し、これが、純粋 なポリラクチドポリマーと比較して長期のタンパク質放出及び最小限の初期タン パク質放出を与える。しかしながら、ポリマーブレンドがミクロスフェアとして 製造される場合、ダブルエマルジョンを用いる改良溶媒蒸発技術が用いられ、こ れは、周囲大気中に蒸発するに違いない塩化メチレンなどの溶媒の使用を必要と する。 ミクロスフェアとしてのコポリ(l−乳酸−b−オキシエチレン−b−l−乳 酸)(LPLA−PEO−LPLA)及びコポリ(l−乳酸−co-グリコール酸 −b−オキシエチレン−b−l−乳酸−co−グリコール酸)(LPLG−PEO −LPLG)から成るABAトリブロックコポリマーからのウシ血清アルブミン (BSA)のin vitro 放出は、Youxin ら,J.Controlled Release 32(1994) 121-128によって研究された。しかしながら、そのミクロスフェアは、塩化メチ レンなどの有機溶媒を用いるトリプルエマルジョン技術によって製造された。タ ンパク質の継続的放出は、このようなABAトリブロックコポリマーの組成を調 整することによって得ることができる。疎水性ポリエステル中への親水性PEO ブロックの導入は、有効な水分吸収を促すはずであり、そして更に、ペプチド及 びタンパク質などの水溶性薬物に対して特に、非経口送達システムの浸透性を増 加させるはずである。分子量減衰も質量減少も、このようなABAブロックコポ リマーにおいては、ミクロ相隔離システム中への水の急速な浸透によって加速さ れる。PEO含量及びポリエステル比率に応じて、分解速度を調整できる。AB Aブロックコポリマーのマトリックスからのポリペプチドの放出は、膨潤したマ トリックス中での薬物の拡散によって、更には、マトリックスの分解によって制 御される。 インプラント可能なポリマー性薬物送達システムは、かなり前から知られてい る。R.L.Dunnら',米国特許第4,938,763号及び同第5,278,202号で開示されたも のなどのABA型コポリマー製剤の独特の側面は、製剤化された場合に、それら が、22/23ゲージ針を用いて注射可能な液体コンシステンシーを維持すると いう事実である。いったん水性液と接触すると、コポリマー網状構造はその液を 吸収し且つゲルマトリックスの中に固定される。トリブロックコポリマー組成物 全体を、何日間、何週間又は何か月間の範囲の分解時間を有するように操作する ことができる。用いられるポリマーブロック、すなわち、ポリマー種類、分子量 、相対比率等に応じて、適当なポリマーブロック成分を選択することによって分 解速度を調整することができる。これらブロックコポリマーは、概して、無毒性 であり且つ身体によって充分に許容され、そしてそのシステムは容易に製剤化さ れる。薬物を含有した乳酸及び/又はグリコール酸とエチレンオキシドとのコポ リマーは、容易に注射することができ、外科的手順の使用が避けられるので、そ れらは、生分解性インプラントへの新しいアプローチを与える。ゲルマトリック スは、インプラントと同様、注射直後に細胞外液の水性環境との接触で形成され 、そして薬物の放出は、この形成されたマトリックスを介して徐々に起こる。乳 酸及び/又はグリコール酸及びポリエチレンオキシドのものなどのコポリマーの in vivo分解速度は、コポリマーの構成モノマーの種々のモル比及び分子量を用 いることによって制御することができる。それらの生体適合性及び生分解性もま た充分に確かめられている。いったん形成されたゲルマトリックスは、制御され た方式で 薬物を放出した後、容易に代謝され且つ排出される生成物へと分解される。この アプローチは、薬物送達デバイスインプラントの利点を取り入れると同時に、イ ンプラントを投与前に入れるための又は放出完了後にそれを除去するための外科 手術の必要性をなくす。しかしながら、これらコポリマーの製造における主な欠 点は、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、乳酸エチル、トリ アセチン及びクエン酸トリエチルなどの望ましくなく且つ時々毒性の有機溶媒の 使用である。これら溶媒は、それらがポリマー成分を溶解できるし且つ水と混和 性でもあるので用いられている。 主としてDNA組換え技術の開発のために、ペプチド及びタンパク質薬物はま すます大規模に利用可能になっている。しかしながら、タンパク質薬物の比較的 短い生物学的半減期及び胃腸管中のタンパク質分解酵素によるそれらの急速な分 解ゆえに、薬物有効性を最適にするためには、概して、繰返し毎日の注射が必要 とされる。多数の新規DDSデバイスの中で、注射用薬物含有ポリマー性ミクロ スフェア系は、ペプチド及びタンパク質の安全で且つ制御された非経口投与のた めの手段を提供できる。しかしながら、これら比較的高い分子量のペプチド及び タンパク質薬物の製剤及び送達は、伝統的なより小さい分子量薬物と比較した場 合、それらの比較的不安定な性状のためにいくつか問題を提示し得る。ポリペプ チドを医薬品としてうまく用いるためには、それらの製剤及び送達に関して安定 性の問題を理解することが必須である。ポリペプチドは、それらの医薬品として の有効性の衰え又は損失をもたらすことがある種々の細胞内及び細胞間化学反応 を受ける。これらには、酸化、脱アミノ化、β−脱離、ジスルフィドスクランブ リング、加水分解、イソペプチド結合形成、及び凝集が含まれる。化学安定性に 加えて、ポリペプチドはまた、有効な治療薬であるためにそれらの三次元構造を 保持する必要がある。この本来のコンホメーションの損失は、生物学的活性の損 失をもたらすのみならず、共有結合又は非共有結合凝集などの更に有害な過程に 対する増加した感受性をもたらす。更に、大形のタンパク質は、低下した溶解性 及び増加した免疫原性などの非経口送達に関する他の問題をもたらす。H.R.Co stantinoら,J.Pharm.Sci.,83,(1994)1662-1669“Solid-phase aggregation of proteins under pharmaceutically relevant conditions”。 固体タンパク質の凝集の一因となる種々の分子経路を知ることにより、安定化 への合理的なアプローチを開発することができる。最初のアプローチは、関与す るメカニズムに特異的に的をしぼることである。第二のアプローチは、タンパク 質中の水分活性の水準を最適水準で維持することである。これは、タンパク質を 最適水和水準で貯蔵することによって、又は徐放性デバイスの場合、より低い水 分活性を確保する微小環境を選択することによって達成されうる。微小環境のp Hもまた制御することができる。固体タンパク質製剤を安定化させる第三のアプ ローチは、凍結乾燥されたタンパク質の物理的安定性を増加させることである。 これは、疎水的相互作用によって、並びに、タンパク質の折畳みが開くにつれて 増加しうる共有結合経路によって凝集を阻止するであろう。 機能的生分解性ヒドロゲルミクロスフェア系を提供することは、タンパク質安 定性の観点から極めて望ましい。