JPH11512206A - ネットワーク上で装置を制御するための方法およびそのための機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、装置に結合されたプログラムを使用して、通信媒体を経て装置を制御するためのシステムに関する。装置は、装置によって使用される制御信号を発生させることのできるプログラムを含む。装置から通信媒体を介して通信媒体上に装置が存在することを示すメッセージが同報通信される（５６、５８）。コンピュータは、通信媒体を介して装置プログラムの伝送を要求する（６２）。次いで装置は、装置からコンピュータにプログラムを伝送する（６６）。プログラムはコンピュータによって実行され、装置を制御するための制御信号を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】 ネットワーク上で装置を制御するための方法およびそのための機器 発明の背景 発明の分野 本発明は、低コスト装置をその装置に含まれるプログラムによって制御できる ようにするためのシステムを提供する。背景 組み込まれた制御プログラムおよびそのプログラムを実行するための処理ハー ドウェアを含むさまざまな装置が入手可能である。これらの装置は、記憶された プログラムを実行するためのプロセッサおよびメモリすなわち記憶装置を有する 小型コンピュータを装置内に含んでいる。一般的に、この演算ハードウェアは中 程度の価格または高い価格の装置に設けられている。装置の一般的な販売価格よ り数倍高い組込み計算機ハードウェアを準備することは、商業的に実現性がない 。例えば、１０ドルの装置に５０ドルの計算機ハードウェアを組み込むことは、 商業的に実現性がないと思われる。 性能の低い計算機ハードウェアを低コストの装置中に組み込んでもよいが、こ の低性能ハードウェアは、大きな処理能力を必要とするプログラミング言語で書 かれたプログラムを実行できないことがある。オブジェクト指向言語などの高レ ベルのプログラミング言語で書かれたプログラムは、大きな処理能力を持たない 安価な計算機ハードウェアによっては実行できないことがある。 さまざまな装置を、ネットワークまたは他の通信媒体を介して他の装置または コンピュータと相互接続することもできる。これらの装置には、照明スイッチや ドアロックなど低コストの品目だけでなくテレビやＶＣＲなどより高価な品目も 含まれる。さまざまな装置を相互接続することによって、特定の装置をユーザが 手動で制御し、または通信媒体に結合された他の装置またはコンピュータによっ て自動的に制御することもできる。この制御を実施するためには、低コスト装置 は、通信媒体を介して通信を行い、装置自体の動作を制御できる処理用ハードウ ェアを含まなければならない。しかしながら、このレベルのハードウェアは、装 置の動作を制御するために必要となりうる高レベルのプログラミング言語で書か れたプログラムを実行するには十分でないことがある。先に議論したように、こ のようなプログラムを実行するために十分なハードウェアの追加は、装置が価格 競争力を失うレベルまで装置のコストを高くする可能性がある。 消費者の装置を制御することのできる特定のプログラミング言語として、カリ フォルニア州Ｍｏｕｎｔａｉｎ ＶｉｅｗのＳｕｎ Ｍｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ^TM 社が開発したＪＡＶＡ^TMプログラミング言語環境がある。Ｓｕｎ、Ｓｕｎ Ｍ ｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ、ｔｈｅ Ｓｕｎ ｌｏｇｏ、およびＪＡＶＡは、米国 およびその他各国におけるＳｕｎ Ｍｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ社の商標または登 録商標である。ＪＡＶＡはオブジェクト指向のアーキテクチャに対して中立なプ ログラミング言語環境である。