JPH1140189A - ニッケル−水素蓄電池 - Google Patents
ニッケル−水素蓄電池Info
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- JPH1140189A JPH1140189A JP9196193A JP19619397A JPH1140189A JP H1140189 A JPH1140189 A JP H1140189A JP 9196193 A JP9196193 A JP 9196193A JP 19619397 A JP19619397 A JP 19619397A JP H1140189 A JPH1140189 A JP H1140189A
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- H01M6/06—Dry cells, i.e. cells wherein the electrolyte is rendered non-fluid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池の発熱量、放熱量および蓄熱量のバラン
スを最適化して高容量、サイクル寿命の優れたニッケル
−水素蓄電池を得る。 【解決手段】 電池の全容積に対する電池の全外表面の
面積の割合(比表面積)を2.5cm2/cm3以下に規
制するとともに、電解液量を電池の1Ah容量当たり
1.6cc/Ah以上に規制して、電池の発熱量、放熱
量および蓄熱量を最適化している。比表面積を小さくす
ると電池容量が増大するが、電池の発熱量も増大する。
そこで、電解液量を電池のAh容量当たり1.6cc/
Ahとすることにより、電池の放熱量および蓄熱量が増
大するため、電池の発熱量、放熱量および蓄熱量が最適
化され、高容量でサイクル寿命が長いニッケル−水素蓄
電池が得られる。
スを最適化して高容量、サイクル寿命の優れたニッケル
−水素蓄電池を得る。 【解決手段】 電池の全容積に対する電池の全外表面の
面積の割合(比表面積)を2.5cm2/cm3以下に規
制するとともに、電解液量を電池の1Ah容量当たり
1.6cc/Ah以上に規制して、電池の発熱量、放熱
量および蓄熱量を最適化している。比表面積を小さくす
ると電池容量が増大するが、電池の発熱量も増大する。
そこで、電解液量を電池のAh容量当たり1.6cc/
Ahとすることにより、電池の放熱量および蓄熱量が増
大するため、電池の発熱量、放熱量および蓄熱量が最適
化され、高容量でサイクル寿命が長いニッケル−水素蓄
電池が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学的に水素
の吸蔵・放出を可逆的に行うことができる水素吸蔵合金
負極を用いたニッケル−水素蓄電池に関するものであ
る。
の吸蔵・放出を可逆的に行うことができる水素吸蔵合金
負極を用いたニッケル−水素蓄電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、アルカリ蓄電池は各種の電源
として広く使われており、小型電池は各種の携帯用の電
子、通信機器に、大型電池は産業用にそれぞれ使われて
いる。この種のアルカリ蓄電池においては、正極として
はほとんどの場合がニッケル電極である。一方、負極の
場合は、カドミウムの他に、亜鉛、鉄、水素等が使われ
るが、主としてカドミウム電極が主体である。
として広く使われており、小型電池は各種の携帯用の電
子、通信機器に、大型電池は産業用にそれぞれ使われて
いる。この種のアルカリ蓄電池においては、正極として
はほとんどの場合がニッケル電極である。一方、負極の
場合は、カドミウムの他に、亜鉛、鉄、水素等が使われ
るが、主としてカドミウム電極が主体である。
【0003】近年、高エネルギー密度のアルカリ蓄電池
とするために、水素吸蔵合金電極を用いたニッケル−水
素蓄電池が注目され、実用化されるようになった。この
ニッケル−水素蓄電池に用いる水素吸蔵合金としては、
Ti−Ni系合金、La(またはMm(ミッシュメタ
ル:セリウム族系希土類元素の混合物))−Ni系合金
等が知られている。ところで、このようなニッケル−水
素蓄電池を高容量化させようとする場合、電池の全容積
に対する電池の全外表面の面積の割合(以下、比表面積
という)を小さくすれば、電池内の無駄な容積が減少す
るため、相対的に反応表面積が増大して高容量の蓄電池
が得られるようになる。
とするために、水素吸蔵合金電極を用いたニッケル−水
素蓄電池が注目され、実用化されるようになった。この
ニッケル−水素蓄電池に用いる水素吸蔵合金としては、
Ti−Ni系合金、La(またはMm(ミッシュメタ
ル:セリウム族系希土類元素の混合物))−Ni系合金
等が知られている。ところで、このようなニッケル−水
素蓄電池を高容量化させようとする場合、電池の全容積
に対する電池の全外表面の面積の割合(以下、比表面積
という)を小さくすれば、電池内の無駄な容積が減少す
るため、相対的に反応表面積が増大して高容量の蓄電池
が得られるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比表面
積を小さくすると放熱面積が減少するため、放熱性が悪
化して充電時および放電時の温度上昇が大きくなる。充
電時および放電時の温度上昇が大きくなると、電池内に
配置されたセパレータや電極内の結着剤などの分解が促
進されて、電池のサイクル寿命が短くなるという問題を
生じる。特に、ニカド電池では放電時においては発熱反
応となるため、放電時の温度上昇により寿命が短くなる
という問題を生じる。また、ニッケル−水素蓄電池は放
電時の温度上昇は小さいが、充電時においては発熱反応
となるため、電解液量を少なくすると充電時の発熱量が
大きくなって、充電効率が低下して電池の内圧が上昇す
るという問題を生じる。
積を小さくすると放熱面積が減少するため、放熱性が悪
化して充電時および放電時の温度上昇が大きくなる。充
電時および放電時の温度上昇が大きくなると、電池内に
配置されたセパレータや電極内の結着剤などの分解が促
進されて、電池のサイクル寿命が短くなるという問題を
生じる。特に、ニカド電池では放電時においては発熱反
応となるため、放電時の温度上昇により寿命が短くなる
という問題を生じる。また、ニッケル−水素蓄電池は放
電時の温度上昇は小さいが、充電時においては発熱反応
となるため、電解液量を少なくすると充電時の発熱量が
大きくなって、充電効率が低下して電池の内圧が上昇す
るという問題を生じる。
【0005】ここで、電池の発熱量、放熱量および蓄熱
量の関係について検討を行った結果、発熱量は電池のエ
ンタルピーとジュール熱により支配され、放熱量は電池
の周囲に存在する空気の放熱性により支配されるため比
表面積が重要な因子となり、蓄熱量は最も熱容量が大き
い電解液により支配されるという知見を得た。そこで、
本発明は上記知見に基づいてなされたものであって、電
池の発熱量、放熱量および蓄熱量のバランスを最適化し
て高容量でサイクル寿命の優れたニッケル−水素蓄電池
を得ることにある。
量の関係について検討を行った結果、発熱量は電池のエ
ンタルピーとジュール熱により支配され、放熱量は電池
の周囲に存在する空気の放熱性により支配されるため比
表面積が重要な因子となり、蓄熱量は最も熱容量が大き
い電解液により支配されるという知見を得た。そこで、
本発明は上記知見に基づいてなされたものであって、電
池の発熱量、放熱量および蓄熱量のバランスを最適化し
て高容量でサイクル寿命の優れたニッケル−水素蓄電池
を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明は、電気化学的に水素の吸蔵・放出を可逆的に行う
ことができる水素吸蔵合金負極と正極とを備えたニッケ
ル−水素蓄電池であって、上記課題を解決するために、
請求項1に記載の発明においては、電池の全容積に対す
る電池の全外表面の面積の割合(比表面積)を2.5c
m2/cm3以下に規制するとともに、電解液量を電池の
1Ah容量当たり1.6cc/Ah以上に規制して、電
