JPH1149719A - ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類およびその製造法ならびにω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法 - Google Patents
ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類およびその製造法ならびにω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法Info
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- JPH1149719A JPH1149719A JP22712097A JP22712097A JPH1149719A JP H1149719 A JPH1149719 A JP H1149719A JP 22712097 A JP22712097 A JP 22712097A JP 22712097 A JP22712097 A JP 22712097A JP H1149719 A JPH1149719 A JP H1149719A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 式(I) Ph-CH=CH-CH=CH-(CH2)n-CO2H
(式中Phはフェニル基を、nは2〜5の整数を表す)で
示されるω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸
類、およびシンナムアルデヒドとウィティヒ試薬とを反
応させる式(I)化合物の製造法ならびに式(I)化合
物を水素と反応させる、式(III) Ph-(CH2)n+4-CO2
Hで示されるω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法。 【効果】 各種合成原料ないし中間体として有用であ
る新規ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類
を工業的に有利な方法で提供することができる。また本
化合物を経由してω−フェニル直鎖脂肪酸類を製造する
ことができる。
(式中Phはフェニル基を、nは2〜5の整数を表す)で
示されるω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸
類、およびシンナムアルデヒドとウィティヒ試薬とを反
応させる式(I)化合物の製造法ならびに式(I)化合
物を水素と反応させる、式(III) Ph-(CH2)n+4-CO2
Hで示されるω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法。 【効果】 各種合成原料ないし中間体として有用であ
る新規ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類
を工業的に有利な方法で提供することができる。また本
化合物を経由してω−フェニル直鎖脂肪酸類を製造する
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来文献未記載の
各種合成原料ないし中間体として有用であるω−フェニ
ル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類およびその製造法
に関する。さらにω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエ
ノ脂肪酸類を経由する、各種合成原料ないし中間体とし
て有用であるω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法に関す
る。
各種合成原料ないし中間体として有用であるω−フェニ
ル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類およびその製造法
に関する。さらにω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエ
ノ脂肪酸類を経由する、各種合成原料ないし中間体とし
て有用であるω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
ウィティヒ反応についてはよく知られている(Org.Reac
tion, Vol.14 参照)。しかしながら、シンナムアルデ
ヒドと一般式(II) BrPh3P(CH2)n+1CO2H(式中Phは
フェニル基を、nは2〜5の整数を表す)で示されるウ
ィティヒ試薬(以下、ウィティヒ試薬IIともいう)と