上記のように、タンパク質の構造、機能及び安 定性における水の重要な役割は周知である。典型的に、タンパク質は、大部分の 水が除去された固体状態で比較的安定である。しかしながら、固体治療用タンパ ク質製剤は、高湿度での貯蔵時に又は徐放性デバイスからの送達中に水和するこ とがありうる。タンパク質の安定性は、水和の増加に伴って降下する。水もまた 、様々な理由で、すなわち、(a)水が、反応性基の増加した接近容易性をもた らすタンパク質柔軟性を増加させる;(b)水が反応体の移動相である;及び( c)水自体、β−脱離又は加水分解などのいくつかの有害な過程における反応体 であるために、固体タンパク質凝集において有意の役割を果たすことができる。 6%〜28%の水を含有するタンパク質が最も不安定である。この水準未満では 、結合水の移動度及びタンパク質内部運動は低い。この水準より上では、水移動 度及びタンパク質運動は、完全な水和物のものに近づく。ある点までは、水和の 増加に伴う固相凝集に対する増加した感受性が、いくつかのシステムで見られた 。しかしながら、より高い水分では、希釈効果のためにあまり凝集が見られない 。更に、ポリエチレングリコール、デキストラン、ジエチルアミノエチルデキス トラン及びカルボキシメチルセルロースなどの種々の官能性を有するポリマーで のタンパク質の希釈は、タンパク質の安定性を有意に増加させ且つ固相凝集を減 少させる。 固体状態凝集に対してタンパク質を安定化させる一つの一般的な方法は、固体 製剤中の水分を調節し且つ固体タンパク質中の水分活性を最適水準で維持するこ とである。この水準は、タンパク質の性状に依存するが、概して、「単分子層」 水被覆面積より下に維持されたタンパク質は、優れた固体状態安定性を示すであ ろう。しかしながら、固体タンパク質が徐放性のために意図されるポリマーマト リックス中に懸濁している場合、水分活性の制御は常に簡単とは限らない。現行 の食品医薬品庁要件によれば、容認しうるタンパク質薬物含有医薬品は、2年後 に10%未満の低下しか示してはならない。Cleland,J.L.及び Langer,R., In formulation and delivery of proteins and peptides,ACS books,1994。 しかしながら、上の説明から明らかであるように、マイクロカプセル封入タン パク質含有DDSデバイスを提供するための既知の手段は、いくつか積極的な特 徴を与えるが、二次加工手順が複雑であり、しかも通常、マイクロカプセル封入 工程中に有機溶媒を必要とする点で不都合である。更に、これら手順は、ペプチ ド及びタンパク質薬物の安定性に悪影響を及ぼすことがある。例えば、米国特許 第4,745,160号で示されたように、ポリ乳酸コポリマーを用いてミクロスフェア を二次加工する場合、ジオキサンと水の混合物を用いる。ポリ乳酸及び/又はポ リペプチドは混合物中に完全に溶解しないので、分散液が形成される。ジオキサ ン及び水の代わりに、氷酢酸を溶媒として用いることもできる。どちらの場合も 、その分散液を凍結乾燥させて粉末を得る。次に、その粉末を、そのフィルム、 シート、シリンダー又は微粉砕生成物として製造するために加熱及び加圧するこ とができる。 上記から、先行技術が、有機溶媒及び/又は圧縮成形技術を用いることなく生 分解性ポリマーミクロスフェアを製剤することを教示していないのは明らかであ る。 前記のように、多数のマイクロカプセル封入工程は、有機溶媒の使用を必要と する。特に、マイクロカプセル封入工程中に塩素化された溶媒(例えば、塩化メ チレン、クロロホルム)を用いる場合、残留溶媒の毒性について若干心配がある 。構造的及び薬理学的変性、並びに生物学的活性の損失は、通常、大分子量ポリ ペプチドが有機溶媒と接触する場合に見られる。 発明の目的及び要旨 本発明の目的は、マイクロカプセル封入工程中に有機溶媒の使用を必要としな い工程を用いた生分解性コポリマー薬物含有ミクロスフェアを含むDDSを提供 することである。 更に、本発明の目的は、ポリペプチドに対してかなり一般的に適用できるが、 約50℃の高温において固体状態で比較的安定であるポリペプチドに最も有用で あるDDS生分解性コポリマーのペプチド薬物含有ミクロスフェアを提供するこ とである。 もう一つの本発明の目的は、100℃未満の温度でミクロスフェアに加工する ことができ、したがって、熱感受性又は溶媒感受性ペプチド及びタンパク質薬物 を取り込むミクロスフェアの二次加工に適しているコポリマーを提供することで ある。 明らかになるであろうこれら及び他の目的は、ポリペプチド及び適当な生分解 性ブロックコポリマー混合物の溶融物を製造して、概して均一な薬物コポリマー 混合物を形成し、いかなる有機溶媒も用いることなく、その混合物を、空気、水 又は油などの適当な流動媒体中に分散させて微小滴を形成した後、その流動媒体 を冷却して微小滴を凝固させてミクロスフェアにし、そしてその中に均一に分散 したポリペプチドを含有するそれらミクロスフェアを集めることを含む方法によ って達成されうる。得られた生分解性ミクロスフェアは、インプラント又は注射 可能な医薬製剤として適している。固体ミクロスフェアとして投与後、それら製 剤は身体から水を吸収してヒドロゲルを形成し、そこからポリペプチドが長期間 にわたって継続して放出され、同時に又は引続きコポリマーの生分解を伴う。 一般的に言えば、ミクロスフェア中に担持される薬物は、約0.1〜10重量 %であり、約1〜5%の範囲が好ましいであろう。しかしながら、薬物とコポリ マーとの組合せが機能的であるならば、厳密な数値制限は臨界的でない。したが って、何等かの与えられた薬物とコポリマーの組合せで、より高い薬物担持量が 達成されうるならば、それは本発明の範囲内と考えられるべきである。したがっ て、「有効量」という用語は、溶融混合物を形成するためにコポリマー上に担持 され又はそれと混合された薬物の量に関して用いられる場合、そのコポリマーが 含有 することができ、かつなおも許容しうるミクロスフェアを形成しうる量を意味す る。 ポリペプチド及び/又はタンパク質薬物のポリマー性マトリックス中への取り 込み温度は、その薬物の寿命又は活性に対して極めて重要である。凍結乾燥状態 のポリペプチド又はタンパク質がたとえ天然のコンホメーションであるとしても 、その温度がタンパク質の融解温度(Tm)を越えるならば、なお折畳みの解除 が起こりうる。固体タンパク質では、Tmは水分の増加に伴って有意に低下する 。言い換えれば、ペプチド/タンパク質薬物は、好ましくは、乾燥状態で及びそ の融点又は融点範囲未満の温度で取り扱われるべきである。 本発明で記載したABAブロックコポリマーに基づく溶融ブレンド法は、これ らの目標にかなう。37℃を越えるガラス転移温度を有する、親水性ポリエチレ ングリコール(Bブロック)及び生分解性非晶質疎水性ポリマー(Aブロック) のブロックコポリマーは、そのポリエチレングリコールBブロックが疎水性Aブ ロックを可塑化して、比較的低温で、時には周囲温度でも容易に加工されうる物 質を生じるので、特に有用であることが判明した。