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JPH11351841A - 非接触三次元測定方法 - Google Patents

非接触三次元測定方法

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Publication number
JPH11351841A
JPH11351841A JP16109998A JP16109998A JPH11351841A JP H11351841 A JPH11351841 A JP H11351841A JP 16109998 A JP16109998 A JP 16109998A JP 16109998 A JP16109998 A JP 16109998A JP H11351841 A JPH11351841 A JP H11351841A
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JP16109998A
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JP3678916B2 (ja
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Sadayuki Matsumiya
貞行 松宮
Koichi Komatsu
浩一 小松
Ryoichi Yoshiki
良一 吉木
Hidemitsu Asano
秀光 浅野
Kozo Ariga
幸三 有我
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なLSIパッケージのBGAの平面度を
高精度に三次元測定する。 【解決手段】 2種類の測定手段、即ち画像測定装置で
使用されるCCDカメラと、レーザビームを利用して非
接触で変位を測定するレーザプローブとを併設して1つ
の撮像ユニットを構成し、この撮像ユニットを各測定値
に基づいて、XYZ方向に駆動しつつ、レーザプローブ
を指定された測定軌道に沿って、且つボールグリッドア
レイの各ボールの頂点を含む所定範囲を指定された頂点
走査パターン(ジグザグパターンや螺旋パターン等)に
従って倣い測定することにより三次元の点列データを取
得する。そして、得られた点列データに対して平面度の
評価処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CCDカメラ等
の撮像手段でワークを撮像して得られた画像から被測定
対象の輪郭形状等を測定する非接触画像測定機能と、ワ
ークの測定面との距離を変位量として非接触に検出する
非接触変位検出機能とを備えた非接触三次元測定装置を
用いてICパッケージのような精密部品の測定を行う際
に有効な非接触三次元測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、精密部品の輪郭形状の測定等
に画像測定装置が使用されている。画像測定装置は、測
定すべきワークをCCDカメラを用いて任意の拡大率で
撮像し、得られた二次元画像からエッジを検出し、種々
の計測ツールを用いて必要な箇所の座標値を求めるもの
である。この画像測定装置でワークの高さ方向も含めた
三次元測定を行う場合には、測定面の画像のコントラス
トから合焦判定を行って、この合焦位置を高さ方向の位
置とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】LSIパッケージのB
GA(Ball Grid Array)のコプラナリティー(平面
度)は、歩留まりを決定する大きな要因となる。このた
め、BGAの平面度を高精度に測定できる装置が望まれ
ている。従来の画像測定装置では、オートフォーカスに
よって高さ方向(Z軸方向)の位置を測定するようにし
ているので、測定したい箇所が必ずXY平面に平行でな
ければならないという制約があり、また、オートフォー
カスで測定されるのは、設定した領域の平均的な値でし
かない。従って、Z軸方向の細かい凹凸を測るような輪
郭形状測定又は表面粗さ測定はできなかった。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、微細なLSIパッケージのBGAの平面度を高精
度に三次元測定することができる非接触三次元測定方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非接触三次
元測定方法は、ICパッケージからなるワークを撮像し
て画像測定用の二次元画像情報を出力する撮像手段及び
前記ワーク上の所定の測定点との距離を変位量として検
出可能な非接触変位計とを備えた撮像ユニットを測定三
次元空間内で移動させることにより三次元点列データを
