JPH11351840A - 非接触三次元測定方法 - Google Patents
非接触三次元測定方法Info
- Publication number
- JPH11351840A JPH11351840A JP16109798A JP16109798A JPH11351840A JP H11351840 A JPH11351840 A JP H11351840A JP 16109798 A JP16109798 A JP 16109798A JP 16109798 A JP16109798 A JP 16109798A JP H11351840 A JPH11351840 A JP H11351840A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dimensional
- data
- measurement
- image
- dimensional data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
あって高精度な三次元測定を可能にする。 【解決手段】 2種類の測定手段、即ち画像測定装置で
使用されるCCDカメラ34と、レーザビームを利用し
て非接触で変位を測定するレーザプローブ35とを併設
して1つの撮像ユニット17を構成し、この撮像ユニッ
ト17を各測定値に基づいて、XYZ方向に駆動しつ
つ、設定された測定軌道に沿ってレーザプローブ34が
ワーク12の変位量を測定していく。これにより得られ
た点列データに対してトレンド補正を実行し、三次元デ
ータを二次元データに変換する。変換された二次元デー
タを定ピッチ化処理したのちフィルタ処理する。
Description
の撮像手段でワークを撮像して得られた画像から被測定
対象の輪郭形状等を測定する非接触画像測定機能と、ワ
ークの測定面との距離を変位量として非接触に検出する
非接触変位検出機能とを備えた非接触三次元測定装置を
用いてICパッケージのような精密部品の測定を行う際
に有効な非接触三次元測定方法に関する。
に画像測定装置が使用されている。画像測定装置は、測
定すべきワークをCCDカメラを用いて任意の拡大率で
撮像し、得られた二次元画像からエッジを検出し、種々
の計測ツールを用いて必要な箇所の座標値を求めるもの
である。この画像測定装置でワークの高さ方向も含めた
三次元測定を行う場合には、測定面の画像のコントラス
トから合焦判定を行って、この合焦位置を高さ方向の位
置とする。
うな微細構造の実装部品は、パッケージの製造品質が歩
留まりを決定する大きな要因となる。このため、パッケ
ージの各部を高精度に測定できる装置が望まれている。
従来の画像測定装置では、オートフォーカスによって高
さ方向(Z軸方向)の位置を測定するようにしているの
で、測定したい箇所が必ずXY平面に平行でなければな
らないという制約があり、また、オートフォーカスで測
定されるのは、設定した領域の平均的な値でしかない。
従って、Z軸方向の細かい凹凸を測るような輪郭形状測
定又は表面粗さ測定はできなかった。
ので、ワークの測定箇所が傾いたり、微細な凹凸であっ
て高精度に三次元測定することができる非接触三次元測
定方法を提供することを目的とする。
元測定方法は、ワークを撮像して画像測定用の二次元画
像情報を出力する撮像手段及び前記ワーク上の所定の測
定点との距離を変位量として検出可能な非接触変位計と
を備えた撮像ユニットを測定三次元空間内で移動させる
ことにより三次元点列データを得る非接触三次元測定方
法であって、前記撮像手段を用いてワークを画像測定し
てワークの位置を確認するステップと、この位置に基づ
いて前記非接触変位計を所定の測定開始点に移動させた
のち、指定された測定軌道に沿って倣い測定を実行する
ことにより三次元の点列データを取得するステップと、
このステップで得られた点列データに対してトレンド補
正を実行するステップと、このステップでトレンド補正
された三次元データを二次元データに変換するステップ
と、このステップで得られた二次元データに定ピッチ化
処理を施すステップと、このステップで定ピッチ化され
た二次元データにフィルタ処理を施すステップとを備え
たことを特徴とする。
元画像情報を用いて指定された測定軌道に沿って非接触
変位計がワークの変位量を倣い測定していくので、ワー
クが傾いても、それが測定精度に与える影響は少なく、
精度の良い三次元点列データを得ることができる。この
三次元点列データに対してトレンド補正を施すことで、
その後の処理が簡単になる。また、この発明によれば、
得られたデータが三次元点列データであるため、フィル
タ処理等が困難になることが考えられるが、フィルタ処