すなわち、他のコンピュータ言語は特定のプロセ ッサに合わせてコンパイルしなければならないが、ＪＡＶＡプログラムは、単一 のＪＡＶＡプログラムがさまざまなプロセッサで使用できるように解釈される。 別法として、ＪＡＶＡプログラムを、ジャストインタイム（ＪＩＴ）コンパイラ を使用してコンパイルすることもできる。ＪＩＴコンパイラは、コンパイルされ たコードがプロセッサに必要になる直前に、ＪＡＶＡコードをそのプロセッサの 固有コードに変換する。 ＪＡＶＡプログラムは、ＪＡＶＡ仮想計算機をサポートするいかなるコンピュ ータ・プラットフォームにおいても実行することができる（ＪＡＶＡ仮想計算機 はＪＡＶＡバイトコードを実行する）。しかしながら、他の高レベル言語による 場合と同様、ＪＡＶＡプログラムを実行することのできる装置の最低の演算資源 および記憶要求により、低コスト装置の価格は商業的実現性を越えるまで上がる ことがある。 従って、装置の比較的低いコストを維持しながら、大量の計算ハードウェアを 必要とするアプリケーション・プログラムによって低コスト装置を制御できるよ うにする機構が必要である。 発明の概要 本発明の実施態様は、低コスト装置をその装置に含まれるプログラムによって 制御できるようにするためのシステムを提供する。低コスト装置は装置を制御す るための処理用ハードウェアとプログラムまたはアプレットを含むが、装置の処 理用ハードウェアはプログラムを実行することはできない。本発明は、装置に記 憶されたプログラムを、ネットワークまたは通信媒体を介して、プログラムを実 行することができるコンピュータに伝送する。コンピュータはプログラムを実行 し、装置を制御するための制御信号を発生させる。本発明は、装置の低コストを 維持すると同時に、装置自体によっては実行不可能なプログラムによる装置の制 御を可能にする。 本発明の一実施態様は、装置によって使用される制御信号を発生させることの できるプログラムを含む装置を提供する。次いで、装置はプログラムを装置から コンピュータへ伝送する。その後、プログラムはコンピュータによって実行され 、装置を制御するための制御信号を発生させる。 本発明の他の特徴は、各装置に関連するユニークな識別を提供する。このユニ ークな識別は同報通信メッセージ中に含まれている。 本発明の特定の一実施態様は、ＪＡＶＡプログラミング言語環境で書かれたプ ログラムを提供する。 図面の簡単な説明 本発明の実施形態を下記の図面に例として示す。これらの図面において同じ参 照番号は類似の要素を示す。下記の図面は、図示のみの目的で本発明のさまざま な実施形態を開示するもので、本発明の範囲を限定しようとするものではない。 第１図は、ネットワークに結合された複数のコンピュータと複数の装置の配置 図である。 第２図は、第１図に示す装置の一実施形態のブロック図である。 第３図は、第１図に示すコンピュータの一実施形態を示す図である。 第４図は、本発明の教示に従って装置を初期化するための手順を示す流れ図で ある。 第５図は、本発明の教示による装置の動作を示す流れ図である。 第６図は、本発明の教示によるコンピュータの動作を示す流れ図である。 第７図は、互いに結合された複数のコンピュータと複数の装置を含む、例示的 ネットワーク環境を示す図である。 詳細な説明 下記の詳細な説明は、本発明を完全に理解するための多くの特定の詳細を示す ものである。しかし、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることは、当 業者には理解されよう。他の場合には、本発明をわかりにくくしないように、周 知の方法、手順、構成部品、および回路について詳しく説明しない。 本発明の実施形態は、低コスト装置をその装置の内部に含まれるプログラムに よって制御できるようにするためのシステムを提供する。低コスト装置は装置を 制御するための処理用ハードウェアとプログラムまたはアプレットを含むが、装 置の処理用ハードウェアはプログラムを実行することはできない。本発明の実施 形態は、装置に記憶されたプログラムを、ネットワークまたは通信媒体を介して 、プログラムを実行することができるコンピュータに伝送する。