[go: up one dir, main page]

JPH11501931A - セファロマンニンエポキシド、その類似体およびそれらの製造方法 - Google Patents

セファロマンニンエポキシド、その類似体およびそれらの製造方法

Info

Publication number
JPH11501931A
JPH11501931A JP8527756A JP52775696A JPH11501931A JP H11501931 A JPH11501931 A JP H11501931A JP 8527756 A JP8527756 A JP 8527756A JP 52775696 A JP52775696 A JP 52775696A JP H11501931 A JPH11501931 A JP H11501931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
alkyl group
paclitaxel
hydrogen
epoxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8527756A
Other languages
English (en)
Inventor
ゼング,クン,ワイ.
マーレイ,クリストファー,ケイ.
ドーゲンボーフ,ランドール,ジェイ.
Original Assignee
ハウザー,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハウザー,インコーポレイテッド filed Critical ハウザー,インコーポレイテッド
Publication of JPH11501931A publication Critical patent/JPH11501931A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D407/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00
    • C07D407/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00 containing two hetero rings
    • C07D407/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D305/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atoms
    • C07D305/14Heterocyclic compounds containing four-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atoms condensed with carbocyclic rings or ring systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 式(5)の抗腫瘍化合物。ここでR=AcまたはH、かつR1=R2Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基、R3=Hであり、R1=R2=R3=Hであり、R1=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基、R2=R3=Hであり、R1=R3=H、R2=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基であり、R1=H、R2=R3=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基であり、R1=R2=R3=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基である。Meはメチル、Etはエチル、Prはプロピル、i−Prはイソプロピル、n−Buはn−ブチル、およびt−Buはtert−ブチルの省略語である。また本発明により式(5)の化合物を1工程で製造する方法が提供され、側鎖にチグレート基を有するタクサンを酸化剤と接触させると抗腫瘍活性を有するエポキシドが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】セファロマンニンエポキシド、その類似体およびそれらの製造方法 1.発明の分野 本発明は先駆体のセファロマンニンおよび10−デアセチルタクソールB(10− DATB)からのセファロマンニンエポキシドおよび10−DATBエポキシド夫 々の製造に関する。とりわけ本発明は、上記の前駆体の側鎖上に位置するチグレ ート構造がエポキシドに変化したときに形成される新規な活性抗腫瘍剤に関する 。 2.従来技術の記述 1958年から1980年の間に、NCIをスポンサーとする計画の一部分として35,0 00種以上の植物の抽出物について抗癌活性が試験された。化学者のモンロー.E .ウォール(Monroe E.Wall)およびウァニィ(M.C.Wani)はセイヨウイチイ (Taxus brevifolia)の樹皮および木質部試料から1963年に最初の粗抽出濃縮物 を分離した。初期のスクリーニングの結果、この抽出物は極めて広い範囲の届歯 動物の癌に対して非常に活性であって、強力な抗癌剤であることが明らかになっ た。粗抽出物中の活性物質の分離は、植物中に存在する活性物質が極めて低濃度 である故に数年を要した。この活性物質は確認され、構造が決定され、その化合 物は1971年にタクソールと名付けられ、一般的にパクリタクセル(1)と呼ばれ る。 天然産ジテルペノイドのパクリタクセル(1)は癌の化学療法の分野における 最も刺激的な発見の一つである。1979年に、スーザンB.ホルウィツ(Susan B.H orwitz)および共同研究者達は、パクリタクセルは拡縮瞳抑制剤であるが、その 機構が独特であり、微小管を安定化させて解重合によりチューブリンにもどるこ とを抑制することを明確にした。これは他の抗縮瞳剤が全て可溶性のチューブリ ンを形成し、チューブリンの重合によって微小管の形成を抑制する作用と全く反 対するものである。Nature、227巻、第655〜667頁(1979)を参照。この結果、 タクソールは細胞分裂に要求される時間を増大させ、腫瘍活性を抑制する。 パクリタクセルの発見によってタクサン骨核を有する 100以上の化合物が種々 のTaxus 種から分離されたが、より著名なタクソール類似体の代表的構造のいく つかを下記(2)に示す。 (b)パクリタクセル(タクソールA) R1=H、R2=Ac、R3=C6H5 (c)セファロマンニン(タクソールB) R1=H、R2=Ac、R3=CH3CH=C(CH3) (d)タクソールC R1=H、R2=Ac、R3=n-C5H11 (e)10−デアセチルタクソールA R1=R2=H、R3=C6H5 (f)10−デアセチルタクソールB R1=R2=H、R3=C3HH=C(CH3) (g)10−デアセチルタクソールC R1=R2=H、R3=n-C5H11 モデル腫瘍系におけるパクリタクセルの優れた活性にもかかわらず、研究はむ しろスロー・ペースで進められ、薬剤の欠乏(イチイ種組織が豊富に存在しない 故に)、水への溶解度が極めて低いこと、および毒性を含む多くの障害を伴って いた。薬剤供給の問題は収集と植物原料の抽出の効率化のみならず、化合物パク リタクセルの完全および半合成においてなされた進歩の故に緩和された。しかし ながら極めて低い水溶性と毒性の障害は、克服するのがより困難であった。 パクリタクセルは、かさばった、縮合環系からなり、かつC−13位置に活性に とって必要な側鎖が伸びている複雑なジテルペノイドである。この複雑な構造は 、更に2048のジアステレオマーを有するキラル中心を含んでいる。比較的親水性 の領域は分子中のC−7〜C−10およびC−1'〜C−2'位置の近傍に存在する。 しかしながら、タクサン骨核および側鎖の疎水性領域は、この化合物全体として の低水溶性をもたらしている。適切な量でのヒトへの投与量を管理するために、 パクリタクセルは無水エタノールおよび透明、油状の粘性ある黄色界面活性剤で あるポリエトキシル化ひまし油(登録商標クレモフォルEL.Cremophor EL)と の混合物として近年、臨床用途に調剤されている。物理的に不安定である潜在的 問題に加えて、近年のパクリタクセル調剤の最も顕著な問題は、媒介物クレモフ ォルELが薬理学的活性を有することである。種々の薬剤は、クレモフォルEL と共に投与されるが、パクリタクセルと共に投与されるクレモフォルELの投与 量は、いづれの市販薬剤の中で最大量である。クレモフォルELは、重症の、ま たは死をまねく過敏症の症状の原因となることが観察され、かつこの媒介物の毒 性は、パクリタクセルが動物またはヒト中に急速に注入されたときに観察される 致死にいたる、または生命の危険をもたらすアナフイラキシー反応の主な原因と なる。 パクリタクセルの近年の静脈内用調剤に関連した重大な危険性に照らして、安 全で、便利、かつ効能のあるパクリタクセル調剤の開発努力がなされつつある。 しかしながら、パクリタクセルと関連する問題を解決するための、こころみの大 部分はパクリタクセル類似体の第2世代の合成と評価である。 下記に示す10−デアセチルバッカチンIII(2)およびバッカチンIII(3)は 、 (2)10−デアセチルバッカチンIII、R=H (3)バッカチンIII、R=Ac パクリタクセルよりもより入手容易なジテルペンであり、パクリタクセルおよ びその類似体の既知の合成先駆体である。これら化合物の構造の複雑さはパクリ タクセル以下であり、従って10−デアセチルバッカチンIII(2)およびバッカ チンIII(3)は、パクリタクセル分子のジテルペン部分における構造変換のた めの有用な出発物質である。 10−デアセチルバッカチンIIIは、Institut de Chimie de Substances ・ロレ)のフランス研究者達によって1981年に開発され、通常ではタクソチル 物質として用いられた。 C−13の位置から側方に伸びる側鎖は細胞毒効果をもたらすものであり、化学 的に付加される。ドースタクセルはバッカチン環上のC−10の位置および側鎖上 のC−3'位置の構造の点でパクリタクセルと異なる。J.Med.Chem.、34 巻1176 〜1184頁、(1991年)の論文:Blologically Active Taxol Analogues with Del eted A-Ring Side Chain Substituents and Variable C-2'Configuration(A環 の側鎖置換体が除去され、種々のC-2'構造を有する、生物学的に活性なタクソ ール類似体)および J.Med.Chem.,34巻、 992〜998 頁(1991年)の論文:Re lationship between the Structure of Taxol Analogues and Their Antimitoti c Activity(タクソール類似体の構造と抗有糸分裂活性との関連性)を参照のこ と。ドースタクセルは微小管解重合の抑制がパクリタクセルよりも2倍も活性で ある。ネズミおよびヒトの腫瘍細胞系におけ るドースタクセルのイン・ピドロ細胞毒性およびネズミおよびヒトの異種移植に おけるイン・ビボ症状発現前活性は印象的である。ドースタクセルは、同一の腫 瘍モデルに対してパクリタクセル、シスプラチン、シクロホスファミドおよびド クソルビシンのような他の抗腫瘍性剤よりもより高い細胞毒活性を示した。ドー スタクセルは、パクリタクセルのように、広域スペクトルを有する有望な抗腫瘍 剤であるが、低水溶性の欠点がある。この事実は、しかしながら、C−3'位置に おける側鎖の簡単な変形によって将来有望な活性を有する効力あるパクリタクセ ル類似体が開発されることを示している。この刺激的結果に勇気づけられて、パ クリタクセルに関連した問題点を克服したパクリタクセルの構造類似体を開発す ることを目的として、各研究者はジテルペン骨核の各位置の置換基の変換をはじ めた。しかしながら、現在に至るまで開発はなされていない。 従って、なお依然として調剤上の問題点が少なく、かつパクリタクセルと同等 ないし、より以上の効果のある、パクリタクセルの構造類似体の開発が要望され ている。 本発明の概要 従って本発明の目的は、抗腫瘍活性を示す、パクリタクセルの構造類似体と、 このものの製造方法を提供することにある。より詳細には、本発明は抗腫瘍活性 を有する、下記式(5)のタクソール誘導体を提供することにある。 ここで、R=アセチル基(Ac)または水素(H)およびR1=R2=Me、E t、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基、R3=Hで あり、R1=R2=R3=Hであり、R1=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Bu またはt−Buのようなアルキル基、R2=R3=Hであり、R1=R3 =H、R2=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなア ルキル基であり、R1=H、R2=R3=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Bu 、またはt−Buのようなアルキル基であり、R1=R2=R3=Me、Et、P r、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基である。