理等を可能にするために、トレンド補正された三次元デ
ータが二次元データに変換され定ピッチ化処理される。
従って、この発明によれば、フィルタ処理された二次元
データを用いてZ軸方向の細かい凹凸や輪郭形状解析、
表面粗さ解析等の所定の解析処理を実行することが容易
になる。
タ処理のみを施す場合には、フィルタ処理が施された二
次元データをもとのピッチに戻すステップと、このステ
ップでもとのピッチに戻った二次元データを三次元デー
タに戻すステップと、このステップで得られた三次元デ
ータに逆トレンド補正を施すステップとを更に備えるよ
うにすることにより、もとのデータにフィルタ処理のみ
が施された点列データを得ることができる。
データに対して任意の解析処理を施すステップを更に備
えるようにしても良い。例えばICパッケージからなる
ワークのランドグリッドアレイやボールグリッドアレイ
の平面度を測定する場合には、フィルタ処理が施された
二次元データの複数の頂点部又は谷底部のデータを抽出
するステップと、このステップで抽出されたデータを二
次元データから三次元データへ変換するステップと、こ
のステップで得られた三次元データから前記ランドグリ
ッドアレイ又はボールグリッドアレイの平面度を算出す
るステップとを備えるようにすればよい。
好ましい実施の形態について説明する。図1は、この発
明の一実施例に係る非接触三次元測定装置の全体構成を
示す斜視図である。この装置は、非接触画像測定機能と
非接触変位測定機能とを備えた三次元測定機1と、この
三次元測定機1を駆動制御すると共に、必要なデータ処
理を実行するコンピュータシステム2とにより構成され
ている。
いる。即ち、架台11上には、被測定対象であるワーク
12を載置する測定テーブル13が装着されており、こ
の測定テーブル13は、図示しないY軸駆動機構によっ
てY軸方向に駆動される。架台11の両側縁中央部には
上方に延びる支持アーム14,15が固定されており、
この支持アーム14,15の両上端部を連結するように
X軸ガイド16が固定されている。このX軸ガイド16
には、撮像ユニット17が支持されている。撮像ユニッ
ト17は、図示しないX軸駆動機構によってX軸ガイド
16に沿って駆動される。コンピュータシステム2は、
計測情報処理及び各種制御を司るコンピュータ21と、
各種指示情報を入力するキーボード22、ジョイスティ
ックボックス23及びマウス24と、計測画面、指示画
面及び計測結果を表示するCRTディスプレイ25と、
計測結果をプリントアウトするプリンタ26とを備えて
構成されている。
うに構成されている。即ち、X軸ガイド16に沿って移
動可能にスライダ31が設けられ、スライダ31に一体
にZ軸ガイド32が固定されている。このZ軸ガイド3
2には、支持板33がZ軸方向に摺動自在に設けられ、
この支持板33に、画像測定用の撮像手段であるCCD
カメラ34と、非接触変位計であるレーザプローブ35
とが併設されている。これにより、CCDカメラ34と
レーザプローブ35とは、一定の位置関係を保ってX,
Y,Zの3軸方向に同時に移動できるようになってい
る。CCDカメラ34には、撮像範囲を照明するための
照明装置36が付加されている。レーザプローブ35の
近傍位置には、レーザプローブ35のレーザビームによ
る測定位置を確認するために、測定位置の周辺を撮像す
るCCDカメラ38と、レーザプローブ35の測定位置
を照明するための照明装置39とが設けられている。レ
ーザプローブ35は、撮像ユニット17の移動の際にレ
ーザプローブ35を退避するための上下動機構40と、
レーザビームの方向性を最適な方向に適合させるための
回転機構41とにより支持されている。
図である。半導体レーザ51から放射された光は、ビー
ムスプリッタ52及び1/4波長板53を介したのち、
コリメートレンズ54によって平行光線とされ、ミラー
55,56及び対物レンズ57を介してワーク12の測
定部に光スポットを形成する。ワーク12の測定部から
反射された光は、ミラー56,55、コリメートレンズ
54及び1/4波長板53の逆経路を辿ってビームスプ
リッタ52で反射され、エッジミラー58で上下に二分
割される。上下に分割された光は、上下に配置された2
分割受光素子59,60で検出される。検出回路61
は、2分割受光素子59,60からの出力信号をもとに
対物レンズ57の焦点位置からワーク12の測定面62
までのずれ量に応じた信号を出力する。サーボ回路63
は、検出回路61の検出出力に基づいて駆動機構64に
対物レンズ57の駆動のための駆動信号を出力する。対
物レンズ57が上下動すると、変位検出器66の可動部
材67が固定部材68に対して移動する。この移動量が