コンピュータは プログラムを実行し、装置の内部処理ハードウェアによって受信され、かつ実行 される制御信号を装置に供給する。こうして、装置の低コストが維持されると同 時に、装置自体によっては実行不可能なプログラムによる装置の制御が可能にな る。 第１図は、ネットワークの結合された複数のコンピュータと複数の装置の配置 を示す。具体的には、第１コンピュータ１０と第２コンピュータ１２がネットワ ーク（または通信媒体）１４に結合されている。同様に、３つの装置１６、１８ 、２０がネットワーク１４に結合されている。本明細書全体にわたって、用語「 ネットワーク」および「通信媒体」は、データを伝送することのできるあらゆる 形式のケーブル、電線、または他の伝送媒体を記述するための同義語として使用 する。さらに、ネットワーク１４は、さまざまな装置とコンピュータとの間で信 号とデータを伝送するための無線周波通信システムであってもよい。ネットワー ク１４はまた、装置とコンピュータとの間の単一の二地点通信リンクであっても よ い。本発明の特定の一実施形態では、ネットワーク１４は、配電のために使用さ れる建物内の配線を含む。この実施形態に関する追加の詳細は、第７図に関して 後述する。 コンピュータ１０、１２は、装置１６〜２０に記憶されたプログラムまたはア プレットを実行することのできる、パーソナル・コンピュータまたはネットワー ク・コンピュータを含む、いかなる形式のコンピュータであってもよい。これら のアプレットに関する追加の詳細については後述する。 第２図は、第１図に示すような装置の一実施形態のブロック図である。装置は 、後述する操作を実施するための十分なハードウェアとソフトウェアを含むどの ような装置でもよい。このような装置は、照明スイッチ、テレビ、ラジオ、ドア ・ロック、コンピュータなどを含むが、これらに限定されるものではない。 第２図に示す装置は、プロセッサ２２、読取専用メモリ（ＲＯＭ）２４、およ びランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）２６を含む。プロセッサ２２は、ネッ トワークを介して基本的な制御機能と通信機能とを実施することのできる安価な プロセッサでよい。同様に、ＲＯＭ２４とＲＡＭ２６は、装置のコスト全体を低 減するために比較的小型でもよい。ＲＯＭ２４とＲＡＭ２６は、プログラムまた はアプレット、ネットワークと通信するための通信プログラム、および装置のさ まざまな機構と対話するためのプログラムを記憶するのに十分な容量を持たなけ ればならない。制御論理２９がプロセッサ２２に結合され、装置中に含まれる機 構の制御を実施する。例えば、装置が照明スイッチである場合、プロセッサ２２ は、スイッチが遮断されることを要求する信号を制御論理２９に送る。この信号 に応答して、制御論理２９は、照明スイッチを遮断するのに必要な動作を実施す る。 第２図に示す装置は、プロセッサ２２に結合された電子通し番号チップなどの 識別装置２８を含むこともある。電子ＩＤ２８は、ネットワーク１４に結合され た各装置のための、ユニークな識別またはアドレスを構成している。このユニー クな識別は、複数の装置が同じネットワーク１４に結合されているときに、ある 装置を他の装置と区別するための機構を形成している。別法として、識別装置２ ８は、ＤＩＰスイッチまたは類似の選択機構などのユーザが構成可能な装置でも よい。さらにまた、ユニークな識別はＲＯＭ２４中に記憶されるか、または装置 を制御するために使用されるソフトウェア中に組み込まれる。 ネットワーク１４とプロセッサ２２との間に、入出力インタフェース３０が結 合されている。Ｉ／Ｏインタフェース３０は、プロセッサ２２とネットワーク１ ４との間で信号を伝送するための機構となっている。プロセッサ２２、ＲＯＭ２ ４、ＲＡＭ２６、ＩＤ２８、制御論理２９、およびインタフェース３０は第２図 では別個の構成部品として図示されているが、これらの構成部品の一部または全 てを単一の集積回路に含めることもできる。 