【発明の詳細な説明】
乾式ひげそり装置
本発明は、ハウジング内に配置された少なくとも1つの電気モータと、少なく
とも1つの短毛カッタおよび調整長毛刈込具と、作動スイッチと、を備え、前記
長毛刈込具は、電気モータによって駆動されるようになっている伝動機構によっ
て少なくとも1つの作動位置をとるように、そして作動位置から外れるように調
整可能である乾式ひげそり装置に関している。
最初に言及されたタイプの乾式ひげそり装置は、日本国特許出願平4−253
888号によって知られている。このひげそり装置には、伝動機構が、電気モー
タの軸に取付けられたギアと当該ギアとかみ合って係合するラックとによって形
成されている。回転方向に依存して、長毛刈込具にしっかりと接続された電気モ
ータが、ギアと共に、ハウジングに固定されたラックに沿って鉛直方向に上下動
する。電気モータを、ひげそり器のハウジング内の作動位置に、そして作動位置
から外れるように長毛刈込具の運動に従わさせることは、対応するクリアランス
スペースを必要とし、結果的に乾式ひげそり装置の全体の大きさの増加を必要と
する。電気モータおよび長毛刈込具の運動に必要なトルクを生みだすために、現
在の電気モータの技術状況によれば、約1,000から約1,200rpm(毎
分回転速度)の範囲で作動する電気モータを利用すること、そしてその速度をギ
ア機構によって約1,000rpmにまで減少させること、が必要となる。しか
し、そのようなギア減速は、日本国特許出願平4−253888号に開示された
伝動機構では得られない。
日本国特許出願平4−253890号から、電気モータおよび伝動機構によっ
て、乾式ひげそり装置のハウジングから作動位置をとるように揺動し、その位置
からハウジング内に戻るような長毛刈込具を有する乾式ひげそり装置が知られて
いる。この目的のために与えられたギア機構は、例えば、アーク状の形状に成形
されるとともに内側および外側に歯列を有するラックを備えた少なくとも1つの
ギアの組合わせからなっている。あるいはそれは、異なる直径を有する幾つかの
ギアからなっている。
乾式ひげそり装置の従来の大きさに由来して、例えばラックとギアからなる、
あるいはダブルアームレバーからなる伝動機構から得られる減速比の量には限ら
れた範囲が強いられる。なぜなら、使用者によって作動スイッチに作用される作
動圧力は、長毛刈込具の作動行程の過程において、その作動圧力が不快に高いと
知覚されることを防ぐように考慮に入れられなければならない。
本発明の目的は、最初に言及されたタイプの乾式ひげそり装置の調整長毛刈込
具の、少なくとも1つの作動位置への、あるいはその位置からの運動を容易にす
ることであり、特には、使用者のための作動スイッチの作動行程の必要長さを減
少させることである。
本発明によれば、この目的は請求項1の特徴的部分に示された特徴によって、
請求項1の発明と同一視されるタイプの乾式ひげそり装置によって達成される。
本発明の本質的な利点は、ネジスピンドルと、ネジスピンドルによって可動の
脚輪と、脚輪と結合されたスライド部とによって形成される直線状移動機構によ
って、作動位置への、そしてその位置からの行程速度が、可変であることに加え
て、様々な方法で特別な応用にも容易に適用されることである。
スライド部の行程速度は、好ましい実施例による減速機構のギア比に依存する
ことに加えて、まず電気モータの回転数とネジスピンドルと脚輪のネジのリード
に依存する。
本発明の好ましい実施例においては、2つの電気モータがハウジング内に設け
られており、それらの電気モータのうちの1つが伝動機構と連結されている。本
実施例の本質的な利点は、2つの電気モータの各々が、出力の点から、特に回転
数や全体の大きさの点から、特別な応用にも適用されることが可能なことである
。加えて、特別な目的を満たすために本発明によって与えられた2つの電気モー