引続きの放置で、ポリエチレ ングリコールブロックは結晶化して、包装、配送及び投与の目的で容易に取扱い できる強靭な硬質製品を与える。代わりに、両端ブロックが親水性であり且つ中 央Aブロックが生分解性非晶質疎水性ポリマーであるBABブロックコポリマー を用いることもできる。更に、分岐化及びグラフト化ABA又はBABブロック コポリマーを用いることができる。 発明の詳細な説明 本明細書中で用いられる次の用語は、指定された意味を有するものである。 「生分解性」は、薬物が全て放出された後に、ブロックポリマーが身体内で無 毒性成分に破壊する又は分解することができることを意味する。 「薬物」は、生物活性を有し且つ治療目的に適応される又は用いられるあらゆ る有機化合物又は物質を意味するものである。 「ペプチド」、「ポリペプチド」、「オリゴペプチド」及び「タンパク質」は 、ペプチド又はタンパク質薬物に関する場合、互換的に用いられるものであり、 そ して特に断らない限り、何等かの特定の分子量、ペプチド配列若しくは長さ、生 物活性の分野又は治療的使用に関して制限されるものではない。 「ポリ(α−ヒドロキシ酸)」は、ポリ(α−ヒドロキシ酸)ポリマー自体、 又は対応するラクチド、グリコリド若しくはラクトンなどのα−ヒドロキシ酸前 駆体の開環重合から誘導されたポリ(α−ヒドロキシ酸)ポリマー若しくはコポ リマーを意味するものである。 本発明によれば、薬理学的に有用なポリペプチド及び薬学的に許容しうるAB A又はBAB型非架橋非晶質ブロックコポリマーを含む生分解性ミクロスフェア が、有機溶媒を用いることなく製造される。加工温度は、溶媒を用いる必要性を 事実上なくする低融点ブロックコポリマーを用いることによって低下させること ができる。したがって、残留溶媒について心配する必要はない。より良い薬物放 出プロフィールは、圧縮成形/粉砕法技術によって製造された微粒子と比較して 、このようなミクロスフェアから得られる。生分解性低融解温度ポリマー物質 本発明で用いられるブロックコポリマーは、物理的手段によって架橋した生分 解性ヒドロゲルである熱可塑性生分解性ヒドロゲルを形成する。 好ましくは、これらは、疎水性生分解性Aブロックセグメント間に含有された 親水性Bブロックセグメントから構成されたABA型低融点生分解性ブロックコ ポリマーである。 親水性又はBブロックは、好ましくは、約1,000〜20,000の平均分子 量を有するであろうが、好ましくは、約1,000〜5,000である。コポリマ ーの全分子量は、その一体性を室温で維持し、しかもなお低融点を有するために 、約2,000〜約50,000であるべきである。 親水性Bブロックセグメントは、好ましくは、ポリエチレングリコール(PE G)である。生分解性疎水性又はAブロックセグメントは、ポリ(α−ヒドロキ シ酸)及びポリエチレンカーボネートから成る群より選択されるメンバーである 。 このようなポリ(α−ヒドロキシ酸)ポリマーブロックの平均分子量は約50 0〜10,000であり、そして更に好ましくは、約500〜3,000である。 酵素的に分解性のポリエチレンカーボネートポリマーブロックの平均分子量は約 200〜10,000であり、そして更に好ましくは、約200〜3,000であ る。 このポリ(α−ヒドロキシ)ポリマーブロックは、好ましくは、ポリ(d,l −ラクチド)、ポリ(l−ラクチド)、ポリ(d,l−ラクチド−co−グリコリ ド)、ポリ(l−ラクチド−co−グリコリド)、ポリ(ε−カプロラクトン)、 ポリ(γ−ブチロラクトン)、ポリ(δ−バレロラクトン)、ポリ(ε−カプロ ラクトン−co−乳酸)、ポリ(ε−カプロラクトン−co−グリコール酸−co−乳 酸)、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸及びそれらの二元ポリマー又は三元ポリマーか ら成る群より誘導されるか又は選択されるメンバーである。 これらコポリマーは、生分解性で且つ生体適合性である。ポリエチレングリコ ール、ポリラクチド及びラクチド/グリコリドコポリマーは、食品医薬品庁によ って医療使用のために認可されている。これらのような熱可塑性生分解性ヒドロ ゲルは、いわゆる房状ミセル型のミクロドメイン構造を有すると考えられ、すな わち、硬質セグメントのクラスターは、軟質セグメントの連続相中に分散してミ クロドメインを形成していると考えられる。これらポリマーは、分子の両親媒性 ゆえに、房状ミセル様構造特性を有する。このように形成された多相は、化学架 橋がなくても高い物理的強度を示す。 ブロックを逆にしてBABブロックコポリマーを形成することも可能である。 BABブロックコポリマーは、ABAブロックと若干似ているが、それらブロッ クが逆であること、すなわち、BAB型ブロックコポリマーが、中央すなわちA ブロックを疎水性生分解性ポリマーから構成し且つ両端のBブロックをポリエチ レングリコール(PEG)などの親水性ポリマーとなるように合成される点で異 なる。ポリ(α−ヒドロキシ酸)Aブロックの分解経路は周知であり、そしてそ れらの代謝産物は無毒性であることが知られている。PEGの親水性Bブロック は水溶性ポリマーであり、これは、無毒性であり且つ身体から容易に排出される ことが知られている。したがって、徐放性送達剤形は、これらBABトリブロッ クコポリマーの使用によって製造することができ、この場合、薬物及びポリマー を一緒に溶融して溶融混合物を形成した後、それを本明細書中で記載のようにミ クロスフェアに加工する。 これらコポリマーは、好ましくは、約60〜90重量%の疎水性Aブロックセ グメント及び約10〜40重量%の親水性Bブロックセグメントを含有するであ ろう。 更に、ABAか又はBABの薬物担持ポリマーの放出プロフィールは、 更に調整することができる。例えば、追加のカルボキシル官能基は、疎水性ブロ ックセグメント中に取り込まれるので、このような酸性基は、ペプチド/タンパ ク質薬物の塩基性基と相互作用できる。例えば、カルボキシル基の取り込みは、 リンゴ酸又はその誘導体を疎水性ブロック中のコモノマーとして用いることによ って達成できる。したがって、より延長された徐放性は、特定の薬物−ポリマー 相互作用ゆえに達成されうる。ペプチド/タンパク質薬物 封入加工中に用いられる温度は、比較的低い、すなわち、約40〜100℃、 そして最も好ましくは、約40〜65℃の範囲内である。したがって、本発明は 、ポリペプチドに対してかなり一般的に適用しうるが、上記範囲内の温度におい て固体状態で比較的安定であるポリペプチドに最も有用である。 多数の不安定なペプチド及びタンパク質薬物は、それらが加工中に主として乾 燥(すなわち、非水性)環境中で保持されるならば、本明細書で記載の溶融封入 方法を施すことができる。 