池の発熱量、放熱量および蓄熱量を最適化している。
発明は、電気化学的に水素の吸蔵・放出を可逆的に行う
ことができる水素吸蔵合金負極と正極とを備えたニッケ
ル−水素蓄電池であって、上記課題を解決するために、
請求項1に記載の発明においては、電池の全容積に対す
る電池の全外表面の面積の割合(比表面積)を2.5c
m2/cm3以下に規制するとともに、電解液量を電池の
1Ah容量当たり1.6cc/Ah以上に規制して、電
池の発熱量、放熱量および蓄熱量を最適化している。
【0007】放熱性が同じであっても、蓄熱量は最も熱
容量が大きい電解液により支配されるため、電解液量が
少ないと蓄熱量も少なくなり、放電時の温度上昇が大き
くなる。放電時の温度上昇が大きいと、電池内のセパレ
ータや電極内の結着剤などが分解されやすくなるため、
サイクル寿命も短くなる。また、ニッケル−水素蓄電池
は充電時においては発熱反応となるため、電解液量が少
ないと充電時の発熱量が大きくなって、充電効率が低下
して電池の内圧が上昇する。
容量が大きい電解液により支配されるため、電解液量が
少ないと蓄熱量も少なくなり、放電時の温度上昇が大き
くなる。放電時の温度上昇が大きいと、電池内のセパレ
ータや電極内の結着剤などが分解されやすくなるため、
サイクル寿命も短くなる。また、ニッケル−水素蓄電池
は充電時においては発熱反応となるため、電解液量が少
ないと充電時の発熱量が大きくなって、充電効率が低下
して電池の内圧が上昇する。
【0008】一方、電解液量が多くなると、蓄熱量も大
きくなるため、充放電時の温度上昇も小さくなり、か
つ、充電時の充電効率が向上し、充放電時の温度上昇お
よび充電時の内圧上昇が抑制されるようになる。このた
め、電池の比表面積を小さくして電池容量を大きくした
場合、電解液量を多くすると充放電時の温度上昇および
充電時内圧上昇を抑制できるとともに、サイクル寿命が
長いニッケル−水素蓄電池が得られる。
きくなるため、充放電時の温度上昇も小さくなり、か
つ、充電時の充電効率が向上し、充放電時の温度上昇お
よび充電時の内圧上昇が抑制されるようになる。このた
め、電池の比表面積を小さくして電池容量を大きくした
場合、電解液量を多くすると充放電時の温度上昇および
充電時内圧上昇を抑制できるとともに、サイクル寿命が
長いニッケル−水素蓄電池が得られる。
【0009】したがって、比表面積を2.5cm2/c
m3以下として電池容量を大きくしたニッケル−水素蓄
電池において、電解液量を電池の1Ah容量当たり1.
6cc以上とすることにより、この電池の発熱量、放熱
量および蓄熱量を最適化することが可能となり、大容量
で充電時の内圧上昇と放電時の温度上昇を抑制すること
が可能で、サイクル寿命に優れたニッケル−水素蓄電池
が得られるようになる。
m3以下として電池容量を大きくしたニッケル−水素蓄
電池において、電解液量を電池の1Ah容量当たり1.
6cc以上とすることにより、この電池の発熱量、放熱
量および蓄熱量を最適化することが可能となり、大容量
で充電時の内圧上昇と放電時の温度上昇を抑制すること
が可能で、サイクル寿命に優れたニッケル−水素蓄電池
が得られるようになる。
【0010】請求項2に記載の発明においては、負極ま
たは正極のいずれか一方あるいは両方の端部の全部と負
極集電体あるいは正極集電体とを溶接するとともに、負
極集電体を負極端子を兼ねる電池缶あるいは電池封口体
と接続し、正極集電体を正極端子を兼ねる電池封口体あ
るいは電池缶と接続するようにしている。
たは正極のいずれか一方あるいは両方の端部の全部と負
極集電体あるいは正極集電体とを溶接するとともに、負
極集電体を負極端子を兼ねる電池缶あるいは電池封口体
と接続し、正極集電体を正極端子を兼ねる電池封口体あ
るいは電池缶と接続するようにしている。
【0011】このように、負極または正極のいずれか一
方あるいは両方の端部の全部と負極集電体あるいは正極
集電体とを溶接するようにすると、集電部での抵抗が低
減するため、ジュール熱の発生が抑制されて充電時の温
度上昇を低減させることが可能となる。そして、ニッケ
ル−水素蓄電池においては、充電末期の温度上昇により
水素ガスが発生するが、温度上昇を低減させることによ
り、水素ガスの発生を抑制することが可能になるため、
充電時の内圧の上昇を抑制することが可能となる。
方あるいは両方の端部の全部と負極集電体あるいは正極
集電体とを溶接するようにすると、集電部での抵抗が低
減するため、ジュール熱の発生が抑制されて充電時の温
度上昇を低減させることが可能となる。そして、ニッケ
ル−水素蓄電池においては、充電末期の温度上昇により
水素ガスが発生するが、温度上昇を低減させることによ
り、水素ガスの発生を抑制することが可能になるため、
充電時の内圧の上昇を抑制することが可能となる。
【0012】請求項3に記載の発明においては、正極は
焼結式電極を用いるようにしている。正極に焼結式電極
を用いると、電極内抵抗が小さくなるため、発熱量が小
さくなり、温度上昇による水素ガス発生を抑制すること
が可能となって、充電時の内圧上昇を抑制することが可
能となる。
焼結式電極を用いるようにしている。正極に焼結式電極
を用いると、電極内抵抗が小さくなるため、発熱量が小
さくなり、温度上昇による水素ガス発生を抑制すること
が可能となって、充電時の内圧上昇を抑制することが可
能となる。
【0013】請求項4に記載の発明においては、水素吸
蔵合金負極の水素吸蔵時のエンタルピー変化をΔHとし
た場合、−38.5kJ/mol≦ΔHの関係となるよ
うな水素吸蔵合金を用いて同水素吸蔵合金負極を構成す
るようにしている。エンタルピー変化ΔHが−38.5
kJ/molより小さいと充電時に内圧上昇が大きくな
り、サイクル寿命が低下するため、エンタルピー変化Δ
Hは−38.5KJ/mol≦ΔHの関係になるような
水素吸蔵合金を用いることが好ましい。
蔵合金負極の水素吸蔵時のエンタルピー変化をΔHとし
た場合、−38.5kJ/mol≦ΔHの関係となるよ
うな水素吸蔵合金を用いて同水素吸蔵合金負極を構成す
るようにしている。エンタルピー変化ΔHが−38.5
kJ/molより小さいと充電時に内圧上昇が大きくな
り、サイクル寿命が低下するため、エンタルピー変化Δ
Hは−38.5KJ/mol≦ΔHの関係になるような
水素吸蔵合金を用いることが好ましい。
【0014】請求項5に記載の発明においては、水素吸
蔵合金負極の40℃における平衡圧をPとした場合、
0.02MPa≦P≦0.07MPaの関係となるよう
な水素吸蔵合金を用いて同水素吸蔵合金負極を構成して
いる。水素吸蔵合金負極の40℃における平衡圧Pが
0.07MPaより大きいと充電時に内圧上昇が大きく
なってサイクル寿命が低下し、平衡圧Pが0.02MP
aより小さいと電池の作動電圧が低下するため、平衡圧
Pは0.02MPa≦P≦0.07MPaの関係になる
ような水素吸蔵合金を用いることが好ましい。
蔵合金負極の40℃における平衡圧をPとした場合、
0.02MPa≦P≦0.07MPaの関係となるよう
な水素吸蔵合金を用いて同水素吸蔵合金負極を構成して
いる。水素吸蔵合金負極の40℃における平衡圧Pが
0.07MPaより大きいと充電時に内圧上昇が大きく
なってサイクル寿命が低下し、平衡圧Pが0.02MP
aより小さいと電池の作動電圧が低下するため、平衡圧
Pは0.02MPa≦P≦0.07MPaの関係になる
ような水素吸蔵合金を用いることが好ましい。
【0015】請求項6に記載の発明においては、水素吸
蔵合金負極の電解液の含液率を同負極の乾重量に対して
5〜11重量%になるように規制している。負極含液率
が5重量%より少ないと負極での充電効率が低下して、
水素ガスが発生するようにななって内圧が上昇するよう
になる。一方、負極含液率が11重量%より多くなる
と、気相・液相・固相の3相界面が少なくなるため、酸
素ガスの吸収効率が低下して内圧が上昇するようにな
る。したがって、水素吸蔵合金負極の電解液の含液率を
同負極の乾重量に対して5〜11重量%になるように規
制するのが好ましい。
蔵合金負極の電解液の含液率を同負極の乾重量に対して
5〜11重量%になるように規制している。負極含液率