変位量として出力される。
タシステム2の構成を更に詳細に示した装置全体のブロ
ック図が示されている。三次元測定機1において、画像
測定用のCCDカメラ34及びレーザプローブ35の測
定位置確認用のCCDカメラ35でワーク12を撮像し
て得られた画像信号は、それぞれA/D変換器71,7
2で多値画像データに変換されたのち、選択回路73に
よっていずれか一方が選択されてコンピュータ21に供
給される。CCDカメラ34,38の撮像に必要な照明
光は、コンピュータ21の制御に基づき、照明制御部7
4,75が照明装置36,39をそれぞれ制御すること
により与えられる。レーザプローブ35から得られた変
位量の信号は、A/D変換器76を介してコンピュータ
21に供給される。そして、これらを含む撮像ユニット
17が、コンピュータ21の制御に基づいて動作するX
YZ軸駆動部77によってXYZ軸方向に駆動される。
撮像ユニット17のXYZ軸方向の位置は、XYZ軸エ
ンコーダ78によって検出され、コンピュータ21に供
給される。
なすCPU81と、このCPU81に接続される多値画
像メモリ82、プログラム記憶部83、ワークメモリ8
4及びインタフェース85,86と、多値画像メモリ8
1に記憶された多値画像データをCRTディスプレイ2
5に表示するための表示制御部87とにより構成されて
いる。CPU81は、画像測定モードとレーザ測定モー
ドとで選択回路73を切り換える。選択回路73で選択
された画像測定用の多値画像データ又はレーザ測定用の
多値画像データは、多値画像メモリ82に格納される。
多値画像メモリ82に格納された多値画像データは、表
示制御部87の表示制御動作によってCRTディスプレ
イ25に表示される。一方、キーボード22,ジョイス
ティック23及びマウス24から入力されるオペレータ
の指示情報は、インタフェース85を介してCPU81
に入力される。また、CPU81には、レーザプローブ
35で検出された変位量やXYZ軸エンコーダ78から
のXYZ座標情報等を取り込む。CPU81は、これら
の入力情報、オペレータの指示及びプログラム記憶部8
3に格納されたプログラムに基づいて、XYZ軸駆動部
77によるステージ移動、測定値の演算処理等の各種の
処理を実行する。ワークメモリ84は、CPU81の各
種処理のための作業領域を提供する。測定値は、インタ
フェース86を介してプリンタ26に出力される。
る非接触三次元測定装置の測定処理及びデータ処理につ
いて説明する。この装置では、画像測定モードとレーザ
測定モードとを備えている。画像測定モードでは、従来
の画像測定装置と同様の動作がなされるので、ここでば
レーザ測定モードについて説明する。
の手順を示すフローチャートである。まず、画像測定用
画像とレーザプローブ35の校正を行う(S1)。即
ち、三次元測定機1のステージ13上に、図6に示すよ
うなCCDカメラ34及びレーザプローブ35で測定可
能な平行でない2本の直線成分L1,L2を含む治具9
1を載置する。この治具91は、例えば基板92上に所
定幅hの台形パターン93を配置したようなものでよ
い。CCDカメラ34及びレーザプローブ35によりZ
軸方向の投影面内で直線L1,L2をそれぞれ測定して
これら直線の方程式をそれぞれ求め、得られた式を演算
処理することにより、CCDカメラ34及びレーザプロ
ーブ35の各座標軸間のオフセット値を求め、このオフ
セット値をCCDカメラ34及びレーザプローブ35の
位置校正データとして用いる。
を画像測定してワーク12の位置を確認し、レーザプロ
ーブ35による測定点を測定開始点に移動する(S
2)。画像測定の際には、レーザプローブ35がワーク
12と干渉する可能性があるので、画像測定中は、上下
動機構40によってレーザプローブ35を上に退避させ
る。制御は例えばエアーシリンダにより行われる。次に
レーザ測定モードを選択すると(S3)、選択回路73
が切り替わり、CRTディスプレイ25の画面はCCD
カメラ34からレーザ測定用のCCDカメラ38の画面
となる。この画面により、レーザプローブ36からのレ
ーザビームスポットの位置(測定位置)を確認する(S
4)。ここで、ジョイスティック23やマウス24等を
使用してビームスポットの位置を微調整することもでき
る。なお、CCDカメラ38は、レーザビームスポット
が正しくワーク12上の目標位置に当たっているかどう
かを確認するためのものであるから、その画像データは
測定には使用しない。このため、画像測定用のCCDカ
メラ34のように高精細なものである必要はない。ま
た、レーザの光だけでは、レーザスポットの位置だけが
明るく見え、その周りは暗くなってきれいな画像が得ら