次のものに特に制限されるわけではないが、薬学的に有用なポリペプチドは、 オキシトシン、バソプレシン、副腎皮質刺激ホルモン、上皮増殖因子、プロラク チン、ルリベリン又は黄体化ホルモン放出ホルモン、成長ホルモン、成長ホルモ ン放出因子、インスリン、ソマトスタチン、グルカゴン、インターフェロン、ガ ストリン、テトラガストリン、ペンタガストリン、ウロガストロン、セクレチン 、カルシトニン、エンケファリン、エンドルフィン、アンギオテンシン、レニン 、ブラジキニン、バシトラシン、ポリミキシン、コリスチン、チロシジン、グラ ミシジン、及びそれらの合成類似体、修飾体及び薬理学的活性フラグメント、単 クローン性抗体並びに可溶性ワクチンから成る群より選択することができる。 用いることができるペプチド又はタンパク質薬物に対する唯一の制限は、機能 のあるものであることである。 いくつかの場合、タンパク質の機能又は物理的安定性は、ペプチド又はタンパ ク質薬物の水性溶液に対する種々の添加剤によっても増加することができる。ポ リオール(糖類を含む)、アミノ酸、コラーゲン及びゼラチンなどのタンパク質 、及びある種の塩類などの添加剤を用いることができる。一定の添加剤、特に、 糖類及び他のポリオールは、凍結乾燥されたタンパク質に対して有意の物理的安 定性を与えることが明らかである。これら添加剤は、凍結乾燥中のみならず乾燥 状態での貯蔵中にも、タンパク質を凝集から保護するのに用いることができる。 例えば、スクロース及び Ficoll 70(スクロース単位を含むポリマー)は、様々 な条件下での固相インキュベーション中のペプチド又はタンパク質凝集に対して 有意の保護を示す。これら添加剤はまた、ポリマーマトリックス中に埋封された 固体タンパク質の安定性を増加させることができる。徐放性製剤中へのスクロー スの取り込みは、高温の湿潤大気中での固体状態凝集に対してタンパク質を安定 化させる。ゼラチン及びコラーゲンなどのタンパク質は、不安定なタンパク質の 変性及び凝集を減少させる安定剤又は増量剤として役立つ。これら添加剤は、本 発明の本溶融方法中に容易に取り込まれ得る。例えば、ポリペプチド微粒子は、 上記の添加剤を含有する薬物溶液を単純に凍結乾燥するか又は噴霧乾燥すること によって製造することができる。持続された薬物放出は、長期間にわたって得る ことができる。その放出は、マンニトール、塩化ナトリウム等を取り込むように 製剤を変更することによって更に改良することができる。 タンパク質工学の開発は、ペプチド又はタンパク質の固有の安定性もまた増加 させる可能性を与えることができる。このような結果として得られる工学処理又 は修飾されたタンパク質は、規制の点で新規な存在物とみなされ得るが、そのこ とは、本発明で用いるためのそれらの適性を変化させない。修飾の典型的な例の 一つは、ポリペプチドのPEG化である。ポリペプチド薬物の安定性は、ポリエ チレングリコールなどの水溶性ポリマーをそのポリペプチドと共有結合させるこ とによって有意に改良することができる。もう一つの例は、末端及び内部の付加 及び欠失又は置換(例えば、システイン残基の欠失又はアラニン若しくはセリン での置換)による1個又はそれ以上の残基の同一性又は位置に関するアミノ酸配 列の修飾である。 安定性におけるいずれの改良も、治療的に有効なポリペプチド又はタンパク質 が、患者に対するその医薬組成物の1回の投与後に、長期間にわたって継続して 放出するのを可能にする。 ABAコポリマーの製造 ポリ(l−ラクチド)ホモポリマー(PLA)は、約150〜160℃の融点 を有する結晶性ポリマーである。他方、PLCホモポリマーは、63℃の融点を 有する半結晶性ポリマーである。したがって、融点が低い方のPCLは、概して 、ペプチド及びタンパク質を封入するためのABAコポリマーをより低温で製造 するのにより適する「A」ブロックポリマーであろう。PLAを「A」ブロック ポリマーとして用いるためには、更に低分子量の、好ましくは、2000〜15 ,000の分子量範囲内のPEG−PLAコポリマーである非晶質ポリ(ジ−l −ラクチド)の使用が必要とされる。 本発明において、室温で一体性を維持し、しかもなお低融点を有するコポリマ ーを得るために、親水性中間「B」ブロックの分子量は、約1000〜20,0 00の範囲に調整されるべきであり、そしてコポリマーの全分子量も、約2,0 00〜50,000の範囲内であるように調整されるべきである。 ミクロスフェアになるように適切に形成するために、加工温度での溶融コポリ マーブレンドの粘度は、約1〜80ポアズの範囲内、好ましくは、約50ポアズ 以下であるべきである。しかしながら、唯一の制限は、機能を有するものである ことである。薬物/コポリマー溶融物の粘度が、本発明の態様のいずれかにした がって形成された場合に適当な寸法のミクロスフェアの形成を可能にするならば 、特定の数値の粘度読み又は範囲は制限としてみなされるべきではない。 これらブロックコポリマーは、下記で例示された重合条件下(130℃,10 時間)において高収率(すなわち、>95%)で合成することができる。表1は 、本発明においてミクロスフェアを製造するのに用いられる一定のブロックコポ リマーの組成及びいくつかの物理的パラメーターを示すものである。 ブロックコポリマーの組成及び分子量は、1H−NMR(Bruker 300 MHz)を 用いて測定された。融点及び熱的挙動は、示差走査熱量測定(DSC7(Perkin Elmer))によって測定された。製造されたミクロスフェアの形態は、走査電子 顕微鏡(Stereoscan 360(Cambridge Instruments,U.K.))を用いることによっ て調べられた。コポリマーの溶融粘度は、レオメーター(Dynamic Spectrometer (Rheometrics,Inc.))を用いることによって測定された。これらポリマーの溶 融粘度がどのようなものであるか分かるであろうか。 実施例1 PEG−PCLブロックコポリマーの合成 方法(a) 表1のPCL−PEG−PCLブロックコポリマーを、ポリエチレングリコー ル(PEG)の存在下におけるε−カプロラクトン(PCL)の開環重合によっ て製造した。分子量1000のPEGを、真空下において120℃で3時間撹拌 し且つ加熱し、そして0.1重量%オクタン酸第一スズを触媒として加えた。オ クタン酸第一スズをトルエン中で希釈し、そしてそのトルエンを真空下で除去し た。規定量のε−カプロラクトンを加え、そしてその混合物を窒素雰囲気下にお いて130℃で溶融重合した。その混合物を130℃で10時間維持した後、冷 却し、そしてクロロホルム中に溶解させた。そのクロロホルム溶液を、激しく撹 拌されたメタノール又はジエチルエーテルに対して加え、そして沈殿を濾去し、 真空オーブン中において室温で3時間、続いて40℃で一晩中乾燥させた。得ら れた乾燥沈殿は、微粉、すなわち、約100μmの粒子の形であった。 方法(b) 別の方法として、分子量1000のPEGを、最初に、ベンゼン中での共沸蒸 留によって乾燥させた。PEGを回収した後、方法(a)の手順を行った。