を反応させた例はない。本発明では上記の反応を行うこ
とにより、新規化合物である一般式(I) Ph-CH=CH-CH
=CH-(CH2)n-CO2H(式中Phはフェニル基を、nは2〜5
の整数を表す)で示されるω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類が合成できることを見い出した。
また、上記化合物を中間体として容易に一般式(II
I) Ph-(CH2)n+4-CO2H(式中Phはフェニル基を、nは
2〜5の整数を表す)で示されるω−フェニル直鎖脂肪
酸類に導くことが可能である。さらに本発明は安価で入
手容易なシンナムアルデヒドおよびウィティヒ試薬II
を原料とするため、工業的にも大変有利な方法である。
ウィティヒ反応についてはよく知られている(Org.Reac
tion, Vol.14 参照)。しかしながら、シンナムアルデ
ヒドと一般式(II) BrPh3P(CH2)n+1CO2H(式中Phは
フェニル基を、nは2〜5の整数を表す)で示されるウ
ィティヒ試薬(以下、ウィティヒ試薬IIともいう)と
を反応させた例はない。本発明では上記の反応を行うこ
とにより、新規化合物である一般式(I) Ph-CH=CH-CH
=CH-(CH2)n-CO2H(式中Phはフェニル基を、nは2〜5
の整数を表す)で示されるω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類が合成できることを見い出した。
また、上記化合物を中間体として容易に一般式(II
I) Ph-(CH2)n+4-CO2H(式中Phはフェニル基を、nは
2〜5の整数を表す)で示されるω−フェニル直鎖脂肪
酸類に導くことが可能である。さらに本発明は安価で入
手容易なシンナムアルデヒドおよびウィティヒ試薬II
を原料とするため、工業的にも大変有利な方法である。
【0003】したがって本発明の目的は、安価で入手容
易なシンナムアルデヒドおよびウィティヒ試薬IIを原
料として、新規化合物であるω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類を合成し、さらに上記化合物を中
間体としてω−フェニル直鎖脂肪酸類に導く事である。
易なシンナムアルデヒドおよびウィティヒ試薬IIを原
料として、新規化合物であるω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類を合成し、さらに上記化合物を中
間体としてω−フェニル直鎖脂肪酸類に導く事である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
Ph-CH=CH-CH=CH-(CH2)n-CO2H(式中Phはフェニル基
を、nは2〜5の整数を表す)で示されるω−フェニル
−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類、およびシンナムア
ルデヒドと一般式(II) BrPh3P(CH2)n+1CO2H(式中P
hはフェニル基を、nは2〜5の整数を表す)で示され
るウィティヒ試薬とをアルカリ存在下、有機溶媒中で反
応させる事を特徴とする前記ω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類の製造法ならびに前記ω−フェニ
ル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類を金属触媒存在
下、水素と反応させる事を特徴とする、一般式(II
I) Ph-(CH2)n+4-CO2H(式中Phはフェニル基を、nは
2〜5の整数を表す)で示されるω−フェニル直鎖脂肪
酸類の製造法である。
Ph-CH=CH-CH=CH-(CH2)n-CO2H(式中Phはフェニル基
を、nは2〜5の整数を表す)で示されるω−フェニル
−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類、およびシンナムア
ルデヒドと一般式(II) BrPh3P(CH2)n+1CO2H(式中P
hはフェニル基を、nは2〜5の整数を表す)で示され
るウィティヒ試薬とをアルカリ存在下、有機溶媒中で反
応させる事を特徴とする前記ω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類の製造法ならびに前記ω−フェニ
ル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類を金属触媒存在
下、水素と反応させる事を特徴とする、一般式(II
I) Ph-(CH2)n+4-CO2H(式中Phはフェニル基を、nは
2〜5の整数を表す)で示されるω−フェニル直鎖脂肪
酸類の製造法である。