ここで、M eはメチル、Etはエチル、Prはプロピル、i−Prはイソプロピル、n−B uはn−ブチル、およびt−Buはtert−ブチルの省略語である。 本発明の他の目的は、セファロマンニンエポキシドおよび類似体の製造方法を 提供することにある(以下、セファロマンニンエポキシドをceph-エポキシドと 表わすことがある)。 更に本発明の目的は、10−デアセチルタクソールBエポキシドおよびその類似 体の製造方法を提供することにある。 本発明の更なる目的、効果および新規な特徴は一部は下記する記述および実施 例によって明らかにされるであろうし、一部は下記の記述の試験によって当該分 野の者に明らかであろうし、または本発明の実施によって知りうるであろう。本 発明の目的と効果は手段、組合せ、組成、および特に付記の請求の範囲に指摘し た方法によって実行し、達成しうるものである。 上述した、および他の目的を達成するため、かつ本明細書中に具現化し、かつ 広範に記述した本発明の目的に従って、本発明による方法および製造された組成 物は、側鎖に結合したチグレート基を有するタクサン化合物を酸化剤と接触させ 、チグレート基を酸化させて抗腫瘍活性を有するエポキシドを形成させることか らなる。 図面の簡単な説明 本明細書に組み込まれ、かつその一部分を形成する添付の図面は、本発明の好 ましい態様を説明し、かつ明細書記述と共に本発明の主旨の説明に役立つもので ある。 下記する全ての図面において、水平な横軸は特定の癌に対して提示された試験 化合物の10-4〜10-14モルの範囲の種々の希釈度を示す。垂直な縦軸は試験され た化合物の特定濃度にさらされた特定細胞系の増殖を、いづれの化合物にもさら されていない同一細胞系の生育と比較して(増殖%)示している。 図1aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の白血病細 胞系をさらすことによりもたらされた適用量応答曲線を示す。 図1bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の白血病細胞系をさらすことによ って生じた適用量応答曲線を示す。 図2aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の非小型細 胞肺癌細胞系をさらすことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図2bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の非小型細胞肺癌細胞系をさらし たことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図3aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の結腸癌細 胞系をさらしたときに生じた適用量応答曲線を示す。 図3bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の結腸癌細胞系をさらすことによ り生じた適用量応答曲線を示す。 図4aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の中枢神経 癌細胞系をさらすことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図4bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の中枢神経癌細胞をさらすことに より生じた適用量応答曲線を示す。 図5aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の黒色腫細 胞系をさらすことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図5bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の黒色腫細胞系をさらすことによ り生じた適用量応答曲線を示す。 図6aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の卵巣癌細 胞系をさらすことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図6bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の卵巣癌細胞系をさらすことによ り生じた適用量応答曲線を示す。 図7aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の腎臓癌細 胞系をさらすことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図7bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の腎臓癌細胞系をさらすことによ り生じた適用量応答曲線を示す。 図8aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の前立腺癌 細胞系をさらすことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図8bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の前立腺癌細胞系をさらすことに より生じた適用量応答曲線を示す。 図9aは種々の濃度の本発明の組成物(ceph−エポキシド)に種々の乳癌細胞 系をさらすことにより生じた適用量応答曲線を示す。 図9bは種々の濃度のパクリタクセルに種々の乳癌細胞系をさらすことにより 生じた適用量応答曲線を示す。 好ましい態様の詳細な記述 本発明は、下記式(5)の新規なタクソール誘導体を提供する。 ここで、R=アセチル基(Ac)または水素(H)およびR1=R2=Me、E t、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基、R3−Hで あり、R1=R2=R3=Hであり、R1=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Bu またはt−Buのようなアルキル基、R2=R3=Hであり、R1=R3=H、R2 =Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基で あり、R1=H、R2=R3=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt− Buのようなアルキル基であり、R1=R2=R3=Me、Et、Pr、i−Pr 、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基である。