この 場合、方法(a)の場合と同様の条件下においてより高いコポリマー転化率が得 られた。 実施例2 PEG−PLAブロックコポリマーの合成 PLA−PEG−PLAブロックコポリマーを、ポリエチレングリコール(P EG)の存在下におけるラクチドの開環重合によって製造した。分子量1000 のPEGを、真空下において120℃で3時間撹拌し且つ加熱し、そして0.1 重量%オクタン酸第一スズを触媒として加えた。オクタン酸第一スズをトルエン 中で希釈し、そしてそのトルエンを真空下で除去した。規定の分子量を有するラ クチドの規定量を加えて末端ブロックを形成し、そしてその混合物を窒素雰囲気 下において130℃で溶融重合した。その混合物を130℃で10時間維持した 後、冷却し、そしてクロロホルム中に溶解させた。そのクロロホルム溶液を、激 しく撹拌されたメタノール又はジエチルエーテルに対して加え、そして沈殿を濾 去し、真空オーブン中において室温で3時間、続いて40℃で一晩中乾燥させた 。分子量がそれぞれ1000及び3000のPLA末端ブロック及び1000の 中央PEGブロックを含む2種類のコポリマー、EL−3L−7−1(PLA− PEG−PLA,1000:1000:1000)及びEL−3L−7−3(P LA−PEG−PLA,3000:3000:3000)が形成されたが、これ らを本明細書中で更に論評する。 実施例3 表1のブロックコポリマーEC−3L−3−1及びEC−3L−3−2、及び 実施例2のEC−3L−7−1の溶融粘度、分子量及び融解温度間の関係を測定 した。粘度は、分子量の減少又は温度の上昇に伴って減少することが判った。同 様の分子量及び組成では、PLA−PEG−PLAブロックコポリマーが、対応 するPCL−PEG−PCLブロックコポリマーよりも高い粘度を有する。これ ら知見は、噴霧凝固法によるミクロスフェア製造条件の最適化に有益である。溶融法の概説 : ポリペプチド又はタンパク質薬物を、適当な賦形剤又は安定剤を含む又は含ま ない水性溶液の凍結乾燥に続くジェット微粉砕によって又は噴霧乾燥によって、 極めて微細な微粒子として製造する。ペプチド又はタンパク質薬物の低水分の安 定な粉末形を提供する当該技術方法のいずれの適当な状態を用いてもよい。 次に、タンパク質薬物をブロックコポリマー中に、そのブロックコポリマーの 融点を越える温度で充分に混合する。薬物粉末は、ブロックコポリマー溶融物中 に懸濁させることができるし又は薬物粉末及びブロックコポリマーの粒子を最初 に混合した後、一緒に溶融させることができる。どちらの場合も、薬物及びコポ リマーの実質的に流動性の溶融均一混合物が形成されて、溶融混合物の微小滴を 形成しうる適当な低粘度を有する。この混合工程中に取り込まれるかもしれない 気泡は、好ましくは真空によって除去される。 溶融薬物−ポリマー混合物がいったん形成されたら、それを様々な方法で流動 媒体中に分散させることができる。 流動媒体が空気などの気体状態である場合、微小滴は様々な分散手段を用いる ことで気体環境中に分散することができる。これらの典型的なものは、空気圧噴 霧ノズル、遠心押出ヘッド及び回転円板であり、これらはそれぞれ商業的に入手 可能であり、そして次の説明及び実施例で更に充分に説明され且つ例示される。 実施例4溶融噴霧によるミクロスフェアの製造 : 原型溶融噴霧器を用いて、水又は有機溶媒を用いることなくミクロスフェアを 製造した。用いられた溶融噴霧器は、本質的に、押出機及び空気噴霧器の組合せ であった。この原型において、入口を介して供給された溶融物質は、電動機で駆 動するプランジャー(5mm直径ロッド)を用いて熱噴霧ノズル室へと直接的に 押し出された。溶融薬物及びポリマー混合物が空気圧噴霧ノズル中に押し出され るにつれて、加圧され予熱された空気は、その溶融物を空気又は他の気体環境中 に分散させ、そこで溶融微小滴が凝固する。 実施例5遠心押出ヘッドを用いるミクロスフェアの製造 : 薬物−ブロックコポリマー溶融物は、シェル及び充填物質を高速で回転してい るノズルから外部へ発射することによってマイクロカプセル封入に用いられたも のであるところの、遠心押出ヘッド(Southwest Research Institute)を用いる ことによって、空気又は他の気体周囲環境中に分散させて微小滴に作られ得る。 押出ヘッドの高速回転のために、粘稠なポリマー溶融物は遠心力によってノズル を介して押出され、そして小滴は空気中に分散する。 実施例6回転円板を用いるミクロスフェアの製造 : 薬物−ブロックコポリマー溶融物は、回転円板を用いることによっても空気中 に分散させることができる。ポリマー溶融物の薄層を、極めて高速で、例えば、 3,000〜15,000rpmで回転している円板の熱表面上で形成し、そして 小さい小滴になるように破壊し且つ分散させる。薬物−ポリマー溶融物の凝固を 防止するために、その回転円板は電気的に又は局部熱風若しくは赤外線(IR) 照射によって加熱されるべきである。 遠心押出ヘッド又は回転円板態様によって製造されたミクロスフェアの粒度は 、空気圧噴霧法によって製造されたミクロスフェアの粒度よりも若干大きいかも しれない。しかしながら、これらの方法は、連続的で容易にスケールアップされ るという点で同様であり、そして得られたミクロスフェアも、ペプチド及びタン パク質薬物の注射及びインプラントのみならず、経口供給などの若干の他の用途 にも用いることができる。 上の態様の全てにおいて、ポリマー溶融物の粘度は約20〜80ポアズの範囲 内であったが、分散した小滴は、空気又は別の気体環境中で冷却されてミクロス フェアに硬化する。溶融ミクロスフェアから充分な熱を除去するために充分な接 触時間を与えて、それらが互いに又は収集装置表面に衝突する前に凝固させる。 次に、薬物−ポリマーミクロスフェアを、サイクロン又は収集コーンなどの気体 環境から固体粒子を回収するための慣用的な技法を用いて集める。 所望ならば、固体薬物−ポリマーミクロスフェアを、篩分け、重力分離、音波 処理又は他の適当な手段によって寸法分けすることができ、そして更に、電子ビ ーム若しくはγ線照射によって滅菌することができる。必要ならば、その処理全 体をクローズドシステム内又はクリーンルーム内で行うことができる。 空気又は別の気体環境中に分散した溶融薬物−ポリマーの微小滴に代わるもの として、その分散流動体は、溶融した薬物−ポリマー混合物が可溶性でない液体 でありうる。その液体は親水性か又は疎水性であることができ、そして形成され た薬物含有ポリマー性ミクロスフェアは、液体連続相中の分散相になる。溶融薬 物−ポリマー混合物を、そのポリマーの融点を越える温度で維持された液体に対 して加える。連続相は、薬物及びポリマー双方にとって非溶媒である液体である ので、溶融薬物及びポリマー相は、音波処理又は機械的撹拌などの適当な手段に よって温液中に微小滴として分散する。次に、その温液の温度をポリマーの融点 未満に下げて、薬物含有ポリマー性微粒子を凝固させた後、それらを遠心分離、 デカンテーション、濾過又は他の適当な手段によって集め、そして更に加工する か又は精製する。