得、この三次元点列データに基づいて前記ICパッケー
ジのボールグリッドアレイの平面度を測定する非接触三
次元測定方法であって、前記非接触変位計を指定された
測定軌道に沿って、且つ前記ボールグリッドアレイの各
ボールの頂点を含む所定範囲を指定された頂点走査パタ
ーン(ジグザグパターンや螺旋パターン等)に従って倣
い測定することにより三次元の点列データを取得するス
テップと、このステップで得られた点列データに対して
平面度の評価処理を実行するステップとを備えたことを
特徴とする。
【0006】本発明によれば、撮像手段で得られた二次
元画像情報を用いて指定された測定軌道に沿って非接触
変位計がワークの変位量を倣い測定していく際に、非接
触変位計がBGAの各ボールの頂点を含む所定範囲を指
定された頂点パターンに従って倣い測定するので、ボー
ルの頂点が円中心にない場合や非接触変位計の測定軌道
がボールの中心位置からずれているような場合でも、所
定範囲にわたる走査を行うことによって、極めて高い確
率で頂点座標を検出することができ、高精度のBGAの
平面度評価が可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
好ましい実施の形態について説明する。図1は、この発
明の一実施例に係る非接触三次元測定装置の全体構成を
示す斜視図である。この装置は、非接触画像測定機能と
非接触変位測定機能とを備えた三次元測定機1と、この
三次元測定機1を駆動制御すると共に、必要なデータ処
理を実行するコンピュータシステム2とにより構成され
ている。
【0008】三次元測定機1は、次のように構成されて
いる。即ち、架台11上には、被測定対象であるワーク
12を載置する測定テーブル13が装着されており、こ
の測定テーブル13は、図示しないY軸駆動機構によっ
てY軸方向に駆動される。架台11の両側縁中央部には
上方に延びる支持アーム14,15が固定されており、
この支持アーム14,15の両上端部を連結するように
X軸ガイド16が固定されている。このX軸ガイド16
には、撮像ユニット17が支持されている。撮像ユニッ
ト17は、図示しないX軸駆動機構によってX軸ガイド
16に沿って駆動される。コンピュータシステム2は、
計測情報処理及び各種制御を司るコンピュータ21と、
各種指示情報を入力するキーボード22、ジョイスティ
ックボックス23及びマウス24と、計測画面、指示画
面及び計測結果を表示するCRTディスプレイ25と、
計測結果をプリントアウトするプリンタ26とを備えて
構成されている。
【0009】撮像ユニット17の内部は、図2に示すよ
うに構成されている。即ち、X軸ガイド16に沿って移
動可能にスライダ31が設けられ、スライダ31に一体
にZ軸ガイド32が固定されている。このZ軸ガイド3
2には、支持板33がZ軸方向に摺動自在に設けられ、
この支持板33に、画像測定用の撮像手段であるCCD
カメラ34と、非接触変位計であるレーザプローブ35
とが併設されている。これにより、CCDカメラ34と
レーザプローブ35とは、一定の位置関係を保ってX,
Y,Zの3軸方向に同時に移動できるようになってい
る。CCDカメラ34には、撮像範囲を照明するための
照明装置36が付加されている。レーザプローブ35の
近傍位置には、レーザプローブ35のレーザビームによ
る測定位置を確認するために、測定位置の周辺を撮像す
るCCDカメラ38と、レーザプローブ35の測定位置
を照明するための照明装置39とが設けられている。レ
ーザプローブ35は、撮像ユニット17の移動の際にレ
ーザプローブ35を退避するための上下動機構40と、
レーザビームの方向性を最適な方向に適合させるための
回転機構41とにより支持されている。
【0010】図3は、レーザプローブ35の詳細を示す
図である。半導体レーザ51から放射された光は、ビー
ムスプリッタ52及び1/4波長板53を介したのち、
コリメートレンズ54によって平行光線とされ、ミラー
55,56及び対物レンズ57を介してワーク12の測
定部に光スポットを形成する。ワーク12の測定部から
反射された光は、ミラー56,55、コリメートレンズ
54及び1/4波長板53の逆経路を辿ってビームスプ
リッタ52で反射され、エッジミラー58で上下に二分
割される。上下に分割された光は、上下に配置された2
分割受光素子59,60で検出される。検出回路61
は、2分割受光素子59,60からの出力信号をもとに
対物レンズ57の焦点位置からワーク12の測定面62
までのずれ量に応じた信号を出力する。サーボ回路63
は、検出回路61の検出出力に基づいて駆動機構64に
対物レンズ57の駆動のための駆動信号を出力する。対
物レンズ57が上下動すると、変位検出器66の可動部
材67が固定部材68に対して移動する。この移動量が
変位量として出力される。
【0011】図4には、三次元測定機1及びコンピュー