ここで、Meはメチル、 Etはエチル、Prはプロピル、i−Prはイソプロピル、n−Buはn−ブチ ル、t−Buはtert−ブチルの省略語である。 式(5)の化合物の合成は、方法の広範囲の変形によって達成される。 以下に述べる合成の記述および特定の例は単に説明の目的のためのみであり、 本発明の化合物を他の方法によって得るための方法を制限することを意図するも のではない。 式(5)の化合物の一つの態様においては、R=AcまたはH、かつR1=R2 =Me、R3=Hであり、モノペルオキシフタル酸マグネシウム塩6水和物(M MPP)または3−クロルペルオキシ安息香酸(MCPBA)のような酸化剤を 式1bの化合物と反応させることによって得られる。 (1b)において、Rはアセチル(セファロマンニン)または水素(10−デア セチルタクソールB)であり、テトラヒドロフラン、塩化メチレンまたはクロロ ホルムのような有機溶媒中、0〜50℃、12〜72時間でエポキシドまたは式(5) の化合物が得られる。 上述した態様によって得られたceph−エポキシドまたは10−DATB−エポキ シドからのジアステレオマーはクロマトグラフィのような物理化学的方法によっ て分離される。 タクソールと比較したceph−エポキシドの細胞毒性を決定するために、スクリ ーニング・アッセイを行なった。これらの活性を下記に示した表1にまとめた。 このスクリーニング・アッセイは96孔のミクロ滴定板上で行なった。“時間ゼロ ”値の測定を可能にするために、かつ抗増殖性と細胞毒性応答パラメータの間の いくらかな差異を検出し、与えるスクリーン能力を高めるために、比較的高い初 期接種密度を用いた。各細胞系に用いた比接種密度(5,000〜40,000細胞/孔の 範囲)は、“時間ゼロ”値(24時間時)および“非薬剤”コントロール(72時間 時)の両方のための光学密度信号をノズル・レベル上に、かつ終点アッセイ(細 胞タンパク質を測定する)の線状範囲内に与えるように決定される。接種された ミクロ滴定板は薬剤添加に先立って37℃で24時間、プレインキュベートされる。 試験 された5種類の薬剤溶液は通常、10-4〜10-14モル濃度の範囲である。より高い 、またはより低い濃度範囲は、もしも適切な溶解度および/または先立っての生 物学的情報または他のスクリーニング・データが指図するならば、非一般的ベー ス上に選択される。全ての濃度のための2倍孔のプレートが製造されており、“ 時間ゼロ”および“無薬剤”コントロールが各々の試験のために与えられる。通 常のスクリーニングにおいてl−時間評価に要求される化合物の最少量は、夫々 の試験が最高の望ましい薬剤濃度を含む細胞培養媒体のほぼ 40ml(0.4l)の 全量を必要とするとの知識から計算することができる。この結果、要求される試 料の量(グラム)は(試験濃度の上限を10-1Mと推定)、化合物の分子量×10-1 ×0.04である。試験化合物と共に48時間のインキュベーション(37℃)の後に、 50%トリクロル酢酸(粘着性細胞系に)または80%トリクロル酢酸(安定化した 細胞懸濁系に)の50μlの添加によって細胞はマイクロ滴定板孔の底の位置に固 定され、更に4℃で60分、インキュベーションされる。各孔における細胞タンパ ク質はスルホロダミンB(SRB)染色操作を用いてアッセイされる。しばらく して上澄液を捨てた後に、ミクロ滴定板を脱イオン水で5回洗浄し、次いで空気 乾燥する。SRB溶液の 100μl(1%酢酸中、0.4%w/v)を夫々のミクロ滴定 孔に加え、室温で10分間、インキュベートする。1%酢酸で5回洗浄して非結合 のSRBを除去する。この滴定板を空気乾燥し、結合した染色をTris緩衝剤で可 溶化し、515nm における光学密度を読む。SRBは明るいピンク色のアニオン染 料であり、薄い酢酸中でTCA固定細胞の塩基性アミノ酸と静電的に結合する。 全ての細胞系の低温保存母株は保持され、スクリーニングに用いた培養物は、ス クリーニング実験室における僅か20継代後の母株によって置換される。細胞系パ ネルは60系からなり、白血病、非小型細胞肺癌、結腸、CNS、黒色腫、卵巣、 腎臓、前立腺および乳の各癌を含む九つの疾患関連のサブパネルに構成される。 応答パラメータGI50およびLC50はパーセンテージの増加(PG)が夫々、 +50および−50である濃度を表わす挿入された値である。 GI50はPG=+50の濃度であり、この値においては、試験孔中の細胞の数ま たは塊りの時間tゼロからの増加は、この実験の期間中のコントロール孔におけ る対応する増加量の僅かに50%である。この強さの薬剤の影響は初期の生長抑制 と解釈される。 TGIはPG=0の濃度である。この値では、実験の終了時における試験孔内 の細胞の数または塊りは時間tゼロにおける細胞の数または塊りに等しい。この 強さの薬剤の影響は細胞性塞栓と考えられる。LC50は、PG=50の濃度である 。この値では、実験終了時の試験孔中における細胞の数または塊りは時間tゼロ におけるそれの半分である。これは細胞毒性と解される。 本発明のエポキシドは多くの例において有効であり、いくつかの例ではパクリ タクセルよりもより効力がある。上記表1に示したデータを図1aおよび1bか ら図9aおよび9bにわたってグラフで示した。これらの図に示した適用量応答 曲線は種々の癌細胞系を、上記に詳述したように、既知濃度(log10M)を有する 化合物にさらし、次いで各濃度における各細胞系の増殖%をプロットすることに より得られる。増殖%は、試験孔における細胞の数または塊りをコントロール孔 における細胞の数または塊りで割ることによって決定される。下記に表1および 各図における情報がどのように解釈されるかの例を示す。 図1aおよび1bにおける白血病細胞系CCRF−CEMを参照するならば、 図1aおよび図1bおいては、本発明のエポキシドのセファロマンニンエポキシ ドとパクリタクセルについて生長抑制に必要な、これら二つの薬剤の濃度がまず 比較され、+50の値の達成に必要な濃度として、図1aおよび1bに示されてい る。上記に論じたように、試験をした5種の薬剤の濃度は10-4〜10-8モルの範囲 である。従って、10-8モルよりも低濃度および10-4モルよりも高濃度については 、望ましい結果を達成するために要求されるが、決定しなかった。 図1aについて云えば、10-8モルよりも低い濃度が初期の成長抑制を達成する のに必要である。同様なことがパクリタクセルについても云える。図1bを参照 。しかしながら、この薬剤については、より低濃度が決定され、初期の生長抑制 が起る濃度はパクリタクセルを用いたとき−11.61モルである。