【0005】本発明の製造法を反応式で示せば次のとお
りである。 Ph-CH=CH-CHO + BrPh3P(CH2)n+1CO2H→ Ph-CH=CH-C
H=CH-(CH2)n-CO2H→ Ph-(CH2)n+4-CO2H
りである。 Ph-CH=CH-CHO + BrPh3P(CH2)n+1CO2H→ Ph-CH=CH-C
H=CH-(CH2)n-CO2H→ Ph-(CH2)n+4-CO2H
【0006】本発明の出発原料であるシンナムアルデヒ
ドは、香料原料ないし各種合成原料として容易に安価で
入手することができる。もう一方の出発原料であるウィ
ティヒ試薬(II)は公知の化合物で、工業的にも容易
に入手可能である。また、文献(J.Org.Chem., 42, 278
3(1977))に記載の方法により、一般式 Br(CH2)n+1CO2H
(式中nは2〜5の整数を表す)で示されるω−ブロモ
直鎖脂肪酸類と、化学式 Ph3P で示されるトリフェニル
ホスフィンとを反応させて容易に製造することも可能で
ある。
ドは、香料原料ないし各種合成原料として容易に安価で
入手することができる。もう一方の出発原料であるウィ
ティヒ試薬(II)は公知の化合物で、工業的にも容易
に入手可能である。また、文献(J.Org.Chem., 42, 278
3(1977))に記載の方法により、一般式 Br(CH2)n+1CO2H
(式中nは2〜5の整数を表す)で示されるω−ブロモ
直鎖脂肪酸類と、化学式 Ph3P で示されるトリフェニル
ホスフィンとを反応させて容易に製造することも可能で
ある。
【0007】該ウィティヒ試薬の具体例としては、臭化
3−カルボキシプロピルトリフェニルホスホニウム、
臭化 4−カルボキシブチルトリフェニルホスホニウ
ム、臭化 5−カルボキシペンチルトリフェニルホスホ
ニウム、臭化 6−カルボキシヘキシルトリフェニルホ
スホニウムが挙げられる。該ウィティヒ試薬の使用量
は、シンナムアルデヒド1モルに対して約0.5モル〜
約3モル、より好ましくは約0.5モル〜約1モルの範
囲内を例示することができる。
3−カルボキシプロピルトリフェニルホスホニウム、
臭化 4−カルボキシブチルトリフェニルホスホニウ
ム、臭化 5−カルボキシペンチルトリフェニルホスホ
ニウム、臭化 6−カルボキシヘキシルトリフェニルホ
スホニウムが挙げられる。該ウィティヒ試薬の使用量
は、シンナムアルデヒド1モルに対して約0.5モル〜
約3モル、より好ましくは約0.5モル〜約1モルの範
囲内を例示することができる。
【0008】アルカリの具体例としては、水素化ナトリ
ウム、カリウム t−ブトキシド、n−ブチルリチウム、
フェニルリチウムなどを挙げることができるが、取り扱
いが容易な水素化ナトリウム、カリウム t−ブトキシド
の使用が好ましい。アルカリの使用量は該ウィティヒ試
薬1モルに対し、約2モル〜約3モルの範囲で用いられ
る。このアルカリの使用量が下限値未満の場合は、反応
が十分に進行しない。また上限値を超える場合は副生成
物の割合が増加するため、いずれも好ましくない。
ウム、カリウム t−ブトキシド、n−ブチルリチウム、
フェニルリチウムなどを挙げることができるが、取り扱
いが容易な水素化ナトリウム、カリウム t−ブトキシド
の使用が好ましい。アルカリの使用量は該ウィティヒ試
薬1モルに対し、約2モル〜約3モルの範囲で用いられ
る。このアルカリの使用量が下限値未満の場合は、反応
が十分に進行しない。また上限値を超える場合は副生成
物の割合が増加するため、いずれも好ましくない。
【0009】また上記反応に使用する有機溶媒として
は、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチル
アセトアミドなどを挙げることができる。これら有機溶
媒の使用量には特別な制約はないが、該ウィティヒ試薬
に対して約3〜約20重量倍程度の範囲をより好ましく
例示することができる。
は、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチル
アセトアミドなどを挙げることができる。これら有機溶
媒の使用量には特別な制約はないが、該ウィティヒ試薬
に対して約3〜約20重量倍程度の範囲をより好ましく
例示することができる。
【0010】反応温度は、例えば約−70℃〜約30
℃、より好ましくは約0℃〜約10℃の範囲内で、また
反応時間は約1時間〜約24時間、より好ましくは約1
時間〜約4時間を例示することができる。
℃、より好ましくは約0℃〜約10℃の範囲内で、また
反応時間は約1時間〜約24時間、より好ましくは約1
時間〜約4時間を例示することができる。
【0011】反応終了後、氷水を加え反応を停止させた
後に有機溶媒で非酸性部を抽出した後、残った水層を酸