が5重量%より少ないと負極での充電効率が低下して、
水素ガスが発生するようにななって内圧が上昇するよう
になる。一方、負極含液率が11重量%より多くなる
と、気相・液相・固相の3相界面が少なくなるため、酸
素ガスの吸収効率が低下して内圧が上昇するようにな
る。したがって、水素吸蔵合金負極の電解液の含液率を
同負極の乾重量に対して5〜11重量%になるように規
制するのが好ましい。
【0016】請求項7に記載の発明においては、電池の
横断面積をxmm2とし、正極の長さをymmとした場
合のy/xを0.6以上と規制している。また、請求項
8に記載の発明においては、y/xを0.7以上として
いる。y/xが大きいと電池内部での電極間表面積が大
きくなるため、電極間の電圧降下が抑制され、電池内で
のジュール熱の発生が抑制されるため、充放電時温度上
昇、充電時内圧が減少し、サイクル寿命が長くなるもの
と考えられる。したがって、y/xを0.6以上と規制
することが好ましく、0.7以上とするのがより好まし
い。
横断面積をxmm2とし、正極の長さをymmとした場
合のy/xを0.6以上と規制している。また、請求項
8に記載の発明においては、y/xを0.7以上として
いる。y/xが大きいと電池内部での電極間表面積が大
きくなるため、電極間の電圧降下が抑制され、電池内で
のジュール熱の発生が抑制されるため、充放電時温度上
昇、充電時内圧が減少し、サイクル寿命が長くなるもの
と考えられる。したがって、y/xを0.6以上と規制
することが好ましく、0.7以上とするのがより好まし
い。
【0017】請求項9に記載の発明においては、電池の
放電時のエントロピー変化を10J/molK以上とし
ている。放電時のエントロピー変化を10J/molK
以上とすることにより、放電時の反応熱(吸熱反応)が
大きくなるため、発熱量を低減することができる。この
ため、請求項1〜8の充電時の温度上昇を低減する方法
と組み合わせることにより、充電時および放電時の温度
上昇低減を最適化することができるようになる。
放電時のエントロピー変化を10J/molK以上とし
ている。放電時のエントロピー変化を10J/molK
以上とすることにより、放電時の反応熱(吸熱反応)が
大きくなるため、発熱量を低減することができる。この
ため、請求項1〜8の充電時の温度上昇を低減する方法
と組み合わせることにより、充電時および放電時の温度
上昇低減を最適化することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 1.水素吸蔵合金の作製 (a)水素吸蔵合金A ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.2:3.
7:0.5:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm1.2Ni
3.7Co0.5Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Aとする。
する。 1.水素吸蔵合金の作製 (a)水素吸蔵合金A ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.2:3.
7:0.5:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm1.2Ni
3.7Co0.5Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Aとする。
【0019】(b)水素吸蔵合金B ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.2:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm1.2Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Bとする。
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.2:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm1.2Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Bとする。
【0020】(c)水素吸蔵合金C ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.0:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm1.0Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Cとする。
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.0:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm1.0Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Cとする。
【0021】(d)水素吸蔵合金D ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で0.9:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm0.9Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Dとする。
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で0.9:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm0.9Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Dとする。
【0022】(e)水素吸蔵合金E ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で0.8:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm0.8Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Eとする。
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で0.8:3.
6:0.6:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却した後、水素ガス雰囲気中
(1atm)で1000℃の温度で10時間の熱処理を
行う。この合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加え
てボールミル内に投入し、平均粒径が50μmになるよ
うに粉砕する。これにより得られた組成式Mm0.8Ni
3.6Co0.6Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉
末を水素吸蔵合金Eとする。
【0023】(f)水素吸蔵合金F ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.2:3.
6:0.8:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却して合金鋳塊とする。この
合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加えてボールミ
ル内に投入し、平均粒径が50μmになるように粉砕す
る。これにより得られた組成式Mm1.2Ni3.6Co0.8
Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉末を水素吸
蔵合金Fとする。
ル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(A