セファロマンニ ンエポキシドが細胞性塞栓であると考えられる濃度、すなわち生長%がゼロに等 しい濃度は−5.6であり、一方、パクリタクセルを用いる当量強度は−4.00モル よりも大きい濃度において達成される。細胞毒性、すなわち成長%が−50に等し い濃度は−4.00モルよりも大きい濃度で二つの薬剤について起る。 本発明のエポキシドの効力は、パクリタクセルと比較すると細胞系から細胞系 へと変化する。しかしながら、概してceph−エポキシドの効力はパクリタクセル のそれと同等であり、多くの例ではより大きいことが見出された。ceph−エポキ シドおよびパクリタクセル両方の平均値を表1の末尾に示した。しかしながら、 これらの数値を解釈するときには、10-8より低濃度、および10-4より高濃度の値 は得られていないことを考慮することが重要であり、このファクタは範囲内に反 映されている。 下記の非限定的実施例はセファロマンニンおよび10−DATBからセファロマ ンニンエポキシドおよび10−DATB−エポキシドを夫々製造するための特異な 高収率の方法を提供する。全ての科学的および技術的用語は当該分野における通 常の知識を有する者によって理解されるような意味を有する。下記する特定の実 施例は本発明の代表的化合物の合成を説明するものであり、本発明の領域または 範囲の限定を意図するものではない。この方法は、本発明に包含されるが特定的 には開示されていない化合物を得るために変形することができる。更に、若干異 なる形態の同一化合物を得るための本発明方法の変形は当業者に明白なことであ る。 全ての温度は特記しない限り摂氏(℃)と理解されるべきである。 核磁気共鳴(NMR)スペクトル特性は標準物質としてのテトラメチルシラン (TMS)に対する百万分量中の量(ppm)で表わされる化学シフトδで示してい る。 1Hおよび13CNMRスペクトルは、Varian Gemini-400 機器または JEOLEcl ipse-400 で計録した。プロトンNMRスペクトルデータにおける種々のシフト について報告された相対面積は、分子における特定の官能基の水素原子の数に相 当する。シフトの多様な性質はブロード・シングレット(bs)、ブロード・ダブ レット(bd)、ブロード・トリプレット(bt)、ブロード・クワルテット(bq) 、シングレット(s)、マルチプル(m)、ダブレット(d)、クワルテット(q)、トリプ レット(t)、ダブレットのダブレット(dd)、トリプレットのダブレット(dt) およびクワルテットのダブレット(dq)として報告している。 NMRスペクトルの測定に用いた溶媒はDMSO-d(ペルデューテロジメチルスル ホキシド)、D2O(重水)、CDCl3(デューテロクロロホルム)および他の 慣用的重水素化溶媒である。重水素化溶媒は、アルドリッチ・ケミカル(Aldrich Chemical)社から購入した。赤外(IR)スペクトルはLaser Precision XAD-Plus 顕微鏡を特徴とするKVB Analect(アナレクト)Diamond(ダイヤモンド)−20FT-I Rスペクトロメータにより測定した。電子スプレイ(Electrospray)質量スペク トルは VG Platform(プラットホーム)HPLC−質量スペクトロメータによ って得た。シリカゲル60F254のTLCプレートは E.M.Merck(メルク)から購 入し、使用に先立って密閉容器中のドライアライト(Drierite、登録商標)上に 保存した。融点はディジタル Barnant(バーナント)100サーモカップル温度計 を備えたMEL-TEMPII装置で測定した。補正はしていない。HPLCは日立製のク ロマトグラフ・スペクトロメータ(L-6200A インテリジェントポンプ、D-6000イ ンターフェース、L-4000UV検出器およびAS-4000 インテリジェント・オート・サ ンプラー)を用いて行なった。CH3CNとH2Oの種々の濃度の組合わせをHP LC溶媒系として用いた。全ての溶媒は使用前に蒸留した。入手可能な市販薬品 は更に精製することなしに使用した。本発明の化合物の種々の精製方法は既知で あって当業者によって理解可能であり、実施例中に示された精製方法は実施例の ために述べただけであって本発明の限定を意図するものではない。 実施例I セファロマンニンの200mg(0.24ミリモル)および塩化メチレンの5mlをアル ゴン雰囲気下に磁気攪拌棒をそなえた 25ml丸底フラスコに導入した。45mg(5 当量、50〜60%)のMCPBAを加え、次いで混合物を室温下で終夜攪拌した。 塩化メチレンで希釈した反応混合物を次いでNa223(20%)、NaHCO3 (飽和)および水で洗浄した。有機層を集め、硫酸マグネシウム上で乾燥し、次 いで濾過した。減圧下に溶媒を除去し、純粋なceph−エポキシド(2種の異性体 )の197.4mgを得た。収率26.8%であった。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.11(d,J=8.0Hz,4H),7.61(m,2H),7.50(t,J=8.0H z,2H),7.48(t,J=8.0Hz,2H),7.38(t,J=8.0Hz,4H),7.37(t,J=8.0Hz,4H) ,7.32(d,J=4.0Hz,1H),7.30(d,J=4.0Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),7.14 (d,J=8.0Hz,1H),6.26(s,1H),6.25(s,1H),6.18(dd,J=8.0Hz,2H),5.66( d,J=8.0Hz,2H),5.41(dd,J=8.0Hz,1H),5.40(dd,J=8.0Hz,1H),4.93(m,2 H),4.60(bs,2H),4.38(m,2H),4.29(d,J=8.0Hz,2H),4.17(d,J=8.0Hz,2H ),3.78(d,1H),3.76(d,1H),3.44(d,J=4.0Hz,1H),3.27(d,J=4.0Hz,1H) ,3.03(q,J=4.0Hz,1H),2.97(q,J=4.0Hz,1H),2.52(m,1H),2.45(m,1H), 2.33(s,3H),2.31(s,3H),2.26(m,4H),2.23(s,6H),1.80(m,2H),1.66(s , 6H),1.42(s,3H),1.41(s,3H),1.25(s,6H),1.14(s,6H);13C NMR(100 MHz ,CDCl3)δ203.54,172.66,172.32,171.55,171.09,170.22,170.12,166.89 ,141.94,141.81,137.72,137.47,133.63,133.22,133.15,130.14,129.20 ,129.17,128.88,128.64,128.31,126.96,126.89,84.37,81.14,81.08,7 8.95,76.43,75.54,74.96,73.34,73.27,73.13,73.05,72.23,72.09,71. 