例えば、分離された粒子を、ヘキサン、ジエチルエーテル等の ような適当な溶剤で洗浄して、残留する連続液相を全て除去した後、乾燥させ、 そして粒度によって更に分離することができる。 実施例7水中溶融分散によるミクロスフェアの製造 : この態様では、溶融薬物含有ブロックコポリマーを、そのポリマーの融解温度 を越えて加熱されている熱蒸留水の連続相中に音波処理によって分散させる。ミ クロスフェアは、水相を適当な手段によって、例えば、氷水を用いてポリマーの 融点未満に冷却することによって形成される。次に、凝固した粒子を遠心分離に よって、例えば、15,000rpmで30分間分離した後、凍結乾燥すること ができる。 実施例82%PVA水性溶液中の溶融分散によるミクロスフェアの製造 : 実施例7の場合と同様の手順を、分散媒として蒸留水の代わりに2%水性ポリ ビニルアルコール(PVA)溶液を用いることによって行う。ミクロスフェアの 形状及び形態は、水性媒体中にPVAを加えることによってかなり改良される。 実施例9オリーブ油中の溶融分散によるミクロスフェアの製造 : 熱オリーブ油を連続相として用いることを除き、本質的には、実施例7の場合 と同様の手順を行う。コポリマーを、そのポリマーの融点を越えて加熱された熱 オリーブ油中に音波処理によって分散させた。その分散液を氷水で冷却し、そし て形成されたミクロスフェアを遠心分離によって集め、ジエチルエーテルで洗浄 した後、減圧下で乾燥させた。 ジエチルエーテルを用いる洗浄工程は、ミクロスフェアの油中懸濁液を更に処 理することなく直接的に注射、インプラント又は経口投与に用いる場合、省略す ることができる。このような場合、注射用に適した綿実油、ピーナッツ油、ゴマ 油、ヒマシ油、ダイズ油又は水素化植物油などの滅菌油を用いることもでき、そ してその処理は、クリーンルーム又は他の滅菌環境内で行うことができる。この ような場合、連続油相中のミクロスフェア濃度は、概して、約10〜50%w/ vの範囲内であろう。これは、ミクロスフェアを所望の濃度で形成することによ ってか又は好ましい注射用濃度に達するように必要に応じて油を加える若しくは 除去することによって得ることができる。 表2は、蒸留水、PVA水性溶液(2w/v%)及びオリーブ油を媒体として 用いる溶融分散法によるミクロスフェアの製造条件を示す。 1 “−” は、極めて不十分なミクロスフェア形成、大形凝集体を意味する2 “+” は、若干の凝集を伴う適正なミクロスフェア形成を意味する。3 “++” は、不規則な形状のミクロスフェア、凝集なしを意味する。4 “+++”は、形成された充分な球状の分離したミクロスフェアを意味する 。 コポリマーのPEGブロック含量が33%である場合(EC−3L−3−2)、 許容しうるミクロスフェアは形成されなかった。しかしながら、コポリマーのP EGブロック含量が14%である場合(EC−3L−4−1)、平滑表面の球状 ミクロスフェアが形成された。粒度は、SEMにより、極めて狭い粒径分布で1 0〜20μmであると測定された。オリーブ油を液状媒体として用いた場合、3 3%のPEGブロック含量でも充分な球状ミクロスフェアが形成された。ミクロ スフェア形成の相違は、高PEG含量を有するブロックコポリマーが、PEG残 基の親水性のために水中で充分に相分離しないという点で説明できる。もう一方 で、高PEG含量は、オリーブ油などの疎水性液体中では何の問題も引き起こさ ない。少量のPVAを水性媒体中に加えた場合、ミクロスフェア形成は劇的に改 良された。その理由は確実には分からないが、おそらくは、PVAの存在下にお ける増加した粘度及び凝集の防止によって65℃で形成されたエマルジョンの向 上した安定性のためであった。 上の実施例は、主として、ブロックコポリマーミクロスフェア自体の製造に関 してきた。次の実施例は、特定のタンパク質又はペプチド薬物がブロックコポリ マーと一緒に溶融法で組み合わされた前の実施例で示された技術を用いる。 実施例10 ウシ血清アルブミン(BSA)を、エアジェット微粉砕機を用いることによっ て粉砕して微細な微粒子にし、そしてミニサイクロン装置を用いて集める。10 0psigの圧力での脱湿圧縮空気を、微粉砕機作業のエアジェット源として用 いる。ミニサイクロン装置に連結された容器内に集められた微粒子を供給口へと 再循環させ、そしてBSAの粒度が5μm未満になるまで微粉砕作業を続ける。 実施例1で記載の粉末ブロックコポリマー(EC−3L−3−2,PCL:P EG:PCL=1000:1000:1000)10グラムを、これらBSA微 粒子1グラムと一緒に混合し、そしてその混合物を実施例4で記載の溶融噴霧器 中に供給する。BSAブロックコポリマーの均一混合物は、約9重量%のBSA を含有して形成される。60℃で予熱された圧縮空気(100psig)を用い て、溶融噴霧器中での冷却による有意の粘度増加を防止する。溶融BSA−ブロ ックコポリマーの小さな微小滴を空気中に分散させ且つ凝固させる。約20μm の平均粒度を有する凝固した小滴を、重力によってステンレス鋼プレート上に集 める。 実施例11 実施例10からのBSA微粒子の試料1グラムを、実施例1のブロックコポリ マー(EL−3L−3−2)粉末10グラムと混合する。BSAタンパク質及び コポリマー粒子の混合物を、実施例4で記載の溶融噴霧器の押出機部分中に供給 する。この実施例では圧縮空気を用いない。噴霧ノズルのチップを、床面から5 フィート上の3cmの直径を有し且つ5000rpmで回転する円板の直上に配 置する。回転円板及び押出機の部分を赤外線(IR)ランプで照明して、約65 ℃のその部分で熱を維持し、そしてBSAブロックコポリマー溶融物がノズルか ら出るようにその粘度増加を防止する。約80ポアズの粘度を有する薬物ポリマ ー溶融物を、回転円板の表面上への流れとしてノズルヘッドから分散させる。高 回転速度は、溶融物を円板表面から微小滴として周囲空間中に飛ばし、そこで、 そのBSAポリマー小滴は、収集用のステンレス鋼プレート上の床へと重力によ って落ちながら冷却される。 円板の回転速度は、薬物ポリマー溶融物の粘度及び形成される微小滴の寸法に したがって調整することができる。より高い粘度では、同様の小滴寸法を維持す るのにより高い回転速度を必要とするであろう。同様の粘度を維持しながら回転 速度を増加させることは、より小さい微粒子の形成を引き起こすであろう。 実施例12 この実施例は、水中溶融分散による亜鉛インスリンミクロスフェアの製造を例 示する。微結晶性亜鉛インスリン(PENTEX組換えヒトインスリン亜鉛塩)及び実 施例1で得られたブロックコポリマー(EL−3L−4−1,PCL−PEG− PCL=3,000:1,000:3,000)粒子10ミリグラムずつを、約5 0℃で一緒にブレンドして、インスリン薬物のブロックコポリマー中均一混合物 を形成する。