ＲＯＭ２４は、装置を制御し操作するために必要なさまざまなプログラムを含 む。ＲＯＭ２４の内部に記憶されたＩ／Ｏ制御プログラムは、ネットワーク１４ を介してインタフェース３０を経て通信するために必要な操作を実施することが できる。このＩ／Ｏ制御プログラムはプロセッサ２２によって実行され、したが ってプロセッサの固有言語で書くこともできる。Ｉ／Ｏ制御プログラムはまた、 装置中のセンサまたは制御機構と対話することもできる。 ＲＯＭ２４はまた、装置の機能に関する情報と装置に制御信号を送るための命 令とを含むプログラムまたはアプレットも含む。アプレットは、記述し、制御し 、装置と通信するために必要なすべての情報を含む。このアプレットは、プロセ ッサの処理資源が不十分なために、プロセッサ２２によっては実行不可能である 。その代りにアプレットは、十分な計算資源を有するネットワーク１４に結合さ れたコンピュータによって実行される。コンピュータによるアプレットの実行に 関する追加の詳細については後述する。 本発明の一実施形態では、ＲＯＭ２４中に含まれるアプレットは、ＪＡＶＡプ ログラミング言語環境で書かれている。ＪＡＶＡなどのアーキテクチャとは独立 な言語を使用することによって、アプレットをいかなる形式のコンピュータにお いても、またいかなる形式のプロセッサにおいても実行することができる。した がって、装置が接続されるコンピュータまたはプロセッサの形式に関係なく、単 一装置を製造することができる。さらに装置を、将来開発される新たなプロセッ サによってサポートし続けることもできる。 第３図は、装置中に記憶されたアプレットを実行することができるコンピュー タの特定の一実施形態を示す。コンピュータは汎用コンピュータ、または第２図 に示す形式の制御装置に特に適合されたシステムでもよい。第３図に示す構成部 品は例示のために設けたものであり、本発明のどの特定の実施形態でも、いくつ かの構成部品を省くことができる。第３図は、システム構成部品が結合されるシ ステム・バス３２を示す。中央演算処理装置（ＣＰＵ）３４がコンピュータの処 理タスクを実行する。ＲＯＭ３６とＲＡＭ３８がバス３２に結合され、さまざま なデータの記憶機構を装置する。別法として、ＲＯＭ３６とＲＡＭ３８をＣＰＵ ３４に直接結合することもできる。 入出力装置４０が、ビデオ表示装置４２と共にバス３２に結合されている。さ まざまな情報とデータをコンピュータのユーザに表示するために、ビデオ表示装 置４２が使用される。コンピュータ・システムによって情報を長期間記憶するた めに、ディスク・ドライブ４４が設けられている。コンピュータ・システムに情 報およびコマンドを入力するために、キーボード４６とポインティング装置５２ が設けられている。コンピュータによって生成され記憶された情報のハードコピ ーを作成するために、プリンタ４８が使用される。バス３２とネットワーク１４ との間にネットワーク・インタフェース５０が結合され、コンピュータ・システ ム、他の装置、およびネットワーク１４の結合されたコンピュータの間で情報を 転送するための機構を提供する。 第４図は、装置を初期化する際に使用される手順の流れ図を示す。ステップ５ ４において、装置はネットワークに接続されるか、またはリセットされる。ステ ップ５６において、装置はネットワーク１４を介してそれが存在することとその 識別を示すメッセージを同報通信する。この同報通信は、装置のユニークな識別 、ならびにネットワーク１４に結合されたコンピュータからコマンドおよび信号 を受諾するための装置の可用性に関する情報を含む。ステップ５８において、コ ンピュータは装置から同報通信情報を受信する。複数のコンピュータがネットワ ークに結合されている場合には、各コンピュータが装置の同報通信を受信する。 第４図のステップ６０において、装置の同報通信を受信する各コンピュータは 、同報通信装置用の装置アプレットがコンピュータ（例えばキャッシュ、ディス ク・ドライブ、またはその他の記憶機構）にすでに記憶されているか否かを判定 す る。