により中和する。さらに常法に従って有機溶媒による抽
出、水による洗浄、有機層の乾燥および濃縮後、例えば
シリカゲルカラムクロマトグラフィーのごとき手段で精
製して、前記ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂
肪酸類を得ることができる。
後に有機溶媒で非酸性部を抽出した後、残った水層を酸
により中和する。さらに常法に従って有機溶媒による抽
出、水による洗浄、有機層の乾燥および濃縮後、例えば
シリカゲルカラムクロマトグラフィーのごとき手段で精
製して、前記ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂
肪酸類を得ることができる。
【0012】上記のようにして得ることの出来るω−フ
ェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類の具体例とし
ては、7−フェニル−4,6−ヘプタジエン酸、8−フ
ェニル−5,7−オクタジエン酸、9−フェニル−6,8
−ノナジエン酸、10−フェニル−7,9−デカジエン
酸が挙げられる。上記化合物の立体選択性については 1
H−NMRの分析から、ω位の二重結合は原料のシンナ
ムアルデヒドと同じトランスである。また、ω−2位の
二重結合はトランスとシスの混合物であり、その比率は
トランス/シス=50/50〜25/75の範囲内を例
示することができる。
ェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類の具体例とし
ては、7−フェニル−4,6−ヘプタジエン酸、8−フ
ェニル−5,7−オクタジエン酸、9−フェニル−6,8
−ノナジエン酸、10−フェニル−7,9−デカジエン
酸が挙げられる。上記化合物の立体選択性については 1
H−NMRの分析から、ω位の二重結合は原料のシンナ
ムアルデヒドと同じトランスである。また、ω−2位の
二重結合はトランスとシスの混合物であり、その比率は
トランス/シス=50/50〜25/75の範囲内を例
示することができる。
【0013】次に還元工程について記載する。一般式
(I)で示されるω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエ
ノ脂肪酸類の還元に使用する金属触媒としては、5%パ
ラジウムカーボン、ラネーニッケル、ホウ素化ニッケ
ル、イリジウム黒などを挙げることができるが、より好
ましくは5%パラジウムカーボンを例示することができ
る。触媒の使用量は、該ω−フェニル−(ω,ω−2)
−ジエノ脂肪酸類に対して約0.01〜約1重量倍、よ
り好ましくは約0.02〜約0.1重量倍の範囲内を例
示することができる。
(I)で示されるω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエ
ノ脂肪酸類の還元に使用する金属触媒としては、5%パ
ラジウムカーボン、ラネーニッケル、ホウ素化ニッケ
ル、イリジウム黒などを挙げることができるが、より好
ましくは5%パラジウムカーボンを例示することができ
る。触媒の使用量は、該ω−フェニル−(ω,ω−2)
−ジエノ脂肪酸類に対して約0.01〜約1重量倍、よ
り好ましくは約0.02〜約0.1重量倍の範囲内を例
示することができる。
【0014】また上記反応に使用する有機溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、酢酸エチル、酢
酸、テトラヒドロフラン、ベンゼン、ヘキサンなどを挙
げることができる。これら有機溶媒の使用量には特別な
制約はないが、該ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエ
ノ脂肪酸類に対して約3〜約10重量倍程度の範囲をよ
り好ましく例示することができる。
は、例えばメタノール、エタノール、酢酸エチル、酢
酸、テトラヒドロフラン、ベンゼン、ヘキサンなどを挙
げることができる。これら有機溶媒の使用量には特別な
制約はないが、該ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエ
ノ脂肪酸類に対して約3〜約10重量倍程度の範囲をよ
り好ましく例示することができる。
【0015】反応温度は、例えば約0℃〜約50℃、よ
り好ましくは約15℃〜約30℃の範囲内で、また反応
時間は約1時間〜約12時間、より好ましくは約1時間
〜約6時間を例示することができる。また、水素圧は大
気圧条件下および 10 kg/cm2 以下の加圧条件下で行
うことができる。
り好ましくは約15℃〜約30℃の範囲内で、また反応
時間は約1時間〜約12時間、より好ましくは約1時間
〜約6時間を例示することができる。また、水素圧は大