l)、およびマンガン(Mn)を元素比で1.2:3.
6:0.8:0.2:0.6の比率で混合し、この混合
物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱して
合金溶湯となす。この合金溶湯を冷却された金属ロール
上に流し込むことにより冷却して合金鋳塊とする。この
合金鋳塊1kgに対して水1リットルを加えてボールミ
ル内に投入し、平均粒径が50μmになるように粉砕す
る。これにより得られた組成式Mm1.2Ni3.6Co0.8
Al0.2Mn0.6で表される水素吸蔵合金の粉末を水素吸
蔵合金Fとする。
【0024】2.水素吸蔵合金の水素平衡圧およびエン
タルピー変化の測定 上述のようにして作製した各水素吸蔵合金A〜Fをジー
ベルツ装置を用いて、温度40℃および60℃での水素
吸蔵特性を測定すると、下記の表1に示すような結果と
なった。なお、表1において、平衡圧(P)はH/M
(水素吸蔵合金を構成する元素1原子当たりの水素の吸
蔵原子量)が0.5のときの40℃における水素吸蔵圧
力(MPa:メガパスカル)を表す。また、エンタルピ
ー変化(ΔH)は、この40℃および60℃の平衡圧
(P)から温度(1/T)と平衡圧(lnP)をプロッ
トし、下記の(1)式に基づいて算出した。なお、Tは
絶対温度を表す。
タルピー変化の測定 上述のようにして作製した各水素吸蔵合金A〜Fをジー
ベルツ装置を用いて、温度40℃および60℃での水素
吸蔵特性を測定すると、下記の表1に示すような結果と
なった。なお、表1において、平衡圧(P)はH/M
(水素吸蔵合金を構成する元素1原子当たりの水素の吸
蔵原子量)が0.5のときの40℃における水素吸蔵圧
力(MPa:メガパスカル)を表す。また、エンタルピ
ー変化(ΔH)は、この40℃および60℃の平衡圧
(P)から温度(1/T)と平衡圧(lnP)をプロッ
トし、下記の(1)式に基づいて算出した。なお、Tは
絶対温度を表す。
【0025】
【数1】 lnP=(ΔH/RT)−(ΔS/R)・・・(1) ここで、上記(1)式において、Rは気体定数(R=
8.31451J/K・mol)を表し、ΔHは(ln
P)と(1/T)の傾きから求めた。また、ΔSは水素
吸蔵合金のエントロピー変化を表し、ΔHを求めた後、
40℃の温度(T)と平衡圧(P)を(1)式に代入す
ることにより求めることができる。
8.31451J/K・mol)を表し、ΔHは(ln
P)と(1/T)の傾きから求めた。また、ΔSは水素
吸蔵合金のエントロピー変化を表し、ΔHを求めた後、
40℃の温度(T)と平衡圧(P)を(1)式に代入す
ることにより求めることができる。
【0026】
【表1】
【0027】2.水素吸蔵合金負極板の作製 上述したように作製した水素吸蔵合金A〜Fの6種類の
粉末にそれぞれ結着剤としてポリエチレンオキサイド
(PEO)粉末を水素吸蔵合金粉末に対して5重量%
(30%水溶液)を加えて混練し、6種類の負極活物質
ペーストとする。この6種類の負極活物質ペーストを、
それぞれパンチングメタル等からなる帯状金属芯体にそ
の左右両側面に塗着した後、両面から加圧して所定の厚
みとし、乾燥して6種類の水素吸蔵合金負極板を作製す
る。これらの6種類の水素吸蔵合金負極板をそれぞれ下
記の焼結式ニッケル正極板12に対応する5種類のサイ
ズに切断して5サイズで6種類の水素吸蔵合金負極板を
作製する。
粉末にそれぞれ結着剤としてポリエチレンオキサイド
(PEO)粉末を水素吸蔵合金粉末に対して5重量%
(30%水溶液)を加えて混練し、6種類の負極活物質
ペーストとする。この6種類の負極活物質ペーストを、
それぞれパンチングメタル等からなる帯状金属芯体にそ
の左右両側面に塗着した後、両面から加圧して所定の厚
みとし、乾燥して6種類の水素吸蔵合金負極板を作製す
る。これらの6種類の水素吸蔵合金負極板をそれぞれ下
記の焼結式ニッケル正極板12に対応する5種類のサイ
ズに切断して5サイズで6種類の水素吸蔵合金負極板を
作製する。
【0028】3.ニッケル−水素蓄電池の作製 ついで、図1に示すように、上述したように作製した5
サイズで6種類の水素吸蔵合金負極板11のそれぞれと
周知の5サイズ(520mm×49mm,270mm×
35mm,126mm×60mm,83mm×42m
m,47mm×37mm)の焼結式ニッケル正極板12
の6枚ずつをそれぞれ耐アルカリ性の不織布からなるセ
パレータ13を介して捲回する。このとき、水素吸蔵合
金負極板11が外側になるようにして渦巻状に捲回して
5サイズで6種類の渦巻状極板群14を作製する。
サイズで6種類の水素吸蔵合金負極板11のそれぞれと
周知の5サイズ(520mm×49mm,270mm×
35mm,126mm×60mm,83mm×42m
m,47mm×37mm)の焼結式ニッケル正極板12
の6枚ずつをそれぞれ耐アルカリ性の不織布からなるセ
パレータ13を介して捲回する。このとき、水素吸蔵合
金負極板11が外側になるようにして渦巻状に捲回して
5サイズで6種類の渦巻状極板群14を作製する。
【0029】ついで、これらの各渦巻状極板群14の負
極板11の端部11aと負極用の円板状集電板15とを
スポット溶接するとともに、正極板12の端部12aと
正極用の円板状集電板16とをスポット溶接する。な
お、これらの各円板状集電板15,16には多数の貫通
孔が設けられている。
極板11の端部11aと負極用の円板状集電板15とを
スポット溶接するとともに、正極板12の端部12aと
正極用の円板状集電板16とをスポット溶接する。な
お、これらの各円板状集電板15,16には多数の貫通
孔が設けられている。
【0030】一方、下記の表2に示すα〜εの5サイズ
の有底円筒形の金属外装缶10を用意し、上記のように
各集電板15,16を溶接した渦巻状極板群14を金属
外装缶10内に挿入し、負極集電板15と金属外装缶1
0の底部をスポット溶接するとともに、正極集電板16
と封口体17の底部17aとを集電リード板18を介し
て接続する。この後、金属外装缶10内にそれぞれ30
重量%の水酸化カリウム(KOH)水溶液よりなる電解
液を電池の1Ah容量当たり1.6cc注液したもの
と、同様に、それぞれ30重量%の水酸化カリウム(K
OH)水溶液よりなる電解液を電池の1Ah容量当たり
1.5cc注液したものからなるニッケル−水素蓄電池
を作製する。
の有底円筒形の金属外装缶10を用意し、上記のように
各集電板15,16を溶接した渦巻状極板群14を金属
外装缶10内に挿入し、負極集電板15と金属外装缶1
0の底部をスポット溶接するとともに、正極集電板16
と封口体17の底部17aとを集電リード板18を介し
て接続する。この後、金属外装缶10内にそれぞれ30
重量%の水酸化カリウム(KOH)水溶液よりなる電解
液を電池の1Ah容量当たり1.6cc注液したもの
と、同様に、それぞれ30重量%の水酸化カリウム(K
OH)水溶液よりなる電解液を電池の1Ah容量当たり
1.5cc注液したものからなるニッケル−水素蓄電池
を作製する。
【0031】
【表2】
【0032】上記表2より明らかなように、電池の全容
積に対する電池の全外表面の面積の割合、即ち、比表面
積が小さくなるに伴って電池容量が増大することが分か
る。そして、通常のニッケル−水素蓄電池の電池容量よ
り大容量のニッケル−水素蓄電池を得るためには、比表
面積は2.5cm2/cm3以下となる。
積に対する電池の全外表面の面積の割合、即ち、比表面
積が小さくなるに伴って電池容量が増大することが分か
る。そして、通常のニッケル−水素蓄電池の電池容量よ
り大容量のニッケル−水素蓄電池を得るためには、比表
面積は2.5cm2/cm3以下となる。
【0033】3.電池の活性化 上述のように作製した各円筒形ニッケル−水素蓄電池を
0.1Cの充電々流で16時間充電した後、1時間休止
させる。その後、0.2Cの放電々流で終止電圧が1.
0Vになるまで放電させた後、1時間休止させる。この
充放電を室温で3サイクル繰り返して、各円筒形ニッケ
ル−水素蓄電池を活性化する。
0.1Cの充電々流で16時間充電した後、1時間休止
させる。その後、0.2Cの放電々流で終止電圧が1.