タのこのような使用により、乾式ひげそり装置のハウジング内で利用できるスペ
ース内において、一方でカッタ組立部のカッタ部材を駆動し、他方で調整長毛刈
込具の伝動機構を駆動することに関して、それぞれの電気モータと結合された構
成要素を達成することが単純になり、容易になる。
本発明の別の本質的な利点は、作動スイッチによって伝動機構を駆動する電気
モータを作動することによってのみ、調整長毛刈込具が少なくとも1つ設けられ
た作動位置へ、そしてそこから外れるように移動されることである。電気モータ
の作動のためには、複数の異なる作動スイッチが設けられ得て、特に、例えばプ
ッシュボタンスイッチやロッカスイッチのように極端に短い作動行程を有する作
動スイッチや、例えばタッチセンシティブスイッチのように作動行程なく作動す
るスイッチが設けられ得る。作動スイッチの作動と電気モータの結果的な作動に
基づいて、伝動機構は長毛刈込具を自動的に最初に決定された作動位置に移動す
るように作動し、その作動位置から、作動スイッチによる別の作動に基づいて、
それはさらなる作動位置に移動されるか、あるいはそのようなさらなる作動位置
からOFFの位置へと移動され得る。
本発明の有利な実施例では、2つの電気モータが共通の作動スイッチによって
動作可能である。結果的に、電気モータの作動とその解除のために必要なスイッ
チ部材は、その作動スイッチに大部分が一体化される。
本発明の別の有利な実施例では、各電気モータはそれぞれ作動スイッチと連結
されている。この実施例は、乾式ひげそり器が使用されている間に、短毛カッタ
に加えて長毛刈込具が直接的に作動され、あるいはその作動を解除され得るとい
うことを保証する。そのため、この目的のために設けられた作動スイッチの唯一
のスイッチ操作によって、短毛カッタと長毛刈込具とを同時にも独立にも使用す
ることが可能である。そのような装置の多くの使用者は、各々が独自の機能を提
供する2つの作動スイッチを有する構成を、操作の容易化に対する解決法である
と考える。
本発明の好ましい実施例では、直線状の移動機構が減速ギアに連結されている
。直線状移動機構と減速ギアとの組合わせは、調整長毛刈込具の移動行程中の調
整の顕著な容易さと感度とを保証する。
本発明の別の実施例では、長毛刈込具はスライド部に固定して取付けられてい
る。
本発明の別の実施例では、長毛刈込具はスライド部に回動可能に取付けられて
いる。本実施例の好ましい特徴として、プランジャが長毛刈込具のハウジング壁
に保持されており、シャシ上のストッパとプランジャのストッパとの当接と、ス
ライド部の短毛カッタの方向への次のさらなる移動で、ハウジング壁を有する長
毛刈込具の回動運動は保証されている。
長毛刈込具の回動角範囲は180°にまで達し得る。長毛刈込具が刈込目的の
ために使用される場合、使用者が鏡で刈込作業を観察できるように、短毛カッタ
の外側輪郭の上部に長毛刈込具が位置されることが使用者にとって有利である。
90°から180°までの長毛刈込具の回動範囲を使用すると、そのような長毛
刈込具が可視となる位置が、長毛刈込具が不動の場合と比較してより早く、すな
わち、回動可能に取付けられた長毛刈込具を保持するスライド部の作動行程の長
さがより短く、達成され得る。
前述の実施例の別の特徴として、プランジャはハウジング壁内に設けられた延
長穴内に摺動可能に案内されている。この実施例の別の形態として、プランジャ
はスライド部およびハウジングのうちの少なくともいずれかに摺動可能に案内さ
れている。好ましくは、ハウジング壁はバネの作用に対抗して回動可能に取付け
られている。
本発明の実施例は、添付の図面を参照して、以下に記述される。図面について
は、
図1は2つの短毛カッタと、摺動可能に取付けられた長毛刈込具と、作動スイ
ッチと、を有する乾式ひげそり装置の斜視図である。
図2は、スライド部に固定して取付けられた長毛刈込具が刈込位置にある状態