同報通信装置用のアプレットがすでにコンピュータに記憶されている場合に は、手順は終了して、さらなる動作はない。装置の事前リセットと初期化によっ て、アプレットがすでに記憶されていることもある。この状況では、コンピュー タはすでに同報通信装置に必要なアプレットと関連情報を含んでいるので、初期 化手順は終了する。 ステップ６０において装置アプレットがまだコンピュータに記憶されていない 場合には、手順はステップ６２に進み、ここでコンピュータは装置アプレットの 伝送を要求する。複数のコンピュータが同じ同報通信に応答してアプレットの伝 送を要求する場合には、装置は受信した最初の要求に応答する。最初の要求を処 理した後に、装置は要求している他のコンピュータにアプレットを伝送する。 ステップ６４では、装置はコンピュータから要求を受信し、このアプレットと 関連情報をコンピュータに伝送する。第２図に関して先に論じたように、アプレ ットを装置中のＲＯＭ２４に記憶することもできる。アプレット自体に加えて、 追加情報をアプレットに関連付けて、コンピュータに伝送することもできる。こ の追加情報は、コンピュータによって提供される図形ユーザ・インタフェースで 装置を表示するため、装置に関連するアイコンを含むこともできる。同様に他の 図形情報も、コンピュータで使用するためにアプレットに関連付けることができ 、また同様に、コンピュータがアプレットを実行し、装置の機能を正しく制御す るために必要ないかなる追加情報もアプレットに関連付けることができる。 ステップ６６で、コンピュータは、装置のアプレットと関連情報を受信し記憶 する。装置のアプレットが受信され記憶されると、コンピュータはアプレットを 実行し、これにより、コンピュータのユーザによる装置の制御を行うことができ る。 活動コンピュータがネットワークに結合されていない間に、装置がネットワー クに接続されるか、またはリセットされた場合には、第４図の手順は終了しない ことになる。装置はその識別と存在を同報通信するが、活動コンピュータは同報 通信を受信せず、または同報通信に応答しないことになる。コンピュータが後で 活動化されるか、またはネットワークに結合される場合には、装置はリセットさ れなければならず、さもなければ、その識別と存在とを同報通信させる必要があ る（第４図のステップ５６）。このようにして、コンピュータは装置から同報通 信を受信し、装置のアプレットの伝送を要求するか否かを判定する。 別法として、コンピュータはネットワークを介して、各装置がその識別を同報 通信することを要求する信号を同報通信することもできる。受信された装置の識 別に応答して、コンピュータは、まだコンピュータに記憶されていない装置アプ レットの伝送を要求することもできる。 本発明の一実施形態は、装置識別をコンピュータに直接与える機構を含む。こ の機構は、新しいコンピュータがネットワークに付加される場合、または既存の コンピュータがネットワークにおける装置に関する事前に記憶された情報を維持 しなくなった場合に有用である。ユーザが装置識別をコンピュータに直接入力す ることも、また識別をディスケットまたはその他の記憶媒体から提供することも できる。識別リストは、ネットワーク上のコンピュータによって供給され、ある いは前のセッション中に保管される。コンピュータが装置識別リストを備えると 、コンピュータは各装置にそのアプレットを伝送するように要求を生成する。 装置とコンピュータとの間でのネットワーク１４を介したデータ伝送は、さま ざまなデータ伝送プロトコルを使用して実行できる。一般に、ネットワーク１４ を介して伝送されるデータの量は比較的少ない。したがって、大きな帯域幅はネ ットワーク１４では必要ではない。データの流れのピークは一般に、一つまたは 複数の装置がネットワークに付加されることによって、装置からコンピュータへ のアプレットの伝送を要求するときに発生する。装置とコンピュータとの間でデ ータを伝送するために、ＸＭｏｄｅｍ、ＹＭｏｄｅｍ、Ｋｅｒｍｉｔなどのプロ トコルを使用することができる。 第５図は、第１図と第２図に示す形式の装置の動作を示す流れ図である。