0Vになるまで放電させた後、1時間休止させる。この
充放電を室温で3サイクル繰り返して、各円筒形ニッケ
ル−水素蓄電池を活性化する。
【0034】4.電池特性試験 (1)電池のエントロピー変化 上述のようにして作製し、活性化した各円筒形ニッケル
−水素蓄電池を50%の充電状態において、温度が−2
0℃、−10℃および0℃の順に、各温度(T℃)でそ
れぞれ3時間保持した後、各電池の開路電圧(E)を測
定し、下記の(2)式に基づいて放電時のエントロピー
変化(ΔS)を算出した。
−水素蓄電池を50%の充電状態において、温度が−2
0℃、−10℃および0℃の順に、各温度(T℃)でそ
れぞれ3時間保持した後、各電池の開路電圧(E)を測
定し、下記の(2)式に基づいて放電時のエントロピー
変化(ΔS)を算出した。
【0035】
【数2】 ΔS=zF(∂E/∂T)P(J/molK)・・・(2) ここで、Zは電子数(この場合は水素原子の電子数であ
るので、Z=1となる)を表し、Fはファラディ定数
(F=96500)を表す。また、Pは定圧状態を表
す。なお、エントロピー変化(ΔS)が負符号の場合は
放電時(充電時は符号が逆になる)の発熱反応を表し、
電池の発熱量はTΔSで求められる。
るので、Z=1となる)を表し、Fはファラディ定数
(F=96500)を表す。また、Pは定圧状態を表
す。なお、エントロピー変化(ΔS)が負符号の場合は
放電時(充電時は符号が逆になる)の発熱反応を表し、
電池の発熱量はTΔSで求められる。
【0036】(2)高率放電時の電池温度の上昇試験 上述のようにして作製し、活性化した各円筒形ニッケル
−水素蓄電池を0.1Cの充電々流で16時間充電した
後、1時間休止させる。その後、4Cの放電々流で放電
させ、放電開始後5分後の電池温度を測定し、放電によ
る室温からの温度上昇を測定した。
−水素蓄電池を0.1Cの充電々流で16時間充電した
後、1時間休止させる。その後、4Cの放電々流で放電
させ、放電開始後5分後の電池温度を測定し、放電によ
る室温からの温度上昇を測定した。
【0037】(3)充電時内圧の測定 上述のようにして作製し、活性化した各円筒形ニッケル
−水素蓄電池を1Cの充電電流で充電を行い、充電が1
00%となったときの電池内圧を圧力センサにより測定
した。なお、圧力センサは金属外装缶10の底部に穴を
開けて装着した。
−水素蓄電池を1Cの充電電流で充電を行い、充電が1
00%となったときの電池内圧を圧力センサにより測定
した。なお、圧力センサは金属外装缶10の底部に穴を
開けて装着した。
【0038】(4)サイクル特性試験 上述のようにして作製し、活性化した各円筒形ニッケル
−水素蓄電池を1Cの充電々流で充電して電池電圧が最
大電圧より10mV低下した後、1時間休止させる。そ
の後、1Cの放電々流で終止電圧が1.0Vになるまで
放電させた後、1時間休止させる。室温でこの充放電を
サイクルを繰り返して、その電池容量が初期容量の60
%に低下した時点をサイクル寿命とする。
−水素蓄電池を1Cの充電々流で充電して電池電圧が最
大電圧より10mV低下した後、1時間休止させる。そ
の後、1Cの放電々流で終止電圧が1.0Vになるまで
放電させた後、1時間休止させる。室温でこの充放電を
サイクルを繰り返して、その電池容量が初期容量の60
%に低下した時点をサイクル寿命とする。
【0039】5.試験結果 上述した各試験結果をまとめると以下のような結果とな
った。 (1)電解液量と放電時温度上昇、充電時内圧およびサ
イクル寿命との関係 電池サイズα(直径33mmで高さ61.5mmのも
の)と電池サイズβ(直径22mmで高さ42mmのも
の)の各ニッケル−水素蓄電池の電解液量を変化(電池
の1Ah容量当たりの電解液量を1.6ccとした場合
と1.5ccとした場合)させた場合の放電時温度上昇
(温度上昇)、充電時内圧(内圧)およびサイクル寿命
の試験結果をまとめると以下の表3に示すようになっ
た。
った。 (1)電解液量と放電時温度上昇、充電時内圧およびサ
イクル寿命との関係 電池サイズα(直径33mmで高さ61.5mmのも
の)と電池サイズβ(直径22mmで高さ42mmのも
の)の各ニッケル−水素蓄電池の電解液量を変化(電池
の1Ah容量当たりの電解液量を1.6ccとした場合
と1.5ccとした場合)させた場合の放電時温度上昇
(温度上昇)、充電時内圧(内圧)およびサイクル寿命
の試験結果をまとめると以下の表3に示すようになっ
た。
【0040】
【表3】
【0041】上記表3より明らかなように、電池の1A
h容量当たりの電解液量を1.6ccとした電池番号1
〜8のニッケル−水素蓄電池は、電池の1Ah容量当た
りの電解液量を1.5ccとした電池番号9〜12のニ
ッケル−水素蓄電池より放電時温度上昇、充電時内圧お
よびサイクル寿命のすべてにおいて優れた結果となっ
た。
h容量当たりの電解液量を1.6ccとした電池番号1
〜8のニッケル−水素蓄電池は、電池の1Ah容量当た
りの電解液量を1.5ccとした電池番号9〜12のニ
ッケル−水素蓄電池より放電時温度上昇、充電時内圧お
よびサイクル寿命のすべてにおいて優れた結果となっ
た。
【0042】この理由は次のように考えることができ
る。即ち、放熱性が同じであっても、蓄熱量は最も熱容
量が大きい電解液により支配されるため、電池の1Ah
容量当たり1.5ccの場合のように電解液量が少ない
と蓄熱量も少なくなり、放電時の温度上昇が大きくなる
ものと考えられる。そして、放電時の温度上昇が大きい
と、電池内のセパレータや電極内の結着剤などが分解さ
れやすくなるため、サイクル寿命も短くなるものと考え
られる。また、ニッケル−水素蓄電池は充電時において
は発熱反応が生じるため、電池の1Ah容量当たり1.
5ccの場合のように電解液量が少ないと充電時の発熱
量が大きくなって、充電効率が低下して電池の内圧が上
昇すると考えられる。
る。即ち、放熱性が同じであっても、蓄熱量は最も熱容
量が大きい電解液により支配されるため、電池の1Ah
容量当たり1.5ccの場合のように電解液量が少ない
と蓄熱量も少なくなり、放電時の温度上昇が大きくなる
ものと考えられる。そして、放電時の温度上昇が大きい
と、電池内のセパレータや電極内の結着剤などが分解さ
れやすくなるため、サイクル寿命も短くなるものと考え
られる。また、ニッケル−水素蓄電池は充電時において
は発熱反応が生じるため、電池の1Ah容量当たり1.
5ccの場合のように電解液量が少ないと充電時の発熱
量が大きくなって、充電効率が低下して電池の内圧が上
昇すると考えられる。
【0043】一方、電池の1Ah容量当たり1.6cc
の場合のように電解液量が多くなると、蓄熱量も大きく
なるため、充放電時の温度上昇も小さくなり、かつ、充
電時に正極の充電電流の受け入れ性が向上して、充電効
率が向上するため、充放電時の温度上昇および充電時の
内圧上昇が抑制されるものと考えられる。なお、表3に
は示していないが、比表面積が2.5cm2/cm3より
大きい電池サイズγ,δ,εの電池おいては電解液量の
差は認められなった。これは、比表面積が十分に大きい
と放熱性が良いため、電池温度上昇の問題が元々生じな
いからである。
の場合のように電解液量が多くなると、蓄熱量も大きく
なるため、充放電時の温度上昇も小さくなり、かつ、充
電時に正極の充電電流の受け入れ性が向上して、充電効
率が向上するため、充放電時の温度上昇および充電時の
内圧上昇が抑制されるものと考えられる。なお、表3に
は示していないが、比表面積が2.5cm2/cm3より
大きい電池サイズγ,δ,εの電池おいては電解液量の
差は認められなった。これは、比表面積が十分に大きい
と放熱性が良いため、電池温度上昇の問題が元々生じな
いからである。
【0044】そして、同サイズ(電池サイズがβのも
の)で水素吸蔵合金の種類を変化させた電池番号2,
4,5,6,7,8のものを比較すると、電池番号4
(水素吸蔵合金B:エンタルピー変化ΔH=−38.5
kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa),電池番
号5(水素吸蔵合金C:エンタルピー変化ΔH=−3
8.0kJ/mol,平衡圧P=0.050MPa),
電池番号6(水素吸蔵合金D:エンタルピー変化ΔH=
−38.0kJ/mol,平衡圧P=0.065MP
a)のニッケル−水素蓄電池は他のニッケル−水素蓄電
池より、放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿
命のすべてにおいて優れた結果となった。
の)で水素吸蔵合金の種類を変化させた電池番号2,
4,5,6,7,8のものを比較すると、電池番号4
(水素吸蔵合金B:エンタルピー変化ΔH=−38.5
kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa),電池番
号5(水素吸蔵合金C:エンタルピー変化ΔH=−3
8.0kJ/mol,平衡圧P=0.050MPa),
電池番号6(水素吸蔵合金D:エンタルピー変化ΔH=
−38.0kJ/mol,平衡圧P=0.065MP
a)のニッケル−水素蓄電池は他のニッケル−水素蓄電
池より、放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿
命のすべてにおいて優れた結果となった。
【0045】したがって、比表面積を2.5cm2/c
m3以下として電池容量を大きくしたニッケル−水素蓄
電池において、電解液量を電池の1Ah容量当たり1.