99,59.98,59.92,59.61,59.55,54.34,54.15,45.67,43.16,35.62,35.54 ,26.80,26.75,22.53,22.48,21.70,20.73,14.79,14.69,13.46,12.76, 12.62,12.56,9.58,9.51;MS(electrospray)m/e 848.3(M+H)+,865.4(M+NH)+ ,870.2(M+Na)+. 実施例II セファロマンニンの200mg(0.24ミリモル)および塩化メチレンの5mlをアルゴ ン雰囲気に、磁気攪拌棒を有する25 ml丸底フラスコ中に供給した。MCBAの 415mg(1.2ミリモル、50%として5当量)を加え、次いで混合物を室温下で終夜 攪拌した。 次いで反応混合物を0℃に冷却して白色沈殿物を形成した。得られた白色沈殿 物を反応混合物から除去し、溶媒を蒸発させて残渣を得た。得られた残渣を数滴 の塩化メチレンを加えた25%酢酸エチル/ヘキサンに溶解し、10×30mmシリカゲ ルカラム・クロマトグラフィによって精製した。粗混合物を25%酢酸エチル/ヘ キサン、次いで7%メタノール/塩化メチレンで溶出した。25%酢酸エチル/ ヘキサン溶液はMCPBAおよび他の不純物を含む。7%メタノール/塩化メチ レン溶液はceph−エポキシドの純粋な異性体混合物を含む。選別したフラクショ ンを減圧下、回転蒸発器によって蒸発乾固すると純粋な生成物の白色結晶を得た 。158mg の純粋なceph−エポキシド(2種の異性体)が回収され、収率は78%で あった。得られた生成物は、TLCおよびHPLCによる分析によって、上記実 施例Iにおいて得られた化合物と同一であることか証明された。 実施例III セファロマンニンの5mgおよび塩化メチレンの 5 mlを磁気攪拌棒を備えた25 mlの丸底フラスコにアルゴン雰囲気下に導入した。大過剰(〜20当量のMMP Pを加え、次いで混合物を室温下、3日間攪拌した。反応混合物を次いで0℃に 冷却して白色沈殿を形成させた。この得られた白色沈殿を混合物から除去し、溶 媒を蒸発させて残渣を形成させた。得られた残渣を数滴の塩化メチレンを含む25 %酢酸エチル/ヘキサンに溶解し、10×30mmシリカゲル・カラムによるクロマト グラフィによって精製した。粗混合物を25%酢酸エチル/ヘキサン、次いで7% メタノール/塩化メチレンで溶出した。25%酢酸エチル/ヘキサン溶液はMMP Pおよび他の不純物を含む。7%メタノール/塩化メチレン溶液はceph−エポキ シドの純粋な異性体混合物を含む。選択したフラクションを減圧下に回転蒸発器 で蒸発乾固すると純粋な生成物の白色結晶を得た。この得られた生成物はTLC およびHPLCおよびMSによる分析によって、上記実施例Iで得られた化合物 と同一であることが証明した。 実施例IV 10−脱アセチルタクソールBの100mg(0.12ミリモル)および塩化メチレンの2 mlを磁気攪拌棒を備えた 25ml丸底フラスコ中にアルゴン雰囲気下で導入した 。MCPBAの207.7mg(1.2ミリモル、40〜60%試薬の10当量)を加え、次いで 混合物を室温下で終夜攪拌した。 反応混合物を塩化メチレンで希釈し、次いでNa223(20%)、NaHCO3 (飽和)および水で洗浄した。有機層を集め、硫酸マグネシウム上で乾燥し、次 いで濾過した。溶媒を減圧下に除去して純粋な10−DATB(2種の異性体)の 65.2mgを得た。収率64.0%であった。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ1.09(s,3H,C-17-Me,(1.12,s,3)),1.22(s,3H,C- 16-Me),1.31(d,J=5.12,3H,C-7'-Me,(1.34,d,J=5.49Hz,3))1.44(s,3H,C -19-Me),1.75(s,3H,C-18-Me,(1.79,s,3)),1.83(m,1H,C-6β),2.25(m,2 H,C-14α,β),2.31(s,3H,4-OAc,(2.33,s,3)),2.57(m,1H,C-6α),2.9 9(q,J=5.49,1H,C-7'1-H,(3.05,q,J=5.49Hz,1H)),3.32(d,J=5.85,1HC-2 '-OH,(3.49,d,J=5.85,H1)),3.89(br d,J=5.85Hz,1H,C-3),4.19(d,J=8. 78Hz,1H,C-20β),4.20(br s,1H,10-OH),4.21(m,1H,C-7),4.31(d,J=8. 78Hz,1H,C-20α),4.60(m,1H,C-2'),4.93(br d,J=9.88Hz,1H,C-5),5.1 9(d,J=1.83Hz,1H,C-10),5.43(dd,J=6.22,2.93Hz,1H,C-3'),5.68(d,J= 6.95Hz,1H,C-2),6.18(br t,J=8.05Hz,1H,C-13),7.20(d,J=9.15Hz,1H, C-3'-NH),7.29-7.64(m,8H,aromatic),8.11(d,J=7.32Hz,2H,C-2-Bz-o);1 3 C NMR(100MHz,CDCl3)δ9.95,12.87,13.66,14.47,20.69,20.95,22.62,2 6.62,35.86,37.03,43.14,45.00,46.54,54.22,54.41,57.21,57.74,59. 47,59.83,60.09,72.06,72.46,73.18,73.46,74.60,74.86,78.79,79.32 ,81.20,84.23,127.05,128.46,128.79,129.04,130.26,133.82,136.17, 137.54,138.26,167.02,170.30,171.65,172.22,211.30,MS(electrospray) m/e 806.3(M+H)+,823.3(M+NH4)+,828.3(M+Na)+. 上記の記述は本発明の主旨を説明するためだけであると考えられるべきである 。更に、多数の変形や変更が当業者にとって容易になしうることから、上記の記 述に示した正確な化合物と方法は本発明の限定を目的とするものではない。従っ て、全ての適当な変形や対応物は下記する請求の範囲によって限定される本発明 の範囲内に入りうるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 全ての所有権または特権が請求される本発明の態様は下記のように定義される 。 1.