タシステム2の構成を更に詳細に示した装置全体のブロ
ック図が示されている。三次元測定機1において、画像
測定用のCCDカメラ34及びレーザプローブ35の測
定位置確認用のCCDカメラ35でワーク12を撮像し
て得られた画像信号は、それぞれA/D変換器71,7
2で多値画像データに変換されたのち、選択回路73に
よっていずれか一方が選択されてコンピュータ21に供
給される。CCDカメラ34,38の撮像に必要な照明
光は、コンピュータ21の制御に基づき、照明制御部7
4,75が照明装置36,39をそれぞれ制御すること
により与えられる。レーザプローブ35から得られた変
位量の信号は、A/D変換器76を介してコンピュータ
21に供給される。そして、これらを含む撮像ユニット
17が、コンピュータ21の制御に基づいて動作するX
YZ軸駆動部77によってXYZ軸方向に駆動される。
撮像ユニット17のXYZ軸方向の位置は、XYZ軸エ
ンコーダ78によって検出され、コンピュータ21に供
給される。
【0012】一方、コンピュータ21は、制御の中心を
なすCPU81と、このCPU81に接続される多値画
像メモリ82、プログラム記憶部83、ワークメモリ8
4及びインタフェース85,86と、多値画像メモリ8
1に記憶された多値画像データをCRTディスプレイ2
5に表示するための表示制御部87とにより構成されて
いる。CPU81は、画像測定モードとレーザ測定モー
ドとで選択回路73を切り換える。選択回路73で選択
された画像測定用の多値画像データ又はレーザ測定用の
多値画像データは、多値画像メモリ82に格納される。
多値画像メモリ82に格納された多値画像データは、表
示制御部87の表示制御動作によってCRTディスプレ
イ25に表示される。一方、キーボード22,ジョイス
ティック23及びマウス24から入力されるオペレータ
の指示情報は、インタフェース85を介してCPU81
に入力される。また、CPU81には、レーザプローブ
35で検出された変位量やXYZ軸エンコーダ78から
のXYZ座標情報等を取り込む。CPU81は、これら
の入力情報、オペレータの指示及びプログラム記憶部8
3に格納されたプログラムに基づいて、XYZ軸駆動部
77によるステージ移動、測定値の演算処理等の各種の
処理を実行する。ワークメモリ84は、CPU81の各
種処理のための作業領域を提供する。測定値は、インタ
フェース86を介してプリンタ26に出力される。
【0013】次に、このように構成された本実施例に係
る非接触三次元測定装置の測定処理及びデータ処理につ
いて説明する。この装置では、画像測定モードとレーザ
測定モードとを備えている。画像測定モードでは、従来
の画像測定装置と同様の動作がなされるので、ここでば
レーザ測定モードについて説明する。
【0014】図5は、レーザ測定モードによる倣い測定
の手順を示すフローチャートである。まず、画像測定用
画像とレーザプローブ35の校正を行う(S1)。即
ち、三次元測定機1のステージ13上に、図6に示すよ
うなCCDカメラ34及びレーザプローブ35で測定可
能な平行でない2本の直線成分L1,L2を含む治具9
1を載置する。この治具91は、例えば基板92上に所
定幅hの台形パターン93を配置したようなものでよ
い。CCDカメラ34及びレーザプローブ35によりZ
軸方向の投影面内で直線L1,L2をそれぞれ測定して
これら直線の方程式をそれぞれ求め、得られた式を演算
処理することにより、CCDカメラ34及びレーザプロ
ーブ35の各座標軸間のオフセット値を求め、このオフ
セット値をCCDカメラ34及びレーザプローブ35の
位置校正データとして用いる。
【0015】校正処理が終了したら、次に、ワーク12
を画像測定してワーク12の位置を確認し、レーザプロ
ーブ35による測定点を測定開始点に移動する(S
2)。画像測定の際には、レーザプローブ35がワーク
12と干渉する可能性があるので、画像測定中は、上下
動機構40によってレーザプローブ35を上に退避させ
る。制御は例えばエアーシリンダにより行われる。次に
レーザ測定モードを選択すると(S3)、選択回路73
が切り替わり、CRTディスプレイ25の画面はCCD
カメラ34からレーザ測定用のCCDカメラ38の画面
となる。この画面により、レーザプローブ36からのレ
ーザビームスポットの位置(測定位置)を確認する(S
4)。ここで、ジョイスティック23やマウス24等を
使用してビームスポットの位置を微調整することもでき
る。なお、CCDカメラ38は、レーザビームスポット
が正しくワーク12上の目標位置に当たっているかどう
かを確認するためのものであるから、その画像データは
測定には使用しない。このため、画像測定用のCCDカ
メラ34のように高精細なものである必要はない。ま
た、レーザの光だけでは、レーザスポットの位置だけが