6cc以上とし、エンタルピー変化(ΔH)が−38.
5kJ/mol≦ΔHで、かつ40℃での平衡圧(P)
が0.02〜0.07MPaの水素吸蔵合金を用いてニ
ッケル−水素蓄電池を構成すると、電池の発熱量、放熱
量および蓄熱量を最適化することが可能となり、大容量
で充電時の内圧上昇と放電時の温度上昇を抑制すること
が可能で、サイクル寿命の優れたニッケル−水素蓄電池
が得られるようになる。
m3以下として電池容量を大きくしたニッケル−水素蓄
電池において、電解液量を電池の1Ah容量当たり1.
6cc以上とし、エンタルピー変化(ΔH)が−38.
5kJ/mol≦ΔHで、かつ40℃での平衡圧(P)
が0.02〜0.07MPaの水素吸蔵合金を用いてニ
ッケル−水素蓄電池を構成すると、電池の発熱量、放熱
量および蓄熱量を最適化することが可能となり、大容量
で充電時の内圧上昇と放電時の温度上昇を抑制すること
が可能で、サイクル寿命の優れたニッケル−水素蓄電池
が得られるようになる。
【0046】(2)集電板と放電時温度上昇、充電時内
圧およびサイクル寿命との関係 ついで、水素吸蔵合金B(エンタルピー変化ΔH=−3
8.5kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa)と
した負極を用い、電池サイズがβ(比表面積が2.29
39cm2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容
量当たり1.6ccのニッケル−水素蓄電池の集電板と
放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命との関
係について検討を行うと以下の表4に示すような結果と
なった。
圧およびサイクル寿命との関係 ついで、水素吸蔵合金B(エンタルピー変化ΔH=−3
8.5kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa)と
した負極を用い、電池サイズがβ(比表面積が2.29
39cm2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容
量当たり1.6ccのニッケル−水素蓄電池の集電板と
放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命との関
係について検討を行うと以下の表4に示すような結果と
なった。
【0047】
【表4】
【0048】上記表4より明らかなように、通常の帯状
の集電板を用いたニッケル−水素蓄電池(電池番号1
3)より、本発明の円板状集電板15,16を用いたニ
ッケル−水素蓄電池(電池番号14,15,16)の方
が、また、正極12と円板状集電板16と接続したもの
(電池番号14)あるいは負極11と円板状集電板15
と接続したもの(電池番号15)より、正極12と円板
状集電板16および負極11と円板状集電板15と接続
した方が、放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル
寿命の全ての点で優れた結果となった。
の集電板を用いたニッケル−水素蓄電池(電池番号1
3)より、本発明の円板状集電板15,16を用いたニ
ッケル−水素蓄電池(電池番号14,15,16)の方
が、また、正極12と円板状集電板16と接続したもの
(電池番号14)あるいは負極11と円板状集電板15
と接続したもの(電池番号15)より、正極12と円板
状集電板16および負極11と円板状集電板15と接続
した方が、放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル
寿命の全ての点で優れた結果となった。
【0049】この理由は次のように考えることができ
る。即ち、本発明の円板状集電板15,16を用いると
集電部での抵抗が低減するため、ジュール熱の発生が抑
制されて充電時の温度上昇を低減させることが可能とな
る。そして、ニッケル−水素蓄電池においては、充電末
期の温度上昇により水素ガスが発生するが、温度上昇を
低減させることにより、水素ガスの発生を抑制すること
が可能になるため、充電時の内圧の上昇を抑制すること
が可能となる。したがって、少なくとも正極12あるい
は負極11のいずれか一方に本発明の円板状集電板15
あるいは16を用い、これと正極12あるいは負極11
の端部(12aあるいは11a)全体を溶接することに
より、集電部での抵抗の低減に効果的となる。そして、
正極12および負極11の両方に本発明の円板状集電板
15,16を用い、これら15,16と正極12および
負極11の端部(12aあるいは11a)全体を溶接す
ることにより、集電部での抵抗がさらに減少してより効
果的となる。
る。即ち、本発明の円板状集電板15,16を用いると
集電部での抵抗が低減するため、ジュール熱の発生が抑
制されて充電時の温度上昇を低減させることが可能とな
る。そして、ニッケル−水素蓄電池においては、充電末
期の温度上昇により水素ガスが発生するが、温度上昇を
低減させることにより、水素ガスの発生を抑制すること
が可能になるため、充電時の内圧の上昇を抑制すること
が可能となる。したがって、少なくとも正極12あるい
は負極11のいずれか一方に本発明の円板状集電板15
あるいは16を用い、これと正極12あるいは負極11
の端部(12aあるいは11a)全体を溶接することに
より、集電部での抵抗の低減に効果的となる。そして、
正極12および負極11の両方に本発明の円板状集電板
15,16を用い、これら15,16と正極12および
負極11の端部(12aあるいは11a)全体を溶接す
ることにより、集電部での抵抗がさらに減少してより効
果的となる。
【0050】さらに、正極板として非焼結式極板を用い
たニッケル−水素蓄電池(電池番号17)より、正極板
として焼結式極板を用いたニッケル−水素蓄電池(電池
番号16)の方が、放電時温度上昇、充電時内圧および
サイクル寿命の全ての点で優れた結果となった。この理
由は次のように考えることができる。即ち、正極に焼結
式ニッケル正極板を用いると、正極板の内部抵抗が小さ
くなるため、発熱量が小さくなり、温度上昇による水素
ガス発生を抑制することが可能となり、充電時の内圧上
昇を抑制することが可能となる。
たニッケル−水素蓄電池(電池番号17)より、正極板
として焼結式極板を用いたニッケル−水素蓄電池(電池
番号16)の方が、放電時温度上昇、充電時内圧および
サイクル寿命の全ての点で優れた結果となった。この理
由は次のように考えることができる。即ち、正極に焼結
式ニッケル正極板を用いると、正極板の内部抵抗が小さ
くなるため、発熱量が小さくなり、温度上昇による水素
ガス発生を抑制することが可能となり、充電時の内圧上
昇を抑制することが可能となる。
【0051】(3)平衡電圧、エンタルピー変化と放電
時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命との関係 ついで、電池サイズがβ(比表面積が2.2939cm
2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容量当たり
1.6ccのニッケル−水素蓄電池の平衡電圧、エンタ
ルピー変化と放電時温度上昇、充電時内圧およびサイク
ル寿命との関係について検討を行うと以下の表5に示す
ような結果となった。
時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命との関係 ついで、電池サイズがβ(比表面積が2.2939cm
2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容量当たり
1.6ccのニッケル−水素蓄電池の平衡電圧、エンタ
ルピー変化と放電時温度上昇、充電時内圧およびサイク
ル寿命との関係について検討を行うと以下の表5に示す
ような結果となった。
【0052】
【表5】
【0053】上記表5より明らかなように、水素吸蔵合
金B,C,Dを用いたニッケル−水素蓄電池は、水素吸
蔵合金A,E,Fを用いたニッケル−水素蓄電池より放
電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命の全ての
点で優れた結果となった。
金B,C,Dを用いたニッケル−水素蓄電池は、水素吸
蔵合金A,E,Fを用いたニッケル−水素蓄電池より放
電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命の全ての
点で優れた結果となった。
【0054】したがって、水素吸蔵合金負極の水素吸蔵
時のエンタルピー変化ΔHは、−38.5kJ/mol
≦ΔHの関係となるようにすることが好ましい。また、