酸化剤と下記式Iの化合物を下記式IIの生成物を 得るのに十分な時間の間、有機溶媒中で或る温度で反応させることからなるタク サンエポキシドおよびその夫々の異性体の製造方法。 ただし、式IにおいてRはアセチル基またはHを表わし、R1=R2=Me、E t、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Brのようなアルキル基、R3=Hで あり、R1=R2=R3=Hであり、R1=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Br またはt−Brのようなアルキル基、R2=R3=Hであり、R1=R3=H、R2 =Me、Et、Pr、i−Pr、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基で あり、R1=H、R2=R3=Me、Et、Pr、i−Pr、n−Bu、またはt −Buのようなアルキル基であり、R1=R2=R3=Me、Et、Pr、i−P r、n−Buまたはt−Buのようなアルキル基である。 また式IIにおいて、R=アセチル基またはHを表わし、R1=R2=アルキル 基、R3=Hであり、R1=R2=R3=Hであり、R1=アルキル基、R2=R3= Hであり、R1=R3=H、R2=アルキル基であり、R1=H、R2=R3=アルキ ル基であり、R1=R2=R3=アルキル基である。 2.R=アセチル基、R1=R2=Me、R3=Hである請求の範囲1の方法。 3.R=H、R1=R2=Me、R3=Hである請求の範囲1の方法。 4.前記有機溶媒が塩化メチレンである請求の範囲1の方法。 5.酸化剤が0℃〜50℃の反応温度で用いられる請求の範囲2の方法。 6.前記酸化剤が3−クロルペルオキシ安息香酸である請求の範囲5の方法。 7.前記時間の範囲が約12〜24時間である請求の範囲6の方法。 8.前記酸化剤がモノペルオキシフタル酸マグネシウム塩6水和物である請求 の範囲5の方法。 9.前記時間の範囲が約72時間である請求の範囲8の方法。 10.下記式の抗癌活性を有する化合物。 ここでRはアセチル基(Ac)を表わし、R1=アルキル基または水素(H) 、R2=アルキル基または水素、R3=アルキル基または水素である。 11.R1=R2=Me、R3=Hである請求の範囲10の化合物。 12.R1=R2=R3=Hである請求の範囲10の化合物。 13.R1=Me、R2=R3=Hである請求の範囲10の化合物。 14.R1=R3=H、R2=Meである請求の範囲10の化合物。 15.R1=H、R2=R3=Meである請求の範囲10の化合物。 16.R1=R2=R3=Meである請求の範囲10の化合物。 17.下記式の抗癌活性を有する化合物。 ここで、Rは水素を表わし、R1はアルキル基または水素(H)、R2=アルキ ル基または水素、およびR3=アルキル基または水素である。 18.R1=R2=Me、およびR3=Hである請求の範囲17の化合物。 19.R1=R2=R3=Hである請求の範囲17記載の化合物。 20.R1=Me、R2=R3=Hである請求の範囲17の化合物。 21.R1=R3=H、R2=Meである請求の範囲17の化合物。 22.R1=H、R2=R3=Meである請求の範囲17の化合物。 23.R1=R2=R3=Meである請求の範囲17の化合物。
JP8527756A 1995-03-10 1996-03-08 セファロマンニンエポキシド、その類似体およびそれらの製造方法 Ceased JPH11501931A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US40171195A 1995-03-10 1995-03-10
US08/401,711 1995-03-10
PCT/US1996/003242 WO1996028435A1 (en) 1995-03-10 1996-03-08 Cephalomannine epoxide, its analogues and a method for preparing the same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11501931A true JPH11501931A (ja) 1999-02-16

Family

ID=23588900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8527756A Ceased JPH11501931A (ja) 1995-03-10 1996-03-08 セファロマンニンエポキシド、その類似体およびそれらの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5892063A (ja)
EP (1) EP0815096A4 (ja)
JP (1) JPH11501931A (ja)
AU (1) AU5305796A (ja)
CA (1) CA2214993A1 (ja)
WO (1) WO1996028435A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1229934B1 (en) 1999-10-01 2014-03-05 Immunogen, Inc. Compositions and methods for treating cancer using immunoconjugates and chemotherapeutic agents
US6624317B1 (en) * 2000-09-25 2003-09-23 The University Of North Carolina At Chapel Hill Taxoid conjugates as antimitotic and antitumor agents
CA2486285C (en) * 2004-08-30 2017-03-07 Viktor S. Goldmakher Immunoconjugates targeting syndecan-1 expressing cells and use thereof
JP5990365B2 (ja) 2007-12-26 2016-09-14 バイオテスト・アクチエンゲゼルシヤフト Cd138を標的とする剤及びその使用
WO2009080830A1 (en) * 2007-12-26 2009-07-02 Biotest Ag Immunoconjugates targeting cd138 and uses thereof
RU2486203C2 (ru) * 2007-12-26 2013-06-27 Биотест Аг Способы улучшения направленного воздействия на cd138-экспрессирующие опухолевые клетки и агенты для их осуществления