気圧条件下および 10 kg/cm2 以下の加圧条件下で行
うことができる。
【0016】反応終了後、触媒をろ過により除去し、ろ
液を濃縮後、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーのごとき手段で精製して、一般式(III)で示され
るω−フェニル直鎖脂肪酸類を得ることができる。
液を濃縮後、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーのごとき手段で精製して、一般式(III)で示され
るω−フェニル直鎖脂肪酸類を得ることができる。
【0017】上記のようにして得ることの出来るω−フ
ェニル直鎖脂肪酸類の具体例としては、7−フェニルヘ
プタン酸、8−フェニルオクタン酸、9−フェニルノナ
ン酸、10−フェニルデカン酸が挙げられる。
ェニル直鎖脂肪酸類の具体例としては、7−フェニルヘ
プタン酸、8−フェニルオクタン酸、9−フェニルノナ
ン酸、10−フェニルデカン酸が挙げられる。
【0018】
【実施例】以下、実施例によりこの発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれにより制限されるものではな
い。
説明するが、本発明はこれにより制限されるものではな
い。
【0019】実施例1 9−フェニル−6,8−ノナ
ジエン酸の合成カリウム t−ブトキシド4.95g(4
4.1ミリモル)、テトラヒドロフラン50gを仕込
み、氷水で冷却した。冷却下、臭化 5−カルボキシペ
ンチルトリフェニルホスホニウム10.0g(21.0
ミリモル)を投入し1時間攪拌した。続いて冷却下、シ
ンナムアルデヒド3.33g(25.2ミリモル)を滴
加しそのまま2時間攪拌した。反応終了後、氷水100
gを加えトルエン50gで4回、非酸性部を抽出した。
残った水層を塩酸で中和後トルエン50gで抽出し、水
50gで3回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮
乾固して淡黄色の固体を得た。得られた固体をヘキサン
/酢酸エチル=5/1(容量比)を展開溶媒とするシリ
カゲルカラムを用いて精製し、3.00g(13.0ミ
リモル、ウィティヒ試薬に対する収率62%)の白色固
体を得た。
ジエン酸の合成カリウム t−ブトキシド4.95g(4
4.1ミリモル)、テトラヒドロフラン50gを仕込
み、氷水で冷却した。冷却下、臭化 5−カルボキシペ
ンチルトリフェニルホスホニウム10.0g(21.0
ミリモル)を投入し1時間攪拌した。続いて冷却下、シ
ンナムアルデヒド3.33g(25.2ミリモル)を滴
加しそのまま2時間攪拌した。反応終了後、氷水100
gを加えトルエン50gで4回、非酸性部を抽出した。
残った水層を塩酸で中和後トルエン50gで抽出し、水
50gで3回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮
乾固して淡黄色の固体を得た。得られた固体をヘキサン
/酢酸エチル=5/1(容量比)を展開溶媒とするシリ
カゲルカラムを用いて精製し、3.00g(13.0ミ
リモル、ウィティヒ試薬に対する収率62%)の白色固
体を得た。
【0020】この白色固体を分析した結果は以下の通り
であった。 (1)m.p. 54〜58℃ (2)IR(KBr、cm-1) 3620〜250
0、3030、2940,1710、990,690 (3)MS(EI) 230(M+) (4)1H−NMR(CDCl3,δ(ppm)) 1.4
7〜1.55(m)、1.63〜1.76(m)、2.
18(dt、トランス体5位CH2)、2.27〜2.
42(m)、5.52(dt、シス体6位CH)、5.
80(dt、トランス体6位CH)、6.13〜6.2
5(m、8位CH)、6.45(d、トランス体9位C
H)、6.53(d、シス体9位CH)、6.74(d
d、トランス体7位CH)、7.05(dd、シス体7
位CH)、7.19〜7.43(m) 上記のトラ
ンス、シス体は6位の二重結合の立体を表す。上記の分
析値から生成物が9−フェニル−6,8−ノナジエン酸
であることを確認した。また二重結合の立体については
1H−NMRの分析より、8位の二重結合はトランス、
6位の二重結合はトランス/シス=35/65の比率の
混合物であった。
であった。 (1)m.p. 54〜58℃ (2)IR(KBr、cm-1) 3620〜250
0、3030、2940,1710、990,690 (3)MS(EI) 230(M+) (4)1H−NMR(CDCl3,δ(ppm)) 1.4
7〜1.55(m)、1.63〜1.76(m)、2.
18(dt、トランス体5位CH2)、2.27〜2.
42(m)、5.52(dt、シス体6位CH)、5.