明るく見え、その周りは暗くなってきれいな画像が得ら
れないので、専用の照明装置39に切り換える。勿論、
CCDカメラ38及び照明装置39をCCDカメラ34
及び照明装置36と兼用することも可能である。
【0016】次に、倣い測定の経路を与えるため、測定
ツールを選択し、必要なパラメータを設定する(S
5)。測定ツールとしては、例えば図7に示すようなも
のが考えられる。 (a)点ツール 現在の測定点(黒丸)のX,Y,Z座標値を測定する。 (b)直線ツール 終点位置Peを与えて、現在の測定点から終点Peまで
の直線上を倣い測定する。 (c)領域ツール 領域検索の幅W、高さH、ピッチPT1,PT2を与え
て、現在の測定点から指定領域内を指定ピッチで往復運
動しながら倣い測定する。 (d)円ツール 半径R、ピッチPT、開始角度θを与えて、現在の測定
点から同心円上を倣い測定する。 (e)長方形ツール 幅Wと高さHを与えて、長方形に沿って倣い測定する。 (f)クロスツール 互いに直交する2つの線分の長さL1,L2を与えて、
十字上を倣い測定する。 (g)螺旋ツール 最大半径R及びピッチRT(1回転で増加する半径値)
を与えて、螺旋状を倣い測定する。 (h)フォーカスツール 現在位置で単にフォーカスをとる。
【0017】測定ツールが選択され、必要なパラメータ
が設定されたら、倣い測定を実行する(S6)。レーザ
プローブ35の変位検出精度には、若干の方向性があ
る。このため、軌道に沿って輪郭や表面粗さを測定する
ときは、この軌道の進む方向に対してレーザプローブ3
5が最適な方向を向くように、レーザプローブ35を回
転機構41によって回転させる。円軌道や螺旋軌道に沿
って測定する場合には、レーザプローブ35を回転させ
ながら測定するとより効果的である。
【0018】倣い測定に際しては、レーザプローブ35
の測定範囲内、例えば±0.5mmの範囲を超えてZ軸
方向の座標値が得られるよう、例えば図8に示すよう
に、レーザプローブ35からの変位量に基づいてXYZ
軸駆動部77を駆動して、撮像ユニット17のZ軸方向
位置を上下させる。これにより、レーザプローブ35の
合焦位置が常に測定範囲の中心になるように制御する。
この場合、XYZ軸エンコーダ78で得られるZ軸座標
値がZ軸方向の変位量となる。Z軸方向の位置制御が間
に合わないような高速の測定を行うには、Z軸座標値を
レーザプローブ35の変位量で補正して正しい変位量を
算出すればよい。また、レーザプローブ35の測定範囲
内の微小な表面粗さを計測する場合には、図9に示すよ
うに、レーザプローブ35のZ軸方向位置を固定して、
レーザプローブ35内の対物レンズ57の駆動制御のみ
で対応することができ、この場合、更に高速な処理が可
能であると共に、Z軸駆動による分解能(例えば0.1
μm)よりも高分解能(例えば0.01μm)の測定が
可能になる。このような倣い測定により、指定された測
定軌道に沿って所定の間隔でZ軸方向の座標値がX,Y
軸座標値と共に点列データとして求められ、これがワー
クメモリ84に格納される。点列データが求められたら
点列データの解析処理を実行する(S7)。
【0019】次に、点列データの解析処理について説明
する。従来の輪郭形状測定機や表面粗さ測定機は、二次
元データであるのに対し、この非接触三次元測定装置で
得られる輪郭形状測定データは、三次元データである。
しかも、指定二次元軌道に沿った倣い測定を行うため、
データ処理はより複雑化する。そこで、データ処理を簡
単化するために、次のような点列データの解析処理を実
行する。図10のフローチャート及び図11の波形図に
基づいて、この点列データの解析処理について説明す
る。
【0020】まず、ワーク12自体が傾いている場合が
あるので、点列データから平均面(直線の場合は平均
線)を求めて、この面に対してデータのトレンド補正を
実行する(S11)。これにより図11(a)に示すよ
うな傾いた点列データから同図(b)に示すトレンド補
正された点列データが得られる。次に、測定軌道に沿っ
て進行方向を第1軸方向、上記平均面の法線方向を第2
軸方向として、三次元の点列データを二次元の点列デー
タに変換する(S12)。これにより、図11(c)の
ようなデータが得られる。この点列データは、測定軌道
に沿った加減速を伴う走査によって得られているので、
定ピッチではない。定ピッチでないとFFT(高速フー
リエ変換)や形状測定機などで通常使用されているガウ
シアン(Gaussian)フィルタ処理を実行することができ
ないので、ここでは定ピッチ化処理を実行する(S1
3:図11(d))。次に、ガウシアンフィルタ処理を
実行する(S14:図11(e))。そして、定ピッチ
化されたデータをもとの位置(不定ピッチの位置)に戻
す(S15:図11(f))。次に、ステップS12で
変換された二次元データをもとの測定軌道位置(XY位