US9011864B2 (en) * 2007-12-26 2015-04-21 Biotest Ag Method of decreasing cytotoxic side-effects and improving efficacy of immunoconjugates
RU2632108C2 (ru) 2011-12-08 2017-10-02 Биотест Аг Применения иммуноконъюгатов, мишенью которых является cd138
US11401336B2 (en) 2018-02-21 2022-08-02 Celgene Corporation BCMA-binding antibodies and uses thereof

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5334732A (en) * 1992-07-02 1994-08-02 Hauser Chemical Research, Inc. Oxidation of cephalomannine with ozone in the presence of taxol
GB9405400D0 (en) * 1994-03-18 1994-05-04 Erba Carlo Spa Taxane derivatives

Also Published As

Publication number Publication date
AU5305796A (en) 1996-10-02
EP0815096A4 (en) 1998-07-08
WO1996028435A1 (en) 1996-09-19
US5892063A (en) 1999-04-06
EP0815096A1 (en) 1998-01-07
CA2214993A1 (en) 1996-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gueritte-Voegelein et al. Relationships between the structure of taxol analogs and their antimitotic activity
US5817840A (en) Water soluble taxol derivatives
US5614645A (en) Methods for making 2-debenzoyl and -2-acyl taxol derivatives
Boge et al. The effect of the aromatic rings of taxol on biological activity and solution conformation: synthesis and evaluation of saturated taxol and taxotere analogs
JP2014196345A (ja) 9,10−α,α−OH−タキサンアナログおよびその生成のための方法
AU749513B2 (en) Process for converting 9-dihydro-13-acetylbaccatin III into taxol and derivatives thereof
US5356928A (en) Cytotoxic agents
AU757211B2 (en) 7-hexanoyltaxol and methods for preparing the same
US5973163A (en) Oxazolidine carboxylic acid intermediates for esterification of taxanes
JPH11501931A (ja) セファロマンニンエポキシド、その類似体およびそれらの製造方法
US5449790A (en) Preparation of 10-deacetylbaccatin III and 7-protected-10-deacetylbaccatin III derivatives from 10-deacetyl taxol A, 10-deacetyl taxol B, and 10-deacetyl taxol C
US20080269319A1 (en) Biologically active taxane analogs and methods of treatment
US5763477A (en) Taxane derivatives from 14-β-hydroxy-10 deacetylbaccatin III
ITMI990417A1 (it) Procedimento per la preparazione di tassani da 10-desacetilbaccatina
WO1994025449A1 (en) Oxidation products of cephalomannine
Rao et al. Synthesis and evaluation of [14C]-labelled and fluorescent-tagged paclitaxel derivatives as new biological probes
AU784830B2 (en) Synthesis of water soluble 9-dihydro-paclitaxel derivatives from 9-dihydro-13-acetylbaccatin III
US5536848A (en) Bioactive acetogenins and derivatives
RU2168513C2 (ru) Производные таксана, способ их получения и фармацевтическая композиция
KR100345047B1 (ko) 신규한 탁산테르핀계 화합물
Barboni et al. Synthesis and biological evaluation of methoxylated analogs of the newer generation taxoids IDN5109 and IDN5390
US7153884B2 (en) C-2′ methylated derivatives of paclitaxel for use as antitumour agents
EP1099696A2 (en) Preparation of oxazolidine

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070807

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20080108