80(dt、トランス体6位CH)、6.13〜6.2
5(m、8位CH)、6.45(d、トランス体9位C
H)、6.53(d、シス体9位CH)、6.74(d
d、トランス体7位CH)、7.05(dd、シス体7
位CH)、7.19〜7.43(m) 上記のトラ
ンス、シス体は6位の二重結合の立体を表す。上記の分
析値から生成物が9−フェニル−6,8−ノナジエン酸
であることを確認した。また二重結合の立体については
1H−NMRの分析より、8位の二重結合はトランス、
6位の二重結合はトランス/シス=35/65の比率の
混合物であった。
【0021】実施例2 9−フェニルノナン酸の合成 9−フェニル−6,8−ノナジエン酸10.0g(4
3.4ミリモル)、5%パラジウムカーボン0.500
g、およびエタノール50gを仕込み減圧下で脱気した
後、系内を水素ガスに置換した。攪拌下常圧、室温で4
時間反応させた。反応終了後、触媒をろ過により除去
し、ろ液を濃縮乾固して微黄色の固体を得た。得られた
固体をヘキサン/酢酸エチル=5/1(容量比)を展開
溶媒とするシリカゲルカラムを用いて精製し、7.83
g(33.4ミリモル、収率77%)の白色固体を得
た。この白色固体のm.p.、IR、MS、1H−NM
Rを分析し、9−フェニルノナン酸であることを確認し
た。
3.4ミリモル)、5%パラジウムカーボン0.500
g、およびエタノール50gを仕込み減圧下で脱気した
後、系内を水素ガスに置換した。攪拌下常圧、室温で4
時間反応させた。反応終了後、触媒をろ過により除去
し、ろ液を濃縮乾固して微黄色の固体を得た。得られた
固体をヘキサン/酢酸エチル=5/1(容量比)を展開
溶媒とするシリカゲルカラムを用いて精製し、7.83
g(33.4ミリモル、収率77%)の白色固体を得
た。この白色固体のm.p.、IR、MS、1H−NM
Rを分析し、9−フェニルノナン酸であることを確認し
た。
【0022】
【発明の効果】本発明は、各種合成原料ないし中間体と
して有用である新規化合物ω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類を提供することができる。また本
発明の製造法は安価で入手容易なシンナムアルデヒドお
よびウィティヒ試薬IIを原料とするため、工業的にも
大変有利な方法である。さらに前記新規化合物を原料と
して、容易に各種合成原料ないし中間体として有用なω
−フェニル直鎖脂肪酸類を製造することができる。
して有用である新規化合物ω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類を提供することができる。また本
発明の製造法は安価で入手容易なシンナムアルデヒドお
よびウィティヒ試薬IIを原料とするため、工業的にも
大変有利な方法である。さらに前記新規化合物を原料と
して、容易に各種合成原料ないし中間体として有用なω
−フェニル直鎖脂肪酸類を製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(I) Ph-CH=CH-CH=CH-(CH2)n-CO2
H(式中Phはフェニル基を、nは2〜5の整数を表す)
で示されるω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪
酸類。 - 【請求項2】シンナムアルデヒドと一般式(II) BrP
h3P(CH2)n+1CO2H(式中Phはフェニル基を、nは2〜5
の整数を表す)で示されるウィティヒ試薬とをアルカリ
存在下、有機溶媒中で反応させる事を特徴とする請求項
1記載のω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸
類の製造法。 - 【請求項3】請求項1記載のω−フェニル−(ω,ω−
2)−ジエノ脂肪酸類を金属触媒存在下、水素と反応さ
せる事を特徴とする、一般式(III) Ph-(CH2)n+4-C
O2H(式中Phはフェニル基を、nは2〜5の整数を表
す)で示されるω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22712097A JPH1149719A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類およびその製造法ならびにω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22712097A JPH1149719A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類およびその製造法ならびにω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149719A true JPH1149719A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16855801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22712097A Pending JPH1149719A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | ω−フェニル−(ω,ω−2)−ジエノ脂肪酸類およびその製造法ならびにω−フェニル直鎖脂肪酸類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149719A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8026280B2 (en) * | 2001-03-27 | 2011-09-27 | Errant Gene Therapeutics, Llc | Histone deacetylase inhibitors |
-
1997
- 1997-08-08 JP JP22712097A patent/JPH1149719A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8026280B2 (en) * | 2001-03-27 | 2011-09-27 | Errant Gene Therapeutics, Llc | Histone deacetylase inhibitors |
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