得られた不透明素材を、65℃まで予熱された蒸留水に対して加え 且つ5.3のpH(インスリンの等電点)に調整し、そしてT.K.Homomixer Mar k IIを用いて10,000rpmの速度で激しく均一化して、インスリンポリマ ー粒子の連続水相中分散液を形成する。均一化の直後に、その媒体を氷浴に移し 、そして穏やかな撹拌を用いて冷却して粒子を凝固させる。凝固したミクロスフ ェアを、5,000rpmで10分間の遠心分離によって分離した後、凍結乾燥 する。 実施例13 この実施例は、2%PVA溶液中の溶融分散による亜鉛インスリンミクロスフ ェアの製造を例示する。微結晶性亜鉛インスリン及び実施例12で用いられるブ ロックコポリマー粒子10ミリグラムずつを、約50℃で一緒にブレンドして、 インスリン薬物のブロックコポリマー中均一混合物を形成する。得られた不透明 素材を、65℃まで予熱された2%水性ポリビニルアルコール(PVA 88モ ル%加水分解,分子量7,000)溶液に対して加え且つ5.3のpH(インスリ ンの等電点)に調整して、処理中のインスリンタンパク質の浸出を更に減少させ 、そしてBranson Sonifier 250 を用いる音波処理によって激しく撹拌して、イ ンスリンポリマー粒子の連続PVA水性相中分散液を形成する。音波処理の直後 に、その媒体を氷浴に移し、そして穏やかな撹拌を用いて冷却して粒子を凝固さ せる。凝固したミクロスフェアを、5,000rpmで10分間の遠心分離によ って分離し、蒸留水で洗浄した後、凍結乾燥する。 ミクロスフェア製造中の水溶性タンパク質薬物の実施例12で示されるような 水中での又は実施例13で示されるような2%PVA中での浸出は、欠点を与え る可能性がありうる。しかしながら、水不溶性又は十分に水溶性でない塩の形の タンパク質を用いることにより、浸出を減少させる又はなくすることができ、そ して薬物添加量を有意に増加させることができる。例えば、タンパク質塩形は、 Zn+2、CO+3、Ni+2、Cu+2、Fe+2+3等のような希土類金属又は脂肪酸 、リン脂質等のような疎水性化合物を用いて製造することができる。 実施例14 ヒトカルシトニン(分子量3,500)100ミリグラムを、1(w/v)% ゼラチン溶液100ml中に溶解させ、そして0.22μmメンブランフィルタ ーを介して滅菌濾過する。その溶液を、120℃の入口温度及び80℃の出口温 度を有する Buchi 小形噴霧乾燥機を用いることによって噴霧乾燥する。乾燥機 のノズル本体を循環水で冷却して、カルシトニンタンパク質の変性を防止する。 微粒子(1〜10μmの粒度範囲)を、噴霧乾燥された粒子が高温又は変性温度 に長時間曝されるのを防止するために水ジャケットが付された乾燥機のサイクロ ン部分で集める。 実施例15 実施例14で得られたヒトカルシトニンの微細な微粒子100ミリグラムを、 実施例1のブロックコポリマー(EL−3L−3−2)粉末0.9グラムと一緒 に約50℃でブレンドして、カルシトニンタンパク質及びブロックコポリマーの 均一ブレンドを得る。ブレンドされた素材を、約60℃まで予熱された植物油連 続相中に加える。カルシトニン及びコポリマーブレンドを、加熱された植物油に よって溶融させた後、それを、Branson Sonifier 250 を用いる音波処理によっ て激しく撹拌して、カルシトニンコポリマーの熱油中微小分散を含む乳状懸濁液 を形成する。その懸濁液が入っている容器を氷浴に移し、そこでその懸濁液をプ ロペラ撹拌機で穏やかに撹拌する。冷却すると、微小分散した小滴が凝固してカ ルシトニンコポリマーミクロスフェアになる。そのミクロスフェアを、3000 rpmでの遠心分離によって集め、ヘキサンで洗浄し、そして自然乾燥する。得 られたミクロスフェアは、約0.9%wのカルシトニンを含有する。 実施例16 実施例15の手順を、懸濁媒又は連続相媒体として水素化植物油(Miglyol) を用いて繰返す。Miglyol を使用前に滅菌し、そして操作全体をクリーンルーム 内で行う。音波処理及び冷却後、凝固したカルシトニンミクロスフェアを5,0 00rpmで10分間の遠心分離によって集めた後、新鮮な滅菌水素化植物油( Miglyol)中に再懸濁させる。懸濁液中のミクロスフェア濃度は、約20%w/ vである。カルシトニン1.8mgを含有する懸濁液の1mlアリコートをバイ アル中に密封し、それを油性注射剤として用いるために貯蔵することができる。 実施例17 実施例10及び11の手順を、ジェット微粉砕された微粒子の代わりに噴霧乾 燥されたBSA微粒子を用いて繰返し、そして同様の結果が得られる。 剤形は当業者が容易に決定することができるが、ペプチド又はタンパク質薬物 の生物活性、その分子量、溶解性、安定性を含めた多数の因子及び変数に依るで あろう。したがって、全てのペプチド又はタンパク質薬物に対して適用しうる用 量又は剤形に関して一般的に述べられることはないであろう。より多くのものの 中で適切なのは、形成される微粒子の寸法である。注射用に油又は水中で形成さ れた場合、その粒度は、概して、約1〜100μmであり、そして経口使用のた めにカプセル剤又は圧縮錠剤で形成された場合、その寸法は幾分大きく、例えば 、約100〜1000μmであってよい。 概して、噴霧乾燥、溶剤抽出沈殿、溶媒蒸発及び加圧粉砕法の先行技術方法に よって製造された疎水性生分解性ポリマーのミクロスフェアからのタンパク質放 出プロフィールは、ポリマーマトリックスの重量が減損する前に、すなわち、ポ リマーの分解の前に大部分のタンパク質が放出されることを示している。しかし ながら、本発明においてミクロスフェアDDSに用いられたABA又はBABブ ロックコポリマ−システムを用いる場合、より一定の徐放性を期待することがで きる。親水性PEG Bブロックの減少は水分を減少させ、そしてタンパク質の 放出速度を低下させる。対照的に、疎水性Aブロックの分解及びマトリックスの 機械的性質の破壊は、タンパク質の放出速度を増加させる。したがって、ポリエ ステルAブロックのより急速な分解は、PEG Bブロックの減少によって生じ たタンパク質の放出速度の低下を補うことができるという平衡力が存在する。高 分子量タンパク質でさえも、水又は生理学的水性環境中でのポリマーの膨潤のた めに、ブロックコポリマーマトリックスから拡散することができる。放出速度は 、ブロックコポリマーのコモノマーブロックの組成、分子量及び相対比率を変更 することによって制御することができるし又は最適化することができる。 薬物に関しては、天然のタンパク質構造の損失は、疎水的相互作用又は反応性 基の増加した暴露によって凝集を引き起こすことがある。ポリマーマトリックス に応じて、タンパク質は、デポシステムが組織部位中にインプラントされた後に 又は経口摂取後に、ポリマーマトリックス内で有意の水和を受けるであろう。マ トリックスを変更することによってDDS内のタンパク質の微小環境を制御する ことは可能である。in vitro でのポリマー本体中の水分は、結晶性ポリ(l− ラクチド)ホモポリマーについては1%程度に低く、そして非晶質ポリ(グリコ ール酸−co−乳酸)(モル比50:50)では最大60%まででありうる。マト リックス物質の選択は、デポ内の水分活性の制御のみならず、疎水性及びpHな どの凝集に影響を与える他の重要な因子も与えるであろう。ポリマー系内に埋封 された固体タンパク質は、溶液中の他の同一条件下におけるそれらの挙動と比較 して優れた安定性を示す。したがって、安定性を向上させるために天然タンパク 質構造物を固体状態で維持することは概して望ましい。この安定性は、ポリマー の疎水性を増加させてデバイス内の水分を制限することによって又はデバイスの 厚みを減少させることによって更に向上させることができ、それによって、より 急速な溶解及び、したがってより短い水和時間が可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 パイ,チョール・ミン 大韓民国テジョン 305−333,ユスン− グ,アオーン−ドン,ハンビット・アパー トメント 101−1701