ステ ップ７０において、装置はネットワークに接続され、第４図に関して説明した手 順に従って初期化される。ステップ７２で、装置は、状況要求が装置によって受 信されたか否かを判定する。状況要求はネットワークに結合されたコンピュータ によって生成され、装置の現在状況に関する情報、例えばＯＮまたはＯＦＦを要 求する。ステップ７２で状況要求を受信した場合には、装置はステップ７４で、 要求された装置状況情報を要求側のコンピュータに伝送する。 次に手順はステップ７６に進み、ここで装置は、制御要求が装置によって受信 されたか否かを判定する。制御要求はネットワークに結合されたコンピュータに よって生成され、装置がある機能を実施するか、さもなければその状況を変える こと（装置状況をＯＮまたはＯＦＦに変える、装置ボリュームを変えるなど）を 要求する。ステップ７６で制御要求が受信された場合には、装置はステップ７８ で、要求された制御操作を実施し、装置状況を更新する。 次に手順はステップ８０に進み、ここで装置は、装置の手動操作が発生したか 否かを判定する。手動操作は、コンピュータによって設定された装置の状況を無 効にすることができる。例えば、コンピュータは、装置がそれ自体でオフになる ことを要求できる。後で、ユーザは手動で装置をオンにして、これによりコンピ ュータの要求を無効にすることもできる。ステップ８０で手動操作が検出された 場合には、ステップ８１は手動操作に応答して装置の状況を更新する。 第５図の手順はステップ８２に進み、ここで装置は、アプレット要求がネット ワーク上のコンピュータから受信されたか否かを判定する。ステップ８２でアプ レット要求が受信された場合には、ステップ８３で、装置は要求側コンピュータ にアプレットを伝送する。次いで手順はステップ７２に戻り、受信した状況要求 を検査する。第５図の手順はステップ７２、７６、８０、８２を繰り返し、状況 要求、制御要求、手動操作、およびアプレット要求を連続的に識別する。 第６図は、第１図と第３図に示す形式の装置の動作を示す流れ図である。ステ ップ８４においてコンピュータは初期化される。すなわち電源投入され、あるい は他の方法でネットワークに接続される。ステップ８６で、コンピュータは、装 置アプレットがすでにコンピュータに記憶されていると判定する。ステップ８８ で、コンピュータは、ネットワークに結合されたすべての知られている装置の状 況を要求する。ステップ９０で、コンピュータは、装置から受信した状況情報を 記憶する。この時点で、コンピュータは、ネットワークに接続されたすべての知 られている装置の状況を「学」んだ。しかし、先に論じたように、コンピュータ がネットワークに活動的に結合されていなかったときにネットワークに付加され た装置は、第４図の初期化手順を繰り返さなければならない。この結果、コンピ ュータは装置から同報通信を受信し、必要な場合には装置アプレットを要求する ことになる。 第６図のステップ９１において、コンピュータは必要に応じて装置を制御し、 更新された装置状況を要求する信号を発生する。ステップ９２で、コンピュータ は、装置初期化同報通信が受信されたか否かを判定する。同報通信が受信されて いない場合には、手順はステップ９１に戻り、これによって（必要ならば）制御 信号を発生させ、（必要ならば）装置状況を要求し、装置初期化同報通信を検査 する。 ステップ９２で装置初期化同報通信が受信されると、ルーチンはステップ９４ に進み、同報通信装置用のアプレットがすでにコンピュータに記憶されているか 否かを判定する。装置のアプレットがすでに記憶されている場合には、ルーチン はステップ９１に戻る。装置のアプレットがまだコンピュータに記憶されていな い場合には、ステップ９６は同報通信装置に要求を伝送し、装置がこのアプレッ トをコンピュータに伝送することを要求する。ステップ９８で、コンピュータは 装置のアプレットを受信して記憶し、ステップ９１に戻る。 第７図は、複数のコンピュータと複数の装置とを含む例示的ネットワーク環境 を示す。