れないので、専用の照明装置39に切り換える。勿論、
CCDカメラ38及び照明装置39をCCDカメラ34
及び照明装置36と兼用することも可能である。
ツールを選択し、必要なパラメータを設定する(S
5)。測定ツールとしては、例えば図7に示すようなも
のが考えられる。 (a)点ツール 現在の測定点(黒丸)のX,Y,Z座標値を測定する。 (b)直線ツール 終点位置Peを与えて、現在の測定点から終点Peまで
の直線上を倣い測定する。 (c)領域ツール 領域検索の幅W、高さH、ピッチPT1,PT2を与え
て、現在の測定点から指定領域内を指定ピッチで往復運
動しながら倣い測定する。 (d)円ツール 半径R、ピッチPT、開始角度θを与えて、現在の測定
点から同心円上を倣い測定する。 (e)長方形ツール 幅Wと高さHを与えて、長方形に沿って倣い測定する。 (f)クロスツール 互いに直交する2つの線分の長さL1,L2を与えて、
十字上を倣い測定する。 (g)螺旋ツール 最大半径R及びピッチRT(1回転で増加する半径値)
を与えて、螺旋状を倣い測定する。 (h)フォーカスツール 現在位置で単にフォーカスをとる。
が設定されたら、倣い測定を実行する(S6)。レーザ
プローブ35の変位検出精度には、若干の方向性があ
る。このため、軌道に沿って輪郭や表面粗さを測定する
ときは、この軌道の進む方向に対してレーザプローブ3
5が最適な方向を向くように、レーザプローブ35を回
転機構41によって回転させる。円軌道や螺旋軌道に沿
って測定する場合には、レーザプローブ35を回転させ
ながら測定するとより効果的である。
の測定範囲内、例えば±0.5mmの範囲を超えてZ軸
方向の座標値が得られるよう、例えば図8に示すよう
に、レーザプローブ35からの変位量に基づいてXYZ
軸駆動部77を駆動して、撮像ユニット17のZ軸方向
位置を上下させる。これにより、レーザプローブ35の
合焦位置が常に測定範囲の中心になるように制御する。
この場合、XYZ軸エンコーダ78で得られるZ軸座標
値がZ軸方向の変位量となる。Z軸方向の位置制御が間
に合わないような高速の測定を行うには、Z軸座標値を
レーザプローブ35の変位量で補正して正しい変位量を
算出すればよい。また、レーザプローブ35の測定範囲
内の微小な表面粗さを計測する場合には、図9に示すよ
うに、レーザプローブ35のZ軸方向位置を固定して、
レーザプローブ35内の対物レンズ57の駆動制御のみ
で対応することができ、この場合、更に高速な処理が可
能であると共に、Z軸駆動による分解能(例えば0.1
μm)よりも高分解能(例えば0.01μm)の測定が
可能になる。このような倣い測定により、指定された測
定軌道に沿って所定の間隔でZ軸方向の座標値がX,Y
軸座標値と共に点列データとして求められ、これがワー
クメモリ84に格納される。点列データが求められたら
点列データの解析処理を実行する(S7)。
する。従来の輪郭形状測定機や表面粗さ測定機は、二次
元データであるのに対し、この非接触三次元測定装置で
得られる輪郭形状測定データは、三次元データである。
しかも、指定二次元軌道に沿った倣い測定を行うため、
データ処理はより複雑化する。そこで、データ処理を簡
単化するために、次のような点列データの解析処理を実
行する。図10のフローチャート及び図11の波形図に
基づいて、この点列データの解析処理について説明す
る。
あるので、点列データから平均面(直線の場合は平均
線)を求めて、この面に対してデータのトレンド補正を
実行する(S11)。これにより図11(a)に示すよ
うな傾いた点列データから同図(b)に示すトレンド補
正された点列データが得られる。次に、測定軌道に沿っ
て進行方向を第1軸方向、上記平均面の法線方向を第2
軸方向として、三次元の点列データを二次元の点列デー
タに変換する(S12)。これにより、図11(c)の
ようなデータが得られる。この点列データは、測定軌道
に沿った加減速を伴う走査によって得られているので、
定ピッチではない。定ピッチでないとFFT(高速フー
リエ変換)や形状測定機などで通常使用されているガウ
シアン(Gaussian)フィルタ処理を実行することができ
ないので、ここでは定ピッチ化処理を実行する(S1
3:図11(d))。次に、ガウシアンフィルタ処理を
実行する(S14:図11(e))。そして、定ピッチ
化されたデータをもとの位置(不定ピッチの位置)に戻
す(S15:図11(f))。次に、ステップS12で
変換された二次元データをもとの測定軌道位置(XY位
置)上へ戻すための二次元→三次元変換を実行する(S
16:図11(g)。最後に、ステップS11のデータ
トレンド補正により処理された傾きの補正をもとに戻