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 生分解性低融点ブロックコポリマーと水溶性で耐熱性のペプチド/タン パク質薬物との混合物のミクロスフェアを製造する方法であって、 (a)有効量のペプチド/タンパク質薬物微粒子と生分解性ブロックコポリマ ーとの溶融混合物を該ブロックコポリマーの融解温度を越える温度で製造し; (b)該溶融混合物を連続流動媒体中に、該流動媒体中で該溶融混合物の微小 滴を形成するような方式で分散させ; (c)該微小滴の温度を該ブロックコポリマーの融点より低い冷却環境中で低 下させて、固体ミクロスフェアを形成し;そして (d)該ミクロスフェアを該連続流動媒体から分離すること を含む方法。 2. 前記ブロックコポリマーが、約100℃未満の融点及び約2,000〜 50,000の分子量を有する、請求項1に記載の方法。 3. 前記ブロックコポリマーが、ABA及びBABブロックコポリマーから 成る群より選択されるメンバーであり、ここにおいて、該Aブロックセグメント が疎水性の生分解性ポリマーであり且つ該Bブロックセグメントが親水性ポリマ ーである、請求項2に記載の方法。 4. 前記ブロックコポリマーが、約60〜90重量%の疎水性Aブロックセ グメント及び約10〜40重量%の親水性Bブロックセグメントを含有する、請 求項3に記載の方法。 5. 親水性Bブロックセグメントが、約1,000〜20,000の平均分子 量を有するポリエチレングリコールである、請求項4に記載の方法。 6. 疎水性Aブロックセグメントが、ポリ(α−ヒドロキシ酸)及びポリ( エチレンカーボネート)から成る群より選択されるメンバーである、請求項5に 記載の方法。 7. 疎水性の生分解性Aブロックが、約500〜10,000の分子量を有 するポリ(α−ヒドロキシ酸)である、請求項6に記載の方法。 8. 前記ポリ(α−ヒドロキシ酸)が、ポリ(d,l−ラクチド)、ポリ (l−ラクチド)、ポリ(d,l−ラクチド−co−グリコリド)、ポリ(l−ラ クチド−co−グリコリド)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(γ−ブチロラ クトン)、ポリ(δ−バレロラクトン)、ポリ(ε−カプロラクトン−co−乳酸 )、ポリ(ε−カプロラクトン−co−グリコール酸−co−乳酸)、ヒドロキシ酪 酸、リンゴ酸及びそれらの二元ポリマー又は三元ポリマーから成る群より誘導さ れるか又は選択されるメンバーである、請求項7に記載の方法。 9. 疎水性Aブロックセグメントが、約200〜10,000の分子量を有 するポリエチレンカーボネートである、請求項6に記載の方法。 10.前記ブロックコポリマーが、末端の疎水性生分解性Aブロックセグメン ト及び内側の親水性Bブロックセグメントから成るABAブロックコポリマーで ある、請求項6に記載の方法。 11.前記ペプチド/タンパク質薬物が、オキシトシン、バソプレシン、副腎 皮質刺激ホルモン、上皮増殖因子、プロラクチン、ルリベリン又は黄体化ホルモ ン放出ホルモン、成長ホルモン、成長ホルモン放出因子、インスリン、ソマトス タチン、グルカゴン、インターフェロン、ガストリン、テトラガストリン、ペン タガストリン、ウロガストロン、セクレチン、カルシトニン、エンケファリン、 エンドルフィン、アンギオテンシン、レニン、ブラジキニン、バシトラシン、ポ リミキシン、コリスチン、チロシジン、グラミシジン、及びそれらの合成類似体 、修飾体及び薬理学的活性フラグメント、単クローン性抗体並びに可溶性ワクチ ンから成る群より選択されるメンバーである、請求項6に記載の方法。 12.前記連続流動媒体が気体であり、そして前記溶融混合物を、ブロックコ ポリマーの融点を越える温度に維持された部材によって吐出する、請求項6に記 載の方法。 13.前記部材が、空気圧噴霧ノズル、遠心押出ヘッド及び回転円板から成る 群より選択される部材である、請求項12に記載の方法。 14.前記連続流動媒体が空気である、請求項13に記載の方法。 15.前記溶融混合物を空気圧噴霧ノズルによって吐出する、請求項13に記 載の方法。 16.前記溶融混合物を遠心押出ヘッドによって吐出する、請求項13に記載 の方法。 17.前記溶融混合物を回転円板によって吐出する、請求項13に記載の方法 。 18.前記連続流動媒体が、前記溶融混合物と不混和性の液体であり、該液体 は、前記ブロックコポリマーの融解温度を越える温度で維持され、そして該溶融 混合物を該液体中に、分散液を形成する手段によって吐出する、請求項6に記載 の方法。 19.前記液体が、シリコーン油、オリーブ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ 油、ヒマシ油、ダイズ油、水素化植物油、コーン油、鯨油、流動パラフィン、ト ルエン、キシレン及びヘキサンから成る群より選択されるメンバーである、請求 項18に記載の方法。 20.前記液体を前記コポリマーの融点未満に冷却して前記溶融混合物をミク ロスフェアに硬質化させ、そして該ミクロスフェアを該液体から分離する、請求 項19に記載の方法。 21.前記ミクロスフェアを、遠心分離、濾過、又はデカンテーションによっ て前記液体から分離する、請求項20に記載の方法。 22.前記液体が、滅菌した薬学的に許容しうる注射用油である、請求項18 に記載の方法。 23.前記メンバーが、オリーブ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油、ヒマシ 油、ダイズ油及び水素化植物油から成る群より選択される、請求項22に記載の 方法。 24.前記分散液が単位剤形中に含有され且つ前記コポリマーの融点より低い 温度で滅菌環境中に含有され、そして前記ミクロスフェアの前記油中における濃 度が約10〜50%w/vである、請求項23に記載の方法。
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