を示す図1の乾式ひげそり装置の側面図である。
図3は、スライド部に回動可能に取付けられた長毛刈込具が刈込位置にある状
態を示す図1の乾式ひげそり装置の側面図である。
図4は、OFF位置にある回動可能に取付けられた長毛刈込具と、長毛刈込具
を作動位置に移動するための構成要素とを示す図1の乾式ひげそり装置のハウジ
ングシャシの斜視図である。
図5は、OFF位置でのシャシと回動可能に取付けられた長毛刈込具との側面
図である。
図6は、作動位置でのシャシと長毛刈込具との斜視図である。
図7は、ハウジング壁に結合されたプランジャを示す、図5の長毛刈込具の断
面図である。
図1を参照すると、2つのハウジングシェル1および2で形成されたハウジン
グ3と、ハウジング3に固定してあるいは取外し可能に設けられ、例えば2つの
向い合う端壁部5および6の間に2つの短毛カッタK1およびK2を受容するひ
げそりヘッドフレーム4と、を備えた乾式ひげそり装置が示されている。短毛カ
ッタK1およびK2は互いに固定されているか、あるいは互いに相対的に移動可
能であり、それらはひげそりヘッドフレーム内の軸について共同で回動してもよ
い。
ハウジングシェル1の正面壁には、長毛刈込具L1と作動スイッチ9とを鉛直
方向Vにそしてその逆方向に可動とするように支持するスライド部8を受容する
U字型凹部が形成されている。1つの実施例によれば、長毛刈込具L1はスライ
ド部8に固定して設けられ−図2参照−、一方、別の実施例では、刈込具はスラ
イド部8に回動可能に取付けられ得る−図3参照−。
図1の乾式ひげそり装置では、作動スイッチ9はスライドスイッチとして構成
されている。しかし、例えばプッシュボタンスイッチ、ロッカスイッチ、センサ
スイッチまたは回転スイッチを含む他のいかなるタイプの作動スイッチも、ハウ
ジング内に設けられた1以上の電気モータを作動させるために使用され得るとい
うことが理解される。刻み目10,11および12を有する少なくとも1つのガ
イドレール手段13が作動スイッチ9に設けられている。ハウジングシェル1に
は、つめカム部14を有する少なくとも1つの弾性バネアーム15が形成されて
おり、つめカム部14がそれぞれ刻み目10,11および12と係合することに
よって、作動スイッチ9をそれぞれの位置に保持するようになっている。図1の
ハウジング3の一部を除去して、ガイドレール手段13の一形態と弾性バネアー
ム15の一形態とが、例えば作動スイッチ9のOFF位置に示されている。作動
スイッチ9のこの位置において、長毛刈込具L1を有するスライド部8は、毛の
切断のために積極的に利用可能な短毛カッタK1およびK2の領域の下方の領域
にあり、与えられた短毛カッタの積極的なひげそり領域の利用は長毛刈込具L1
によって妨害されないことが保証されている。
図2は、ハウジング3のハウジングシェル1および2に着座するひげそりヘッ
ドフレーム4を備え、フレームの端壁部5がハウジング3から短毛カッタK1お
よびK2の外側輪郭に向かって次第に先細状になっている図1の乾式ひげそり装
置の側面図を示している。ひげそりヘッドフレーム4−図1参照−の正面壁には
、図2で破線によって示された凹部16が形成されている。作動スイッチ9のO
FF位置では、長毛刈込具L1は、ハウジングシェル1とひげそりヘッドフレー
ム
4に形成された凹部16との間の移行領域内の凹部16内で静止している。この
OFF位置から出発して、長毛刈込具L1は短毛カッタK1およびK2の外側輪
郭の上方に設けられた作動位置B内に移動され、再び元に戻るよう移動され得る
。図2に示された作動位置Bは、短毛カッタK1およびK2の頂点部に適用され
た接線Tの上方に存在する。
図3の乾式ひげそり装置は、2つの短毛カッタK1およびK2の間に長毛刈込
具L2が付加されており、スライド部8上に長毛刈込具が回動可能に設けられて
いる点で、図1および図2の乾式ひげそり装置と異なっている。OFF位置から