し、本来ワーク12が傾いている方向へデータを変換す
る(S17:図11(h))。
ィルタリングを容易に行うことができる。また、ステッ
プS14の処理後のデータは、定ピッチでフィルタ処理
された二次元データであるから、通常の輪郭形状測定機
や表面粗さ測定機等で行われているような各種解析処理
が可能になる。
ージのLGA(Land Grid Array)及びBGL(Ball Gr
id Array)のコプラナリティ(平面度)を評価する手順
について説明する。図12は、ワーク12としてのLS
Iパッケージ101,102の各平面図及び縦断面図で
ある。同図(a)のLGAを備えたLSIパッケージ1
01の場合、ランド103の高さを、また同図(b)の
BGAを備えたLSIパッケージ102の場合、ボール
104の頂点を、それぞれ領域ツールを用いて往復直線
走査して点列データを得る。そして、得られた点列デー
タに基づいて、図13に示すように、その頂点部又は谷
底部のコプラナリティーを評価する。
価する手順を示す。ここで、ステップS21のデータの
トレンド補正からステップS24のガウシアンフィルタ
の実行までの処理は、図10で説明した処理と同様であ
るため、ここでは説明を割愛する。なお、この処理に必
要なフィルタ定数等の設定は、例えば図15に示すよう
なパラメータ設定用ビュウワーを用いて行う。トレンド
補正の有無やフィルタの高域、低域カットオフ周波数、
演算条件等を設定することができる。
された二次元点列データ(a)からフィルタ処理を実行
して得られた二次元点列データ(b)が示されている。
この点列データから、山谷検出アルゴリズムを用いて各
谷(Land)の中心位置を抽出して点群データ(図16
(c))を得る(S25)。山谷アルゴリズムは、図1
7に示すように、予め基準位置からの最低深さhと最低
ピッチpを与え、最も谷の部分から最低深さhの範囲に
存在する点列データが、最低ピッチpだけ続いているか
どうかの条件判断によって谷部分を検出する。この方法
は、設計値ファイルを持たなくても谷部を検出できると
いう利点がある。
向の数Nx、縦方向の数Ny、走査のスタート位置St
x,Sty、横方向のピッチPx、縦方向のピッチPy
がそれぞれ設計データとして予め用意されている場合に
は、この設計データを用いて谷部の点群データを抽出す
るようにしても良い。
ような点群データが得られたら、これを二次元点群デー
タから三次元点群データに変換し(S26)、最後にコ
プラナリティーを算出する(S27)。
する場合には、図19に示す処理を実行すればよい。デ
ータのトレンド補正(S31)からガウシアンフィルタ
の実行処理(S34)までは、図14のステップS21
〜S24までの処理と同様であり、フィルタ処理後に、
山谷検出アルゴリズムを用いて各ボールの頂点部を検出
すればよい。この場合、最低高さhと、最低ピッチpと
を与えて、条件に当てはまる山を検出することになる。
抽出された点群データに対するその後の処理(S36,
S37)も図14のステップS26,S27と同様であ
る。
0(a)に示すように、ボール104の頂点(最も高い
部分)が円中心に位置しない場合もある。また、同図
(b)に示すように、レーザプローブ35には、例えば
±13°といった許容傾斜角があり、走査位置がずれる
ことによってレーザビームの反射光が検出されず正しい
測定ができなくなることがある。このような点に留意し
て、例えば図21(a)に示すように、ボール104の
上面をジクザグ走査したり、同図(b)に示すように、
螺旋走査することが望ましい。具体的には、例えば設計
値又は画像測定により、各ボール104のXY座標を用
意し、図22に示すように、許容傾斜角の範囲内である
a点において、ステージを停止し(レーザプローブ35
のフォーカスサーチ)、パターンab間を図21に示し
たような頂点部走査パターンで測定する。bc間は、測
定を行わずに高速移動する。なお、図23は、このよう
なグリッドアレイの走査の各パラメータや走査パターン
を設定するための設定画面を示す図である。
定された測定軌道に沿って非接触変位計がワークの変位
量を倣い測定していくので、ワークが傾いても、それが
測定精度に与える影響は少なく、精度の良い三次元点列
データを得ることができる。この三次元点列データに対
してトレンド補正を施すことで、その後の処理が簡単に
なる。また、この発明によれば、得られたデータが三次
元点列データであるため、フィルタ処理等が困難になる
ことが考えられるが、フィルタ処理等を可能にするため
に、トレンド補正された三次元データが二次元データに
変換され定ピッチ化処理されるので、フィルタ処理され