水素吸蔵合金負極の40℃での平衡圧Pは0.02MP
a≦P≦0.07MPaの関係となるようにすることが
好ましい。これは、エンタルピー変化ΔHが−38.5
kJ/molより小さいと、あるいは平衡圧Pが0.0
7MPaよりも大きいと、充電時に内圧上昇が大きくな
り、サイクル寿命が低下するものと考えられる。また平
衡圧Pが0.02MPaより小さいと電池の作動電圧が
低下して電池出力が低下してしまう。
時のエンタルピー変化ΔHは、−38.5kJ/mol
≦ΔHの関係となるようにすることが好ましい。また、
水素吸蔵合金負極の40℃での平衡圧Pは0.02MP
a≦P≦0.07MPaの関係となるようにすることが
好ましい。これは、エンタルピー変化ΔHが−38.5
kJ/molより小さいと、あるいは平衡圧Pが0.0
7MPaよりも大きいと、充電時に内圧上昇が大きくな
り、サイクル寿命が低下するものと考えられる。また平
衡圧Pが0.02MPaより小さいと電池の作動電圧が
低下して電池出力が低下してしまう。
【0055】(4)負極含液率と放電時温度上昇、充電
時内圧およびサイクル寿命との関係 ついで、水素吸蔵合金B(エンタルピー変化ΔH=−3
8.5kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa)と
した負極を用い、電池サイズがβ(比表面積が2.29
39cm2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容
量当たり1.6ccのニッケル−水素蓄電池の負極含液
率(負極の乾重量に対する負極に含浸された電解液の重
量比)と放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿
命との関係について検討を行うと以下の表6に示すよう
な結果となった。
時内圧およびサイクル寿命との関係 ついで、水素吸蔵合金B(エンタルピー変化ΔH=−3
8.5kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa)と
した負極を用い、電池サイズがβ(比表面積が2.29
39cm2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容
量当たり1.6ccのニッケル−水素蓄電池の負極含液
率(負極の乾重量に対する負極に含浸された電解液の重
量比)と放電時温度上昇、充電時内圧およびサイクル寿
命との関係について検討を行うと以下の表6に示すよう
な結果となった。
【0056】
【表6】
【0057】上記表6より明らかなように、電池番号2
5〜27のニッケル−水素蓄電池は電池番号24,28
のニッケル−水素蓄電池より放電時温度上昇、充電時内
圧およびサイクル寿命の全ての点で優れた結果となっ
た。
5〜27のニッケル−水素蓄電池は電池番号24,28
のニッケル−水素蓄電池より放電時温度上昇、充電時内
圧およびサイクル寿命の全ての点で優れた結果となっ
た。
【0058】したがって、負極含液率は5〜11重量%
とするのが好ましい。これは、負極含液率が5重量%よ
り少ないと負極での充電効率が低下して、水素ガスが発
生するようにななって内圧が上昇するものと考えられ
る。一方、負極含液率が11重量%より多くなると、気
・液・固相の3相界面が少なくなるため、酸素ガスの吸
収効率が低下して内圧が上昇するものと考えられる。
とするのが好ましい。これは、負極含液率が5重量%よ
り少ないと負極での充電効率が低下して、水素ガスが発
生するようにななって内圧が上昇するものと考えられ
る。一方、負極含液率が11重量%より多くなると、気
・液・固相の3相界面が少なくなるため、酸素ガスの吸
収効率が低下して内圧が上昇するものと考えられる。
【0059】(5)y/xと放電時温度上昇、充電時内
圧およびサイクル寿命との関係 ついで、水素吸蔵合金B(エンタルピー変化ΔH=−3
8.5kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa)と
した負極を用い、電池サイズがβ(比表面積が2.29
39cm2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容
量当たり1.6ccのニッケル−水素蓄電池のy/x
(電池の横断面積をxmm2とし、正極の長さをymm
とした場合のy/x)と放電時温度上昇、充電時内圧お
よびサイクル寿命との関係について検討を行うと以下の
表7に示すような結果となった。なお、電池サイズが同
じでy/xが異なるようにするには、極板の厚みと長さ
を調整するようにすればよい。例えば、y/xを大きく
するには、極板の厚みを薄くして長さを長くすればよ
い。
圧およびサイクル寿命との関係 ついで、水素吸蔵合金B(エンタルピー変化ΔH=−3
8.5kJ/mol,平衡圧P=0.020MPa)と
した負極を用い、電池サイズがβ(比表面積が2.29
39cm2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容
量当たり1.6ccのニッケル−水素蓄電池のy/x
(電池の横断面積をxmm2とし、正極の長さをymm
とした場合のy/x)と放電時温度上昇、充電時内圧お
よびサイクル寿命との関係について検討を行うと以下の
表7に示すような結果となった。なお、電池サイズが同
じでy/xが異なるようにするには、極板の厚みと長さ
を調整するようにすればよい。例えば、y/xを大きく
するには、極板の厚みを薄くして長さを長くすればよ
い。
【0060】
【表7】
【0061】上記表7より明らかなように、y/xが
0.6以上、好ましくは0.7以上とすると充放電時温
度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命の優れたニッケ
ル−水素蓄電池が得られる。これは、y/xが大きいと
電池内部での極板間表面積が大きくなるため、極板間の
電圧降下が抑制され、電池内でのジュール熱の発生が抑
制されるため、充放電時温度上昇、充電時内圧が減少
し、サイクル寿命が長くなるものと考えられる。
0.6以上、好ましくは0.7以上とすると充放電時温
度上昇、充電時内圧およびサイクル寿命の優れたニッケ
ル−水素蓄電池が得られる。これは、y/xが大きいと
電池内部での極板間表面積が大きくなるため、極板間の
電圧降下が抑制され、電池内でのジュール熱の発生が抑
制されるため、充放電時温度上昇、充電時内圧が減少
し、サイクル寿命が長くなるものと考えられる。
【0062】(6)ニッケル−水素蓄電池の放電時のエ
ントロピー変化と放電時温度上昇、充電時内圧およびサ
イクル寿命との関係 ついで、電池サイズがβ(比表面積が2.2939cm
2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容量当たり
1.6ccのニッケル−水素蓄電池の放電時のエントロ
ピー変化ΔS(J/molK)と放電時温度上昇、充電
時内圧およびサイクル寿命との関係について検討を行う
と以下の表8に示すような結果となった。なお、表8の
電池番号38と39のニッケル−水素蓄電池は、正極に
よりエントロピー変化ΔSを10(J/molK)および
8(J/molK)とした場合を示す。ここで、エントロ
ピー変化ΔSを大きくするには正極の添加成分であるコ
バルト量の添加比率を大きくして調整し、エントロピー
変化ΔSを小さくするには正極の添加成分であるコバル
ト量の添加比率を小さくして調整すればよい。
ントロピー変化と放電時温度上昇、充電時内圧およびサ
イクル寿命との関係 ついで、電池サイズがβ(比表面積が2.2939cm
2/cm3のもの)で電解液量が電池の1Ah容量当たり
1.6ccのニッケル−水素蓄電池の放電時のエントロ
ピー変化ΔS(J/molK)と放電時温度上昇、充電
時内圧およびサイクル寿命との関係について検討を行う
と以下の表8に示すような結果となった。なお、表8の
電池番号38と39のニッケル−水素蓄電池は、正極に
よりエントロピー変化ΔSを10(J/molK)および
8(J/molK)とした場合を示す。ここで、エントロ
ピー変化ΔSを大きくするには正極の添加成分であるコ
バルト量の添加比率を大きくして調整し、エントロピー
変化ΔSを小さくするには正極の添加成分であるコバル
ト量の添加比率を小さくして調整すればよい。
【0063】
【表8】
【0064】上記表8より明らかなように、電池番号3
4〜38のニッケル−水素蓄電池は電池番号33,39
のニッケル−水素蓄電池より放電時温度上昇、充電時内
圧およびサイクル寿命の全てで優れたニッケル−水素蓄
電池が得られる。このことから、ニッケル−水素蓄電池
のエントロピー変化(ΔS)は10J/molK以上、好ま