置)上へ戻すための二次元→三次元変換を実行する(S
16:図11(g)。最後に、ステップS11のデータ
トレンド補正により処理された傾きの補正をもとに戻
し、本来ワーク12が傾いている方向へデータを変換す
る(S17:図11(h))。
【0021】以上の処理により、三次元点列データのフ
ィルタリングを容易に行うことができる。また、ステッ
プS14の処理後のデータは、定ピッチでフィルタ処理
された二次元データであるから、通常の輪郭形状測定機
や表面粗さ測定機等で行われているような各種解析処理
が可能になる。
【0022】次にワーク12の一例としてLSIパッケ
ージのLGA(Land Grid Array)及びBGL(Ball Gr
id Array)のコプラナリティ(平面度)を評価する手順
について説明する。図12は、ワーク12としてのLS
Iパッケージ101,102の各平面図及び縦断面図で
ある。同図(a)のLGAを備えたLSIパッケージ1
01の場合、ランド103の高さを、また同図(b)の
BGAを備えたLSIパッケージ102の場合、ボール
104の頂点を、それぞれ領域ツールを用いて往復直線
走査して点列データを得る。そして、得られた点列デー
タに基づいて、図13に示すように、その頂点部又は谷
底部のコプラナリティーを評価する。
【0023】図14に、LGAのコプラナリティーを評
価する手順を示す。ここで、ステップS21のデータの
トレンド補正からステップS24のガウシアンフィルタ
の実行までの処理は、図10で説明した処理と同様であ
るため、ここでは説明を割愛する。なお、この処理に必
要なフィルタ定数等の設定は、例えば図15に示すよう
なパラメータ設定用ビュウワーを用いて行う。トレンド
補正の有無やフィルタの高域、低域カットオフ周波数、
演算条件等を設定することができる。
【0024】図16には、LGAを走査して定ピッチ化
された二次元点列データ(a)からフィルタ処理を実行
して得られた二次元点列データ(b)が示されている。
この点列データから、山谷検出アルゴリズムを用いて各
谷(Land)の中心位置を抽出して点群データ(図16
(c))を得る(S25)。山谷アルゴリズムは、図1
7に示すように、予め基準位置からの最低深さhと最低
ピッチpを与え、最も谷の部分から最低深さhの範囲に
存在する点列データが、最低ピッチpだけ続いているか
どうかの条件判断によって谷部分を検出する。この方法
は、設計値ファイルを持たなくても谷部を検出できると
いう利点がある。
【0025】また、図18に示すように、ランドの横方
向の数Nx、縦方向の数Ny、走査のスタート位置St
x,Sty、横方向のピッチPx、縦方向のピッチPy
がそれぞれ設計データとして予め用意されている場合に
は、この設計データを用いて谷部の点群データを抽出す
るようにしても良い。
【0026】この様な処理によって図16(c)に示す
ような点群データが得られたら、これを二次元点群デー
タから三次元点群データに変換し(S26)、最後にコ
プラナリティーを算出する(S27)。
【0027】同様に、BGAのコプラナリティーを評価
する場合には、図19に示す処理を実行すればよい。デ
ータのトレンド補正(S31)からガウシアンフィルタ
の実行処理(S34)までは、図14のステップS21
〜S24までの処理と同様であり、フィルタ処理後に、
山谷検出アルゴリズムを用いて各ボールの頂点部を検出
すればよい。この場合、最低高さhと、最低ピッチpと
を与えて、条件に当てはまる山を検出することになる。
抽出された点群データに対するその後の処理(S36,
S37)も図14のステップS26,S27と同様であ
る。
【0028】但し、このBGA検出に当たっては、図2
0(a)に示すように、ボール104の頂点(最も高い
部分)が円中心に位置しない場合もある。また、同図
(b)に示すように、レーザプローブ35には、例えば
±13°といった許容傾斜角があり、走査位置がずれる
ことによってレーザビームの反射光が検出されず正しい
測定ができなくなることがある。このような点に留意し
て、例えば図21(a)に示すように、ボール104の
上面をジクザグ走査したり、同図(b)に示すように、
螺旋走査することが望ましい。具体的には、例えば設計
値又は画像測定により、各ボール104のXY座標を用
意し、図22に示すように、許容傾斜角の範囲内である
a点において、ステージを停止し(レーザプローブ35
のフォーカスサーチ)、パターンab間を図21に示し
たような頂点部走査パターンで測定する。bc間は、測
定を行わずに高速移動する。なお、図23は、このよう
なグリッドアレイの走査の各パラメータや走査パターン
を設定するための設定画面を示す図である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、撮
像手段で得られた二次元画像情報を用いて指定された測
定軌道に沿って非接触変位計がワークの変位量を倣い測
定していく際に、非接触変位計がBGAの各ボールの頂
点を含む所定範囲を指定された頂点パターンに従って倣
い測定するので、ボールの頂点が円中心にない場合や非
接触変位計の測定軌道がボールの中心位置からずれてい
るような場合でも、所定範囲にわたる走査を行うことに
よって、極めて高い確率で頂点座標を検出することがで
き、高精度のBGAの平面度評価が可能になるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る非接触三次元画像測
定装置の斜視図である。
【図2】 同装置における撮像ユニットの内部の斜視図
である。
【図3】 同装置におけるレーザプローブの構成を示す
図である。
【図4】 同装置の全体ブロック図である。
【図5】 同装置によるレーザ測定の手順を示すフロー
チャートである。
【図6】 同装置における画像とレーザプローブの校正
方法を説明するための図である。
【図7】 同装置で使用される測定ツールの例を示す図
である。
【図8】 同装置の倣い測定の一例を説明するための図
である。
【図9】 同装置の倣い測定の他の例を説明するための
図である。
【図10】 同装置の点列データ解析処理のフローチャ
ートである。
【図11】 同解析処理を説明するための図である。
【図12】 ワークの一例であるLSIパッケージを示
す図である。
【図13】 同パッケージのBGAのコプラナリティー
測定を説明するための図である。
【図14】 LGAコプラナリティー評価の手順を示す
フローチャートである。
【図15】 同評価を行うためのパラメータ設定画面を
示す図である。
【図16】 同評価処理の各時点で得られるデータを示
す図である。
【図17】 同評価処理で使用される山谷アルゴリズム
を説明するための図である。
【図18】 設計データを使用した同評価処理を説明す
るための図である。
【図19】 BGAコプラナリティー評価の手順を示す
フローチャートである。
【図20】 BGAコプラナリティー評価の問題点を説
明するための図である。
【図21】 同問題点を解決するための走査方法で使用
される頂点走査パターンの例を示す図である。
【図22】 同走査方法の詳細を説明するための図であ
る。
【図23】 同走査方法を実現するためのパラメータ設
定画面を示す図である。
【符号の説明】
1…三次元測定機、2…コンピュータシステム、11…
架台、12…ワーク、13…測定テーブル、14,15
…支持アーム、16…X軸ガイド、17…撮像ユニッ
ト、21…コンピュータ、22…キーボード、23…ジ
ョイスティックボックス、24…マウス、25…CRT
ディスプレイ、26…プリンタ、34,38…CCDカ
メラ、35…レーザプローブ、36,39…照明装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 秀光 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目20番1号 株式会社ミツトヨ内 (72)発明者 有我 幸三 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目20番1号 株式会社システムテクノロジーインステ ィテュート内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICパッケージからなるワークを撮像し
    て画像測定用の二次元画像情報を出力する撮像手段及び
    前記ワーク上の所定の測定点との距離を変位量として検
    出可能な非接触変位計とを備えた撮像ユニットを測定三
    次元空間内で移動させることにより三次元点列データを
    得、この三次元点列データに基づいて前記ICパッケー
    ジのボールグリッドアレイの平面度を測定する非接触三
    次元測定方法であって、 前記非接触変位計を指定された測定軌道に沿って、且つ
    前記ボールグリッドアレイの各ボールの頂点を含む所定
    範囲を指定された頂点走査パターンに従って倣い測定す
    ることにより三次元の点列データを取得するステップ
    と、 このステップで得られた点列データに対して平面度の評
    価処理を実行するステップとを備えたことを特徴とする
    非接触三次元測定方法。
  2. 【請求項2】 前記頂点走査パターンは、ジクザグパタ
    ーンであることを特徴とする請求項1記載の非接触三次
    元測定方法。
  3. 【請求項3】 前記頂点走査パターンは、螺旋パターン
    であることを特徴とする請求項1記載の非接触三次元測
    定方法。
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