た二次元データを用いてZ軸方向の細かい凹凸や輪郭形
状解析、表面粗さ解析等の所定の解析処理を実行するこ
とが容易になるという効果を奏する。
定装置の斜視図である。
である。
図である。
チャートである。
方法を説明するための図である。
である。
である。
図である。
ートである。
す図である。
測定を説明するための図である。
フローチャートである。
示す図である。
す図である。
を説明するための図である。
るための図である。
フローチャートである。
明するための図である。
される頂点走査パターンの例を示す図である。
る。
定画面を示す図である。
架台、12…ワーク、13…測定テーブル、14,15
…支持アーム、16…X軸ガイド、17…撮像ユニッ
ト、21…コンピュータ、22…キーボード、23…ジ
ョイスティックボックス、24…マウス、25…CRT
ディスプレイ、26…プリンタ、34,38…CCDカ
メラ、35…レーザプローブ、36,39…照明装置。
Claims (4)
- 【請求項1】 ワークを撮像して画像測定用の二次元画
像情報を出力する撮像手段及び前記ワーク上の所定の測
定点との距離を変位量として検出可能な非接触変位計と
を備えた撮像ユニットを測定三次元空間内で移動させる
ことにより三次元点列データを得る非接触三次元測定方
法であって、 前記撮像手段を用いてワークを画像測定してワークの位
置を確認するステップと、 この位置に基づいて前記非接触変位計を所定の測定開始
点に移動させたのち、指定された測定軌道に沿って倣い
測定を実行することにより三次元の点列データを取得す
るステップと、 このステップで得られた点列データに対してトレンド補
正を実行するステップと、 このステップでトレンド補正された三次元データを二次
元データに変換するステップと、 このステップで得られた二次元データに定ピッチ化処理
を施すステップと、 このステップで定ピッチ化された二次元データにフィル
タ処理を施すステップとを備えたことを特徴とする非接
触三次元測定方法。 - 【請求項2】 前記フィルタ処理が施された二次元デー
タをもとのピッチに戻すステップと、 このステップでもとのピッチに戻った二次元データを三
次元データに戻すステップと、 このステップで得られた三次元データに逆トレンド補正
を施すステップとを更に備えたことを特徴とする請求項
1記載の非接触三次元測定方法。 - 【請求項3】 前記フィルタ処理が施された二次元デー
タに対して任意の解析処理を施すステップを更に備えた
ことを特徴とする請求項1記載の非接触三次元測定方
法。 - 【請求項4】 ICパッケージからなるワークを撮像し
て画像測定用の二次元画像情報を出力する撮像手段及び
前記ワーク上の所定の測定点との距離を変位量として検
出可能な非接触変位計とを備えた撮像ユニットを測定三
次元空間内で移動させることにより三次元点列データを
得、この三次元点列データに基づいて前記ICパッケー
ジのランドグリッドアレイ又はボールグリッドアレイの
平面度を測定する非接触三次元測定方法であって、 前記撮像手段を用いてワークを画像測定してワークの位
置を確認するステップと、 この位置に基づいて前記非接触変位計を所定の測定開始
点に移動させたのち、指定された測定軌道に沿って倣い
測定を実行することにより三次元の点列データを取得す
るステップと、 このステップで得られた点列データに対してトレンド補
正を実行するステップと、 このステップでトレンド補正された三次元データを二次
元データに変換するステップと、 このステップで得られた二次元データに定ピッチ化処理
を施すステップと、 このステップで定ピッチ化された二次元データにフィル
タ処理を施すステップと、 このステップでフィルタ処理が施された二次元データの
複数の頂点部又は谷底部のデータを抽出するステップ
と、 このステップで抽出されたデータを二次元データから三
次元データへ変換するステップと、 このステップで得られた三次元データから前記ランドグ
リッドアレイ又はボールグリッドアレイの平面度を算出
するステップとを備えたことを特徴とする非接触三次元
測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16109798A JP3602965B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 非接触三次元測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16109798A JP3602965B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 非接触三次元測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351840A true JPH11351840A (ja) | 1999-12-24 |