具体的には、第１コンピュータ１００と第２コンピュータ１０２がネッ トワーク１０３に結合されている。この例では、ネットワーク１０３は、屋内な どの建物全体にわたって設けられた電気配線である。電気配線は、屋内全体にわ たって電気を送り、コンピュータと装置の間で信号を伝送するために使用される 。複数の装置が屋内配線１０３に結合され、これによってコンピュータ１００、 １０２を複数の装置と相互接続する。例えば、テレビ１０４とビデオ・カセット ・レコーダ（ＶＣＲ）１０６が共に配線１０３に結合されている。同様に、第７ 図では２つの照明スイッチ１０８が配線１０３に結合されている。さらに、ドア ロック１１０、電話１１２、警備システム１１４、およびコーヒ・メーカ１１６ が配線１０３に結合されている。各装置１０４〜１１６は第２図に関して図示し 説明したように、プロセッサ、ＲＯＭ、およびその他の構成部品を含む。 装置を配線１０３に接続した後、装置はその存在と識別を配線を介して同報通 信し、これらはコンピュータ１００および１０２によって受信される。次いでコ ンピュータ１００、１０２は、コンピュータが装置アプレットをまだ受信し記憶 していない場合には、装置からコンピュータへの装置アプレットの送信を要求す ることができる。アプレットがコンピュータによって受信され記憶されると、コ ンピュータは周期的に状況要求を伝送して、配線１０３に接続された各装置の状 況を監視する。第７図に示す各装置１０４〜１１６は初期化され、一方または両 方のコンピュータ１００、１０２によって同じ方法で監視される。 装置１０４〜１１６が初期化されて、これらのアプレットがコンピュータ１０ ０および／または１０２に伝送された後、コンピュータは各装置を制御すること が可能である。例えば、コンピュータ１００は（ドアロックの状況を監視するこ とによって）ドアロック１１０の手動開錠を感知し、これに応じて、照明スイッ チ１０８を動作させて開錠されているドアの近くの部屋内の電灯をつけることが できる。同様に、コンピュータ１０２は（コンピュータ１０２中に記憶された） コーヒ・メーカのアプレットを使用してコーヒ・メーカ１１６を動作させ、コー ヒ・メーカに適切な時に適切な制御信号を出す。 第７図に示すように、同じネットワークに複数のコンピュータを結合すること ができる。このようなシステムでは、各コンピュータはネットワークに結合され た各装置を監視し、制御することができる。したがって、各装置をネットワーク における特定のコンピュータに「割り当てる」必要はない。 本発明の好ましい一実施形態では、アプレットはＪＡＶＡプログラミング言語 で書かれている。したがって、ＪＡＶＡプログラムを実行することができるコン ピュータであれば、どれでも装置アプレットを実行することができる。こうして 、複数のコンピュータを有するネットワークでは、コンピュータは異なるマイク ロプロセッサに基づく異なるコンピュータ・アーキテクチャを有することができ 、それでもなお同じアプレットを実行することができる。 本発明の一実施形態では、ネットワークに結合されたコンピュータは、図形ユ ーザ・インタフェース（ＧＵＩ）を備えているオペレーティング・システムを利 用する。先に論じたように、各装置アプレットは、コンピュータのビデオ表示装 置にその装置を図形的に表示するために、関連したアイコンとその他の図形情報 を有することができる。こうして第７図の例では、装置１０４〜１１６を、コン ピュータ１００、１０２の一方または両方のビデオ表示装置に図形的に表示する ことができる。コンピュータは、屋内のそれぞれの場所に置かれたさまざまな装 置と共に、屋内の絵を表示することができる。さらに各装置の状況を、そのアイ コンによって判定することができ（例えば照明スイッチＯＮまたは照明スイッチ ＯＦＦ）、またはアイコンの側の文章情報によって判定することができる。この 図形表示は、さまざまな装置を監視制御するためのユーザ用の簡単なインタフェ ースを提供する。 上記の説明および図面から、先に図示し記載した特定の実施形態は説明を目的 とするものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではないことが、当業 者には理解されよう。