しくは10J/molK≦ΔS≦12J/molKの関係にな
るようにすることが望ましい。そして、このエントロピ
ー変化(ΔS)は正極によるものであっても負極によるも
のであっても同じような結果となる。
4〜38のニッケル−水素蓄電池は電池番号33,39
のニッケル−水素蓄電池より放電時温度上昇、充電時内
圧およびサイクル寿命の全てで優れたニッケル−水素蓄
電池が得られる。このことから、ニッケル−水素蓄電池
のエントロピー変化(ΔS)は10J/molK以上、好ま
しくは10J/molK≦ΔS≦12J/molKの関係にな
るようにすることが望ましい。そして、このエントロピ
ー変化(ΔS)は正極によるものであっても負極によるも
のであっても同じような結果となる。
【図1】 本発明のニッケル−水素蓄電池を概略的に示
す破断斜視図である。
す破断斜視図である。
10…金属外装缶、11…負極、11a…負極端部、1
2…正極、12a…正極端部、13…セパレータ、14
…電極群、15…負極集電板、16…正極集電板、17
…封口体、17a…封口体底部、18…集電リード板
2…正極、12a…正極端部、13…セパレータ、14
…電極群、15…負極集電板、16…正極集電板、17
…封口体、17a…封口体底部、18…集電リード板
Claims (9)
- 【請求項1】 電気化学的に水素の吸蔵・放出を可逆的
に行うことができる水素吸蔵合金負極と正極とを備えた
ニッケル−水素蓄電池であって、 電池の全容積に対する電池の全外表面の面積の割合を
2.5cm2/cm3以下に規制するとともに、 電解液量を電池の1Ah容量当たり1.6cc/Ah以
上に規制して、電池の発熱量、放熱量および蓄熱量を最
適化したことを特徴とするニッケル−水素蓄電池。 - 【請求項2】 前記負極または正極のいずれか一方ある
いは両方の端部の全部と負極集電体あるいは正極集電体
とを溶接するとともに、 前記負極集電体を負極端子を兼ねる電池缶あるいは電池
封口体と接続し、 前記正極集電体を正極端子を兼ねる電池封口体あるいは
電池缶と接続したことを特徴とする請求項1に記載のニ
ッケル−水素蓄電池。 - 【請求項3】 前記正極は焼結式電極を用いたことを特
徴とする請求項1または請求項2に記載のニッケル−水
素蓄電池。 - 【請求項4】 前記水素吸蔵合金負極の水素吸蔵時のエ
ンタルピー変化をΔHとした場合、−38.5kJ/m
ol≦ΔHの関係となるような水素吸蔵合金を用いて同
水素吸蔵合金負極を構成したことを特徴とする請求項1
から請求項3のいずれかに記載のニッケル−水素蓄電
池。 - 【請求項5】 前記水素吸蔵合金負極の40℃における
平衡圧をPとした場合、0.02MPa≦P≦0.07
MPaの関係となるような水素吸蔵合金を用いて同水素
吸蔵合金負極を構成したことを特徴とする請求項1から
請求項4のいずれかに記載のニッケル−水素蓄電池。 - 【請求項6】 前記水素吸蔵合金負極の電解液の含液率
を同負極の乾重量に対して5〜11重量%としたことを
特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のニ
ッケル−水素蓄電池。 - 【請求項7】 前記電池の横断面積をxmm2とし、前
記正極の長さをymmとした場合のy/xを0.6以上
としたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
かに記載のニッケル−水素蓄電池。 - 【請求項8】 前記電池の横断面積をxmm2とし、前
記正極の長さをymmとした場合のy/xを0.7以上
としたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
かに記載のニッケル−水素蓄電池。 - 【請求項9】 前記電池の放電時のエントロピー変化を
10J/molK以上としたことを特徴とする請求項1
から請求項8のいずれかに記載のニッケル−水素蓄電
池。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9196193A JPH1140189A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | ニッケル−水素蓄電池 |
CN98103002A CN1124658C (zh) | 1997-07-22 | 1998-07-09 | 镍氢蓄电池 |
TW087111601A TW388133B (en) | 1997-07-22 | 1998-07-16 | Nickel-hydrogen storage battery |
EP98113664A EP0898321A3 (en) | 1997-07-22 | 1998-07-22 | Nickel-hydrogen storage battery |
KR10-1998-0029452A KR100412625B1 (ko) | 1997-07-22 | 1998-07-22 | 니켈-수소축전지 |
HK99102715A HK1017948A1 (en) | 1997-07-22 | 1999-06-24 | Nickel-hydrogen storage battery |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9196193A JPH1140189A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | ニッケル−水素蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1140189A true JPH1140189A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16353749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9196193A Pending JPH1140189A (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | ニッケル−水素蓄電池 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0898321A3 (ja) |
JP (1) | JPH1140189A (ja) |
KR (1) | KR100412625B1 (ja) |
CN (1) | CN1124658C (ja) |
HK (1) | HK1017948A1 (ja) |
TW (1) | TW388133B (ja) |
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US20200185755A1 (en) | 2009-02-09 | 2020-06-11 | Varta Microbattery Gmbh | Button cells and method of producing same |
US10804506B2 (en) | 2009-06-18 | 2020-10-13 | Varta Microbattery Gmbh | Button cell having winding electrode and method for the production thereof |
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-
1997
- 1997-07-22 JP JP9196193A patent/JPH1140189A/ja active Pending
-
1998
- 1998-07-09 CN CN98103002A patent/CN1124658C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1998-07-16 TW TW087111601A patent/TW388133B/zh not_active IP Right Cessation
- 1998-07-22 KR KR10-1998-0029452A patent/KR100412625B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1998-07-22 EP EP98113664A patent/EP0898321A3/en not_active Withdrawn
-
1999
- 1999-06-24 HK HK99102715A patent/HK1017948A1/xx not_active IP Right Cessation
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