JP3602965B2 JP3602965B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=15728556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16109798A Expired - Fee Related JP3602965B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 非接触三次元測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3602965B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009128167A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Olympus Corp | 光学式3次元計測装置及びフィルタ処理方法 |
JP2009258135A (ja) * | 2009-08-10 | 2009-11-05 | Mitsutoyo Corp | 3次元測定装置 |
JP2010539470A (ja) * | 2007-09-14 | 2010-12-16 | ユニットマ・カンパニー・リミテッド | 自動組織マイクロアレイ装置及びその製造方法 |
JP2014010001A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Ohbayashi Corp | 表面粗さ計測装置及び計測方法 |
CN103776390A (zh) * | 2014-01-22 | 2014-05-07 | 广东工业大学 | 三维自然纹理数据扫描机及多视场数据拼接方法 |
CN109238151A (zh) * | 2018-06-29 | 2019-01-18 | 苏州富强科技有限公司 | 一种检测装置定位方法 |
JP2024000022A (ja) * | 2022-06-20 | 2024-01-05 | Dmg森精機株式会社 | 情報処理装置、測定装置および測定方法 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5350169B2 (ja) | 2009-10-13 | 2013-11-27 | 株式会社ミツトヨ | オフセット量校正方法および表面性状測定機 |
US8650939B2 (en) | 2009-10-13 | 2014-02-18 | Mitutoyo Corporation | Surface texture measuring machine and a surface texture measuring method |
JP5350171B2 (ja) | 2009-10-13 | 2013-11-27 | 株式会社ミツトヨ | オフセット量校正方法および表面性状測定機 |
CN109839078A (zh) * | 2019-01-03 | 2019-06-04 | 安徽农业大学 | 一种耕作土壤沟型特征测量系统 |
CN113432558B (zh) * | 2021-08-25 | 2021-11-26 | 山东捷瑞数字科技股份有限公司 | 一种基于激光的不规则物体表面积的测量装置及方法 |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16109798A patent/JP3602965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010539470A (ja) * | 2007-09-14 | 2010-12-16 | ユニットマ・カンパニー・リミテッド | 自動組織マイクロアレイ装置及びその製造方法 |
JP2009128167A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Olympus Corp | 光学式3次元計測装置及びフィルタ処理方法 |
JP2009258135A (ja) * | 2009-08-10 | 2009-11-05 | Mitsutoyo Corp | 3次元測定装置 |
JP2014010001A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Ohbayashi Corp | 表面粗さ計測装置及び計測方法 |