可動する長毛刈込具L1の作動位置Bは、ひげそりヘッドフレーム4から最も突
出した位置にある1以上のカッタ、すなわち短毛カッタK1と短毛カッタK2と
長毛刈込具L2とのうちの1つあるいは2つあるいは全て、の最上の頂点部に適
用される接線Tの上方に存在する。OFF位置から作動位置Bへ移動可能な長毛
刈込具L1はスライド部8上に回動可能に設けられており、長毛刈込具L1のカ
ッタブレード17,18とこれらのブレードを保持するハウジング壁19との間
に形成される回動角Wは180°にまで達することができる。90°から180
°までの回動角Wの範囲を用いることは、作動位置Bにおいて、鏡での長毛刈込
具L1の切断領域の最適な視野を保証する。さらに、90°から180°までの
回動角の範囲を用いることは、長毛刈込具がOFF位置から接線Tの上方の作動
位置Bに移行する時の、長毛刈込具L1を支持するスライド部8の作動行程の長
さを減少させる。
図4は、シャシ20から短毛カッタとハウジング3のハウジングシェル1およ
び2の全ての構成部分を取り除いた状態の、回動可能に取付けられた長毛刈込具
L1を有する乾式ひげそり装置の構成要素を示している。スライド部8は、その
上を摺動するためにシャシ20の上に案内されている。長毛刈込具L1の領域に
おいては、スライド部8は端壁部22および23を有しており、その端壁部22
および23の上に長毛刈込具L1のハウジング壁19が回動ベアリング24およ
び25によって回動可能に取付けられている。駆動レバー26は、電気駆動機構
から発生する振動を長毛刈込具L1の振動カッタブレード17または18に伝導
するために役立つ。
シャシ20内には電気モータ27が設けられている。電気モータ27は、作動
スイッチ9−図1参照−によって駆動されるようになっており、例えば本実施例
では、減速ギア28によって伝動機構Gと結合されている。伝導機構Gは直線状
移動機構29である。この直線状移動機構29はネジスピンドル30と脚輪31
とを有しており、脚輪31はネジスピンドル30の両方向に移動可能で、フォー
ク部32および結合部材33を介してスライド部8と結合されている。ネジスピ
ンドル30上の垂直方向Vの、そしてその逆方向の、脚輪31すなわちスライド
部8の両方向の運動は、例えば、脚輪31に形成された弾力レバー34とシャシ
20に設けられたストッパ35および36によって制限することが可能である。
ネジスピンドル30のネジ37のリードと、減速ギア28の減速比と、電気モー
タ27の回転数とは、与えられる応用のために精密な調整が可能な可変の量であ
る。
支持部材39は、スライド部8の端壁部22と23とを接続する壁部49に形
成されている。ねじりバネとして構成され、その一端がハウジング壁19と係合
し、その他端がスライド部8の壁部と係合するようなバネ端を有するバネ40が
その支持部材に配置されている。支持部材39に隣接するハウジング壁19には
、結合部材41が形成されている。結合部材41には、延長穴42が形成されて
おり、プランジャ43上に設けられた結合ピン44を摺動可能に結合している−
図5および図7参照−。結合部材41を起点として、プランジャ43は電気モー
タの方向に延びている。電気モータに近い方のプランジャ43の端部には、シャ
シ20に面する側にストッパ45が形成され、スライド部8に面する側には、カ
ム
47が、スライド部8の案内溝48内にプランジャ43を案内するために形成さ
れている−図7参照−。
図5は、シャシ20の上部と、OFF位置すなわち引込位置の長毛刈込具L1
との縦断面図を示している。シャシ20には、プランジャ43のためのストッパ
46が形成されている。このストッパ46の、プランジャ43のストッパ45と
の協働については、図6および図7を参照してより詳細に説明される。図5の実
施例はさらに、ハウジング壁19と結合する長毛刈込具のカッタブレード17お
よび18と、延長穴42が設けられた結合部材41と、延長穴42と係合する結
合ピン44を有するプランジャ43と、を有している。
図6は、回動可能に取付けられた長毛刈込具L1の伸長位置の状態を示してい
る。伸長位置においては、長毛刈込具L1のカッタブレード17および18は、
スライド部8の端壁部22および23と、ハウジング壁19を回動可能に取付け
るためにその端壁部に設けられた回動ベアリング24および25と、結合部材4
1とプランジャ43との結合状態と、支持部材39へのバネ40の配置と、を明
瞭に示すために省略されている。
図3に基づいて、OFF位置から作動位置Bへ移動可能な長毛刈込具L1の作
用が、図5乃至図7を参照してより詳細に説明される。作動スイッチ9による電
気モータ27の駆動により−図1参照−電気モータ27の軸の回転数は、減速ギ
ア28を介してそのギア比に従ってネジスピンドル30に伝動される。そしてス
ピンドルは、対応する回転運動を開始する。この回転運動によって、脚輪31は
ネジ37のリードに従ってストッパ35の方向に移動する。弾性レバー34がス
トッパ35に当接する前に、プランジャ43のストッパ45はシャシ20のスト
ッパ46と係合する。この瞬間には、長毛刈込具L1の回動可能に取付けられた
ハウジング壁19は、まだ図5に示す回動位置にある。まだ回転しているネジス
ピンドル30は、脚輪31およびスライド部8を鉛直方向Vに作動位置B−図3
参照−へと上昇移動させることをプランジャ43の結合ピン44が延長穴42の
下部端と係合するまで継続する。
スライド部8の作動運動が続くにつれて、カッタブレード17および18が設
けられているハウジング壁19は、ねじりバネとして構成されているバネ40の
力に対抗して回動運動を行う。例えば100°という所定の回動角Wに達した時
−図3参照−、長毛刈込具L1はその端位置、すなわち作動位置Bに到達する。
結果として、この瞬間に、脚輪31のレバー34はシャシ20のストッパ35に
当たり、電気モータをOFFにする。ストッパ35は、結果として回路を遮断す
る電気モータのための接点部材として機能する場合がある。ストッパ35は、例
えば電気モータの増加する電流消費量が電気モータをOFFにさせるような負荷
スイッチとして機能する場合もある。
図7はシャシ20の上方部分の断面図で、シャシ20のストッパ46とプラン
ジャ43のストッパ45とを示した図である。プランジャ43のストッパ45と
逆側の面には、プランジャ43を案内するためにスライド部8に設けられた案内
溝48と係合するカム47が形成されている。プランジャ43と比較してスライ
ド部8の幾分長い作動行程のために、プランジャ43の反対側の端部は、延長穴
42の下部端と係合する結合ピン44を有している。
長毛刈込具L1をOFF位置に戻すことは、作動スイッチ9を再び作動して、
例えばそれを刻み目12から刻み目11に動かすことによって行われる−図1参
照−。このスイッチ操作は、同時に電気モータ27の回転方向を反転させる。弾
性レバー34とともに、脚輪31がストッパ35から例えば接点部材として構成
されたストッパ36と当接するまで作動動作を行う。結果として、レバー34と
の当接によって電気モータはスイッチが切れる。長毛刈込具L1はその時OFF
位置にあり、すなわち、短毛カッタK1およびK2またはひげそりヘッドフレー
ム4に設けられたL2の作動ひげそり領域の下方位置にある−図1乃至図3参照
−。
図3乃至図7の回動可能に取付けられた長毛刈込具L1の戻り行程の最初の部
分において、スライド部8がネジスピンドル30の脚輪31を介して垂直方向V
の反対方向に移動される。スライド部8の戻り行程の結果として起こるバネ40
の緊張の解除は、回動角Wの全範囲にわたっての、すなわち図4および図5に示
すような閉鎖位置に到達するまでのカッタブレード17および18を有するハウ
ジング壁19の閉鎖運動をもたらす。