本発明の範囲または本質的な特徴を逸脱することなく本発 明を別の特定の形式で実施できることが、当業者には認識されよう。特定の実施 形態の詳細の言及は、添付の請求の範囲で等価性の全範囲において定義される本 発明を限定することを意図するものではない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．装置が使用する制御信号を発生させることのできるプログラムを装置自体に 含む装置を、通信媒体を経てその装置に結合されたコンピュータで制御するよう にプロセッサ上で実行させる方法において、 装置の制御下で、プログラムを装置からコンピュータに伝送するステップと、 コンピュータ上でプログラムを実行して、装置を制御するための制御信号を発 生させるステップ とを含む方法。 ２．通信媒体に結合された装置の存在を決定するためのメッセージを同報通信す るステップをさらに含む請求項１に記載の方法。 ３．同報通信メッセージが、装置に関連するユニークな識別を含む請求項２に記 載の方法。 ４．通信媒体を介してプログラムの伝送を要求するステップをさらに含み、その 要求がコンピュータによって通信媒体を介して伝送される請求項１に記載の方法 。 ５．装置が、それに備えているプログラムを実行することができない請求項１に 記載の方法。 ６．複数の装置が通信媒体を経てコンピュータに結合され、各装置は、その装置 を制御するための制御信号を発生させるプログラムを含む請求項１に記載の方法 。 ７．コンピュータによって発生される制御信号を無効にするために、装置を手動 で操作するステップをさらに含む請求項１に記載の方法。 ８．コンピュータから装置へ状況要求を伝送するステップをさらに含み、装置は 、状況要求に応答してコンピュータに装置状況信号を伝送する請求項１に記載の 方法。 ９．コンピュータによって発生された制御信号に応答して、装置がその状況を変 更する請求項１に記載の方法。 １０．プログラムが、装置の装置機能と動作に関する情報を含む請求項１に記載 の方法。 １１．プログラムがＪＡＶＡプログラミング言語環境で書かれ、コンピュータが ＪＡＶＡプログラム・コードを実行することができる請求項１に記載の方法。 １２．プログラムがアプレットである請求項１に記載の方法。 １３．装置が使用するための制御信号を発生させることのできるプログラムを含 む装置を、通信媒体を経て装置に結合されたコンピュータを使用して制御する機 器において、 プログラムを装置からコンピュータに伝送するように構成された機構と、 コンピュータ上でプログラムを実行して、装置を制御する制御信号を発生させ るように構成された機構 とを含む機器。 １４．プログラムがＪＡＶＡプログラミング言語環境で書かれ、コンピュータが ＪＡＶＡプログラム・コードを実行することができる請求項１３に記載の機器。 １５．装置がユニークな識別機構を含む請求項１３に記載の機器。 １６．通信媒体に結合された装置の存在を決定するためのメッセージを同報通信 するように構成された機構をさらに含む請求項１３に記載の機器。 １７．通信媒体を介してプログラムを要求するように構成された機構をさらに含 む請求項１３に記載の機器。 １８．コンピュータ・ソフトウェアを記録したプロセッサ可読記録媒体において 、 プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに、このプロセッサに結合さ れた装置の上に記憶されたプログラムを受信させる第１命令シーケンスと、 プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに装置を制御するための制御 信号を発生させるようにプログラム・コードを実行させる第２命令シーケンス とを記録している記録媒体。 １９．プログラムドがＪＡＶＡプログラミング言語環境で書かれ、プロセッサが ＪＡＶＡプログラム・コードを実行することができる請求項１８に記載の記録媒 体。