CN103776390A (zh) * | 2014-01-22 | 2014-05-07 | 广东工业大学 | 三维自然纹理数据扫描机及多视场数据拼接方法 |
CN103776390B (zh) * | 2014-01-22 | 2017-05-17 | 广东工业大学 | 基于三维自然纹理数据扫描机的多视场数据拼接方法 |
CN109238151A (zh) * | 2018-06-29 | 2019-01-18 | 苏州富强科技有限公司 | 一种检测装置定位方法 |
CN109238151B (zh) * | 2018-06-29 | 2020-06-05 | 苏州富强科技有限公司 | 一种检测装置定位方法 |
JP2024000022A (ja) * | 2022-06-20 | 2024-01-05 | Dmg森精機株式会社 | 情報処理装置、測定装置および測定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3602965B2 (ja) | 2004-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3678915B2 (ja) | 非接触三次元測定装置 | |
JP3511450B2 (ja) | 光学式測定装置の位置校正方法 | |
JP5648692B2 (ja) | 形状測定装置、形状測定方法、構造物の製造方法およびプログラム | |
US8004659B2 (en) | Vision measuring machine and focusing method thereof | |
JP3678916B2 (ja) | 非接触三次元測定方法 | |
US10415955B2 (en) | Measuring system | |
JP5948729B2 (ja) | 形状測定装置 | |
US11499817B2 (en) | Coordinate measuring machine with vision probe for performing points-from-focus type measurement operations | |
JP2013064644A (ja) | 形状測定装置、形状測定方法、構造物製造システム及び構造物の製造方法 | |
EP2138803A1 (en) | Jig for measuring an object shape and method for measuring a three-dimensional shape | |
JP3602965B2 (ja) | 非接触三次元測定方法 | |
JPH11316110A (ja) | はんだバンプの測定方法 | |
JP2015072197A (ja) | 形状測定装置、構造物製造システム、形状測定方法、構造物製造方法、及び形状測定プログラム | |
JP4791568B2 (ja) | 3次元測定装置 | |
JP4578538B2 (ja) | 非接触三次元測定方法 | |
JP2005172610A (ja) | 3次元測定装置 | |
JP5059699B2 (ja) | 被測定物形状測定治具及び三次元形状測定方法 | |
JP4150474B2 (ja) | 画像測定機のテーブル撓み補正方法及び装置 | |
JP4138555B2 (ja) | 非接触三次元測定装置 | |
JP2017053793A (ja) | 計測装置、および物品の製造方法 | |
US20060196063A1 (en) | Method and program for leveling aspherical workpieces | |
JP4274868B2 (ja) | 高さ測定方法 | |
US20210333091A1 (en) | Coordinate measuring machine and method for measuring coordinates of a workpiece | |
JP2018066767A (ja) | 形状測定装置、構造物製造システム、及び形状測定方法 | |
JPH0886631A (ja) | 物体の姿勢測定装置、姿勢測定方法、姿勢制御装置および物体表面の検査装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040921 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040927 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |